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満員御礼 m(__)m 超スゴイです!超感激です!超サプライズです!
爆発的大人気でこのスレッドは、なんとレス数が200を突破して満杯となってしまいました。
申し訳ありませんが新しいレスは書き込めませんので、続きは新しいスレッドでお願い致します。

続 せ・ふ・れ

[1] スレッドオーナー: 洋祐 :2021/07/05 (月) 20:23 ID:26azRQhU No.157704

二つ目のスレになりました。
ただの一人語りが続きますが、よろしかったらご覧ください。


俺は、騎乗位では逝くことはできなかったものの、
その後は、結局2回、綾夏の中に射精した。

1回目は、決して激しいものではなかったが、様々な体位を試した。
先ず、騎乗位を終えた後、綾夏を少し乱暴に仰向けに倒し、
彼女の両脚を開いて大きく屈曲させた。

愛液で潤った綾夏の性器もアヌスも上向きに露わになる。
綾夏にこんな格好をさせるのは、関係が始まって間もない頃以来だろうか。
しかも、そのときは、俺も綾夏もかなり酔っていたはずだ。
酔いが醒めた状態で、綾夏にこんな格好をさせるのは初めてのことだろう。

「な、何をするつもりなの?」
「何をしても平気なんだろ。」

俺がそう言うと、綾夏は抵抗しなかったが、
恥ずかしさのせいか、両手で顔を覆った。
綾夏に言葉攻めをしたいところだが、俺にそんなスキルはない。

俺は、ペニスを綾夏の膣口に宛てがい、
ゆっくりと挿入した後、出し入れを始める。
アダルドビデオでは、よく見かける体位かもしれないが、
実際にやってみると結構辛い体勢で、長くは続かなかった。

ゆっくりペニスを抜くと、綾夏の膣口がポッカリと開いていた。
膣口が開いた綾夏の姿を見るのも、これが初めてだ。
綾夏の膣口に両手の指を突っ込み、左右に拡げたみたが、
暗くて中はよくわからない。
だが、膣の中は、愛液でぐっしょり濡れているのはわかった。

綾夏は、相変わらず手で顔を覆っていた。
その姿は、早く入れてと訴えているように、俺には思えた。

俺は、綾夏を横向きにして、彼女の片脚を大きく上げ、
もう一方の脚に跨り、ペニスを深く深く挿入した。

「あぅぅぅ…」

そんな綾夏の声を聞きながら、俺はゆっくりと腰を動かす。

その後は、思いつくまま体位を変えながらセックスした。
すべてアダルトビデオの見様見真似なので、
変わった体位はしていないと思うが…

どのくらいの時間をかけたのか、全くわからないが、
最後に正常位で重なった頃には、俺も綾夏も身体中が汗でびっしょりだった。
激しい動きはしなかったつもりだが、正常で綾夏の中に射精した後は、
もう身動きができないぐらい体力を消耗していた。

2回目は、かなり長い時間を費やした。
先ず、1回目を終えた後、二人でシャワーを浴びた。
さすがに風呂場で何かをする気にはなれなかった。

風呂から上がると、冷蔵庫からミネラルウォーターを2本取り出し、
そのうちの1本を二人で交互に飲み、一本を枕元に置いた。
濡れたシーツを交換した後、抱き合いながら、その上に倒れ込んだ。

そして、正常位で綾夏に挿入し、互いに抱きしめ合いながら、キスをした。
その間、勃起を維持するために身体を動かすことはあったが、
それ以外は、ほとんど身体を動かさず、綾夏にキスし続けた。
時間を計っていたわけではないが、1時間以上は続けていたと思う。

「動かなくても、凄く気持ちいい…」

途中で、綾夏がそう言った。
肌を合わせながら挿入されるのが大好きな綾夏にとって、
それだけで本当に気持ちいいのだろう。

俺も気持ちが良かった。
物理的な刺激が無くても、色々なことを思い浮かべるだけで、
俺にとっては十分な刺激になった。
逆に、射精して終わってしまうのが勿体ないと思えるような時間だった。

そんな長い時間を過ごした後、俺は正常位のままゆっくりと腰を動かし始めた。

「あぅっ…、あぅっ…、あぅっ…、」

暫くして、綾夏が俺の耳元で静かに喘ぎ始める。
単調な動きだったが、それでも綾夏はゆっくりと静かに登りつめていったようだ。
そして、いつものように、俺に抱き着く綾夏の両腕に力が入り、
「あぁぁぁぁ…」という声と共に、綾夏の全身の力が抜けていった。

その後も、俺は単調な腰の動きを続けながら、
脱力した綾夏に、顔中を舐めるようにキスをした。
綾夏は脱力したまま、全く動かない。

綾夏の顔が俺の唾液塗れになっていく。
途中、喉が渇き、枕元に置いたミネラルウォーターを飲み、
口移しで綾夏に何度も飲ませ、序に俺の唾液も飲ませた。
綾夏は、終始目を閉じていたので、
俺の唾液を飲んだことに気づいているかどうかはわからない。

「あふぅっ…、あふぅっ…、あふぅっ…、」

暫くすると、綾夏が再び喘ぎ始めた。
俺は途絶えることなく、腰を動かし続ける。
綾夏の両腕に再び力が入ってくる。

「はぁぁぁっ…」

綾夏は、静かに声を出しながら脱力していった。
それを確認すると、俺は腰の動きを速めていき、
遅漏の俺には珍しく、直ぐに綾夏の中に射精した。
綾夏も気が付いたのか、射精が始まると俺に抱き着いてきた。

そして、射精を終えた後は、いつものように、繋がったまま抱きしめ合い、
いつペニスを抜いたのかわからないまま、眠りについた。


[91] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/04/28 (金) 20:30 ID:224yPrhg No.179871

まつさん、ジーンさん、レスありがとうございます。



年が明けて、1月の中旬頃、俺が綾夏の部屋に泊まりに行ったときだった。

「来月の三連休、彼氏とまた旅行に行くことになったの。」

綾夏が、少し俯きながら、言い難そうに俺に言った。
前回の旅行のときは、綾夏は誰と行くかは言わなかったが、
今回は、はっきりと「彼氏」と言った。
しかも、綾夏は、「また」とはっきり言ったので、
前回も「彼氏」と行ったことを認めたことになる。

綾夏は、前回の旅行のときも、誰と行くかを隠すつもりはなかったのだろうが、
結果的に黙ったままになってしまったので、最初に正直に話したのだろう。

前回の旅行が去年の10月だったから、4カ月ぶりの旅行となる。
俺は、家族旅行や、部活やサークルの合宿以外には、旅行に行ったことがないので、
正直なところ、一年の間に何度も旅行をするようなBは、
俺には、旅行好きなのかとしか思えなかった。
それとも、社会人の普通のカップルであれば、
このぐらいの間隔で旅行に行くことが当たり前なのだろうか。

いずれにしても、綾夏が彼氏と旅行に行くのは、俺にとってはショックなことだが、
前回の旅行のときほどではなく、少しは冷静に受け止められた。
2回目の旅行なので少しは慣れたということもあるし、
1回目のとき、綾夏の旅行を思い出すたびに、
グダグダになってしまった自分に嫌気がさしたということもあるだろう。

だが、年末に綾夏が言った、避妊せずにセックスはしないと言う言葉が、
少しではあるが、俺に、精神的にゆとりと自信を持たせているようだ。

綾夏は、俺とは限定的だが、避妊せずにセックスすることを許している。
一方で、Bとは必ず避妊してセックスしている。
Bには許されていないことが、俺には許されているという事実、
綾夏の子宮に精子を注ぐことができるのは俺だけという事実が、
俺の気を大きくさせていた。

だが、いずれその立場は逆転するに違いない。
そのとき、綾夏は何て言うのだろう。
『洋祐とは、必ず避妊しないといけないの』とでも言うのだろうか。
いや、避妊するとかしないとかということではなく、
そもそも、俺との関係を終わらせようとするかもしれない。

それが1カ月後のことか、半年後のことか、1年以上先のことか、
今の俺には、全く分からない。


綾夏から旅行のことを聞いた後、2週間ぐらい経った1月の下旬頃に、
大学時代のサークルの同期のTTから連絡があった。
TTは、同期の中では、世話好きでリーダー的な存在であり、
3年のときには、サークルの会長を務めていた。

TTの話しは、久々に同期の男子で集まろうということで、
同期の各々の都合の良い日を聞いて回っているということだった。
同期会を開こうなどと、主体的に動き回ってくれるのは、
同期の中ではTTぐらいだろう。
俺も含めて同期達にとって、TTはありがたい存在だ。
俺は、土日の夜か、2月の三連休ならいつでも良いと答えた。

2月に入り、TTから、三連休の初日の土曜の夜に決まったと連絡があった。
TTの話しでは、当日には重大発表があるらしい。
何だか大袈裟な言い方なので、勿体振らずに今話せよというと、
自分のことではないから当日にと返ってきた。

TTの重大発表が何であるか、俺には想像もわからないが、
久々に大学のサークルの同期達に会えることになり、
俺の気持ちは少し和んだ。

綾夏の旅行の初日だから、少なからず憂鬱になる気はするが、
同期達に会えば、そんな気持ちも和らぐだろう。

TTから連絡があった日の翌週の水曜、綾夏が俺の部屋に泊まりにきた。
綾夏は、日曜まで生理だったので、彼女と逢うのは11日ぶりだ。
この週末は、綾夏はBと旅行に行く予定だが、
いまのところ、前回の旅行のときほどの動揺は、俺にはなかった。

「今度はいつ逢おうか?」

セックスが終わった後、綾夏が俺にそう尋ねてきた。
前回の旅行前のときは、俺は旅行前日に逢いたいと言った。
今思えば、綾夏のことも考えず、随分無茶なことを言ったものだ。
少し複雑な気持ちだが、綾夏のことを考えれば、
旅行前日に綾夏に逢うのは、控えた方がいいだろう。

「来週の水曜日でいいか?」
「・・・・・・・」

俺はそう答えたが、綾夏は黙ったままだった。

「明後日でもいい?」

暫くして綾夏がそう聞いてきた。
まさか綾夏がそんなことを言ってくるとは思いもよらなかった。
俺は大丈夫なのかと思い、綾夏に尋ねた。

「旅行の前日で、大丈夫なのか?」
「うん。」

綾夏がそう言うなら俺に何の異存もない。

「綾夏がいいなら、俺はそれでいいよ。」
「じゃあ、明後日で決まりね。待ってるから…」

結局、また旅行の前日に逢うことになった。
相変わらず、綾夏が考えていることは、俺にはよくわからない。
彼氏と喧嘩でもしたのか?とそう思ったが、
喧嘩しようと仲良くしようと、今のところ何かが変わるようには思えない。
ただ、綾夏から逢いたいと言われるのは、正直嬉しかった。


[92] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/04/29 (土) 06:18 ID:.q5Gt.ik No.179887
更新ありがとうございます。
綾夏さんとBとの旅行で、この話のタイトルどおりのせフレ関係がハッキリしてきちゃいましたね。
これはお互いが望んだ形なのでしょうか?
すくなくとも洋祐さんはそうではないと思いますが…。
綾夏さんの気持ちが気になるところ。
そして、友人のTTの重大発表も気がかりです。
ぞわぞわしてきちゃいました。

[93] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2023/04/29 (土) 12:04 ID:XkMO7LmU No.179895
私も重大発表が気になります。
もしかして、綾夏さんに関係あるのかな、、、と深読みしてます。

[94] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/01 (月) 20:50 ID:tkcvWXRY No.180015

まつさん、やまさん、レスありがとうございます。

すみません、重大発表は、サークルの同期にとってはサプライズですが、
このスレ的には、何てことはありません。あしからず。



金曜の夜、俺は、予定通り綾夏の部屋に行った。
綾夏の様子は特に変わりはなく、二人で普段通りに過ごした。
だが、明日からの旅行のことが頭を掠め、
俺は、心の底から楽しむというわけにはいかない。

綾夏からも「何か元気ないね。」と言われてしまった。
ただ、セックスのときには、嫉妬もしたが、それは然程激しいものではなく、
いつも通りに、綾夏を抱くことができた。

セックスを終え、二人でベッドに横たわっていた。
時計を見ると、もう一度できそうな時間だったが、
明日からの旅行のことを考えれば、綾夏に無理をさせるのもどうかと思った。

「明日から綾夏は旅行だし、もう寝ようか。」

俺は綾夏にそう言ったが、彼女から返事はなかった。
綾夏は暫く黙ったままだったが、突然上体を起こし、
俺に顔を近づけて俺を見つめた。

「明日のことなんて、洋祐は気にしなくていいよ。」

綾夏はそう言って、ニコっと笑うと、今度は俺の股間に近づけ、
ペニスを指で軽く摘まみながら口に含んだ。

綾夏の舌が俺のペニスに絡みつく。
萎えたペニスが次第に固くなり、遂には勃起した。
綾夏は、もう一度したいようだ。

綾夏は、フェラを暫く続けた後、俺のペニスを握りながら俺に跨り、
俺の顔を見て微笑みながら、股間にペニスをあてがい、前後に摩った。
俺のペニスの先端に綾夏の膣口の感触が伝わる。

俺は、まさかこのまま入れるつもりじゃないだろうと思っていたが、
綾夏は、俺の亀頭を膣の中にギュッと押し込みながら、
ゆっくりと腰を落とし始めた。

「ゴ、ゴムを着けないと…」

俺は慌ててそう言ったが、綾夏は構わずに腰を沈めていく。

「まだ大丈夫よ、きっと…、あうぅぅ…」

綾夏はそう言いながら、俺のペニスを根元まで自分の中に受け入れた。

綾夏は大丈夫と言うが、彼女の生理が始まったと連絡があった日から、
すでに10日ほどが経っているはずだ。
綾夏の生理の周期を考えれば、あと4日前後、早ければ明日、明後日に、
排卵する可能性が高いから、とても大丈夫とは言えない。

それに、もし大丈夫ならば、一昨日も先程もゴムを着ける必要はない。
何故、今になってそんなことを言うのか…
綾夏が言っていることは全く理屈に合わない。

『妊娠』の文字が俺の頭の中を掠める。
だが、綾夏がそうしたいのであれば、俺には断るつもりはない。
俺のペニスが綾夏の膣の中に収まると、綾夏は上体を倒し、俺に覆い被さった。

「今日は…、余韻を楽しみたいの…、いいでしょ…」

綾夏は、俺の耳元でそう呟くと、上体を起こして上下に身体を動かし始める。
既に一度射精した俺だが、綾夏の生の感触で、俺のペニスは痛いほど勃起していた。
俺は、直ぐ目の前にある綾夏の乳房を両手で掴むと、
綾夏は、俺の手首を両手で掴み、身体を上下に激しく動かし続けた。

「洋祐…、おねがい…」

綾夏はそう言うと、再び上体を倒し、俺に覆い被さる。
俺は、貪るように綾夏にキスをした後、体勢を入れ替え、
綾夏を抱きしめながら、腰を動かし始めた。

2回目なので、いつもならば、射精までに時間がかかるはずだ。
だが、決して安全とは言えない日であるにも関わらず、
綾夏と避妊せずにセックスしている状況が、俺を大いに興奮させ、
一気に射精感が増してきた。

再び、『妊娠』の文字が俺の頭に浮かぶ。
だが、綾夏がいいと言っている、いや望んでいることなのだ。
俺は、綾夏が逃げ出すことができないほどに彼女をがっちりと抱きしめ、
射精に向けて腰の動きを速めていく。

すると、綾夏は両脚を俺の腰に絡めてきた。
俺は激しく腰を動かし続け、数十秒後には、綾夏の望み通り、彼女の中に射精した。


翌日、俺が目を覚ますと、綾夏はすでに出かけていた。
キッチンに行くと、テーブルの上に手紙が置いてあった。


『洋祐へ
 おはよう
 先に出かけます
 戸締りはよろしくね
 私も少し寝坊しちゃったから、朝食作れなかったの
 ごめんね

 昨日は、私のわがままを聞いてくれて、ありがとう
 私、大丈夫って言ったけれど、本当は少し危なかったかも…
 もしそうなったら、どうしようか
 洋祐も考えておいてね
 なんてね

 でも、しょうがないよね
 洋祐、寂しそうだったし

 だから、旅行には連れていくからね
 なんだと思う?
 ふふ、内緒

 じゃあ、行ってきます
                       綾夏』


綾夏らしい謎めいた手紙だった。
旅行に連れて行くとは、どういう意味だろう。
気にはなるが、いつものことだ。
今考えても仕方がない。

綾夏の部屋に一人で長居をすると、またよからぬことをしてしまうので、
俺は、昼過ぎには綾夏の部屋を出た。
この日は、曇り空だったが、2月にしては暖かかった。


[95] Re: 続 せ・ふ・れ  まつ :2023/05/02 (火) 21:47 ID:eFGO2oSk No.180065
更新ありがとうございます。
なるほど同級生のニュースは直接関係はないのですね。
ドキドキしました。
さて、綾夏さんのそこまでの発言を聞いたら、さすがの洋祐さんも少しは感ずるところがあっても良いように思いますが…。
なにやらお互いに探り合いをしてるような状態なのか?
それぞれが核心に触れると壊れてしまいそうな不安を持って接してるように見えてきました。
展開が気になります。

[96] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/03 (水) 20:29 ID:MkgJcbEw No.180098

まつさん、レスありがとうございます。


綾夏がBと旅行に出かけた日の夜に、
俺は、大学時代のサークルの同期との飲み会に出かけた。
サークルの同期とは、卒業してから数人だけで会って飲みに行ったことはあるが、
5人以上集まって飲みに行く機会は、この日が初めてだった。

TTの話しでは、就職して地方に配属された連中も集まるとのことで、
その連中とは、卒業以来の再会となるので、すごく楽しみではあった。

実のところ、俺は、今日のことを綾夏には黙っていた。
綾夏に言えば、私も会いたいと必ず言うだろう。
別に同期の男子に綾夏を会わせたくないわけではないが、
もしそうなれば、俺にとってはいろいろと面倒だ。

俺が同期の男子達に話しを持ち掛ければ、
何でおまえが綾夏と連絡とっているんだと勘繰られるし、
綾夏が同期の男子達に会ったときに、
酒の勢いで、俺との関係について口を滑らす虞もある。
それを考えれば、綾夏には黙っていた方が無難だ。

その夜、約束の時間に決められた居酒屋に行くと、
すでに7人の同期達が集まっていた。

「洋祐、久しぶり。」
「洋祐、元気だったか?」
「おう、久しぶり、なんとかやっているよ。」

同期の連中は、皆喜んで迎えてくれた。

「とりあえず、これで来られる奴は全員揃ったな。」

どうやら、同期のうち、今日集まるメンバーの中で、
俺が最後だったようだ。
卒業するまでサークルを続けたのは、
同期では俺を含めて全部で10人なので、
今日は8人が参加し、2人が欠席ということだった。

「とりあえず、再会を祝して…、乾杯。」
「乾杯。」

ビールを注文して、TTの音頭で久しぶりの再会を祝って乾杯した。

同期達と、暫く他愛のない雑談をした後、
同期の一人が「そう言えば、重大発表ってなんだ。」と言ったところで、
TTが、少し大きな声で切り出した。

「よし、それじゃ、予告した通り、重大発表を始めよう。」
「重大発表って、おまえのことか。」
「大袈裟すぎるんだよ。」
「勿体ぶらずにさっさと言えよ。」

皆、茶々を入れながら、TTの話しに注目した。

「俺のことではなく、今日は参加していないGKのことなんだが…、
 実は、9月に結婚することに決まったそうだ。」

GKとは、同期の中でも、一番綾夏に纏わりついていた奴、
言い方を変えれば、綾夏の一番の下僕だった奴で、
この日の飲み会を欠席した一人だった。
今は、彼の地元で地方公務員として働いているはずだ。

「えーっ、うそ。」
「マジで?」
「あいつ結婚できんのかよ。」
「相手は誰だよ。」

俺もそうだが、皆一様に驚いた。
GK自身がどうこうということではなく、
結婚なんて、就職して2年も経っていない俺達にとって、
まだまだ遠い先の話しだと、皆思っていた。

TTの話しによれば、相手はGKと同じ役所で働く女性で、
年齢は、俺達より4歳年上らしい。

GKは、同期の皆を結婚式の披露宴に招待したいが、
自分の地元まで来てもらわなければならず、
招待状を送る前に、同期達の都合を確認したいから、
TTに、皆の連絡先を教えてくれと頼んだらしい。

それを聞いたTTは、そういうことだったら、
サークルの同期会を兼ねて皆に集まってもらい、
その場で自分が皆の都合を確認してやろうと考えたそうだ。
俺だったら、連絡先を教えてそれで終わりにするところだが、
面倒見のよいTTらしい発想だ。

「GKは、結婚相手といつ頃から付き合い始めたか、知ってる?」
「就職した年の秋頃らしい。」
「ということは、付き合って1年数か月ってことか。」
「随分早くね?」
「9月に結婚だから、結婚のときには2年ぐらいにはなるね。」
「そう考えると、そんなもんか…」
「9月に結婚ということは…、俺もそうだが、
 あいつも25歳にはなっているのか…。
 それでも、年齢的には少し早いんじゃないの?」
「GKから詳しいことまでは聞いてないけど、
 口ぶりからすると、どうも相手の女性からせっつかれたらしい。
 俺の印象では、私には時間がないから、結婚するのか別れるのか、
 どっちかに決めてって感じなんだと思う。」
「それで、GKは結婚を選んだってわけか。」
「でも、結婚を迫るなんて、相手は随分気の強そうな女性だな。」
「4歳上ということは、相手の女性は29歳になるのか…。
 年齢を考えれば仕方ないんじゃない。」
「今の時代、歳とかあまり関係なくね。」
「でも、子どもを産みたいと思っていたら…」
「確かに、結婚適齢期はないかもしれないけど、
 女性には出産適齢期が存在することは確かだからな。」
「それでも、結婚を迫ることまでする女性は、
 そんなにはいないと思うけど。」
「迫ったかどうかまでは分からないよ。
 GKも迫られたとは言ってなかったし…」
「でも、GKならありそうだな。
 あいつは、そういう気の強い女が好みなんだよ。きっと。
 綾夏も気が強かったし…」
「あいつは、尻に敷かれるタイプだな。」
「だけど、俺たちの中で、まさかGKが最初に結婚するとはね。」
「どうせ、軽い気持ちで声を掛けて付き合ったら、
 こんなことになったんじゃないの。」
「ははは、あいつらしいな。」

皆が一斉に笑った。
俺たちは、暫くの間、GKの話題で盛り上がった。


[97] Re: 続 せ・ふ・れ  やま :2023/05/04 (木) 01:44 ID:zTFoBsgI No.180116
綾夏さんとは関係ないとのことで安心しました。…が、結婚と言うwordは、お二人に何らかの影響が出てくるのかと期待したくなります。

[98] Re: 続 せ・ふ・れ  jジーン :2023/05/04 (木) 03:37 ID:m2ewziZU No.180117
綾夏さんがこの事を知ってどう反応したのか気になります。
更新楽しみです。


[99] Re: 続 せ・ふ・れ  洋祐 :2023/05/05 (金) 20:57 ID:26azRQhU No.180209

やまさん、ジーンさん、レスありがとうございます。
暫く本筋とは離れた話しになりますが、ご了解ください。



GKの話題が一段落した後、同期の一人が綾夏の話題を切り出した。

「そう言えば、綾夏は、今どうしているのかな。」
「あいつ、何処に就職したんだっけ?」
「確か〇〇〇だったはずだけど。」
「配属先は?」
「そこまでは知らないよ。」

俺は、必ず綾夏の話題が出ると確信していたので、
もしも綾夏のことが話題になったら、とりあえず、皆の話しを聞くだけで、
黙っていようと、予め決めていた。
何かを話して墓穴を掘ったら、それこそ大変だ。

「地方の支店勤務だったら、もうこの辺には住んでいないよな。」
「本社勤務でも、この辺からじゃ不便だから、
 通勤しやすい場所に引っ越しているかもしれないな。」
「綾夏は、元々ここが地元ってわけでもないし。」
「誰か知っている人、いないのか。」

誰も声をあげなかった。
もちろん、俺も何も話さない。

「誰も綾夏から聞いていないのか。」
「配属先なんて、就職した後じゃないと分からないだろ。」
「卒業した後、綾夏と連絡をとった奴はいないのか。」
「そもそも、綾夏とは卒業する随分前から会ってないじゃないか。
 俺が最後に綾夏に会ったのは、たしか2月だったぞ。」
「確かに、綾夏はサークルの追いコンも参加してなかったし、
 学部も違うから卒業式の日も会っていないよな。」

皆、暫く沈黙してしまった。
俺は、何も喋らず、ただ成り行きを見守っているだけだ。

「同期の女子達だったら、連絡先ぐらい知っているんじゃないか。」
「誰か、同期の女子と連絡取れる奴はいるか?」
「あっ、そうだ、WKさんなら知っているんじゃない?」

WKとは、1学年上の男子の先輩だ。

「WKさんが何で知っているんだ?」
「WKさん、由美と付き合っていただろ。」

由美は、同期の女子の一人だが、由美の名前が出たとき、
俺の心臓が一瞬ビクンと動いた。

「いや、それはきっとダメだな。」
「何で?」
「俺、WKさんとは、学科が同じだったから、卒業後も付き合いがあるんだけど、
 俺達が卒業してすぐに、由美と別れたって言っていたぞ。」
「えっ、そうなんだ。」
「ああ、WKさんは、別れたくなかったみたいだけどな。」
「WKさん、付き合う前から、由美にべた惚れって感じだったよね。」
「しつこく由美を口説いていたもんな。」
「由美と別れた後に、WKさんと二人で飲みに行ったんだけど、
 結構、めちゃくちゃなことを言って、すげー荒れていたな。」
「めちゃくちゃって、どんなことを言ってたの?」
「一年以上も掛かって、やっと処女を奪ったのにとか、
 俺のチ〇コでアンアン叫んでやがったのにとか、
 こんなことなら中に出してやればよかったとか、
 もっとバコバコにしてやればよかったとか、
 毛深くて、緩くて、ど貧乳のくせにとか…
 まぁ、その他にも、いろいろ言っていたな。」
「おまえにそんなことを言ったのかよ。WKさんも酷いな。」

同期の一人が突然怒り出した。
俺も、頭が少しかぁーっとなった。

「かなり酔っぱらっていたからな。本当のことかどうかもわからん。
 別れる前は、ぜんぜんやらせてくれないって、よく愚痴っていたし…」
「それにしても酷すぎるぞ。」
「何だ、随分ムキになっているな。」
「別にムキになんかなっていない。
 皆だって、由美には、いろいろと世話になっていただろ。
 先輩だからといって、そんなあからさまなことを喋られたら、
 さすがに腹が立つわ。」
「俺もそう思う。皆、綾夏がそんなこと言われたら腹立つだろ。
 由美だって同じだよ。」
「確かにそうだ。」

WKと由美のことで、その場の雰囲気が少し荒れ出した。
綾夏とはまた違う意味で、由美は同期の皆から慕われていたからだろう。

「まあ、それはそうだけど、本当かどうかもわからないんだから…
 元々、普段から話しを盛る人だし…」
「俺も、今の話しを聞いて酷いと思うし、由美のことをそんなふうに言われると、
 すごく胸糞悪いけど、もう2年近く前のことなんだから…
 今もそんなこと言っているなら別だけど、今更いきり立ってもしょうがないだろ。」
「所詮、ふられた男が、酒の勢いで、有ること無いことほざいているだけだから、
 そんな話しを真面に聞くのも馬鹿らしいな。
 そもそも、由美がアンアンなんて、考えられないし…」
「でも、まあ、何だな、
 それじゃ、WKさんも今更由美と連絡はとれないよな。」
「そうだな。今、WKさんに由美のことを持ち出しても、
 また、何を言い出すかわからないし、
 それに万一連絡が取れるとしても、由美が迷惑するだけだろ。」
「そうかもしれない。やめた方がいいな。」

荒れた雰囲気は何とか治まっていった。

「そう言えば、洋祐は、1年生のときから由美と仲が良かったけど、
 今は連絡とか取れないのか?」

俺は、由美の話題で少し動揺していたところに、
突然話しを振られたので、かなりぎくっとした。

「い、いや、卒業してからは一度も会ってないし、連絡先も知らない。」
「何だよ、おまえは由美と結構仲良かったんだから、
 卒業前に連絡先ぐらい聞いておけばいいのに。」
「そんなこと言われても…」
「俺は、由美には、WKさんよりも洋祐がお似合いだと思っていたんだけどな。
 おまえが由美と付き合っていれば、話しは簡単だったんだよ。」
「まあまあ、そんなことで洋祐を責めるのはお門違いだろ。
 とりあえず、由美に連絡を取ることは諦めるとして…、
 誰でもいいから、他の同期の女子と連絡取れる奴はいないのか。」
「誰もいないみたいだね。」

俺は、由美の連絡先を知らなかったということで、
同期に八つ当たりされ、とんだとばっちりを食ってしまった。
実際には、俺と由美が仲良くしていたのは、1年生のときだけなのだが…
同期の連中は、綾夏に連絡する伝手がないことを知って、
余程悔しいようだった。


[100] Re: 続 せ・ふ・れ  けい :2023/05/07 (日) 19:45 ID:rsjNEcSY No.180276
復活ありがとうございます
続き楽しみにしてます



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