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満員御礼 m(__)m 超スゴイです!超感激です!超サプライズです!
爆発的大人気でこのスレッドは、なんとレス数が200を突破して満杯となってしまいました。
申し訳ありませんが新しいレスは書き込めませんので、続きは新しいスレッドでお願い致します。

続 せ・ふ・れ

[1] スレッドオーナー: 洋祐 :2021/07/05 (月) 20:23 ID:26azRQhU No.157704

二つ目のスレになりました。
ただの一人語りが続きますが、よろしかったらご覧ください。


俺は、騎乗位では逝くことはできなかったものの、
その後は、結局2回、綾夏の中に射精した。

1回目は、決して激しいものではなかったが、様々な体位を試した。
先ず、騎乗位を終えた後、綾夏を少し乱暴に仰向けに倒し、
彼女の両脚を開いて大きく屈曲させた。

愛液で潤った綾夏の性器もアヌスも上向きに露わになる。
綾夏にこんな格好をさせるのは、関係が始まって間もない頃以来だろうか。
しかも、そのときは、俺も綾夏もかなり酔っていたはずだ。
酔いが醒めた状態で、綾夏にこんな格好をさせるのは初めてのことだろう。

「な、何をするつもりなの?」
「何をしても平気なんだろ。」

俺がそう言うと、綾夏は抵抗しなかったが、
恥ずかしさのせいか、両手で顔を覆った。
綾夏に言葉攻めをしたいところだが、俺にそんなスキルはない。

俺は、ペニスを綾夏の膣口に宛てがい、
ゆっくりと挿入した後、出し入れを始める。
アダルドビデオでは、よく見かける体位かもしれないが、
実際にやってみると結構辛い体勢で、長くは続かなかった。

ゆっくりペニスを抜くと、綾夏の膣口がポッカリと開いていた。
膣口が開いた綾夏の姿を見るのも、これが初めてだ。
綾夏の膣口に両手の指を突っ込み、左右に拡げたみたが、
暗くて中はよくわからない。
だが、膣の中は、愛液でぐっしょり濡れているのはわかった。

綾夏は、相変わらず手で顔を覆っていた。
その姿は、早く入れてと訴えているように、俺には思えた。

俺は、綾夏を横向きにして、彼女の片脚を大きく上げ、
もう一方の脚に跨り、ペニスを深く深く挿入した。

「あぅぅぅ…」

そんな綾夏の声を聞きながら、俺はゆっくりと腰を動かす。

その後は、思いつくまま体位を変えながらセックスした。
すべてアダルトビデオの見様見真似なので、
変わった体位はしていないと思うが…

どのくらいの時間をかけたのか、全くわからないが、
最後に正常位で重なった頃には、俺も綾夏も身体中が汗でびっしょりだった。
激しい動きはしなかったつもりだが、正常で綾夏の中に射精した後は、
もう身動きができないぐらい体力を消耗していた。

2回目は、かなり長い時間を費やした。
先ず、1回目を終えた後、二人でシャワーを浴びた。
さすがに風呂場で何かをする気にはなれなかった。

風呂から上がると、冷蔵庫からミネラルウォーターを2本取り出し、
そのうちの1本を二人で交互に飲み、一本を枕元に置いた。
濡れたシーツを交換した後、抱き合いながら、その上に倒れ込んだ。

そして、正常位で綾夏に挿入し、互いに抱きしめ合いながら、キスをした。
その間、勃起を維持するために身体を動かすことはあったが、
それ以外は、ほとんど身体を動かさず、綾夏にキスし続けた。
時間を計っていたわけではないが、1時間以上は続けていたと思う。

「動かなくても、凄く気持ちいい…」

途中で、綾夏がそう言った。
肌を合わせながら挿入されるのが大好きな綾夏にとって、
それだけで本当に気持ちいいのだろう。

俺も気持ちが良かった。
物理的な刺激が無くても、色々なことを思い浮かべるだけで、
俺にとっては十分な刺激になった。
逆に、射精して終わってしまうのが勿体ないと思えるような時間だった。

そんな長い時間を過ごした後、俺は正常位のままゆっくりと腰を動かし始めた。

「あぅっ…、あぅっ…、あぅっ…、」

暫くして、綾夏が俺の耳元で静かに喘ぎ始める。
単調な動きだったが、それでも綾夏はゆっくりと静かに登りつめていったようだ。
そして、いつものように、俺に抱き着く綾夏の両腕に力が入り、
「あぁぁぁぁ…」という声と共に、綾夏の全身の力が抜けていった。

その後も、俺は単調な腰の動きを続けながら、
脱力した綾夏に、顔中を舐めるようにキスをした。
綾夏は脱力したまま、全く動かない。

綾夏の顔が俺の唾液塗れになっていく。
途中、喉が渇き、枕元に置いたミネラルウォーターを飲み、
口移しで綾夏に何度も飲ませ、序に俺の唾液も飲ませた。
綾夏は、終始目を閉じていたので、
俺の唾液を飲んだことに気づいているかどうかはわからない。

「あふぅっ…、あふぅっ…、あふぅっ…、」

暫くすると、綾夏が再び喘ぎ始めた。
俺は途絶えることなく、腰を動かし続ける。
綾夏の両腕に再び力が入ってくる。

「はぁぁぁっ…」

綾夏は、静かに声を出しながら脱力していった。
それを確認すると、俺は腰の動きを速めていき、
遅漏の俺には珍しく、直ぐに綾夏の中に射精した。
綾夏も気が付いたのか、射精が始まると俺に抱き着いてきた。

そして、射精を終えた後は、いつものように、繋がったまま抱きしめ合い、
いつペニスを抜いたのかわからないまま、眠りについた。


[51] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2022/09/21 (水) 22:36 ID:Bu3WD/pE No.172871

ジーンさん、レスありがとうございます。
今はどうなっているかは、この話の最後の方でお知らせします。


1回目のセックスを終えた後、俺と綾夏は布団をかけ、
暫く仰向けになって休んでいた。
いつもなら、綾夏と一緒にシャワーを浴びに行くところだが、
日頃の仕事の疲れのせいか、激しいセックスのせいか、
その日は、俺の身体が動かなかった。
綾夏も仰向けのまま動こうとしなかった。

「シャワー浴びに行く?」

暫くして綾夏が俺に声をかけた。

「ううん、俺はいい…。このままでもいいか?」
「うん。」

俺は綾夏を抱き寄せ、キスをしながら彼女の胸を弄った。
暫くして、俺は、綾夏を俯せに寝かせた後、
左手で綾夏の胸を弄りながら、綾夏の背中に軽くキスをする。
そして、俺は、右手、唇、舌で、綾夏の首筋から背中に向かって、
ゆっくりと愛撫していった。

綾夏は、背中を愛撫すると、以前はくすぐったがっていたが、
今は、感じてくれているようだ。
ときおり、「はぁぁっ…」と喘ぐ声が漏れていた。

これは、俺が綾夏を開発した、ということになるのだろうか。
だが、そう思うと、これから綾夏はBに開発されていくのだろうか、
という思いが湧いてくる。

俺の唇は、綾夏の背中、腰を通り過ぎ、彼女の尻に到達した。
俺は、左手を綾夏の胸から離し、両手で彼女の両脚を軽く拡げた。
綾夏の膣口から、俺の精液が彼女に愛液と共に垂れていた。

好きな女が自分の精液を膣から垂れ流しながら喘ぐ姿は、
女に対する征服感をこの上なく満たしてくれる。
俺は、両腕で綾夏の腰を持ち上げて彼女を膝立ちさせた。
綾夏のアヌスと共に、精液と愛液が垂れた性器が丸見えになった。
綾夏の膣から流れる愛液と精液は、俺のペニスを待ち受ける涎のように思えた。

俺はペニスを綾夏の性器にあてがい、上下に摩る。
俺のペニスは、瞬く間に綾夏の愛液に塗れた。
俺は、当たり前のように、生のペニスを綾夏の膣に押し込んでいった。

「あうっっ…」

綾夏は、そう声を漏らしながら、背筋を軽く反らした。
バックで挿入するときの、綾夏のいつもの仕草だ。
俺は右手を突いて身体を支えながら、胸を綾夏の背中に重ね、
左手で綾夏の胸を掴んだ。

決して大きくはない綾夏の胸だが、この体勢で掴むと、
結構なボリュームを感じる。
俺は、綾夏の胸を大きくゆっくりと揉みながら、
ペニスで綾夏の膣を解すように、グリッグリッと腰を大きく回した。

「あぁぁぁ…」

綾夏は顔を上げて大きく喘いだ。
俺も3年半の間、ただ漫然と綾夏を抱いてきたわけではない。
少しずつだが、いろいろなことを試して、綾夏の好む行為を探ってきた。
これもその一つだった。
だが、いずれBにも知られてしまうだろう。
いや、すでに知られているかもしれない。

「あぁぁぁ…、うぅぅぅ…、あぁぁぁ…」

綾夏は、俺が腰を回すたびに大きく喘ぎ声をあげている。
綾夏との関係が始まった頃、バックが苦手と言っていた綾夏だが、
今は、その言葉が嘘かのように、そんな様子のかけらもない。
綾夏の反応を見る限り、多分、今では綾夏の好きな体位の一つになっている。

俺は綾夏の背中から身体を離した後、彼女の尻を両手で掴んだ。
綾夏は両肘を突き、はぁー、はぁーと呼吸をしながら顔を伏せている。
俺は、親指で彼女の尻を軽く開いた。

綾夏のアヌスと、俺の生のペニスを飲み込んだ膣口が露わになった。
まるで、尻を突き出しながら、俺の精液が自分の膣の中に吐き出されるのを、
今か今かと待ち構えているようだ。
こんな無防備な格好を見るたびに、俺は綾夏を征服した気分になる。

俺は、ゆっくりと腰を前後に動かし始める。
すると、それまで両肘を突いて顔を伏せていた綾夏が、
両肘を伸ばして四つん這いになった。

最近気が付いたことだが、両肘を突いた姿勢と、両肘を伸ばした姿勢とでは、
同じバックでも、感じ方が違うようだ。
綾夏にとっては、両肘を伸ばした姿勢の方がより感じるのだろう。
だが、両肘を伸ばした姿勢を保つこと、
特に快感に耐えながら保つことはかなり辛いはずだ。

実際、綾夏も時間が経つと次第に両肘が曲がっていく。
だが、綾夏は、自分の両肘が突くと、直ぐに懸命に肘を伸し、
四つん這いの姿勢に戻り、また、時間が経つと肘が曲がっていく。
俺がバックで突いていると、綾夏はそんな動作を繰り返す。

多分、綾夏は無意識のうちにやっているのだろうが、
俺のペニスを必死に感じようとしている、そんな綾夏を見ていると、
可愛らしくもあり意地らしくもある。

綾夏は、両肘を伸ばしたまま、ときおり顔を上げながら喘いでいる。
暫くすると、綾夏の両肘がまた曲がり始めた。
俺は、綾夏の左腕を掴み、彼女の身体を支えながら腰を動かし続けた。

今日は、秋らしく涼しい一日で、夕方には少し寒く感じるほどだったが、
今は、俺も綾夏も、全身が汗だくになっていた。

俺が綾夏の左腕を掴みながら、更に腰を動かし続けると、
綾夏は、「あぁー」と言いながら、彼女の右肘がまがり、
上体がガクンと落ちそうになった。

・・・逝ったのかもしれない・・・

俺は、綾夏の右腕を掴み、両腕を引っ張る姿勢で腰を動かした。

「ああああああああ…」

綾夏は、それまでよりも大きな声で喘ぎ始める。
俺は、綾夏の両腕を掴みながら暫く腰を動かし続けた後、
両腕を引く力をゆっくりと弱めていくと、綾夏の上体が前に倒れていった。

綾夏が顔を突っ伏すと、俺は、彼女の両腕を離し、
彼女の腰をガッチリ掴んで、全力で腰を振り始める。
綾夏は、初めは顔を伏せたまま動かなかった。

・・・綾夏、おまえはもう俺の女だ・・・

俺は、またも心の中でそう叫びながら、腰を動かし続ける。
暫くすると、顔を突っ伏していた綾夏は、
また肘を伸ばして四つん這いの姿勢になった。
俺は、そんな綾夏に構わずに腰を振り続ける。

・・・綾夏、いくぞ・・・

俺は、射精感が高まると、更に腰を振るスピードを上げ、
何の躊躇もなく、綾夏の中に射精した。

・・・ビックン…、ビックン…、ビックン・・・

俺は、ペニスを綾夏の膣奥まで差し込んだ状態で腰の動きを止め、
ペニスの脈動を感じていた。
綾夏は、両肘を伸ばしたまま、膣の中で俺の精液を受け止めた。


[52] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/09/23 (金) 02:37 ID:Rr2FSgLs No.172904
今がどうなっているか
とても気になってしまいますネ


[53] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2022/09/25 (日) 20:38 ID:pwnY0kRA No.173141

ジーンさん、レスありがとうございます。



ペニスの脈動が治まると、俺は、綾夏の両胸を両手で抱え込むように掴んだ。
綾夏は、両肘を伸ばして四つん這いのままだった。
俺は、綾夏の胸のボリュームを感じながら、ゆっくり大きく揉んでいく。
この体勢で綾夏の胸を揉むのは、俺にとって至福の時だ。

綾夏の両腕が小刻みに震えはじめた。
バックの最中、綾夏は何度も何度も肘を伸ばしたり曲げたりしている。
日頃身体を鍛えている綾夏でも、今は、両腕の力が無くなっているだろう。

俺は、右手を突いて身体を支えながら、左手で綾夏の胸を抱えるようにして、
彼女をゆっくりと俯せに寝かせていった。
もちろん、俺のペニスは綾夏の膣と繋がったままだ。

俺は、綾夏を布団の上に俯せにした後、彼女の背中に自分の胸を重ね合わせ、
寝バックの体勢になった。
俺が両手を綾夏の前に回し、再び綾夏の両胸を掴むと、
綾夏は、自分の胸の前で俺の両手を握った。
俺は、綾夏の胸をゆっくりと揉み始める。
この体勢で余韻を味わうのも、正常位で終えたときと同じように、綾夏は好きだった。

だが、寝バックの体勢では、俺のペニスが萎むと直ぐに綾夏の膣から抜けてしまう。
綾夏は、それを阻止するため、俺のペニスが萎みかけると、
膣をキュッと締めて俺の勃起を促がす。
綾夏のその行為は、俺の尿道に残った精液を絞り出しているようでもあった。

そうして、セックスの余韻を二人で暫く楽しんでいると、
俺のペニスが綾夏の膣からニュルっと抜けて、漸く俺は綾夏から離れた。

俺は上体を起こし、俯せになったままの綾夏の背中をゆっくりと摩る。
俺も綾夏も全身汗塗れだったが、俺の背中はすでに冷え切っていた。
綾夏はまだ身体が火照っているようだが、このままではさすがに風邪をひいてしまう。
俺は、綾夏に声をかけた。

「大丈夫か?」
「だめぇ…、ほんと死にそう…」

俺はティッシュを取り、綾夏の股間を丁寧に拭った。

「綾夏、シャワー浴びに行こう。」

俺はそう言って、綾夏を抱き起し、二人で風呂場に向かった。
風呂場でも、綾夏は少しぐったりしていて、自分から動こうとしない。
俺は綾夏にシャワーの湯をかけながら、彼女の身体を洗った。
綾夏の膣の中にも手を入れ、丁寧に洗っていった。
綾夏と初めて関係を持ったときのことが、俺の頭の中を過った。

風呂場から戻ると、俺と綾夏は布団を掛けて横になった。
すでに午前0時を回っていた。
綾夏が俺の部屋に来たときは、3回できると意気込んではいたものの、
時間的にも厳しいし、俺の体力も持つかどうか…
それに、綾夏もかなりぐったりしているようだし…
3回目は諦めるしかないか…

天井を眺めながら、そんなことを考えていたら、
突然、綾夏が俺の腕を掴んだ。

「ねぇ…、もう1回できそう?」

俺は、綾夏の少し甘えたような声にびっくりして、彼女の顔を見た。
つい先ほどまで、ぐったりしていた綾夏の顔はいきいきとしている。
綾夏の回復力には驚かされるばかりだが、
まるで今日は必ず3回やるぞと決めていたかのようだ。

「ま、まあ、何とか…」

綾夏がその気になってるのであれば、俺には断ることはできない。
さっきは、綾夏が死にそうと言っていたが、
今は、俺の方が死にそうになってきた。

「そう、よかった。でも、洋祐、しんどそうだね。
 少し休んでてもいいよ。」

綾夏はそう言って、布団の中に潜ると、俺のペニスを銜えた。
綾夏の唇と舌が俺のペニスに絡みつく。
綾夏は本当に上手になったなと感心していると、
俺のペニスは次第に勃起していった。

俺のペニスがビンビンに勃起すると、
綾夏は俺のペニスを握ったまま、布団を捲り上げ、俺の腰の上に跨った。

「3回目なんて、久しぶりだね。」

綾夏はそう言ってニコっと微笑み、俺のペニスを股間にあてがいながら、
ゆっくりと腰を沈めていった。

「はあぁぁぁ…」

俺のペニスの挿入に合わせ、綾夏は少し顔を上げながら喘ぎ声をあげる。
そして、俺の腰に手を突いて自分の身体を支えながら、上下に身体を動かし始めた。
俺の目の前で、綾夏の胸が、彼女の動きに追随してプルンプルンと揺れている。
俺は、綾夏の顔と揺れる胸を交互に眺めていた。

暫くして、俺は両手を伸ばして綾夏の胸を掴み、綾夏の乳首を指で弄り始める。
綾夏は、それに構うことなく身体を上下に動かし続けた。
綾夏の上下の動きと綾夏の胸の揺れとが混ぜ合わさったような振動が、
綾夏の胸から俺の手に伝わってくる。
何とも言えない心地よい振動だ。

綾夏の膣からは、すでに愛液が溢れ出し、俺の股間を湿らせた。
女性の愛液は枯れることがないのかと思えるほど、綾夏は愛液を垂れ流している。
綾夏は、そんなことを気にも留めず、腰を動かし続けていた。
綾夏の身体は、既にじっとりと汗に塗れていた。

暫くすると、綾夏は手を突く位置を俺の腰から胸に変え、
少し前に屈んだ姿勢で、腰だけを振るように動かしたり、
俺のペニスを根元まで咥えた状態で、前後に腰を動かしたりしていた。

綾夏はそんな行為を繰り返していたが、
突然、上体を前に倒し、俺の胸に覆いかぶさった。

「はあぁー…、はあぁー…、はあぁー…、はあぁー…」

綾夏は、俺の胸の上で激しく息をしていた。

「はぁー…、洋祐…、ごめん…、はぁー…、もうきて…、お願い…」

あれだけ長時間俺の上で動いていれば、さすがに綾夏も限界に近いだろう。
俺は、激しく息をする綾夏の唇に自分の唇を重ね合わせた。
綾夏の息は、俺の口の中に吹き込まれ、喉に達するほどだった。

俺は、綾夏を抱き締めながら、ゆっくりと横転し、
綾夏を仰向けにして正常位の体勢を整えた。
俺は綾夏の唇を貪りながら、ゆっくりと腰を動かし始める。

既に俺には激しく動くほどの体力は残っていない。
このままゆっくりと腰を動かし続け、射精感が高まるのを待つだけだ。
ある意味、漸く俺と綾夏の日常のセックススタイルに戻ったわけだが…

そして、長い時間ゆっくりと腰を動かし続け、射精感が高まると、
腰の動きを一気に速め、三度綾夏の中に射精した。
綾夏はすでにぐったりしていて、人形のように動かなかった。

いつものように、射精の余韻に浸っていると、漸く綾夏が口を開いた。

「もうだめ…、眠いし身体が動かない。このまま寝ちゃってもいい?」
「繋がったまま?」
「うん。」
「それは無理だな。」
「えーっ」

綾夏は少し不満顔をすると、膣をキュッと締めたが、
その勢いで、俺のペニスが綾夏の膣から抜けた。

「あーん、もう…」

綾夏は、そう言って笑った。
俺は、明かりを消し、綾夏の隣に仰向けに寝ながら、布団を掛けた。
目覚まし時計を見ると、優に午前2時を回っていた。
二人で床についてから、6時間半以上が経っていた。

「もう寝るぞ。」
「うん。」

綾夏は返事をして目を閉じたが、暫くしてこう呟いた。

「明日…、仕事大丈夫かなぁ?」
「・・・・・・・」
「休んじゃおうか…」
「・・・・・・・」

暫くすると、隣から綾夏の寝息が聞こえてきた。


[54] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/09/26 (月) 22:10 ID:cfzyJ46U No.173189
洋祐さん、
まさに固唾をのんで読ませていただいております。


[55] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2022/09/27 (火) 10:55 ID:XxwOCRYE No.173217
洋祐さん、更新ありがとうございます。
臨場感溢れる内容で、ふたりの結び付きが固いのが解ります。いいですねぇ〜

[56] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2022/09/28 (水) 20:24 ID:224yPrhg No.173268

ジーンさん、やまさん、レスありがとうございます。



結局、木曜日は、綾夏と一緒に仕事を休んだ。
俺も綾夏も、朝の8時半ごろに一旦起きて職場に電話した後、二度寝し、
11時頃に目を覚まし、二人で布団の中でゴロゴロしていた。
さすがに起きて直ぐにセックスする気力はなかった。
まぁ、布団の中では、ずっと綾夏の胸を触ってはいたのだが…

12時半ごろに漸く起床し、二人でシャワーを浴びた後、
デリバリーを注文して食事をした。

木曜日は綾夏がジムに通う日だったが、
今日はジムには行かない、と綾夏は言った。
明日は金曜日だが、綾夏は、夜に同期の女性社員達との飲み会があるので、
綾夏と逢う予定はない。
時計を見ると、まだ午後2時半を回ったばかりだ。

せっかく休みを取ったのだから、こういう状況でやることは一つしかない。
俺は、隣で寛いでいた綾夏を押し倒した。


二人でシャワーを浴び終えたときは、もう午後6時を過ぎていた。

「洋祐、夕食はどうする?」
「外に食べに行こうか。」

二人で夕食を作ってもよかったが、シャワーを浴びても気怠さが残り、
何かをする気力が湧いてこなかった。
綾夏は至って元気ではあったが…
綾夏のように、ジムやスイミングに通うことは難しいが、
俺も身体を鍛えておかないと、綾夏に付いていくのが難しくなりそうだ。

二人で俺の部屋を出た。
今日は日中晴れて気温も高かったが、
部屋を出る頃は曇っていて、辺りは暗くなっていた。

食事を終えた後、綾夏を部屋まで送って行った。

「寄っていく?」

綾夏はそう言って微笑んだ。
この笑顔で誘われたら、俺に断るという選択肢はない。
「寄っていく?」は「セックスする?」の意味だろうと解釈した。
いや、俺が断らないと綾夏が思っていれば、「セックスしよう。」の意味かもしれない。
綾夏にすれば、せっかく休みを取ったのに1回だけ?と思ったのだろうか。

二人で綾夏の部屋に入って明かりを点けると、俺は綾夏をベッドまで抱きかかえ、
そのまま彼女とベッドに倒れ込んだ。。
綾夏は、少し驚いた表情をしたが、抵抗する様子は全くない。
俺は、綾夏の服を破かないよう気をつけながら、
それでも少し荒らしく彼女から服を剥いでいった。


午後11時頃に、二人で今日三度目のシャワーを浴び終えた。

「もう夜遅いから、泊まって行ったら?」
「泊まったら、明日も仕事を休むことになりそうだから、止めておくよ。」
「ふふふ、そうかもね。」

俺は、綾夏の部屋を出た後、昨日からのことを振り返りながら、
自分の部屋に帰った。


翌日の金曜、仕事から帰宅した俺は、一人でテレビを観ていた。
金曜の夜を一人で過ごすのは2カ月ぶりだろうか。
いよいよ来週末には、綾夏が旅行に出かける。
2週続けて、金曜の夜に綾夏と逢えないことになるが、それはいつ以来だろう。

そんなことを考えながら、過ごしていると、
午後10時過ぎに、綾夏からメールが届いた。

『今、帰ったよ。
 これから私の部屋に来ない?』

まさか昨日の今日で、綾夏から誘われるとは思ってもみなかった。
俺は、自分の心が見る見るうちに晴れやかになるのを感じた。

『わかった。これから行く。』
『じゃあ、待ってるから。』

綾夏の部屋に着くと、テーブルには酒の用意がしてあった。

「今日の飲み会、結構盛り上がって、みんないつもよりずいぶん飲んでたけど、
 私は、洋祐から外で飲むのは控えろって言われてたから、あまり飲めなかったの。」

確かに、数年前、まだ学生だった頃に、綾夏にそんな注意をしたのを覚えている。
それは、綾夏は飲みすぎると、かなり危ない状態に陥るからだ。
男が同席する場で飲み過ぎると、簡単にお持ち帰りされる虞があった。
実際に、大学時代には、サークルの先輩達にお持ち帰りされそうになったことがある。
そのときは、綾夏の親衛隊のようなサークル同期の男子達に連れ戻されたが…
また、女子だけで飲んだとしても、帰る途中で、少し休んだほうがいいんじゃないと、
声をかけられたら、そのままホテルに連れ込まれてしまう虞もある。
そもそも、俺と関係を持ってしまったのも、深酒が原因だったわけだが…。

ただ、綾夏が、俺が何年も前に注意したことを今でも覚えていて、
それを今でも実践していることが、俺には嬉しかった。

「だから、洋祐も付き合ってね。」

綾夏は、あまり飲めなかったと言ってはいるが、
彼女からはすでに酒の匂いが漂っていた。
それなりの量は飲んでいるのは、明らかだった。

「盛り上がったって、どんな話をしてたんだ?」
「そんな大袈裟な話しでもないわ。
 初めは、近況報告とか、今はまってるものの話しとか、
 それから、仕事の話しとか…。」
「・・・・・・・」
「仕事の話しをしていたら、上司や同僚の文句や悪口自慢みたいになっちゃたけど…、
 そのあたりから結構盛り上がってたわね。」
「・・・・・・・」
「最後に、彼氏の話しをし出したわ。」
「みんな彼氏がいるの?」
「今日集まったのは8人だったけど、私を入れて5人が彼氏持ちで、
 3人はフリーだったかな。」
「彼氏の話しって、どんな話し?」
「彼氏と何処へ行ったとこか、ここは良かったとか、惚気話とか…」
「・・・・・・・」
「そんな話しで始まったんだけど、悩みとか愚痴のような話になって、
 気づいたら下ネタに発展してた…」
「それで大盛り上がり?」
「まあ、そうだけど…、下ネタばかり話してたわけじゃなかったわ。」
「具体的には、どんな話しだったの。」
「一人は、彼氏と職場も住んでるところも近いから、毎日のように会うらしいんだけど、
 『週に4日も5日も求められるから、勘弁して欲しい』とか…」
「・・・・・・・」
「そうしたら、誰かが『それ、やるだけやってやり逃げされるパターン?』って言ったら、
 本人も少し気にしていたらしく、『やめてよ』って言って落ち込んじゃったり…」
「・・・・・・・」
「別の娘は、『2分も持たないのよ、それで本人は満足しちゃってるんだから…、
 少しはこっちのことも考えろっつーの』って言って怒りだしたり…」
「・・・・・・・」
「あと、彼氏と学生の頃からもう4年以上も付き合っている娘がいるんだけど、
 就職してから遠距離恋愛になっちゃって、会える機会が少なくて辛いって言ってた。」
「・・・・・・・」
「その娘は、今の彼氏と将来結婚したいと思ってるんだけど、
 彼氏とはそんな話ししたことがないから、
 彼氏の方はどう考えているかわからないんだって。」
「・・・・・・・」
「就職して2年目の24歳の男性には、結婚なんてまだ遠くの話しなんだろうけどね。」
「・・・・・・・」
「だから、遠距離恋愛でも彼氏の気持ちを繋ぎとめるにはどうしたらいいか、
 結構悩んでるみたい。」
「・・・・・・・」
「もう一人の娘は、まだ付き合い始めたばかりだから、特に何もなかったかな。」

俺は、綾夏が自分の彼氏についてどんな話しをしたのか、気になってきた。
酒を飲んでかなり饒舌になった今の綾夏だったら、
彼とのセックスの話しでも喋ってしまうかもしれない。

「それで、綾夏は、彼氏についてどんな話しをしたの?」
「私?私は大した話しはしてない。特に聞かれもしなかったし…」
「どうして?」
「私以外は、みんな社外の人と付き合ってるし、お互いに会ったこともないから、
 みんな他の人の彼氏がどんな人か知らないのよ。」
「・・・・・・・」
「だから、普通だったら言い難いことや、聞きづらいことでも、
 結構言いたい放題、聞きたい放題になってるんだと思う。
 ひょっとしたら、話しを盛ってるのかもしれないし…」
「・・・・・・・」
「でも、私の彼氏は社内の人だから、みんなも顔を知ってるでしょう。
 私の話しを聞いた後で、彼と顔を合わせたりもするし…
 だから、私も言い難いんだけど、みんなも聞き難いんじゃないかな。」
「・・・・・・・」
「特にエッチな話だと、リアル過ぎちゃって…」
「・・・・・・・」
「でも、本当は、みんな聞きたいんだろうけどね。
 週にどのくらいとか、どんなエッチをしてるのかとか…
 私も逆の立場だったら、聞きたいと思うしね。」
「・・・・・・・」
「ひょっとして、洋祐も、私と彼氏の話しを聞きたい?」

綾夏はそう言って、俺の顔を覗き込みながらニヤニヤと笑っていた。
酔っているくせに、こういう切り返しは忘れない。

「い、いや、別に…」

俺は、綾夏の言葉に少し動揺し、慌ててそう答えた。
だが、もしも俺が話しを聞きたいと言ったら、
綾夏はきちんと話してくれたのだろうか。


[57] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2022/09/29 (木) 08:46 ID:KPXrQNQY No.173280
再開後、テンポよく更新されるお話にずっと息を止めるように読み続けています。
やはり綾夏さんには男性を引きつける魅力があります。
コケティッシュなのにエッチな女性…良いです。
洋介さんを挑発するような、天然なような判じづらい態度も思わせぶりで心を揺さぶられてしまいますよね。
おしまいまでドギマギさせられてしまうのでしょうか……。
目が離せません。
更新を待ってる時間もドキドキしてます。

[58] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2022/10/01 (土) 15:45 ID:tkcvWXRY No.173357

まつさん、レスありがとうございます。
彼女の考えていることは、私にもよくわかりませんが、
彼女の人となりのようなものが伝われば、幸いです。


綾夏から女子社員同士の飲み会の話しを聞いて、
俺は、随分際どい話しもするんだなと、少し驚いた。
綾夏は、学生時代も、同期の女子たちとそんな話しをしていたのだろうか。

綾夏は、彼氏と顔見知りの友人同士だと、彼氏のことを話し難い聞き難いと言っていたが、
男の方はどうだろうか。
もし俺が綾夏の彼氏なら、綾夏が恥ずかしがるようなことは、他人には決して口にしない。
だが、自分の彼女のことを他人に話して面白がる男もいることは確かだ。

例えば綾夏の元彼のAなら、綾夏のことを周りに話していたとしても不思議ではない。
いや、Aの性格などを考えれば、きっと自慢げにべらべら喋っていたに違いない。
綾夏の胸や性器の形とか色、セックスのときの綾夏の表情や声などを、
Aが笑いながら友人や後輩に話す光景が目に浮かんだ。

そして、Aから話しを聞いた友人達は、サークルで綾夏に会ったときに、
服の上から彼女の裸体を想像し、あのときの表情を思い浮かべる。
綾夏は、友人達からそんな好奇な目で見られているとは何も知らず、
いつもの笑顔で彼らと談笑する。

Bはどうだろうか。
俺は、Bがどんな男か何も知らないので、何とも言えない。
だが、Bが同僚達に綾夏のことを話したりしていたら、
綾夏は、その同僚達に好奇な目で見られているだろう。

いや、Bから話しを直接聞いた同僚だけでなく、更に他の同僚達に、
次々と伝聞されていく。
もちろん、綾夏は、周りからそんな目で見られているとは気づきもしないだろう。

『綾夏は、あんな顔をして、セックスのときは凄く厭らしいんだぜ』

Bが同僚達にそんなふうに話す様子が頭の中に浮かんだ。
そんな話しに尾ひれ背びれがついて、綾夏は淫らな女だという噂がたつ。
そして、その話が綾夏の耳に入る頃には、周りの人たち全員がそう思っている。

そんなことを考えると、同じ組織内、グループ内の交際は、
リスクが高いような気がする。
それに、交際中ならまだしも、別れた後になると、更にリスクは高まるだろう。


飲み会にいたフリーの娘たちは、どんな娘なのだろうか。
綾夏の話しを聞いて、俺は少し気になった。
ただ、綾夏にはストレートに聞きにくいので、遠回しに話しを振ってみる。

「彼氏の話しをしているとき、フリーの娘たちは、黙って聞いてるだけなの?」
「うーん、フリーと言っても、みんな事情が違うからね。反応もバラバラだったかな。」
「・・・・・・・」
「フリーの娘のうち、最近彼氏と別れたばかりの娘が一人、
 学生のときに彼氏がいたけど、社会人になってからは彼氏がいない娘が一人、
 あと一人は、彼氏いない歴=年齢の娘なんだけど…」
「・・・・・・・」
「彼氏と別れたばかりの娘は、初めは結構質問とかしたりしてたんだけど、
 途中から元彼の話し、というか悪口を言ってたわ。」
「・・・・・・・」
「エッチしたがるくせに、エッチは下手、とかね。」

綾夏はそう言って笑った。

「社会人になってから彼氏がいない娘は、黙って聞いていたかなぁ。」
「・・・・・・・」
「彼氏いない歴=年齢の娘は、自分の相談をしてたわ。」
「・・・・・・・」
「女性同士だと、結構お喋りするんだけど、男性と話すのが苦手なんだって。
 どういう会話をしたらよいかもわからないって言ってたわ。」
「・・・・・・・」
「彼氏がいたことがないって言っても、決してモテないわけじゃなく、かなり可愛いのよ。
 実際に街を歩いていると、声をかけられることもよくあるらしいし…
だけど、彼女、いつも『ごめんなさい。』と言って、逃げてきちゃうんだって。」
「・・・・・・・」
「別に男性と付き合いたくないわけでもなく、将来結婚したいと思っているので、
 これからどうしたら良いかって、みんなに相談してたわ。」

綾夏は、そこまで話し続けた後、グラスに入ったワインを煽るように飲み干した。
綾夏は、家に帰ってからも、すでにかなりの量を飲んでいた。

「ねえ、洋祐、誰か紹介してあげようか?」
「い、いきなり何を言って…」
「洋祐は、どういうタイプの女性が好み?」

まさか、このように話しを振られるとは思いもしなかった。
藪蛇とは、まさにこのことだ。
もちろん、俺には、綾夏がタイプだとは言えない。

「そうねえ、最近彼氏と別れた娘は、自分からグイグイいくタイプかしら…
 気に入った男がいたら、自分から告白するって言ってたから、
 洋祐のことが気に入れば、直ぐに付き合えるかもしれないよ…
 それにセックスも大好きみたいだし…、ふふふ…
 でもねぇ〜、元彼の悪口を言ってた割には、まだ未練タラタラって感じだからな〜、
 今は他の男性は目に入らないから、暫くは難しいかもね。」
「・・・・・・・」
「社会人になって彼氏がいない娘は、多分今日のメンバーの中で一番真面目な娘かな。
 仕事も一番熱心だしね。洋祐には、真面目な娘の方がいいのかなぁ。
 ただ、彼女から元彼の話しもあまり聞いたことがないから、
 男性とどういう付き合い方をするのか、どんな男性が好みなのか、
 全然わからないからなぁ〜。
 もしも洋祐と付き合ったら、どんな感じになるんだろう。
 真面目な娘だから、セックスも淡泊かもしれないし…、
 もしそうだとすると、エッチが好きな洋祐には厳しいかもね。」
「・・・・・・・」
「彼氏いない歴=年齢の娘は、顔も性格も可愛いし、いいお嫁さんになると思うよ。
 きっとまだ処女だと思うから、セックスが好きかどうかは分からないけど、
 今の洋祐なら、セックスが好きになるように教えてあげられるかもね。
 でもなぁ〜、洋祐はぶっきらぼうで口数も少ないから、
 あの娘だと、最初から会話が成立しないかもしれないな…」
「何だよそれ、結局全部ダメじゃん。」
「ははは、そうだねぇ。」

綾夏は、少しわざとらしく笑った後、急に黙り込んだ。
飲み会でどれ程飲んだのか分からないが、かなり酔いが回っているように見えた。

「もしも洋祐に彼女ができたら…、私はどうすればいいのかなぁ〜」

暫くして、また、綾夏が喋り始めた。

「ねぇ〜、洋祐、私はどうすればいい?」
「・・・・・・・」
「というか、洋祐はどうするつもりなのぉ?」

綾夏は、少し絡むようにそう言った。
綾夏の話しが変な方向に向かい始めたようだ。
こんなときは、さっさと切り上げるに限る。

「少し飲みすぎだろう。」
「全然飲んでませんよぉ…」
「それに、もう寝た方がいいんじゃない?」
「何でぇ?」
「明日、昼前に彼氏に会うんだろ?寝坊するぞ。」
「残念でしたぁ…。明日は朝から接待でキャンセルになりましたぁ…」
「・・・・・・・」
「上司に、明日の接待に同行するように言われたんだってさぁ…」

なるほど、それで綾夏は、今夜俺を誘ったわけだ。
飲み足りないし、明日は暇だし…
また絡まれても面倒だし、彼氏の話しに話題を向けるか…

「朝から接待って、ゴルフ?」
「そうみたい…」
「彼氏はゴルフをするんだ。」
「うん。彼の部署は結構接待とか多いから…、必要なんだってぇ…」
「綾夏は、ゴルフしたことは?」
「練習場なら、何度か連れてってもらったぁ…」
「・・・・・・・」
「なかなか真っすぐ飛ばないけど、飛んだときはすごく気持ちがいいんだよねぇ。」

俺はゴルフをやったことも、クラブを握ったことさえもなかった。
少し大袈裟だが、俺の知らない世界で、綾夏と彼氏が過ごしているようで、
何だか綾夏が遠くに行ってしまったと感じた。

「でも、自分でクラブを買ってまでやろうとは、全然思わないけどねぇ…」

綾夏はそう言った後、また黙った。
それほどゴルフに興味を示してはいないようで、俺は少しほっとした。
綾夏は、半分目を閉じたり開いたりしている。
そろそろ限界だなと思い、俺は、綾夏を抱き上げた。

「わぁ〜、お姫様抱っこだぁ…」
「もう寝るぞ。」

俺は、綾夏をベッドまで運び、寝かせようとすると、
綾夏が突然抱き着き、俺の耳元でそっと呟いた。

「ねぇ…、今日はしないの?」

俺は、綾夏と一緒にベッドに倒れ込んだ。


[59] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/10/03 (月) 05:52 ID:Fsqsf/sQ No.173447
彼女の洋佑さんへの感情はセフレ以外にはないのでしょうか?
SEXに関しては彼氏より洋佑さんが上だと思いますネ。


[60] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2022/10/04 (火) 20:20 ID:8sreBv1I No.173499

ジーンさん、レスありがとうございます。

彼女の感情は、私には全くわかりませんでした。
自分から離れないように、人参をぶら下げながら手綱を引いていたのか、
私をからかって楽しんでいたのか、何の考えもなく、そのとき思ったことを口にしていたのか…

悪女なのか、小悪魔なのか、天然なのか、いずれにしても振り回される方は大変です(笑)


翌日、11時ごろに目が覚めた。
綾夏は、俺の隣でまだ眠っていた。
今朝は何時頃まで綾夏とセックスしていたのか、よく分からない。

一昨日、綾夏は、最近の俺は凄いと言っていたが、
昨夜は、あんな綾夏を初めて見たと思うほど、綾夏の乱れ方が尋常ではなかった。
会社の友人達から彼氏の話しを聞いたせいだろうか…
俺には話せない、もっと具体的なセックスの話しをしていたのかもしれない。

「洋祐、おはよう。」

暫くすると、綾夏も目を覚ました。

「おはよう。ぐっすり眠れた?」
「うん。洋祐は?」
「少しだけかな?」
「あの〜、洋祐、昨日、私、変なこと口走ってなかった?」
「別に…、ひょっとして昨日のこと覚えてないの。」
「飲み会の話しをしたのは覚えているけど、その後は、断片的にしか…」

俺に女性を紹介する話や、俺に彼女ができたらどうするつもりと絡んできたことは、
どうやらはっきりとは覚えていないらしい。

「あ、でも、エッチしたことは覚えてるよ。」
「綾夏が誘ったことも?」
「えっ?うそ、全然覚えていない。本当に?」
「うん。」
「え〜、私、洋祐に犯されてるって思ってたんだけど…」
「何だよ、それ。何で俺が犯すんだよ。」
「だって、気がついたら洋祐のが…、
 だから、エッチしてる最中、ずっと私、洋祐に犯されてるんだって…、
 でもそう思ったら、何か凄く感じちゃった。ふふふ…」

どうやら、綾夏は、セックスの途中から正気を取り戻したらしい。
ただ、昨夜の様子を見る限り、今後、綾夏の身に同じようなことが起きたとき、
犯している相手が俺ではなく、そのとき傍にいた男性となる可能性も否定できない。
やはり、今でも綾夏にとって、深酒がかなり危険なことは間違いない。
しかも、今の綾夏の周りには、学生時代のような親衛隊がいるわけではない。
今後は、事あるごとに、綾夏に注意した方がよさそうだ。


土曜は、結局、昼食後と夕食後に綾夏とセックスし、
俺が綾夏の部屋を出たのは、午後11時を過ぎていた。

今週は、水曜から土曜までの4日連続して、綾夏とセックスした。
しかも、一度も避妊していない。
セックスの最中は、綾夏を俺の女にすることが俺の頭を支配し、
全く歯止めが利かなくなってしまうが、
こうして、綾夏と別れて冷静さを取り戻すと、
綾夏を不幸にするのではと思い、自分がしたことが恐ろしく、
また、それに嫌悪すら感じてしまう。

綾夏から生理が始まったとメールが届く間隔は、大体26日〜31日の範囲だ。
必ずしも綾夏が生理開始当日にメールするとは限らないが、
メールの間隔がほぼ生理の周期すなわち排卵の周期と考えてよいだろう。

綾夏の排卵の周期がこの期間内であれば、
今週は先週よりはまだ危険度が小さい気もするが、
女性の排卵は常に一定の期間内の周期で起こるとは限らない。
排卵の周期が数日、或いは1週間程度前後することもあるだろう。

現に、綾夏も生理が遅れて、『やっと生理がきたよ。マジあせった〜』
とメールしてくることもある。
それは、綾夏特有の冗談かもしれないが、生理が遅れていたことは事実だ。
それを考えれば、避妊もせずに綾夏とセックスを繰り返していたら、
いずれ綾夏を本当に妊娠させしまうかも知れない。

綾夏自身は、俺の行為を一体どう考えているのだろうか。
綾夏の考えが、俺には全くわからない。
明確な拒絶がなくても、それが、綾夏が全て受け入れた証拠になるとも思えない。

ひょっとして、こんなことをしていたら、綾夏が妊娠する前に、
彼女から俺との関係を終わらせる可能性すらある。
綾夏が俺の子を妊娠することを望んでいるとは思えない。

俺は、そんなことを考えながら、自分の部屋に向かって歩いていた。


翌週の水曜、この日は10月の第一水曜で、
綾夏が俺の部屋に泊まりに来ることになっていた。
綾夏が旅行する3連休まで、あと3日に迫っていた。

いつものように、綾夏を彼女の部屋まで迎えに行き、
いつものように、二人で風呂に入り、床についた。

「今日は、好きにしていいよ。」

いつの頃からか、綾夏がこんな言葉を使うようになった。
それは、ゴムが不要だと綾夏が意思表示をするときに、彼女がよく使う台詞だ。
逆に言えば、この台詞を言わなかった先週、先々週は、
『好きにして』はいけない日だったということだ。
もちろん当たり前のことではあるが…

今日、ゴムが不要ということは、遅くとも連休明け頃には、
綾夏の生理が始まるということだろう。
それも綾夏が妊娠していなければ、という話しだが、
綾夏はどう思っているのだろうか。

俺は、先週と同様にキスマークを探すことから始めた。

俺と綾夏は、先週の水曜から土曜まで、4日間も続けて、
避妊もせずに何度もセックスをしていた。
綾夏が彼氏に会った日曜、彼女の子宮の中は、
俺の精子で満たされていたはずだ。
そんな身体で、果たして綾夏は、Bに抱かれたのだろうか。

子宮に俺の精子が満たされたまま、膣の中に彼氏のペニスを受け入れる。
それは、俺が抱く綾夏のイメージからは想像できないことだった。
そう考えると、綾夏は日曜にBとはセックスはしていないかもしれない。

そんな期待を抱きながら、綾夏の身体を調べていった。
だが、先週と同様に、綾夏の内太腿を見たとき、
俺の淡い期待は簡単に砕け散った。
そこには、しっかりとキスマークが付けられていた。
こんなところにキスマークを付けておいて、
彼氏が挿入していないわけがない。

そのキスマークを見た後に俺の中に残ったものは、
綾夏は、4日間続けて俺に中に出され、
自分の子宮の中が俺の精子で満たされていようとも、
Bに求められれば抱かれてしまうという事実だけだった。

だが、それは当たり前のことだ。
俺は、綾夏とセックスするだけの関係だが、Bは綾夏の彼氏なのだから…

それどころか、逆のことだって考えられる。
例えば日曜に、綾夏がBとセックスしていたとすると、
綾夏の子宮の中で、彼氏の精子が3日以上生き延びていれば、
綾夏は、彼氏の精子で子宮の中が満たされたまま、
俺のペニスを膣の中に受け入れていたということも…
そうとすると、彼氏の精子と俺の精子は、綾夏の子宮の中で共存していたことになる。

人が聞けば笑ってしまうような変な妄想が、俺の頭の中に際限なく膨らみ続ける。
そして、この変な妄想によって、俺の嫉妬が駆り立てられていった。

せっかく綾夏が好きにしていいと言っているのだ。
綾夏の中に射精することはもちろんだが、それ以外でも、
今日は、遠慮なしに好きにさせてもらおう。

俺は、そう思いながら、綾夏の性器を貪り始めた。


[61] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/10/06 (木) 06:51 ID:u7WAZ.32 No.173557
彼女の心がどっちに向いているのかも気になります。
結婚の対象としてはBさん、でも身体は洋佑さんという事になるのでしょうか?


[62] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2022/10/07 (金) 20:30 ID:1xJWVpzI No.173607

ジーンさん、レスありがとうございます。
当時、私の中では、多分そうだろうなと思う気持ちと、
そんな割り切ることができる女ではないと否定する気持ちが交錯していました。



長い長いセックスを終えた後、綾夏が呟いた。

「もう、洋祐の変態…、あんまり意地悪しないでよ。」
「何が?」
「何がって…、あんなことしておいて…、恥ずかしくて言えるわけないでしょ。」

今日は、俺が今までしたことがないことを試してみた。
試したと言っても、以前から考えていたわけではない。
単なるその場の思いつきでしたことだ。

綾夏は、どこまで俺のすることを許すのだろうと、
そんな気持ちでしたことだった。
そして、何も拒否しない綾夏を見て、これでもかこれでもかと
どんどんエスカレートしていってしまった。

「好きにしていいって言っただろ。 嫌だったら、断ればいいじゃないか。」
「それは…、そうだけど…」
「それに先週、俺に犯されてるとか言ってたし…」
「えーっ、それで…、それであんなことを?」
「・・・・・・・」
「もう〜、犯されてるなんて言わなきゃよかった。」
「・・・・・・・」
「それに、誰かに見られたらどうするの?」
「もう夜も遅いから誰も居やしないよ。」
「そんなこと分からないでしょ?
 遅い時間に帰って来る人だっているんだから。」
「誰か居たとしても、暗いし短い時間だったからわかりゃしないよ。」
「暗いって言ったって、キッチンの明かりは点いていたから真っ暗じゃなかったし…」
「・・・・・・・」
「もう〜、もし見られてたら、お嫁に行けないじゃない。」
「・・・・・・・」

綾夏の口調は怒ってはいたが、顔は笑っていた。
綾夏もそれなりに楽しんでいたのだろうか。
それとも、俺のすることを必死に我慢していたのだろうか。

それに嫁に行けないのなら、俺が貰ってやる。
俺は心の中でそう思ったが、もちろん口には出せない。

綾夏の隣で天井を見ながら、先程までのことを振り返ってみる。
俺は、いわゆる『駅弁』というものを初めて経験した。
正常位から綾夏の身体を抱き起し、更に立ち上がりながら、綾夏を担ぎ上げるときには、
俺の腰には想像以上に負担がかり、蹌踉けそうになってしまったが…
今度するとしたら、テーブルか何かに座らせてするのがよさそうだ。

その後、俺は、綾夏を抱き上げたまま、彼女の身体を上下に動かす。
綾夏は必死に俺の身体にしがみついていた。
暫くして、俺は綾夏を抱き上げたまま、キッチンに移動し、
テーブルの上に綾夏の上体を仰向けにして寝かせた。

俺は、綾夏の両腕を掴んで彼女を万歳させた姿勢で覆いかぶさり、
彼女の膣にペニスを入れたまま、長らく腰を振り続けた。
綾夏は、ときおり顔を左右に振りながら、ずっと喘ぎっぱなしだ。
そんな綾夏を見ていると、俺は、本当に綾夏を犯している気分になった。

それから、綾夏を抱き起して、今度はテーブルの上に綾夏の上体を俯せにした。
綾夏の背後から彼女の膣にペニスを挿入し、再び腰を振り続けた。
綾夏は、テーブルの端を両手で掴みながら、俺のすることに必死に堪えているようだ。

その後は、キッチンの至る所(とは言っても4畳半程度の広さだが)で、
様々な格好でセックスした。
それまで、綾夏は、口では「やめて」と言っていたが、
身体では何の抵抗もしなかったので、更にエスカレートしてしまった。

キッチンでのセックスを終えると、俺は、綾夏を連れて隣の部屋に戻り、
部屋の明かりを消した後、ベランダの窓を開けた。
秋の外気が部屋の中に流れ込んでくる。
もう10月だが、身体が火照っているせいか、さほど寒さは感じない。

「何をするつもりなの?」

少し朦朧としている綾夏が、少し不安そうに俺に聞いてきたが、
俺は何も答えず、綾夏の手を取り、そのままベランダに連れ出した。
綾夏は「きゃっ」と小さい声で叫んだが、抵抗はしなかった。

外は暗いが、街灯や月明かりで、辺りの様子を見渡すことができた。
ベランダのフェンスは、窓の真正面となる中央が縦格子の柵になっている。
部屋の明かりは消したが、キッチンの明かりは点けたままなので、
部屋やベランダは真っ暗というわけではない。
もし外に人がいたら、綾夏の素っ裸の姿が柵を介して丸見えになっていただろう。
綾夏の胸も、股間の茂みも…

外の様子を窺ったが、人のいる気配はなかった。
だが、秋の夜空の下に、綾夏が生まれたままの姿で晒されていると考えると、
俺には、異様な興奮が湧いてくる。

俺は、柵を避けるように、綾夏をベランダの左端に連れ寄せ、
彼女にフェンスの上縁に両手を突かせた。
そして、綾夏の背後から彼女の股間にペニスをあてがい、ゆっくりと挿入した。

「ううっ…」

綾夏が小さく呻き声をあげる。
俺は、両手で綾夏の胸を掴み、ゆっくりと腰を動かし始め、
次第にスピードを上げていった。
綾夏は、ときおり片手を口に当てながら、声が出るのを必死に堪えている。
俺は、心地よい秋風を感じながら、綾夏と野外セックスをする気分に浸っていた。

ベランダから室内に戻るとき、綾夏が蹌踉ついて暫く動けなくなった。
それは、丁度フェンスの柵の真ん前だ。
10秒間か、20秒間か、30秒間か、時間はよくわからないが、
その間、後姿ではあるが、綾夏の裸身がフェンスの柵を介して外に晒されていた。

室内に戻ると、明かりをつけて、綾夏を布団の上に寝かせた。
そして、漸く、いつものようにセックスを始めた。


我ながら随分大胆なことをしたと思う。
こんなことをしていたら、いずれ綾夏に嫌われてしまうかもしれない。
だが、綾夏の結婚が決まって関係が終わるのも、嫌われて終わるのも、
今の俺にとっては大差はない。
関係が終われば、俺は二度と綾夏に逢うことはないだろうから…
それは、近々起きることのようにも感じた。
そうであれば、今のうち、やりたいことやるのもありか…

「ねぇ、どうしてわかったの?」

暫く黙っていた綾夏が突然呟いた。
綾夏は何がわかったとは言わなかったが、俺には、それが何であるかが何となくわかった。
だが、何て答えればよいか、俺には思いつかない。
もちろん、正直にキスマークがあるからと答えることもできなかった。

「・・・、何が?」
「・・・、ううん、何でもない…」

綾夏は、そう言った後、そのことについて何も喋らなかった。
多分、俺の反応を見て、俺に知られていることを確信したに違いない。

「ねぇ、今度いつ逢おうか。週末は旅行だから、その後になると思うけど…。」

綾夏が俺にそう尋ねてきた。
綾夏と次に逢う日を決めるのは、いつも楽しいことではあったが、
彼女の『旅行』という言葉は、俺を憂鬱にさせた。

「明後日の金曜じゃだめか?」
「えっ、金曜?」
「うん。」
「次の日、私、朝早く出かけなくちゃいけないんだけど…、
 洋祐がそれでいいなら、私はいいよ。」
「うん、それでいい。」

断られるのを覚悟で言ってみたが、意外にも綾夏は承諾してくれた。
彼氏と旅行の前日に、俺に中に出されることは分かっているはずだが…
だが、それは、綾夏にとってどうでもいいことなのかもしれない。

それならそれでいい。
金曜は、綾夏の子宮の中を俺の精子で満たしてやろう。
綾夏は、子宮の中に俺の精子を連れて、彼氏と旅行に行くのだ。

暫くして、綾夏の寝息が聞こえてきた。
俺は、部屋の明かりを消して、綾夏に寄り添うように横たわった。

俺の身体のあちらこちらの筋肉が、ピクピクと笑っている。
ずいぶん無理な体勢をとり、普段使わない筋肉も使っていたのだから、それも仕方がない。
明日は筋肉痛になりそうだな。
先週、有給休暇を使ったばかりだから、明日は使いづらい。
仕事に支障のない程度の筋肉痛であればいいのだが…

そんなことを考えながら、俺は眠りについた。


[63] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/10/10 (月) 07:04 ID:eORlvCts No.173755
洋右さんにとことんいかされた翌日からの彼氏との旅行では
もうそんなには感じられないのではないでしょうか?


[64] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2022/10/10 (月) 20:36 ID:/S35WfV2 No.173794

ジーンさん、レスありがとうございます。
どうなんでしょうか。セックスが大好きな女ですから。



金曜、俺は大急ぎで仕事を終わらせて帰宅し、
昨日から降り続く雨の中、綾夏の部屋に向かった。
いつもよりかなり早い午後8時過ぎには、綾夏の部屋に到着した。

「今日は随分早いのね。」

綾夏は笑顔でそう言って、俺を部屋に迎い入れた。
二人で風呂に入ると、俺は我慢しきれず、早々に綾夏の背後からペニスを挿入した。

「ああん、もうー。」

綾夏はそう抗議したが、俺には彼女の顔が少し嬉しそうに見えた。
綾夏と繋がったまま、二人で湯船に入った。
綾夏を振り向かせ、キスをしながら、彼女の両胸を掴み、ゆっくり揉んでいく。

綾夏の唇、両胸、膣の全てを、今俺が支配している。
俺にとってはまさに至福の時だ。
俺は、キスが終わった後も、指で綾夏の乳首を弄りながら、胸を揉み続けていた。
もちろん、下半身は繋がったままだ。

「洋祐って、キスもそうだけど、おっぱい触るのが、本当に好きよね。」
「何だよ、いきなり…、俺にキスされたり胸を触れられたりするのがいやなのか?」

突然、綾夏がそんなことを言いだしたので、
俺には、綾夏が何を言いたいのか分からなかった。

「ううん、そうじゃないの。
 こんな小さい私の胸を、洋祐はとても気に入ってくれていると思うと、
 私、凄く嬉しい。」
「・・・・・・・」
「私ね、自分の胸をずっと気にして、コンプレックスを抱いていたんだけど、
 洋祐がこんなに気に入ってくれているんだから、
 コンプレックスなんか持つ必要ないんじゃないかって…、
 そう思ってたら、今は全然気にならなくなったの。」

そもそも、綾夏の胸は、コンプレックスを持つほど小さいわけではなく、形も綺麗だ。
それでも、綾夏が、自分の胸を気にしていたとすれば、
Aに胸が小さいと言われたことをずっと引きずっていたのだろうか。

「だからね、洋祐には、本当に感謝してるんだ。」

綾夏はそう言って笑った。
俺は、もう一度綾夏を振り向かせ、彼女にキスをした。


普段は、風呂から上がった後、少し酒を飲んだりするのだが、
この日は、風呂から上がると、裸のまま、二人でベッドに入った。

「ねぇ、今日は好きにしていいけど、この前みたいに無茶なことはやめてね。
洋祐がまたやりたいと思っているなら、また別の日にしてもいいから…」

綾夏は、少し恥ずかしがりながら、そう言った。
もちろん、俺も無茶なことをするつもりはなかった。
あのようなことは、然う然うできることではないし、まだ筋肉痛も残っているため、
無理な格好はできない。

また、ベランダでセックスするにしても、綾夏の部屋のベランダの正面には、
マンションが建っているため、俺の部屋に比べれば、はるかに誰かに見られる可能性が高い。
『綾夏の裸が他人に見られているかもしれない』と想像すると興奮するのは事実だが、
実際に見せたいわけではないし、見られたくもない。

それに、水曜には、綾夏の子宮の中を俺の精子で満たしてやると意気込んでいた俺だが、
今は、そんな気持ちも冷め、そんなことをしてもただ空しいだけのように思える。

「無茶はしないよ。」

俺はそう言って、綾夏の身体の愛撫を始めた。
今日は、純粋に綾夏とセックスを楽しむことだけを考えよう。
綾夏と繋がったまま、綾夏の胸を握りしめ、綾夏と舌を絡めるようなキスをする
それが、俺にとって一番至福を感じることだ。
俺は、綾夏の両脚を開いて膣の中にペニスをゆっくりと挿入し、彼女に覆いかぶさった。


翌日、俺が目を覚ましたときには、隣にいるはずの綾夏の姿はなかった。
時計を見ると、午前11時を回っている。
俺は、寝ぼけているせいか、直ぐに状況を把握することができず、
暫くベッドの上でボーっとしていた。

喉が渇いたと感じて、水を飲みにキッチンに行くと、
テーブルの上に、手紙と鍵が置かれているのに気がついた。
俺は、直ぐに手紙を手に取り、それを読み始めた。

『洋祐へ
 おはよう よく眠れた?
 ぐ〜っすり寝ているので、起こさずに出かけます
 合鍵を置いておくから、部屋を出るときは戸締りをよろしくね
 朝食(昼食?)を作っておいたので、よかったら温めて食べてください
 飲み物は、好きなものを飲んでいいよ

 合鍵は返さなくていいから、失くさないように洋祐が持っていてね
 その代わり、私に洋祐の部屋の合鍵を渡してくれたら、すごく嬉しいな
 せっかくの私のセカンドハウスなのに、合鍵を持ってないなんて、おかしいでしょ
 今度、逢うときまでに、考えておいてください

 では、旅行に行ってきます。
                                 綾夏』

綾夏の手紙を見て、俺は漸く状況を把握した。
そうだ、綾夏は今日から彼氏と旅行に出かけたのだ。

俺は、テーブルの上に置かれた合鍵を手に取ってみた。
綾夏がこの部屋に住み始めて、もう5年半ほどになるが、
その合鍵はとても綺麗で、俺には輝いて見えた。

だが、この合鍵を返さずに俺が持っていろというのは、一体どういうことだろうか。
しかも、俺の部屋の合鍵を渡して欲しいという。
俺には、綾夏が考えていることが全くわからなかった。
合鍵交換なんて、普通は彼氏とやるものだが、
彼氏がいるのに、彼氏以外の男と合鍵交換するということが、俺には理解できない。

まさか…、まさか、俺の子を妊娠した?
その準備のための、俺と暮らすための合鍵交換なのか?
いやいや、そんなはずはない。
綾夏の前回の生理が始まったのは4週間前だから、妊娠が確定するには、まだ早い。
それに、もし妊娠していたら、さすがに今日からBと旅行には行かないだろう。

俺は、もう一度綾夏の手紙に目を通す。
手紙には、本文の下に追伸が書かれていた。

『P.S.
 昨日は、すごくすごくよかったよ
 激しいのもいいけど、やっぱり私、昨日みたいなのが好き
 今朝、起きたとき、まだ私の中に洋祐がいるって、錯覚しちゃった
 今もまだ、洋祐がいるみたいに感じてる
 私、やっぱり淫らな女なのかなぁ
 でもそうなったのは、全部、全部、洋祐のせいだけどね
 それと、洋祐を残して旅行に行っちゃって、ホントにごめんね』

ごめんね、か…
考えてみれば、綾夏は一言も、彼氏と旅行に行くとは言っていない。
だが、旅行のことを話したときの綾夏の表情を見れば、
綾夏が彼氏と旅行に行くのは先ず間違いない。
それに、彼氏以外の人と旅行に行くのであれば、
綾夏なら、誰と、どんな人と旅行に行くか、必ず俺に話すはずだ。

一方、俺は、彼氏と旅行に行くと気づいたことを、綾夏には何も言っていない。
綾夏から話しを聞いたとき、『彼氏と行くの?』と聞けば済むことだった。
だが、あのとき、俺は何も聞けず、その後も、聞くことができなかった。

そして、綾夏は…
多分、綾夏は、俺が気づいていると分かっているだろう。
だが、そのことも、綾夏は俺には何も言わない。
まぁ、当たり前と言えば当たり前のことだが…

俺と綾夏は、何か二人で無言の駆け引きをしているようだ。
いや、今日だけではない。
そんな駆け引きを、これまで何度も繰り返してきたような気がする。
俺と綾夏の関係は…、一体何なんだろうか。


[65] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/10/13 (木) 06:31 ID:4V328dsQ No.173862
彼女は彼氏には中出しさせてないと思います。
彼氏もそこまでの覚悟もないかと。
洋佑さんがその気になれば一緒になれると思うんだけどなぁ


[66] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2022/10/14 (金) 20:34 ID:ng2Nn.S. No.173897

ジーンさん、レスありがとうございます。
そのことについては、また追い追いと…



綾夏は、昨日は凄くよかったと言っていたが、何がよかったのだろうか。
昨日、俺は、綾夏に挿入した後、長い時間、彼女の胸を弄りながらキスをし、
それから、いつものように、抱き合ったまま正常位でセックスした後、
いつものように、射精の余韻に浸った。
そして、それらの行為をもう一度繰り返した。

唯一違った点と言えば、1回目から2回目まで一度もペニスを抜かなかったことだが、
それだけで、綾夏が、凄くよかったと言うとも思えない。

そんなことを考えていたら、綾夏は、今日から連日Bに抱かれるということを思い出し、
綾夏が、Bにも、凄くよかったと言っている光景が浮かび、気が滅入ってしまった。

シャワーを浴びた後、綾夏が用意してくれた食事を済ませた頃には、
既に午後2時を過ぎていた。
外を眺めると、昨日までの雨が嘘のように晴れている。
だが、俺は、直ぐに綾夏の部屋から出る気にはなれなかった。

考えてみれば、綾夏の部屋で俺が一人で過ごすのは、今日が初めてだ。
そう考えると、俺は少しドキドキしてきた。
部屋の中をゆっくりと見回してみる。
見慣れた部屋の中ではあるが、これまでじっくり眺めることもなかった。

本棚を見ると、1冊のアルバムが目に留まった。
本棚からアルバムを取り出して中をざっと見てみると、
どうやら、綾夏の中学、高校時代のバスケの部活の写真を集めたもののようだ。

アルバムの最初の写真の下に、『中1夏合宿、同級生と』という文字が添えられていた。
その写真には、あどけない顔で楽しそうに笑う7人の女の子たちが写っている。
その中の一人が綾夏であることは、彼女のくりっとした目で直ぐに分かった。

中学、高校のときは、今より髪が短かったと、綾夏は言っていたが、
短いなんてものではなく、耳周りは刈り上げられ、前髪も非常に短く、
まるで男の子のような髪型で、少女というよりは、少年のような印象を受けた。
他の6人の女の子たちも、皆似たような髪型で、
綾夏を含め7人全員が、バスケに熱中していたであろうことは、容易に想像できた。

写真は、時系列に並べてあり、それぞれ『〇月〇日練習試合にて』、
『〇月〇日大会にて』、『引退試合にて』などの文字が添えられた写真には、
屈託なく笑うユニホーム姿の綾夏が写っていた。
中学の最後の写真は、卒業式のときの写真だった。
この写真では、制服姿の綾夏が、バスケ部の同級生と一緒に卒業証書の筒を翳しながら、
満面の笑みを浮べていた。

高校生になった綾夏は、中学時代より少し髪を伸ばしてはいたが、
他のチームメートよりははるかに短い髪型だった。
胸の膨らみもなく、相変わらず、少年のような容貌だ。

だが、高校2年の頃には、胸の膨らみも目立ち始め、目鼻立ちもはっきりしており、
髪型も明らかに違い、両耳は相変わらず露わになってはいるが、
ベリーショートの女の子の髪型に変わっていた。
僅かの間に、綾夏に何かがあったのだろうか。
その姿にはもはや少年の面影はなく、綾夏は可愛い美少女へと変身していた。

高校2年の秋頃の写真では、背番号4のユニホームを掲げ、
少し恥ずかしそうに笑う綾夏が写っていた。
キャプテンになって、ユニホームを新調したときの写真なのだろうか。

その隣の写真では、二人のチームメートに担がれて、
笑顔でピースサインをする綾夏が写っていた。
綾夏のユニホーム姿は、可愛くもあり、恰好よくもあった。

高校3年の写真を見ると、綾夏は、さらに髪が伸び、益々綺麗になっていた。
チームメートに抱き着かれ、自信に満ちた表情で笑顔を見せる綾夏が、
俺にはとても眩しく感じた。

アルバムの最後の写真は、高校の卒業式の写真で、
この写真の綾夏は、俺が初めて会ったときと然程変わらない。
この写真では、綾夏を中心に、バスケ部員と思われる女子達が綾夏の横後ろに並んでいた。
この写真や、同じ卒業式で撮影されたその他の写真から、
綾夏が同級生だけでなく、後輩たちからも慕われていた様子が窺えた。

アルバムの中の綾夏は、いつも元気に笑っていた。
ひょっとしたら、綾夏が、笑顔の写真を選んでアルバムに貼ったのかもしれない。

俺は、アルバムの中の写真を一枚一枚じっくりと眺めた後、
俺が気に入った写真を携帯で撮影し、アルバムを本棚に戻した。
アルバムを見終えた後、自分が知らない中学、高校時代の綾夏を垣間見たような気がして、俺は嬉しくなった。

本棚には、映画のパンフレットが数冊並んでいた。
いずれのパンフレットも、ここ数カ月以内に公開された映画のものなので、
多分、彼氏と一緒に観たときに購入したものなのだろう。

本棚の下側には、抽斗が2つあった。
少し後ろめたさはあったが、俺は、本棚の抽斗を開けてみた。
一つ目の抽斗の中には、細長いケースが仕舞ってある。
ネックレスを収納するケースのようだ。

綾夏は、普段、ネックレス、イアヤリング、指輪等の宝飾品を身に着けていないので、
自分で購入したとは思えない。
ひょっとしたら、彼氏からの誕生日プレゼントなのかもしれない。

俺は、綾夏にプレゼントと呼べるものを渡したことはない。
もちろん、綾夏からプレゼントを貰ったこともない。
そもそも、俺と綾夏は、そういう関係ではないのだ。

ケースを開けてみたが、中は空だった。
彼氏からのプレゼントならば、今日身につけて旅行に行ったのだろう。
どんなネックレスなのだろうか。
彼氏からのプレゼントならば、それなりに高価なものであるには違いないと思うが…

その他にも彼氏に関係するものはないか、二つ目の抽斗を開けてみたが、
特には、それらしいものは見当たらない。
俺は、綾夏が留守の間に家探ししているようで、自己嫌悪に陥った。

辺りはすでに薄暗くなっていた。
俺は、漸く綾夏の部屋を出たが、このまま自分の部屋に帰るきにはなれない。
結局、弁当と酒を買って、綾夏の部屋に戻ってしまった。

キッチンのテーブルで弁当を食べ終えた後、酒を飲み始めた。
今頃、綾夏は…
もう考えまいと思えば思うほど、それが脳裏に横切り、酒を煽るように飲んだ。
気がつくと、俺は、綾夏のベッドに俯せに寝ていた。
すでに日曜の午前10時を過ぎている。

俺は、ベッドの上で暫くぼーっとした後、部屋の中を軽く掃除を掃除した。
そして、もう一度綾夏のアルバムを眺めた後、
綾夏に言われた通り、戸締りを確認して、漸く綾夏の部屋を出た。
今日は、昨日と同じように晴天だった。
10月になってもう1週間が経つが、暑い日差しを浴びながら、自分の部屋に帰った。

翌日の月曜も朝から良い天気だった。
結局、3日間とも天候に恵まれた三連休となった。
綾夏と彼氏にとっては、この上ない旅行になったことだろう。

そんなことを考えると、また気が滅入ってしまう。
何も考えずに済むよう、何かをした方がよいだろう。
俺はそう思ったが、何をしようかは何も思いつかない。

結局、その日は、洗濯したり、布団を干したり、部屋の掃除をしたりした後、
一昨日撮影した綾夏の写真の画像を眺めながら時間を潰した。

夕方になって、綾夏から『今帰ったよ。疲れたぁ〜』とメールが届いた。
だが、俺は、それに続く文面を見て激しく動揺した。

『生理始まったよ
 洋祐には申しわけないけどね…
 私は少しだけだけど…、
 ふふふ、あとは内緒
 でも、私…、できてるんだから
 洋祐ももっとよく考えてね』

俺は、全身から汗が吹き出しそうな感覚を覚えた。
生理が始まって俺に申しわけないって…
俺が何を期待し何をしようと思っていたのか、
綾夏には、全て見透かされていたのだろうか。
よく考えろって何を考えろというのか。
後半の文の意味が全く不明なだけに、俺には不安ばかりが募った。


[67] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/10/17 (月) 07:47 ID:sZPtfQRs No.173979
ホント、意味がわからないメールですね〜
彼女の手の平の上で転がらせられてる洋佑さんですが、それを楽しむ余裕もほしいですねー


[68] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2022/10/18 (火) 11:14 ID:wZBif5Lw No.174021
綾夏さんは、洋祐さんからの素直な告白を望んでいると感じますが…。

[69] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2022/10/18 (火) 20:51 ID:XB1WXA2E No.174044
ジーンさん、やまさん、レスありがとうございます。
当事者としては、楽しむ余裕も、俯瞰的に考えることもできませんでした。


その週の木曜日の夜、綾夏からメールが届いた。

『生理終わったよ
 明日、どうする?』

いつもと変わらないメールの内容だった。
月曜のメールのことには、何も触れていない。
それが却って、綾夏に逢うことに躊躇いを感じさせた。
だが、綾夏に逢わないという選択肢は、俺にはない。
俺は、泊まりに行くと綾夏に返信した。

『ふふふ、首を長くして待ってるから…』

綾夏の返信を見て、『首を長くして』は『手薬煉を引いて』の間違いじゃないのかと、
俺は思った。
もし綾夏に何か追及されたら、俺はどう答えたらいいのだろうか。
あれこれ考えても、俺には何も思いつかなかった。

今のうち、月曜日のメールの意味について、綾夏に聞いておいた方がいいのだろうか。
だが、迂闊なことをして藪蛇になるのも気が引ける。
結局、綾夏から何か言われるかどうかもわからないまま、金曜の夜を迎えた。

綾夏の部屋に着くと、彼女はいつものように部屋に迎い入れてくれた。
だが、部屋に入り、キッチンの椅子に腰かけると、
いつもなら綾夏が何かを話したり、俺に尋ねたりするのだが、
この日に限っては、綾夏は黙ったままだった。

俺から何か話さなければとは思うが、適当な話しが思い浮かばない。
少し気まずい空気が流れた。
結局、あまり聞きたくはないが、旅行のことに話題を振ってみた。

「旅行はどうだった?」
「う〜ん…」
「天気は良かったんだろ」
「天気は3日間とも良かったんだけどね…」
「・・・・・・・」

話しが続かない。
旅行中、彼氏と喧嘩でもしたんだろうか。

「土曜日の朝、あれっと思って準備はしていったんだけど…」
「・・・・・・・」
「移動の途中で…、やっぱりね…」
「・・・・・・・」
「始まっちゃった…」
「・・・・・・・」

直ぐに生理のことだとわかった。
移動の途中で生理ということは、旅行中はセックスをしていないということか。
まあ、挿入はないというだけで、それ以外はいろいろとやっているだろうが…
ただ、このまま生理の話しが続くと、まずい展開になるなと、俺は焦った。

「重い方ではないんだけど…、やっぱり始まるとね…」
「・・・・・・・」
「だから、あまり楽しめなかったかな…」
「・・・・・・・」
「始まらなくても、楽しめたかどうかは微妙だけど…」

綾夏は、そう言って俺の顔を覗き込んだ。
このままでは、俺にとってはよろしくない状況に追い込まれそうだ。
何かないかと考えて、あることを思い出した。

「はい、これ」

俺はそう言って、自分の部屋の合鍵を綾夏に差し出した。

「えっ、本当に? いいの?」
「ああ」
「いぇーい、やったね。」

これで少し助かった、と俺は思った。

「だけど、おかしくないか?」
「何が?」
「俺と合鍵交換なんて」
「別におかしくはないでしょ。
 洋祐は、この部屋に何度も来てるから、今更って感じだし、
 私は、セカンドハウスの合鍵が欲しかったし…」
「普通、彼氏とするもんじゃないの?」
「彼は、この部屋に来たことないし、多分、これからも来ないと思うから、
 私の部屋の合鍵を渡しても意味が無いし、
 彼自身は、今、実家で暮らしているから、交換なんてできないよ。」
「いや、そういう意味じゃなくて…」
「それよりも、洋祐と交換した方が、お互いにメリットがあるでしょ。」
「・・・・・・・」
「例えば、水曜に洋祐の部屋に泊まりに行くときは、洋祐の帰りが夜遅いから、
 今まで洋祐が迎えに来てくれけど、合鍵があれば、早い時間に私が部屋に入れるし、
 金曜に私が遅くなったときは、洋祐に私の部屋で待ってて貰えるし…」
「でも、綾夏がいないときに、俺はこの部屋に勝手に入れるんだぜ。」
「別に、洋祐に見られて困るようなものはないから、私、平気だよ。」
「・・・・・・・」
「あっ、ひょっとして、私がいない間に、私の下着を漁るとか?」
「そんなことするわけないだろ。」
「ふーん、したければ、私は別にかまわないけど。」
「だから、そんなことしないって…」

そんな会話をしていたら、綾夏が笑い出した。
俺は漸く安堵した。
だが、この先、あのメールについて、何も触れないわけにはいかないだろう。

二人で風呂に入った後、酒を飲み始める。
酒が入って、綾夏もいつものように喋り出した。
俺は思い切って、月曜のメールについて聞くことにした。

「月曜のメールのことだけど…」
「ん?」
「あれは、どういう意味?」
「・・・・・・・」

暫く、二人の間に沈黙が流れた。

「洋祐は、どう思った?」
「・・・・・・・」
「私ね、洋祐が…、私を妊娠させようとしてるんじゃないかって思った。」

やはり見透かされていた。
冷や汗とも脂汗ともつかないようなものが、俺の身体中から流れ始める。

「普通なら拒否するんだろうけど、私はそうは思わなかった…」
「・・・・・・・」
「でも、もし妊娠させようとしているなら、一番危ない日もするでしょ。
 だけど、洋祐はしなかったから…」
「・・・・・・・」
「私の一人合点なのかなって…」
「・・・・・・・」
「洋祐はどうなの?」
「・・・・・・・」
「もしも洋祐が本気でそうしたいと思ったなら…、
 私は…、かまわないよ。」
「・・・・・・・」

再び、二人の間に沈黙が流れた。

「でもね、妊娠すると大変だよ…。その後もね。
 わかってる?」
「・・・・・・・」

俺には、綾夏に返す言葉が何もない。
俺は、綾夏の言葉にただうな垂れているだけだった。

「ふふふ、冗談よ…、冗談。
 そんな深刻な顔をしないで…。」

どこまでが冗談だと言ってるのだろうか、
綾夏は冗談というが、俺には、とてもそうは思えなかった。
綾夏が『わかってる?』と言ったとき、
俺には『妊娠させて、私を幸せにできる自信があるの?』と言ってるように思える。
これまでの俺の行為に対して釘を刺されたような気がした。

確かに危険日を含めて綾夏に中出し三昧だったわけだから、
女性として文句を言うのは当たり前のことではあるが…
俺はうな垂れたまま、頭を上げることができなかった。

「もう…、しょうがないなぁ。」

綾夏はそう言って、俺の手を引き、ベッドに押し倒した。
そして、俺の服を脱がし、フェラを始めた。

「今日は、ちゃんと着けないとね。」

綾夏はそう言って、俺のペニスにゴムを被せた後、
自分も服を脱いで、俺の股間に腰をゆっくり沈めていった。
その姿は、俺にはとても妖艶に見えた。


[70] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/10/22 (土) 04:28 ID:FI1niUU. No.174171
彼女は洋祐さんに奮起してほしいと思っているんですよ。
彼氏から奪ってほしいと


[71] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2022/10/23 (日) 20:36 ID:IVFhzyd6 No.174248

ジーンさん、レスありがとうございます。
確かに、この頃は挑発する言動が多かったように思いますが、
何が狙いなのかは??です。


翌朝、俺は8時過ぎに綾夏に起こされた。
今日、綾夏はいつもより少し早い時間に出掛けるらしい。
Bと遠出でもするのだろうか。

「まだ。眠そうだね。起こさない方が良かった?
 もう合鍵を持ってるんだから、寝ててもいいよ。」
「いや…」

綾夏の部屋に長い時間一人でいると、また家探ししてしまいそうなので、
綾夏が出かける前に部屋を出ようと思った。

結局、月曜のメールの意味は分からずじまいだったが、
綾夏はもう気にしている様子は見られないので、一応の決着はついたようだ。
だが、昨日の綾夏は、やはりいつもとは明らかに違っていた。
俺に何かを訴えたかったのだろうか。
それとも…

気のせいか、セックスのときも、やたら妖艶に見えた。
それは、ひょっとしたら、綾夏のアルバムを見たからかもしれない。
アルバムの中の綾夏は、時が経つに連れて美少女に変わっていったが、
最後の写真の綾夏も、妖艶とは全く無縁で、
俺には、純真な美少女にしか見えない。

今、目の前にいる綾夏も、妖艶とは無縁のようにも思えるが、
昨夜の綾夏は違っていた。

「そう言えば、ごめん…、土曜に本棚のアルバムを見ちゃった。」

アルバムの写真のことを、正直に綾夏に話した。
さすがに、本棚の抽斗の中も見たとは言えなかったが…

「ああ、あれね。」

綾夏はそう言って、本棚からアルバムを取り出した。

「私、男の子みたいでしょ。」

そう言いながら、綾夏はアルバムを開いた。
昨日見た中学時代の綾夏が現れた。

綾夏は、アルバムの中の写真を指差しながら、
『このときは、初めての試合だったから、すごく緊張した』とか、
『このときは、初めてPGを任されたから、試合前は不安だった』とか言って、
それぞれの写真を説明してくれた。

髪型が変わった高2のときの写真では、高1の冬頃に、2歳下の妹から
『バスケで髪が邪魔になるから短くするのは分かるけど、もう少し女の子らしくしたら』
と言われ、それから髪を伸ばして妹と一緒に美容院に行き、この髪型にしたそうだ。
この髪型にした当初は違和感があって、試合中は鉢巻をしていたらしい。

綾夏の話しによれば、彼女の妹は、中学生の頃から、
ボーイフレンドをとっかえひっかえ家に連れてきていたそうだ。
綾夏の母親とも、「また今日も違う子ね。」と話していたらしい。

「小学生のときは、私の後を追ってばかりの子だったのに、
 妹が中学に入った頃から、急に変わり出したんだよね。
 私と違って美人だから、そうなるのも不思議ではないんだけど…
 口数も少なく、大人しい子だったんだけど、
 この頃はもう、私にどんどん意見を言い始めてたし…
 私の呼び方も、小学生のときはお姉ちゃんだったけど、
 中学生のときは綾ちゃんになって、今じゃ綾夏って呼び捨てにされてるし、
 どっちが姉で、どっちが妹かわからない感じになっちゃった。
 でも、私にとっては、相談もできて頼もしい存在だから、
 妹の成長はとても嬉しかったけど…」

綾夏は、妹についてそう評していた。
俺には、綾夏もとても美人だと思えるが…

綾夏が美人だという妹は、「結夏」という名前らしい。
直ぐに姉妹だとわかるような名前だ。
後になって綾夏に名前の由来を聞いたところ、
綾夏の母の名前が「夏美」で、綾夏も妹の結夏も、
母の名から一文字貰って付けられたそうだ。

綾夏の妹は、一体どんな娘なんだろう。
2歳下と言っていたが、たとえ姉妹でも綾夏に意見できるとは、
やはり気が強い女性のようだ。
俺は、どんな女性か一度会ってみたいと思った。


背番号4のユニホームを掲げた写真では、この後の1年間は、
本当に大変だったと、綾夏はしみじみと言った。

「中学のときも、高校のときもキャプテンを務めたけど、
 やっぱり高校のキャプテンは、中学よりも重圧感が全然違ってたわね。
 やってみたいとは思っていたんだけどね。」
「そうなんだ。」
「うん。別にバスケの強豪校というわけじゃないんだけど、
 先輩たちが頑張って、大会でもそこそこの成績を残していたし、
 学校内でもそれなりに期待されていたから…
 自分がキャプテンになって1回戦、2回戦で負けたらどうしようとか、
 いろいろ考えると怖くなった。」
「・・・・・・・」
「だから、キャプテンになってからの1年間は、もの凄く練習したんだ。
 チームとしてだけでなく、私個人としてもね。」
「でも、やってよかったんだろ。」
「そうね。結果として良い成績が挙げられたから、
 そのときは、キャプテンをやってよかったと思ったけど、
 もしも成績が挙げられなかったら、どうだったかな…
 でも、やらなきゃよかったと後悔はしなかったと思う。」
「でも、綾夏の下の代のキャプテンは、もっと大変だったんじゃないか?」
「そうね。そうかもね。」

綾夏は、そんな話しをしながら、アルバムを捲っていった。
そして、最後のページまで捲った後、アルバムを閉じて、俺の前に差し出した。

「これ、洋祐にあげる。」
「えっ…、ど、どうして?」
「洋祐が欲しそうな顔してたから。」
「別に、欲しいなんて…」
「えーっ、顔にそう書いてあるし、涎も出そうだったよ。」
「何を言ってるんだ…」

確かに俺には、喉から手が出そうになるほど、欲しいものではあるが…

「このアルバム、寂しい時とか、落ち込んだ時に見れば、
 元気が出ると思って作ったけど、今は、もう見ることはほとんどないし…、
 それに、このアルバムの写真、みんな焼き増しで、
 ネガは実家の母が保管してるから、気にしないで。」
「・・・・・・・」
「そんな顔しないで。旅行のお土産を買ってなかったから、その代わりよ。
私も、洋祐に持ってて欲しいし…。ねっ、いいでしょ。」
「わかった…」
「でも、どうしても私が見たくなったら、洋祐の部屋に見に行くらね。」
「ああ、それはかまわないよ。」

結局、綾夏に押し付けられるような形ではあったが、
俺は宝物を手にしたような気分だった。
後になって綾夏から聞いた話しによれば、この頃、俺が元気がなさそうに見えたから、
このアルバムを見て元気を出して欲しい、と思ったらしいが…

だがそれは、中学・高校時代の綾夏の写真を見れば、俺が元気になることが前提の話しで、
よく考えればおかしな話しだ。
自分が元気になれるから、俺も元気になれると思ったのだろうか。
綾夏らしいと言えば綾夏らしい発想だが…

こうして、綾夏とBが肉体関係にあることを俺が知ったことに端を発する一連の騒動?は、
今日で終わりを告げたようだ。
多分に、俺の独り相撲であった感は否めないが…


この日以降は、特に大きな出来事はなく、表面上は平穏に時が流れた。
こういう言い方をすると、裏では何かがあったのかということになるが、
決してそういう意味ではない。
俺が実際に見聞きしたこと以外は、俺には何もわからないということだ。

具体的なことを言ってしまえば、水曜に綾夏が俺の部屋に泊まりに来て、
金曜に俺が綾夏の部屋に泊まりに行く、毎週それの繰り返しだった。
特に綾夏に変わったところは何も感じなかった。

綾夏とBのことも、俺は何も知らない。
綾夏は自分からは何も言わないし、俺も何も聞かないからだ。
二人の仲が進展しているのか、停滞しているのか、全く分からない。

ただ、水曜に綾夏が俺の部屋に泊まりに来たときには、
毎回のように綾夏の身体にキスマークが付けられているので、
綾夏とBは、毎週末にセックスしていることは間違いない。

始めの頃は、キスマークがあるかどうか、綾夏の身体中を調べ、
キスマークを見つけると、悶々とした気持ちになっていたが、
それが毎週続くと、次第に何も気にならなくなっていった。


[72] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/10/25 (火) 06:59 ID:nHstkZ3k No.174279
彼女は洋佑さんに彼と別れてsexも自分とだけにしてほしいって言ってほしいのではないかな?

[73] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2022/10/25 (火) 11:55 ID:vlHek3a. No.174287
洋祐さんから、告られたいとの想いだと感じます。
自分も若い時は、プライドが邪魔して?、素直になれなかった苦い思い出が…!

[74] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/11/05 (土) 05:36 ID:ulrIO2nM No.174526
洋佑さん、
いかがお過ごしでしょう?
彼女とのそれからがとても気になります。


[75] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2022/11/10 (木) 08:46 ID:y3E7GsgM No.174608
再開後、ここのところの展開がこのお話のキモのような気がして息を殺すように読者に徹していました。
なにか意見を言うとストーリーの今後に関わってしまう事になり、スレ主さんの思惑を鈍らせてしまうのではないかと考えたからです。
ちょうど更新に間が空き、ひと息ついたところでこちらの興味が更に深まっている事をお伝えしなくちゃと思い、レスを入れさせてもらいます。
今後も注目、応援していますので完結まで走り続けてもらうことを願っています。

[76] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/11/18 (金) 21:48 ID:AyO3JzRQ No.174811
洋佑さん、
体調崩されていませんか?
更新を楽しみにしています。
そして今のお二人のことを知りたいです。


[77] Re: 続 せ・ふ・れ  ヤマユリ :2022/11/29 (火) 02:17 ID:kIdW7JGU No.175064
最初の  せ・ふ・れ は、どこで見れますか??  よろしくお願いします

[78] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/12/08 (木) 06:14 ID:iFR6Rdhc No.175299
今の2人はどうなっているかを知りたいです。

[79] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2022/12/24 (土) 04:34 ID:U7MktaW. No.175709
洋佑さん、
今も続いていると信じています。


[80] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/01/18 (水) 08:51 ID:05PnnmgM No.176542
だいぶ下がってしまったので上げておきます。

[81] Re: 続 せ・ふ・れ  けん :2023/01/21 (土) 23:43 ID:xN60rN8M No.176643
再開願ってます

[82] Re: 続 せ・ふ・れ  ファン :2023/02/13 (月) 07:31 ID:4V328dsQ No.177239
もう終わったのでしょう。
この方のお話、好きだったんだけど


[83] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/03/31 (金) 07:04 ID:WdQm5YFI No.178617
あげさせてください

[84] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/04/23 (日) 01:38 ID:IVFhzyd6 No.179571

大変ご無沙汰しております。

半年近く前に、新型コロナに感染しまして、
そのときの症状は、発熱と激しい喉の痛みが数日間続いただけでしたが、
その後、後遺症に悩まされました。
このスレのことは気にはなっていましたが、更新する気力が沸かず、
放置することとなっていた次第です。
その間、レスを頂いた皆様、ありがとうございました。

今も、本調子とは言えませんが、少しずつでも更新していけたらと思います。




綾夏とBの旅行から、あっという間に2か月が過ぎ、
すでに12月中旬になっていた。

去年の暮れは、仕事納めから帰省するまでの3日間、
俺と綾夏は二人だけで過ごしたが、
今年は、去年と違い、綾夏に彼氏ができたので、
同じようなことを期待することはできないだろう。

仕事納めが終わったら直ぐに帰省するか、
それとも年末ぎりぎりに帰省するか、俺は思案していた。
年末ぎりぎりまで自分の部屋で過ごすにしても、何もすることはなかったが、
直ぐに帰省しても、実家の大掃除を手伝わされたりするだけだから、
それも面倒で、結局、実家には大晦日に帰ると伝えた。


仕事納め前の最後の金曜日の夜、いつものように綾夏の部屋に泊まりに行き、
最初のセックスを終えた後のことだった。

「ねえ、洋祐は、いつ帰省するの?」
「早く帰省しても特に何をするってこともないから、大晦日に帰省する予定だけど。」
「ほんとに?じゃあ、私も大晦日に帰ろうかな。
 そうすれば、29日から大晦日の朝まで一緒に居られるね。」

綾夏が当たり前のようにそう言ってきたので、俺は少しびっくりした。
それは、俺にとっては喜ばしいことではあるが、彼女とBとのことが少し心配になる。
俺が彼氏に会わなくていいのかと、綾夏に尋ねたところ、
Bは、例年、年末年始を両親と共に祖父母の家で過ごすそうで、
仕事納めの翌日には、祖父母の家へ向かってしまうらしい。

「久しぶりに洋祐とゆっくり過ごせるから、来週、凄く楽しみだね。ふふふ。」

綾夏は微笑みながらそう言った。
俺のことを煽っているのか、綾夏の小悪魔ぶりは相変わらずだった。
俺は、綾夏を抱き寄せ、2回目のセックスに突入していった。


12月29日、俺は、午前中に部屋の掃除や帰省の準備をし、
午後から綾夏の部屋に行った。
綾夏の生理の予定が年明け頃ということもあって、
この二泊三日の間、俺は避妊せずに綾夏の中で何度も射精した。
もちろん、綾夏の同意があってのことだ。

あれは確か、二日目の夜のことだったと思う。
セックスして余韻を楽しんだ後、二人でベッドに横になっているとき、
綾夏が唐突に尋ねてきた。

「ねえ、もしも私が妊娠したらどうする?」
「えっ…、妊娠って、俺の子を…ってこと?」

綾夏の唐突な質問に、俺は何気なくそう聞き返したつもりだった。
だが、俺がそう言った途端、綾夏の表情が急に変わり、
大きく目を見開くように俺を見つめた。
そして、次の瞬間、俺の左腿に激痛が走った。
綾夏が俺の左腿を思いっきり抓っていた。

「そんなこと、当たり前でしょ。
 洋祐は、誰とでも妊娠するようなことを、
 私がするとでも思っているの?」

そのときは、決して激怒したような口調ではなかったが、
綾夏はとても心外そうにそう言った。
いや、心の中では激怒していたのかもしれない。

俺は決してそんなつもりで言ったわけではないが、
綾夏にはそのように聞こえたのだろう。
ただ、誰とでも、というわけではなく、
彼氏となら、そういう関係であっても不思議ではないはずだ。
彼氏でもない俺には許しているわけだから…

そう考えれば、彼氏との子を妊娠することだってあり得るわけだから、
俺の子かどうかを聞き返しても、綾夏がそこまで怒るほどのこととも思えない。

だが、綾夏の表情を見ると、俺がそういう言い訳をしたところで、
彼女が納得するとも思えなかった。
それ程の雰囲気を綾夏は醸し出していた。
俺は慌てて綾夏に謝った。

「ごめん、そんなつもりで言ったわけでは…」
「洋祐には、前にも言ったかもしれないけど、妊娠するようなことは、
 本当は結婚相手だけなんだから…」

綾夏は、少し抗議するような口調でそう言った。
確かに、まだ学生だった頃に、綾夏にそんなことを言われた記憶がある。
今まですっかり忘れ去っていたが…

「私にとって、子宮は子どもを育てるとても大切な場所なの。」
「・・・・・・・」
「だから、子どもの父親となる人以外に、子宮を汚されたくないの…
 子どもを産みたいと思える人じゃないと、絶対に嫌なんだから…」
「・・・・・・・」
「結婚を決めてもいない人と、避妊しないでするはずないでしょ。」

綾夏は、話すたびに怒りのテンションが上がっていった。
じゃあ、何で俺とは避妊しないでするんだと、突っ込みたくなるところだが、
今、そんなことを言ったら、火に油を注ぐようなものだ。

「ごめん、本当にそんなつもりで言ったわけじゃないんだ。唐突だったから…」
「もういい。」

綾夏はそう言って俺に背を向けてしまった。
綾夏にしてみれば、俺にだけ許していることなのに、
簡単に避妊せずにセックスしてしまう女だと俺に思われ、
自分のプライドが傷つけられたような気分だったのだろうか。
もしもそうであれば、下手な言い訳などしない方がいいかもしれない。

せっかく明日まで綾夏と過ごせるのに、このままでは台無しになってしまう。
俺は、綾夏の機嫌を直してもらおうと必死だった。


[85] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2023/04/23 (日) 11:56 ID:9HEZ00is No.179579
洋祐さん

お帰りなさい&更新ありがとうございます。
私も今年、コロナに感染しましたが、幸い後遺症もなく…。
ゆっくりで良いので、宜しくお願いします。

[86] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/04/24 (月) 07:18 ID:4jfGrUPI No.179613
望外の喜びってこういう事だったんですね。
このスレの続きが読めるなんて!
そして開けてみれば、お二人の微妙な空気が…。
やはりこのお話がとても好きです。
ワクワクしちゃいます。
出来れば完結までお願いします。
時々間が空いても待ってますね。

[87] Re: 続 せ・ふ・れ  jジーン :2023/04/24 (月) 09:23 ID:U7MktaW. No.179615
おかえりなさい。
待っていましたよ、きっとみなさんも一緒だと思います。
諦めかけていましたけど、お二人の物語がまた読めて嬉しいです。


[88] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/04/25 (火) 23:49 ID:pwnY0kRA No.179752

やまさん、まつさん、ジーンさん、早速のレスありがとうございます。



俺は、綾夏を背後から抱きしめ、ひたすら謝罪を繰り返した。

「綾夏がそんなことをするような女じゃないことは、俺が一番知っているのに…
 本当にごめん。」

綾夏の機嫌を直そうと、俺は必死でそう言った。
綾夏が簡単に避妊せずにセックスする女とは、もちろん思っていないが、
実際のところ、俺は、Bには中に出されているのではないかと、
少し疑ってはいたのは確かだ。

というか、誰だってそう考えるのは至極当然のことだろう。
Bと付き合う前のことはともかくとして、
Bと付き合い始めた後も、俺には何度も許していた行為なのだから…。

綾夏の真意はどこにあるのか、俺にはよく分からなかったが、
今はそんなことを考える余裕はない。

俺は綾夏を抱きしめながら、彼女が落ち着くのを待った。
暫くして、俺は綾夏の胸にそっと手を置く。
そして、ゆっくりと静かに彼女の胸を揉んでいった。

「もう〜」

綾夏は、口ではそう言ったが、身体で拒否はしなかった。
俺は綾夏を振り向かせ、彼女に身体を重ねていく。
綾夏の顔を見ると、少し目に涙を浮かべていた。
綾夏には、とても悔しいことだったのだろう。

俺は、綾夏の胸から首筋に向かって唇を這わせた後、
綾夏にキスをしながら、片手を彼女の股間に忍ばせ、
指先で丁寧に弄っていった。

綾夏の股間が次第に湿っていく。
射精したばかりの俺のペニスだが、すでに準備は万端だ。
俺は頃合いを見計らい、俺のペニスを綾夏の膣の中に一気に挿入した。

「あぁぁぁぁっ…」

俺が綾夏に覆い被さると、彼女は俺に抱き着いてきた。
少しやり方がずるい気がするが、挿入すると綾夏は抵抗できないから、
こうなってしまえばもう安心だ。

俺は、綾夏の言うことを拒否することができないが、
綾夏も俺のすることを拒否しない。
これまでも、綾夏と多少の行き違いがあったが、
セックスすれば、綾夏は全て水に流してくれるので、
喧嘩になることは一度もなかった。

俺は、綾夏の一番好きな体位になり、長い時間腰を動かし続けた。

「こんなこと…、洋祐だけ…、だけなんだから…」

俺が射精感を催したとき、綾夏がそう呟いた。
そんな綾夏の言葉に、俺のペニスは綾夏の中で一気に爆発した。


「もう、本当に調子いいんだから…
 洋祐って、こんなに調子のいい男だったっけ?」

セックスを終えた後、綾夏は、そう言って笑った。
どうやら綾夏も機嫌を直してくれたようだ。
それに、最初の質問も忘れてしまっている。

だが、あの質問は一体何だったのだろうか。
妊娠することに急に不安を覚えたのだろうか。
それとも、気まぐれで言った言葉だったのだろうか。

実際、綾夏が妊娠したとしたら…
もしそうなったら、俺の覚悟は決まっている。
そうは言っても覚悟だけしか決まっていないのだが…

出産・育児、日々の生活にどれ程のお金が必要なのか、全く思いもつかないが、
入社二年目の俺の給料では、到底賄いきれないのは分かる。
結婚式や新婚旅行は難しいだろう。

ただ、引越しした後、僅かずつではあるが毎月貯金をしてきたし、
ボーナスも手付かずのままだから、去年の今頃に比べたら蓄えはある。
いざとなれば、両親に頭を下げて金を借りることも考えられるし、
綾夏も仕事は続けたいと言っていたので、育児休暇明けであれば、
綾夏の給料も入るので、何とかなりそうな気がしないでもない。

いや、子どもが産まれるとなれば、もっと広い部屋に引っ越さなければならないから、
家賃も上がるし、引っ越し費用も必要だ。
それを考えると、経済的にどうにもならないような気もする。

そもそも、そんなことを考える前に、俺の両親のことはともかく、
綾夏の両親にどんな挨拶をすればいいのだろうか。
綾夏の両親は結婚を許してくれるのだろうか。

そんなことを、あーでもない、こうでもないと考えていたら、
シュールなことを、今まさに起きていることかのように、
真剣に考えている自分に笑ってしまった。

知らぬ間に、綾夏が軽く寝息を立てていた。
膣の中に俺の精液を溜めたまま、スヤスヤと眠る綾夏を眺めていると、
俺の中では、何が現実で、何が妄想なのかも区別がつかなくなる。
綾夏の寝顔は幸せそうに見えるが、実際に幸せかどうかも、俺には分からない。
俺は、暫く綾夏の寝顔を眺めていたが、何時しかそのまま眠りについた。


翌朝、俺が目を覚ますと、綾夏もすでに目を覚ましていた。

「洋祐、おはよう。今年も終わりだね。」

目を覚ました俺に、綾夏はそう言って笑った。
俺にとっては長いようで短いようで、何とも言えない一年だった。

今年の前半は、昨年から続く射精不全に苦しみ、
これには、綾夏が身体を張って支えてくれたおかげで、
俺は、乗り越えることができた。

6月には、綾夏に彼氏ができたことで、俺は絶望感を味わったが、
綾夏は、俺との関係をそのまま続けてくれた。

そして、綾夏と彼氏との関係に悩みながらも、
綾夏と共に、今年最後の日を迎えた。

この日、俺と綾夏は、午前中にもう一度セックスした後、
綾夏が今年最後だからと言うので、シャワーだけで済まさずに、
二人で一緒に風呂に入った。

午後には、綾夏と一緒に彼女の部屋を出て、駅まで一緒に歩いた。

「洋祐、来年もよろしくね。良いお年を…」

帰省する綾夏を駅で見送った後、俺は一旦自分の部屋に戻り、
実家へと向かった。

こうして、俺にとっては激動だった長い1年が、漸く終わりを迎えた。


[89] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/04/26 (水) 08:11 ID:4yfgAU5A No.179766
早い更新ありがとうございます。

やはり綾夏さんはそういう感じになってたんですね。
たしか子供が欲しい年齢も希望があったように記憶してます。
中出し(妊娠)に関しての洋祐さんと綾夏さんの其々の思惑もあって目が離せません。
続編待ってます。

[90] Re: 続 せ・ふ・れ  jジーン :2023/04/27 (木) 06:18 ID:AlbYIssg No.179815
洋祐さんの気持ちもわかりますよ。
Bさんとはどの様にSEXしてるのかは
絶対に気になりますよね。
翌年の始まりにも大変興味が湧いちゃいます‼︎


[91] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/04/28 (金) 20:30 ID:224yPrhg No.179871

まつさん、ジーンさん、レスありがとうございます。



年が明けて、1月の中旬頃、俺が綾夏の部屋に泊まりに行ったときだった。

「来月の三連休、彼氏とまた旅行に行くことになったの。」

綾夏が、少し俯きながら、言い難そうに俺に言った。
前回の旅行のときは、綾夏は誰と行くかは言わなかったが、
今回は、はっきりと「彼氏」と言った。
しかも、綾夏は、「また」とはっきり言ったので、
前回も「彼氏」と行ったことを認めたことになる。

綾夏は、前回の旅行のときも、誰と行くかを隠すつもりはなかったのだろうが、
結果的に黙ったままになってしまったので、最初に正直に話したのだろう。

前回の旅行が去年の10月だったから、4カ月ぶりの旅行となる。
俺は、家族旅行や、部活やサークルの合宿以外には、旅行に行ったことがないので、
正直なところ、一年の間に何度も旅行をするようなBは、
俺には、旅行好きなのかとしか思えなかった。
それとも、社会人の普通のカップルであれば、
このぐらいの間隔で旅行に行くことが当たり前なのだろうか。

いずれにしても、綾夏が彼氏と旅行に行くのは、俺にとってはショックなことだが、
前回の旅行のときほどではなく、少しは冷静に受け止められた。
2回目の旅行なので少しは慣れたということもあるし、
1回目のとき、綾夏の旅行を思い出すたびに、
グダグダになってしまった自分に嫌気がさしたということもあるだろう。

だが、年末に綾夏が言った、避妊せずにセックスはしないと言う言葉が、
少しではあるが、俺に、精神的にゆとりと自信を持たせているようだ。

綾夏は、俺とは限定的だが、避妊せずにセックスすることを許している。
一方で、Bとは必ず避妊してセックスしている。
Bには許されていないことが、俺には許されているという事実、
綾夏の子宮に精子を注ぐことができるのは俺だけという事実が、
俺の気を大きくさせていた。

だが、いずれその立場は逆転するに違いない。
そのとき、綾夏は何て言うのだろう。
『洋祐とは、必ず避妊しないといけないの』とでも言うのだろうか。
いや、避妊するとかしないとかということではなく、
そもそも、俺との関係を終わらせようとするかもしれない。

それが1カ月後のことか、半年後のことか、1年以上先のことか、
今の俺には、全く分からない。


綾夏から旅行のことを聞いた後、2週間ぐらい経った1月の下旬頃に、
大学時代のサークルの同期のTTから連絡があった。
TTは、同期の中では、世話好きでリーダー的な存在であり、
3年のときには、サークルの会長を務めていた。

TTの話しは、久々に同期の男子で集まろうということで、
同期の各々の都合の良い日を聞いて回っているということだった。
同期会を開こうなどと、主体的に動き回ってくれるのは、
同期の中ではTTぐらいだろう。
俺も含めて同期達にとって、TTはありがたい存在だ。
俺は、土日の夜か、2月の三連休ならいつでも良いと答えた。

2月に入り、TTから、三連休の初日の土曜の夜に決まったと連絡があった。
TTの話しでは、当日には重大発表があるらしい。
何だか大袈裟な言い方なので、勿体振らずに今話せよというと、
自分のことではないから当日にと返ってきた。

TTの重大発表が何であるか、俺には想像もわからないが、
久々に大学のサークルの同期達に会えることになり、
俺の気持ちは少し和んだ。

綾夏の旅行の初日だから、少なからず憂鬱になる気はするが、
同期達に会えば、そんな気持ちも和らぐだろう。

TTから連絡があった日の翌週の水曜、綾夏が俺の部屋に泊まりにきた。
綾夏は、日曜まで生理だったので、彼女と逢うのは11日ぶりだ。
この週末は、綾夏はBと旅行に行く予定だが、
いまのところ、前回の旅行のときほどの動揺は、俺にはなかった。

「今度はいつ逢おうか?」

セックスが終わった後、綾夏が俺にそう尋ねてきた。
前回の旅行前のときは、俺は旅行前日に逢いたいと言った。
今思えば、綾夏のことも考えず、随分無茶なことを言ったものだ。
少し複雑な気持ちだが、綾夏のことを考えれば、
旅行前日に綾夏に逢うのは、控えた方がいいだろう。

「来週の水曜日でいいか?」
「・・・・・・・」

俺はそう答えたが、綾夏は黙ったままだった。

「明後日でもいい?」

暫くして綾夏がそう聞いてきた。
まさか綾夏がそんなことを言ってくるとは思いもよらなかった。
俺は大丈夫なのかと思い、綾夏に尋ねた。

「旅行の前日で、大丈夫なのか?」
「うん。」

綾夏がそう言うなら俺に何の異存もない。

「綾夏がいいなら、俺はそれでいいよ。」
「じゃあ、明後日で決まりね。待ってるから…」

結局、また旅行の前日に逢うことになった。
相変わらず、綾夏が考えていることは、俺にはよくわからない。
彼氏と喧嘩でもしたのか?とそう思ったが、
喧嘩しようと仲良くしようと、今のところ何かが変わるようには思えない。
ただ、綾夏から逢いたいと言われるのは、正直嬉しかった。


[92] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/04/29 (土) 06:18 ID:.q5Gt.ik No.179887
更新ありがとうございます。
綾夏さんとBとの旅行で、この話のタイトルどおりのせフレ関係がハッキリしてきちゃいましたね。
これはお互いが望んだ形なのでしょうか?
すくなくとも洋祐さんはそうではないと思いますが…。
綾夏さんの気持ちが気になるところ。
そして、友人のTTの重大発表も気がかりです。
ぞわぞわしてきちゃいました。

[93] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2023/04/29 (土) 12:04 ID:XkMO7LmU No.179895
私も重大発表が気になります。
もしかして、綾夏さんに関係あるのかな、、、と深読みしてます。

[94] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/01 (月) 20:50 ID:tkcvWXRY No.180015

まつさん、やまさん、レスありがとうございます。

すみません、重大発表は、サークルの同期にとってはサプライズですが、
このスレ的には、何てことはありません。あしからず。



金曜の夜、俺は、予定通り綾夏の部屋に行った。
綾夏の様子は特に変わりはなく、二人で普段通りに過ごした。
だが、明日からの旅行のことが頭を掠め、
俺は、心の底から楽しむというわけにはいかない。

綾夏からも「何か元気ないね。」と言われてしまった。
ただ、セックスのときには、嫉妬もしたが、それは然程激しいものではなく、
いつも通りに、綾夏を抱くことができた。

セックスを終え、二人でベッドに横たわっていた。
時計を見ると、もう一度できそうな時間だったが、
明日からの旅行のことを考えれば、綾夏に無理をさせるのもどうかと思った。

「明日から綾夏は旅行だし、もう寝ようか。」

俺は綾夏にそう言ったが、彼女から返事はなかった。
綾夏は暫く黙ったままだったが、突然上体を起こし、
俺に顔を近づけて俺を見つめた。

「明日のことなんて、洋祐は気にしなくていいよ。」

綾夏はそう言って、ニコっと笑うと、今度は俺の股間に近づけ、
ペニスを指で軽く摘まみながら口に含んだ。

綾夏の舌が俺のペニスに絡みつく。
萎えたペニスが次第に固くなり、遂には勃起した。
綾夏は、もう一度したいようだ。

綾夏は、フェラを暫く続けた後、俺のペニスを握りながら俺に跨り、
俺の顔を見て微笑みながら、股間にペニスをあてがい、前後に摩った。
俺のペニスの先端に綾夏の膣口の感触が伝わる。

俺は、まさかこのまま入れるつもりじゃないだろうと思っていたが、
綾夏は、俺の亀頭を膣の中にギュッと押し込みながら、
ゆっくりと腰を落とし始めた。

「ゴ、ゴムを着けないと…」

俺は慌ててそう言ったが、綾夏は構わずに腰を沈めていく。

「まだ大丈夫よ、きっと…、あうぅぅ…」

綾夏はそう言いながら、俺のペニスを根元まで自分の中に受け入れた。

綾夏は大丈夫と言うが、彼女の生理が始まったと連絡があった日から、
すでに10日ほどが経っているはずだ。
綾夏の生理の周期を考えれば、あと4日前後、早ければ明日、明後日に、
排卵する可能性が高いから、とても大丈夫とは言えない。

それに、もし大丈夫ならば、一昨日も先程もゴムを着ける必要はない。
何故、今になってそんなことを言うのか…
綾夏が言っていることは全く理屈に合わない。

『妊娠』の文字が俺の頭の中を掠める。
だが、綾夏がそうしたいのであれば、俺には断るつもりはない。
俺のペニスが綾夏の膣の中に収まると、綾夏は上体を倒し、俺に覆い被さった。

「今日は…、余韻を楽しみたいの…、いいでしょ…」

綾夏は、俺の耳元でそう呟くと、上体を起こして上下に身体を動かし始める。
既に一度射精した俺だが、綾夏の生の感触で、俺のペニスは痛いほど勃起していた。
俺は、直ぐ目の前にある綾夏の乳房を両手で掴むと、
綾夏は、俺の手首を両手で掴み、身体を上下に激しく動かし続けた。

「洋祐…、おねがい…」

綾夏はそう言うと、再び上体を倒し、俺に覆い被さる。
俺は、貪るように綾夏にキスをした後、体勢を入れ替え、
綾夏を抱きしめながら、腰を動かし始めた。

2回目なので、いつもならば、射精までに時間がかかるはずだ。
だが、決して安全とは言えない日であるにも関わらず、
綾夏と避妊せずにセックスしている状況が、俺を大いに興奮させ、
一気に射精感が増してきた。

再び、『妊娠』の文字が俺の頭に浮かぶ。
だが、綾夏がいいと言っている、いや望んでいることなのだ。
俺は、綾夏が逃げ出すことができないほどに彼女をがっちりと抱きしめ、
射精に向けて腰の動きを速めていく。

すると、綾夏は両脚を俺の腰に絡めてきた。
俺は激しく腰を動かし続け、数十秒後には、綾夏の望み通り、彼女の中に射精した。


翌日、俺が目を覚ますと、綾夏はすでに出かけていた。
キッチンに行くと、テーブルの上に手紙が置いてあった。


『洋祐へ
 おはよう
 先に出かけます
 戸締りはよろしくね
 私も少し寝坊しちゃったから、朝食作れなかったの
 ごめんね

 昨日は、私のわがままを聞いてくれて、ありがとう
 私、大丈夫って言ったけれど、本当は少し危なかったかも…
 もしそうなったら、どうしようか
 洋祐も考えておいてね
 なんてね

 でも、しょうがないよね
 洋祐、寂しそうだったし

 だから、旅行には連れていくからね
 なんだと思う?
 ふふ、内緒

 じゃあ、行ってきます
                       綾夏』


綾夏らしい謎めいた手紙だった。
旅行に連れて行くとは、どういう意味だろう。
気にはなるが、いつものことだ。
今考えても仕方がない。

綾夏の部屋に一人で長居をすると、またよからぬことをしてしまうので、
俺は、昼過ぎには綾夏の部屋を出た。
この日は、曇り空だったが、2月にしては暖かかった。


[95] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/05/02 (火) 21:47 ID:eFGO2oSk No.180065
更新ありがとうございます。
なるほど同級生のニュースは直接関係はないのですね。
ドキドキしました。
さて、綾夏さんのそこまでの発言を聞いたら、さすがの洋祐さんも少しは感ずるところがあっても良いように思いますが…。
なにやらお互いに探り合いをしてるような状態なのか?
それぞれが核心に触れると壊れてしまいそうな不安を持って接してるように見えてきました。
展開が気になります。

[96] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/03 (水) 20:29 ID:MkgJcbEw No.180098

まつさん、レスありがとうございます。


綾夏がBと旅行に出かけた日の夜に、
俺は、大学時代のサークルの同期との飲み会に出かけた。
サークルの同期とは、卒業してから数人だけで会って飲みに行ったことはあるが、
5人以上集まって飲みに行く機会は、この日が初めてだった。

TTの話しでは、就職して地方に配属された連中も集まるとのことで、
その連中とは、卒業以来の再会となるので、すごく楽しみではあった。

実のところ、俺は、今日のことを綾夏には黙っていた。
綾夏に言えば、私も会いたいと必ず言うだろう。
別に同期の男子に綾夏を会わせたくないわけではないが、
もしそうなれば、俺にとってはいろいろと面倒だ。

俺が同期の男子達に話しを持ち掛ければ、
何でおまえが綾夏と連絡とっているんだと勘繰られるし、
綾夏が同期の男子達に会ったときに、
酒の勢いで、俺との関係について口を滑らす虞もある。
それを考えれば、綾夏には黙っていた方が無難だ。

その夜、約束の時間に決められた居酒屋に行くと、
すでに7人の同期達が集まっていた。

「洋祐、久しぶり。」
「洋祐、元気だったか?」
「おう、久しぶり、なんとかやっているよ。」

同期の連中は、皆喜んで迎えてくれた。

「とりあえず、これで来られる奴は全員揃ったな。」

どうやら、同期のうち、今日集まるメンバーの中で、
俺が最後だったようだ。
卒業するまでサークルを続けたのは、
同期では俺を含めて全部で10人なので、
今日は8人が参加し、2人が欠席ということだった。

「とりあえず、再会を祝して…、乾杯。」
「乾杯。」

ビールを注文して、TTの音頭で久しぶりの再会を祝って乾杯した。

同期達と、暫く他愛のない雑談をした後、
同期の一人が「そう言えば、重大発表ってなんだ。」と言ったところで、
TTが、少し大きな声で切り出した。

「よし、それじゃ、予告した通り、重大発表を始めよう。」
「重大発表って、おまえのことか。」
「大袈裟すぎるんだよ。」
「勿体ぶらずにさっさと言えよ。」

皆、茶々を入れながら、TTの話しに注目した。

「俺のことではなく、今日は参加していないGKのことなんだが…、
 実は、9月に結婚することに決まったそうだ。」

GKとは、同期の中でも、一番綾夏に纏わりついていた奴、
言い方を変えれば、綾夏の一番の下僕だった奴で、
この日の飲み会を欠席した一人だった。
今は、彼の地元で地方公務員として働いているはずだ。

「えーっ、うそ。」
「マジで?」
「あいつ結婚できんのかよ。」
「相手は誰だよ。」

俺もそうだが、皆一様に驚いた。
GK自身がどうこうということではなく、
結婚なんて、就職して2年も経っていない俺達にとって、
まだまだ遠い先の話しだと、皆思っていた。

TTの話しによれば、相手はGKと同じ役所で働く女性で、
年齢は、俺達より4歳年上らしい。

GKは、同期の皆を結婚式の披露宴に招待したいが、
自分の地元まで来てもらわなければならず、
招待状を送る前に、同期達の都合を確認したいから、
TTに、皆の連絡先を教えてくれと頼んだらしい。

それを聞いたTTは、そういうことだったら、
サークルの同期会を兼ねて皆に集まってもらい、
その場で自分が皆の都合を確認してやろうと考えたそうだ。
俺だったら、連絡先を教えてそれで終わりにするところだが、
面倒見のよいTTらしい発想だ。

「GKは、結婚相手といつ頃から付き合い始めたか、知ってる?」
「就職した年の秋頃らしい。」
「ということは、付き合って1年数か月ってことか。」
「随分早くね?」
「9月に結婚だから、結婚のときには2年ぐらいにはなるね。」
「そう考えると、そんなもんか…」
「9月に結婚ということは…、俺もそうだが、
 あいつも25歳にはなっているのか…。
 それでも、年齢的には少し早いんじゃないの?」
「GKから詳しいことまでは聞いてないけど、
 口ぶりからすると、どうも相手の女性からせっつかれたらしい。
 俺の印象では、私には時間がないから、結婚するのか別れるのか、
 どっちかに決めてって感じなんだと思う。」
「それで、GKは結婚を選んだってわけか。」
「でも、結婚を迫るなんて、相手は随分気の強そうな女性だな。」
「4歳上ということは、相手の女性は29歳になるのか…。
 年齢を考えれば仕方ないんじゃない。」
「今の時代、歳とかあまり関係なくね。」
「でも、子どもを産みたいと思っていたら…」
「確かに、結婚適齢期はないかもしれないけど、
 女性には出産適齢期が存在することは確かだからな。」
「それでも、結婚を迫ることまでする女性は、
 そんなにはいないと思うけど。」
「迫ったかどうかまでは分からないよ。
 GKも迫られたとは言ってなかったし…」
「でも、GKならありそうだな。
 あいつは、そういう気の強い女が好みなんだよ。きっと。
 綾夏も気が強かったし…」
「あいつは、尻に敷かれるタイプだな。」
「だけど、俺たちの中で、まさかGKが最初に結婚するとはね。」
「どうせ、軽い気持ちで声を掛けて付き合ったら、
 こんなことになったんじゃないの。」
「ははは、あいつらしいな。」

皆が一斉に笑った。
俺たちは、暫くの間、GKの話題で盛り上がった。


[97] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2023/05/04 (木) 01:44 ID:zTFoBsgI No.180116
綾夏さんとは関係ないとのことで安心しました。…が、結婚と言うwordは、お二人に何らかの影響が出てくるのかと期待したくなります。

[98] Re: 続 せ・ふ・れ  jジーン :2023/05/04 (木) 03:37 ID:m2ewziZU No.180117
綾夏さんがこの事を知ってどう反応したのか気になります。
更新楽しみです。


[99] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/05 (金) 20:57 ID:26azRQhU No.180209

やまさん、ジーンさん、レスありがとうございます。
暫く本筋とは離れた話しになりますが、ご了解ください。



GKの話題が一段落した後、同期の一人が綾夏の話題を切り出した。

「そう言えば、綾夏は、今どうしているのかな。」
「あいつ、何処に就職したんだっけ?」
「確か〇〇〇だったはずだけど。」
「配属先は?」
「そこまでは知らないよ。」

俺は、必ず綾夏の話題が出ると確信していたので、
もしも綾夏のことが話題になったら、とりあえず、皆の話しを聞くだけで、
黙っていようと、予め決めていた。
何かを話して墓穴を掘ったら、それこそ大変だ。

「地方の支店勤務だったら、もうこの辺には住んでいないよな。」
「本社勤務でも、この辺からじゃ不便だから、
 通勤しやすい場所に引っ越しているかもしれないな。」
「綾夏は、元々ここが地元ってわけでもないし。」
「誰か知っている人、いないのか。」

誰も声をあげなかった。
もちろん、俺も何も話さない。

「誰も綾夏から聞いていないのか。」
「配属先なんて、就職した後じゃないと分からないだろ。」
「卒業した後、綾夏と連絡をとった奴はいないのか。」
「そもそも、綾夏とは卒業する随分前から会ってないじゃないか。
 俺が最後に綾夏に会ったのは、たしか2月だったぞ。」
「確かに、綾夏はサークルの追いコンも参加してなかったし、
 学部も違うから卒業式の日も会っていないよな。」

皆、暫く沈黙してしまった。
俺は、何も喋らず、ただ成り行きを見守っているだけだ。

「同期の女子達だったら、連絡先ぐらい知っているんじゃないか。」
「誰か、同期の女子と連絡取れる奴はいるか?」
「あっ、そうだ、WKさんなら知っているんじゃない?」

WKとは、1学年上の男子の先輩だ。

「WKさんが何で知っているんだ?」
「WKさん、由美と付き合っていただろ。」

由美は、同期の女子の一人だが、由美の名前が出たとき、
俺の心臓が一瞬ビクンと動いた。

「いや、それはきっとダメだな。」
「何で?」
「俺、WKさんとは、学科が同じだったから、卒業後も付き合いがあるんだけど、
 俺達が卒業してすぐに、由美と別れたって言っていたぞ。」
「えっ、そうなんだ。」
「ああ、WKさんは、別れたくなかったみたいだけどな。」
「WKさん、付き合う前から、由美にべた惚れって感じだったよね。」
「しつこく由美を口説いていたもんな。」
「由美と別れた後に、WKさんと二人で飲みに行ったんだけど、
 結構、めちゃくちゃなことを言って、すげー荒れていたな。」
「めちゃくちゃって、どんなことを言ってたの?」
「一年以上も掛かって、やっと処女を奪ったのにとか、
 俺のチ〇コでアンアン叫んでやがったのにとか、
 こんなことなら中に出してやればよかったとか、
 もっとバコバコにしてやればよかったとか、
 毛深くて、緩くて、ど貧乳のくせにとか…
 まぁ、その他にも、いろいろ言っていたな。」
「おまえにそんなことを言ったのかよ。WKさんも酷いな。」

同期の一人が突然怒り出した。
俺も、頭が少しかぁーっとなった。

「かなり酔っぱらっていたからな。本当のことかどうかもわからん。
 別れる前は、ぜんぜんやらせてくれないって、よく愚痴っていたし…」
「それにしても酷すぎるぞ。」
「何だ、随分ムキになっているな。」
「別にムキになんかなっていない。
 皆だって、由美には、いろいろと世話になっていただろ。
 先輩だからといって、そんなあからさまなことを喋られたら、
 さすがに腹が立つわ。」
「俺もそう思う。皆、綾夏がそんなこと言われたら腹立つだろ。
 由美だって同じだよ。」
「確かにそうだ。」

WKと由美のことで、その場の雰囲気が少し荒れ出した。
綾夏とはまた違う意味で、由美は同期の皆から慕われていたからだろう。

「まあ、それはそうだけど、本当かどうかもわからないんだから…
 元々、普段から話しを盛る人だし…」
「俺も、今の話しを聞いて酷いと思うし、由美のことをそんなふうに言われると、
 すごく胸糞悪いけど、もう2年近く前のことなんだから…
 今もそんなこと言っているなら別だけど、今更いきり立ってもしょうがないだろ。」
「所詮、ふられた男が、酒の勢いで、有ること無いことほざいているだけだから、
 そんな話しを真面に聞くのも馬鹿らしいな。
 そもそも、由美がアンアンなんて、考えられないし…」
「でも、まあ、何だな、
 それじゃ、WKさんも今更由美と連絡はとれないよな。」
「そうだな。今、WKさんに由美のことを持ち出しても、
 また、何を言い出すかわからないし、
 それに万一連絡が取れるとしても、由美が迷惑するだけだろ。」
「そうかもしれない。やめた方がいいな。」

荒れた雰囲気は何とか治まっていった。

「そう言えば、洋祐は、1年生のときから由美と仲が良かったけど、
 今は連絡とか取れないのか?」

俺は、由美の話題で少し動揺していたところに、
突然話しを振られたので、かなりぎくっとした。

「い、いや、卒業してからは一度も会ってないし、連絡先も知らない。」
「何だよ、おまえは由美と結構仲良かったんだから、
 卒業前に連絡先ぐらい聞いておけばいいのに。」
「そんなこと言われても…」
「俺は、由美には、WKさんよりも洋祐がお似合いだと思っていたんだけどな。
 おまえが由美と付き合っていれば、話しは簡単だったんだよ。」
「まあまあ、そんなことで洋祐を責めるのはお門違いだろ。
 とりあえず、由美に連絡を取ることは諦めるとして…、
 誰でもいいから、他の同期の女子と連絡取れる奴はいないのか。」
「誰もいないみたいだね。」

俺は、由美の連絡先を知らなかったということで、
同期に八つ当たりされ、とんだとばっちりを食ってしまった。
実際には、俺と由美が仲良くしていたのは、1年生のときだけなのだが…
同期の連中は、綾夏に連絡する伝手がないことを知って、
余程悔しいようだった。


[100] Re: 続 せ・ふ・れ  けい :2023/05/07 (日) 19:45 ID:rsjNEcSY No.180276
復活ありがとうございます
続き楽しみにしてます



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