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優しい嘘

[1] スレッドオーナー: 修司 :2013/06/15 (土) 07:55 ID:FXfvEuuU No.17865
妻から聞いた話を元に、何割かの事実と何割かの妄想を交えて書いてみます。

<うたがい>

女の人が本気でつく嘘は、男には見抜けないと言う。
妻には匂わせたこともないが、もともと寝取られの気がある私には、心密かに(妻が他の男と・・・)という願望があった。

妻の秀美と結婚して7年、子供はいないが、それなりに仲の良い夫婦として過ごしてきた。
子供のことは自然に任せて、30歳前に子供が出来なかったら、その時に不妊治療も考えようと二人で決めていた。
仲は良いが、結婚当初からセックスは少なかった。
私には人並みに性欲はある。問題は妻の方だ。
私が求めれば生理でなければ応じてくれるし、服を脱がし終わる前に濡れているし、ちゃんと感じてもいる。だが、自分から求めてくることは一度も無い。
自分のテクニックの稚拙さのせいなのか、さすがに不安になって、聞いてみたことがある。
欲求不満の妻に浮気なんかされたくない。
妻によれば、セックスがあまり好きではないということらしい。すぐにフォローするように、
「修ちゃんが一生懸命してくれるのはうれしいし、ちゃんと気持ちいいよ。優しくしてくれるし、ぎゅっとしてくれるの、忘れてないし・・・」
結婚間もない頃、終わった後すぐにティッシュを探しに行こうとして、珍しく妻にセックスに関して注文を付けられた事。終わった後、しばらくはぎゅっと体を抱きしめていてほしいのだ、と。

「人の重さがね、気持ちいいの・・・」

セックスが好きではないと言われて、何となく遠慮がちになり、セックスレスという程ではないが、それは月イチ程度になってしまった。

しかし、それ以外のことに関しては、全く不満は無かった。何より、誰にでも優しく、控えめで夫のことを立ててくれる、理想的な妻だと思っている。

結婚時に勤めを辞めていたが、もともと社交的な妻は、専業主婦として一日中家にいる生活が耐えられず、私も同意し、すぐに近くの会社でパート勤めを始めた。贅沢をしなければ、家計の収入

的には私の給与だけで十分だったので、妻の会社勤めは純粋に社会との繋がりということになるだろう。幸い、職場の人間関係も良好で、楽しくやっているようだ。

転機が訪れたのは一昨年の暮れのことだった。私に別の事業所への派遣の内示があったのだ。会社により事情は違うのだろうが、私の勤務する会社では「3カ月単位の派遣」・・・「派遣期間延

長」・・・「派遣期間延長」・・・、が良くあることだった。「もう、普通に転勤にしてくれ!」と人事に掛け合った先輩の話も聞いている。ただ、私の場合は業務内容から、本当に数か月で戻

る可能性も高かったので、妻を伴わず単身で赴任することにした。妻は別の土地で生活することを望んだのだが・・・
新幹線と在来線を乗り継いで、片道5時間程度の距離。海外と比べれば特別遠いとは思わなかった。

赴任先では特別に独身寮に入れてもらえたので、食事のことは心配する必要が無かった。ただ、勤務先と寮との往復だけの単調な生活はただひたすら退屈なものだった。
一方で、妻のことを気にせずインターネットでエッチなサイトを見まくる自由に恵まれた。というより、知り合いも無く、寮からの移動手段もなく、他にすることがなかったのだ。

仕事もそれなりに忙しく、妻の元に帰るのは月に一度。新婚のように待ち遠しかった。妻はどうだったかはわからないが・・・

自分のPCは赴任先に置いてあるので、たまに帰る自宅では妻のPCを使うことになる。
ただし、妻が起きてる時に会話もしないでPCに向かうなんてあり得ないので、妻を早く寝かせたい時には、「赴任先から持ち帰った仕事」の出番だ。
毎回、帰る度に妻のウェブ閲覧履歴のチェックは欠かさない。エッチなサイトや出会いを求めた履歴なんかがあったら・・・
密かに心躍らせてPCのチェックをするのだが、ウェブの履歴は買い物系や趣味のものばかり。せっかくの高性能PCが宝の持ち腐れだろ〜と思っても、さすがに積極的に浮気を促すわけにもいかない。
「赴任先から持ち帰った仕事」を始めようとすると、何となく妻が寂しそうに感じられたこともある。浮気をしているわけでもないのに、何だか後ろめたさを感じていた。

「それ」に気付いたのは、派遣が一回目の延長になって暫くの頃。
ドキュメントのホルダに見慣れないアイコンのファイルが数個、増えていた。
(何じゃこりゃ)
ダブルクリックすると、パスワードを求めてくる。
(怪しい・・・)
妻もそれなりにPCは使えるが、ことセキュリティ関係については全く理解していないはず。パスワードで保護されるファイルを妻が作成するとは思えないのだ。
(お宝の匂いがする・・・)
ファイル形式は拡張子から簡単にわかったが、問題はパスワード。二人の誕生日や結婚記念日もヒットしない。幸いなことに3回失敗したら消滅する、なんてことは無かったが。
ただ、ファイルの大きさから画像っぽいような気がしたので、どうしても見たい。・・・そう、私の中ではこのファイルの中身は妻の恥ずかしい画像に違いない、と決まっていたのだ。

次の月にもファイルが増えていた。
パスワードを解読するにはどうすれば良いか、それほどの知識は私には無い。
妻の携帯にヒントがあるかもしれないが、妻の携帯を黙って見るのはさすがに禁じ手だと思っているので、できなかった。
ただし、妻が文字と記号と数字を組み合わせた複雑なパスワードを使う(憶える)とも思えない。


[27] Re: 優しい嘘  修2 :2013/07/14 (日) 21:57 ID:lEuRcuZE No.17996
修司さん、こんばんわ。もう、他人とは思えません・・・

ここが妻にばれていることは以前に明かしました。
実は、物語の終末に出てくる、「妻の友人夫妻をモデルにした登場人物」のことで少々・・・
本人や知人が見てもわからない程度に別人になっているのですが、そういう人物を登場させること自体に抵抗があるらしく・・・
引っ越しも考えましたが、いずれ見つかりますし。
そういう訳で、少々書き直しをしております。
「第一部」の結末まではできていますので、あとは公開できるかできないか、というところです。
とりあえず、その人たちが登場する前までの部分を、後で投稿します。


[28] Re: 優しい嘘  修2 :2013/07/14 (日) 23:39 ID:lEuRcuZE No.17998

「彼が来るまでの時間がとても長かった。彼が来て、玄関を開けて。ちょっと高めの声を作って、『いらっしゃ〜い』って迎えたの」
(何か、性格変わったかな・・・?)

「挑発するなよ〜」
「だって、何か役になり切らなきゃ耐えられなかったんだもん」
「おいおい」
「そしたらね、彼、一瞬固まったと思ったら、名前呼びながら抱きついてきたの」
「あ〜あ、予想通りじゃん」
「そう言ってしまえば、そうなんだけどね・・・」
女子高生の妻に襲いかかる男子高校生を想像する。その役は私がやりたかったのに・・・

「彼、どう見ても経験無さそうだったから、襲ってきても、・・・その、ちゃんとできないと思ったの」
「できないって・・・あぁ」
「玄関先で揉み合ってたら、外に声聞こえるかもしれないでしょ。だから逃げる振りをしてリビングの方に誘導したの」
「冷静だね」
「だって、もしも襲ってきたら、その時はその時で、ちゃんとできるように導いてあげようって思ってたから・・・」
唖然とした。私の知っている妻からは、とうてい考えられないような言葉だ。もう、やられること前提で考えてたのか。
『この次はもう駄目かもって・・・』とか言ってたな。覚悟はあったのか。

「でもね、彼の方が駄目だったの」
「暴発しちゃった?」
「良くわかったね。そう。ズボンとトランクス下ろして、私をソファに押し倒したところで、ね」
「初めての時は良くあることだ」
「スカートを汚したところで彼が我に返って、泣き出しちゃったの、『ごめんなさい』って」

未遂に終わったことは彼にとって良い方向に行く、そう思った。おそらく妻は、このまま思いを遂げられない状態にはしなかったはずだ。
優しい妻なら、想いを知っていれば、尚更そうだ。

「ひとしきり、泣き止むまで泣かせておいた。落ち着いた頃、彼に言ったの」
私は少し身構えた。これから語られる妻の言葉は、私が萌える言葉の筈だ。

「彼に言ったの。こんなおばさんに女性を感じてくれてありがとう。でも、女に暴力で迫ることだけは絶対にダメって」
「うん」
「私も諭君のことは好き。だから、ちゃんと教えてあげる。将来、あなたに好きな子ができた時に、あなたと、未来の彼女が幸せになれるようにって」
(うん、これだよ。教えてア・ゲ・ル・・・萌え〜)

私を裏切ってしまったことよりも、思いを寄せてくれる相手のことを想う妻の気持ちが、心に響いた。
ここまで来て、何もせずに帰した、とか聞かされたら、逆に怒ってしまいそうな気持ちがあった。
私が好きになった妻、秀美はそういう女であって欲しかった。
単身生活で、私の心もおかしくなっているのだろうか・・・

「まずは彼にシャワー浴びてもらったの。一緒じゃないよ。ベッドにするか迷ったけど、修ちゃんに申し訳ないからソファにした。」
「客用の布団出せばよかったんじゃないの?」
「布団なんか用意してたら醒めちゃうでしょ。私にも勢いが必要だったんだから」
(え・・・と、不貞の話だよね? わかってる?)

「電気は消して、カーテンを閉めて、隙間から差し込む薄明かりだけにした。明るいところをいやがる子も多いから、その前にちゃんと聞きなさい、って」
「細かいね」
「お相手が処女だったりしたら、大事なことよ。だって、私が・・・そうだったじゃない・・・」
「なるほどねぇ・・・」
「それから、・・・無事に済ませたわ」
「おい・・・! 何、その大雑把な割愛は?」
「だって・・・ほんとに聞きたいの?」
「聞きたい!」
「普通にエッチしただけだよ。むしろ・・・」
「・・・?」
「何でもない」
「何だよ、気になるなあ」
「写真、見たんでしょ?」
「見た。秀美の話に出てきてない写真があった!」
妻はふうっと一つ大きく息を吐いた。
「彼がね、記念に・・・写真を撮りたいって言い出したの」
「写真なら・・・あ!?」
「わかった? そう、エッチな写真」
「・・・やっぱりなぁ」
「言わなかったけど、彼にはその日が最後だってわかってたと思う。こんな関係、続けられる訳無いし」

(そうか、続けなかったんだな・・・)
今も続いている訳では無いことを知って、正直ほっとしていた。
私は『寝取られ』だが、実際にされるのは別だ。こんなことは一度で勘弁して欲しい。

「大人の女の人とエッチしたなんて、高校生にとっては自慢できることなんじゃないかな。だから、写真なんて撮ったら、絶対に友達に自慢しちゃうと思った」
(冷静だな。いい判断だ。)
「だから、保険をかけたの」
「どんな?」
「彼に見せる気がなくても、見られちゃうことはあるかもしれない。だから、顔は絶対に写さないように目隠しをして、撮った写真は全部チェックさせてもらう」
「あれ?例のファイルの写真は、普通に顔出しだったけど」
「諭君が持っている写真のこと。彼の手許には、私の顔が写っているエッチな写真は無いの」
(抜かり無い。ほんとに私の妻か?)

「あ、OL風の事務服のやつは?」
「あれは、いいかなって・・・。今思えば、危ないけどね。親とか、まして先生に見られたら・・・」
「じいちゃん先生に迫られるかも」
「やめてよ〜」
「ごめんごめん」
「あと、二重に保険をかけたの。私の恥ずかしい写真を人に見せないように、彼の恥ずかしい写真も撮ったの」
(すばらしい! でも、どんな写真を?)

「下半身丸出しでも、男の人ってそんなに恥ずかしくないよね」
「う〜ん、高校生がどうだかはわからないけど、そうだね」
「だから、下半身だけ裸でM字開脚で縛って、顔とおちんちんと学生証が一緒に入るように写したの」
(うわ、き、鬼畜・・・)

こんなことを妻が考えついたというのか。
妻の意外な一面を見た気がした。

・・・いや、そもそも、本当に妻が考えたことなのか?


[29] Re: 優しい嘘  修2 :2013/07/14 (日) 23:49 ID:lEuRcuZE No.17999

<嘘>

妻からの告白を聞いて、とにかく興奮した。性のことには消極的な、あの妻が・・・

告白を聞いている間も気になってはいたが、一人になって冷静に振り返ってみると、やはり何か引っかかるものを感じた。
具体的には何かわからないが、違和感を拭えなかった。
ごまかされているようなところは無かっただろうか。
話の筋としては通っていたような気はする。説明にも納得した。
妻がこんな事をする筈が無いという先入観が邪魔をしているのだろうか。

告白の後、妻は言った。
「私はソファで寝ます。今夜は、同じ寝室では申し訳なくて、とても寝られないから・・・」
「ショックだったけど、怒ってはいないから」
そう言ってみたが、妻の態度は固かった。
妻の告白を聞き始めた頃は、終わったら、どんな『お仕置き』をしてやろうか、と考えていた。
だが、途中からは妻の話だけで満足していた。むしろ、妻に寂しい思いをさせていたことに罪の意識を感じていた。
とても、妻とセックスをする気分ではなかった。

頑なな妻に折れて、その晩は一人で寝室で寝た。殆ど寝られなかった。

翌朝、妻は全く私と目を合わせようとしなかった。
私がこの場にいるだけで辛いのだろうと思った。だから、早すぎるが、午前中に家を出て、赴任先に戻ることにした。
玄関先で妻を強く抱きしめた。許すという気持ちと、失いたくないという気持ちを伝えたかった。
妻はとうとう最後まで目を合せようとしなかったが、腕に力が入り、抱きしめ返してきた。
過ちは犯したが、心は私にある・・・そのことが伝わってきた気がした。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
赴任先に戻ると、もう一度写真を見直してみた。
初めてこの写真を見た時の興奮は無かった。
一枚一枚、クリックして再生する。前に見た時と同じ、かわいい妻がポーズを取っている。あの時より冷静な分、妻の魅力だけが伝わってくる。
はにかんだような笑顔、照れたように目を伏せる表情、じっとカメラの向こうを見通すように見つめる澄んだ瞳・・・
改めて、妻のことが大好きなんだと思い知った。
それなのに、君はどうして・・・この笑顔を他の男に・・・

二本目の缶ビールを開けた頃、面倒になって写真を自動スライドショーで再生してみた。OL緊縛編ではなく、自宅での健全画像のやつだ。
ここには妻の愛くるしい姿だけが記録されている。私の宝物だ。大切な宝物だ・・・
もう、はっきりと自覚していた。
私は『脚フェチ』で『制服好き』だ。でも、実は『妻の脚』と『妻のコスプレ』が好きなのだ。
街で黒いスーツ姿のOLが自転車に乗っていると、必ず目で追ってしまう。信号待ちで片足を着いた時にタイトなスカートから僅かに見える太股・・・
これが妻だったら・・・と想像して見ていたのだ。
実際には、絶対に見ることができない妻の姿を・・・

結婚当初よりも、単身赴任してからの方が、妻への想いが増えている自覚はあった。
だいたい、一人で考える時間が多すぎるのだ。
妻と電話で他愛もない話をしながら、密かに涙を流したことも二度や三度ではない。
楽しく会話している最中に、前触れもなく頬を涙が伝っていて驚いたことが何度もある。
配偶者を亡くした場合、その後の余命は女より男の方が短いという。データが本当かどうかは知らない。
ただ、男の方が寂しがりの生物だという意見には、今なら、はっきりと賛成できる。

ベッドに横になりながら、PCの画面だけを眺めていた。
私には妻を咎める気持ちなど、全く無かった。だが、妻は自分自身を許せるのだろうか。
妻が自分を許せないとしたら・・・それは元通りの夫婦には戻れないということだ。
私がどんなに望んでも、妻が望まなかったら・・・
私は、今日までの人生で、最大の恐怖を感じていた。

画面は、愛する妻の映像が無限にループしていた。順番もとっくに憶えていた。
ソファに座った妻がこっちを見つめる。笑顔で両手を振る。
ここで立ち上がって、くるっと回って・・・
(ああ、秀美・・・)


[30] Re: 優しい嘘  修司 :2013/07/15 (月) 02:58 ID:.9KOqO.s No.18001
こんばんは(*^^)v 

そうですか・・・修さん 単身赴任・・・ 

それじゃ〜 奥さんも、女ざかりの生身が淋しくて・・・ 

そんな、奥さんを慰めてあげたいですね〜 修さんの代役で・・・

続きも、もちろん〜楽しみにしていますよ(*^^)v


[31] Re: 優しい嘘  ダデイ :2013/07/15 (月) 19:35 ID:3L4b8lgk No.18005
秀美さん、その時の詳細の説明を割愛してしまいましたねぇZ

一度は暴発してる彼だから、秀美さんが上に乗って導いて挿入したのですかねぇ?

恥ずかしい屋の秀美さんが、どのように彼を誘導したのか聞かなかったのですか?

[32] Re: 優しい嘘  修2 :2013/07/17 (水) 22:51 ID:T7rsTn.s No.18012
皆様、ごめんなさい。
期待を裏切る内容で。
ヘタレなもので、妻の涙を見るともうそれ以上何も言えなくなるわけで・・・
 
じきに第一部は終幕を迎えますが、もうほぼエロシーンはありません。
ただ、第二部への前段として必要だと思っているので、しばらく続けさせていただこうかなと思っています。
エピソードはともかく、実話ベースの第一部。私の中でいろいろと制約がありました。
フィクション比率が高まる第二部は、ちょっとテイストを変えます。
現実の妻にはできないことを、いろいろとしてみようかなと思っています。


[33] Re: 優しい嘘  修2 :2013/07/17 (水) 22:59 ID:T7rsTn.s No.18013
「あ、あぁ・・・?」

その時になって、ようやく気付いた。写真の不自然なところに。

一枚ずつ見ている時には、被写体である妻が動いていることもあって、気付かなかった。
スライドショーで見て、初めて気付いた。
・・・背景が動いていない。カメラのアングルが数枚ずつ、全く動いていない。
明らかに、諭君が手に持ったカメラで撮影しているようには思えない。
たまに調整はされているが、カメラは固定されている。
二人の記念撮影、ということならわかる。でも、妻の話ではそういうことは無かった。
妻は動いているのにカメラだけ固定されている理由がわからない。被写体が動いているのなら、手持ちで撮るのが普通じゃないか?

一つの可能性が頭に浮かぶ。
(この時、妻の他には誰もいなかった。だからタイマーかリモコンで撮影した・・・)
想像が正しいとすると、諭君が撮影したという告白の・・・、嘘の告白の理由は何だ?

でも、緊縛写真は手持ち撮影のように見えた気がする。急いでOL緊縛編と制服陵辱編を見る。
そういう視点で見ると、こっちの写真にもやや不自然な点があった。些細なことだが。
とにかく、画像がきれいだった。手ぶれしている写真も全く無い。
家庭内の照明だけだが、暗い写真は無かった。妻に光が当たるように配慮されている。ストロボで白く飛んでいる写真も無い。
衝動的に妻を襲ってしまう男が、本当にこんなに冷静に写真を撮れるものだろうか。
『カメラマンによる撮影』的な客観性、そんな感じだ。画像投稿サイトで見るプライベート写真よりも、むしろ週刊誌の袋とじに近い。

妻の説明にあったように、カメラマンのようにポーズを付けること自体も無理はないだろうか。
童貞少年が人妻との秘密の写真の撮影に、冷静でいられる方が不自然で、不気味だ。
デジカメ写真だから、失敗作は消去されているとも考えられるのだが、直感的に何かが変だと思えた。
この写真は、怪しい・・・

それに・・・、妻の告白で、誤魔化されたことがあったことに、今頃になって気付いたのだ。
迂闊だった。妻を責めるのが可哀そうになって、聞きそびれていたのだ。
諭君の筆おろしの話の具体的なところを聞いていない。写真の話で、私の興味がそちらに行ってしまったのだ。
その後は寝室で一緒に寝る寝ないの押し問答になった。
・・・うまく誤魔化された気がする。

そして、もう一点、気付いてしまった。
妻が変身した、あの夜。
私は妻への『調教』の痕跡を感じた。
明るいところでのセックス。口での行為、そして精液を飲む・・・
私が知っている妻には絶対にあり得ないことばかりだった。
だが、妻は諭君とは一度きりだという。しかも、相手は童貞・・・

恐ろしい想像が頭に浮かぶ。そんなことは無いはずだ、妻に限って。
諭君とのことは、嘘なのか?
やはり、私が知らない、他の男がいるのか・・・?
いや、写真のことも考え合わせると、諭君が初めて、ということが嘘なのか?
人妻を喰いまくっている、寝取り魔なのか?
妻を騙したのか。

いずれにしても、妻は嘘をついている。
どんな嘘を・・・?
どこが嘘なのか、全くわからなくなった。
嘘の可能性が多すぎる・・・

聞くのが恐ろしかった。
あれだけの告白をしておきながら、それが嘘だったというのか。
私の妻は、誰にでも優しく、嘘などつかない人だったはずだ。
私を裏切って浮気をしておきながら、嘘の告白をしたのか。


私は迷っていた。
私が知っている妻であれば、あの告白は真実に聞こえる。いかにもありそうなことだ。
私が知らない妻がいるのであれば、一体どこからが嘘なのか見当もつかなかった。


[34] Re: 優しい嘘  ドキドキ君 :2013/07/18 (木) 16:46 ID:Zp.mXKt6 No.18015
いつもドキドキしながら読んでいます。妻の、元カレに撮影された水着姿の写真を見つけた時の興奮を思い出しました。

[35] Re: 優しい嘘  修2 :2013/07/19 (金) 07:39 ID:9PUv2u/E No.18021
この週末で第一部の幕まで行こうかと思っています。
『単身赴任中だけの道楽』として、妻の許可も出ました。
第二部では相当酷いこともするつもりなので、絶対に見に来ないように言ってありますが・・・
それでは、二回分、続けてどうぞ。
---------------------------------------------------------------------------------------------

<優しい嘘>

真夜中に近かったが、まだ、起きているはずだ。
一時間以上も迷ったあげく、妻に電話した。
何が嘘なのか、嘘など何も無いのか・・・

2コールで妻が電話に出た。

「・・・はい」
「ごめん、こんな遅くに」
「起きてたよ、ちゃんと」
(ちゃんと・・・?どういう意味だ?)

「あの写真さぁ・・・」
「あ、やっぱりわかっちゃったんだ?」
「え・・・?」
家を出た時、沈んでいたのが嘘のように明るい声だった。

「ごめんね。修ちゃんを騙してたの」
私が言わないうちに、やけにあっさりと自白した。
まるで待ち構えていたように・・・
妻が嘘をついているかも、と悶々としていた私が馬鹿みたいだ。

ただ、妻の声は妙に明るかった。そこに、私は光明を見出していた。
別の不貞を隠すための嘘ではないのではないか。
寝取られ系サイトの常連である私は、その可能性も考えていた。
妻が先に、私が『寝取られ』であることに気付いたのなら・・・
『自分が浮気をしてしまった話を作る』奥さんの話も読んだことがある。
そうであって欲しい。

「ほんとはもっと引っ張る予定だったんだけど・・・、修ちゃん素直だから、騙してるの、もう辛くて・・・」

妻によると・・・
やはり、撮影は諭君ではない、そもそも、諭君は今回のことに全く無関係なのだ、と。
教室での写真は、普通に生徒さん同士で撮り合ったものだ。
健全画像はセルフタイマーとリモコン、OL緊縛編以降は友人の佑子さんの撮影だという。

ほっとした、妻に裏切られていなかったことがわかって。
騙されたことを怒る気はしなかった。
完全に騙されていたのだ。どこが騙されていたのか、妻に解説してもらわないと全くわからない状態だった。

「修ちゃんが諭君のところに連絡しないかってことが一番心配だったよ。佑子は大丈夫って言ってたけど。」
佑子さんというのは、妻の高校時代からの友人で、隣の市に住んでいる。お互い同じ頃に結婚し、子供もいないことから、私が単身赴任してから、たまに泊まりに来てもらっている。
なるほど、飲みながらの話の中で、ちょっとエッチな方向に行っちゃったということかもしれない。妻が下ネタを話すとは思えないが、佑子さんがリードしたのなら、ありえる。
妻の話では、カメラアングルの不自然さには後で気付いたそうだ。でも、ヘアスタイルの変化でわかってしまうので、「最初の頃の撮り直し」はしなかったらしい。
(いや、たぶん、気付かなかったと思うよ・・・とは言えないな)

「あの告白は何だったんだよ!」
「でも、興奮したでしょ?」
「・・・したよ」
素直に、妻に白状した。

「んふ・・・」
妻は妙にうれしそうだ。
「告白自体が嘘だったんだね」
「そう。騙してごめんね」
「どこまでが嘘なの?」
「電話じゃ、長くなっちゃうから・・・、でも、修ちゃんを裏切ることは、絶対にしていません」
「本当に、誰ともやましいことはしてないんだね?」
もう一つの疑惑を、ついでのように確認した。嘘を認めてくれた。
「本当だよ。・・・信じられないかもしれないけど、それだけは絶対に無いから」
「信じてるよ。でも、詳しく聞きたいな」
「じゃあ、今度帰る時に佑子も呼んでおくから」
「え・・・と、佑子さんは必要なのかな?」
「だって、今回のこと、ほとんど佑子の計画なんだよ」


[36] Re: 優しい嘘  修2 :2013/07/19 (金) 07:41 ID:9PUv2u/E No.18022

週末、会社は半日休みを貰った。プロジェクトの忙しい時だったが、『夫婦の危機です』と言うと、赴任先のリーダーがすぐに許可してくれた。
その人も単身赴任で修羅場を経験したという・・・詳しくは聞いていないが。
事務所を出る時に振り返ると、リーダーが親指を立てて私を見ていた。会釈をして駅へと向かった。

夕方には家に着いた。
妻は、あのスカートを穿いていた。私がそれに気付いて一歩下がって眺めると、裾を摘んで、お姫様のように優雅に『ご挨拶』をした。
「お帰りなさい」

食卓には鍋の用意がしてあった。何故4人分?
「佑子夫婦はちょっと遅れるって。和君が仕事でトラブルがあったとか」
「和君も来るの?」
「居た方がいいから。他にも理由はあるけど」
「よその人に聞かせる話か・・・?」
夫婦間の恥ずかしい話だぞ。セックス嫌いで恥ずかしがりの妻が?
「今回のことでは重要な役割なの、特に佑子は」
真剣な顔だった。一歩も引かない覚悟のようなものを感じた。
「わかった。信じる」
「ありがとう」
妻が表情を崩した。
「先に話、始めようか?」
「佑子さんいなくて、いいの?」
「たぶん、大丈夫」

ソファに腰掛けた。
妻が缶ビールをグラスに注ぐ。ビール工場見学の時に教わった通りの、完璧な比率の泡がグラスを満たす。
いつも、当たり前にやってくれていた妻の仕草が、私の心を打つ。
思い出した。健全画像の中にあったポーズの一つ。左手で自分の左肩に触れ、得意そうな表情。
ビール工場の巨大な液晶画面で見た、女優と一緒だ・・・

「何でこんな面倒くさいこと・・・」
「わからない?」
妻が遮る。
「あのファイルには気付くと思ってた。っていうか、・・・」
「わざと気付かせたんだろ?」
妻が頷く。
「気付いてくれないと困ったんだけど、大丈夫だったみたいね」
「気付いたのは早かったけど、パスが、ね」
「佑子がね『秘密の匂いが絶対に必要だから』って」
「もう少し簡単なパスにしてくれれば良かったのに」
「難しかった? でも、あまりヒントはあげられなかったし・・・」
「うん。でも、あの日、諭君と会ったのは、ほんとに偶然だよね?」
「そう。でも、心の中で『やったー』って・・・。諭君の話題に自然に触れられるから」
「そしたら、こっちが先に触れてしまった訳だ」
「どうしたら、諭君を怪しむようになるかなって二人で考えて、『理想の弟』になったの」
「ん?ちょっと待って、ファイルの日付はもっと前だよ」
「だから、最初から諭君を架空の相手にする予定だったの。でも、設定を途中で変えちゃったりして、矛盾はいっぱいあったと思う」
「うん。告白聞いた時も、何だか違和感があった」
「おかしいところがあっても、それはいいやって。最終的に、修ちゃんと私がこういう話をすることが大事だから」
何かの目的のために、ずいぶん仕掛けをしたようだ。・・・いったい何のために?



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