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愛しい妻

[1] スレッドオーナー: 篤史 :2025/08/29 (金) 09:35 ID:zjNC3KNM No.203326
私の名は篤史、46歳、父が興した自動車関連サービス業の後を継いでいる。
妻の名は茉莉、46歳、店の総務関連を纏めている。
一人息子はコロナ終焉気に高校を卒業し、現在は関東方面の大学生で
青春を謳歌しているはず、と思う。

自動車関連サービス業というのはいかにも大雑把な表現だが、
父が興した頃の業務は車の部品調達や付随する車検、保険代行が主だったが、
車が機械から電子部品に変化するにつれて業務は変化してきた。
車検や保険代行は変わらず業務しているが、
カー用品とエアコンやアクセサリーなどを含んだ店舗経営が主立った業務に変化している。

会社は利益が横ばいながら整備士も含めて30名ほど在籍しており、
私はともかく、総務一般を纏めている妻は、
上得意先の営業窓口も兼任しているため案外忙しいと思う。
私生活の諸事などは気遣って、私もできるだけ協力しているが、
妻としてはストレスが鬱積していただろうし、
正直なところ夫婦関係もお座なり気味だったから猶更のことだっただろう。

妻が木崎を気に入っているのは薄々感じてはいた。
俳優の舘ひ〇しをやや丸くしたような風貌の木崎は51歳、
地元の店舗設計事務所の専務の肩書を有している。
落ち着いた雰囲気と紳士的な態度など妻の好みに適っていたし、
彼と接する妻の様子を傍から窺えば、それは察せた。

木崎との取引は4年ほど前から設計事務所の営業車の車検、保険代行から始まった。
またそれ以外の商品の取引も継続し、いわゆる上得意客となった。
対応したのは妻で、そうした縁から店の店舗改築の折には
彼の設計事務所を指定していた。

二人の関係を薄々感づいたのは今年1月中頃だったと思う。
感づいたというより、正直に言えば妻の口から聞かされた。
妻が言うには、
「新年の挨拶に木崎さんの事務所に行ったでしょ。
帰り際、彼が見送ってくれたんだけど、その時ね、
今度、夕食しませんかって誘われたわ」
と私に話した。
愛想が良く、四十を過ぎてからの妻の容姿は公平な目で見ても肉感的だから、
そうした前例がないわけでもない。
しかし前例の誘いは品良く断ったのを知っていたから、
「木崎さんと食事しても良いよね」
と意思を告げられた私が驚いたのはやむを得ないと思う。

そして、驚きと同時に感じたのは、非常に空しいような切ないような、
しかし身体の底から湧き響いてきた劣情感だった。


[11] Re: 愛しい妻  :2025/09/02 (火) 10:07 ID:3aHAyGlU No.203417
可愛く軽やかに夫を翻弄する奥さん、妖しくて夢中にさせられちゃいます。

[12] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/02 (火) 16:21 ID:qSHjoKKc No.203424
きなこさん、はははさん、おてつさん、美樹さん、
ゆうやさん、ぴさん、乾燥また励ましのお便り感謝します。

美樹さんがおっしゃるように、妻と木崎の初デートは2月のでした。
既に半年が経過し、彼らの関係は親密に推移しているようです。
また木崎の提案で妻は木崎が勤める設計事務所の
顧客のコンサルタントの手伝いを副業(アルバイト的ですが)を始めました。
妻にそんな能力があるのかどうかは別にして、
現在はすれ違いが多い夫婦関係になっています。
お人好しの私でも何らかの利益を共有しあう大人の男と女ですから、
そこに何かが発生するのはわかります。
それを決めてきた妻から話を聞いたときの心情は
皆様には察知していただけると思います。

早く筆を進められれば良いのですが、
なかなかそうはいかない現実がありまして私自身へこたれてます。

しかし、妻の不在時間が多くなったので必然的にフリータイムも増えました。
励ましてくださる皆様の期待に沿えるようにしたいと思います。
よろしくお願いします。


[13] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/02 (火) 16:36 ID:U8Cr22LY No.203426
篤史さん

奥様が、木崎氏が関連したコンサルタントの手伝いを始められたとのこと。篤史さんの辛い心境はある程度想像できますが、やはり当事者ではない私には、心情を察すに余りありますね。

私の「是非とも続きをお願いいたします」という願望も負担になったのかもしれませんね。篤史さんのペースで、ゆっくりと書き進められたらと思います。


[14] Re: 愛しい妻  源さん :2025/09/02 (火) 16:43 ID:3rR3kru. No.203427
はじめまして。
まるで自分のときのことを思い出し胸がモヤモヤします。
うちのときは
「そんな泣きそうな顔しないでよ〜行けなくなっちゃうよ。」と言う妻の言葉は今でも胸に刺さります。
このとき妻は初めて抱かれに行くときの言葉でしたから。
帰って来るまでの気持ちや帰ってきてからの気持ち。
2回目3回目の送り出す気持ち。
今ではだいぶ慣れましたが妻が別の男の女になっていく様を目の前で感じていたので胸がざわつきます。
こんなにあっさりと別の男に変えられてしまうのかとショックでした。
今はまだまだ変わりゆく途中らしいのですが、これ以上変わったら夫婦としてどうなるのか? 不安でいっぱいです。

[15] Re: 愛しい妻  ゆかり :2025/09/02 (火) 23:47 ID:lmC20nlA No.203434
こうして、家庭崩壊の道を選んでいくのですね

[16] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/03 (水) 07:30 ID:VJLAaqp6 No.203440
翌朝の土曜日、起床した私がリビングに入ると、続きのキッチンから、
「おはよ〜」
と声をかけられた。
昨晩のことなど何もなかったような屈託ないいつもの妻の声と調子だった。
返事を返してから、
「今日の予定はなんだったかなぁ?」
ときくと、
「あなたは午前中にA科学とB商店と商談、
わたしは姉の家に立ち寄って、それから出社よ」
よどみなく妻は答えた。
「ああ、そうだなね。どっちにしても昼過ぎになるから、
昼はどこかで食べるよ」
そんな話をしながら食卓に着いた。
土曜日の朝8時過ぎのTVは毎週サタデープラスで、
妻がお気に入りのMCが様々な商品を比較するひたすら試してランキングが流れていた。
このMCは、妻の姉にどこか似ている。
「姉さん、その後、どうなの?」
思い出したように私はきいた。

妻が姉の家に行くのには訳がある。
およそ1年前、姉の芙美は離婚していた。
結婚して実家に住んでいたが入り婿ではない。
しかし、前夫にしてみれば何かと肩身が狭かったのだろうか、
前夫は舅と反りが合わず何度も大喧嘩をした挙句、家を出てしまった。
1カ月ほど経った頃、前夫が姉に無断で消費金融から借りた残金を請求される羽目になった。
姉の芙美も実家に居られず家を出たが、その跡が厄介だった。
借金返済の一部は妻が負担したが、姉は水商売(熟キャバ?)のホステスとして働き始め、
それまでの生活と一変してしまった。
そんな姉を心配して、妻は隣町の賃貸マンションに住む姉の様子を見守っていた。

「うん、もう元気よ。旦那さんがああいう人だったのは不運と諦めるしかないでしょ。
それより返済はもう済んだから、今の仕事辞めて他を探した方が良いかなって」
「隙間バイトとかいろいろあるのにね」
「だから、それは姉次第よ」
「うちで面倒見れない?」
「バカねぇ。姉がいたら、あなた、落ち着かないでしょ?」
一旦、箸を止めて、妻はそんなことを言った。
「はぁ?」
「はぁ、じゃないよ。あなたが姉のこと気に入ってるのを知らないとでも思ってるの?」
私の箸も止まってしまった。
言い返さなかったのは、図星だからだった。

実際、何かがあったのではないが、姉は好みのタイプだった。
血の繋がった妻と姉だが、容姿も性格も違った。
妻の性格は一見おっとりだが芯は案外強く、自らをマネジメントできるタイプだ。
一方姉の芙美はきりっとした美人で、スタイルも悪くない。
しかし、その性格は案外人に頼るタイプだから、妻とは真逆ともいえる。

妻の指摘が的外れでなかったから、私は何も言わなかった。
「まだ姉がい実家に居た頃だから3年くらい前の夏だったかな?
実家で食事会したとき、姉に何度もお酌されてニヤニヤして、
肩をぶつけあったりイチャイチャしてたのは…、どなただったかしら?」
箸を置いて、食後のコーヒーを淹れはじめた妻が、そう言った。
そんなことをよく覚えていると思いつつ、それは事実だった。

「酔ってたからな」
言ってしまってマズイと思ったが、シンクの方から妻の声が飛んできた。
「酔ってれば何をしても良いのかな〜?」
「いや、失言だ」
席を立ち、私は食器をシンクに運んだが、口は災いの元と聞こえないように呟いた。

それから少し会話もなくコーヒーを飲み、番組が終わる頃になって家を出た。


[17] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/03 (水) 09:53 ID:V5BZ/5Xg No.203446
当日、立ち食い蕎麦で昼食を済ませた私が店に戻ったのは午後1時過ぎだった。
大手のカーショップならば冬用タイヤの売り上げ増も期待できるが、
雪が降らない土地柄なので、夏場と比べれば客は少ない。
季節に関係ない車検などの整備工場が活発に動いているのを眺めながら、私は部屋に入った。
正面の席から妻が「お疲れ様」と声をかけてきた。
「A科学もB商店も契約完了だよ」
私は答えた。
「良かったね。予定通り3月からね?」
「そうだね」
「じゃ、そのつもりで手配するね」
「姉さん、どうだった?」
「うん、元気だったよ。仕事、変えなさいって言ってきたよ」
「で?」
「真剣に探して、どうしても見つからなかったら、うちに来ても良いよって」
意外なことを妻は言った。
「おいおい、どうしたの、今朝の話と違うだろ?」
「う〜ん、49歳よ、収入の面で良い働き口ってそうそうないと思うし」
「まぁ、そうかも」
「だから、猶予3か月で、もし働き口がなかったらうちで働いてもらおうかなって」
「総務部長の判断だから、僕は何も言えないけどね」
素っ気なく言うと、妻は横目で私を流し見て、
「あらまぁ、そうかしらねぇ〜。ほんとは嬉しかったりして? どう?」
「ああ、わかったよ。もうその話は終わりだ」
「なんだ、つまらない。面白い話なのにね」
そういう妻を無視して書類整理を始めてしばらくした頃、
「あ、忘れてたわ」
と妻が素っ頓狂な声を上げた。
「どうした?」
「昨日の今日で驚くかもしれないけど、木崎さんが」
書類整理をしていた私の手は、思わず止まった。
「木崎さん? 何かあったの?」
「何もないけど、3時にあなたと面会したいって連絡あったの」
「店で?」
「そうだよ、仕事の話よ」
「仕事の話?」
上擦った声が出てしまった。
「決まってるじゃない」
「いや、僕はその…、夕べの続きの話かと」
「彼とあなたがデートしたいって?」
「何言ってんだよ」
そう言って詰ると、妻は勝ち誇ったような表情をちらりと見せて、
「夕べね、うちで出来る仕事があればよろしくお願いしますアピールしたからかな」
「へぇ、さすが外商担当だね」
「そしたら、木崎さん、考えておくよって言ってくれたんだけど、
まさか次の日に話しかけてくれるなんて思わなかったから、わたしも驚いたの」

私は部屋のドアが閉じてるのを確認してから、
「食事デートで色気のない仕事の話をしたんだ?」
「そうね。う〜ん、そればっかりじゃないけど」
秘密めいた表情を見せて妻は言った。
「そういえば、夕べのこと、なにも聞いてなかったね」
「ちょっと疲れてたし、あなたにきかれなかったし」
「きけば答えるんだ?」
「そうね、どこまで話すかは別にして…、聞きたい?」
どう答えようかと迷ったが、
「ああ、是非とも聞きたいね」
と、言った。
今度は、妻は挑戦的な目をして首を少し傾け、
「知らないよ〜、嫉妬して焦っても」
と、なんとも艶っぽい妖しい目を見せて妻は囁くように言った。


約束の時間より5分ほど早く木崎はやってきた。
上得意客の木崎だから何度も面会している。
しかし、昨夕、妻と食事デートをしたのだから、
これまでの面会時と印象はやはり違った。
昨夕、妻が食事をご馳走になったお礼を述べるべきかとか、
これまでの面会よりもやや落ち着きを欠いていたかもしれない。
応接室に入ると、ソファに座っていた木崎は立ち上がり、
「夕べは奥様をお借りして済みませんでした」
と最初に挨拶してきた。
「いや、こちらこそ迷惑をお掛けしました」
そう返しながら、脳裏に彼が妻にプレゼントしたワンピースやピアスが頭に浮かんだ。
変に鼓動が高くなっているのを感じる。
だが、木崎は落ち着いたもので、相変わらず館ひ〇しに似た風貌に余裕の笑みを浮かべていた。
背が高く、精悍な顔つきだし、着ているスーツも上等だった。
しばらく交わした世間話の後、木崎は訪れた要件を話し始めた。
内容は、彼の設計事務所で使用している社用車を、
順次リース契約にしたいという話だった。
車のリース契約は個人契約の場合、割高になることが多いが、
社用車の場合は経費で落とせるので、どちらかと言えば法人契約が有利だろう。
現在、設計事務所では社用車を8台所有しており、
その全てがトヨタのカローラクラスだった。
リース契約にした場合は所長と木崎の車はやや高級車に変更するという。
私は妻を呼び、保険代金等概ねの契約金額を示すと、
木崎は右手を差し出して握手を求めてきた。
「良いじゃないですか。この金額なら上等です。帰社して早速手続きしますよ」

それからしばらく雑談をして木崎は席を立った。
私は応接室を出ていく木崎を見送り、妻は廊下を先立って彼を案内した。
顔を出して二人の様子を窺うと、出口のドアの先で立ち止まった二人は
何かを話していた。
妻が何度か頷いて頭を下げ、木崎は妻の腕に軽く触れていた。
そんな二人を、私は別の世界の住人のように見ていたように思う。


[18] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/03 (水) 10:00 ID:V5BZ/5Xg No.203447
就眠前の暖房がほど良く効いた寝室…。
三面鏡ドレッサーの前で風呂上がりの後の肌の手入れを済ませた妻が、
鏡の中からベッドに上がった私を見ていた。
落ち着いた視線というより、なにか曰くありげな色が漂っていた。
笑みを含んだ表情で妻は立ち上がってベッドに近づいた。
ネイビーのナイトガウンに透けて見えるウェアの下に着けているのは、
左右の腰で留めたビキニショーツだけだった。
最近、見ていなかった艶っぽい姿だった。

ベッドに上がった妻は四つ這いで私の隣にきた。
甘い香水の香りが胸を躍らせた。
「実に艶やかだね」
率直に言うと、妻は首を傾けて、
「あの人もそう思うかしら?」
と掠れた声で言った。
「あの人って…、見せたの?」
急に現実に引き戻された私は慌てて言った。
「おバカね、見せるなんて言い方、やめてよ」
「見られたとか?」
「見せてもないし、見られてもないよ」
謎かけのように言い、妻は喉で笑った。
男も豹変するが、妻の場合は天と地ほどの差があると思う。
普段の妻からは思いもつかない変貌といえる。
「…どういうこと?」
「だから、そういうことよ」
「何もなかった…ってこと?」
「何もないといえばウソかな? ワンピとピアス買ってもらったしね」
「それは夕べ、聞いたよ」
「あら、そう? だからお礼しなくちゃ失礼でしょ」
「お礼? どんなお礼したの?」
「そうね…。お食事して、その後、新しくできたお店へ…、あのお店、パブっていうのかな」
「その店で飲んだんだ」
「酔うといけないから、少しね」
「じゃあ、話をしたんだ?」
「お話もしたし、それから踊ったよ」
「踊れるんだ、その店」
「店の奥にカラオケのステージがあるの。その前に4組くらい踊れる場所があったわ」
「なにを…、踊ったの?」
「ふふ、何を踊ったと思う?」
「ブルースとか?」
「うん、まぁそうかな。チークよ」
「……」
出し惜しみするような物言いに私はいつしか興奮していた。
「長い時間?」
「そうねぇ、5曲くらいかな。けっこう長い?」
「その間、ずっとチークを踊ってたんだ?」
「そう、手を握り合って…、頬を密着させて…」
「頬、だけ?」
「あなたとだって踊ったじゃない。その時、頬だけだったかしら?」
「……いや、それだけじゃなかったよな」
「じゃあ、そういうことよ」
「胸、触られたんだ?」
「触られたんじゃなくて、自然に触れちゃうでしょ」
「じゃあ、腰とか尻も」
「普通、チークダンスって男の人の片手は腰を支えるでしょ」
「じゃあ、腰を触られたんだ」
「そうね。あ、でも、お尻も撫でられたかな? ふふ」
木崎はおそらくその気で妻の尻を撫でたのだろうと思う。
下半身だって密着させたに違いない。
そう想像したとき、妻も木崎の股間を意識したと思った。
そう想像したとき、わずかながら表情に出たのだろうと思う。
「ねぇ、あなた。わたしってどう? 魅力的?」
思わぬことを妻はきいてきた。
「もちろん魅力的だよ、間違いない」
「興奮する?」
「するね」
「大きくなっちゃう?」
「なるさ」
「うわぁ…! だからだね、木崎さんのも、そうだったよ」
うっとりした表情で妻が言った。
私は呻いてしまった。
妻とチ−クダンスを踊った木崎は頬を寄せ、手を取り合い、
片手で妻の丸く豊かな尻を撫で、さらには勃起させた下半身を
妻の下半身に密着させたのだ!!
しかし、それより私の心を砕いたのは、木崎に勃起を密着されて、
あたかも歓喜した様子の妻の表情だった。

四つ這いだった妻は私に覆い被さって、そのまま唇を重ねてきた。
トロリと温かく甘い唾液が滴り、ついで柔らかい舌が滑って差し込まれてきた。
絡み合った舌の感触にのぼせている間に、妻が這わせた指の先が股間を捉えた。
下着ごと掴んだ幹をゆったりと上下させ、やがて直に掴んできた。
唇を重ね、舌を絡めあったまま妻は喉元で笑った。


[19] Re: 愛しい妻  ふにゃ :2025/09/03 (水) 10:26 ID:MHqUnuQM No.203448
自分の妻と重ね合わせると、とてつもなく興奮します。
更新楽しみにしています。


[20] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/03 (水) 11:06 ID:9T5FWI7I No.203449
篤史さん

更新して頂き、ありがとうございます。
本当にうまいですね。前回も描きましたが、プロの作家のようです。というか、篤史さんって、プロの作家さんでしょう。

奥様が、ベッドの中で篤史さんに口づけし、肉棒を愛撫してきたのは、昨夜の木崎氏とのデートで昂ぶらされた身体を鎮めるためなんでしょうね。それに今日も、仕事とはいえ、木崎に会ったわけですし、相当昂ぶっていますね。もちろん、篤史さんを嫉妬させて、自分が楽しむことも目的でしょうが。
篤史さん、凄く興奮したんじゃないですか。私だったら、妻が浮気相手の男に昂ぶらされた肉体を鎮めるために、私の身体を使ったら、興奮します。


[21] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/04 (木) 12:10 ID:ZfzcUPvk No.203481
妻との性的相性は悪くない、というより良いと思う。
一見おっとりタイプの妻がセックスに貪欲なのは私好みだし、
恥ずかしながらやや早漏気味の私を叱咤激励する妻の様々な行為にも満足している。

以前記述したが、姉の芙美に何かと気を遣う私に嫉妬したらしい妻は、
「姉の身体を想像してたんでしょ、こんなに早く出しちゃって!!」
と詰ったりした。
そして、
「他の女で興奮したりして…、わたしも誰か探しちゃおうかなぁ」
こちらの胸中を見透かしたように言ったりもした。
「あのさ、気になってる誰かとかいるの?」
「う〜ん、どうかしら? でもね、それらしく誘ってくるお客もいるから、
わたしって案外もてるのかな?」
「そうなの?」
「自分の女房だから安心なんって思ってたら大間違いかもよ。
特にね、早打ち君は要注意じゃないかな〜」
結婚当初から早漏気味だったし、それまで妻にそれを本気で詰られたこともなかったから、
一戦済んだ後の刺激的な言葉の遊びと私は思っていた。
しかし、木崎の登場でそれが言葉遊びでなくなる・・・、つまり妻の意識の底に
見え隠れしていた容貌が具体化するかもしれない危機を感じたのはいうまでもない。

そして妻にしてみれば、趣味として寝取られ願望がある私を挑発して、
木崎との関係を承諾させる思いを秘めているかもしれない・・・。

覆い被さってキスを仕掛けてくる妖艶な技法に怯える反面、
私は脳天が痺れる快感に放心状態だった。
キスを解いた妻の唇が私の耳朶を甘噛みしてくる。
首筋をたどって鎖骨に移り、やがて乳首を舌先で弾いてきた。
乳首の愛撫で声を上げる私を見て妻は喉で笑いながら、片手で下着を脱がした。
ヒクヒクと跳ね出たペニスを掴んだ妻はそろそろと撫でると、
付け根を押さえて垂直に固定した。
「凄いね! カチカチっ!」
「茉莉、たまらないよっ!」
「木崎さんのアレを押し付けられたって話に興奮したのね?」
妻の質問にどう答えようかと一瞬思案した。
しかし、自身の思いを否定できる状態でなかった、と思う。

「ああ、興奮したよ!」
「まぁ、やっぱり」
「茉莉は・・・、どうだったの?」
「周りにね、踊ってるカップルが3組いたの」
「ああ、あそう言ってたね」
「カップルの男性がね、木崎さんとわたしの踊りを盗み見してたわ」
「気づかれたのかな?」
「かもしれないけど。・・・それよりね、彼と私の関係を盗み見されてる気がして、
それに興奮したかな」
「不倫カップルって?」
「家庭外恋愛カップルよ」
なるほどと思ったし、その口調から妻の思いがある方向に向いているのを私は感じた。

「家庭外恋愛に興奮する?」
「しちゃうかも。っていうか、興奮してるもの」
「抱かれちゃう、木崎さんに?」
「あの人にその気があって、望まれたら抱かれちゃうかも」
「茉莉、僕を愛してる?」
「愛してなけりゃ、こんなこと言えないでしょ?」
「離れたりしないよね?」
「それは絶対にない。ほんとうに愛してるのはあなただけよ」
家庭外恋愛を夢見る世の中の妻たちの常套句と思うが、私は妻を信じた。
もちろん、自身経験がない「寝取られ」体験の実践への期待や興奮もあるが、
妻を信じようと思った。


[22] Re: 愛しい妻  ジゼル :2025/09/04 (木) 12:38 ID:RhBD2roE No.203482
篤史さん、なんと素晴らしい奥様なのでしょう。
しっかりと篤史さんを愛してると宣言しながら、家庭外恋愛も充実させる。
焦るわけでも足踏みするわけでも無く、自然に優雅に家庭と恋愛を行き来する姿は魅力的ですね。
これからの進展に期待してしまいます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


[23] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/04 (木) 15:36 ID:ZfzcUPvk No.203488
その日を境に夫婦生活の頻度が増えた。
妻は、木崎にその気があって、望まれれば抱かれるかもしれないと言った。
従って木崎の行動次第なのだが、妻への誘いはなかなか訪れなかった。

期末を迎え仕事は相変わらず何かと多忙だった。
妻は店内の総務をはじめ、外商では得意客からの要望対応に走り、
私も書類整理や商工会の催しに参加したりと落ち着かなかった。

そんな状況にもかかわらず、ベッドに入ると木崎からの連絡の有無を妻にきいた。
「彼からまだ連絡ないのかい?」
「ないよ」
「ほんとに?」
「なに、それ? あれば話すわよ」
「どうしたのかなぁ?」
「期末だから忙しいでしょ、彼も」
「電話もない?」
「しつこいわね」
「そうかい?」
いつものように就眠前の肌の手入れを済ませてベッドに入ってきた妻は、
「そんなにわたしを誰かに抱かせたい?」
そう言って、上から目線で見つめてきた。
私は、そんな視線に弱い。
弱いというより、心を掴まれたような刺激を受け、勃起してしまう。
妻の手を取って股間に引き寄せると、その手を振り払い、
「変態っ!」
と罵られる。
罵られるとさらに興奮するが、妻もそれに気づいたようで、
「うわぁ〜、イヤらしい! 鳥肌立ちそう」
「いいじゃないか、夫婦なんだし」
「そういう話じゃないでしょ。他人に私が抱かれると興奮するなんて、ほんと変態!」
「茉莉だって、彼に抱かれたいんだろ?」
「バカねぇ。彼が望むならって言ったでしょ。望んで抱かれるわけじゃないよ」

どっちにしても同じと思うが、その議論は良いとして、
「彼、茉莉を誘ったらどこへ連れていくのかな?」
「そうねぇ、初めにお買い物よね」
「アンクレット?」
「うん。アンクレットの他にもなにかプレゼントしてくれるかも」
「例えば、なにを?」
「う〜ん、そうね・・・」
そう言って首を傾げた後、
「彼、あなたに知られるのを承知でプレゼントすると思うの。
だから・・・、下着、かな?」
「それって、僕に対する挑戦ってわけ?」
「さぁ、それはわからないけど、わたしが彼だったらそうするかなって」
妻は、木崎は私を意識しながら妻を寝取ると考えていると言った。
私は急にもやもやとした得体のしれない何かが胸中に充満した。

木崎の素性を私は知らない。
見た目は記述している通りイケオジ俳優の館ひ〇し似で、
上等なスーツを着て物言いも穏やかな所謂渋い中年男、
彼が就いている職業と役職、それに店の上顧客という事実だけだ。
私の目には悪人には見えない。
ただ受ける印象は積極的な行動派で、女好き、
それも既婚者好みのように思える。

木崎が妻を寝取る目的は何だろう?とも思った。
最初のデートで安価とは思えないワンピースやピアスを
妻にプレゼントしたのは、妻の気を惹くためだろうことは間違いない。
そして実際、妻の心は木崎に傾いている。
木崎の目的は、妻を魅惑して肉体関係を持つだけだろうか?
よもや妻を囲うのが最終目的とは思えないが、
胸中に充満した得体のしれないもやもやは消えなかった。

「下着をプレゼントされたら、僕の前で披露してくれる?」
思いついた質問を投げかけた。
「見たい?」
「そりゃ見たいよ」
「でも二番目だよ」
「二番目?」
「だって、たぶん・・・、先に彼に見せちゃうと思うよ」
そう指摘された私は急激に欲情した。

時々だが、妻は新しく購入した衣服を着て私の意見を求めることがある。
正面に立ってその場でくるりと回って、両手を広げ、愛想良く微笑むのだ。
そんな妻を私を愛くるしく眺める。
妻はプレゼントされた下着をどんなふうに木崎の目に披露するのだろう。
外出着でも部屋着でもなく、基本的に見られたくはない下着姿だ。
女としての羞恥を熟知している妻が、
木崎の目の前で恐らくは特別セクシーな下着姿を晒す想像に滾った私は
妻に覆い被さった。

「きゃっ! 犯されちゃうよぅ〜」
妻は黄色い声を上げて仰向けに倒れこんだ。
四十路を過ぎて柔らかみを増した乳房が弾んで踊った。
乳房に顔を埋めて乳首を吸う。
声もないまま妻も息を荒げている。
下着を脱がせる余裕もなく、広げた両足の中に腰を割り入れ、
乱暴にショーツを横に毟って昂りを突き入れた。
「ひっ、ひぃぃ!」
思いもしなかったほど妻は潤っていた。
すぐ股間がぶつかり合う湿った肉音が響いた。
「あ、あなたっ!」
「茉莉っ!」
がむしゃらに突き続けると10分も経たぬ間に私は催してきた。
それを妻も察知して、
「ダメダメダメッ! まだダメッ!」
「あぁぁ、たまらないよ、茉莉っ!」
「イッちゃたら、ほんとに木崎さんとエッチしちゃうよっ!」
「あぁ、もう限界だよっ!」
妻の制止の要求も空しく、私は思い切り放ってしまった。
「ああぁぁ・・・、あなたぁっ! 愛してるっ!」
私が放っても妻は尻をしゃくり続けていた。


[24] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/04 (木) 15:55 ID:ZfzcUPvk No.203490
源さん、美樹さん、ふにゃさん、ジゼルさん、
励ましのお便り、感謝します。

仕事は相変わらずの状態ですが、妻の不在時間が以前と比べると多くなっているので、
これまでの半年間を回顧する時間の余裕が持て、
少しはご報告の頻度が上がっている気がします。

難しいことは述べたくないのですが、回顧して思うのは夫婦関係の多様性です。
昭和の頃の男尊女卑とかは消え失せた恐竜みたいなもので、
家庭の主婦の自立は実際に多いようですし、またそれを認めざるを得ません。
そして、そこに何かの物語が生じるのは、ある意味、仕方がないのかと。
夫婦とはいえ、生まれも育ちも考え方も違うと思いますが、
そこで一番大切なのは妻への信頼と考えています。

これから妻は大いにはばたくことになりますが、
出来るだけご理解いただけるように記せればと思っています。
変わらず励ましていただけると嬉しいですし気力の持続にもなります。
本当に感謝しています。


[25] Re: 愛しい妻  daigo :2025/09/04 (木) 16:06 ID:3xrd9fcc No.203491
篤史さん、はじめまして。
久々に下半身の疼く投稿をしていただきありがとうございます。
一言お礼が言いたくてレスしました。
文章がすごくわかりやすくて読みやすいこともありますが描写が素晴らしいのか
素敵な奥様の様子が容姿までもが浮かんできます。
NTRには興味があるものの
ホントに寝取られてしまったり
調教されたりするような話は好きではなく
紆余曲折ありながらも旦那さまの元に帰ってこられるような話が好きではあるのですが
実際の出来事をゆっくりで結構ですので是非最後まで
教えていただきますようよろしくお願いいたします。


[26] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/04 (木) 16:40 ID:IRtIgExE No.203493
篤史さん

投稿していただき、ありがとうございます。とても興味深く読ませていただきました。
素晴らしい展開ですね。NRTの私には羨ましい限りです。

ところで私も早漏です。早漏には、NRTが多いのでしょうか。性科学の研究テーマになりそうです。くだらないことを言ってすみません。


[27] Re: 愛しい妻  ふにゃ :2025/09/04 (木) 17:43 ID:/sPnCLUA No.203495
「ダメダメまだダメ。イっちゃったらホントに木崎さんとエッチしちゃうよ〜」
なんて興奮させてくれる言葉なんでしょう。
それでも我慢できずに出してしまうという情けなさ。
早漏の私としては最高のシチュエーションです。


[28] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/04 (木) 18:59 ID:x4PKt5BI No.203498
daigoさん、ご丁寧なお便り頂戴しまして感謝します。

〔24〕のコメントにも記しましたが、こんな世の中なので夫婦関係の多様化は
避けられないと考えています。
では夫婦を繋ぐものは何かと考えれば、互いの立場を尊重しあう思いやりでしょうし、
互いを信じることでしょうか。
そのつもりでいる私ですが、胸中に存在する邪な思いも中々捨てきれないのも事実です。
ご報告が進めば、現在の私たち夫婦がどのような状況にあるかを知っていただけるはずですが、
こうしたことに関心のない人たちにはなんて不幸な夫婦かと思われるように感じます。
しかし、おっしゃるように夫婦関係が瓦解しては元も子もありません。
もちろん一抹の不安はありますが、今のところ、夫婦間の意思疎通は健全です。
期待に沿えるか分かりませんが、これからも応援していただけるようお願いします。


[29] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/04 (木) 19:20 ID:x4PKt5BI No.203499
美樹さん、ふにゃさん
感想いただき感謝します。

早漏談義もなんですが、以前、サイドテーブルに置いてある時計で
実際どんなものかと試した経験があります。
私の場合、精一杯頑張って耐えられるのは10分でした。
おそらく今もその調子は同様です。

早漏の定義ではないけれど、学者が調査した統計では
6〜7分が平均という事実もあるようです。
なのでそれ以下ですと該当するようです。

そんな私に慣れたのか、妻もタイミングを合わせる術を心得ているようです。
私たちの場合は、ベッドインしてから挿入に至るまであれこれと会話をするし、
その間、互いの愛撫も欠かしてないので、それで多少は誤魔化してるのかと。

早漏と寝取られの因果関係は考えたことがないので何とも言えませんが、
これも私たち夫婦の場合は、妻が夫婦関係の主導権を握っているため、
そもそも私がマゾ気質なのだろうと思います。
投稿文中にも記したように、妻が満足する前に放ってしまうと詰られますし、
おかしなもので、妻に詰られると気の昂りを感じる私がいます。
そんな私を観察しているのか、調子づいた妻はさらに詰るんですね。
結局、いつの間にか妻に馴致されて、私が寝取られ嗜好に傾いたのかと分析していますが・・・。

つまらない話でしたが、今後とも何かとよろしくお願いします。


[30] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/04 (木) 21:16 ID:IRtIgExE No.203500
「学者が調査した統計では6〜7分が平均」というのはおもしろいですね。
それが、挿入してからの時間なのか、それともピストンを始めてからの時間なのかが気になります。
私の場合は、膣内の感触を味わいながら、ペニスをゆっくりと動かすのが気持ちよく、それで十分射精しそうになります。慌てて抜いて、昂ぶりを鎮めて、再挿入して、ということで時間を稼ぎます。
測ったことはありませんが、ピストンを始めたら、おそらく1分も持たないと思います。
6〜7分が平均とは、皆さん凄いですね。


[31] Re: 愛しい妻  洋祐 :2025/09/05 (金) 01:19 ID:G8eMu3Do No.203503

女性へのアンケート調査(20〜40代:各100名,50代:80名.60代:69名,平均42.7歳)によれば、
理想の時間は1位:10分(20.9%),2位:5分(18.9%),3位:1分未満(12.9%),4位:15分(9.6%),5位:3分(7.1%),
平均:9.7分で、46.8%の女性が5分以下、74.6%の女性が10分以下が理想と答えています。
逆に、30分以上の挿入時間を希望する女性は8.0%しかいないそうです。
実際に、長いと嫌がる女性が多いようです。

そう考えると、早いか遅いかは相手の女性次第となりますが、奥様はどの程度なのでしょうね。
私はかなり遅漏なのですが、パートナーが8.0%の女性なので本当にラッキーでした。


[32] Re: 愛しい妻  ジゼル :2025/09/05 (金) 05:26 ID:gg94qDi2 No.203507
篤史さん、更新ありがとうございます。

自分もかなりの早漏です。
なので女性に感じてもらえるように前戯やクンニなどに時間をさき、出来るなら女性から望まれる頃合いに挿入するようになりました。
それでも中に入れるとどうしても彼女からの声と締めつけが気持ちよく持ち堪えることが出来ずに出してしまうことがたびたびです。
こればかりはいつまでも反省しているのですが治りませんね。
何度も出来る若い頃なら良かったのですが衰えもありますし、もう仕方ない部分もあるのかと諦めもちらほら。
余計なことでしたね。

奥様が可愛い。
反応一つ一つが篤史さんを刺激するようにそして恋する乙女も見え隠れ。
嫉妬なのかそれとも奥様への愛情なのか?どちらにしても魅力的です。
奥様がこれからどんどん綺麗になっていくのでしょうね。
楽しみです。


[33] Re: 愛しい妻  ふにゃ :2025/09/05 (金) 08:51 ID:PGSytDLA No.203510
篤史さんの、早漏と寝取られの因果関係の分析はその通りじゃないかと思います。
早漏でおちんちんも小さい自分じゃ妻を満足させられないから、巨根で1時間2時間でも挿入していられる男性に妻をイキ狂わせて欲しいと願っているMな自分がいます。


[34] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/05 (金) 12:12 ID:TPokyBmM No.203513
洋祐さん こんにちは。
仔細なデータ、ありがとうございます。
なるほど、と思いました。
要はパートナーとの相性が良ければ男女ともほぼ満足という意味合いでしょうね。
妻の場合は・・・、考える必要に迫られるかもしれません。
これからもよろしくお願いします。


[35] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/05 (金) 12:19 ID:TPokyBmM No.203514
最初の食事デートから約2カ月後の、4月中旬、妻は木崎から2度目の誘いを受けた。
その日、私は数日前から決まっていた用品メーカーへの出張日だったし、
それは妻も承知していたから、
「ねぇ、どうすれば良い?」
と、困惑した表情でたずねてきた。
「出張日程の変更は無理だからなぁ」
「そうよねぇ・・・」
「う〜ん・・・、僕がいないとまずい?」
「まずくはないけど・・・、でも不安かな」
「僕が帰るのは翌日の夕方だよ」
「日にちを変えてもらおうかなぁ」
「彼だって忙しい身だと思うよ。時間が空かなかったからその日になったんじゃないの?」
「そうよね・・・」
木崎抜きのそんな話は無意味だったが、
私が不在の間の2度目のデートに妻が困惑するのは仕方ないだろう。
むしろ、困惑や不安の表情を示す妻が愛しかった。
「だけど断るのは、どうだろね?」
「・・・・・・」
「僕は受けた方が良いと思うけどな」
「そう?」
「茉莉が待ち焦がれた木崎さんとの2度目のデートをする当日、僕は出張。
その日の夜はビジネスホテルでデートの様子を想像して、翌日の夕方まで
悶々と過ごすなんて、案外刺激的だろ?」
「それは、あなただけでしょ。デートするのはわたしなんだから」
「だから、鬼の居ぬ間になんとやらで、茉莉も羽目を外せるんじゃない?」
「そんなこと言って・・・、知らないよ」
「ってか、けっこう期待してるんだろ、茉莉も」
「へぇ、そうやって意地悪するんだ」
妻は私を睨んだ。
そして、
「でも、断りにくいよね。OKの返事しても良いのね?」
「そうだね。茉莉も僕も待ち望んでたんだから」
「それは、あなただけじゃない」
頬を膨らませたまま妻は言って私の小脇を突いた。


出張当日、最寄り駅まで妻に車で送ってもらった。
途中の車中、夫婦の会話はあまりなかった。
ロータリーの隅に停め、書類バッグを手にした私が降りる際、
「なにかあればlineしてね。電話でも良いけど」
と、妻は言った。
「了解。でも、まずいだろ、それは」
「わたしたちのことの方が大事でしょ。遠慮しなくて良いから」
「そうだね、わかった」
車を降りた私がコンコースに向かったとき、
「いってらっしゃい」
と妻の声が聞こえ、そして車は走り去った。
ごく当たり前の見送りの言葉が印象的で、私は不思議ななにかを感じた。


[36] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/05 (金) 12:22 ID:TPokyBmM No.203515
その出張は、用品メーカー主催の展示会イベントで、
商談は後日に販売店業者が個別に行うので気が重くなる内容ではなかった。
予定通りの時間に催されたイベントに参加し、定刻通りに終了した。

私は学生時代を高田馬場で過ごした。
当時は学生の街といっても過言でなく、ゲームセンターやパチンコ、
喫茶店、立ち食いソバやレトロな飲食店ばかりだった印象がある。
その頃から今も年賀状を交わしている土器の友人がいて、
イベント終了後に連絡を取り、数年ぶりに再会した。
狭い路地を入ったところにある焼き鳥屋に入って乾杯をして昔話に嵩じた。
2時間ほど歓談した頃、
「さて、女房殿がお帰りの時間だから、そろそろお開きにしようか」
と、友人が言った。
「お帰りの時間って、なんだ?」
「仲良し同士のプチ同窓会に参加しててな、そろそろ帰る時間ってことさ」
「へぇ、同窓会ねぇ」
何気なしに言ったのだが、何を思ったのか友人は溜息をついてから、
「仲良し同士が俺には誰かわからんし…」
と言い、
「じゃあ、またこっちに来る機会があったら連絡くれよ」
そう言って、先に店を出て行った。

友人の妻は我々同級生仲間で、当時はミス○○に選出されたほどの美人だった。
結婚式に招待された親しい仲間たちだったが、
「あの野郎、きっとすぐ別れるぞ」
と、嫉妬の罵声浴びせる者ばかりだった。
そんな彼の妻がプチ同窓会に参加したという。
友人の口調からすると、彼はその同窓会参加を良く思っていないらしい・・・。
そんな状態の夫婦がいる年代なのだろうかと思うと、
私も急に妻のデートに不安を感じ始めた。

八重洲口まで戻った私は妻が予約手配した大手町のビジネスホテルにチェックインした。
ほぼ最上階ともいえる12階までEVで昇り、ホールの隅に設置されていた自販機で
ウィスキーの小瓶を二瓶仕入れてから部屋に入った。
そもそも最近の出張は日帰りが多い。
一晩の睡眠を取るだけの部屋にしては思ったより広く豪華に感じた。
衣服を脱ぎ、そのまま浴室で汗を流し、クローゼットのガウンを羽織った。
備え付けのグラスに注いだウィスキーを飲むと不思議なほど孤独感を感じた。
壁の時計へ自然に目が向いた。

9時20分・・・。
今頃、妻は木崎とどこで何をしているのだろう、と思った。
妻から知らされていたのは、
7時に市役所前の煉瓦通りにある時計台付近で待ち合わせる、
ということだけだった。
初回のデートもそうだったが、木崎は食事前に妻を買い物に誘っていた。
彼にしてみれば、それが当然の行動と思う。
食欲が満たされた状態よりも買い物に対する食指がわくのは当然だろう。
ピアスに続いてアンクレットや、妻の予想ではランジェリィを選定するとなれば
満腹状態は良くない。
6時半に待ち合わせた妻と木崎だから、この時間、既に買い物を済ませただろう。
では、二人はどこにいるのか・・・?
なにをプレゼントされたかはわからないが、木崎は妻がお気に入りのなにかを
プレゼントしたはずだから、妻は案外それだけで空腹を忘れたかもしれない。
軽い食事で済ませて…、というより木崎はむしろそれを考慮しているのだろうと感じた。
となれば、前回はパブに入って多少のアルコールとチークダンスを楽しんだようだが、
2度目の今回はそれを省略してダイレクトに静かな場所へ誘ったかもしれない。
静かな場所へ移ろう、などと男が女を誘うドラマがあるが、
それはたいていホテルの部屋を指す。

目が自然に時計に向かう。
まだ10分ほどしか過ぎていない。
ソファに座ってだらりと脚を投げ出していると、
高田馬場の酔いにウィスキーの酔いが重なってくるのを感じた。
しかし身体が妙に熱いのは酔いのためだけではないとわかっていた。
空しい想像が自棄を起こしたように欲望と嫉妬に変化している。
実際、ガウンを羽織っただけの下半身は勃起していたし、
それも尋常でない昂りだった。
だが、何ともし難いのは胸を蝕む嫉妬の思いだった。

二人は何をしているのだろう・・・?
誰もいない静かな空間で、妻はプレゼントされたアンクレットを足首に纏い・・・、
いや、もしかしたら妻は前回プレゼントされたピアスを留めているかもしれない・・・。
そして、セクシーなランジェリィを着けた肢体を木崎の目の前で披露している、かもしれない…。
そのランジェリは妻好みというより、木崎好みのデザインを強要したように思えた。
拒む妻の耳元で、木崎は口説き落として与えたのだろう。
与えられた妻は木崎の要望通りに、
全身を朱に染めてセクシーなランジェリィ姿を披露している、のかもしれない・・・。
衣服姿からも想像できる妻の裸身を木崎はどんな目で鑑賞しているのか・・・。

強い焦燥感に身震いしたとき、テーブルに置いたスマホのline着信が響いた。
跳ね起きた私は勢いよくスマホを掴んでモニタを見た。
送信者は、高田馬場で飲んだ友人からだった。
lineを開くと、
『まだ飲んでれば良かったよ。女房はどうやら泊りらしい。
女房との結婚を妬んでた奴らが知ったら大笑いだろうな』
自虐的な内容だった。
どうしようかと迷ったが、
『泊りもあるだろうさ。妙な考えをするのは止めた方がいい。
それに誰も妬んでいたりしないさ』
とだけ記して返信した。
スマホをテーブルに戻しながら、友人同様、自虐的に笑うしかなかった。


[37] Re: 愛しい妻  ジゼル :2025/09/05 (金) 12:47 ID:vK9x/nsE No.203516
奥様のデートが進行するなか自宅でも地元でもない土地にいる…
何かあっても呼ばれても行けない距離がもどかしく、また連絡のない間は妄想と嫉妬と愛する人への感情が入り混じりそれが刺激となる。
まだ何も起こっていないせいもあり、これからがどうなっていくのかという不安もありますよね。
どちらにせよ奥様からの報告を聞くまでは身を捩るほどの興奮と妄想しかありませんね。
これからがドキドキです。



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