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人妻菜穂子の人生

[1] スレッドオーナー: 霧積謙 :2022/07/18 (月) 05:07 ID:lKdoltVY No.30075
人妻菜穂子の人生 霧積謙



●プロローグ



戸倉正雄(44才)は、
都内近郊に住む、コンビニ兼酒屋のオーナーで古くからの個人経営をしている。
妻の菜穂子は42才、
現在はコンビニを手伝っているが、殆ど専業主婦である。
有名女優に似ていて、清楚で控えめな女性である。

二人には、既に社会人となった長男(22才)、
現在大学2年の次男(20才)の二人の子供がいるが、
既に二人とも家を出て生活しているので、子供の世話は必要ない。

問題は、コンビニ兼酒屋の経営であるが、
正雄は経営感覚が鈍く、何度か仕入に失敗したり、
お金をかけて改装したが効果が無かった事などが重なり、多額の借金で喘いでいた。
もちろん、借金の中には子供の養育費なども
含まれているが、なにしろ2千万円もあるので、正雄は悩みに悩んでいた。
幸いコンビニと住居がある土地は、親から引き継いだものであり、
土地を売れば5千万程になるので清算できるが、
そうなると住む所と生活の糧がなくなる。
近郊では、残った3千万ではマンションも買えないし、勤める場所も無い。



●親戚の叔父に相談



正雄の父親の兄弟の娘の旦那で、
不動産業や投資など幅広く商売をしている、羽振りの良い叔父がいる。
名前は、片桐功、54歳、
都内の一等地に事務所をかまえ、主に会社向けの不動産売買と投資をしている。
正雄とは冠婚葬祭くらいしか顔を会わさないが、
何かあれば助けるよと言ってくれていた。
親戚のなかでは群をぬいたヤリ手で、精悍な顔つきをしており目立つ人物だった。

相談には、片桐の家に妻の菜穂子と一緒に伺った、
「やあ、いらっしゃい、」
「お邪魔します、」
家政婦らしい人がお茶をだしてから、相談が始まった。
正雄は、今までの経緯を説明した後、
「近所に安売り店ができたので、酒屋は今後採算が難しくなるのでやめる事にし、
代わりにスイーツを特別に充実させた、コンビニ店にしたいと考えています、
問題は借金ですが、既に2千万程銀行借入れがあり、
新たに借金をする場合、家を担保として出しても応じてくれません、
そこで、2千5百万を貸して頂けませんでしょうか、
返済方法はご相談させて頂くとして、
万一返せない場合は家を売れば5千万程になるので返済は出来ます、」
と一気に話した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばらく片桐は考えていたが、

「正雄さん、事情は解りました、
担保もあるという訳ですが、
その担保を取られてしまうとあなた方の住む家が無くなってしまう、という訳ですね。」
「はい、そうです、それに再就職すると言っても、今時は難しいでしょうし、」
「そうですね、それじゃこうしましょう、
2千5百万はお貸ししましょう、形だけですが、返済できない場合は、
家を提供するという、保証書を書いて下さい、
要は、そうならないように、頑張る事です、
返済の代わりではないのですが、菜穂子さんを私の会社で秘書代わりに
使いたいのですが、如何でしょうか、
給料は月に20万円、
奥さんに10万円、
残りの10万は返済原資として積み立てておきます、
奥さんには、制服とか必要なものは会社で別途用意します、
これなら正雄さんは事業に専念できるでしょう、
昨年秘書代わりだった家内が無くなって困っていたのです。
事務員はおりますが、秘密が守れる、秘書役が必要なものですから、
親戚の菜穂子さんなら安心です、」
「ありがとうございます、」
「こんなに配慮頂いて、本当に感謝致します、
菜穂子の件は、異論ありませんが、
片桐さんの秘書役など難しい仕事が菜穂子に務まりますか?」
「私、会社勤めの経験が殆どないので、私でも大丈夫でしょうか?」
「大丈夫ですよ、秘書役は、経理事務をしたりする訳では
ないので、専門知識は無くても大丈夫です、
それより、会社の機密を守れる信頼度と心くばりです。
実際には顧客との時間調整などの、スケジュール管理、
それと重要な顧客への同行もお願いする事になると思います、
菜穂子さんなら大丈夫、法事等で見せる細やかな心配りは、
親戚の奥さん連中でも一番と、常々言っていたくらいですから、」
「そうですか、
そういって頂けると少し気が楽になりますが、
勤めてもし問題があるようなら、
過ぐに辞めさせても構いませんので、
そのような条件でお願いできればと思います、」
「私、一生懸命やってみますので、是非宜しくお願いします、」
「解りました、では、来週中に簡単な契約書のような
物を作り、サインして貰って、送金しましょう、
そして、菜穂子さんは再来週から、麹町の事務所に勤務して貰います、
細かな事は、後で決めて連絡します、」
「あ、そうそう、
契約の中に戸倉さんのコンビニの経営状態を見てアドバイスさせて
頂くのも記入しますが、よろしいですか?
私は出資か、お金を貸す会社には、なんらかの形で経営状態をみている
ものですから、」
「それは、こちらからお願いしたい事でした、是非お願い致します、」
「よかったわね、あなた、」
「ああ、片桐社長に見て貰って指摘して頂くと、本当に助かります、」
「ははは、わかりました、では、来週伺いますので、まずは
3期分の決算書の写しを送っておいて下さい、」

こう言って片桐は名刺を差し出した。
港区麹町、麹町アセットコンサルタント(株)、
代表取締役社長 片桐功
都心の一等地に事務所を構える、ヤリ手の叔父のオーラを感じた二人だった。
こうしてこの日の相談は、あっけない程、
上手くいったので、二人はとても喜びながら、
「本当によかったわね、あなた、」
「ああ、ほっとしたよ、」
こんな会話をしながら帰っていった。
ともあれ、戸倉家にとって、叔父の片桐は極めて重要な男として、
二人の救世主になろうとしていた。



●経営のアドバイス



片桐は、翌週から精力的に動いた。
契約書も3日で用意して印鑑を押させ、
即日送金して、銀行返済をその日の内に、実行させた。
これには、銀行(信金)もあわてた、
片桐さんの会社が経営に関与するなら、お金も貸します、という手のひら返しで、
正雄も菜穂子も苦笑するしかなかった。

500万で改装する計画だったので、
その計画自体も、片桐に見てもらう事にした。
片桐は、戸倉のコンビニの決算書をみて、
ヒアリングして、良い所と悪い所を明確にして、
差別化の戦略をいくつかアドバイスした。
幸い立地条件は悪くないので、戦略を間違わなければ、儲かるはずだ、と言ってくれた。
事業は戦略的に行う、この大事な事が零細企業のオーナーはまるで出来ていなくて、
正雄も例外ではなかったが、片桐の経営アドバイスで、
ようやく将来に光が見えてきて、高揚していた。

「あなた、片桐さんは凄いわね、」
「ああ、まるで人種が違うんだね、」
「でも、ようやく何を実行すべきかが明確になったので、
 方向を間違えなければ絶対いける、と思う、」
「よかったわね、本当に、」
「私は心配だわ、あんな凄い人の秘書なんて務まるかしら?」
「大丈夫だよ、片桐さんなら上手く菜穂子を使ってくれるさ、あれだけ凄いんだから、」
「そうね、心配しててもしょうがないから、やってみるわ、」
「そうそう、奥さんには内緒だけど、と言って、
 アルバイトの学生についてもアドバイスがあったんだ、」
「へえ、どんな?」
「それが凄いんだ、アルバイトは高校生か大学生、
 全員美人で気が利く子にしろ、男は駄目だ、
 そして採用した子が気がきくなら、時給を1.5倍にしておけ、
そうすれば辞めないし、美人みたさに男が山ほど来るようになる、
これだけで売上1.5倍は固い、
 でもこれは裏戦略で、普段はあまり使わないんだが、今回は特別だ、と・・・・、」
菜穂子は絶句した、
片桐という人は経営コンサルタントとしても、図抜けた才能の持ち主だと、・・・
(美人の高校生ね、負けられないわ、)
と少し闘志を燃やした菜穂子だった。



●菜穂子の勤務始め



翌週から、菜穂子は麹町の事務所での勤務を始めた。
従業員は20名程だが、他にも任せている会社があるので、
グループでは100名を超えるとの事だった、
改めて片桐の手腕に驚いた菜穂子だったが、片桐はきわめてソフトに接してくれた。
「みんな、聞いてくれ、
 今日から私の秘書役として勤務して貰う、戸倉菜穂子さんだ、
 慣れない事が多く戸惑うと思うが、優しく教えてやってくれ、
 菜穂子さんは親戚の人で、死んだ家内の代わりになって欲しい、と思っている。
 それから、菜穂子さんは、親戚の奥さんなので、
 決して口説いたりしないように(笑)、私は真面目一方だから問題ないが、」
ここで皆から大きな笑いが起こる、・・・・
「おいおい、ここは笑う所じゃないぞ、私が女性にだらしないように
思われるじゃないか、」
こう言うとさらに笑いがおきた、・・・・・
「とにかく、宜しく頼むぞ、」
「はい、社長、」
拍手がおきて挨拶が終わった、
片桐の社員からの信頼が伝わった、良い挨拶・雰囲気だった。

最初の週は、基礎的な事のレクチャーを受けた、
営業部門、管理部門、社長、からそれぞれ、会社の仕組みなどを教えて貰った。

皆、菜穂子は親戚で、死んだ奥さんの
代わりに秘書をさせるくらいだから、馬鹿じゃないだろう、という目で見ていた、
そんな目が痛い程わかり、家に帰り、パソコンに基本事項をメモし、
反復してあっという間に覚えた、もともと菜穂子は頭が良く、
短大時代も含め、地頭は抜群だったのだが、その頭を使うチャンスがなかったのだ。
そんな菜穂子を片桐はじっと見ていた。
正雄は寝る間も惜しんで、
必死に仕事を覚えようとしている菜穂子をみて、涙が溢れそうになっていた。



●徐々に慣れていく菜穂子



菜穂子が、片桐の所に入社してから、2週間が過ぎた、
最初の週は、社員全員の顔と特徴を覚え、
基本事項を覚えるのに、睡眠時間3〜4時間で必死に覚えた。
そして、2週間が過ぎると、基本事項は把握し、
社員の顔も覚え、少し余裕が出てきた。
菜穂子の才能は抜群だった。
社員から、片桐に、
「流石は社長が選んだ秘書ですね、
 覚えも早いし、なにより心遣いが凄いです、こんな人見た事がありません、」
こんな報告がされる程だった。
菜穂子をじっと観察していた片桐、
(思った通りだ、親戚の中で最も頭が良いのが菜穂子で逆が正雄か、・・・・)
楽しみだ、と。



●菜穂子の仕事



菜穂子は少しずつ仕事に慣れ、
片桐から頼まれる事が多くなっていった。
ようやく認められたらしい、
スケジュール管理、顧客アポ、重要顧客への同行、
など本来の秘書業務が忙しくなっていった。

朝出勤すると、その日のスケジュールを伝え、
アポ取りや、挨拶廻りなど忙しい事が多く、退屈しないので刺激的だった。
会社はどんなに世の中が不景気でも、儲ける事が出来るのが、ヤリ手であり、
出来ないのは、ぼんくらだという事を身に染みて感じていた。

「社長、おはようございます、」
「菜穂子さん、おはよう、」
「本日のスケジュールですが、
 ○○○○、の通りですが、
 一件飛び込みでアポをお願いしたいという、
 ○○様がおりますが、如何致しましょうか?」
「○○さんには今日は時間がないと伝えてくれ、
 それから、夜の役人のパーティには君も同席して欲しいんだが、どうだろうか?」
「時間は問題ないですが、着て行く服の用意がありません、」
「それなら、ここに電話して夕方着替えてから、
 ニューオータニまで来てくれ、カフェで待ってるから、」
「解りました、」
「それじゃ、」

片桐が言う店にいくと、ドレスが用意されていた、
決して派手でないが、良い服だったし高額な服だった。
片桐は、菜穂子の生活は10万円で不足だろうといって、
戸倉には内緒で月20万円を自分の為に使えと言って、ポケットマネーで渡していた。
もちろん菜穂子は断ったが、菜穂子の為じゃない、片桐の為だと言った、
それは、精神的にも秘書に相応しい女性になって欲しいという要求だった。
だから必要だと思うものは、いつでも言ってくれ、用意するからと言って、・・・・
菜穂子は、片桐に圧倒されていたが、時間が経つにつれ、
菜穂子は片桐の思想や思いに感化され、徐々に変化していった。

パーティ会場につくと、片桐は待っていた。

「やあ、見違えちゃったよ、」
「店の人がウイッグまで用意してくれていて、」
「うん、キャリアの女性という感じでとても良いよ、」
「ありがとうございます、」

片桐は、とにかくクールな男だった。パーティ会場では、
仲の良い人達が沢山声をかけてきて、大変だった。
菜穂子はその都度酒をもってきて渡したり、
待っている人に声をかけたり、その心使いは有能な秘書そのものだった。

「やあ、片桐社長、」
「となりの美しい女性は、社長の新しい彼女かな?」
「○○さん、御冗談を、私の秘書です、」
「そうですか、さすが片桐さん、目が高い、」
「恐縮です、」
違う人は、
「やあ、片桐さん、」
「お久し振りです、」
「隣の美しい女性は新しい奥さんですか?」
「いったい奥さんが何人いるんです、片桐さんは?」
「○○さん、御冗談を、」
「私が変な男に聞こえるじゃないですか、」
「失礼、あまりに素敵な女性を連れているので、嫉妬しただけですよ、あはは、」
片桐は人気者で、多くの人に信頼されているのが、菜穂子にはよく解った。
それと、女性にも相当もてるらしい、という事も。
これだけの男だ、当然だと思ったが、
同時に、菜穂子は片桐の好みなのだろう、
と言う事は菜穂子にも想像がついて嬉しくなった。

片桐はタクシーを用意してくれた。
菜穂子は、ホテルで着替え、メイクも普段に変えてから、帰った。
正雄はまっていたが、文句は言わなかった、
「遅くなってごめんなさい、」
「いいんだ、仕事なんだから、」
「その調子だと片桐さんに、少しは認めてもらえ始めたという事か?」
「ええ、今日は役人さんのパーティで同席しろと言われて、
 これからも遅くなる時がありますが、お願いします、」
「菜穂子の好きに決めていいよ、」
「今はとにかく大変な時だから、」
「出張の同行でも構わないよ、」
正雄は片桐に仕える大変さを、理解していた。
いくら鈍くても、片桐に気に入られるのは、並大抵の事じゃできない事を。



●菜穂子は有能な秘書



菜穂子が、片桐の会社に採用されて、6か月が経過した。
今では、すっかり会社になじみ、
有能な秘書としてその実力の片鱗を見せ始めていた。
片桐のスケジュールが重ならないように工夫し、
突発的な会議などの時の、順番の変更など見事だった、
何より重要な顧客は殆ど顔と名前を覚えたのも凄い。
片桐の死んだ奥さんは、
5年程前から病気がちで、会社には出てこなかったので、
派遣社員で秘書役を繋いでいたが、菜穂子程有能な人は居なかった。
だから、最近では片桐の仕事でトラブルのようなものは殆どなくなり、
古手の管理系社員は感心していた、

「社長、菜穂子さんは凄い有能ですね、
 私はてっきり社長の彼女かと思ったんですが、
 本当に親戚の奥さんだったんですね、
 それにしても、まれに見る有能な女性です、
 それに最近あか抜けてきましたね(笑)、」
「おいおい、彼女だと思ったのか?、確かに菜穂子さんは優秀だね、
 期待した以上なんで少し驚いたよ、こんな人が埋もれていたなんて、」
「そうだね、確かに最近あか抜けてきたね、おばさんくさくないな(笑)、」
「社長、惚れちゃわないように、気をつけて下さいよ、」
「ああ、心配するな(笑)、」

こんな会話がされている程、菜穂子の仕事は充実していた。

菜穂子は片桐から与えられたお金で、綺麗な洋服も買い、
美しい女性になるように磨き、ひたすら仕事を勉強した、
不動産の仕事の事まで、・・・だから急速にあか抜けていった。
菜穂子は、綺麗な服に身を包み、会社で仕事をする事が本当に楽しくなっていった。
短大を卒業したら、直ぐに幼ななじみの正雄と結婚し、
直ぐに子供が生まれ、子育て、この間、正雄が会社をやめて、
親から引き継いだ土地でコンビニ経営、それももうかった記憶がない程、
大変な時期が続いて、・・・・
思えば、菜穂子にはOLが経験するような青春時代はなかった。
気が付けば、42才、もう女性として見られる事も、
口説かれる事も無くなる年代、そんな時に現れた片桐が、
菜穂子の生活を一変させたのだ。

何より菜穂子に月40万円
(表向きは20万円)も払ってくれる人は世の中に居ない、
だからその給料に見合うだけの、働きをしなくちゃ、と思っていた。
片桐からすれば、派遣の秘書を雇うと月50万くらい掛かるので、特別ではないが、
普通の人妻がもらえる金額ではない。
菜穂子の気持ちの高揚が解るというものだ。
菜穂子は、急速に綺麗になっていった。

一方正雄は、
菜穂子が休みもせずに毎日出勤していくのをみて感謝せずに居られなかった。
菜穂子のお蔭で、金も借りられ銀行返済もできたし、
月々10万円の返済積立も写しが送られてくる程、片桐は誠実だった、
これには正雄も驚き、(一生頭が上がらないな)と思っていた。
黙っていても返済のお金が積まれていく、
だから正雄はコンビニを赤字にしなければ、食っていけるのだ、
片桐の教えてくれた戦略は、まだ半分も出来ていないし、
美人高校生アルバイトも1人しか確保出来ていないので、
まだ30%くらいしか出来ていない、
それなのに、もう売り上げは以前とは比べ物にならない程、
増えて儲かりだしたのだ。
(片桐さんの戦略を全部実行できれば、もの凄く儲かる、・・・・)
頭の悪い正雄もさすがに理解したようだ。
だから、最近は戦略の勉強を始めたのだ、
しかし、昼間は店が忙しくて疲れており、
夜食事をしてから勉強を始めると直ぐに寝てしまうが、
正雄にすれば大変な進歩だ。
だから菜穂子が帰ってくる頃には正雄は寝てる事が多いので菜穂子も安心していた。
(頑張ってるのね、あなたも、)
菜穂子は夜遅くまで変わらずに勉強を続けている。

片桐は半年に1回は店にきてくれて、
経営戦略をアドバイスしてくれる、
本来なら多額なコンサル費用が必要なのだが、・・・
全体の戦略はまだ出来ていないが、売上は目に見えて増えている。
片桐からは、
「売り上げは増えているが、安心しちゃ駄目だ、戦略はまは半分も出来ていない、
 早く実行しろ、裏戦略も早く実行しろ、そうすれば驚く程儲かるから、」
「1年で全部実行できたら、次の戦略を考えてやる、」
こうアドバイスしてくれた。
(この先もあるのか、本当に凄いな、片桐さんは親戚とは思えないや、)
と思うお気楽な正雄だった。


[2] Re: 人妻菜穂子の人生  霧済謙 :2022/07/19 (火) 04:10 ID:/4UQ9U.o No.30077


●そして2年近くが経過した



正雄のコンビニは、
最初に片桐が言った戦略の80%程度しか、出来ていないが、
それでも以前の売り上げの倍を超えていた。
当然儲かるので、益々正雄はやる気が出て、勉強して徐々に改革していった、
美人高校生は3人となり、夕方から夜にかけては、
本当にすけべな男が、沢山店にくるようになり、正雄も飯も食う暇もないくらい、
繁盛するようになった。
3人の違うタイプの美人がいれば、殆どの男の好みを網羅するという戦略。
美人高校生も他の店の時給より1.5倍なので、やめるそぶりもなく、
愛想をひたすらふりまき、それが客を呼ぶ、という好循環が生まれていた。

「あなた、この頃凄いわね売上、」
「以前とは雲泥の差ね、」
「ああ、凄いだろ、夜なんか飯を食う暇がないくらい男が押し寄せてきて、
とにかく凄いんだよ、」
「例の片桐戦略ね、」
「そうさ、打つ手打つ手が次々あたり、怖くなるくらいだよ、」
「競合がマネする心配はないの?」
「それが、少しくらいマネしても、大丈夫、戦略そのものが違うから、」
「あなたも随分自信が出てきたわね、」
「ああ、絶対いける、」

菜穂子は心底安心した。
この調子なら借金返済も早くできそうだし、
なにより正雄の顔付が違う、積立返済預金も250万となり、
他の預金も800万以上ある、
なにしろ毎月30〜50万の利益がでるようになってきた。
それに、まだ実行できていない片桐戦略が山ほど残っており、
全部実行できたら店舗を増やせを言われて、気をよくしている正雄だった。

菜穂子は、充実した毎日を送っていた。
不動産の勉強も必死に勉強したお蔭で、社員より詳しくなって驚かれるくらいだし、
投資コンサルの資格も取れそうだった。
恰好もキャリアウーマンを彷彿とさせ、麹町アセットコンサルタントの、
中心社員になりつつあった。
片桐は、菜穂子の頑張りは予想していなかったが、
ここまでくると、
この人には違う人生が歩む資格がありそうだと思うようになっていた。
なにしろ、毎日が快適だ、
スケジュールは完璧だし、知識があるから予備の打ち合わせを菜穂子にさせると、
客は最初はいぶかったが、その有能さに驚き、
最近は片桐に相談する前に案件が片付いてしまう事があるくらいになっていた。
社員の驚きは凄かった、
最初は人妻の腰掛け秘書か?、程度に思っている社員が多かったが、
最近は敬語だ(笑)、
(さすが社長の親戚だと、)
血は繋がっていないので、関係ないが。だから菜穂子が頼みごとをすると、
直ぐ片付く、あっと言う間だ。
これが会社の信頼関係なのだ、と菜穂子もつくづく思う。
快適な片桐に欠けている事、それは夜を共にする女性だった。
妻をがんでなくして7年、そろそろ新しい人を妻に迎えても
良いかな、と思い始めていた。



●片桐との出張



菜穂子は、片桐に同行して関西出張にでかけた。
既に何度も同行しており、正雄も疑うそぶりもない、
もっとも菜穂子と片桐が男女の仲になっても正雄は何も言えないだろう、
人生の救世主なのだから、・・・・

菜穂子は、片桐の事を尊敬していたし、好きになっていたが、
菜穂子のような女を相手にしてくれるはずもないと思っていた。
ちょっと前までただのおばさんだったのだから、
秘かな思いだったが、・・・・
露骨に感情を見せる程、片桐も菜穂子も愚かではなかった。
宿は、大阪の高級ホテル、
昼過ぎに大阪に着き、重要な顧客と会議、もちろん菜穂子も同席している、
「最近はこのベッピンさんが同席していないと、盛り上がりませんな、片桐はん」
こう露骨に言われ、苦笑する片桐だった。
確かに、最近の菜穂子は美しくなった。
スリムになり、健康的な笑顔が、夜の女にない、圧倒的な存在感を示していた。
出来る男は、金を出せば口説ける女とは違う存在感に興味を示すのだ。
菜穂子がどんな女かと、片桐は聞かれると、
「想像にお任せします、」
と謎めいた言葉でかわしていた。


会議は早めに終わり、
ホテルの和食レストランの個室を片桐は用意していた。
食事をしながら片桐はゆっくりと話し始めた。

「菜穂子さん、早いもので入社して2年になりますね、」
「はい、」
「最初は大変だったと思いますが、良く頑張りましたね、」
「いいえ、社長のお蔭です、」
「いや、菜穂子さんの努力と才能に、社員も驚き、私も驚くくらい成長されました、」
「正直、菜穂子さんがここまで成長するとは思わなかったので、
戸惑っている所もありましたが、ここまでくると菜穂子さんには、
違う人生もあっても良いかなと最近思うようになりました、」
「・・・・・・・」
「菜穂子さん、今迄の人生とは違う人生を歩いてみたくは無いですか?」
「それって、・・」
「そうです、私の人生のパートナーになってくれないか、という申し込みです、」
「このまま聞いて下さい、」
「私は実業家でお金もそこそこあるので、女性を口説くつもりならできます、
 しかし、お金で口説かれるような女性を相手になんかしたくもないですし、
するつもりもありません。」
「家内が無くなってから、5年になりますが、もう女性とは縁がないかな?
と思っていた所に、あなたが現れたという訳です。」
「あなたには、他の女性と違う心配りと、この2年間で見せた向上心があります、」
「私はそんなあなたに惚れました、」
「人生のパートナーとして、夜も一緒に過ごしたくなったんです。」
「あなたが私のパートナーになる事で生じる犠牲や障害も覚悟の上です、」
「私は、酔わせてあなたを抱いてから考えるというような卑怯な手は使いません、」
「菜穂子さんのこれからの人生を私と共に過ごさせて下さい、」
「私は本気です、受け入れてください、お願いします、」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
しばらく考えこんでいた菜穂子、
「社長、突然の事で戸惑っています、しばらく考えさせて下さい、」
「今日返事をしなくて構いませんか?」
「はい、驚かせてごめんなさい、」
「返事はいつでも構いません、」
「はい、」

こうしてこの日の、
ストレートで男気に溢れた菜穂子への求愛が終わった。
抱いてから考えるのではなく、抱く前に人生のパートナーとしたい、
こんな事は普通の男じゃできない、・・・・
菜穂子の身体の底から、全身が熱くなるような真剣な求愛だった、・・・

菜穂子は悩んだ、確かに片桐に会ってから、菜穂子の人生は一遍した、
なにより正雄の会社が儲かりだしたのだ、従来なら有り得そうもない事だが、
片桐の戦略なら儲からない方がぼんくらなのだという事を痛感させられた。
片桐の秘書業務も、パートナーのような扱いで、会う人は一流の人ばかりで、
それだけで人生が豊かになったし、毎日が充実している。

そして、仕事のパートナー兼秘書だけでなく、片桐の個人パートナーにもなれと。
これは妻又はそれに準ずる形を望んでいるのだと直ぐに理解したが、
・はたして私が片桐の妻に相応しいか?
・夫の正雄の扱いはどうするのか?
・子供達への報告はどうするのか?
等を考えると、結論は簡単に出そうもなかった、・・・
そこで、菜穂子は再度考えた、
私は、片桐の女になりたいのか?、なりたくないのか?
この疑問が一番大事なのだと気付いた。
この歳で、こんな真剣な求愛を、こんなに仕事の出来る男から、
求愛される女性は殆ど居ないだろう。
まして菜穂子は人妻なのだから、人妻であるという事は一緒になる事に、
障害があるという見方も出来るが、夫がいるので汚れているという見方も出来る、
そんな事も含めての求愛なのだと、・・・

誰でもが出来る訳ではないし、私は何より、片桐の事が好きだし憧れている。
今迄は自分の手の届かない存在だったが、求愛をしてくれたという事は、
一緒になれるかも知れない、という事であり、
菜穂子にとって信じられない事でもある。
少なくとも他の女性には取られたくない、こう思うと気持ちははっきり、決まった。
(片桐さんの事実上の妻になろう、)
菜穂子は決心した、数々の問題は、片桐と考えれば良い、
きっと良い解決策があるだろう、こう思うと急に気が楽になり違う思いに駆られた。

そうだ、
まだ問題がある、私はまだ片桐さんに抱かれていない。
もし抱かれた後、気に入らないと思う事もあるかも知れない、
まして私と正雄はごく普通のセックスしかした事がなく、
週末に正雄が一方的に菜穂子の中に短時間で出して終わりという
夫婦生活しかした事がない、
(片桐さんの思っている私と、大きなギャップがある場合には、どうしよう?、)
と心配になってきた。

そこで菜穂子は、
隣の部屋にいる片桐にメールした。
「人生のパートナー契約にサインしても良いのですが、トライヤルしないと、
 がっかりする可能性があると思いますが?、どうリスク回避しますか、」
と、・・最近の菜穂子らしいウイットに富んだクールなメールを出した。
返事はすぐきた、
「トライヤルしなくても、君のナイトライフが未成熟である事は想像に難くない、
 だから、仕事と同じで、最初から教育するつもりだから、何も心配いらない、
 裸の状態で入社してくれれば良い、」
「入社式は、いま直ぐに行いたいが、都合はどうか?」
「了解しました、裸になってから部屋に行きますので、
 20分待って下さい、部屋は暗くしておいて下さい、」
「待っている」
互いにウイットに富んだ、知的な会話が、
初めてのセックスをする前に出来るレベルの高さがあった。


[3] Re: 人妻菜穂子の人生  ケン :2022/07/19 (火) 23:01 ID:VVh8vZoM No.30078
霧積謙 様
引き込まれる様に一気に読ませていただきました。
続きを楽しみにしています。


[4] Re: 人妻菜穂子の人生  霧積謙 :2022/07/20 (水) 04:21 ID:6ZQSSBPU No.30079



●初めての夜



菜穂子は、シャワーをあびて、
ナイトガウンを羽織っただけで、片桐の部屋に入った。
大きなダブルベッドが目に入った、この日を計画していたのだろう。
片桐は、ベッドに入り、同じくガウンを着た状態で待っていた。
ベッドにもぐり込む、素早く抱きこまれる。
身悶えながら、
「優しくして下さい、そしてがっかりしないで下さい、」
「心配するな、俺は君をずっと待っていた、俺は君を心底愛しているんだ、」
菜穂子は胸がかっと熱くなった、この人は私を待っていたんだ、
そして、心底愛していると、・・・
抱きしめられ、唇が重ねられる、おずおずと舌を出す、
強く吸われる、興奮が、緊張状態が、菜穂子の胸を高鳴らせ、心臓が爆発しそうだった。
やがて唇を離れると、小ぶりな胸に移った、
菜穂子のコンプレックスのひとつだ、乳房を優しく愛撫される。
緊張感がほぐれていく、愛撫が続く、小さな喘ぎ声が漏れる、
片桐は至る所を唇で愛撫していく、愛しい人への愛情、それが伝わる優しさだった。
やがて、足を広げられ、陰部を見られる、
菜穂子は全身がかぁっと熱くなり、身震いする程、興奮した。
恥かしい部分を見られ、
舌を使われる恥かしさと興奮、心臓が爆発しそうな緊張感。
(うっ・・・・・・・・・)
片桐は執拗に陰部への愛撫を続けている、舐めつくすように、
何度も何度も、小さな絶頂感が菜穂子を襲う。
今迄こんなに長い間、愛撫された経験がない菜穂子、
どう発散させたら良いか、自分でも解らない興奮状態。
戸惑っている内に、いつの間にか、片桐の硬いペニスが刺し込まれていた。
「うっぐ、・・・・・・・」
静かに動き出す片桐、全身が熱くてもがきながら、受け入れていく。
「素晴らしく熱い、」
「あぁぅ、・・・」
今迄に感じた事のない、快感が菜穂子を襲う、
何度も何度も、・・・・・・
大きな声で喘ぐ事さえ知らない菜穂子、悶えながら苦しむ。
「早くきて、」
「うっぐぅぅぅぅ、」
最後は、コンドームしたペニスによる射精が行われた。
ドクドクと感じる膣内部、キューンとなる快感、
菜穂子の身体が痙攣した、・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
抱きあったまま気怠い時間が過ぎてゆく、
「菜穂子さん、」
「ようやく君を抱く事が出来た、」
「君は知らなかっただろうけど、愛しているんだ、」
「片桐さん、・・・」
「後悔させないから、・・・」
「お願いします、」

しばらく、休んでいたが、
片桐は再び菜穂子を抱き寄せた。
「片桐さん、明日があるからもう休まないと、」
「いいんだ、明日の会議は中止してある、」
「えっ、」
「明日は東京に帰るだけだから今日はこのまま一緒にいて欲しい、」
「はっ、はい、」

再びのキス、緊張感がほぐれて、
互いの舌を吸いあう余裕がでて、愛情を確認する長いキスになった。
片桐は、あくまで優しく接してくる、それは決しておまえを粗末にしない、
そんな気持ちが伝わってきて、菜穂子は嬉しかった、
そんな男が愛しかった。
全身を愛撫される、身を委ねる心地良さ、
(私のこれからの人生はこの人と歩こう、)
そう思いながら、再び片桐のペニスを受け入れていった。
陰部を押し広げる感覚、ゆっくりと抜き差しする、
全てが夫と違う事を思いながら、”私はこの男の女になろう“、
そう思いながら、湧き上がる快感に身を委ねる。
次第に激しくなる動きに、翻弄されながら、初めての快感を感じ続けた。
「菜穂子さん、いくよ、」
「はい、」
ドクドクと射精される感覚がゴムを通して解る、
「あっぅ・・・・・・・」
小さな菜穂子の喘ぎ声と震える身体が、片桐にはこの上なく心地良かった。
未開発な肉体だが、清楚で品がよくて、熱湯のように熱い陰部に包まれる幸せ。
“この女と共に生きよう”、・・・・・・
どんな障害があっても、片桐は固く心に誓った。



●東京に帰る



ホテルのベッドの中で、二人は目覚めた。
目が覚めた片桐は、隣に愛する女性がいるという、
何とも言えない、安心感を感じていた。
美しい肉体、甘い体臭、なにより菜穂子は清楚で頭が良くて美しい。
肉体は未開発だが、それもこれからの楽しみだ。

「おはようございます、」
「おはよう、」
「ありがとう、よく決心してくれた、」
「やめてください、自分できめた事です、」
「当面今迄通りだが、いずれ二人の関係は隠していてもばれる、
 だから早めに決着をつけるから、そのつもりでいて、」
「はい、解りました、」
「これからは、時々一緒に過ごさせてくれないか、」
「いいですよ、お任せします、」
「新人の君を本格的に教育したい、」
「はい、ところでトライヤルは合格だったのでしょうか?」
「合格に決まってるじゃないか、想像通りの素晴らしい人だよ、君は、」
「よかった、」
「教育係の方は合格かな?」
「もちろん、先生、」
「ははは、・・・・・」

打ち解けた会話が、ベッドの中で行われた。
この後、長い長いキスをしてから、
シャワーを浴び、身支度して、食事に向かった。
帰りの新幹線の中で、二人は肩を寄せ合いながら、眠っていた。

菜穂子にとって衝撃の一夜が過ぎた。
これからの事を考えると憂鬱になるが、とにかくこの男に全てを任せよう、
そう決心していた、・・・


[5] Re: 人妻菜穂子の人生  芥川 :2022/07/20 (水) 23:22 ID:kH1nU5BM No.30080
こちらのサイトではあまりないストーリーですね。

悪党の片桐がと思いきや紳士的な方でした。
これからの展開が楽しみです。


[6] Re: 人妻菜穂子の人生  霧積謙 :2022/07/21 (木) 03:34 ID:0Qf5K/bk No.30081


●それからの片桐と菜穂子



片桐と菜穂子の関係は、
表向き変化はないが、二人の仲は着実に深まっていった。
仕事先での打ち合わせが終わった後の、二人で見合わせる顔に、
なんとも言えない親密な雰囲気が現れるようになっていた。

そして、二人は一週間に1〜2回程、
二人だけの濃密な時間を過ごすようになっていった、
菜穂子を真剣に愛している片桐は
菜穂子が人妻である事を考えて遠慮しながらの逢瀬だった。



●菜穂子の思い



大阪から帰ってから、再び都心のホテルで、
片桐に抱かれた菜穂子は、段々と馴染んでいく肉体に自分でも驚いていた。
夫のセックスとなんて違うのだろう、
なにより片桐のペニスは持続時間が長い、挿入してから30分以上平気だ。
夫は長くて5〜6分、
自分勝手なセックスで菜穂子が充分満足した事など殆ど記憶がない。
片桐が言う未成熟なナイトライフ、
やっと意味が解りかけてきた菜穂子だった。
(仕事と同じね、まるで人種が違う、・・・)
それと、片桐は横暴なところがまるで無い。
肌を重ねていくと男は、自分の女扱いして、呼び捨てにして乱暴に扱うようになる、
しかし、片桐はそんなそぶりはまったく見せない。
抱かれる時も菜穂子さんと呼ぶ、・・・
(こんな男は世の中に殆ど居ない、)
(今の関係が当たり前だと思ってはいけない、)
そう自分に言い聞かせる頭の良さが、菜穂子にはあった、



●片桐の思い



片桐は、改めて菜穂子の頭の良さに感心していた、
肌を重ねると崩れていく男女の仲、多くの女がそうだった、
しかし、菜穂子は違う、
片桐が菜穂子さんと呼ぶ距離感を頭の中で理解して、
対応する抜群の感性の持ち主だ、まるでレベルが違う。
どうしてこんなレベルの高い女があんなボンクラの妻なのだろう、
不思議でならなかった。
多分、潜在的な能力が私と付き合う事で出てきたという事だろうと考える事にした。
それと、菜穂子は、恥かしやがりで、卑猥な事も言わないし、
大声で叫ぶような事もない、未成熟だけでなく、慎み深いのだ。
自分の指を咥えながら、小さく痙攣しながら果てる女、片桐が探していた理想の女だ。
(最高の女だ、)
(たとえようもない、)
(死んだ妻よりはるかに素晴らしい、)
こう感嘆していた。
それは菜穂子の圧倒的な価値だ、征服不可能な女にも見えるが、
例えようのない、はにかんだ笑顔を向けてくるとそれだけで、虜になる、
(どちらが先生か解らないな、)
最近はこう思い始めていた。



●ある日の逢瀬



仕事で同行する事の多い菜穂子との仲を、疑うような社員は今の所いない。
しかし、このような微妙な問題は、
何時しかばれるものでありそのように考えていた方が無難だ。
木曜の午後、会議が3時頃終わった後、タクシーで移動する二人、
「菜穂子君、この後スポーツジムでトレーニングしようと思っているんだが、
君も付き合ってくれないか?」
「はい、承知しました。」
これがいつもの合言葉になっている、予約してあるホテルの部屋に入る、
慎重に別々に、そして菜穂子が後から部屋に入る。
待ちかねたように抱きあいキス、長い時間舌を絡ませる濃厚なキス、
気分が高揚していく、
「愛しているよ、菜穂子さん、」
「私も愛しています、」
二人には、多くの言葉は要らなかった、
毎日顔を会わせて、仕事の話をしているので、
どんな心理状態か、どんな健康状態なのか、等が把握されていた。
長いキスの後、菜穂子が先にシャーを浴び、出てくると片桐がシャワーを浴びる、
菜穂子はベッドに入って待っている、全裸で待っている事は少なく、
大抵は新しい下着を付けている、片桐は、下着姿の菜穂子を愛で、
綺麗だと褒めながら、脱がしていく。
それからの愛撫は、ひたすら優しくもどかしい程だ、
愛撫だけで1時間近くかける、菜穂子の陰部を、
穴があくように眺め、いつくしむように匂いを嗅いで、
舐めていく、長い時間、・・・・
「ああ、そんなに見ないで、」
「恥かしいから、・・・」
恥かしさに顔を赤らめながら、身をよじって悶える、たまらなく愛しい瞬間だ。
「くっぅ、・・・・・・」
片桐の執拗な陰部への愛撫が続くと、菜穂子は、手を咥えて喘ぎ声を出さないように
しているが、それでも小さな喘ぎ声が漏れる。
「くぅぅ、・・・・・」
片桐のペニスが挿入される頃には、菜穂子は高まっていて、
喘ぎ声を抑えながら待っている、ペニスがズンと刺し込まれる。
「うっ・・・・・・」
挿入の快感に耐えながら、菜穂子も高まっていく。
「熱くて溶けそうだ、」
「素晴らしい、・・・」
片桐の方が叫ぶ、菜穂子は片桐の激しい、抜き差しを受けるたび、
新しい快感が湧き上がって菜穂子を翻弄する。
菜穂子は、喘ぎ声を抑えながら、狂おしい快感に身を委ねていく。
そして、身体震わせながら、小さな絶頂を感じ続けていく、・・・
セックスにおける相性、
片桐と菜穂子は、精神的にも、肉体的にも、出会うべき運命にあった。
少し時間がかかりすぎたが、・・・・・

菜穂子は、
大阪で片桐に身を委ねてから、直ぐに医者にいきリングを入れている。
片桐にコンドームを使わなくても良いように、という配慮だ、
この辺りの心遣いはいかにも菜穂子らしい。
抜群の感性で、次に身を委ねた時、
(コンドームは要らない、避妊処置してきたから中に出して構わない、)
こう伝えた時、片桐は身震いする程感動し、菜穂子を抱きしめた、
「なんて君は凄い女性なんだ、」
「そこ迄気を使ってくれて、・・・」
菜穂子は、乳房が少しだけ小さいので、
肉体は完璧ではないが、精神的な成熟度は群を抜いており圧倒的だ。
菜穂子ではなく片桐の方が菜穂子の虜になり、抱きあえば離さないのは片桐の方だ。

片桐は、菜穂子の中に射精した後も、菜穂子の陰部を見たがった。
流れ出る精液が、愛情の証のように感じていたからだ。
大抵は、少し休んでから、再び菜穂子を抱く、
もちろん菜穂子は嫌がらないが、片桐は50過ぎだがホテルで会えば、
必ずといって良い程、続けて2回菜穂子を抱く、
菜穂子の陰部は、熱湯のように熱い膣でペニスを包み込み、じわじわと締め付けてくる。
抱いた後も菜穂子の身体を離さない。片桐の方が菜穂子の虜だ、・・・・
だからホテルにいくと、4時間近くかかる事もある。
このため仕事を早く終わらせて、4時前に抱きあう事が多い。
こうすると早めに帰れるし、菜穂子の夫にも疑われる可能性が少ないからだ。
パーティなどに同行し週に1〜2回は、
10時過ぎになる事が多い菜穂子なので8時前に帰る日の方がむしろ珍しい。


[7] Re: 人妻菜穂子の人生  喜寿 :2022/07/21 (木) 08:13 ID:8WMHHJc2 No.30083
五十路になって機能しなくなって童貞に戻って25年、四半世紀たってしまいました。
人妻の不倫や寝取られ告白を拝読して慰めている甲斐性なしの爺です。
朝の早い爺よりも早くに更新投稿されるので毎朝が楽しみになりました。
無能になった愚息に刺激を与えてくれる投稿を期待しています。



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