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三家族の旅行から

[1] スレッドオーナー: RT :2026/09/01 (火) 00:25 ID:SuJR5qPw No.33154
10年以上の前のことですが、こちらのサイトに投稿していました。
そのときは、体験談として投稿していたのですが、上手く書くことができず、
中途半端で終わってしまいました。

今回、そのときの話をベースに、アレンジを加えてチャレンジしようと思います。


[9] Re: 三家族の旅行から  RT :2026/09/08 (火) 00:22 ID:uElSYCrQ No.33209

桐谷の家族は、庭付きの比較的大きな一戸建てに住んでいたので、
家族ぐるみの付き合いが始まってからは、ときおり桐谷の自宅でホームパーティーを開き、
三家族が昼食や夕食を共にしていた。
旅行の二週間前の土曜日も、塚原の家族と北川の家族が桐谷の自宅に集い、
三家族が食事や会話を楽しんでいた。

夕食を終えた後、子ども達はリビングで思い思いに遊び、
妻達は、ダイニングテーブルの椅子に座り、子ども達の様子を眺めながら話をしていた。
一方、夫達は庭に出て、酒を酌み交わしながら、再来週の旅行の話をしていた。

「桐谷さん、旅行中に、何か企画とかは考えているの?」

奈緒の夫の北川が、結美の夫の桐谷に尋ねた。
北川は、塚原より6歳年上で、地元の工場で働いている。
北川は、毛深くて、背は低めだがガッチリした体格だった。
ただ、数年前から太り始め、今では見た目でも腹が出ているのがわかるほどだ。

「企画ですか?特に何も考えていませんけど…
 三家族で旅行すると言っても、皆で一緒に行動する必要もないと思っていますが。」

桐谷が北川の質問に答えた。
桐谷は、塚原よりも3歳年上で、裕福な家庭で育ち、今は父親が経営する会社で働いていて、
背が高くてハンサムで、容姿も振る舞いもスマートな男だった。

「でも、せっかく三家族で旅行に行くんだからさぁ、
 皆でゲームとかやったほうが楽しいんじゃない?」

「ゲームですか?まあ、子ども達が楽しむようなものなら、皆でやってもいいと思いますが…」

「もちろん、子ども達が楽しむケームをやるのは当たり前だけど、
 親睦を兼ねて、親同士が楽しむゲームもやったほうがいいんじゃないか。」

「親同士が楽しむゲームですか。それって、例えばどんなことですか?」

桐谷が北川に聞き返した。

「例えば三組の夫婦で、交換デートをするっていうのはどうかな?」

「交換デート?」

「そうそう、お互いに奥さんを交換して、二人だけでデートをするとか…」

「子どもたちはどうするつもりですか?」

「ゲームだから、3組のうち2組が交換デートをして、
 1組が罰ゲームとして子ども達の面倒を見ることにすればいいんじゃないかな。」

「なるほどね。」

碌なことを考えないんだな、この人は・・・

以前も、北川は、パーティーのときに、下心が見え見えの提案をしてきたことがあったので、
北川の魂胆は、桐谷には察しがついていた。

「塚原さんはどう思う?」

北川は、今度は塚原に尋ねた。
塚原は、正直なところあまり気乗りはしなかった。
だが、強く否定する理由も見つからない。

「奥さんたちが承知しますかね?」

塚原は暫く考えてから、暗に否定するような返事をした。

「うちは大丈夫だと思うけど、桐谷さんのところは?」

「うーん、どうだろう。交換デートだけだと、下心を疑って反対すると思いますね。」

「そうか…」

北川は難しい顔をした。

「でも、他にもレクレーションをいろいろ考えて、その一つということだったら、
 妻も何も言わないかもしれません。」

このとき、桐谷は、北川の魂胆を逆手にとってやろうと考えていた。


[10] Re: 三家族の旅行から  RT :2026/09/08 (火) 22:06 ID:uElSYCrQ No.33216

初めは三家族で一緒に行動することに否定的だった桐谷が、少し乗り気になったのを見て、
北川は塚原にも尋ねた。

「塚原さんのところはどう?」

桐谷が同意するような返事をしたので、塚原は自分だけ反対するわけにもいかなかった。

「聞いてみないとわかりませんけど、奈緒さんや結美さんが承知するなら、
 紗希も反対はしないだろうと思います。」

「そうか、そうか。ねえ、桐谷さん、どうだろう。」

「うーん、それじゃあ、やる方向で進めてみますか。
 先ずは、旅行中に、交換デート以外にどんなレクをするか考えましょう。」

桐谷がそう言って、交換デート以外のレクレーションを三人で考え合った。

「レクとしては、こんなところでいいでしょう。
 交換デートは、初日の晩ということでいいですか?」

桐谷がそう言うと、北川からも塚原からも異論は出なかった。

「それじゃ、後は、僕がタイムスケジュールにまとめておきますね。
 スケジュール表は北川さん、塚原さんにメールで送りますから、確認してもらって、
 問題ないようでしたら、それぞれ奥さんに話して了解を取ってください。
 もしも一人でも了解が得られないようでしたら、そのときは交換デートは諦めましょう。」

桐谷がそう言って、その場はお開きとなった。

翌日の夕方、桐谷から塚原にスケジュール表がメールで送られた。
塚原が確認すると、交換デートについては、20時にロビーに集合とだけ記されていて、
終了時刻は特に記されていなかった。

塚原は、夕食後に、紗希に話を切り出すタイミングを探っていた。

自分だけ妻の承諾が得られなかったというのは、まずいよな・・・

交換デートについて、塚原自身は全く気乗りはしていなかったが、
こうなってしまった以上、紗希の同意を取らなければと思った。
風呂に入り、子どもを寝かしつけた後、塚原は意を決して紗希に話を持ち掛けた。

「そう言えば、今度の旅行のことなんだけど…」

塚原は、スケジュール表を見せながら、旅行中のレクレーションのことを紗希に話した。

「この交換デートというのは、どういうことをするの?」

やはり交換デートは気になるよな・・・

「クジで相手を決めて、二人でドライブをするんだよ。
 その他は何も決まりはなくて、どうするかは当人同士で決めるらしい。」

「ふーん、それでパパは?パパはどんなデートをするつもり?」

「えっ?えーっと…、デートをする相手にもよるし、まだ何も考えていないよ。」

「相手にもよるんだ。じゃあ、相手が結美さんだったら?」

「いや、相手が誰だったらってことじゃなくて、相手がどうしたいか聞いてからってことだよ。」

「そうなんだ。」

紗希は暫く黙って考えていた。
 
「皆がレクレーションをやりたいって言うなら、私は別にいいけど。」

「交換デートも?」

「結美さんと奈緒さんがいいって言ったら、反対はできないわ。」

紗希は、以前、男の人と二人きりになるのは苦手だと言っていた。
そんな紗希が、交換デートに嫌だとは言わなかったのが、塚原にとっては意外だった。
だが、彼女から了解が得られたので、塚原はとりあえず一安心した。

数日後に、結美から紗希に、旅行でのレクレーションについて、自分も奈緒も承知したが、
紗希はどうかと問い合わせがあり、紗希は結美に自分も承知したと伝えた。


[11] Re: 三家族の旅行から  RT :2026/09/09 (水) 22:29 ID:2RUX0nCA No.33222

三家族が宿泊する旅館は、自宅から車で3〜4時間の場所にあった。
旅館の近くには川が流れ、川辺では、釣りやデイキャンプを楽しむことができ、
旅館では、釣り道具やキャンプ道具の貸し出しも行っていた。

当日の午前中に、家族それぞれの車で目的地に向かって出発し、
途中、高速道路のサービスエリアで落ち合って、三家族で一緒に昼食をとり、
午後2時頃には旅館に到着した。
旅館に着くと、本館にそれぞれの家族が寝る部屋が用意され
その他に、大きめの部屋と小さな部屋の二間続きの部屋が用意されていた。

「今夜の交換デートのときに、この部屋に子ども達を集めて寝かす予定です。」

桐谷が、塚原と北川にそう説明した。
旅館のスタッフに夕食を17時半頃にお願いし、三家族は、それまで旅館の近くの川で遊んだり、
スイカ割りをしたり、その他簡単なゲームをしたりして楽しんだ。

そして、三家族全員で夕食をとった後、暫くそれぞれ家族の部屋で休憩し、入浴を済ませてから、
子ども達を連れて大きめの部屋に集まった。
奈緒が長女の奈津美に、暫く他の子ども達の面倒を見ているように話しをしていた。
それから三組の夫婦は、部屋を出て一階のロビーに降りていった。
いよいよ交換デートの始まりだが、全員が少し緊張した面持ちだった。

交換デートでは、いくつかの約束事が決められた。
主な約束事の一つは、デートの相手や、その相手とどんなデートをしたかについては、
一切他言無用ということだった。

交換デートは、あくまでもゲームで、単なる遊びに過ぎないわけだから、
そのことで夫婦間や家族間でトラブルになっても困るので、
たとえ夫婦の間でも、詮索したり疑ったりせず、一切話を持ち出さないことになった。

その他の約束事としては、交換デートでは、各カップルとも、
戻る時刻を厳守することが決められていた。

「お互い大人なんだから当人同士に任せればいいんじゃないか。」

「そうそう、時間を気にしながらデートというのも、なんだか味気ないし…」

桐谷と北川は、旅館に戻る時刻はあくまで目安で、後は当人たちが判断すればいいと言ったが、
妻達は、時間厳守を譲らなかった。
やはり何か間違いがあったらということを気にしているようだ。

「それに、万一事故や事件に巻き込まれたらどうするの?
 いつ戻るか決まってなかったら、いつまでも待たなきゃいけなくなるでしょ。
 決まっていれば、もしもその時刻までに戻って来なかったら、
 こっちから連絡することもできるし、連絡がつかなければ、警察に連絡することもできるわ。」

結美が妻達三人を代表して桐谷と北川に少し強い口調でそう言った。
結美の意見に、桐谷も北川も返す言葉がなかった。
結局、妻達から、戻る時刻が守れないなら交換デートは中止と言われ、
桐谷と北川は渋々ながら承知した。


デートの組み合わせを決める方法は、次のようなやり方で行われた。

1.男性用のクジを3枚、女性用のクジを3枚用意し、
  男性用のクジには、交換デートの出発時刻が書かれており、
  女性用のクジには、交換デートの出発時刻とデートから戻る時刻が書かれている。

2.カップルとなる男女のクジには、それぞれ同じ出発時刻が書かれており、
  他のカップルのクジとは、出発時刻、戻る時刻にそれぞれ5分の時間差がつけられている。

3.先に男性がクジを引き、駐車場に止めてある自分の車に乗って待機する。

4.次に女性がクジを引き、一階のロビーで待機する。

5.出発時刻に、男性は玄関前に車で乗り付け、女性もロビーから玄関前に移動する。

6.男性は、玄関前に現れた女性を車に乗せて交換デートに出発する。

7.但し、罰ゲームのカップル、すなわち子ども達の面倒をみるカップルは、
  戻る時刻が出発時刻の15分後になっているので、戻ったら子ども達のいる部屋へ行く。

この方法だと、本当の夫婦同士がカップルになる可能性があるが、
それはそれで夫婦でデートを楽しめばよいことになっていた。

「この方法だと、出発するときまで、デートの相手が誰だか分からずワクワクするし、
 他の人が誰とデートしているか、罰ゲームは誰なのかも当人達以外はわかりませんから。」

桐谷が、くじ引きについて少し自慢げに説明していた。


[12] Re: 三家族の旅行から  メタボオヤジ :2026/09/10 (木) 09:47 ID:SiCrsitw No.33223
はじめまして、いつも読ませていただいております。いよいよ交換デートが始まりますね。どの組み合わせか楽しみです。続きお待ちしておりますね。

[13] Re: 三家族の旅行から  RT :2026/09/10 (木) 22:01 ID:zXtPr8l. No.33225

メタボオヤジさん
コメントありがとうございます。
励みになります。


[14] Re: 三家族の旅行から  RT :2026/09/10 (木) 22:04 ID:zXtPr8l. No.33226

いよいよ交換デートの相手を決めるくじ引きが始まった。
クジを引く順番は、年の順に決めていたので、北川、桐谷、塚原が、順番にクジを引き、
全員が引き終わった後、三人で駐車場に向かった。
夫達が外へ出て行くと、奈緒、結美、紗希が、順番にクジを引き、
そのままロビーの椅子に座って、自分の出発時刻になるのを待っていた。

そして、最初に車で玄関前に向かったのは、桐谷だった。

相手は一体誰なのか・・・

北川が交換デートの話を持ち出したとき、桐谷は直ぐに北川の魂胆が分かった。
ホームパーティーのとき、桐谷は、北川が結美と話しているところをほとんど見たことがない。
結美にとって、北川はあまり好きではないタイプの男性であり、
北川もそれを察してか、結美に話しかけるようなことはなかった。
その反面、北川は、紗希にはよく話しかけ、彼女に誉め言葉をかけていた。

その様子を見れば、北川は紗希に気があることは明らかだ。
とは言え、ホームパーティーでは、北川が紗希と二人きりになるチャンスはないし、
紗希に二人きりで会おうと言っても、警戒されることは目に見えている。

そこで、偶然訪れた今回の旅行で交換デートを提案し、
紗希と二人きりになるチャンスを作ろうとした。
そして、紗希と交換デートが実現したときに紗希を口説く、
北川は、そんな腹積もりなのだろう。

桐谷はそう考え、初めはそんな計画に乗ってたまるかと思った。
北川のために、わざわざ面倒なことをするのは、真っ平だった。

しかし、よく考えれば、交換デートで北川が紗希と二人きりになったとしても、
北川に紗希を口説けるとは思えない。
北川が手荒な真似をすれば、紗希をものにする可能性はなくはないが、
そんなことは、さすがに三家族の旅行中ではできないだろう。
そう考えたとき、桐谷はこの交換デートを利用して自分が紗希を口説こうと思った。

桐谷は、結美から紗希を紹介されたとき、特に何も感じなかった。
紗希は特別美人と言うわけでもなく、何処にでもいる普通の女性のように見えた。
だが、ホームパーティーで紗希と接するうちに、紗希は妻の結美とは違って愛嬌があり、
よく見ると、大きな胸が魅力的に映った。

桐谷にとって、紗希は細身の結美には決して感じることのない色気を持っており、
今では、できれば自分の手に入れたい女性になっていた。
しかも、紗希が自分に好意を寄せているように感じていたから、
容易に口説けるのではないかとも思っていた。
ただ、結美の友人に手を出すのは、さすがにリスクが大きく、
また、紗希と二人きりになる機会も全くないので、彼女を口説こうとは考えなかった。

しかし、桐谷は、北川が言い出した、この交換デートを利用して紗希と二人きりになれば、
彼女を口説くことができ、後日、二人で逢う機会さえ作れば、
小さいリスクで、紗希を自分の手に入れることもできるかもしれない、と考えた。

桐谷は玄関前に車を止め、ドキドキしながら車内で待っていると、
玄関から一人の女性が現れた。
目の前の女性を見た桐谷は、一瞬驚いた後、「ふーっ」と息を吐き、ほんの少し肩を落とした。
その女性は奈緒だった。
奈緒が無言で車に乗ると、桐谷は直ぐに発車した。

桐谷の車が出発した後、次に車で玄関前に向かったのは、北川だった。
北川は、2年以上前から、いつかチャンスがあれば、紗希を抱いてみたいと思っていた。
だが、この2年間、ホームパーティーで会うだけでは、
口説くことはおろか、紗希と二人きりなるチャンスすらない。

そんなときに訪れたのが、三家族での旅行だ。
この旅行は、北川にとって千載一遇のチャンスだった。
北川は、この旅行中に紗希の身体を必ず自分のものにしようと考え、
そのために、そのためだけに、今回の交換デートを提案したのだ。

もし紗希が交換デートの相手だったら、この後の予定をすでに立てていた。
暫く二人でドライブし、その途中で紗希を口説き落とし、
旅館に向かう途中で見つけたラブホテルに連れ込むという手筈だ。

妻達に時間厳守を決められたのは、北川にとって想定外のことだったが、
ラブホテルに連れ込んでも、予定の時刻には何とか間に合うだろう。
もし、紗希以外だったら、元も子もなく、無駄な時間を過ごすだけだ。
ただ、そのときは、明日、紗希を口説く作戦を立てようと考えていた。

北川は玄関前に車を止め、前を向いたまま目を閉じ、祈るような気持ちで待っていた。
すると、助手席の窓を叩く音が聞こえた。
静かに目を開け、助手席の窓を見た。
そこには、微笑みながら車の中を覗いている紗希の顔があった。


[15] Re: 三家族の旅行から  RT :2026/09/11 (金) 22:11 ID:PJXqbIn6 No.33234

紗希は、奈緒が玄関に向かった後、少しそわそわしながら、出発時刻が来るのを待っていた。
クジに書かれた戻る時刻を見ると、罰ゲームではなかったので、デートは決定だった。

デートなんて夫としかしたことないのに、どうなるんだろう・・・。

紗希は不安と期待の中、桐谷と北川について、これまでのことを振り返った。

結美から桐谷を紹介されたとき、紗希はかっこいい人だなと思った。
桐谷は、裕福な家庭に育ち、背が高くてスマートで、顔も美男子の部類に入るだろう。
紗希は、美人の結美には、やはりこういう人がお似合いだと感じたが、
自分が桐谷に少し憧れていることにも気がついていた。

こんな人と結婚したら、すごく幸せなんだろうな・・・。

そんな思いが紗希にはあったが、今も大事にしてくれる夫のことを考えると、
そのような思いを抱いてしまう自分が恥ずかしかった。
でも、もしもデートの相手が桐谷だったらと思うと、少しドキドキした。

奈緒から北川を紹介されたとき、紗希は少し驚いた。
紗希にとって、北川の最初の印象は、背が低く、毛深くて小太りで、
顔立ちも年齢よりも老けて見えた。

紗希にとって、北川は自分の好みの容姿ではなく、
話し方や振る舞いも、どちらかと言えば苦手なタイプの男性だった。
可愛い顔立ちの奈緒が、そんな北川と結婚して夫婦でいることが、
紗希には俄かに信じられなかった。

だが、家族ぐるみで付き合う中で、北川はとても子ども好きで、
自分の息子の面倒もとても良くみてくれたので、
紗希の最初の印象は次第に薄れていった。
しかも、北川は、何かにつけて自分のことを褒めてくれるので、
今では彼に好感を持つようになっていた。

紗希はそんなことを思い出していたが、ふと時計を見ると、
クジに書かれた出発時刻が迫っていた。
紗希は、椅子から立ち上がり、結美に会釈した。

「いってらっしゃい。」

結美にそう声を掛けられた後、紗希は一人玄関に向かった。
相手は誰だろうと思いながら玄関を出ると、北川の車が止まっていた。

北川さんか・・・

紗希の心は、残念な気持ちと、少しほっとした気持ちが入り混じっていた。
車の窓から中を覗くと、北川は前を向いて目を瞑っていた。

まさか寝ているんじゃないでしょうね・・・

紗希はそう思うと、少し緊張がほぐれて笑みがこぼれた。
そして、北川の車の窓ガラスを静かに叩いた。


北川は紗希の顔を見ると、心の中で「よし」と叫んだ。
ここまでは、自分の計画通りに事が運んでいることを喜んだ。
だが、未だデートか罰ゲームかはわからない。

北川が紗希に車に乗るよう合図を送ると、彼女はドアを開けた。

「お邪魔します。今夜はよろしくお願いします。」

紗希はそう言いながら、北川の車に乗り助手席に座った。

「北川さん、目を瞑っていたでしょ。寝ていたんじゃないんですか?」

「違うよ、相手が紗希ちゃんになることを祈っていたんだよ。」

「また、そんな調子のいいことを言って…」

「いやいや、本当だよ。ところでデート、それとも罰ゲーム?」

「ジャーン、デートで〜す。」

紗希は、そう言って自分が引いたクジを北川に見せた。
北川は心の中でもう一度「よし」と叫んだ。

「じゃぁ、とりあえず出発だ。」

そう言って、北川は車のエンジンをかけ、発車した。


[16] Re: 三家族の旅行から  RT :2026/09/12 (土) 22:08 ID:8Lmhy4d6 No.33238

塚原は、相手が奈緒だったらどうするか、結美だったらどうするかを思い浮かべながら、
車の中で待機していた。
塚原は、相手が奈緒でも結美でもよかったが、どちらが相手でも気を使うだろうなと思った。

出発時刻の間際になり、玄関前に向いながら、相手が紗希だったらどうするか考えた。
息子の拓也が生まれてから、夫婦二人だけで外出する機会も全くない。
相手が紗希なら、久しぶりに二人だけでデートというのもいいかもしれない。
奈緒や結美なら楽しいとは思うが、その分相手に気を使う。
一方、紗希が相手だったら、何も気を使わずにデートができる。

ラブホを探して入ってみようか。
でも、「何考えてんの!」って紗希に怒られそうだ・・・。

そんなことを思いながら、塚原は駐車場を出て玄関前に車を止めた。
直ぐに玄関から結美が現れた。

塚原の車に向かって歩いてきた結美が、助手席の窓を覗き込みながら軽く手を振り、
車に乗ってきた。

「お邪魔します。でも、相手が亮ちゃんでよかった。」

「僕も結美さんが相手なんて夢みたいだ。」

「ホントに?そう言ってもらえると嬉しいな。でも、残念でした。」

「えっ?」

「ごめんね。罰ゲームなの。」

結美はそう言って、自分が引いたクジを塚原に見せた。
クジには戻る時刻として15分後の時刻が記されていた。

「まいったなぁ。クジ運が良いのか悪いのか、わからないや。」

「でも、15分だけでもデート出来るんだから、早く出発しましょ。」

「そうだね。」

そう言って、塚原は車のエンジンをかけて発車した。

*************************************************************************************

桐谷は、行く当てもなく車を走らせていた。
北川の魂胆を逆手にとってやろうと思っていたが、当てが外れてしまった。
桐谷はデートの相手として紗希を望んでいたが、その希望が叶わぬばかりか、
よりによって相手が奈緒になるとは、と思った。

奈緒を車に乗せ、彼女に「デートよ。」と告げられてから、二人の間に会話は全くなかった。
奈緒も黙って助手席に座っているだけだ。
10分程車を走らせた後、沈黙に耐えきれなくなったのか、桐谷が漸く口を開いた。

「まさか君がデートの相手になるとは思わなかったな。」

「あら、そう? 私は何となく貴方が相手になるような気がしていたわ。
 この交換デートの話を聞いたときからね。」

桐谷と同じように無言だった奈緒は、直ぐに桐谷に返事をした。

「ふーん、そうなんだ。」

桐谷は表情を変えずに呟いた。

「これから、どうする?」

「そうね、どうしようかしら。」

「何処か行きたい場所があれば、連れて行くよ。」

「貴方はこの辺に詳しいんでしょ?」

「そうだね。」

「それだったら、貴方に任せるわ。」

「何処でもいいかい?」

「ええ、何処でもいいわ。」

桐谷は暫く考えてから「わかった」と言って、車のスピードを上げた。


[17] Re: 三家族の旅行から  RT :2026/09/13 (日) 22:08 ID:/TEHh2F. No.33241

「どこに行くんですか?」

紗希は、北川に尋ねた。

「先ず、湖の周りをドライブでもしてみようか。」

「いいですね。行きましょう。」

北川は湖の傍まで来ると、湖畔沿いの道を走りだし、車を運転しながら、
初めて紗希に会ってからのことを思い出していた。
紗希に初めて会ったとき、北川は思わずその身体に見入ってしまった。
彼女に気づかれないようにその身体を舐め回すように眺めた。

服の上からでもはっきりわかる豊満な胸、括れた腰、張り出た尻、
前屈みになったときに、Tシャツの首元の隙間から見えた深い胸の谷間。
そのとき、紗希が前屈みの姿勢で両手を前に伸ばした瞬間、彼女のブラのカップが浮き、
思わず覗き込みたくなる衝動を必死に抑えた。

それから北川は、紗希の裸体を思い浮かべて、マスターベーションをするようになり、
紗希の身体をいずれは自分のものにしたいと考えるようになった。
だが、紗希は妻の友人、家族ぐるみで付き合いのある人妻だ。
強引にものにしようとすれば、家族ぐるみの付き合いが壊れるばかりか、
自分の家庭も壊れかねない。

そうかといって、時間をかけて紗希を口説こうにも、彼女と二人だけになるチャンスもない。
たとえ二人きりになったとしても、今は、彼女から好感を持たれていないように感じ、
あしらわれるだけだろうと思った。

将を射んと欲すれば先ず馬を・・・

北川は、先ず紗希の息子を可愛がった。
もちろん、紗希の息子だけだと変に思われるので、結美の息子も一緒に可愛がった。
紗希には、子ども好きな子煩悩の父親という印象を与え、
次第に好感を持たれるようになっていった。

好感を持たれるようになると、北川は、些細なことでも事ある毎に紗希を褒めた。
料理上手だね、気配り上手だね、優しいね、理想的な奥さんだ、旦那さんが羨ましいなどと、
紗希を褒めていった。
このようにして、彼女との距離を少しずつ縮めていった。

距離が縮まると、北川は、今度は紗希の身体を褒めだした。
胸が大きい、形がきれい、ウエストが細い、お尻の形が良いなど、
厭らしくない程度にさりげなく褒めた。
このようにして、北川は、時間をかけて少しずつ紗希の気を引きながら、
その間じっとチャンスを窺っていた。

そして、今回の三家族での旅行は、北川にとって千載一遇のチャンスだった。
この旅行中に、何とか紗希と二人きりになって彼女を口説き落とし、
その身体を自分のものにしようと思い、この旅行中の計画を立てた。

紗希にキスをしながら、彼女の豊満な胸を揉みほぐす。
紗希の股間を大きく開いて、自分のものを突きたてる。
紗希の背後から激しく突きたてながら、彼女の胸を揉みしだく。
紗希をきつく抱きしめながら、彼女の中で果てる。
交換デートが決まってから、北川はそんなことばかりを妄想していた。

そして、今まさに絶好のチャンスが到来したのだ。

*************************************************************************************

旅館に戻った塚原と結美は、子ども達のいる部屋に向かった。
その部屋の戸を開けると、皆すでに寝床に入っており、
二人は、部屋の隅で子ども達の様子を暫く見守っていた。

子ども達は、疲れが出たのか、思いの外早く寝てしまった。
全ての子ども達が寝つくと、塚原と結美は、隣の小さな部屋に移動し、襖を閉めた。
交換デートに行ったカップル達が旅館に戻ってくるまでには、まだまだ長い時間があった。

「皆が戻ってくるまで、お酒でも飲んでようか。」

そう言って、結美は部屋から出て行き、缶ビールとつまみをお盆に載せて戻ってきた。
部屋に戻ってきた結美は、部屋を出る前には後ろで束ねてあった髪を、肩まで降ろしていた。
塚原にとっては初めて見る髪形だった。

「じゃあ、デートできなかった亮ちゃんと私を祝して、かんぱーい。」

「かんぱーい。」

塚原は、改めて結美の顔を見た。
よく見ると、結美は薄化粧で、普段の彼女より少し幼く見えた。
だが、それが却って、いつもとは違う色気を漂わせていた。


[18] Re: 三家族の旅行から  RT :2026/09/14 (月) 22:20 ID:rZtjLSjg No.33245

「結美さんがお酒を飲んでいるところ初めて見たような気がするんだけど…」

「飲むのは好きだけど、強い方じゃないから…
 家に集まって食事するときは、準備とか後片付けとかもあるし、
 酔うわけにはいかないから、飲まないようにしているんだけど…、
 こんな時ぐらいはね。いいでしょ?」

そう言うと、結美は塚原に向かってウインクして見せた。
そんな彼女の仕草を見て、塚原はその色っぽさにドキッとした。

暫く二人で飲みながら、お互いの子どもの話を話していると、
結美の色白の肌がほんのりピンク色に染まっていた。

普段の結美は、どちらかと言えば聞き上手だった。
奈緒と紗希には、自分のことを何も話さないということはないが、
パーティーのときは、自分自身のことについてはほとんど語らなかった。

ただ、この夜の結美は、子どもの話題が終ると、お酒を飲んだせいもあるのか、とても饒舌で、
自分の子どもの頃のことや趣味などについても、塚原に話した。

そんな中、結美は桐谷と付き合う前の話を始めた。

*************************************************************************************

紗希と北川は、湖畔沿いの道をドライブしていた。
北川は、湖のほとりで車を止めるのに適当な場所を探していた。
車の中では、ラブホに連れ込むような雰囲気を作るのは難しいからだ。
北川が湖の周辺を見渡していると、紗希が話しかけてきた。

「北川さんは、最近、奈緒さんと二人でデートしていますか?」

「二人きりでデートは、そうだな…、月に一度くらいかな。」

「娘さんたちは、どうされているんですか。」

「奈緒の両親が近くに住んでいるから、預かってもらっている。」

「そうですか。」

「紗希ちゃんはどう? 旦那さんと二人でデートとかしている?」

「子どもが生まれてからは全然ないです。」

「じゃ、今夜は久しぶりのデートだね。」

紗希は、夫と最後にデートしたのはいつだったか記憶を辿ってみたが、
子どもが生まれる前のことなので、思い出せなかった。

「紗希ちゃんは、旦那さんといつ頃から付き合い始めたの?」

「私が22歳のときですけど。」

「じゃ、その前は?」

「えっ?」

「紗希ちゃんは、きっとモテただろうから、
 元カレとかもたくさんいたんだろうなって思って…」

紗希は少し動揺した。
元カレなんて一人もいない。
結美や奈緒には夫が初めてであることは話したが、
北川には、そんなことを知られたくなかった。

「旦那さんと付き合う前は、どんな人と付き合っていたの?」

「そんなこと、どうでもいいじゃないですか…」

「旦那さん、紗希ちゃんの元カレのこととか知っているの?」

「・・・・・・」

「ひょっとして、旦那さんには元カレのこと秘密にしているのかな?」

紗希はその質問には答えずに黙っていた。



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・ただし、レスの流れの中でメールのやり取りをするのは全く問題ありません。
・ご夫婦、カップルの方に限り、交際BBSと組み合わせてご利用いただく場合は、全く問題ありませんのでドンドンご利用ください。
・なお、交際専用BBSにスレッドを作成できるのはご夫婦、カップルの方のみですのでご注意ください。
・お手数ですが、交際専用BBSと画像掲示板とを組み合わせてご利用いただく場合は、必ずその旨を明記してください。
 【例】「交際BBS(東・西)で募集している〇〇です」、または「募集板(東・西)の No.****** で募集している〇〇です」など。
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