掲示板に戻る /戻る /全部 /1- /51- /101- /151- /最新10 /▼ラスト

満員御礼 m(__)m 超スゴイです!超感激です!超サプライズです!
爆発的大人気でこのスレッドは、なんとレス数が200を突破して満杯となってしまいました。
申し訳ありませんが新しいレスは書き込めませんので、続きは新しいスレッドでお願い致します。

続 せ・ふ・れ

[1] スレッドオーナー: 洋祐 :2021/07/05 (月) 20:23 ID:26azRQhU No.157704

二つ目のスレになりました。
ただの一人語りが続きますが、よろしかったらご覧ください。


俺は、騎乗位では逝くことはできなかったものの、
その後は、結局2回、綾夏の中に射精した。

1回目は、決して激しいものではなかったが、様々な体位を試した。
先ず、騎乗位を終えた後、綾夏を少し乱暴に仰向けに倒し、
彼女の両脚を開いて大きく屈曲させた。

愛液で潤った綾夏の性器もアヌスも上向きに露わになる。
綾夏にこんな格好をさせるのは、関係が始まって間もない頃以来だろうか。
しかも、そのときは、俺も綾夏もかなり酔っていたはずだ。
酔いが醒めた状態で、綾夏にこんな格好をさせるのは初めてのことだろう。

「な、何をするつもりなの?」
「何をしても平気なんだろ。」

俺がそう言うと、綾夏は抵抗しなかったが、
恥ずかしさのせいか、両手で顔を覆った。
綾夏に言葉攻めをしたいところだが、俺にそんなスキルはない。

俺は、ペニスを綾夏の膣口に宛てがい、
ゆっくりと挿入した後、出し入れを始める。
アダルドビデオでは、よく見かける体位かもしれないが、
実際にやってみると結構辛い体勢で、長くは続かなかった。

ゆっくりペニスを抜くと、綾夏の膣口がポッカリと開いていた。
膣口が開いた綾夏の姿を見るのも、これが初めてだ。
綾夏の膣口に両手の指を突っ込み、左右に拡げたみたが、
暗くて中はよくわからない。
だが、膣の中は、愛液でぐっしょり濡れているのはわかった。

綾夏は、相変わらず手で顔を覆っていた。
その姿は、早く入れてと訴えているように、俺には思えた。

俺は、綾夏を横向きにして、彼女の片脚を大きく上げ、
もう一方の脚に跨り、ペニスを深く深く挿入した。

「あぅぅぅ…」

そんな綾夏の声を聞きながら、俺はゆっくりと腰を動かす。

その後は、思いつくまま体位を変えながらセックスした。
すべてアダルトビデオの見様見真似なので、
変わった体位はしていないと思うが…

どのくらいの時間をかけたのか、全くわからないが、
最後に正常位で重なった頃には、俺も綾夏も身体中が汗でびっしょりだった。
激しい動きはしなかったつもりだが、正常で綾夏の中に射精した後は、
もう身動きができないぐらい体力を消耗していた。

2回目は、かなり長い時間を費やした。
先ず、1回目を終えた後、二人でシャワーを浴びた。
さすがに風呂場で何かをする気にはなれなかった。

風呂から上がると、冷蔵庫からミネラルウォーターを2本取り出し、
そのうちの1本を二人で交互に飲み、一本を枕元に置いた。
濡れたシーツを交換した後、抱き合いながら、その上に倒れ込んだ。

そして、正常位で綾夏に挿入し、互いに抱きしめ合いながら、キスをした。
その間、勃起を維持するために身体を動かすことはあったが、
それ以外は、ほとんど身体を動かさず、綾夏にキスし続けた。
時間を計っていたわけではないが、1時間以上は続けていたと思う。

「動かなくても、凄く気持ちいい…」

途中で、綾夏がそう言った。
肌を合わせながら挿入されるのが大好きな綾夏にとって、
それだけで本当に気持ちいいのだろう。

俺も気持ちが良かった。
物理的な刺激が無くても、色々なことを思い浮かべるだけで、
俺にとっては十分な刺激になった。
逆に、射精して終わってしまうのが勿体ないと思えるような時間だった。

そんな長い時間を過ごした後、俺は正常位のままゆっくりと腰を動かし始めた。

「あぅっ…、あぅっ…、あぅっ…、」

暫くして、綾夏が俺の耳元で静かに喘ぎ始める。
単調な動きだったが、それでも綾夏はゆっくりと静かに登りつめていったようだ。
そして、いつものように、俺に抱き着く綾夏の両腕に力が入り、
「あぁぁぁぁ…」という声と共に、綾夏の全身の力が抜けていった。

その後も、俺は単調な腰の動きを続けながら、
脱力した綾夏に、顔中を舐めるようにキスをした。
綾夏は脱力したまま、全く動かない。

綾夏の顔が俺の唾液塗れになっていく。
途中、喉が渇き、枕元に置いたミネラルウォーターを飲み、
口移しで綾夏に何度も飲ませ、序に俺の唾液も飲ませた。
綾夏は、終始目を閉じていたので、
俺の唾液を飲んだことに気づいているかどうかはわからない。

「あふぅっ…、あふぅっ…、あふぅっ…、」

暫くすると、綾夏が再び喘ぎ始めた。
俺は途絶えることなく、腰を動かし続ける。
綾夏の両腕に再び力が入ってくる。

「はぁぁぁっ…」

綾夏は、静かに声を出しながら脱力していった。
それを確認すると、俺は腰の動きを速めていき、
遅漏の俺には珍しく、直ぐに綾夏の中に射精した。
綾夏も気が付いたのか、射精が始まると俺に抱き着いてきた。

そして、射精を終えた後は、いつものように、繋がったまま抱きしめ合い、
いつペニスを抜いたのかわからないまま、眠りについた。


[101] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/07 (日) 20:40 ID:1xJWVpzI No.180277

けいさん、レスありがとうございます。


思わぬところで、同期達の話題にあがった由美のことだが、
彼女は、俺がサークルに入って最初に親しくなった同期の娘だった。
由美とは、サークルに入会した当初から何となく話しが合った。

どちらが先に声を掛けたのかは、全く覚えていないが、
俺が先に声を掛けたとは正直考えにくい。
きっと、俺がぽつんと一人でいるところを見かねて、
由美から声を掛けてくれたのだろう。

由美は、綾夏のように美人というわけではないが、清楚な感じの顔立ちで、
胸は目立たないが、細身で背が高く、手足も長くてスタイルが良かった。

何より、由美は、明るくて穏やかな性格で、気遣い、気配りができ、
彼女と話しをするだけで心が安らぐ、そんな優しい娘だった。

サークルの連中には、今でも内緒にしていることだが、
実は、俺たちが1年生のときの春から夏までの間に、
俺は、何度か由美と二人で出かけたことがあった。

当時の俺は、由美の顔立ちが好みではあったので、
彼女を女性として意識していたことは確かだったし、
由美から何となく好意を寄せられているような気もしていたが、
結局、二人の仲が交際へと発展することはなかった。

その理由は、俺が単にヘタレだったことが一番だと思うが、
今思えば、それだけではなく、やはり綾夏の存在があったからだろう。

当時の俺は、綾夏に対しては傍観者だったはずだが、
俺が由美と付き合ったら、綾夏と付き合う権利が消滅してしまう、
そんな意識が俺の心の何処かにはあったのかもしれない。
冷静に考えれば、おかしな話だ。
そもそも、俺が綾夏と付き合えるはずもないのに…

だが、俺が誰かと付き合うにしても、綾夏には知られたくない、
そんな気持ちが少なからずあったことは確かだった。
もしも俺が由美と付き合ったとしたら、
たとえその事実を周囲に隠していたとしても、
同期の女子である綾夏の耳に入る可能性は高いだろう。

今思えば本当に笑ってしまうが、そんなくだらない理由で、
俺は、由美には済まないと思いつつ、彼女に積極的に接することもなく、
由美もそんな俺に何かを感じたのか、由美から誘われることもなくなった。
そんな感じで、1年生の夏以降は、二人で出かけることもなくなり、
結局、俺は、由美と付き合うことはなかった。

だが、由美は、その後も、それ以前と何も変わらずに、
口数の少ない俺に何かと声を掛けてくれたので、
俺は、由美と気まずくなることもなく、卒業するまでサークルで過ごすことができた。
1年生の頃、俺はサークルで一人浮きがちで、何度も辞めようと思ったことがあるが、
そんな俺がサークルを続けることができたのも、実は由美のお蔭だと思っている。

今から思えば、サークルの中では、由美は、俺にとって恩人であると共に、
こんな俺の一番の理解者だったのかもしれない。

当時の俺は、女性と交際するためには、
互いに明確な意思表示が必要と思っていた。
どちらかが相手に告白し、その相手が承諾して初めて、
二人の交際が成立する、そのように考えていた。

だが、俺の周りのカップルの話しを聞くと、
必ずしも明確な意思表示がなかったとしても、
例えばデートを重ねるうちに、知らぬ間に交際に発展した、
というケースもあるようだ。

俺と由美の場合は、どうだったのかを振り返ってみると、
当時、デートに誘うのは、大抵は由美の方で、
俺の方から誘うことはほとんどなかった。

ただ、由美からの誘いを、俺は一度も断ったことはないし、
由美の誘いを受けた後は、実際のデートでは、彼女に任せるのではなく、
逆に俺が主導していた。
また、由美と出かけたときには、俺はいつも楽しんでいたし、
由美も楽しそうにしていたと思う。
周りから見れば、普通のカップルのようだったかもしれない。
それゆえに、由美も気軽に俺を誘ってくれたのだろう。

もし、俺が、由美と同じぐらい彼女を誘っていれば、
デートの回数はもっと増えていたに違いないし、
夏以降も、二人で出かけることが続いていたように思う。

そうすれば、俺と由美は、デートの際には、
次第に手を繋いだり、腕を組んだりするようになって、
徐々に親密になり、やがて交際に発展することも十分にあり得ただろう。

優しくて思いやりがある由美となら、互いの意思表示がなかったとしても、
二人でゆっくりと歩んで行けたのかもしれない。
それは、今となっては、俺の想像、いや妄想に過ぎないのだが、
強ち非現実的なことでもないように思う。

そんな由美だが、俺達が2年生になって数か月が経った6月頃には、
3年生のWKと付き合い始めていた。
俺と出かけることがなくなってから、10カ月程過ぎた頃だった。

俺は、サークル内の人間関係に疎く、
由美がWKと付き合い始めた経緯をよく知らなかったので、
それは、俺にとっては突然のことのように感じた。

後になって、同期の男子から聞いた話しによれば、
俺達が1年生の頃から、WKは由美にアタックを続けていたようで、
1年近く掛けて、漸く由美がOKしたらしい。

時期的に考えれば、俺と由美がまだデートをしていた頃に、
由美はすでにWKから口説かれていたことになるが、
由美からそんな様子は微塵も感じられず、
俺は全く気付かなかった。

綾夏がAと交際を始めたときのことほどではないにしろ、
俺は、由美が交際を始めた話しを聞いたときには、
少なからずショックを受けた。

由美にはとても失礼な言い方になってしまうが、
由美なら俺からアプローチをかけさえすれば、いつでも付き合える、
そんなことを、当時の俺は勝手に思っていた。

だが、それはただの俺の自惚れに過ぎない。
たとえ由美が俺に好意を寄せていた時期があったとしても、
俺が何も行動を起こさなければ、俺に愛想を尽かすだろうし、
自分に好意を寄せるWKと付き合い始めるのも当然だった。

もちろん、由美の本当の気持ちは、俺に好意を寄せていたかどうかも含め、
当時の俺には知る由もないのだが…
ただ、由美の交際の話しを聞いて、俺がそんな感情を抱いてしまうのは、
やはり由美のことが好きだったということに他ならない。

綾夏の存在が由美に対するブレーキになっていたとしたら、
綾夏とAの交際が始まった2月以降、由美とWKの交際が始まった6月までの間に、
ひょっとしたら、俺が由美と交際するチャンスがあったのかもしれないが、
その頃のことを、俺は全く覚えていない。


[102] Re: 続 せ・ふ・れ  jジーン :2023/05/08 (月) 02:48 ID:iFR6Rdhc No.180289
若い頃のタラレバ、たしかにありますよね!
洋祐さんはご自分で思うよりモテるんですよ!


[103] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/05/08 (月) 09:46 ID:uWE/y5W2 No.180297
更新ありがとうございます。
やはり洋祐さんの文章力は素晴らしいです。
こういったアウトストーリーが微妙なお二人の関係に影を落としたり、展開の変化に影響を及ぼしたりするので、見逃せない。
じつはこういった別の女性の存在が綾夏さんの心理の奥の何処かに引っかかってる可能性もあって、それが今の二人の微妙な空気を醸し出してるようにも見えます。
楽しみにしています。

[104] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/10 (水) 20:36 ID:/S35WfV2 No.180361

jジーンさん、まつさん、レスありがとうございます。



由美がWKと付き合い始めてからは、
WKの手前、俺は由美と話しをするのを遠慮してしまい、
サークルの中でも、俺と由美が二人で話しをする機会は、
次第に少なくなり、他の同期女子達と同じ程度になっていった。

2年生の夏休みからは、俺も他大学の女子と付き合い始めたため、
それ以降、由美のことを気に掛けることもなくなっていった。
正直なところ、綾夏のことすら気に掛けなくなっていたので、
その頃の由美のことは、ほとんど記憶にない。

更に、3年生になってからは、俺は綾夏との関係が始まったため、
その頃の俺の記憶は、綾夏自身のことか彼女に纏わることだけだ。

先程、同期が話していたWKの戯言を信用するとすれば、
由美が処女を失ったのは、WKと交際してから1年以上だから、
俺たちが3年生の6月か7月頃のことだろうか。

その頃と言えば、俺と綾夏の関係が始まってから数か月後、
丁度、綾夏がAから別れを告げられた頃と重なる。
俺は、綾夏のことで頭が一杯で、由美の様子など気づくはずもなかった。

WKが卒業して、俺たちが4年生になったときには、
俺と由美は、互いにサークルに顔を出す機会は減ったものの、
言葉を交わす頻度は多少増えたとは思う。

だが、その頃の俺は、いつも綾夏の様子が気になっていたし、
由美も、WKと付き合っていることに変わりはなかったので、
俺と由美が二人だけで話しをすることもなかった。

久しぶりに、俺が由美と二人でゆっくり話しをすることができたのは、
俺達の卒業前に開かれたサークルの追い出しコンパのときだった。

このとき、綾夏は、彼女と同じ学科の友達と卒業旅行に出かけていたため、
追い出しコンパには、参加していなかった。
もしも綾夏が参加していたら、俺は綾夏のことが気になり、
由美と話しをすることもなかったかもしれない。

追い出しコンパが後半に差し掛かった頃、
俺とは離れた席に座っていた由美が、たまたま一人でいた俺の隣に移って来て、
話しかけてきてくれたのを覚えている。

『洋祐くん、隣に座ってもいい?』

由美のそんな言葉から、二人の会話が始まった。
そのときの由美の声は、1年生の頃と同じように優しい声だった。

先程の同期の話しだと、由美は、卒業して間もなく、WKと別れたそうだが、
あのときの由美には、すでにWKと別れる決心、覚悟、或いは別れる予感、
そんなようなものがあったのだろうか。

『洋祐くん、私たちが入学した頃のこと、覚えている?』
『何を?』
『あの頃、私、洋祐くんと付き合うことになるんじゃないかって、
 勝手にそう思っていたんだ。
 洋祐くんは…、どう思っていたの?』
『俺も…、そんな感じだったかな。』
『洋祐くんもそうだったんだ…。
 でも、残念ながら、私たち何もなかったね。』
『そうだな…、ごめん。俺、ヘタレだから。』
『ううん、そんなことはないと思う。
 私も、男の子と付き合ったことがなかったから、
 前に踏み出すことができなかったし…。』

由美は、俺を責めるようなことは一切言わない。
由美はいつも言葉を選んで話しをするし、そんな話し方が俺にも伝わってくるので、
これまで由美と話しをすると、俺はいつも心が晴れやかになった。
この日の由美との会話もまさに同じで、俺は心地よかった。

『私の姉に、洋祐くんと初めて出かけたときの話しをしたら、
 そういう時は、さりげなくアピールしなきゃだめだって言われちゃった。』
『・・・・・・・』
『でも、さりげなくアピールって、どうやってするんだろうね。』
『うーん、そうだな…、そっと、相手の腕を組むとか?』
『えーっ、無理無理、彼氏いたことがない私に、そんなの絶対無理だよ。
 それに、全然さりげなくなんかないわ。』
『俺は鈍感だから、それぐらいじゃないと気づかないかもしれない。』
『でも、それじゃ、女の子がアピールしても、洋祐くん、全然気づかないわ。
 ひょっとして、洋祐くんにアピールしていた娘もいたのかもしれないのに。』
『そうだったのか?そんなチャンスがあったなんて、考えもしなかった。』
『ははは、真面目な顔してそんなことを言うなんて、洋祐くん、相変わらずね。』

由美は、俺の顔を覗き込みながら、可笑しそうに笑った。
だが、その笑顔は、決して俺を馬鹿にするようなものではなく、
彼女の目は、優しさに満ちていた。

『そんなに笑わなくてもいいだろ。』
『ごめんなさい。でもね、洋祐くん、
 私、洋祐くんと初めて二人で出かけたとき、
 アピールなんて頭になかったけど、
 凄く緊張していたんだ。
 私、男の子と初めてのデートだったから…』
『・・・・・・』
『デートのとき、洋祐くんが、手を繋いできたらどうしよう、
 腕を組んできたらどうしよう、キスしてきたらどうしよう、
 抱き着かれたらどうしようって、
 初めは、ううん、デートの前から、そんなことばかり考えていたわ。』
『へー、そうなんだ。』
『うん。だけど、それは、不安だったというわけじゃなくて…、
 何ていうのかな、期待みたいなものの方が強かったと思う。』
『・・・・・・・』
『でも、洋祐くんは、全然変わらず、いつもの洋祐くんだった。』
『そうだったっけ。』
『うん、そう。私に手を出して何かをしようなんて、
 そんな雰囲気はこれっぽっちも感じられなかったな。』

俺が由美と初めて二人で出かけたとき、
俺は凄く緊張していた記憶があるが、細かいところまでは覚えていない。
俺は、何とか自分の心を落ち着かせようと思って、
由美への接し方が事務的になっていたのかもしれない。

『だから、そんな洋祐くんを見ていたら、私、ほっとしたって言うか、
 気が抜けたって言うか、緊張している自分が馬鹿らしくなっちゃった。
 それに、手を出す雰囲気が全くないなんて、
 私、女性としてどうなのよってね。』
『・・・・・・・』
『それで、その後は、洋祐くんと純粋にデートを楽しもうって、そう思ったんだ。』
『あのとき、俺、由美のことは、女性として意識していたし、
 すごく緊張もしていたと思うけどな。』
『そうなんだ。全然そうは見えなかったわ。』
『だから、手を繋ぐぐらいなら、頭にはあったかもしれない。
 実際には何もしなかったけど…。
 だけど、まだ由美と付き合ってもいないのに、
 さすがに、最初のデートでキスとかはないな…』
『洋祐くんなら、きっとそうよね。』
『でも、由美が緊張して、どうしようと思っていたなんて、
 俺、全然気が付かなかった。』
『やっぱり?そうだよね。お互い様だけど…、この鈍感。』

由美はそう言って、クスクスと笑い出した。
俺も、由美につられて笑ってしまった。
ひょっとして、由美は、最初のデートの後、
俺と二人で出かける度に、いや、出かけなくなった後も、
俺に何らかのアピールをしていたのだろうか。


[105] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/05/13 (土) 10:58 ID:s7JelBes No.180456
更新ありがとうございます。
由美さんといい、他大学の彼女といい、微妙な話も出てきました。
たしか綾夏さんは洋祐さんを童貞、あるいは経験値の少ない男性だと思ってたんですよね。
他大学の彼女の事は知らなかったのでしょうね。
きっかけはともかく洋祐さんと肉体関係になり、それを継続してるという事の意味と洋祐さんの女性関係とにどんな意識を持ってるのかにも興味があったんですけど、最近の更新内容にそのヒントが隠れてるようで、目が離せません。
続きをお待ちしてます。

[106] Re: 続 せ・ふ・れ  jジーン :2023/05/13 (土) 21:05 ID:4V328dsQ No.180492
どんどん引き込まれていきます。
今現在では綾夏ちゃんだけとのお付き合いなのでしょうか?
おいおいそのあたりも明白になってきますよね。


[107] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/13 (土) 22:25 ID:F2CnKO/Q No.180494

まつさん、jジーンさん、レスありがとうございます。



俺は、由美が隣の席に来てから、
初めは周囲を気にしながら、由美と話しをしていた。

俺と由美がデートしていたことなんて、誰も知らないはずだ。
今更、誰かに話そうとも思わないし、知られたくもない。
だが、俺と由美の会話を気にする者など誰もいないようで、
それからは安心して由美と話しをすることができた。

『洋祐くん、1年生の6月に〇〇に行ったのを覚えている?』
『ああ、覚えているよ。確か、由美が紫陽花を見たいから、
 〇〇に一緒に行かないかって誘ってくれたときだろ。』
『そうそう。洋祐くんに迷惑かなって最初に思ったけど、
 思い切って誘っちゃった。』
『別に迷惑だなんて、これっぽっちも思ってなかったよ。』
『そう言ってくれてありがとう。
 でも、あのとき、私も〇〇に行くのが初めてだったから、
 私から誘っておきながら、どうしようって思っていたの。
 私、方向音痴だし…』
『そうなんだ。』
『でも、向こうに着いたら、洋祐くんが何も言わずに先導してくれて、
 私は、何もしなくても、洋祐くんの後を付いて行くだけでよかったから、
 本当にすごくほっとしたわ。
 洋祐くんを誘ってよかったって思って、何だか嬉しくなっちゃった。』
『・・・・・・』
『おかげで、紫陽花は口実だったけど、楽しく見ることができたわ。』

由美はそう言って、少し嬉しそうに笑った。

『実は、今だから言うけど…』
『何?』
『由美から誘われた後、俺、一度〇〇に下見に行ったんだよね。』
『えっ?』
『せっかく由美が誘ってくれたのに、向こうに着いても、
 由美に付いて行くだけで何もできなかったんじゃ、
 何か凄く格好悪いと思ってさ。』
『・・・そうだったんだ。そんなこと、全然知らなかった…
 でも、洋祐くん、やっぱり優しいね。』
『何が?』
『私から誘ったのに、遠いところまで下見に行ってくれるなんて…』
『そんなに褒められることでもないよ。
 ただの見栄というか、恥をかきたくなかっただけだから…』
『ううん。それでもすごく嬉しい…
 下見に行ってくれていたなんて、思いもよらなかったわ。
 あのとき教えてくれれば…』
『・・・・・・』
『今更だけど、私のために、時間を使わせちゃったね。ありがとう。』
『どうせ暇だったから…、礼を言われるほどのことじゃないよ。
 もうその話はやめよう。恥ずかしくなるから…』

俺は、そう言いながら、少し顔が熱くなっていた。

当時の俺は、デートの段取りは男がするもので、
自分が知らない場所にデートに行くときには、
下見に行くぐらいは当然と思っていた。

だが、それを相手に知られるはすごく恥ずかしいし、
礼を言われるなんて尚更だ。
由美と話しをするのが楽しくて、つい口を滑らせてしまったが、
あんなことを話さなければよかったかなと、少し後悔する一方、
由美には知ってもらってよかったかなとも思った。

由美と話しをしていると、俺は、それまで忘れていたことも、
鮮明に思い出すことができた。
俺と由美とのことは、このとき、すでに3年半以上前の出来事だったが、
こうして当時のことを思い出してみると、懐かしさを感じる反面、
ついこの間のことのような気もしていた。

『あの日、午前中は天気が良くてとても暑かったけど、
 午後から急に雨が降り出したんだよね。
 洋祐くん、覚えている?』
『そうだっけ。』
『うん。それで二人で慌てて近くのお店に入って、
 そうしたら、洋祐くんが大きな傘を買ってくれて…』
『あっ、そうだ、思い出した。マリリン・モンローの…』
『そうそう。買ったときはただの柄だと思っていたけど、お店を出て傘を広げたら、
 いろいろなポーズを取っているマリリン・モンローの絵だったね。』
『慌てて買ったから、そのときは特に柄とか何も気にせずに、
 ただ大きめの傘を選んだだけなんだけど、まさかあんな絵だったなんて…
 買う前に広げてみればよかったな。』
『二人で大笑いしていたよね。』
『本当に…、何でこんなの買っちゃったかなって思って、
 何かすごく恥ずかしくて、笑うしかなかった。
 それに、この傘を差して歩くのかよ〜って…』
『私は、何これ〜って思って、それが只々可笑しかったわ。』

そのときのことを思い出して、二人で笑った。

『でも…、恥ずかしいと言えば、
 私は、お店を出てからは、傘の柄よりも、
 洋祐くんと相合傘で歩くのが恥ずかしいというか、
 すごくドキドキしちゃった。』
『・・・・・・』
『せっかく洋祐くんと相合傘だったのに、
 結局最後まで、手を繋ぐことも、
 腕を組むこともなかったけどね…』
『そうだったね。急に雨が降って来たから…
 雨のせいで、その後考えていた予定が台無しで、
 これからどうしようかって思って、
 俺、気が動転していたのかもしれない。』
『そうだったんだ。』
『同じ傘に入って二人で歩いているんだから、
 腕を組んだ方が由美も歩調を合わせやすいし、
 雨にも濡れずに済むのにね。』
『そうね。それは私も思っていたわ。
 もっと、洋祐くんにくっ付いた方がいいのかなとか…』
『俺、次はどこへ行ったらいいか、少しテンパっていて、
 そんなことすら考える余裕もなかったのかもしれない。』
『私も、本当にドキドキしていたから、
 洋祐くんがそんな感じだったなんて、
 全然分からなかった。もし気づいていたら…』
『・・・・・・・』
『あのとき、私、歩きながらどうしようかって迷っていたの。
 腕を組んだ方が、私だけでなく洋祐くんも歩きやすいかなって…
 思い切って、私の方から腕を組めばよかったのかな。
 そうすれば、何かが違っていたのかも…』
『・・・・・・』

二人の間に、少しの時間沈黙が流れた。


[108] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/05/16 (火) 11:48 ID:Tniz0jnM No.180619
いいですね。
なんか青春の1ページみたいで。
由美さんの気持ちを考えるとちょっとキュンとなります。
にしても洋祐さん受け身過ぎます。
どうやって他大学の女性と付き合ったのでしょうか。笑

[109] Re: 続 せ・ふ・れ  トシ :2023/05/17 (水) 11:40 ID:XV8VwOek No.180644
読んでいて、初めて女の子とデートした時の事を思い出しました。
駅で待ち合わせして、レコード店に
行って、お茶を飲んで帰ってきました。
女の子と手を繋ぐだけでも恥ずかしかった、そんな自分は何処へいったのか?


[110] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/17 (水) 20:41 ID:TqMUv1.Y No.180658

まつさん、レスありがとうございます。
他大学の娘とのことについては、話しが長くなりますので詳細は省きますが、
一つ上の先輩女子から、「この娘と話しをしてあげて」と言われたのがきっかけで、
私が口説き落としたとか、そういうことではありません。

トシさん、レスありがとうございます。
紫陽花を見に行ったときは、多分3回目のデートでした。
私の記憶が正しければ、1回目は、映画を観た後、公園を散策、
2回目は、彼女の好きなプロ野球チームの試合を観戦だったと思います。
あの頃のような気分は、もう味わえないでしょう。
今になって味わったら、それはそれで問題ですし…


由美と出かけたあの日の午後、たしか俺の予定では、
由美を連れて海岸まで歩き、二人で海を眺めるつもりでいた。
だが、生憎の雨で、その予定が見事に潰れてしまったため、
俺は、これからどうしようかと少し焦っていた。

由美と相合傘で歩くことなどは、全くの想定外で、
歩いている間は、由美のことまで正直気が回らなかった。
今思えば、確かに、傘の中で腕を組んだり手を繋いだりしていれば、
俺と由美の距離はもっと縮まっていただろう。

もし、由美から腕を組んで来たら、俺も、雨を口実に、
由美の肩を抱き寄せることぐらいしたかもしれない。
そうなれば、その後の展開も変わっていたのだろうか。

いや、そもそも雨が降らなければ、由美と二人で海を眺めていたはずだが、
それから先、俺は一体何をするつもりだったのだろう。
俺自身のことだが、全く思い出せない。

『あのときの傘…、私、まだ持っているの。』
『えっ?』
『帰るときに、小雨だったけど、まだ降っていて…、
 洋祐くんが、俺は少しぐらい濡れても平気だから、
 由美が使いなよって言ってくれて…』
『・・・・・・・』
『それで、私が家まであの傘を差して帰ったの。』
『そうだったっけ。』
『洋祐くんが買った傘なのに…、返さなくてごめんなさい。
 いつか返そう返そうって、ずっと思っていたんだけど、
 返すタイミングが…』
『別にいいよ。よく覚えていないけど、
 きっと、誘ってくれたお礼に由美にあげたものだと思うから。
 返してもらおうなんて、全く考えてなかったと思うよ。』
『ありがとう。やっぱり、洋祐くんは優しいね。』

振り返ってみると、もしも俺と由美が交際を始めるとしたら、
この日が最大のチャンスだったのかもしれない。
由美が、この日のことを話題にしたということは、
由美も、そのように感じていたのだろうか。

しかし、こうして、当時のことを思い出してみると、
あのときの俺と由美の関係は、今の俺と綾夏の関係とは、
全く真逆だったんだなと思う。

俺と由美は何度かデートをし、それはとても楽しかったが、
二人は、キスはおろか手を繋ぐことすらなかった。
一方、俺と綾夏は何度もセックスし、それはとても嬉しいことだが、
二人で真面にデートしたことすらない。

両方の関係に共通していることは、綾夏も由美も、
俺とは彼氏彼女の関係ではないということだ。

もし彼氏彼女の関係だったら…
その相手が綾夏であっても、由美であっても、
二人でデートをした後に、夜を一緒に過ごしてセックスする、
それが当たり前になるのだろうか。

『でも、私…、もっとたくさん洋祐くんとデートしたかったな。』
『・・・・・・・』
『私たち、最初のデートから半年も経たないうちに、
 そんなことも無くなっちゃったね。』
『そうだな。』
『2年生になったら、サークルでも、話しをする機会が減っちゃったし…』
『・・・・・・・』

話す機会が減ったのは、由美がWKと付き合い始めたからだ。
由美が忘れてしまっているのかどうかはわからないが、
由美がそのことには触れなかったので、
俺も敢えて触れずに、由美の話しを黙って聞いた。

『もっと私から誘えばよかったな。だけど…、
 あの頃、私、洋祐くんは他に誰か好きな人がいるのかなとか、
 しつこくて嫌われたらやだなとか思っちゃった。』
『俺が由美を嫌ったりすることはないと思うけど…』
『でも…』
『それより、俺の方から、もっと誘えばよかったんだ。
 由美には済まないと思っていたし…
 今更、そんなことを言っても遅いんだろうけど…』

俺がそう言うと、それまで楽しげな顔をしていた由美が、
少し俯いて暗い表情になった気がした。
俺には、何故、由美がそんな顔をするのか分からなかったが、
俺は、構わず話しを続けた。

『でも、その後も俺とデートを繰り返したとして、
 そのうちに俺が何かしてきたら、
 由美はどうするつもりだったの?』
『えっ…、うーん、そうね、多分何もできなかったと思うわ。』
『どういう意味?』
『拒否することもなかったと思うし…、
 自分から何かをするなんて、とてもできなかったと思う。
 きっと、洋祐くんのすることを全部受け入れるだけだったんじゃないかな。』
『もし俺が、キス以上のことをしようとしても?』
『キス以上のことって…、エッチなこととか?』
『うん。』
『でも…、デートの途中でエッチなことなんて、無理なんじゃない?』
『うーん、例えば俺が、由美をラブホに連れ込もうとするとか…』
『ええーっ、それは…、あまり考えていなかったかな…、多分…
 それに、その頃はラブホのことなんて知らなかったと思うし…』

由美は、地元の県立の女子進学校の出身だった。
男子と付き合いがない真面目な女子高生であれば、
エッチ目的のホテルが存在することなど知らないこともあるだろう。

『知らなかったら、そのまま付いて行くってことになるんじゃない?』
『でも、雰囲気でどういう場所か、何となくわかるかもしれないし…
 うーん…、やっぱり、そうなってみないと分からないわ。』
『じゃあ、俺の部屋に連れて行こうとしたら?』
『えっ、それも…、うーん…、どうだろう。
 エッチなことをしたいというのが見え見えじゃなければ…、
 洋祐くんに付いて行くかもしれない。』
『見え見えだったら断るの?』
『えっ…、うーん、どうしよう…』

先から、由美が本気で困った顔をしているのが、
俺は見ていて可笑しかった。

『でも、見え見えじゃなくても、男の人の部屋に付いて行くってことは、
 そういうことも…、なんだよね。きっと…
 やだ、ちょっと、顔が熱くなってきちゃった。』

由美はそう言いながら、片手を開いて顔を扇いだ。
酒のせいで、ほんのりと赤味を帯びた由美の顔が、
更に赤くなったようだ。


[111] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2023/05/18 (木) 11:05 ID:NKlcvI1U No.180679
洋祐さんは、へたれですねー(笑)
若い頃は、私も一歩が踏み出せずに、へたれでした。切ない青春の思い出です。
でも、洋祐さんは、本当にモテ男だったんですね。
羨ましい限りです(笑)

[112] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/05/19 (金) 13:29 ID:SUDIHMFc No.180720
わざわざお返事ありがとうございます。
なるほど見事受け身からのおつきあいだったわけですね。もうそれが洋祐さんのアイデンティティといって良いのかもしれませんね。笑
そして、その頃の由美さんとの関係性がなかなか煮えきらないことと現在の綾夏さんとの関係に通じるものが見えてきました。この話が、現在にどう絡んでくるのか興味がつきません。

[113] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/20 (土) 21:09 ID:TqTbKUKU No.180768

やまさん、レスありがとうございます。
ヘタレですみません(笑)
モテた記憶はないのですが…
というか、女子と会話すること自体が少なかったです。

まつさん、レスありがとうございます。
ナンパができる人は神です(笑)

外伝のような話が続いてしまいましたが、
大学時代の回想は、とりあえず今回で終わります。



これまで、酒を飲みながら、このように由美と二人で話す機会はなかったが、
今、目の前の由美を見ると、それまで感じなかった色気を彼女に感じ、
俺は少しドキドキした。
知らぬ間に、由美もいい女になっていたんだなと思った。
由美なら、これからも益々いい女になるに違いない。

『でもそうなったら…』
『うん?』
『もしもそうなったら、私と洋祐くんは付き合うことになるんだよね?』
『そういうことになるよね。』
『それだったら…、断らなかったかな、きっと…
 順番が逆になっちゃうけど。』
『・・・・・・・』
『でも、そんなに私に魅力があるとは思えないから、
 洋祐くんは、きっとそういうことはしないと思うわ。』
『いや、由美は十分に魅力的だと思うよ。』
『ははは、洋祐くんも、そういうお世辞が言えるようになったんだね。
 でも、そう言ってくれて、すごく嬉しい。ありがとう。』
『・・・・・・・』
『あの頃に戻れたら…』

由美が呟くようにそう言った後、再び二人の間に沈黙が流れた。
まさか、由美とこんな話しをするとは、俺は思ってもみなかった。
多分、由美もそう感じているだろう。

『もしも洋祐くんと付き合っていたら、私達どうなっていたのかな。』
『どうなっただろうな。俺が直ぐにふられて、終わっていたかもな。』
『えーっ、どうして?』
『由美と話していると、凄く居心地がいいから、もしも由美と付き合ったら、
 俺からふることは絶対にないと思うんだ。』
『・・・・・・・』
『1年生の時、俺はあまりサークルに馴染めなくて、
 もしも由美が居なかったら、多分サークルを辞めていただろうし…。
 由美がサークルに居てくれて、本当によかったって思っている。』
『私のこと、そんなふうに言ってくれるなんて…、ありがとう。
 でも、何で私が洋祐くんをふることになるの?』
『・・・・・・・』
『私、洋祐くんとデートするの、すごく楽しかったし、
 洋祐くんがずっとサークルに居てくれてよかったと思っているわ。』
『俺、こんなんだからさ…。きっと、由美と付き合っても変わらないから、
 そのうち愛想を尽かされるのが落ちだと思うよ。』
『そんなことないよ。そんな洋祐くんがいいって思うかもしれないじゃない。
 私は、洋祐くんは、変わらずに、今のままでいいと思うな。』
『・・・・・・』
『でも、私がふらなければ、今も続いているってことでしょ?』

由美は、少し楽しげにそう尋ねた。
もしも由美が俺をふることがなければ…
俺は、今だけでなく、その先もずっとそうなるに違いないと思った。

『まあ、そうだけど…、その可能性は低いと思うけどね。』
『また、そんなことを言って…
 私、洋祐くんをふったりなんかしないよ。絶対に…』
『・・・・・・・』
『洋祐くんは、もっと自分に自信を持ちなさい。
 その方が、きっと、洋祐くんにとっても、いいことがあるから。』
『そうなのかな?』
『うん、そうよ。私が保証してあげる。だから自信を持ってね。』
『由美がそう言うなら、自信が持てるよう、努力してみようかな。』

相手が由美だと、口数が少ない俺でも、ついつい本音で喋ってしまう。
綾夏にも、由美と同じように話すことができたら、
これからのことも大きく変わっていたかもしれない。

だが、せっかくの由美のアドバイスとは裏腹に、
俺は、その後も、綾夏に対して自分に自信を持つことなど到底できなかった。

『何だ何だ、さっきから二人でしんみりと…
 ひょっとして、焼け木杭に火でもついたのか? ははは。』
『何、焼け木杭って…、そんなんじゃないわ。〇〇くん、少し飲み過ぎよ。』
『いいじゃないか、俺たちが主役なんだから。』
『おまえだけが主役じゃないけどな。』

酔った同期の一人が絡んできて、俺と由美の会話は終了し、
それから程なくして、追い出しコンパも終わりを迎えた。

『二次会は〇〇で行いますので、4年生の方々、ぜひご参加の程…』

店を出る前に、追い出しコンパの幹事の3年生がそう告げていた。

『今日は、久しぶりに洋祐くんとゆっくり話しができて、本当に嬉しかった。
 1年生の頃の話しも、とても楽しかったわ。』
『いや、俺の方こそ、由美と話しができてよかったよ。』
『あの傘…、私が持っていていいんでしょ?』
『うん、もちろんいいよ。』
『ありがとう。ずっと大切にするね。』
『そんなこと気にしなくてもいいよ。もう由美の傘なんだから。』
『うん、そうね。でも、大切に使うね。
 それじゃあ、洋祐くん、元気でね。』
『うん。由美も。』
『さようなら。』
『じゃあ、またな。』

店を出た後、二次会には寄らずに帰るという由美と、
最後にそんな挨拶を交わし、俺たちは別れた。

俺は、そのとき『またな』と言ったが、
結局、俺と由美は、それ以降、卒業式の日も顔を合わせることはなく、
この追い出しコンパの日が、俺が由美と会った最後の日となった。

あれから2年近くが経つが、由美は元気にしているだろうか…

同期の言う通り、由美の連絡先ぐらい聞いておけばよかったかなと思う。
その一方で、彼女の連絡先を知ったところで、どうなるものでもないとも思う。

綾夏なら由美の連絡先を知っているかもしれないが、それを俺が聞く理由もないし、
それを聞いたところで、俺が何かをするわけでもない。
俺と由美は、1年生のときに、始まる前に終わってしまったようなものだから…

だが、もしも1年生のときに、俺が由美と付き合っていたら…
由美には、俺が直ぐにふられて終わると答えたが、
多分、由美となら、短い期間で別れるようなことはなく、
長く付き合うことができたのではないかと思う。
そうなれば、俺は、今とは全く違う人生を歩んでいただろう。

もし、俺が由美と付き合っていたなら、
あの日、新入生の歓迎会が終わった後、
俺は、迷うことなく直ぐに由美に声を掛けていたはずで、
あの夜、俺は、綾夏とではなく、由美と過ごしていたに違いないから…


[114] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/05/22 (月) 13:24 ID:kwMio5tk No.180822
洋祐くんはもっと自信を持って……ですか。
由美さんの言葉が響きますね。
その言葉が今の洋祐さんの背中を押せれば良いのですが。
更新お待ちします。

[115] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/23 (火) 20:56 ID:IVFhzyd6 No.180898

まつさん、レスありがとうございます。



同期の連中は、暫く綾夏の話題で持ちきりだった。
話題と言っても、卒業後、俺以外は誰も綾夏に会ったことがないので、
思い出話ばかりで、目新しい話題はひとつもないのだが…

最後には、同期達は綾夏と再会するための作戦を練っていた。
そんな作戦を真面目に話し合っている姿を見ると、思わず笑いたくなってしまう。
俺は、毎週綾夏に会っているのだから…

結局、OBの女子を経由して、綾夏に連絡を取る方向に決まったらしいが、
OBの女子の連絡先も誰も知らないので、それもまた難しそうだ。
男子の先輩の中で、女子のOBの連絡先を知っている人を探し、
そのOBから情報を集めることに話しが纏まった。
同期会を開催する予定なので、同期女子に連絡を取りたいというのが名目らしいが、
果たしてうまくいくかどうか…

考えてみれば、俺も男子の同期や先輩の連絡先は知っているが、
女子の同期や先輩の連絡先は、綾夏を除けば一人も知らない。
親しかった由美の連絡先ですら知らない。

出入りが自由な緩いサークルだったので、OB会も存在しないから、
卒業してから僅か2年足らずだが、女子のメンバーや、
男子でもそれほど親しくはなかったメンバーとは、もう連絡すら取れない。
それを考えると、大学時代にサークルで過ごした時間は何だったんだろうと思う。

個人情報保護法が成立してから、連絡先を尋ねても何かと断られることも多くなり、
同期会といっても、開催はおろか、名簿を作成すること自体容易ではない。
そんな時代だから、互いに音信不通となっても仕方がないのかもしれない。

同期の連中は、少し酒が進むと下品な話しへと向かった。

「綾夏のおっぱいも、ま〇こも、顔と同じできっと綺麗だ。」とか、
「綾夏のおっぱいや、ま〇こを舐めたかった。」とか、
「死ぬまでに1回でいいから、綾夏とやりたかったんだよな。」とか、
「綾夏とやれたら、俺は死んでもいい」とか、
そんなことを口にする連中もいた。

学生時代は、アイドルの親衛隊のようなものだったから、
綾夏には、互いに誰にも指一本触れさせないという雰囲気があり、
綾夏とやりたいなどと口に出すのはタブーだったはずだ。
だが、卒業して2年近くも経てば、タブーもなくなり、
自分の本当の欲望を口に出せるようになったようだ。

俺は、そんな話を聞いても、心の中で笑っているだけだ。
俺は、綾夏の胸や性器の形や色を知っているし、これまで何度も舐めてきた。
1回どころか、何百回も綾夏とセックスし、それは今も続いている。

同期の連中は、俺が4年近くにわたり綾夏と関係を持っているなんて、
誰一人思いもよらないだろう。
ましてや、昨日の夜、俺の欲望を綾夏の中に注いでいたなんて…

綾夏がBと付き合いだしてから、何かと卑屈になっていた俺だったが、
綾夏とやりたいと言っている同期の連中を前にすると、
何だかとても優越感に浸ってしまう。

俺は、綾夏とやれるだけでも幸せなはずだ。
本来なら、同期の彼らと同じように、俺が手の届く女性ではないからだ。
そう思うと、悶々とした気持ちが少し晴れやかになるような気がした。


綾夏の話題が一段落すると、その後は、GKのこと、お互いの近況、
サークル時代のことなどを話した。

互いの近況の話しでは、それぞれの彼女の話題も出た。
俺以外の7人は、現在付き合っている彼女がいるか、或いは
卒業後に彼女ができたが既に別れたかのどちらかだった。

今の彼女や元カノを自慢する奴や、セックスを自慢する奴もいれば、
不満を漏らす奴もいたが、皆楽しそうに話していた。
そんな連中の話しを、俺はただ聞くだけだった。

彼らの話しを聞いて、俺は少し羨ましい気持ちにもなった。
俺には、皆がびっくりするような自慢話があるが、
もちろん、誰にも言うわけにはいかない。
俺にも、皆に自慢話ができる日が来るだろうか。

大学時代に綾夏の親衛隊だった同期の連中も、
卒業後は、皆よろしくやっているんだなと感じた。
逆に言えば、卒業して、綾夏の呪縛から解き放たれたとも言える。
俺だけが、未だに綾夏の呪縛から逃れられないでいるのかもしれない。

その後、同期の連中とは、GKの結婚式の日に再会すること、
これからも定期的に皆で集まることなどを約束して、
この日の飲み会はお開きとなった。


翌日は、綾夏が旅行の真っ只中の日だったが、
思ったよりも心穏やかに過ごすことができた。
昨日、サークルの同期達と会って話をして、
自分が恵まれた立場にいることを確認できたからだろうか。

だが、綾夏の呪縛から逃れた同期の連中は、
もはや自由に恋愛することができるが、
綾夏と今の関係を続ける限り、呪縛から逃れられないから、
俺にはそんなことはとても無理だろう。

いや、関係が終わったとしても、無理かもしれない。
今の俺が綾夏以外の誰かを好きになり、
その誰かと付き合うことができるのだろうか。
いつまでも綾夏の幻影を追いかけてしまうかもしれない。

そんなことを考えていたら、ふと、由美のことが頭に浮かんだ。
由美なら付き合うことができるかもしれない。
だが、由美も今は俺とは音信不通で連絡の取りようがない。

それに、もしも由美に連絡が取れたとしても、卒業して2年近く経った今、
由美にとって、俺はもはやどうでもよい存在だろう。
由美は由美で、自分の人生を歩んでいるに違いない。
所詮、俺の自分勝手な妄想に過ぎない。

こんな状態が果たして恵まれた立場と言えるのか…
正直、今の俺にはわからない。


[116] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/05/25 (木) 17:03 ID:phXuB1Qs No.180978
綾夏さんモテモテですね。やはり群を抜いてかわいいのでしょうね。
そんな綾夏さんの体を堪能できる洋祐さんに、なんとなくチラついてくる由美さんの存在が気になります。
なにげに収束に向かうかと予想してたのですが、まだ一波乱あるのかなぁ。
更新お待ちします。

[117] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/26 (金) 20:56 ID:nCfXt4ZA No.181039

まつさん、レスありがとうございます。



2月の三連休もあっという間に最後の日となり、
この夕方、綾夏からメールが届いた。

『ただいまー
 今帰ったよ
 連れて行ったから、お土産はないけどね
 それとも、私自身がお土産かな…
 最高でしょ
 なーんちゃって』

相変わらず、俺をおちょくるようなメールだ。
それに、連れて行ったって…
何のことだか、意味が全くわからない。

俺は、『おかえり』とだけ返信した。

綾夏が帰ってきたか…
それだけで、俺はほっとする。
前回の旅行の時に比べれば、短く感じた三連休だった。
そして、この連休が終わった後は、その前までの平穏な日常に戻った。


翌月の3月最初の金曜、綾夏の部屋に泊まりに行く予定だったが、
当日に彼女からメールが届いた。

『生理始まっちゃった
 洋祐は…、どう?
 ほっとした?
 それとも残念?
 まさか何のことかわからないとか?
 私は…、ふふふ、教えてあげない
 女の子にすることをしたら
 ちゃんと気づかってあげないと
 愛想つかされちゃうよ
 じゃあ、今日はキャンセルということで
 また連絡するね』

俺は、このメールを見て愕然とした。
三連休の後、俺は綾夏と5回も逢っていたが、
旅行のことやその前日のことについては、お互い全く触れなかったため、
綾夏の妊娠の可能性のことなどは、すっかり忘れていた。

綾夏は、今日までどんな気持ちで過ごしていたのだろうか。
綾夏が自分から言い出したこととは言え、
妊娠という不安を抱えながら過ごしていたのではないか。

綾夏と初めて関係を持った後、最初に二人で逢った時、
綾夏が、『少しは心配して連絡ぐらいくれてもいいじゃない』と、
泣きながら俺に訴えていたことを思い出した。
俺は、あの頃から何も進歩していない自分に気づいた。


翌週の水曜に綾夏からメールがあった。

『生理終わったよ
 今日、洋祐の部屋に行ってもいい?』

いつも通りのメールの内容だが、先週のメールの後、
俺は、どんな顔をして綾夏に逢えばいいのか、悩んでいた。
正直、綾夏に逢うのが怖かったが、逢わないわけにはいかない。
とりあえず、『いいよ』とだけ書いて返信した。

『わかった
 先に部屋に行って待っているね』

直ぐに綾夏から返信がきた。
これで、帰宅するまでに、どう対応するか考えなければならなくなった。
だが、一体どうすればいいのか、考えが全く纏まらないまま、帰宅の途に就いた。

「おかえりなさい」

心の準備ができぬまま部屋に着くと、綾夏が笑顔で迎えてくれた。
いつもなら、綾夏と夫婦気分に浸れる至福の時だが、
今日はそんな気分にはなれなかった。

「大丈夫? 体調が悪そうだけど…」

綾夏が俺の顔を覗き込みながらそう言った。
俺は、別に大丈夫だよと返すのが精一杯だった。

綾夏は、先週のメールのことなど知らぬかのように俺に接してくるが、
これは一体どういうことだろう。
俺は、綾夏から責められることを覚悟していたのだが…

綾夏が普段通りに接してくるので、
とりあえず、俺も普段通りにしようと心掛けたが、
それとは裏腹に、俺の気は重くなるばかりだった。

その後、いつも通り、綾夏と風呂に入り、二人で湯船に浸かった。
俺の前に綾夏が背を向けて座り、俺が後ろから綾夏を抱きしめていた。

「綾夏。」
「うん? 何?」
「ごめん。」

俺は、気の重さに耐えられず、ただ綾夏に謝った。
それ以外の言葉が考えつかなかった。

「え、何が?」
「・・・・・・」
「どうしたの?」
「・・・・・・」
「今日の洋祐、何かおかしいよ。」

綾夏は、昨日のメールのことを恍けているのか、
それとも、本当に忘れてしまっているのか…
俺には判断することができなかった。

「ごめん」

俺は、もう一度綾夏に謝った。

「もう、しょうがないな…
 何のことかわからないけど…、
 許してあげる。」

綾夏は、そう言って俺の両腕を掴んだ。


[118] Re: 続 せ・ふ・れ  jジーン :2023/05/28 (日) 20:27 ID:UvPaC3T6 No.181106
小悪魔ですね。
手のひらの上で転がされてますね。
でもそれがまた嬉しいんですよね!


[119] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/05/29 (月) 20:59 ID:.q5Gt.ik No.181152
綾夏さんは自分の価値がわかってるのですね。
自分が男性にどう思われているのかを知ってるように思います。
多分洋祐さんの思いもわかっているのでしょう。
ただ最初の彼氏Aに振られたときに自信が揺らいだのか、洋祐さんを試すような行動をしてるようにも見えます。
もてあそんでる様子ではないと思うのは、中出しされて妊娠の危機を感じた時の涙と、その後の避妊をしないでするセックスに、嫌悪を感じてない様子に、綾夏さんの気持ちが見え隠れしてるからでしょうか。

[120] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/30 (火) 20:33 ID:/x2QGoYI No.181198

jジーンさん、まつさん、レスありがとうございます。



いつもは、俺と綾夏は風呂から上がると、少し酒を飲んだりするが、
この日は、風呂から上がって身体を拭いた後、
互いに裸のまま、直ぐに二人で布団に入った。

布団に入ると、珍しく綾夏が先に絡んできた。
綾夏は、仰向けに寝ている俺に覆い被さり、
俺の上半身から下半身に向けて唇を這わせいく。
そして、俺の股間に辿り着くと、ペニスを銜えた。

俺のペニスが十分に勃起すると、
綾夏は自分の身体の向きを変えながら俺に跨り、
俺の顔に向けるように尻を突き出した。
俺の目の前に、綾夏の綺麗な性器が露わになる。

それは、まるで俺にクンニの催促をしているかのようだ。
綾夏がこんな厭らしい女になったのは、いつの頃からだろうか。
俺は、綾夏の股間にしゃぶりついた。

暫くすると、綾夏は俺に正面を向くよう身体の向きを変えながら、
俺の両脚に跨り、手慣れた手つきでペニスを弄った後、
再びフェラを始めた。

「生理終わったばかりだから…、大丈夫だよ。ふふ。」

綾夏は、俺のペニスから口を離してそう言った。
俺はまさかとは思ったが、綾夏は、直ぐに腰を浮かせながら、
片手でペニスを自分の股間にあてがい、一気に腰を沈めた。
余りに急な綾夏の行為に、俺は何の言葉も発することもできず、
抵抗することもできなかった。

「心配しないで…、あぁ…、洋祐が少しだけ気にかけてくれさえすれば、
 私は、それで…、それだけでいいから…、あぁぁ…」

綾夏はそう言いながら、身体を上下に動かし始めた。
俺は唖然として、下から綾夏を眺めているだけだった。
綾夏の動きは徐々に激しくなっていく。

「あぁっ、あぁっ、あぁっ、あぁっ…」

綾夏から、自分の動きに合せて喘ぎ声が漏れ始める。
俺は、両手で綾夏の腰を支えた。
決して大きくはない綾夏の胸が、上下に激しく揺れている。

「あぁぁぁっ…」

綾夏は仰ぎながらそう叫ぶと、上体を倒して俺に覆い被さった。
俺は、大きく呼吸をする綾夏を抱き締めた。

「はぁぁ…、はぁぁ…、ねぇ…、好きにして…、はぁぁ…、いいから…」

綾夏が俺の首元でそう呟いた。
俺は、綾夏のその言葉を聞くと、彼女を抱えながら上体を起こし、
体勢を入れ替え、正常位で腰を動かした。

そして、その後は、正常位から屈曲位、正面座位、バック、寝バックと、
いろいろ体位を変えながら、その都度、綾夏を犯すように抱き続け、
最後は、いつものように、正常位で綾夏を抱き締めながら、
彼女の膣の中に射精した。

ドックン、ドックンという音が聞こえるかのような、
そんな勢いで俺のペニスは脈動していた。
俺は、先週のメールの後、自分で処理する気にもなれなかったので、
俺にとっては一週間ぶりの射精だ。
大量に射精したのが、自分でもわかる。

その後、互いに抱き合いながら黙ったまま、長い時間余韻に浸っていると、
先に綾夏が口を開いた。

「ねぇ、いつもより凄いんじゃない?」
「何が?」
「何がって…、勢いが…」
「そうかな。」
「凄く一杯出たって感じ。ふふふ。」

綾夏は、何か楽しそうにそう言いながら、膣をギュッと締めた。
萎えかかった俺のペニスはビクンと反応し、
尿道に残った精液が絞り出されるような感覚だった。

俺は、綾夏が不安を感じていなのか知りたかった。
いや、不安を感じていないわけはない。
どれだけの不安を抱え、俺に何をして欲しいのか知りたかった。
少しだけ気にかけてくれさえすればいいと、綾夏は言っていたが…

「ゴムを着けなくて、不安になったりしないのか?」
「不安って…、妊娠のこと?」
「うん。」
「どうしたの、急に。」
「いや、別に…」
「今まで気にも留めてもなかったくせに…」

綾夏にそう言われると、俺には返す言葉が何もなかった。

「不安という言葉が適当かどうか分からないけど…、
 未知のことだから…、感じること、思うことはたくさんあるわ。
 その事実もそうだけど、その後のことも含めてね。」
「怖さとかも…」
「あるかもしれない。」
「それを和らげるために…、俺にできることはある?」
「一つだけあるわ。」
「何?」
「教えてあげない。」
「えっ?」
「それぐらい自分で考えなさい。
 私が言ったら、それを強要したみたいになるじゃない。
 それじゃ、あまり意味が無いし…」
「・・・・・・」
「分からなかったら、何もしなくていいよ。」
「・・・・・・・」
「それに、できることって言ったけど、洋祐にはできないかもしれないし…」
「何だよ、それ。」
「危険な日であろうと、そうでなかろうと、そういうことをしたら、
 女は生理になるまで、いろいろと思うことがあるの。
 そのことを、とりあえず洋祐が知っていてくれれば、それでいいわ。」

綾夏はそう言って、俺を強く抱き締めた。


[121] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/05/31 (水) 08:08 ID:WdQm5YFI No.181220
久々のエロシーン。やはり表現力がすばらしいです。
さて、今回で、綾夏さんの気持ちが見えてきました。

妊娠は「未知のことだから…、感じること、思うことはたくさんあるわ。
その後のことも含めてね。」 

綾夏さんに妊娠→堕胎の選択肢は考えにくいので、妊娠→結婚→出産を指してるわけで、その意味するところは自ずとわかってきますよね。
ただ、直前の回想シーンでの由美さんの存在が……
色々と揺さぶられます。

[122] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2023/06/01 (木) 15:17 ID:mCXh8W3Y No.181273
綾夏さん、本当に素敵な女性ですね〜。
洋祐さんの今後の対応が気になります。

[123] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/06/03 (土) 21:39 ID:MkgJcbEw No.181333

まつさん、やまさん、レスありがとうございます。



俺は、思い切って綾夏に聞いてはみたが、
はぐらかされたというか、綾夏ははっきりとは答えてくれず、
結局、何をすればよいのか、俺には全くわからなかった。
綾夏は、女の気持ちを知っていてくれればというが…

ただ、綾夏が不安のようなものを感じていることは確かだ。
それに、綾夏は、危険日であろうとなかろうと、と言っていた。
そうとすると、俺と綾夏の関係が始まってから4年近くの間、
ほぼ毎月、不安のようなものを感じていたということになる。
俺は、綾夏に何度そういう思いをさせてしまったのだろうか。

「ねぇ…、今日はまだ早いから…、ね。」

綾夏が次を誘ってきた。
俺は、上体を起こそうとすると、萎えたペニスが綾夏の膣から抜けた。
シャワーを浴びるため、綾夏を抱き起そうとすると、彼女が叫んだ。

「あっ、ちょっと待って。ティッシュ、ティッシュ。」

俺は慌ててティッシュの箱を綾夏に渡す。
綾夏は、何枚かのティッシュを取り出し、自分の股間に当てた。

「やっぱり、たくさん降りてくる。」

綾夏はそう言って、ティッシュを股間に当てたままじっとしている。
俺は、その姿をぼうっと見ていた。

「こんなに一杯だと、妊娠しちゃいそうだね。」

綾夏は、少し意地悪そうな笑顔を浮べながら、俺にそう言った。
今までも、綾夏から同じようなことを言われたことは何度もあり、
俺は、その度に、綾夏の意地悪な冗談だと解釈していたが、
今の俺の受け止め方は全く違った。

それから二人でシャワーを浴びた後、直ぐに布団の中に入り、
セックスを始め、再び綾夏の中に射精した。

セックスが終わった後、綾夏は直ぐに眠ってしまったが、
俺は、頭の中でいろいろなことが思い浮かび、
直ぐに眠ることができなかった。

俺は、一人でシャワーを浴びながら、これまでのこと、
これからのことを考えた後、綾夏が眠る布団に戻り、
漸く眠りについた。


先週の綾夏のメールがあってからこの日まで、
俺はいろいろなことを考えさせられたが、
この日以降、俺と綾夏の間に変化があったわけではなく、
直ぐに日常に戻っていった。

年度末の3月は、仕事が忙しい時期ではあったが、
毎週、水曜と金曜は、綾夏に逢うことができ、
去年と同じように新年度を迎えた。

Bのことについては、綾夏は、相変わらず何も話さないので、
二人の関係の進展具合は、俺には分からぬままだった。
綾夏にも特に変化は感じられなかった。
変化が何もないということは、綾夏とBは順調と考えるべきなのだろうか。

綾夏との関係が始まってから、あと1カ月も経たないうちに4年になる。
去年の今頃は、この関係をあと3年続ければと、淡い期待を抱いていたが、
今は、そんな期待はまるでなかった。
それどころか、いつ綾夏から「結婚することになった」と言われるか、
そんな不安を。俺はいつも抱えながら過ごしていた。

4月になって最初の金曜のことだった。
その日の昼休みに綾夏から生理が終わったとメールがあり、
そのメールには、『今日、どうする?』と書かれていた。
俺は『行くよ』と返信した。

「ゴールデンウィークに旅行に行くことになったの。」

俺が綾夏の部屋に着くなり、開口一番に彼女が言った。
それを聞いた俺は、また彼氏と旅行かとしか思わなかった。
すでに、旅行は今回で3回目だ。
1年に一度のゴールデンウィークなら、
綾夏と彼氏が何処かへ出かけるであろうことは容易に想像できた。

「今度の旅行はいつからなの?」
「4月28日から5月5日までなんだけど…」
「えっ、1日、2日は出勤じゃなかったっけ?」
「だから、2日間有休を取って…」

28日から5日なら7泊8日ということか…
この旅行の日程を聞いて、さすがに俺にも動揺が走った。
8日間も、綾夏は彼氏と二人だけで過ごすことになる…

「お盆と年末年始は、彼が父親の実家に行かなければならないから、
 長く一緒に居られるのは、ゴールデンウィークしかないって言われて…」

俺には、それ以上、綾夏の言葉が耳に入らなかった。
俺の職場の先輩が去年の秋に結婚したのだが、
その先輩の新婚旅行が、たしか8日ぐらいの期間だった。

「何か新婚旅行みたいだな…」

俺は、独り言のように呟いた。

「えっ?何?」
「ううん、何でもない。」

綾夏が俺に聞き返してきたが、俺は恍けた。
その後は、俺は冷静さを保つのに必死だった。
いつもなら、綾夏とベッドに入るまで、二人で楽しく話すことが多いが、
この日は、俺はもちろん綾夏も口数が少なく、
二人で風呂に入っているときでさえも、あまり会話がなかった。

そして、綾夏と一緒にベッドに入ったときだ。

「今日は着けなくてもいいか?」

俺がそう言うと、綾夏は俺の顔をじっと見つめた。
俺も綾夏から目を逸らさずに、彼女を見つめながら答えを待った。

「洋祐がそうしたいなら…、私はいつだって平気だよ…」

綾夏は、俺の顔を見つめながら、そう答えた。
生理が終わったばかりだから、まだ危ない日とは言えないが、
それでも先月のことがあるから、本当は自重すべきだろう。
だが、学習能力がないと思われるかもしれないが、
このときの俺は、どうしてもそうしたかった。
そして、この夜、俺は綾夏の中に2回射精した。

今、俺の隣には、俺の精子を子宮に抱えた綾夏が、
安らかに寝息を立てながら、スヤスヤと眠っている。
本当に可愛い寝顔だ。

そんな綾夏を見ていると、この関係がこの先もずっと続くように思える。
だが、俺と綾夏の関係に終わりを告げる日が、
もうそこまで来ているのかもしれない。
そんなことを思いながら、俺も眠りについた。


[124] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/06/05 (月) 06:39 ID:LQ6fvNmg No.181366
「洋祐がそうしたいなら…、私はいつだって平気だよ…」
この、いつだって…がキモですよね。
洋祐さんの種で妊娠する覚悟はある、という宣言でしょ。
他の解釈はしにくい。
そして、生で中出しを望む洋祐さんには綾夏さんを自分のものにしたいという願望の発露ですよね。

綾夏さんはBとも生、中出しで繋がってたとしたら、両天秤で妊娠した方との結婚を選択しようとしてるのかなぁ。
やきもきさせられますねぇ。

[125] Re: 続 せ・ふ・れ  jジーン :2023/06/07 (水) 06:45 ID:44XWVEg. No.181449
洋祐さん、やっぱり本気で彼女に告ってほしいですよ!
でも、今も続いているんだからどうやって続いていけたのか、
何かをきっかけに自分だけのものにしたのか?
それとも相変わらずダラダラと続いているのか
知りたいところです。


[126] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/06/09 (金) 20:27 ID:ZCki794A No.181560

まつさん、jジーンさん、レスありがとうございます。




綾夏から旅行の話しを聞いた日の翌週、翌々週には、
いつも通り水曜と金曜に綾夏と逢った。
ただ、俺は、二人の間に何となくぎくしゃくしたものを感じていた。
綾夏はどう感じていたのだろうか。

俺の勤め先は、この年の5月1日、2日は、両日ともに休日で、
その代わり、年間休日数の関係から、4月28日の土曜が通常勤務となっていた。
しかも、今年のゴールデンウィーク前の一週間は、何かと仕事が忙しくて残業が続き、
前週の金曜を最後に、それ以降綾夏と逢えぬまま、ゴールデンウィークを迎えた。

俺にとっては、4月29日から5月6日まで八連休ではあったが、
正直なところこの間何をしようか、俺は時間を持て余していた。
連休前日の28日は、綾夏が旅行に出発するということもあって、
一日中憂鬱だったが、それでも、その日は仕事だったので、何とか気が紛れた。

だが、連休初日は、起きたときから気が重く、何もする気になれなかった。
結局、初日は、天気が良かったので、部屋の掃除や、洗濯をして時間を潰し、
夕方からは、酒を飲んで過ごしたが、夜の9時頃になって、
『今頃綾夏は…』と考えると、気分が落ち込んだ。

二日目は、午前中は部屋の中でゴロゴロとしながら過ごし、この日も天気が良いので、
午後から散歩に出かけ、夕方からは、また酒を飲んで過ごしたが、
夜になると、また気分が落ち込んだ。

三日目の5月1日は、会社の組合主催の行事に参加した。
俺の職場から選出された組合の執行委員に挨拶したところ、
今日は午後から雨が降る予報なので、例年より参加者が少ないそうだ。

行事の参加者は、家族連ればかりで、俺のような独身は全く見かけなかった。
俺は、行事に参加した家族が楽しそうに過ごす様子を眺めていた。
俺にもいつかそんな日が来るのだろうか…

5月2日は、久しぶりに大学の研究室に顔を出した。
教授に挨拶してから、博士後期課程に進んだ同期と久しぶりに話しをした。
その後、キャンパスを一巡りしてから、夕方には帰宅し、酒を飲んで過ごした。

綾夏とBが旅行に出発した4月28日から今日で5日目。
Bは、5日間続けて綾夏の身体を好き放題にしていると思うと、
どんどん心が沈んでいき、この日は、酒を飲みながら、そのまま眠ってしまった。

何とか連休の半分を過ごしたものの、残り半分をどうしようか迷った。
思い返してみれば、綾夏と関係を持って以来、
俺は、家族を除けば、休日を綾夏以外の人と過ごすことはほとんどなかった。
こんな調子では、もしも綾夏との関係が終わったら、俺はどうなるのだろうか。

5月3日は、午前10時頃まで寝ていたが、
結局、一人で居ると碌なことしか考えないと思い、急遽、実家に帰ることにした。
実家に帰っても、俺は、特段何をするわけでもなかったが、
それでも、両親や妹と話しをすると、少しは気が紛れた。

実家には2泊して、俺の部屋に帰ったのは5月5日の夕方だった。
帰ってきたとき、空は曇っていたが、とても蒸し暑く感じた。
テレビで天気予報を観ると、この日の最高気温は26℃を超えていた。

明日でゴールデンウィークも終わりとなる。
天気予報では、明日の午後から生憎の雨だ。
普通であれば、長期の休暇が終わってしまい、憂鬱になるところだが、
俺は、何となくほっとした気分だった。

別に仕事が好きというわけではない。
これまでの人生で最悪のゴールデンウィークが漸く終わる、
そんな感覚だった。

夕食を済ませた後、俺はぼうっとしながらテレビを観ていたが、
夜の9時半過ぎ頃に、部屋のチャイムが鳴った。
今頃、誰だろうと思い、玄関のドアを開けると、
そこには、綾夏が俯いて立っていた。

綾夏を見て、旅行は今日までだったことを思い出した。
帰ってきたんだなと思う反面、こんな時間にどうしたんだろうと思った。

「どうしたの?」

俺はそう尋ねたが、綾夏は返事をせず俯いたままだった。
とりあえず、綾夏を部屋の中に招いたが、
部屋に入った後も、綾夏は黙ったままだった。

旅行中に彼氏と喧嘩でもしたのかとも思ったが、
そうだとしても、俺にこんな態度を取るとは思えなかった。

「だって…」

暫く経って、綾夏が漸く口を開いた。

「洋祐が…、新婚旅行みたい、とかいうから…」

確かに、綾夏から旅行の話しを聞いたとき、そう呟いたことを思い出した。
俺は、長期の旅行だったから、何となく呟いてしまっただけだが、
綾夏は、その言葉を気にしていたのだろうか。

「そんなんじゃないから…」
「・・・・・・」
「それに、私、まだ24だよ。
 そんな直ぐに結婚したりしないし…」
「・・・・・・」
「結婚してもいいと思っているわけでもないよ。」

Bに対してそう思っているわけではないのか、それとも、
誰であってもそう思っているわけではないのか、よく分からない。

「だから、そんなこと、もう言わないで…」
「わかったよ。」

綾夏は、言いたいこと言い終えたのか、やっと落ち着いた。
俺も、綾夏の言葉を聞いて安堵した。
綾夏はまだ24だと言ったが、秋に結婚するGKのことを考えれば、
決して早すぎる年齢ではない。
だが、綾夏の結婚は、まだ先のことだ。

俺と綾夏は、少しの間黙ったままだったが、
突然、綾夏が俺に抱き着き、そのまま俺を押し倒した。

「もう2週間ぶりだよね。いいでしょ。」

綾夏からそう言われると、いつもなら、体勢を入れ替えて彼女に襲いかかるはずだが、
そのとき、俺は一瞬躊躇い、身体が硬直してしまった。
綾夏は、今日までBと7泊8日の旅行だったからだ。

1週間もBに抱かれ続ければ、Bとのセックスの余韻が残るだろう。
決して綾夏が汚らしいと思ったわけではないが、
たとえ綾夏が意識しなかったとしても、
俺は、綾夏にBと比較されるような気がしていた。

「大丈夫だよ。」

俺の反応に何かを察したのか、綾夏はそう言った。

「何が?」
「生理、終わったばかりだから…」

俺は、綾夏の言葉で、全身の力が一気に抜けていった。
綾夏には、いつも俺の心の中を見透かされているようだ。


[127] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/06/12 (月) 12:52 ID:ojzlEomk No.181649
洋祐さんの文章力には感心します。
連休中の過ごし方を書くことで洋祐さんの焦れ方や葛藤が良く伝わります。
読み手もついつい同調してしまいます。
一方で、綾夏さんの気持ちはどうなのか…?
「もうそんな事は言わないで」
そして求めてくる様子に、綾夏さんの揺れ方も垣間見えます。
そして、少なくとも連休の後半は生理であったことが示されました。
おそらく女性自身が生理の周期はわかっていたでしょうから、Bとの旅行がどう進むのかも予想出来たと思います。
綾夏さんの葛藤もまた見てとれる内容でした。
しかしその葛藤の元が何に依るものなのか…洋祐さんとBとの関係性など…は謎のままです。

更新をお待ちします。

[128] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/06/13 (火) 20:48 ID:F2CnKO/Q No.181687

まつさん、レスありがとうございます。
彼女は、私の心を見透かして弄んでいるだけかもしれません(笑)



生理が終わったばかりということは、
綾夏は、5日か6日はセックスしていないということだ。
もちろん、綾夏は、旅行が決まったときには、
旅行中に生理になるとは思ってもいなかったはずだ。

ということは、綾夏は彼氏に7日間抱かれるつもりでいたのだろう。
それを考えると、俺は少し複雑な気持ちになるが、
結局、そうはならなかったので、結果オーライということだろうか。

何はともあれ、綾夏の言葉を聞いて、俺の杞憂は直ぐに霧消したが、
それから直ぐにセックスに流れ込むことができるほど、俺の神経は図太くなく、
結局、綾夏を誘って二人で風呂場に行った。

浴室に入って、綾夏を立たせたまま、彼女の身体を首筋から脚まで洗っていく。
綾夏は、恥ずかしいから早くして、と言っていたが、
俺はそんな言葉にお構いなしに、彼女の身体の隅々までゆっくりと丹念に洗った。
綾夏の美しい身体には、それを汚した跡は見当たらない。

綾夏の全身を洗い終えた後、綾夏を浴槽の縁に座らせた。
俺は、綾夏の前に跪いて座り、彼女の両膝を掴んで、左右に拡げていく。
俺の目の前に綾夏の性器が露わになった。
俺は、両手の親指で綾夏の陰唇を開いた。

ピンクの膣口とクリトリスを眺めながら、それらを指先で優しく弄っていく。
7泊8日の旅行の際に、綾夏の生理が始まる前には、
ここに彼氏のモノが入っていたという事実が、俺の頭の中を過ったが、
生理によって全て浄化されたと思うことによって、その事実を振り払った。

俺は、綾夏の股間に顔を近づけ、彼女の太腿にキスし、
性器に向かって舌を這わせていく。
綾夏は浴槽の蓋に両手を突き、自分の身体を支えていた。

「あぁっ…」

俺の舌が性器に到達すると、綾夏はこの日初めて声を漏らす。
俺は、そのまま舌で綾夏の性器を愛撫し続けた。
すると、綾夏の身体が徐々に仰け反っていく。
綾夏の姿勢は、結果として俺に性器を突き出す恰好となった。

俺は、両手で綾夏の腰を支えながら、彼女の性器に唇を押し付け、
膣から流れ出る愛液を啜るかのように愛撫すると、
綾夏は、更に大きく仰け反った。

「あぁぁ…、だめ、おねがい…」

綾夏はそう言うと、両手で俺の頭を押さえた。
俺は、綾夏の股間から顔を離し、彼女を抱きかかえて立たせると、
綾夏は自ら両手を壁に突き、両足を少し開きながら、尻を軽く突き出した。
綾夏のその姿は、無防備そのもので、
俺には、まるで『何でもして』と言っているように思えた。

「ねぇ…」

綾夏がそう言うと、俺は、綾夏の背後から彼女の股間にペニスをあてがい、
上下に軽く揺すった。
すると、俺のペニスは、何の抵抗もなく、綾夏の膣の中に侵入した。

俺にとっては、2週間ぶりの綾夏の感触だった。
俺は、両腕を綾夏の前に回して彼女の胸を掴み、
ゆっくりと腰を前後に動かし始める。
そして、俺は、自分の腰の動きに合せて、両手で綾夏の胸を揉み拉き、
綾夏の柔らかい膣と胸の感触を同時に味わった。

「はぁぁ…、はぁぁ…、はぁぁ…、はぁぁ…」

暫くすると、俺の腰の動きに同期して、綾香が小声を喘ぎ始める。
俺は、綾夏の膣の中にペニスを根元まで差し込み、
膣の中を解すようにゆっくりと腰を回し、
それに合わせて、綾夏の胸を掴んだ両手も軽く回した。

「あああぁぁぁ…、あああぁぁぁ…、あああぁぁぁ…」

綾夏の喘ぎ声が変わった。
俺は、再び腰を前後に動かし、暫くして再び腰を回し、
こんな行為を何度も繰り返した。
気が付けば、俺の身体からは、汗が噴き出している。
綾夏の首筋を見ると、彼女にも汗が流れていた。

「ああぁっ、もう、だめ…、立っていられない…」

綾夏がそう呟くと、俺は激しく腰を動かした。
暫くすると、壁に突いた綾夏の腕が曲がり始める。

「あぁぁぁ…」

綾夏がそんな喘ぎ声をあげた瞬間、綾夏の膝がガクっと曲がり、
彼女の腰が落ちると、俺のペニスが膣から抜けた。
俺は、両手で綾夏の胸を抱きかかえながら、
彼女をゆっくりとしゃがませた。

「はぁぁ…、はぁぁ…、はぁぁ…、はぁぁ…」

綾夏は荒い呼吸をしながら、蹲っている。
俺は、そんな綾夏に、彼女の髪を束ねたゴムを外し、
彼女の頭からシャワーでお湯を浴びせた。

綾夏の髪は、直ぐにずぶ濡れになっていったが、
俺は構わずに、綾夏の頭にお湯を浴びせ続けながら、
彼女の髪を手櫛で梳かしていく。

「もう、髪の毛が濡れちゃったじゃない。」

漸く呼吸が落ち着いた綾夏が、俺に文句を言った後、
自分の手で髪を整え始める。
俺はシャワーの湯を止め、綾夏の仕草を眺めていた。

「ねえ、洋祐、Tシャツを貸してくれない?
 旅行から帰って直ぐに全部着替えたけど、
 それから慌ててここに来たから、着替えを何も持ってこなかったの。」

二人で浴室を出てから、タオルで身体を拭いていると、
綾夏が俺にそう言ってきた。

「Tシャツだけでいいのか?」
「うん、いいよ。」

俺がTシャツを綾夏に渡すと、全裸の綾夏はそのTシャツを着ただけで、
そのままキッチンへ向かおうとした。

「下を穿かなくていいのか。」
「別にいらないわ。今日は蒸し暑いし、それに…、
 穿いても直ぐに脱がされるだけでしょ。ふふ…」

綾夏はそう言って、下半身が丸出しのまま、さっさと行ってしまった。
俺も慌てて服を着て、キッチンへ向かった。


[129] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/06/16 (金) 01:18 ID:xSW3UUmQ No.181781
更新ありがとうございます。
ついつい興奮してコメントが深入りしてしまったこと反省してます。
あまり先走ってコメントするのもスレ主様が書きづらくなってしまいますよね。
どうしても読み手の気持ちを伝えたくて行き過ぎた発言となってしまったことはご理解いただきたいです。
少し発言内容は控えますが、これからも応援していますことは変わりませんので、最後までお話し聞かせてください。

[130] Re: 続 せ・ふ・れ  jジーン :2023/06/16 (金) 09:26 ID:N4jOm.UM No.181791
洋祐さん、
きっと彼女にとって一番は洋祐さんですね。
洋祐さんもいいようにあしらわれていることも
心地よいんだと思います。


[131] Re: 続 せ・ふ・れ  エックス :2023/06/25 (日) 08:30 ID:KOq0kLTc No.182050
続きをお願いします。

また、続ではない最初の話はどこで見られますかね?もう消えてしまいましたか?


[132] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/06/25 (日) 09:59 ID:fIbFRkoI No.182054
過去ログの179ページ
[142895] せふれ
から読めますよ。

[133] Re: 続 せ・ふ・れ  エックス :2023/06/25 (日) 22:54 ID:KOq0kLTc No.182074
まつさん、ありがとうございます。


洋祐さん、続きお待ちしています。


[134] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/06/30 (金) 20:49 ID:/x2QGoYI No.182209
まつさん、 jジーン、エックスさん、レスありがとうございます。



俺は、風呂場のセックスで、まだ疲れが残っていたし、
この日は夜になってもまだ蒸し暑く、風呂上がりで喉もカラカラだったので、
冷蔵庫からビールを取り出し、綾夏と二人でキッチンの椅子に座って飲み始めた。

「洋祐は、連休中に何をしていたの?」

ビールを飲みながら、何気に綾夏が俺にそう尋ねてきた。
俺は、連休初日からの自分の行動を簡単に説明した。

「ふーん、実家に帰っていたんだ。
 だけど、それを除いたら、大型連休の過ごし方じゃないよね。」
「何処に行っても混むから、あまり出かけたいとか思わなかったな。」
「洋祐は、旅行とかは行きたいと思わないの?」
「特に行きたい場所もないし、一人で行っても…」
「だったら、今度、私と二人で旅行に行こうか。」
「えっ?」

俺は、綾夏の突然の誘いにびっくりした。
俺と綾夏はセックスするだけの関係で、
綾夏には他に彼氏がいるのに、何を言っているんだ・・・

「ねぇ、どう?」

綾夏はそう言って、悪戯っぽく俺の顔を覗き込んだ。
俺は、綾夏の顔を見てゾクッとして言葉がでなかった。
綾夏がこれまで何度も俺に見せた表情だが、
何度見てもその表情に引き込まれる。
俺は、唖然として何も答えられなかった。

「でも、ゴールデンウィークが終わると、7月まで連休がないのね…
 暫くは難しいかなぁ…」
「・・・・・・・」
「だけど、そのうちに、きっと行こうね。」

綾夏は、そう言って微笑んだ。
俺は、綾夏の言葉に、とりあえず「ああ」と答えたが、
多分、綾夏は、気まぐれでそう言っているのだろう。
綾夏の言葉を鵜呑みにして、期待を持っても仕方がない。

「ふぅー、おいしかった。」

綾夏は、ビールを飲み終えると、そう言いながら立ち上がった。
俺の目からは、綾夏の着たTシャツの裾とテーブルの間に、
彼女の太腿が見えているが、大事なところは見えそうで見えない。
先程、風呂場で散々見たばかりだが、思わず下から覗きそうになる。

「洋祐、目つきが厭らしいよ。」

綾夏は、少し笑みを浮べながらそう言いった。
俺は、ゆっくり立ち上がって綾夏に近づいて行くと、
自分の左腕を綾夏の背中から左脇に回し、彼女を抱き寄せた。

「えっ…」

綾夏は、俺の突然の行動に少し戸惑っていたが、
俺は構わずに、右腕で綾夏の両太腿を掬い、
そのまま彼女を抱き抱えた。
綾夏の着たTシャツの裾が少し捲れあがり、
彼女の恥毛が露わになっていた。

綾夏は暫く俺を見つめると、両腕を俺の首に回して顔を近づけた。
俺は綾夏にキスをし、そのまま彼女を抱えて隣の部屋に行き、
布団の上に綾夏を仰向けにゆっくりと寝かせた後、
俺も服を脱いで彼女の隣に横になった。

「お風呂では、私だけ逝っちゃったから…
 あとは、洋祐の好きにして…」

綾夏はそう言って、仰向けのまま目を閉じた。
俺は綾夏に覆い被さり、Tシャツの上から彼女の胸を揉んだ。
ノーブラのTシャツ越しの感触が心地よかった。

俺は、綾夏の乳首の位置を確かめながら、それを弄り続け、
暫くして、彼女のTシャツを脱がした。
綾夏にキスをしながら、彼女の股間に手を添え、
指先で性器を弄ると、すでにグチョグチョに濡れていた。

俺は、人差し指と中指を綾夏の膣の中に入れ、
指先で膣壁を撫でるようにゆっくりと回していった。
俺の人差し指と中指は、見る見るうちに、
綾夏の愛液でぐっしょりと濡れていく。

「あぁぁ…、うぅぅ…」

綾夏から喘ぎ声が漏れ始める。
俺は、綾夏の膣を拡げるように、2本の指を大きく回した後、
自分の上体を起こし、綾夏の両脚を大きくM字に開いた。
綾夏の膣口はポッカリと開き、中から愛液が溢れ出ていた。

「あぁっ、いやぁ…」

綾夏はそう言って、慌てて右手で股間を隠す。

「見られるの、本当はすごく恥ずかしいんだから…
 先だって、お風呂で恥ずかしかったのに…」

綾夏はそう言ったが、俺は構わずに綾夏の手を払い除け、
綾夏の膣口に俺の亀頭を押し付けた。
すると、綾夏の膣は俺の亀頭をニュルっと簡単に吞み込んだ。

俺は、綾夏の膣の中に、ペニスを根元までゆっくり入れる。
そして、再び綾夏に覆いかぶさり、ゆっくりと腰を動かし始めた。

「もう、ずるいんだから…、あぁぁ…」

綾夏は口を尖らせてそう言ったが、暫く腰を動かし続けると、
何も喋らなくなった。
俺は、唇を綾夏の唇に重ね合わせて舌を絡めながら、
両腕を綾夏の背中に回し、更に腰を動かし続けた。

その後、俺は、体位を一度も変えることなく、
腰を動かしたり止めたりを繰り返した。
2週間ぶりだったことと、風呂場でのセックスにより、
大量の精液が溜まった俺の精巣は限界を迎え、
綾夏の中に一気に射精した。

いつものように余韻に浸った後、膣からペニスを抜き、
綾夏の隣に寝転がった。

旅行の疲れのせいか、綾夏は両脚を開いたまま、
直ぐに寝息を立てていた。


[135] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2023/07/05 (水) 00:28 ID:l2SaFE/w No.182319
一緒に旅行に行ってほしいなあと思います。
部屋の外での2人を知りたいです。


[136] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2023/07/06 (木) 11:01 ID:FXQW6gDI No.182362
へたれの洋祐さんが、前に進もうとしないので、綾夏さんが、旅行に誘っていると思いますよー。「好きにして」なんて言葉を言えるのは、愛があるから!告って欲しい綾夏さんの精一杯の気持ちなのでは…。

[137] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/07/06 (木) 19:48 ID:xHloTqTE No.182374
またしばらくの休載かと覚悟してたら更新があり、すごくうれしいです。
私も綾夏さんの言動は洋祐さんをもてあそんでる感じではなく、本音が滲んでる気がしますね。
次回も楽しみにしてます。

[138] Re: 続 せ・ふ・れ  kei :2023/07/12 (水) 21:27 ID:lUhQwiGM No.182559
続き楽しみにしています

[139] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/07/18 (火) 20:52 ID:XB1WXA2E No.182787

ジーンさん、やまさん、まつさん、keiさん、レスありがとうございます。




俺は起き上がり、綾夏の両脚の間に座り、彼女の股間を眺めた。
綾夏の膣口から、彼女の愛液と俺の精液が混ざった液体が垂れている。

・・・見られるのが恥ずかしいとか言っておきながら、
   よくこんな格好をしてスヤスヤと寝られるものだな・・・

俺はそう思ったら、何だか無性に可笑しくなったが、
次の瞬間、俺は全く別のことを考え始めていた。

綾夏は、直ぐには結婚はしない、とは言っていたが、
考えてみれば、直ぐとはいつ頃までのことだろうか。
それは半年なのか、それとも1年なのか?

俺は立ち上がって携帯電話を取り出し、
再び綾夏の両脚の間に座った。

こんなことをやってはいけないと思いながら、
こんな機会はもう訪れないかもしれないという思いが、
俺の頭の中を駆け巡る。

暫く葛藤した後、俺は覚悟を決めた。
去年、綾夏がBと付き合い始めたとき、
俺は綾夏を撮影したことあるわけだから、
一度も二度も変わりはない。

俺は、携帯電話をカメラモードにして、綾夏の性器を映しだし、
シャッターを何度も切った。
それから、少し引いてはシャッターを切り引いては切りを繰り返し、
最後に綾夏の全身を撮影した。

それが終わると、綾夏の寝顔や上半身、胸のアップなどを撮影した後、
ティッシュで綾夏の股間を丁寧に拭い、
俺のペニスを綾夏の膣に挿入し、ペニスの位置を変えながら、
綾夏の股間を何度も撮影した。
撮影が終わった後は、興奮で俺の手が震えていた。

俺は、綾夏の両脚を閉じて彼女に布団を掛け、
彼女の隣に潜り込むように布団に入り、目を閉じた。
俺は、一体綾夏に何を期待し、何をしたいのだろう。
自分でもよくわからなかった。


俺は、一旦は眠ったようだが、夜中に目が覚めた。
時計を見ると、午前2時を過ぎていた。
いつ眠りについたかはよくわからないが、
1時間ほどは眠っただろうか。

俺は、もう一度眠ろうと目を瞑るが、まだ興奮が残っているためか、
なかなか寝付くことができない。
このまま横になっていても眠れそうにないので、
俺は、シャワーを浴びようと思い、布団を出て立ち上がった。

「どこへ行くの?」

突然、綾夏が声を掛けてきたので、俺はびっくりした。
綾夏はいつから目を覚ましていたのだろうか。

「直ぐに眠れそうにないから、シャワーを浴びに…」
「私も一緒にいってもいい?」
「あ、ああ」

綾夏は立ち上がると、俺に抱き着いてきた。
暫くして、綾夏と二人でシャワーを浴びに行った。

シャワーを浴び終えて、二人で身体を拭いていた。
綾夏がタオルで顔を拭っていたとき、彼女の項が俺の目に留まり、
俺は、思わず綾夏の後ろから抱き着いた。

「えっ…、どうしたの?」

綾夏はびっくりしていたが、俺は構わずに、右手で彼女の胸を掴み、
左手で彼女の股間を弄った。
綾夏は慌てて俺の手を掴んだ。

「ちょっと…、あぁ…」

綾夏の股間が湿ってくると、俺は2本の指を綾夏の膣に突っ込み、
グルグルと中を掻き回した。
突然のことで強張っていた綾夏だが、次第に力が抜けていく。
俺は、胸を掴み、指を突っ込んだまま、
綾夏をゆっくりとキッチンに連れて行った。

俺は、キッチンの明かりを点けた後、
綾夏にテーブルに手を突かせ、綾夏の背後からペニスを挿入し、
始めはゆっくり腰を動かし、徐々にスピードを増していった。

「あうっ…、あうっ…、あうっ…、あうっ…」

綾夏の喘ぎ声も次第に大きくなっていく。
俺は腰を動かすのを一旦止め、挿入したまま綾夏を抱えて床に降ろし、
彼女に四つ這いの姿勢で両手を床に突かせた。
そして、再び腰を動かし始めた。

「はぁっ…、はぁっ…、はぁっ…、はぁっ…」

綾夏も再び喘ぎ始める。
俺は両手で綾夏の尻を掴み、左右に広げた。
俺の目の前には、綾夏のアヌスと、ペニスを銜えた膣口が露わになる。

「や、やめて…」

綾夏はそう言って、片手で尻を隠そうとしたが、
俺が腰の動きを激しくすると、片手では身体を支え切れず、
再び両手を床に突いた。

俺は綾夏の尻を両手で広げたまま、激しく腰を動かし続けた。
綾夏のアヌスの下にある膣の中に、俺のペニスが出入りする。
その様子は、俺の征服感を満たしてくれる。

俺が腰を動かす間、綾夏は軽く仰け反ったり首を垂れたりを繰り返していたが、
腕の力が尽きたのか、肘を曲げて、尻を突き出すように顔を伏せた。
俺は、腰の動きを止めて、綾夏の尻を左右に開いたり閉じたりを繰り返す。
綾夏には、もう尻を隠す気力もなくなっているようだ。

俺は、自分の胸を綾夏の背中に重ね合わせ、
両手で綾夏の胸を掴みながら、再び腰を動かし始めた。


[140] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2023/07/19 (水) 21:49 ID:X1tU68y6 No.182823
洋祐さん、
更新待っていましたよ。
SEXでは完全に凌駕してますね、旅行先でも同じように出来ますでしょうか
気になります。


[141] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/07/21 (金) 06:44 ID:jdknwE0U No.182900
更新ありがとうございます。
今回はエロシーン満載でした。
なるほど、そうなりますよね。大好きな女性に彼氏がいて、自分との関係性に不安を感じていたら、その映像は手元に残しておきたいと思うのも理解できる心情です。
中出しも、ある意味自分の痕跡を綾夏さんに残しておきたいという心理でしょう。
洋祐さんの繋がっていたいという気持ちがよく伝わってきます。
続きをお待ちします。

[142] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/07/28 (金) 19:59 ID:r2oYpLU6 No.183202
だいぶ下がってしまったので上げさせて下さい。

[143] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2023/08/13 (日) 22:01 ID:dC2hK.FA No.183847
洋祐さん、
酷暑、お見舞い申し上げます。
引き続きお二人の今までを知りたいと思う1人です。
更新待っています。


[144] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/08/28 (月) 15:08 ID:uc8s0shc No.184860
しばらく更新がありませんね。
なにもないと良いのですが…。
続編をお待ちしてます。

[145] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2023/09/30 (土) 10:19 ID:o5eFWnbo No.185631
上げます!

[146] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/10/19 (木) 12:38 ID:51.DMqkA No.186085
以前、最後まで書いて下さるとおっしゃっていた事を信じて待ってます。

[147] Re: 続 せ・ふ・れ  ジーン :2023/10/22 (日) 20:46 ID:ZT8nhKcc No.186205
洋祐さん、
僕も信じてお待ちしています。
お二人の物語を今現在までお聞きしたいです。


[148] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2023/11/07 (火) 11:53 ID:mXBw9JDA No.186751
洋祐さん、お待ちしています。

[149] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/12/12 (火) 08:22 ID:WbadhT6g No.187622
お待ちしてます

[150] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/12/30 (土) 00:30 ID:ar/0qqok No.187971

長い間、更新できずに申しわけありません。
夏以降、仕事に忙殺?されておりました。
今後も、暫くは忙しさが続くと思われますので、ご容赦下さい。
この間、レスをしてくださった方々、ありがとうございます。




俺は、綾夏の胸を掴んだまま、ゆっくり彼女を抱き起した。
綾夏は少し朦朧としていたようだが、
俺は構わず、挿入したままで一歩一歩進みながら、彼女を隣の部屋へ行き、
更に窓を開けて、ベランダに連れ出した。

「あっ、いやぁ…」

綾夏は小さい声でそう叫んだが、抵抗しようとはしなかった。
外は、曇り空で月明かりもなく、僅かに街灯が見えるだけで、
辺りは真っ暗に見えた。

部屋の明かりは消えているが、キッチンの明かりは点けたままで、
ベランダにも、キッチンの明かりが差している。
ベランダから外の様子は、それ程よくは見えないが、
外からベランダの様子は窺うことができるかもしれない。

去年の秋、ここで綾夏とセックスした。
そのときは、ベランダの端のフェンスの陰に隠れるようにしていた。
だが、今日はどうしようか…

俺は、綾夏の両手首を掴んで前に伸ばし、
ベランダの中央にある縦格子の柵の手すりを掴ませ、
綾夏の腰をがっちり掴んで腰を動かす。

「えっ、やだぁ…、見られちゃうよ…」

綾夏はそう叫んで、片腕で必死に胸を隠した。
俺は、激しく腰を動かし続ける。
すると、胸を隠した綾夏の片腕が徐々に降りていき、
彼女の胸が丸出しになった。

俺が、更に激しく腰を動かし続けると、
綾夏は、ぐったりと両腕を柵の手すりの上に乗せ、終いには、
手すりに両腕を半分乗り出すように、縦格子の柵にもたれ掛かった。

俺は、暫く腰を動かし続けた後、綾夏の両腕を後ろ手に掴み、
綾夏の胸を前に突き出すような恰好で、
自分の腰を突き上げるように動かした。

綾夏の表情はわからないが、声が出るのを必死に抑えているようだ。
俺は、暫く激しく腰を動かし続けた後、腰の動きを止め、
綾夏の上体を起こし、自分の右腕を綾夏の右の肩越しに前に回して、
彼女の左肩を掴み、左手を綾夏の頬に添えて彼女の首を振り向かせた。
綾夏は、両腕をだらりと下げたまま、目を瞑り、大きく息をしている。

俺は、綾夏にキスをして舌を絡めると、綾夏も舌を絡め返してきた。
俺はキスしたまま、綾夏と一緒に少しずつじりじりと前に寄り、
綾夏の身体を柵の手すりに押し付けると、
彼女は両手で手すりを握りしめる。
綾夏の胸は、柵の手すりより前に突き出た格好となった。

俺は、舌を絡めながら、暫く綾夏にキスを続けた後、
ゆっくりと腰を動かし始めた。
始めは舌を絡め返していた綾夏だったが、徐々に力が抜けていく。

俺は、唇を綾夏から離し、両腕で綾夏の腰を抱き締めながら、
腰の動きを速めていった。

暫く腰を動かし続けていると、俺はふと我に返った。
今、綾夏は、ベランダの縦格子の柵に前から寄り掛かり、
生まれたままの姿を外に向かって晒している。
そんな綾夏を俺は立ちバックで犯しているのだ。

綾夏は、意識がはっきりっしないせいか、
自分の裸体を隠そうともせず、柵の手すりに身を任せていた。

もしも目の前の道を人が通り、このベランダを見上げたら、
綾夏のあられもない姿を目の当たりにするだろう。
そう思うと、俺には異常なほどの興奮が湧き上がった。

実際には、キッチンの明かりが逆光となっているので、
どこまではっきりと見えるかは分からない。
だが、顔、胸、下半身の様子などは、はっきり分からなくても、
全裸の女と男がベランダの柵の前に立ち、
女の背後から男が腰を振っていることぐらいは認識できるかもしれない。

綾夏は、そんな危ない状況に立たされているわけだが、
異常な興奮の中、俺はそれを止めるつもりなどは全くなかった。

辺りを見回してみたが、人影も人の気配も全くなく、
静かさと闇に包まれている。
俺は、その後も黙々と腰を動かし続けた。

一体どれ程の時間が経ったか分からないが、
突然、綾夏の腰が落ちそうになった。
俺は、咄嗟に綾夏の腰を抱え上げ、漸くペニスを抜いた後、
綾夏の身体をゆっくり回して俺の正面を向かせ、彼女を抱き抱えた。

少し顎を上げてぐったりしている綾夏に、俺はキスをしたが、
綾夏にあまり反応はなく、只々なすがままだった。
俺は、暫く綾夏にキスし続けた。

遠くの方から、バイクの音が聞こえてきた。
バイクは、走っては止まり、止まっては走る、それを繰り返している。
多分、新聞配達のバイクの音だろう。

俺は、再び綾夏にベランダの柵の手すりを掴ませ、
彼女の背後から膣の中にペニスを挿入し、ゆっくり腰を動かす。
綾夏の表情はわからないが、彼女に大きな反応はなかった。

バイクの音は、次第にこちらに近づいてくるようだ。
綾夏は相変わらず反応がなく、バイクの音に気づいているのかどうかも、
俺には全くわからない。
このまま綾夏の裸体を晒してやろうかと、そんな悪事を考えながら、
俺は腰を動かし続けた。

バイクの音がいよいよ直ぐ近くに迫ったとき、俺は漸く我に返った。
ペニスを抜き、綾夏を連れて部屋の中に戻り、
布団の上に綾夏を仰向けに寝かせた。
部屋の明かりを点けて、綾夏を眺めたが、
彼女は、ぐったりして全く動かない。

俺は、綾夏の両脚を開き、ペニスを膣の中に入れた後、
綾夏の左足を上げると共に、彼女の右足を跨ぐように座り、
腰を前後に振り始める。

「あぅぅ…、あぅぅ…、あぅぅ…、あぅぅ…」

ゆっくり腰を振り続けると、それまで反応がなかった綾夏が喘ぎ始める。
俺は、綾夏の膣の中にペニスを目一杯押し込み、
腰を小刻みにグリグリと左右に振った後、再び前後に振り始めた。

暫くして、俺は、綾夏の左脚を降して体位を正常位に変え、
綾夏に覆い被さり、彼女の背中に両腕を回すと、
綾夏も両腕を俺の背中に回した。

俺は、綾夏を強く抱き締めながら、腰を激しく動かし続けると、
綾夏が俺の腰に両脚を絡めた。
俺は、更に激しく腰を振り続け、再び綾夏の中に射精した。
俺も綾夏も、互いに抱き合いながら大きく呼吸をしていた。



このスレッドはレス数が200を超えましたので書き込めません。
掲示板に戻る /戻る /全部読む /前10 /次10 /最新10 /削除依頼 /▲トップ
処理 記事No パスワード