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愛しい妻

[1] スレッドオーナー: 篤史 :2025/08/29 (金) 09:35 ID:zjNC3KNM No.203326
私の名は篤史、46歳、父が興した自動車関連サービス業の後を継いでいる。
妻の名は茉莉、46歳、店の総務関連を纏めている。
一人息子はコロナ終焉気に高校を卒業し、現在は関東方面の大学生で
青春を謳歌しているはず、と思う。

自動車関連サービス業というのはいかにも大雑把な表現だが、
父が興した頃の業務は車の部品調達や付随する車検、保険代行が主だったが、
車が機械から電子部品に変化するにつれて業務は変化してきた。
車検や保険代行は変わらず業務しているが、
カー用品とエアコンやアクセサリーなどを含んだ店舗経営が主立った業務に変化している。

会社は利益が横ばいながら整備士も含めて30名ほど在籍しており、
私はともかく、総務一般を纏めている妻は、
上得意先の営業窓口も兼任しているため案外忙しいと思う。
私生活の諸事などは気遣って、私もできるだけ協力しているが、
妻としてはストレスが鬱積していただろうし、
正直なところ夫婦関係もお座なり気味だったから猶更のことだっただろう。

妻が木崎を気に入っているのは薄々感じてはいた。
俳優の舘ひ〇しをやや丸くしたような風貌の木崎は51歳、
地元の店舗設計事務所の専務の肩書を有している。
落ち着いた雰囲気と紳士的な態度など妻の好みに適っていたし、
彼と接する妻の様子を傍から窺えば、それは察せた。

木崎との取引は4年ほど前から設計事務所の営業車の車検、保険代行から始まった。
またそれ以外の商品の取引も継続し、いわゆる上得意客となった。
対応したのは妻で、そうした縁から店の店舗改築の折には
彼の設計事務所を指定していた。

二人の関係を薄々感づいたのは今年1月中頃だったと思う。
感づいたというより、正直に言えば妻の口から聞かされた。
妻が言うには、
「新年の挨拶に木崎さんの事務所に行ったでしょ。
帰り際、彼が見送ってくれたんだけど、その時ね、
今度、夕食しませんかって誘われたわ」
と私に話した。
愛想が良く、四十を過ぎてからの妻の容姿は公平な目で見ても肉感的だから、
そうした前例がないわけでもない。
しかし前例の誘いは品良く断ったのを知っていたから、
「木崎さんと食事しても良いよね」
と意思を告げられた私が驚いたのはやむを得ないと思う。

そして、驚きと同時に感じたのは、非常に空しいような切ないような、
しかし身体の底から湧き響いてきた劣情感だった。


[2] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/08/29 (金) 09:36 ID:zjNC3KNM No.203327
こちらのサイトはずいぶん前から存じ上げているし、
趣旨・趣向は理解してた。
忌憚ながらもいつの間にか惹かれてしまう様々な内容だが、
自身の心の底に同様な欲や憧れ、あるいは期待が潜んでいたとは
正直なところ思いの他だった。

愛しい妻の茉莉が店の上得意客の木崎と、もしかしたら…、という思いは刺激的で、
日中はともかく、定時を過ぎて以降、家中で動く妻の姿を無意識のうちに目で追っていた。
事務服から部屋ぎに着替えたラフな部屋着姿など当然見慣れていたが、
背中に透けて見えるブラの線を見ただけでも逸り過ぎるほど心が疼いた。
腰高の尻に密着した綿のパンツに浮かぶPラインに欲情し、
歩く都度に揺れる尻の重みに心を奪われた。
記述したように、このところ夫婦関係はご無沙汰気味だった。
もちろん年齢的なことも関係あるだろうが、
実際は仕事の多忙を理由に等閑にしていたといわれれば確かにその通りと思う。

1月末、妻が休店日の前日の夜、寝室に入ってきた妻を待ちかねてベッドに誘った。
「あら、どうしたの? 珍しいね」
横目で流し見した妻はそう言って思案したように立ち止まったが、
「1か月振りくらい?」
と言いつつ、私のベッドに滑り込んできた。
ナイトウエアに包まれた風呂上がりの潤った肌感で私は一気に昂った。
太腿にその圧を感じた妻は、クスクスと笑って、
「いやだぁ、この人、どうしちゃったの、急に」
笑んだ目が更に欲情を昂らせた。
「いや、その…、最近、茉莉がすごく色っぽく見えるからさ」
言うべきが迷ったが、その前に言葉が口をついていた。
「まぁ! 今まではそうじゃなかったんだ?」
「そんなことないさ。そうじゃなくて、すごく魅力的だから」
喉の渇きを覚えながら掠れた声で言うと、
妻はすぅっと顔を寄せて軽く唇を押し当てた後、すぐに離し、
「あのね、聞いても良い?」
悪戯っぽい目をして問いかけてきた。
無言で頷くと、妻は少し考える素振りを見せてから、
「来月7日の金曜の夜、お出かけしても良い?」
と言った。
話を聞いた瞬間、私は木崎から誘われた夕食の件と理解した。
しかし、理解したがすぐには頷けなかった。
「えぇと、お出かけ?」
私は変に惚けた。
すると妻は私の惚けを見越したように、
「木崎さんと夕食デートよ。良いでしょ?」
口籠りもしないでストレートに妻は言った。
「ああ、そう言ってたね、そういえば」
また変に惚けると、
「ふふ、惚けたりして。気づいてたよ、わたし」
「え? なにを?」
「嫉妬してたでしょ、ず〜っと。そうでしょ?」
そして、続けて、
「嫉妬してるあなた、素敵よ」
と掠れた声で囁いた。

妻の性格はどちらかと言えば奥ゆかしいタイプだから、
こんな具合に決めつけるような言葉遣いはこれまでなかった。
その口調の大きな変化に私は新鮮な驚きを感じたと同時に、
二つの赤黒い想像が瞬時に浮かんだ。
一つは、この積極的な口調が妻の本来だったのか?という思いと、
既に木崎と何らかの関係ができているのか? という思いだった。

すぐに言葉を返せなかった。
だが、その態度が逆に妻を確信させたようだった。
「嫉妬してたんだ? ねえ、わたしって魅力的?」
そう言うと妻は私に覆い被さってきて唇を重ねてきた。
すぐ妻の舌を感じ、絡まった。
乳房を胸に押しつけ、勃起した下腹部に広げた股間をうねるように擦りつけてきた。


[3] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/08/30 (土) 05:44 ID:8RPx0VLk No.203340
2月7日金曜日、午後7時前、妻は木崎との夕食デートに出かけた。
玄関に立った妻は割合薄化粧で、クリーム色のロングワンピースにレンガ色のハーフコート、
小さいバッグを手にしていた。
「たぶん10過ぎになると思うわ。何かあれば電話してね」
黙ったまま頷くと、妻は優し気な表情で、
「そんな顔しないで。食事してくるだけでしょ」
そう言ってまた微笑んだ。
呼んだタクシーが着いた音が聞こえて、妻は玄関を出て行った。

妻の夕食デートを許容したのは、木崎が上得意先だから、という訳ではない。
社交辞令的な夕食の誘いを私が無下に拒絶するのは大人げないし、
他愛ない嫉妬を見透かされたくないという思いもあった。
しかし、じわじわと生じた嫉妬とは違う感情の先にあるらしい、
得体のしれない劣情の正体を知りたかったからだと思う。
好奇心半分というか、未体験の重く疼く奇妙な感情への関心からだった。

投稿されている皆様も経験されたはずの、
妻が出かけた後の家の静けさや広さが無意味な空間に感じられたし、
雑多の思考が行き来して何を考えてるのかわからない手持無沙汰の時間が
ひどくゆっくり過ぎた。
「そんな顔しないで。食事してくるだけでしょ」
出掛けにそう言った妻は私の心を読んでいたのだろうと気づくと、
教えられていた待ち合わせの場所や夕食をとる店もすぐ浮かばないほど
動転してしまった。
いつも飲んでいるバーボンの味も香りもわからなかった。
壁の時計ばかり目が向いたが針の動きは遅く、時間が止まったかのように感じた。


[4] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/08/30 (土) 05:46 ID:8RPx0VLk No.203341
その夜、妻が帰宅したのは午後11時を過ぎた頃だった。
玄関前に停まった車が走り去った後、玄関ドアが開く音が聞こえた。
リビングのソファから勢いよく立ち上がった私が廊下に出ると、
コートを着たままの妻が大きい紙袋とバッグを抱えながら
覚束ない足取りでこちらに歩いてきた。
「おかえり」
「ただいま〜。遅くなっちゃたかな?」
「そうでもないだろ」
「じゃ、セーフかな?」
「ご機嫌だね? 楽しかった?」
「ちょっと疲れたけど…、でも楽しかった、だからご機嫌」
軽い口調の妻は頬と耳朶をうっすら染めていた。
その耳朶に水晶に似た石のピアスがゆらゆらと揺れていた。
出かけた際にはピアスをつけていなかったように思う。
おや、と思いつつ、脱いだコートの中のワンピースが淡い藤色だったのに気づいた。
怪訝な表情に気づいたらしい妻が、
「買ってもらっちゃった」
と、茶目っ気たっぷりの口振りで言った。
「買ってもらった?」
「うん、そう。プレゼントしてもらったの」
「ワンピースを?」
「食事前にね、○○通りのブティックへ行って、
これが似合うって彼が選んでくれたの、どう?」
「素敵だし、似合うよ」
私は妻の機嫌を窺いつつ素直に応じた。
実際、淡い藤色のマキシワンピースは色白の肌に馴染んで似合っていた。
妻はその場でくるりと一回りしてから、
私の返事に頷いて、それから、
「ワンピだけじゃなくて」
と言い、耳朶で揺れているピアスを指さした。

私はすぐには言葉が出ないほど戸惑い、
「木崎さん、ずいぶん弾んだね。設計事務所って儲かるんだ」
などと的外れな言葉が口をついて出た。
「私だって遠慮したのよ。
そしたらね、今よりもっと魅力的になってほしいなんて言うのよ」
そう言い、それから、魅力ないのかなぁ…、と呟いた。
妻は外した左のピアスをつまんで照明にかざして目を細め、無色に輝く石を見つめた。

満足気にピアスを見つめる姿を見ながら、
私が妻に何かをプレゼントしたのはいつだっただろう、と思った。
大切で愛しい妻なのに、気持ちを込めたプレゼントをしたのがいつか思い出せなかった。

妻はピアスを見つめながら、
「木崎さん、次のデートの時はアンクレットをプレゼントしたいって言ってたわ」
と言った。
「次のデート? 約束したの?」
思わず慌ててきき返した。
「ううん、しないよ。夫に聞いてからって答えたよ」
「あぁ、そう…。それで、茉莉はどうなの?」
「それはあなた次第よ。デートしても良ければ行くけど…」
ちらりと私を見ながらそう言った。
「そうだね、考えておくよ」
「そうね。あなたがダメっていえば行けないもの」
視線を戻した妻は変な笑みを浮かべながら素直に応じた。

しばらくして、妻は浴室に向かった。
私は何とか気を取り直そうと思いつつ、寝室に入って妻が来るのを待った。
入浴時間は思いの他長かった。
木崎との夕食デートの仔細を少しでも聞きたかったが、
気の落ち込みが逃避を誘ったのか、私はウトウトしてしまった。
そして、ふと気づくと照明は消えて、隣に横になった妻のぬくもりを感じた。
これほどぴったり密着しているのだから、
木崎と肉体的接触はなかったのだろうと思ったが、
煮え切らない感情が燻っていた。
寝返りを打つような調子で身体を向けると、妻のうなじが目の前に迫った。
暗がりに白い肌がぼんやり浮かび、嗅ぎ慣れた匂いを感じた。


[5] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/08/30 (土) 05:48 ID:8RPx0VLk No.203342
本当に寝ているらしく、妻は規則正しい寝息を立てていた。
逆に私は寝つけなかった。
帰宅後の妻の会話が自然と頭に浮かんだ。
そして感じたのは、全てが誘導されている私自身だった。

それは、木崎が妻を食事デートに誘った時点から始まっていた。
当然ながら、木崎は妻を夕食デートに誘えば私に相談するのはわかっていたはずだ。
得意客なのは木崎自身感じているだろうから、
木崎の誘いを私が拒否しないと見込んでもいただろう。
彼が安価とは思えないプレゼントをしたのは妻の気を惹くために違いない。
そこで次のデートの約束を求めれば、同様に私に通じると考えたはずだ。
2度目のデートを私が承諾すれば、その時、木崎の妻に対する行動手段は大きく広がる。
木崎にしてみれば、夫の私が承諾したのだから、という屁理屈が成り立つ。
次のデートで、木崎はアンクレットを妻にプレゼントすると言ったようだ。

アンクレットが足首を飾る装飾品なのは、そうしたことに疎い私も知っている。
ピアスの次はアンクレット…。
いずれも肌に接触する装飾品だ…。
もし3度目のデートがあるとしたら、木崎は妻に何をプレゼントするのだろう…?

ぼんやりと、しかしすっかり目が冴えた私はそんなことを想像した。
だが、そうしてデートを重ねるのは私が承諾した結果となる。
つまり、私が妻を送り出すように仕向けるのが、木崎の当初からの目的ではないのか…。

誘導されていると思ったのは、考えがそこに行きついたからだが、
それ以前に木崎に対する妻の思いがどうなのかを思うと、
抜けられない泥沼に嵌まり込んだ恐怖を感じつつも、
待っているかもしれない大きい刺激を振り払えない思いも気づいていた。


[6] Re: 愛しい妻  きなこ :2025/08/30 (土) 08:11 ID:YTDUfALw No.203343
初めまして
これからの発展を期待しています


[7] Re: 愛しい妻  ははは :2025/09/01 (月) 05:00 ID:dMY8U/qA No.203386
私も続き楽しみにしてます

[8] Re: 愛しい妻  おてつ :2025/09/01 (月) 15:24 ID:t66m/MRs No.203398
すでに先手を取られていますね〜

アンクレットは今や装飾品ですが.....深いルーツが

この先が楽しみです


[9] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/01 (月) 17:23 ID:VQ3s6hyQ No.203401
篤史さん

プロの作家のような文章ですね。
興味深く読ませていただいています。
初回のデートが2月とのことですから、既に半年が経過しており、その間にどんなことがあったのか、とても興味があります。是非とも続きをお願いいたします。


[10] Re: 愛しい妻  ゆうや :2025/09/02 (火) 03:58 ID:veNbJn/2 No.203412
最高の奥様ですね〜。

旦那さんに確認しながらのデート

興奮しますよね〜


[11] Re: 愛しい妻  :2025/09/02 (火) 10:07 ID:3aHAyGlU No.203417
可愛く軽やかに夫を翻弄する奥さん、妖しくて夢中にさせられちゃいます。

[12] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/02 (火) 16:21 ID:qSHjoKKc No.203424
きなこさん、はははさん、おてつさん、美樹さん、
ゆうやさん、ぴさん、乾燥また励ましのお便り感謝します。

美樹さんがおっしゃるように、妻と木崎の初デートは2月のでした。
既に半年が経過し、彼らの関係は親密に推移しているようです。
また木崎の提案で妻は木崎が勤める設計事務所の
顧客のコンサルタントの手伝いを副業(アルバイト的ですが)を始めました。
妻にそんな能力があるのかどうかは別にして、
現在はすれ違いが多い夫婦関係になっています。
お人好しの私でも何らかの利益を共有しあう大人の男と女ですから、
そこに何かが発生するのはわかります。
それを決めてきた妻から話を聞いたときの心情は
皆様には察知していただけると思います。

早く筆を進められれば良いのですが、
なかなかそうはいかない現実がありまして私自身へこたれてます。

しかし、妻の不在時間が多くなったので必然的にフリータイムも増えました。
励ましてくださる皆様の期待に沿えるようにしたいと思います。
よろしくお願いします。


[13] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/02 (火) 16:36 ID:U8Cr22LY No.203426
篤史さん

奥様が、木崎氏が関連したコンサルタントの手伝いを始められたとのこと。篤史さんの辛い心境はある程度想像できますが、やはり当事者ではない私には、心情を察すに余りありますね。

私の「是非とも続きをお願いいたします」という願望も負担になったのかもしれませんね。篤史さんのペースで、ゆっくりと書き進められたらと思います。


[14] Re: 愛しい妻  源さん :2025/09/02 (火) 16:43 ID:3rR3kru. No.203427
はじめまして。
まるで自分のときのことを思い出し胸がモヤモヤします。
うちのときは
「そんな泣きそうな顔しないでよ〜行けなくなっちゃうよ。」と言う妻の言葉は今でも胸に刺さります。
このとき妻は初めて抱かれに行くときの言葉でしたから。
帰って来るまでの気持ちや帰ってきてからの気持ち。
2回目3回目の送り出す気持ち。
今ではだいぶ慣れましたが妻が別の男の女になっていく様を目の前で感じていたので胸がざわつきます。
こんなにあっさりと別の男に変えられてしまうのかとショックでした。
今はまだまだ変わりゆく途中らしいのですが、これ以上変わったら夫婦としてどうなるのか? 不安でいっぱいです。

[15] Re: 愛しい妻  ゆかり :2025/09/02 (火) 23:47 ID:lmC20nlA No.203434
こうして、家庭崩壊の道を選んでいくのですね

[16] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/03 (水) 07:30 ID:VJLAaqp6 No.203440
翌朝の土曜日、起床した私がリビングに入ると、続きのキッチンから、
「おはよ〜」
と声をかけられた。
昨晩のことなど何もなかったような屈託ないいつもの妻の声と調子だった。
返事を返してから、
「今日の予定はなんだったかなぁ?」
ときくと、
「あなたは午前中にA科学とB商店と商談、
わたしは姉の家に立ち寄って、それから出社よ」
よどみなく妻は答えた。
「ああ、そうだなね。どっちにしても昼過ぎになるから、
昼はどこかで食べるよ」
そんな話をしながら食卓に着いた。
土曜日の朝8時過ぎのTVは毎週サタデープラスで、
妻がお気に入りのMCが様々な商品を比較するひたすら試してランキングが流れていた。
このMCは、妻の姉にどこか似ている。
「姉さん、その後、どうなの?」
思い出したように私はきいた。

妻が姉の家に行くのには訳がある。
およそ1年前、姉の芙美は離婚していた。
結婚して実家に住んでいたが入り婿ではない。
しかし、前夫にしてみれば何かと肩身が狭かったのだろうか、
前夫は舅と反りが合わず何度も大喧嘩をした挙句、家を出てしまった。
1カ月ほど経った頃、前夫が姉に無断で消費金融から借りた残金を請求される羽目になった。
姉の芙美も実家に居られず家を出たが、その跡が厄介だった。
借金返済の一部は妻が負担したが、姉は水商売(熟キャバ?)のホステスとして働き始め、
それまでの生活と一変してしまった。
そんな姉を心配して、妻は隣町の賃貸マンションに住む姉の様子を見守っていた。

「うん、もう元気よ。旦那さんがああいう人だったのは不運と諦めるしかないでしょ。
それより返済はもう済んだから、今の仕事辞めて他を探した方が良いかなって」
「隙間バイトとかいろいろあるのにね」
「だから、それは姉次第よ」
「うちで面倒見れない?」
「バカねぇ。姉がいたら、あなた、落ち着かないでしょ?」
一旦、箸を止めて、妻はそんなことを言った。
「はぁ?」
「はぁ、じゃないよ。あなたが姉のこと気に入ってるのを知らないとでも思ってるの?」
私の箸も止まってしまった。
言い返さなかったのは、図星だからだった。

実際、何かがあったのではないが、姉は好みのタイプだった。
血の繋がった妻と姉だが、容姿も性格も違った。
妻の性格は一見おっとりだが芯は案外強く、自らをマネジメントできるタイプだ。
一方姉の芙美はきりっとした美人で、スタイルも悪くない。
しかし、その性格は案外人に頼るタイプだから、妻とは真逆ともいえる。

妻の指摘が的外れでなかったから、私は何も言わなかった。
「まだ姉がい実家に居た頃だから3年くらい前の夏だったかな?
実家で食事会したとき、姉に何度もお酌されてニヤニヤして、
肩をぶつけあったりイチャイチャしてたのは…、どなただったかしら?」
箸を置いて、食後のコーヒーを淹れはじめた妻が、そう言った。
そんなことをよく覚えていると思いつつ、それは事実だった。

「酔ってたからな」
言ってしまってマズイと思ったが、シンクの方から妻の声が飛んできた。
「酔ってれば何をしても良いのかな〜?」
「いや、失言だ」
席を立ち、私は食器をシンクに運んだが、口は災いの元と聞こえないように呟いた。

それから少し会話もなくコーヒーを飲み、番組が終わる頃になって家を出た。


[17] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/03 (水) 09:53 ID:V5BZ/5Xg No.203446
当日、立ち食い蕎麦で昼食を済ませた私が店に戻ったのは午後1時過ぎだった。
大手のカーショップならば冬用タイヤの売り上げ増も期待できるが、
雪が降らない土地柄なので、夏場と比べれば客は少ない。
季節に関係ない車検などの整備工場が活発に動いているのを眺めながら、私は部屋に入った。
正面の席から妻が「お疲れ様」と声をかけてきた。
「A科学もB商店も契約完了だよ」
私は答えた。
「良かったね。予定通り3月からね?」
「そうだね」
「じゃ、そのつもりで手配するね」
「姉さん、どうだった?」
「うん、元気だったよ。仕事、変えなさいって言ってきたよ」
「で?」
「真剣に探して、どうしても見つからなかったら、うちに来ても良いよって」
意外なことを妻は言った。
「おいおい、どうしたの、今朝の話と違うだろ?」
「う〜ん、49歳よ、収入の面で良い働き口ってそうそうないと思うし」
「まぁ、そうかも」
「だから、猶予3か月で、もし働き口がなかったらうちで働いてもらおうかなって」
「総務部長の判断だから、僕は何も言えないけどね」
素っ気なく言うと、妻は横目で私を流し見て、
「あらまぁ、そうかしらねぇ〜。ほんとは嬉しかったりして? どう?」
「ああ、わかったよ。もうその話は終わりだ」
「なんだ、つまらない。面白い話なのにね」
そういう妻を無視して書類整理を始めてしばらくした頃、
「あ、忘れてたわ」
と妻が素っ頓狂な声を上げた。
「どうした?」
「昨日の今日で驚くかもしれないけど、木崎さんが」
書類整理をしていた私の手は、思わず止まった。
「木崎さん? 何かあったの?」
「何もないけど、3時にあなたと面会したいって連絡あったの」
「店で?」
「そうだよ、仕事の話よ」
「仕事の話?」
上擦った声が出てしまった。
「決まってるじゃない」
「いや、僕はその…、夕べの続きの話かと」
「彼とあなたがデートしたいって?」
「何言ってんだよ」
そう言って詰ると、妻は勝ち誇ったような表情をちらりと見せて、
「夕べね、うちで出来る仕事があればよろしくお願いしますアピールしたからかな」
「へぇ、さすが外商担当だね」
「そしたら、木崎さん、考えておくよって言ってくれたんだけど、
まさか次の日に話しかけてくれるなんて思わなかったから、わたしも驚いたの」

私は部屋のドアが閉じてるのを確認してから、
「食事デートで色気のない仕事の話をしたんだ?」
「そうね。う〜ん、そればっかりじゃないけど」
秘密めいた表情を見せて妻は言った。
「そういえば、夕べのこと、なにも聞いてなかったね」
「ちょっと疲れてたし、あなたにきかれなかったし」
「きけば答えるんだ?」
「そうね、どこまで話すかは別にして…、聞きたい?」
どう答えようかと迷ったが、
「ああ、是非とも聞きたいね」
と、言った。
今度は、妻は挑戦的な目をして首を少し傾け、
「知らないよ〜、嫉妬して焦っても」
と、なんとも艶っぽい妖しい目を見せて妻は囁くように言った。


約束の時間より5分ほど早く木崎はやってきた。
上得意客の木崎だから何度も面会している。
しかし、昨夕、妻と食事デートをしたのだから、
これまでの面会時と印象はやはり違った。
昨夕、妻が食事をご馳走になったお礼を述べるべきかとか、
これまでの面会よりもやや落ち着きを欠いていたかもしれない。
応接室に入ると、ソファに座っていた木崎は立ち上がり、
「夕べは奥様をお借りして済みませんでした」
と最初に挨拶してきた。
「いや、こちらこそ迷惑をお掛けしました」
そう返しながら、脳裏に彼が妻にプレゼントしたワンピースやピアスが頭に浮かんだ。
変に鼓動が高くなっているのを感じる。
だが、木崎は落ち着いたもので、相変わらず館ひ〇しに似た風貌に余裕の笑みを浮かべていた。
背が高く、精悍な顔つきだし、着ているスーツも上等だった。
しばらく交わした世間話の後、木崎は訪れた要件を話し始めた。
内容は、彼の設計事務所で使用している社用車を、
順次リース契約にしたいという話だった。
車のリース契約は個人契約の場合、割高になることが多いが、
社用車の場合は経費で落とせるので、どちらかと言えば法人契約が有利だろう。
現在、設計事務所では社用車を8台所有しており、
その全てがトヨタのカローラクラスだった。
リース契約にした場合は所長と木崎の車はやや高級車に変更するという。
私は妻を呼び、保険代金等概ねの契約金額を示すと、
木崎は右手を差し出して握手を求めてきた。
「良いじゃないですか。この金額なら上等です。帰社して早速手続きしますよ」

それからしばらく雑談をして木崎は席を立った。
私は応接室を出ていく木崎を見送り、妻は廊下を先立って彼を案内した。
顔を出して二人の様子を窺うと、出口のドアの先で立ち止まった二人は
何かを話していた。
妻が何度か頷いて頭を下げ、木崎は妻の腕に軽く触れていた。
そんな二人を、私は別の世界の住人のように見ていたように思う。


[18] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/03 (水) 10:00 ID:V5BZ/5Xg No.203447
就眠前の暖房がほど良く効いた寝室…。
三面鏡ドレッサーの前で風呂上がりの後の肌の手入れを済ませた妻が、
鏡の中からベッドに上がった私を見ていた。
落ち着いた視線というより、なにか曰くありげな色が漂っていた。
笑みを含んだ表情で妻は立ち上がってベッドに近づいた。
ネイビーのナイトガウンに透けて見えるウェアの下に着けているのは、
左右の腰で留めたビキニショーツだけだった。
最近、見ていなかった艶っぽい姿だった。

ベッドに上がった妻は四つ這いで私の隣にきた。
甘い香水の香りが胸を躍らせた。
「実に艶やかだね」
率直に言うと、妻は首を傾けて、
「あの人もそう思うかしら?」
と掠れた声で言った。
「あの人って…、見せたの?」
急に現実に引き戻された私は慌てて言った。
「おバカね、見せるなんて言い方、やめてよ」
「見られたとか?」
「見せてもないし、見られてもないよ」
謎かけのように言い、妻は喉で笑った。
男も豹変するが、妻の場合は天と地ほどの差があると思う。
普段の妻からは思いもつかない変貌といえる。
「…どういうこと?」
「だから、そういうことよ」
「何もなかった…ってこと?」
「何もないといえばウソかな? ワンピとピアス買ってもらったしね」
「それは夕べ、聞いたよ」
「あら、そう? だからお礼しなくちゃ失礼でしょ」
「お礼? どんなお礼したの?」
「そうね…。お食事して、その後、新しくできたお店へ…、あのお店、パブっていうのかな」
「その店で飲んだんだ」
「酔うといけないから、少しね」
「じゃあ、話をしたんだ?」
「お話もしたし、それから踊ったよ」
「踊れるんだ、その店」
「店の奥にカラオケのステージがあるの。その前に4組くらい踊れる場所があったわ」
「なにを…、踊ったの?」
「ふふ、何を踊ったと思う?」
「ブルースとか?」
「うん、まぁそうかな。チークよ」
「……」
出し惜しみするような物言いに私はいつしか興奮していた。
「長い時間?」
「そうねぇ、5曲くらいかな。けっこう長い?」
「その間、ずっとチークを踊ってたんだ?」
「そう、手を握り合って…、頬を密着させて…」
「頬、だけ?」
「あなたとだって踊ったじゃない。その時、頬だけだったかしら?」
「……いや、それだけじゃなかったよな」
「じゃあ、そういうことよ」
「胸、触られたんだ?」
「触られたんじゃなくて、自然に触れちゃうでしょ」
「じゃあ、腰とか尻も」
「普通、チークダンスって男の人の片手は腰を支えるでしょ」
「じゃあ、腰を触られたんだ」
「そうね。あ、でも、お尻も撫でられたかな? ふふ」
木崎はおそらくその気で妻の尻を撫でたのだろうと思う。
下半身だって密着させたに違いない。
そう想像したとき、妻も木崎の股間を意識したと思った。
そう想像したとき、わずかながら表情に出たのだろうと思う。
「ねぇ、あなた。わたしってどう? 魅力的?」
思わぬことを妻はきいてきた。
「もちろん魅力的だよ、間違いない」
「興奮する?」
「するね」
「大きくなっちゃう?」
「なるさ」
「うわぁ…! だからだね、木崎さんのも、そうだったよ」
うっとりした表情で妻が言った。
私は呻いてしまった。
妻とチ−クダンスを踊った木崎は頬を寄せ、手を取り合い、
片手で妻の丸く豊かな尻を撫で、さらには勃起させた下半身を
妻の下半身に密着させたのだ!!
しかし、それより私の心を砕いたのは、木崎に勃起を密着されて、
あたかも歓喜した様子の妻の表情だった。

四つ這いだった妻は私に覆い被さって、そのまま唇を重ねてきた。
トロリと温かく甘い唾液が滴り、ついで柔らかい舌が滑って差し込まれてきた。
絡み合った舌の感触にのぼせている間に、妻が這わせた指の先が股間を捉えた。
下着ごと掴んだ幹をゆったりと上下させ、やがて直に掴んできた。
唇を重ね、舌を絡めあったまま妻は喉元で笑った。


[19] Re: 愛しい妻  ふにゃ :2025/09/03 (水) 10:26 ID:MHqUnuQM No.203448
自分の妻と重ね合わせると、とてつもなく興奮します。
更新楽しみにしています。


[20] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/03 (水) 11:06 ID:9T5FWI7I No.203449
篤史さん

更新して頂き、ありがとうございます。
本当にうまいですね。前回も描きましたが、プロの作家のようです。というか、篤史さんって、プロの作家さんでしょう。

奥様が、ベッドの中で篤史さんに口づけし、肉棒を愛撫してきたのは、昨夜の木崎氏とのデートで昂ぶらされた身体を鎮めるためなんでしょうね。それに今日も、仕事とはいえ、木崎に会ったわけですし、相当昂ぶっていますね。もちろん、篤史さんを嫉妬させて、自分が楽しむことも目的でしょうが。
篤史さん、凄く興奮したんじゃないですか。私だったら、妻が浮気相手の男に昂ぶらされた肉体を鎮めるために、私の身体を使ったら、興奮します。


[21] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/04 (木) 12:10 ID:ZfzcUPvk No.203481
妻との性的相性は悪くない、というより良いと思う。
一見おっとりタイプの妻がセックスに貪欲なのは私好みだし、
恥ずかしながらやや早漏気味の私を叱咤激励する妻の様々な行為にも満足している。

以前記述したが、姉の芙美に何かと気を遣う私に嫉妬したらしい妻は、
「姉の身体を想像してたんでしょ、こんなに早く出しちゃって!!」
と詰ったりした。
そして、
「他の女で興奮したりして…、わたしも誰か探しちゃおうかなぁ」
こちらの胸中を見透かしたように言ったりもした。
「あのさ、気になってる誰かとかいるの?」
「う〜ん、どうかしら? でもね、それらしく誘ってくるお客もいるから、
わたしって案外もてるのかな?」
「そうなの?」
「自分の女房だから安心なんって思ってたら大間違いかもよ。
特にね、早打ち君は要注意じゃないかな〜」
結婚当初から早漏気味だったし、それまで妻にそれを本気で詰られたこともなかったから、
一戦済んだ後の刺激的な言葉の遊びと私は思っていた。
しかし、木崎の登場でそれが言葉遊びでなくなる・・・、つまり妻の意識の底に
見え隠れしていた容貌が具体化するかもしれない危機を感じたのはいうまでもない。

そして妻にしてみれば、趣味として寝取られ願望がある私を挑発して、
木崎との関係を承諾させる思いを秘めているかもしれない・・・。

覆い被さってキスを仕掛けてくる妖艶な技法に怯える反面、
私は脳天が痺れる快感に放心状態だった。
キスを解いた妻の唇が私の耳朶を甘噛みしてくる。
首筋をたどって鎖骨に移り、やがて乳首を舌先で弾いてきた。
乳首の愛撫で声を上げる私を見て妻は喉で笑いながら、片手で下着を脱がした。
ヒクヒクと跳ね出たペニスを掴んだ妻はそろそろと撫でると、
付け根を押さえて垂直に固定した。
「凄いね! カチカチっ!」
「茉莉、たまらないよっ!」
「木崎さんのアレを押し付けられたって話に興奮したのね?」
妻の質問にどう答えようかと一瞬思案した。
しかし、自身の思いを否定できる状態でなかった、と思う。

「ああ、興奮したよ!」
「まぁ、やっぱり」
「茉莉は・・・、どうだったの?」
「周りにね、踊ってるカップルが3組いたの」
「ああ、あそう言ってたね」
「カップルの男性がね、木崎さんとわたしの踊りを盗み見してたわ」
「気づかれたのかな?」
「かもしれないけど。・・・それよりね、彼と私の関係を盗み見されてる気がして、
それに興奮したかな」
「不倫カップルって?」
「家庭外恋愛カップルよ」
なるほどと思ったし、その口調から妻の思いがある方向に向いているのを私は感じた。

「家庭外恋愛に興奮する?」
「しちゃうかも。っていうか、興奮してるもの」
「抱かれちゃう、木崎さんに?」
「あの人にその気があって、望まれたら抱かれちゃうかも」
「茉莉、僕を愛してる?」
「愛してなけりゃ、こんなこと言えないでしょ?」
「離れたりしないよね?」
「それは絶対にない。ほんとうに愛してるのはあなただけよ」
家庭外恋愛を夢見る世の中の妻たちの常套句と思うが、私は妻を信じた。
もちろん、自身経験がない「寝取られ」体験の実践への期待や興奮もあるが、
妻を信じようと思った。


[22] Re: 愛しい妻  ジゼル :2025/09/04 (木) 12:38 ID:RhBD2roE No.203482
篤史さん、なんと素晴らしい奥様なのでしょう。
しっかりと篤史さんを愛してると宣言しながら、家庭外恋愛も充実させる。
焦るわけでも足踏みするわけでも無く、自然に優雅に家庭と恋愛を行き来する姿は魅力的ですね。
これからの進展に期待してしまいます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


[23] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/04 (木) 15:36 ID:ZfzcUPvk No.203488
その日を境に夫婦生活の頻度が増えた。
妻は、木崎にその気があって、望まれれば抱かれるかもしれないと言った。
従って木崎の行動次第なのだが、妻への誘いはなかなか訪れなかった。

期末を迎え仕事は相変わらず何かと多忙だった。
妻は店内の総務をはじめ、外商では得意客からの要望対応に走り、
私も書類整理や商工会の催しに参加したりと落ち着かなかった。

そんな状況にもかかわらず、ベッドに入ると木崎からの連絡の有無を妻にきいた。
「彼からまだ連絡ないのかい?」
「ないよ」
「ほんとに?」
「なに、それ? あれば話すわよ」
「どうしたのかなぁ?」
「期末だから忙しいでしょ、彼も」
「電話もない?」
「しつこいわね」
「そうかい?」
いつものように就眠前の肌の手入れを済ませてベッドに入ってきた妻は、
「そんなにわたしを誰かに抱かせたい?」
そう言って、上から目線で見つめてきた。
私は、そんな視線に弱い。
弱いというより、心を掴まれたような刺激を受け、勃起してしまう。
妻の手を取って股間に引き寄せると、その手を振り払い、
「変態っ!」
と罵られる。
罵られるとさらに興奮するが、妻もそれに気づいたようで、
「うわぁ〜、イヤらしい! 鳥肌立ちそう」
「いいじゃないか、夫婦なんだし」
「そういう話じゃないでしょ。他人に私が抱かれると興奮するなんて、ほんと変態!」
「茉莉だって、彼に抱かれたいんだろ?」
「バカねぇ。彼が望むならって言ったでしょ。望んで抱かれるわけじゃないよ」

どっちにしても同じと思うが、その議論は良いとして、
「彼、茉莉を誘ったらどこへ連れていくのかな?」
「そうねぇ、初めにお買い物よね」
「アンクレット?」
「うん。アンクレットの他にもなにかプレゼントしてくれるかも」
「例えば、なにを?」
「う〜ん、そうね・・・」
そう言って首を傾げた後、
「彼、あなたに知られるのを承知でプレゼントすると思うの。
だから・・・、下着、かな?」
「それって、僕に対する挑戦ってわけ?」
「さぁ、それはわからないけど、わたしが彼だったらそうするかなって」
妻は、木崎は私を意識しながら妻を寝取ると考えていると言った。
私は急にもやもやとした得体のしれない何かが胸中に充満した。

木崎の素性を私は知らない。
見た目は記述している通りイケオジ俳優の館ひ〇し似で、
上等なスーツを着て物言いも穏やかな所謂渋い中年男、
彼が就いている職業と役職、それに店の上顧客という事実だけだ。
私の目には悪人には見えない。
ただ受ける印象は積極的な行動派で、女好き、
それも既婚者好みのように思える。

木崎が妻を寝取る目的は何だろう?とも思った。
最初のデートで安価とは思えないワンピースやピアスを
妻にプレゼントしたのは、妻の気を惹くためだろうことは間違いない。
そして実際、妻の心は木崎に傾いている。
木崎の目的は、妻を魅惑して肉体関係を持つだけだろうか?
よもや妻を囲うのが最終目的とは思えないが、
胸中に充満した得体のしれないもやもやは消えなかった。

「下着をプレゼントされたら、僕の前で披露してくれる?」
思いついた質問を投げかけた。
「見たい?」
「そりゃ見たいよ」
「でも二番目だよ」
「二番目?」
「だって、たぶん・・・、先に彼に見せちゃうと思うよ」
そう指摘された私は急激に欲情した。

時々だが、妻は新しく購入した衣服を着て私の意見を求めることがある。
正面に立ってその場でくるりと回って、両手を広げ、愛想良く微笑むのだ。
そんな妻を私を愛くるしく眺める。
妻はプレゼントされた下着をどんなふうに木崎の目に披露するのだろう。
外出着でも部屋着でもなく、基本的に見られたくはない下着姿だ。
女としての羞恥を熟知している妻が、
木崎の目の前で恐らくは特別セクシーな下着姿を晒す想像に滾った私は
妻に覆い被さった。

「きゃっ! 犯されちゃうよぅ〜」
妻は黄色い声を上げて仰向けに倒れこんだ。
四十路を過ぎて柔らかみを増した乳房が弾んで踊った。
乳房に顔を埋めて乳首を吸う。
声もないまま妻も息を荒げている。
下着を脱がせる余裕もなく、広げた両足の中に腰を割り入れ、
乱暴にショーツを横に毟って昂りを突き入れた。
「ひっ、ひぃぃ!」
思いもしなかったほど妻は潤っていた。
すぐ股間がぶつかり合う湿った肉音が響いた。
「あ、あなたっ!」
「茉莉っ!」
がむしゃらに突き続けると10分も経たぬ間に私は催してきた。
それを妻も察知して、
「ダメダメダメッ! まだダメッ!」
「あぁぁ、たまらないよ、茉莉っ!」
「イッちゃたら、ほんとに木崎さんとエッチしちゃうよっ!」
「あぁ、もう限界だよっ!」
妻の制止の要求も空しく、私は思い切り放ってしまった。
「ああぁぁ・・・、あなたぁっ! 愛してるっ!」
私が放っても妻は尻をしゃくり続けていた。


[24] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/04 (木) 15:55 ID:ZfzcUPvk No.203490
源さん、美樹さん、ふにゃさん、ジゼルさん、
励ましのお便り、感謝します。

仕事は相変わらずの状態ですが、妻の不在時間が以前と比べると多くなっているので、
これまでの半年間を回顧する時間の余裕が持て、
少しはご報告の頻度が上がっている気がします。

難しいことは述べたくないのですが、回顧して思うのは夫婦関係の多様性です。
昭和の頃の男尊女卑とかは消え失せた恐竜みたいなもので、
家庭の主婦の自立は実際に多いようですし、またそれを認めざるを得ません。
そして、そこに何かの物語が生じるのは、ある意味、仕方がないのかと。
夫婦とはいえ、生まれも育ちも考え方も違うと思いますが、
そこで一番大切なのは妻への信頼と考えています。

これから妻は大いにはばたくことになりますが、
出来るだけご理解いただけるように記せればと思っています。
変わらず励ましていただけると嬉しいですし気力の持続にもなります。
本当に感謝しています。


[25] Re: 愛しい妻  daigo :2025/09/04 (木) 16:06 ID:3xrd9fcc No.203491
篤史さん、はじめまして。
久々に下半身の疼く投稿をしていただきありがとうございます。
一言お礼が言いたくてレスしました。
文章がすごくわかりやすくて読みやすいこともありますが描写が素晴らしいのか
素敵な奥様の様子が容姿までもが浮かんできます。
NTRには興味があるものの
ホントに寝取られてしまったり
調教されたりするような話は好きではなく
紆余曲折ありながらも旦那さまの元に帰ってこられるような話が好きではあるのですが
実際の出来事をゆっくりで結構ですので是非最後まで
教えていただきますようよろしくお願いいたします。


[26] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/04 (木) 16:40 ID:IRtIgExE No.203493
篤史さん

投稿していただき、ありがとうございます。とても興味深く読ませていただきました。
素晴らしい展開ですね。NRTの私には羨ましい限りです。

ところで私も早漏です。早漏には、NRTが多いのでしょうか。性科学の研究テーマになりそうです。くだらないことを言ってすみません。


[27] Re: 愛しい妻  ふにゃ :2025/09/04 (木) 17:43 ID:/sPnCLUA No.203495
「ダメダメまだダメ。イっちゃったらホントに木崎さんとエッチしちゃうよ〜」
なんて興奮させてくれる言葉なんでしょう。
それでも我慢できずに出してしまうという情けなさ。
早漏の私としては最高のシチュエーションです。


[28] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/04 (木) 18:59 ID:x4PKt5BI No.203498
daigoさん、ご丁寧なお便り頂戴しまして感謝します。

〔24〕のコメントにも記しましたが、こんな世の中なので夫婦関係の多様化は
避けられないと考えています。
では夫婦を繋ぐものは何かと考えれば、互いの立場を尊重しあう思いやりでしょうし、
互いを信じることでしょうか。
そのつもりでいる私ですが、胸中に存在する邪な思いも中々捨てきれないのも事実です。
ご報告が進めば、現在の私たち夫婦がどのような状況にあるかを知っていただけるはずですが、
こうしたことに関心のない人たちにはなんて不幸な夫婦かと思われるように感じます。
しかし、おっしゃるように夫婦関係が瓦解しては元も子もありません。
もちろん一抹の不安はありますが、今のところ、夫婦間の意思疎通は健全です。
期待に沿えるか分かりませんが、これからも応援していただけるようお願いします。


[29] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/04 (木) 19:20 ID:x4PKt5BI No.203499
美樹さん、ふにゃさん
感想いただき感謝します。

早漏談義もなんですが、以前、サイドテーブルに置いてある時計で
実際どんなものかと試した経験があります。
私の場合、精一杯頑張って耐えられるのは10分でした。
おそらく今もその調子は同様です。

早漏の定義ではないけれど、学者が調査した統計では
6〜7分が平均という事実もあるようです。
なのでそれ以下ですと該当するようです。

そんな私に慣れたのか、妻もタイミングを合わせる術を心得ているようです。
私たちの場合は、ベッドインしてから挿入に至るまであれこれと会話をするし、
その間、互いの愛撫も欠かしてないので、それで多少は誤魔化してるのかと。

早漏と寝取られの因果関係は考えたことがないので何とも言えませんが、
これも私たち夫婦の場合は、妻が夫婦関係の主導権を握っているため、
そもそも私がマゾ気質なのだろうと思います。
投稿文中にも記したように、妻が満足する前に放ってしまうと詰られますし、
おかしなもので、妻に詰られると気の昂りを感じる私がいます。
そんな私を観察しているのか、調子づいた妻はさらに詰るんですね。
結局、いつの間にか妻に馴致されて、私が寝取られ嗜好に傾いたのかと分析していますが・・・。

つまらない話でしたが、今後とも何かとよろしくお願いします。


[30] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/04 (木) 21:16 ID:IRtIgExE No.203500
「学者が調査した統計では6〜7分が平均」というのはおもしろいですね。
それが、挿入してからの時間なのか、それともピストンを始めてからの時間なのかが気になります。
私の場合は、膣内の感触を味わいながら、ペニスをゆっくりと動かすのが気持ちよく、それで十分射精しそうになります。慌てて抜いて、昂ぶりを鎮めて、再挿入して、ということで時間を稼ぎます。
測ったことはありませんが、ピストンを始めたら、おそらく1分も持たないと思います。
6〜7分が平均とは、皆さん凄いですね。


[31] Re: 愛しい妻  洋祐 :2025/09/05 (金) 01:19 ID:G8eMu3Do No.203503

女性へのアンケート調査(20〜40代:各100名,50代:80名.60代:69名,平均42.7歳)によれば、
理想の時間は1位:10分(20.9%),2位:5分(18.9%),3位:1分未満(12.9%),4位:15分(9.6%),5位:3分(7.1%),
平均:9.7分で、46.8%の女性が5分以下、74.6%の女性が10分以下が理想と答えています。
逆に、30分以上の挿入時間を希望する女性は8.0%しかいないそうです。
実際に、長いと嫌がる女性が多いようです。

そう考えると、早いか遅いかは相手の女性次第となりますが、奥様はどの程度なのでしょうね。
私はかなり遅漏なのですが、パートナーが8.0%の女性なので本当にラッキーでした。


[32] Re: 愛しい妻  ジゼル :2025/09/05 (金) 05:26 ID:gg94qDi2 No.203507
篤史さん、更新ありがとうございます。

自分もかなりの早漏です。
なので女性に感じてもらえるように前戯やクンニなどに時間をさき、出来るなら女性から望まれる頃合いに挿入するようになりました。
それでも中に入れるとどうしても彼女からの声と締めつけが気持ちよく持ち堪えることが出来ずに出してしまうことがたびたびです。
こればかりはいつまでも反省しているのですが治りませんね。
何度も出来る若い頃なら良かったのですが衰えもありますし、もう仕方ない部分もあるのかと諦めもちらほら。
余計なことでしたね。

奥様が可愛い。
反応一つ一つが篤史さんを刺激するようにそして恋する乙女も見え隠れ。
嫉妬なのかそれとも奥様への愛情なのか?どちらにしても魅力的です。
奥様がこれからどんどん綺麗になっていくのでしょうね。
楽しみです。


[33] Re: 愛しい妻  ふにゃ :2025/09/05 (金) 08:51 ID:PGSytDLA No.203510
篤史さんの、早漏と寝取られの因果関係の分析はその通りじゃないかと思います。
早漏でおちんちんも小さい自分じゃ妻を満足させられないから、巨根で1時間2時間でも挿入していられる男性に妻をイキ狂わせて欲しいと願っているMな自分がいます。


[34] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/05 (金) 12:12 ID:TPokyBmM No.203513
洋祐さん こんにちは。
仔細なデータ、ありがとうございます。
なるほど、と思いました。
要はパートナーとの相性が良ければ男女ともほぼ満足という意味合いでしょうね。
妻の場合は・・・、考える必要に迫られるかもしれません。
これからもよろしくお願いします。


[35] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/05 (金) 12:19 ID:TPokyBmM No.203514
最初の食事デートから約2カ月後の、4月中旬、妻は木崎から2度目の誘いを受けた。
その日、私は数日前から決まっていた用品メーカーへの出張日だったし、
それは妻も承知していたから、
「ねぇ、どうすれば良い?」
と、困惑した表情でたずねてきた。
「出張日程の変更は無理だからなぁ」
「そうよねぇ・・・」
「う〜ん・・・、僕がいないとまずい?」
「まずくはないけど・・・、でも不安かな」
「僕が帰るのは翌日の夕方だよ」
「日にちを変えてもらおうかなぁ」
「彼だって忙しい身だと思うよ。時間が空かなかったからその日になったんじゃないの?」
「そうよね・・・」
木崎抜きのそんな話は無意味だったが、
私が不在の間の2度目のデートに妻が困惑するのは仕方ないだろう。
むしろ、困惑や不安の表情を示す妻が愛しかった。
「だけど断るのは、どうだろね?」
「・・・・・・」
「僕は受けた方が良いと思うけどな」
「そう?」
「茉莉が待ち焦がれた木崎さんとの2度目のデートをする当日、僕は出張。
その日の夜はビジネスホテルでデートの様子を想像して、翌日の夕方まで
悶々と過ごすなんて、案外刺激的だろ?」
「それは、あなただけでしょ。デートするのはわたしなんだから」
「だから、鬼の居ぬ間になんとやらで、茉莉も羽目を外せるんじゃない?」
「そんなこと言って・・・、知らないよ」
「ってか、けっこう期待してるんだろ、茉莉も」
「へぇ、そうやって意地悪するんだ」
妻は私を睨んだ。
そして、
「でも、断りにくいよね。OKの返事しても良いのね?」
「そうだね。茉莉も僕も待ち望んでたんだから」
「それは、あなただけじゃない」
頬を膨らませたまま妻は言って私の小脇を突いた。


出張当日、最寄り駅まで妻に車で送ってもらった。
途中の車中、夫婦の会話はあまりなかった。
ロータリーの隅に停め、書類バッグを手にした私が降りる際、
「なにかあればlineしてね。電話でも良いけど」
と、妻は言った。
「了解。でも、まずいだろ、それは」
「わたしたちのことの方が大事でしょ。遠慮しなくて良いから」
「そうだね、わかった」
車を降りた私がコンコースに向かったとき、
「いってらっしゃい」
と妻の声が聞こえ、そして車は走り去った。
ごく当たり前の見送りの言葉が印象的で、私は不思議ななにかを感じた。


[36] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/05 (金) 12:22 ID:TPokyBmM No.203515
その出張は、用品メーカー主催の展示会イベントで、
商談は後日に販売店業者が個別に行うので気が重くなる内容ではなかった。
予定通りの時間に催されたイベントに参加し、定刻通りに終了した。

私は学生時代を高田馬場で過ごした。
当時は学生の街といっても過言でなく、ゲームセンターやパチンコ、
喫茶店、立ち食いソバやレトロな飲食店ばかりだった印象がある。
その頃から今も年賀状を交わしている土器の友人がいて、
イベント終了後に連絡を取り、数年ぶりに再会した。
狭い路地を入ったところにある焼き鳥屋に入って乾杯をして昔話に嵩じた。
2時間ほど歓談した頃、
「さて、女房殿がお帰りの時間だから、そろそろお開きにしようか」
と、友人が言った。
「お帰りの時間って、なんだ?」
「仲良し同士のプチ同窓会に参加しててな、そろそろ帰る時間ってことさ」
「へぇ、同窓会ねぇ」
何気なしに言ったのだが、何を思ったのか友人は溜息をついてから、
「仲良し同士が俺には誰かわからんし…」
と言い、
「じゃあ、またこっちに来る機会があったら連絡くれよ」
そう言って、先に店を出て行った。

友人の妻は我々同級生仲間で、当時はミス○○に選出されたほどの美人だった。
結婚式に招待された親しい仲間たちだったが、
「あの野郎、きっとすぐ別れるぞ」
と、嫉妬の罵声浴びせる者ばかりだった。
そんな彼の妻がプチ同窓会に参加したという。
友人の口調からすると、彼はその同窓会参加を良く思っていないらしい・・・。
そんな状態の夫婦がいる年代なのだろうかと思うと、
私も急に妻のデートに不安を感じ始めた。

八重洲口まで戻った私は妻が予約手配した大手町のビジネスホテルにチェックインした。
ほぼ最上階ともいえる12階までEVで昇り、ホールの隅に設置されていた自販機で
ウィスキーの小瓶を二瓶仕入れてから部屋に入った。
そもそも最近の出張は日帰りが多い。
一晩の睡眠を取るだけの部屋にしては思ったより広く豪華に感じた。
衣服を脱ぎ、そのまま浴室で汗を流し、クローゼットのガウンを羽織った。
備え付けのグラスに注いだウィスキーを飲むと不思議なほど孤独感を感じた。
壁の時計へ自然に目が向いた。

9時20分・・・。
今頃、妻は木崎とどこで何をしているのだろう、と思った。
妻から知らされていたのは、
7時に市役所前の煉瓦通りにある時計台付近で待ち合わせる、
ということだけだった。
初回のデートもそうだったが、木崎は食事前に妻を買い物に誘っていた。
彼にしてみれば、それが当然の行動と思う。
食欲が満たされた状態よりも買い物に対する食指がわくのは当然だろう。
ピアスに続いてアンクレットや、妻の予想ではランジェリィを選定するとなれば
満腹状態は良くない。
6時半に待ち合わせた妻と木崎だから、この時間、既に買い物を済ませただろう。
では、二人はどこにいるのか・・・?
なにをプレゼントされたかはわからないが、木崎は妻がお気に入りのなにかを
プレゼントしたはずだから、妻は案外それだけで空腹を忘れたかもしれない。
軽い食事で済ませて…、というより木崎はむしろそれを考慮しているのだろうと感じた。
となれば、前回はパブに入って多少のアルコールとチークダンスを楽しんだようだが、
2度目の今回はそれを省略してダイレクトに静かな場所へ誘ったかもしれない。
静かな場所へ移ろう、などと男が女を誘うドラマがあるが、
それはたいていホテルの部屋を指す。

目が自然に時計に向かう。
まだ10分ほどしか過ぎていない。
ソファに座ってだらりと脚を投げ出していると、
高田馬場の酔いにウィスキーの酔いが重なってくるのを感じた。
しかし身体が妙に熱いのは酔いのためだけではないとわかっていた。
空しい想像が自棄を起こしたように欲望と嫉妬に変化している。
実際、ガウンを羽織っただけの下半身は勃起していたし、
それも尋常でない昂りだった。
だが、何ともし難いのは胸を蝕む嫉妬の思いだった。

二人は何をしているのだろう・・・?
誰もいない静かな空間で、妻はプレゼントされたアンクレットを足首に纏い・・・、
いや、もしかしたら妻は前回プレゼントされたピアスを留めているかもしれない・・・。
そして、セクシーなランジェリィを着けた肢体を木崎の目の前で披露している、かもしれない…。
そのランジェリは妻好みというより、木崎好みのデザインを強要したように思えた。
拒む妻の耳元で、木崎は口説き落として与えたのだろう。
与えられた妻は木崎の要望通りに、
全身を朱に染めてセクシーなランジェリィ姿を披露している、のかもしれない・・・。
衣服姿からも想像できる妻の裸身を木崎はどんな目で鑑賞しているのか・・・。

強い焦燥感に身震いしたとき、テーブルに置いたスマホのline着信が響いた。
跳ね起きた私は勢いよくスマホを掴んでモニタを見た。
送信者は、高田馬場で飲んだ友人からだった。
lineを開くと、
『まだ飲んでれば良かったよ。女房はどうやら泊りらしい。
女房との結婚を妬んでた奴らが知ったら大笑いだろうな』
自虐的な内容だった。
どうしようかと迷ったが、
『泊りもあるだろうさ。妙な考えをするのは止めた方がいい。
それに誰も妬んでいたりしないさ』
とだけ記して返信した。
スマホをテーブルに戻しながら、友人同様、自虐的に笑うしかなかった。


[37] Re: 愛しい妻  ジゼル :2025/09/05 (金) 12:47 ID:vK9x/nsE No.203516
奥様のデートが進行するなか自宅でも地元でもない土地にいる…
何かあっても呼ばれても行けない距離がもどかしく、また連絡のない間は妄想と嫉妬と愛する人への感情が入り混じりそれが刺激となる。
まだ何も起こっていないせいもあり、これからがどうなっていくのかという不安もありますよね。
どちらにせよ奥様からの報告を聞くまでは身を捩るほどの興奮と妄想しかありませんね。
これからがドキドキです。


[38] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/06 (土) 14:08 ID:6AB44C0U No.203543
なかなか素晴らしいシチュエーションですね。
ひとり東京のホテルで、彼とデート中の妻を思う。しかも、妻には、彼と寝てもいいと許可している(「許可した」という立場なのか、「許可させられた」という立場なのかは、微妙ですが)。
妻は、夫の許可があるので、彼に誘われれば、躊躇する必要はない。したがって彼がどんな風に誘ってくるか、それに自分がどう対応するかのアバンチュールを楽しむ余裕がある。
夫にしたら、どう考えても、「今夜、妻は抱かれるだろう」と思わざるを得ない。
初めてのNTRの醍醐味ですね。


[39] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/07 (日) 09:32 ID:5f36Vq4M No.203571
翌日、眠い目をこすりながら朝食をとり、イベントの2日目に向かった。
幾つかのメーカーから個別に話を聞き、業者向けの資料も入手した。
そして午後4時に予定通り終了して解散となった。
参加した中に地元の商工会でもよく顔を合わせる業者がいて、
向こうもこちらに気づき神田の居酒屋で食事がてら一杯飲み、
そして帰宅したのは午後8時過ぎだった。

門灯が点り玄関の軒先にも明かりが点いていた。
玄関を開ければ、おそらくいつも通り妻が出迎えてくれるはずだ。
それは当然と言えば当然だったが、変に気が逸ったのは状況が状況だからだろう。

夜間だけだが我が家の玄関ドアは開くとチャイムが鳴る。
聞き慣れたチャイムの音のききながら、
「ただいま」
声をかけるとダイニングから、
「おかえりなさ〜い」
これも聞き慣れたいつもの調子の妻の声が届いた。
しかし、廊下に上がっても妻が姿を見せる様子はなかった。
料理の途中で手が離せないのだろうか、と思ったか思わなかったか、
私は覗き込むようにダイニングに入った。

「おかえりさない、あなた」
テーブルの横に微笑んだ妻が立っていた。
「ただい,ま・・・」
と言っただけで、声が止まってしまった。
いつも通りの展開が、ここで突然打ち切られ、私は唖然とした。
唖然でなければ驚愕して声が出せなかった。
正面で立っていたのは、出張前に私を駅まで送ってくれた妻ではなかった。
「ど、どうしたの、その髪?!」
声が高くなったのは当然と思う。
「変わったでしょ? ふふ、どう、似合う?」

黒髪のセミロングだったヘアスタイルが、明るくて艶があるダークブラウンに染められ、
髪の長さもかなり詰めていた。
言葉を繋げずにいると、妻は肩口まで詰めた髪の裾をつまんで、
「このスタイル、ミディアムレイヤーっていうのよ。
短くしてすっきりしたし、若く見えるでしょ?」
私の驚きなど一向に介す様子もなく、妻は言った。
「いやいや、それはわかるし、そうは思うけど・・・」
しどろもどろに返すと、
「あ、髪の色? 艶があって綺麗でしょ?」
そう言って妻は片手をテーブルに乗せ、片手を腰に乗せたポーズで見つめてきた。

文字で表現するとたどたどしいが、妻の変化はそれだけでなく、
その衣装も動揺した。

フィットしたオフホワイトのセーター、
側面にスリットが深く入ったタイトミニ、
太腿の半分が露出した脚はラメ入りのストッキングに包まれていた。
昨日を区切りに一変した妻の姿に魅入り、同等の驚きで私は言葉が思うように出せなかった。

ポーズを崩した妻は近づくと、まだ手にしていた私の書類バッグを引き取り、
顔を寄せてきて、
「もしかして、怒ってるとか?」
からかうように言った。
問われてたじろいだ私は返事もできなかったが、
「いやいや・・・、驚いてるんだよ」
とだけ言った。
「ふぅん・・・、妬いたんじゃないんだ」
とあっさり言い、続けて、
「ねぇ、素敵でしょ。ヘアスタイルも髪の色も、
それにセーターもスカートもストッキングも」

確かに妻の言うとおりだった。
肯定を強要するような口調に、私は頷くしかなかった。

「あの、あのさ、いつそうしたの?」
「いつって、昨日の夜よ」
「夜? 彼とデートじゃなかったの?」
「そうよ、一緒に彼も美容院へ行ったの」
当然のように妻が言う。
「はぁ?」
「だからぁ、彼がこうした方がもっと素敵だよって言うから」
「じゃぁ・・・、食事とかは?」
「美容院が1時間くらい掛って、そのあと買い物に行ったわ。
それから軽い食事をご馳走になって」
そう説明されても、時間と行動が合致せず理解できなかった。
「あのさ、7時に待ち合わせしたんだよね?」
「それがね、午後になって6時にならないかって連絡があったの。
6時なら間に合うからOKしたわ」

なるほど、と私は思わず唸った。
説明を聞いて疑問は解けたが、またすぐ別のもやもやが急激に充満し始めた。


[40] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/07 (日) 19:59 ID:N.ryhvYM No.203591
続きを投稿して頂き、ありがとうございます。

奥様のヘアスタイルとファッションが木崎の好みに変えられてたんですね。そして奥様もそれを楽しんでいる。しかも夫から見ても、似合っている。
こんなシチュエーションだと、嫉妬と興奮が抑えられないですね。
美容院の次は買い物。何を買ってもらったのでしょうか。そして買い物の後はどうなったか、気になるところですね。


[41] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/08 (月) 12:24 ID:eZlpLizQ No.203610
10時過ぎ、入浴して寝室に入ると、丸テーブルに大皿とグラスが二つ並んでいた。
皿には野菜に乗せたチーズやウインナーが盛りつけられていた。
気が向いたとき、寝室でアルコールと会話を楽しむことがあったが、
この日は妻の提案だった。

ガウン姿で低い簡易ソファに座っていると、
20分ほど後にガウンを纏った妻が入ってきた。
片手にバーボンとワインのボトルを乗せた盆を持っていた。
絨毯に膝をついた妻が私のグラスに氷を入れバーボンを注いだ。
私は栓を抜き、妻のグラスに半分ほどワインを注いだ。
妻がソファに落ち着いてから、グラスを鳴らして一口飲み、
「久し振りだな、ここで飲むのは」
と言うと、
「今晩は特別だからね」
妻は、そう答えた。
「特別?」
「特別でしょ? いろいろ話があるし」
「いろいろあるんだ」
「聞きたいでしょ?」
「もちろん聞きたいさ。聞く権利がある」
「そうよね」
なにかの儀式を始める前の口上のような会話をしながら、
私はバーボンを舐めつつ、妻の姿を窺った。
     
ガウンはいつものネイビーのフランネル地で、
襟を合わせて腰紐を結んでいたから内側は窺えなかった。
しかし、赤毛までは明るくないものの艶があるブラウンの髪をした妻が
ずいぶん新鮮に見えた。
妻は私の視線を察して横顔を見せた。
白く形良い耳朶に例のピアスが揺れていた。
「そうそう、今回のデートで買い物したんだろ。
プレゼントされた?」
「うん。してもらったよ」
「なにを?」
私の問いに微笑んだ妻は答える代わりに、
ラメ入りのストッキングに包まれた右足をゆっくりと上げて脚を組んだ。
指が長く幅が狭い足が露わになった。
当然ながら私の目は妻の細い足首に向く。
ゴールドのチェーンに同色のハートのアクセサリーが一つ揺れていた。
質素なデザインに見えたが、高級感はピアス同様だった。
「約束のアンクレットだね?」
「この前のデートのね。初めて着けたけど、なんか良い感じよ」
「ピアスとアンクレットって、なにか意味あるのかな?」
「男性がピアスを贈る場合は守りたいとか、贈られた方は守られたいとか」
「へぇ、なるほど。アンクレットは?」
「着けるのが右と左で違うみたいよ」
「茉莉が着けてる右の場合は?」
問われた妻はワイングラスを唇に寄せたポーズのまま、
「言っちゃっても、良い?」
と囁くように言い、私を見つめた。
「っていうか、聞きたいね」
「一つは・・・、独身とか恋人募集中ってアピールよ」
「なるほど・・・」
動揺したが、案外落ち着いて言えたと思う。
続いて、
「茉莉が右足に着けたの?」
とたずねた。
「うぅん、そうじゃないわよ。彼が右足に着けなさいって」
「素直に従っちゃったんだ?」
「素直っていうか・・・、成り行きっていうか、
その場の雰囲気を壊したくなかったからかな」
「じゃあ、ずっと右足に着けてるんだ?」
「そうね、そのつもりよ」
「恋人募集中ってアピール?」
「誰も気づかないと思うわよ。気づくのはあなたと彼くらいかな」
そう言って妻はワインを一口含んだ。

思うに、右足首に着けたアンクレットを気づかせたい相手は私なのだろう、と思った。
それも、妻の意思でなく木崎の意思が私にそれとなく伝われば良いのだろう。
つまり、木崎は妻を通じて私に彼の意思を伝達しているのであって、
そして彼の思いは妻の意思と連携しているともいえる。
冷静なようでいる私だったが、バーボンを舐めるピッチが自然に上がり、
言葉に表すのが難しいほど動揺していた。
そんな私を妻は楽しそうに、しかも意味ありげな視線で見ていた。

妻が組んでいた足に掛かっていたガウンを滑らせた。
はらりと開いたガウンの内側、妻の下半身がほぼ露わになった。
パールホワイトのガーターストッキング、藤色のビキニショーツを見た私は
思わず息を飲み込んだ。
私の反応を余裕で受け入れた妻は立ち上がり、ガウンの腰紐に手をかけた。


[42] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/08 (月) 12:32 ID:eZlpLizQ No.203612
ベッドの上・・・。
枕を背にした私の隣で妻は側臥位で横になった。
たわわな乳房がブラのカップからはみ出そうに息づいている。
適度にしまったウエストから盛り上がった腰から尻に続く曲線が扇情的だった。
私は無言で艶めかしい妻の身体を見続けた。
妻がこれほど艶めかしいと思ったのは久し振りだった。
そして、ひどく艶めかしいのは、
木崎にプレゼントされたランジェリーを纏っているからだろう、と思う。

「エッチな目してるね」
妻は言って含み笑いをした。
「もう最高にエッチだよ」
「あのね、このランジェリー、木崎さんが選んだんだよ」
「そうなの? 店頭で?」
「あなただったら恥ずかしいでしょ、ランジェリーが並んだコーナーに行くは」
「まぁ、そうだな」
「あの人、なんでもない顔をして、手で触って広げたりして、
それからこれを選んだのよ」
「へぇ・・・」
私が曖昧に頷くと、妻は伸ばした左手を私の太腿に乗せた。
その手をじわじわと股間に近づけてきた。
股間は勃起で突き上がりパンツを持ち上げていた。
その先端を妻は人差し指でツンツンと触れ、
「こんなに興奮しちゃって・・・、大丈夫?」
「と、思うけど」
私の返答に妖しい笑みで頷き、
「あのね、デートから帰ったら午前様だったんだよ」
「・・・だろうね。美容院に買い物だろ、時間が足りなかっただろ」
「そうね。3時過ぎだったもの」
強いて平静を保っていた私だったが、3時過ぎの帰宅と聞いて完全に動揺した。
妻は私の表情を読み取りながら、相変わらず妖しい含み笑いを見せながら、
「美容院でしょ、それから買い物して・・・、
食事をご馳走になって・・・、それから・・・」
故意にだろうが、ゆっくり焦らすように言った。
「それから・・・?」
鸚鵡返しにきき返すと、妻は身体を起こして横座りした。
動作のたびに重たげに揺れる乳房に目がいく。
「・・・正直に話しちゃうけど、怒らない?」
妻はそう言い、私はすぐ頷き、
「正直に言わない方が、辛いよ」
と思いを伝えた。
私は妻が話し始めるのを待った。
どこから話そうか迷ってるらしい妻に、
「食事の後、どこに行ったの? ホテル、とか?」
と促した。

「食事を終えて店を出ると表通りでタクシー拾ったの。
彼が運転手さんにGホテルって告げて・・・」
Gホテルというのは市内山手にある有名な高層シティホテルで、
駅南にはそのグループのSホテルもある。
「ホテルって彼が言ったときドキッとしたけど・・・」
「ドキッとしたけど、なに?」
「あなたに話してたし、危ない目には合わないかなって」
「危ない目って暴力とか?」
「うん」
「そうだね、商売の関係もあるしね」
「そう。それもあるけど・・・」
「なに?」
「ホテルに着くまで車の中でね」
「触られてた、とか?」
「まぁ! あなた、そんなことしたことあるの?」
「はぁ? いや、僕はないよ。っていうか、触られたんだ?」
「・・・うん、ずっと」
「どこを?」
「どこをって・・・、脚とか胸とか」
「気づかれなかった、ドライバーに」
「たぶん・・・」
「そう。で?」
「そんなことされたことなかったし、なんだかあなたにすごく申し訳ない気がして」
「じゃ、拒んだの?」
「うぅん、違うの。申し訳ないと思うと余計に燃えちゃって」
「・・・・・・」
私は言葉を返せなかった。
申し訳ない思いが余計に気を昂らせたのは、妻の背徳感だろうか・・・。
背徳感や浮気願望という思いは、心情において元々同じ根で繋がった感情のように思える。
私は妻の胸中にそうした思いが潜んでいたらしいのを知って、ぞくりとした。


[43] Re: 愛しい妻  ジゼル :2025/09/08 (月) 12:47 ID:FXIFX/5U No.203614
奥様の奥底に眠っていた願望を刺激されたのですね。
こうなることを望んでいたが、よりに眠る願望が奥様を変えていく。
ゾクゾクした感情と嫉妬に燃える感情がせめぎ合い爆発しそうですね。

奥様がどのように抱かれたのか…楽しみです。


[44] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/08 (月) 14:40 ID:eZlpLizQ No.203619
妻は話を続けた。
ベッドに上がる前に飲んだワインが回り始めたのか、口調が妙に甘かった。
「彼がチェックインして・・・」
「じゃ、木崎さんはあらかじめ予約してたんだ?」
「そうみたい」
「で?」
「エレベーターに乗って14階の部屋まで行く間も、降りてから部屋に歩く廊下でも・・・」
「抱かれたり触られたり?」
「誰かに見られるって言ったけど、11時過ぎだから誰も見やしないさって」
腰を抱かれた妻は尻を撫でられ、求められるままキスを繰り返しながら、
部屋に入ったようだった。

部屋に入ると木崎は妻の手を引いてベッドに向かい、
力強く抱きしめて廊下よりも情熱的にキスを繰り返してきた。
初めのうちは体裁よくささやかな抵抗をしたらしいが、
ワンピースの背中のファスナーを下げられブラを外されると、
胸中で燻っていた欲情が一気に爆ぜたようで、
「わたしから彼の首に手を回してキスを求めたわ」
妻は私の脚をにじり上がるようにして顔を近づけ、
「こんなふうに・・・」
とワインの香を漂わせる唇を寄せてきた。
欲情にねっとりした唇の感触に私は欲情を自制できなかった。
しかし、察知した妻は差し込んだ舌をすっと引き、
「キスしたら話せなくなっちゃうでしょ」
上目遣いでそう言った。

私はすっかり妻に弄ばれているのを意識したが、悪い気はしなかった。
いや、逆にもっと弄ばれたい欲望に包まれていたと思う。

「木崎さんのキス、すごく上手で情熱的だったわ。
初めてかもしれない・・・、キスでイキそうになっちゃったもの」
そんなことがあるのだろうかと思いつつも、
被虐的嗜好がふつふつとわき出て身悶えそうだった。
「い、イツちゃったの?」
「・・・うん、軽く。彼にその顔を見られてものすごく恥ずかしくて・・・、
だから余計に燃えちゃって」
妻は私の唇あたりに熱くて甘い息を吹きかけながら囁いた。
「それで、セックスしたの?」
「しないわけにいかないでしょ? あなただったら我慢できる?」
「いや、それは」
木崎はベッドの上で妻の衣服を脱がし、自らの衣服も脱ぐと、
そのまま重なってきたという。

「あの人、身体が大きいから重かったけど、その重みが気持ちよくて・・・」
「丁寧で激しいキスと愛撫を繰り返されながら脚を広げられて・・・」
「あなたの顔が浮かんで申し訳ないって思ったわ・・・」
「でも、そう思ってる間に、してたの・・・」

時々私の顔を見ながら、妻は木崎と性交渉に及んだ事実を告げてきた。
その事実を聞いた私が
どう反応し、どんな表情をしたのか、正直なところ覚えていない。
しかし、妻をこんなに愛しく感じたことはなかった。
その思いをさらに炙るように、妻は話を続けた。

「ず〜んって感じだった」
「ず〜んって?」
「初めてよ、あんなに男らしいあれの大きさ」
「・・・・・・」
「初めはゆっくり、だんだん激しくされて・・・、
全部嵌ったって耳元で教えられた時、わたし・・・」
「・・・イッたの?」
「ごめんね。そう、イッたわ」
「か、彼は?」
「うぅん、だって入れられてすぐだったし、
それに、彼、すごく長かったし」
「・・・・・・」
暗に私の自制能力の不足を指摘された気がしたが、
実に不思議なのは妻が得ることができたたちまちの絶頂に歓喜した。
「そんなに良かったんだ」
「ごめんね。でも、本当にすごかった。身体がフワッて浮いて腰回りが痺れてきて、
窮屈なのにもっと窮屈にしてほしいって」
「で、彼は?」
「わたし、何度も何度もイカされて、もう訳が分からなくなって、
半分気を失ってたみたいではっきり覚えてないけど、
胸の上に出されたのはあとで知ったわ」
「一度、だけ?」
「ふふ、聞きたい?」
「聞きたいさ。話してくれるんだろ」
催促すると、妻は妖しい笑みを浮かべて、
「ねぇ、嫉妬してる?」
と喉声で囁いてきた。


[45] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/08 (月) 20:32 ID:Ad3XX16s No.203625
篤史さん

素晴らしい文章ですね。
奥様が木崎氏に抱かれた状況と、その時の奥様の気持ちと肉体的快感がリアルに想像できますし、その様子を聞きながら、動揺し、嫉妬し、興奮する篤史さんの気持ちにもとても共感できます。
私は経験したことはないのですが、こんな甘美な体験ならしてみたかったなぁと思いますね。「甘美な」というのはちょっと違うかと思いますが、この時の2人の間には、甘美な香りが漂っているように思えます。

こんな時に、私のくだらない質問を3つ。こんなことが気になってしまいます。無理して答えてもらうことはありませんが。
@木崎氏の身長、体型、男根のサイズ(大きいと言うのはわかりましたが、サイズがわかると、よりレアルに想像できる)
A奥様の身長、体型、バストのサイズ、ブラサイズ
Bプレゼントされたランジェリーのブランド(私はランジェリーフェチです)

実際には、これからが大変だったのだと思いますが、今後の展開を楽しみにしています。


[46] Re: 愛しい妻  コロ助 :2025/09/09 (火) 06:57 ID:.GK75LHM No.203635
凄く興奮してうちの奥さんも最近アンクレット付けてるなぁって調べたら、右のアンクレットは地域によっては逆の意味で「結婚」や「婚約」を表すとされます。とあってゴールドは普遍とか深い絆って意味があるって書いてあって、うちの奥さん右でゴールドだから、まさかの浮気を疑ってしまいました。
最近飲み会多いとは思ってましたが。

[47] Re: 愛しい妻  daigo :2025/09/09 (火) 09:08 ID:Vap0OJGc No.203640
数日ぶりに篤史さんのスレッドをのぞかせていただき、あまりの進展ぶりに驚愕しています。 
どちらかというと奥ゆかしいタイプという奥様の豹変ぶり、一晩ですっかり変えられてしまったのでしょうか?
経験したことのないような体験をしたとしても今までずっと生活をしてきた空間、自宅に帰ったら魔法は解けてしまうのでは、とも思うのですが篤史さんを魅惑している奥様はまだ魔法がかかったままのようです。
もしかして今日も二人は逢っていた?
木崎氏の指示で前夜と同じ衣装に着替えて篤史さんの帰りを待っていたのでしょうか?
いずれにせよ奥様の中で木崎氏が占める割合が急に大きくなっているようです。
心配、不安、でも読み手としては期待も膨らみます。
どのようなかたちであれ、お二人のハッピーエンドを願っております。


[48] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/09 (火) 12:29 ID:jXb3QIjY No.203649
「二度目はね、彼にお願いされて、お口で」
私に顔を近づけた妻は耳元で囁いた。
「お風呂に入ってけど、10分くらいしか過ぎてないのに・・・。
彼のあれ、漲ってたわ」
「よく見たんだ・・・?」
「目に入るもの」
「そ、それで?」
「どう言えば良い?」
「だからさ、大きさとか太さとか」
「う〜ん・・・、大きさは、そうね、あなたのより二回り大きいかな?
太さは・・・、全体に太いんじゃなくて、先っぽがすごかったかな」
私自身は短小の自覚はないが、早漏気味は自覚しているし、
妻もそれを知っている。
「すごかったって、どんなふうに?」
「先っぽがね、大きいの。分からないけど卓球の玉くらい?」
卓球の玉のサイズを正確に知りはしないが、
それが亀頭のサイズとしたら脅威だろう。
「ほんとに?」
「だから入れられたときず〜んって衝撃的だったし、
すごく窮屈で苦しいくらいだったもの」
「・・・・・・」
「だからね、お口に入るか不安だったけど」
「・・・・・・」
「でも、うん、なんとか彼の期待に副えたし、
彼もああしてこうしてって教えてくれたし」
「口でイカせたの?」
「だって、希望されたから。いけなかったかしら?」
妻は突然よそよそしい口調で言い、首を傾げた。
妻の目の奥になんとも言えない欲情が燃えている輝きが窺えた。
「茉莉・・・」
「嫉妬してる?」
「してるよ、もちろん」
「嬉しい? わたしが木崎さんとエッチして」
「嬉しいっていうか、興奮するし、たまらないよ」
「ねぇ、いつからそんなに変態さんになったの?」
妻は半ば笑み、半ば真剣な目をしてきいてきた。

しかし、私は答えられなかった。
息子を育て上げた妻が30代を過ぎ、四十路の道を歩き始めてから私の胸中の底に
そうした思いがわき始めた、と思う。
自分の妻を褒めるのは口はばったい年代の私だが、
40代を迎えた妻はそれまでより魅力を増したし、
身体の内側からコケティッシュさが滲み出たように思う。
私はそんな妻の期待に添えているのかを考えるとき、
情けないが確固とした自信がなかった。
私より見合う誰かがいたとしたらどうなのだろうと薄っすら思ったとき、
胸中の底に今の思いがわいたような気もする。

「まあ良いわ。あなたが変態さんでも愛してる思いは変わりないから」
妻はそう言って、話を戻した。
「ねぇ、きいても良い?」
「なにを?」
「木崎さん、会社に何度も来てるし、新しい契約もしたよね。
デートしたのもあなたに伝わってると思ってるはずでしょ?」
「それは、僕も考えたよ」
「それでね、わたしを誘ったのを知ってるあなたが文句ひとつ言わないのを、
彼はどう思ってるのかなって?」

この先、何度もデートを繰り返したとして、私が何も言わなければ、
木崎は妻のデートを私が承諾していると考えるのはほぼ間違いないだろう。

「あなたがなにも言わなかったら、わたし、彼の女になっちゃうかもね」
「そうだね・・・。だけど僕は・・・」
そんなやり取りの後、沸騰した欲情を抑えきれなくて私は伸し掛かった。
「キャッ! 犯されちゃうよ〜っ!」
妻は甘い悲鳴を上げた。
私は力任せに妻を抱きしめ、乳房の谷間に顔を埋め、乳首を吸い、
滑らかな肌の全てを愛撫し、そして挿入した。
半開きの妻の唇から切ない吐息が漏れた。
「あなたっ! すごいっ! 愛してるっ!」
妻の嬌声が寝室に響いた。
妻を愛し尽くしたいと私は必死に腰を動かした。
そして、妻の期待に副えたかどうか、私は思い切り放った。


[49] Re: 愛しい妻  ジゼル :2025/09/09 (火) 12:42 ID:vPqAY/DU No.203650
奥様が愛おしく、とても魅力的です。
可愛らしい仕草やちょっとエッチな表情が思い浮かびます。
とても素晴らしい奥様ですね。
羨ましいと共に夜の奥様を観察したいでーす


[50] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/09 (火) 12:50 ID:jXb3QIjY No.203651
翌朝、いつも通りに起床して洗面後、食卓に着いた。
ラフな部屋着を着た妻が朝食を運んでくる。
そして、いつものように手を合わせて、いただきます、と感謝して箸を持った。

するとしばらくして、
「夕べ、あなたの返事を聞いてなかったけど」
と、妻が言った。
なにを返事しなかったのか覚えてなかった私は、
「返事? なんだっけ?」
と、返した。
「だから・・・、あなた、答える前に抱いてきたから・・・」
「彼の女になるって話し?」
「ええ、そう」
「だからさ、茉莉が、あらためてそれをきいてくるだけで、
嫉妬がこみあげてくるよ」
「冗談でしょ?」
「冗談言ってるように見える?」
「もぉ・・・。また誘われるかもよ」
「だろうね。僕が彼でも次のデートの計画をするよ」
「仕事中に呼び出されるかも」
「う〜ん・・・、たぶん、それはないと思うよ」
「どうして?」
「彼さ、僕の批判を受けたくないだろ。
勤務中に呼び出すより、職場に来ても怪しまれはしないんだから、
正々堂々とやってきて、応接で二人きりになるとか・・・、かな」
「う〜ん、そうかなぁ」
「茉莉がイヤなら無理強いはしないよ。
でも、夕べの話じゃ、相思相愛って感じだし」
「イヤだ、相思相愛なんて言い方」
「とにかくさ、彼とどんなことになっても、僕が茉莉を愛する気持ちは変わりないし、
なにがあっても離婚なんてしない。
だから、茉莉も気分よく楽しんだら良いよ」
「どうしちゃったの、あなた?」
「え? どうもこうもないよ
宣言できるのは、茉莉を愛してるってことだよ」
そう言って箸を置いた私が立ち上がると、
「もぉ、ほんとに変態なんだから。知らないからね」
二度目のデートで感じていたわずかな背徳感を拭えて安堵したような
妻の声が背中に届いた。


私が木崎の目論見を受け入れてみようと考えた理由は二つある。
一つは、木崎には社会的地位があり無謀な行動に走る危険が少ない相手であること。
一つは、前述したように40代半ばに差し掛かって艶っぽさを増した妻が、
他人によってさらに魅力を増す現実を知って、その行方を見届けたいため。

しかしながらその理由はこじつけで、私の胸中の底に芽を吹き始めていたらしい
被虐的寝取られの願望を抑えきれなかっただけなのだと思う。
また、木崎と知り合った妻が思いの他、彼との交際を開放的に受け止め、
私にその詳細を伝えることにある種の快感を覚えているらしいことも
大きい要因だったと思う。

そして、この日の午後、予想したように木崎は店を訪ねてきたという。
私は外出中だったので彼の来訪は知らなかったが、
妻と面会した木崎は、新たな提案を持ち掛けてきたという。

木崎が来社した話を聞いたのは、就眠前のベッドの上だった。
来社した木崎を応接に通したが、朝、私が予想した通りに彼がやってきたので、
さすがの妻も驚いたようだった。
「読み通りだっただろ。で、応接でキスくらいしたの?」
冗談口調で言うと、妻はニコリと笑った後すぐ私を睨み、
「バカね」
と言い、
「そういうことじゃなくて、彼から提案されたの」
そう言って私を覗き込んだ。
「提案って?」
「木崎さんの設計事務所のコンサルティングを手伝ってもらえないかって」
「へぇ・・・」
コンサルティングは専門職と私は認識していた。
妻は30代前後の時、学生時代の友人に依頼されて生命保険業務に携わった経験がある。
その際は一般課程資格を入手した。
しかし、建築関係のコンサルティング資格は容易く入手できるはずがない。
「そりゃ、無理だろ」
「そう?」
「資格がなければできないはずだよ」
「うぅん、コンサルティングっていっても、
設計事務所付きのコンサルタントが取り決めた契約書とかを
お客に届けたりするだけよ」
「それはコンサルティングじゃなくて、営業手伝いかな?」
「営業人数が足りないらしいの」
「ヘッドハンティングだなぁ。店の方はどうする?」
「ひと月1週間くらいてつだって手伝ってもらえたらって…」
「実働で三分の一だね」
総務を仕切っている妻が三分の一不在というのは、中々厳しい。

「で、彼になんて返事したの?」
「夫と相談してから返事しますって」
「茉莉は手伝ってあげたいんだ」
「できれば、ね」
「だけどさ、総務を仕切ってる茉莉が三分の一も不在なのは困るなぁ」
「わたしの手伝いをしてくれる人がいれば良い?」
そこまで言うのは妻の意思は固まっているということなのだろう。

「茉莉の仕事を手伝える人間なんていないだろ」
「木崎さんが帰った後、姉に電話したの」
「姉さんに? なにかあったの?」
「新しい仕事、見つかったかきいたの」
「・・・・・・おいおい、姉さんを雇うっていうの?」
「あの人ね、離婚する1年前まで銀行の総務にいたでしょ。
だからわたしが教えれば理解が早いと思うの」

なるほど、そうきたか、と思ったが、確かに銀行総務の経験者の姉なら
ゼロからの出発とは違うだろう。

しかし、木崎の提案から状況の展開が思わぬ方向に向かい始めたのは間違いなく、
さて、どう対処しようかと天井を仰ぎつつ溜息をついた。


[51] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/09 (火) 13:37 ID:jXb3QIjY No.203652
美樹さん ジゼルさん、コロ助さん、daigoさん、
お便りありがとうございます。

ここまでなんとか投稿できました。
木崎を意識しているらしい妻に気づいたのは今年1月中旬、
初めての食事デートは2月中旬、2度目は4月中旬でした。
経過の詳細をもっと臨場的に表現できれば良かったと思いますが、
私には精一杯でした。

さて、2度目のデートまでに木崎との商契約は倍増したものの、
彼が妻にプレゼントしたと同様、商契約も妻を得るための手かもしれません。
それらの行為の良し悪しは別にして、彼に傾いている妻を間近に見る歓びを私は感じています。

そしてここで一段落したと思うのは、
妻が木崎の職場の営業応援をするという次の展開に移ったからです。
また、おおよそ月の三分の一、空席になった妻の椅子に姉の芙美が収まったのも
大きい展開、というより、これは私自身も思ってもいなかった展開でした。

投稿内容はこれか5月以降の記述になります。
私自身が思いもしなかった展開に至るので、
それをどう記述すれば一番良いのか、正直なところ悩んでいます。

妻は初回のデートの頃と較べると、私の目には明らかに木崎のこなれた手が掛った風情です。
自分の妻なのに、そこに他人の妻を見るような不思議な感情です。
特に、彼の事務所の営業応援を始めてからの妻は妖艶です。

変わらず応援していただければと思います。


[52] Re: 愛しい妻  だるま :2025/09/09 (火) 14:40 ID:2RUX0nCA No.203654
奥さんと木崎の意図はどこにあるのでしょうか。
仕事の代役を姉に任せるというのも、奥さんもかなり用意周到ですよね。

それと篤史さんの覚悟はどれほどなのでしょうか。
篤史さんは、奥さんに対して何があっても離婚はないと言っていましたが、
将来、奥さんから離婚を申し出られたら、どうするつもりでしょうか。
そこは絶対譲れないと言って拒否しますか、
それともこれまでと同じように唯々諾々と承知しますか。


[53] Re: 愛しい妻  コロ助 :2025/09/09 (火) 14:43 ID:7bzTKptA No.203655
お姉さんは色んな意味で自分の代わりにお姉さんをあてがったのでは?と勘ぐってしまいます。
もし自分が奥さんの立場だったら自分が思いっきり罪悪感無く別の男と遊ぶためにお姉さんを・・・とか。
ゲスくてごめんなさいです。

[54] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/09 (火) 16:37 ID:1Dd8E0eo No.203657
篤史さん

投稿していただき、ありがとうございます。
奥様が、ひと月の1/3は、木崎氏の設計事務所に勤務するというのも、なかなか凄い展開ですね。木崎氏はいつでも奥様とキスしたり、ペッティングしたりできますものね(木崎氏の設計事務所に、専務室があればという発想ですが、篤史さんは設計事務所に行かれたことがあるのでしょうか?)。もちろん仕事帰りにホテルに行くのもの自由です。奥様も、夫の了解を得ているので、遠慮はいらないし。いいですね。ただし、避妊にだけは気を付けないと。
出勤する時の奥様の下着が、全て木崎氏からプレゼントされたものになったりしたら、篤史さんはますます興奮ですね。ベランダに干される下着も色っぽくなってきますよね。私は女性下着フェチなもので、こんなことに興奮します。

奥様が木崎氏の事務所に勤務を始めたのが5月ということは、まだ4ヵ月しか経過していないですね。ということは、現在進行形ですね。
引き続き、楽しみにしています。


[55] Re: 愛しい妻  daigo :2025/09/09 (火) 19:36 ID:UFGCCgBQ No.203660
美麗長文の連投ありがとうございます。
AVの寝取られジャンルに、愛している妻と離婚して相手の男と結婚させる、というのがありました。
何を考えてるねん!とあきれてましたがそれに近くなってませんか?
普通サイズの二回り大きいってどのようなものなんでしょう。
もう奥様は篤史さんに戻ってこないのでは?戻れないのでは?
不安でいっぱいですが思わぬ展開というのに期待もしてお待ちしております。


[56] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/10 (水) 06:20 ID:7mAVHgN6 No.203667
暦は4月末を迎え、日本列島は大型連休を前にしていた。
私の友人の中にも台湾やグァムへ家族旅行に行く者もいたが、
私の日常は変わりなかった。

店は基本的に年始と二回の期末棚卸以外、休店はない。
従業員は各部署の責任者がローテーションを作り、
週休2日及び盆や年末年始の休暇を取得している。
従って、慰安会や年末年始の打ち上げなどの福利厚生的な催しは
従業員の自主的判断に任せ、必要に応じて出費している。

そうした総務の責任者の妻は大型連休明け後に
木崎の設計事務所へ営業応援で出向くことになった。
記述したが、妻は30代を迎えた頃、友人の依頼で生命保険業務のパートをした経験がある。
生命保険業務のパートbに区切りをつけた後だったが、
これも依頼されて化粧美容部員を半年ほど勤めた経験もある。
当時の妻はまだ店の手伝いは片手間だったが、
一見おっとりの妻は案外芯が強く、自らをマネジメントできる性格と私が評価する所以だ。

そして、月の三分の一不在になる間の妻の席に座る姉の芙美がやって来たのも4月末だった。
店を訪れた姉は店内を見て歩いた後、妻に促されて事務所内の小会議室に入った。
最初だけ私も同席したが、経緯が経緯だけに居心地が悪かった。
姉の応援を依頼した理由を妻がどう話したのかも聞いていなかったこともあったし、
姉自体と会うのも数年ぶりだったから。

数年ぶりにあった姉の芙美は一時の精神疲労はすっかり癒えたように見えたが、
その後にアルバイト勤務した水商売の名残というか雰囲気は微かに漂っているように感じた。
目元の化粧がそれらしかったし、私服だったが首回りや二の腕の肌の露出が気になった。

私が退席後、妻は姉に業務引き継ぎの詳細を伝授し始めたようだ。
昼食を挟んで前後に時間程度の打ち合わせを三日行ない、
実務に入って不明な点はその都度妻と連絡を取り合うことで引き継ぎ業務は終了した。

5月2日の夜、食後に私は状況確認をした。
「学校の成績は姉の方が良かったし、銀行での経験もあるからさすがに覚えが良いわ」
妻は引き継ぎの結果をそう言って総括した。
「まぁ、茉莉が消えてなくなるわけじゃないし、
なにかあれば連絡取り合えば良いだろな」
引継ぎについて、私は納得した。
しかし、姉に応援を依頼した理由については気になるところだった。

「あのさ、姉さんになんて話したの?」
と、私は率直に聞いた。
「そのまま事実を話したよ」
「木崎さんの事務所の営業応援をするって?」
「そうよ、それしかないでしょ」
「姉さん、なにも言わなかった?」
「特別なにもないよ」
「木崎さんのことはきかれなかった?」
「それは店のお得意様って説明したよ」
「なにも言われなかった?」
「そうね。でも、保険やったり美容部員やったり、
今度は営業応援って、茉莉も好きねって言われたわ」
妻は屈託なく微笑んで言った。
「そりゃ、まあ、そう言うだろうな。
まぁ、姉さんに疑われなければ、それで良いよ」
「それはそうよ。彼とのことはあなたとわたしだけの秘密だからね」
「もちろんだし、そう願いたいね」

そうしてひとまずの話を終えた後、妻が話題を変えた。
「木崎さんのところの研修ね、7,8,9の三日間、朝10時から夕方4時までですって」
「どこで?」
「事務所の会議室よ。
それで、翌週一日、最近契約書を交わしたお客さんに挨拶へ行くって」
「へぇ、早いね。どこまで行くの?」
「西部の○○湖畔に6棟の貸し切りコテージを作ったお客らしいわ」
「貸し切りコテージかぁ、良いね」
「その客さんがまた別の施設を計画してるらしいの」
「そんな重要なお客の担当をするわけ?」
「営業担当は別にいるわよ。わたし、そんなことできないもの」
「ふぅん。期待されてるって感じだね」
「それはわからないけど、新しい仕事っていうか、そういうのに興味あるし」
確かに、妻にはそうしたことへの興味は大きいと思う。
変に躊躇わないというか、前向きというか・・・。
妙な関心と幾分の不安を感じていると、妻はまた話題を変えた。

「彼の事務所の手伝いをしても家を空けることはないはずよ。
でも、もし空けることになってあなたに不都合があると困るから、
その時は姉に家事の手伝いをしてもらうように話してあるから」
と、妻は言った。
「家を空けるのは快く賛成できないなぁ。
まぁ、でも応援って言っても仕事に違いないから、
やむを得ない場合もあるだろうけど…。
姉さんが家に来るの?」
私は素直に応じられなかった。
「姉じゃ、いや?」
「良いとか悪いの問題じゃないよ。姉さんに失礼だろ」
「それは大丈夫よ」
「なんで?」
「店の仕事に馴染んだら、隣町から通うのは面倒だから
こっちでマンションを借りるつもりらしいわ。
そしたらここへも来やすいでしょ」
私は言葉なく頷いたが、
「あまり迷惑かけない方が良いんじゃないの」
とだけは告げた。


[57] Re: 愛しい妻  だるま :2025/09/10 (水) 11:52 ID:zXtPr8l. No.203680
木崎の提案は、完全に篤史さんを舐めてますよね。
そんな木崎のあからさまな提案を受け入れた時点で、奥さんは篤史さんを見限り始めたのでしょう。
それとも、初めから奥さんも木崎とグルなのかもしれませんね。
木崎の意図が、奥さんを寝取るだけでなく、奪い取ることにあるとしたら、
何も拒否しない篤史さんは、一番御しやすい人だと思います。

パレート効率性を考えると、今後の展開としては、
篤史・茉莉夫妻離婚、木崎と茉莉が結婚、篤史と芙美が結婚、というのが最適なところでしょう。
木崎は、茉莉を奪い取って満足、
茉莉は、経済的、性的、精神的に満たしてくれる木崎と一緒になって満足、
篤史さんは、寝取られが完全に成就すると共に、茉莉の代わりに芙美という伴侶を得て満足、
芙美は、これからの人生に不安を感じていたところに、篤史さんという伴侶を得て満足で、
全員が満足する結果が得られるわけですから。

篤史さんは、愛しい茉莉は今頃木崎と・・・と妄想しながら、今後の人生を芙美と送るなんて、
篤史さんとしては、最高なんでしょうね。


[58] Re: 愛しい妻  daigo :2025/09/10 (水) 18:54 ID:qMpLk3IU No.203684
私も木崎氏は怪しく思ってしまいます。
多少、舘ひ○しより丸くても精悍な顔つきに紳士、一度寝たら忘れられないものをお持ち。
そんな彼が女性に飢えているわけがありません。
今までの悪行は数えきれないと思います。
奥様を自分の虜にした後は得意先の性接待にでも使うつもりではないでしょうか?
どこかで篤史さんも奥様自身もブレーキをかける必要があるように思います。


[59] Re: 愛しい妻  ageha :2025/09/10 (水) 21:36 ID:5BHrfeto No.203689
奥様が木崎氏の設計事務所に営業応援に出向けば、日中から木崎氏に抱かれるのは当然の流れですよね。
営業応援というのは、木崎氏の言われるままに得意先にも性接待することであり、昼間は木崎氏、夜は関係先の男に抱かれる。
これは奥様も望んでいることであり、そのうち木崎氏の設計事務所に常駐するようになるでしょう。


[60] Re: 愛しい妻  タカハシ :2025/09/10 (水) 23:25 ID:5BHrfeto No.203695
妻を寝取った相手に抗議も慰謝料の請求をする気もなく、見て見ぬふりをするなんて腑抜けた奴だな。
木崎とのセックスで逝きまくった奥さんが、木崎と会う口実を設けるための営業応援であって、月の三分の一がやがてほぼ毎日出向くようになり。
木崎の事務所では仕事そっちのけで、一日中、セックスする事になり、やがて奥さんは木崎の妻になった気で行動するようになるでしょう。
もう、この夫婦だめですね。


[61] Re: 愛しい妻  おてつ :2025/09/11 (木) 07:44 ID:USNAdyw. No.203702
皆さん、読んでいる以上アンチなコメントは如何なものか

よく読めば、営業車も多数の設計事務所
勤務中に四六時中抱く男とは思えないけどね


[62] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/11 (木) 08:39 ID:DEluJnE6 No.203705
妻と姉が引き継ぎ業務をしている間、これといって特別な出来事はなかった。
敢えて記すなら、三日目の引継ぎは仕事の都合で午前は止め、
午後にずらしたことか。
そして、終了したのが5時前だったので、
久し振りに姉を家に招いて一緒に夕食をとった。

私はさほどアルコールに強くないが、二人の姉妹は女性にしてはなかなかだろ。
食前酒のつもりがつい勢いに乗って、二人は昔話をあれこれと話していた。
前夫が残した借金を完済したことで姉の気はずいぶん楽になったようだし、
離婚時の精神的な痛手も、彼女の口振りから癒えた様子が窺えた。
ただ姉がアルバイトしていた水商売の記憶は、彼女にとって鮮烈なようで、
「ねぇ、篤史さん、ああいうところへ行っちゃダメよ」
などと窘めたりした。
頬を紅くした妻も口調を合わせて、
「あなた、入った経験あるの?」
などという始末で、
「どうだったかなぁ」
と惚けると、
「否定しないのは肯定ってことだよ」
姉の芙美まで嵩に懸かってきた。

「姉さん、ああいう店って、どんなことするの?」
妻が興味津々という表情で姉にきいていた。
「お店じゃ、普通にお酌しながら話すだけよ」
「お店じゃって、店外もあるの?」
「同伴とアフターがなかったらバックがつかないのよ。
だから指名されるようにならないと稼ぎが少ないのよ」
何事でもないように姉は説明した。
「同伴って一緒に店に入るのね? アフターは閉店後のサービス?」
「そうね」
「その間、お客となにするの?」
「そうね、普通は買い物とか食事だったりよね」
「それだけ?」
「う〜ん、どうかな。教えられない、秘密」
「教えられないなんて言ったら秘密じゃないでしょ」
「あ、そうか。そうね、ほんとに気に入った相手だったら・・・、かな?」
「姉さんも?」
「あら、誘導尋問だったの?」
「うぅん、別に」
妻は言って、舌を出した。

そろそろいい加減にしないと二次災害に巻き込まれそうだと思っている間に、
「うちの旦那みたいな人も店に来るの?」
と、妻が私を窺いながら姉に質問した。
「客層としたら一番多い年代かな」
「へぇ、そうなんだ」
「奥さんに相手にされないし、かといって外に彼女がいるわけでもないしね」
「姉さんだったら、うちの人、どう?」
「やだぁ。茉莉、おかしいでしょ」
姉はふと艶っぽい表情を垣間見せて笑った。
「姉さん、昔、この人に興味津々だったじゃない」
妻が更に言うと、姉の芙美はあらぬ方向を見る目をして、
「もし別れた旦那より先に篤史さんと出会ってプロポーズされたら
一緒になったと思うよ。今からでも遅くないって?」
最後は笑って言った。
「駄目よ。それは姉さんでも絶対駄目。わたしだけのダーリンだから」


若い頃、タイプこそ違うがこの姉妹はそれなりに魅力的だったろう。
今こそ、その魅力は熟れて別物に変化したといえるが、
時の流れを痛切に感じた会話だったと思う。
しかし、姉は姉なりに、妻は妻なりに時間をかけて今の姿となった彼女たちが
それぞれに秘密を抱えている現実を私は不思議に感じるしかなかった。


[63] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/11 (木) 11:03 ID:DEluJnE6 No.203710

7日の夕方、帰宅すると妻は新鮮な姿で私を出迎えた。
「おかえりなさいませ」
ベージュと濃紺のツートンワンピース姿でポーズをとった妻がいた。
「どうしたの、そのワンピース」
「事務服よ。これアンジョア製なのよ、素敵でしょ」
アンジョアがなんなのかわからなかったが、おそらく高級事務服メーカーなのだろう。
ふわりとした生地の上半身のラインも濃紺の膝丈までのラインも
一見事務服とは思えない上品さだった。
「さすがに設計事務所だね。ほかの女性社員もその事務服?」
「もちろん、そうよ。うちの事務服もこれにしようか?」
「上品すぎないか?」
「良いじゃない」
「木崎さんとこ、事務所に何人くらいいるの?」
「所長以下36名だって。製図室は上の階にあるらしいけど、製図は外部にも依頼してるって」
「へえ、けっこうな大所帯なんだ」

そんな話しながら着替えをすると、
「先にお風呂に入ったら」
と促された。
妻の指示通り、食事前に烏の行水的な入浴を済ませ、ガウン姿で食卓に着いた。

ビールで喉を湿してすぐ、私は研修初日の様子をたずねた。
妻はグラスを置いて頷き、話し始めた。

「専門用語を覚えるのに苦労しそうだわ。それ以外は仕事しながら覚えられると思うけど」
「どの業界にも専門用語はあるからね。なんとかなりそうだね?」
「うん、少し頑張ってみる」
次に、一番気になっていた質問をした。
「彼、研修に同席したの?」
すると妻は即座に首を横に振り、
「うぅん。わたしを紹介してくれた後、出掛けて帰ってこなかった」
「ふぅん、忙しいんだ」
「あちこち出張が多いってアシスタントの女性が言ってたわ」
「そうなんだ」
「月の半分くらい出張だって」
「へぇ!」
意外だったが、思えば妻への誘いが月を跨いだのも多忙のせいかもしれなかった。

木崎が妻に自社の営業応援を依頼したのは、
自身の傍に妻を取り込む目的もあるのではと勘繰っていたが、
役職の木崎は多忙を極めているらしい。
さらに職場でも人目をかいくぐって妻へのセクハラを
楽しむのでは、などという邪な想像もした私だが、
社員が36名も在籍している事務所(例え書庫や会議・応接室)で
それらの目を盗んでのセクハラは危険すぎる行為だろう・・・。
ということは、妻に依頼したのは純粋に営業応援が目的なのか・・・、
やや安堵したのと、他に何かあるのかわからない煮え切らない思いだった。

話題を変えて、た私はきいた。
「木崎さんからどんなふうに紹介されたの?」
すると妻はくすくすと笑って、
「ある企業の経営者夫人で、その合間を見計らって協力してくれるので、
私たちも温かく接してくださいって。経営者夫人なんて言われて恥ずかしかったよ」
「社会的にはその通りだから良いじゃない。
で、研修してくれた人は?」
「担当営業課長と、アシスタントの女性よ」
「二人もついてくれたんだ。期待されてるなぁ」
「どうかしら。わたし、猫被るの得意だから」
そう言って、妻は笑った。

二日目の研修も、専門用語に悩まされながらもなんとか無事終了したようだった。
しかし、最終日の研修を終えた妻の食後の会話の口振りには動揺が滲んでいた。
研修内容を聞いたときにわかっていたことだが、
研修を終えた後、最近契約を交わした顧客へ挨拶に行く予定が含まれていた。
どうやら、初めて顧客と面会する緊張感なのだろう、と私は思った。

「研修と実務は別物だから心配だろうけど、茉莉なりに頑張れば良いと思うよ」
妻の気を楽にさせるつもりで言ったのだが、
「そうじゃくて、もしかしたら泊りになるかもしれないって」
妻はうつむき加減で言った。
驚いた私も声をあげた。
「最初から?」
「っていうか、来週月曜日の午前中に面会する予定だったのね。
ところがお客の方に急用ができて午後遅くでないと時間が取れなくなったって」
「火曜日じゃダメなの?」
「駄目みたい」
「で、面会時間は何時なの?」
「月曜日の午前中に連絡が来ることになってるようよ」
「そう・・・。あのさ、茉莉に同行する人は?」
「あらかじめお客に詳細を話しておくから、わたし一人よ」
妻はそう言って、溜息をついた。
「えぇと、場所はどこだっけ?」
「県境のМ湖の湖畔なの。山奥で車は危険だから電車で行くんだけど、
T駅まで行ってK線に乗り換えてM湖まで2時間20分も掛るの。
そんな僻地だから午後7時過ぎると電車がないのよ」

妻の話は理解できた。
数年前にM湖付近まで紅葉狩りに車で出掛けたことがあっが、
往路ともで谷底に面した細い道の連続だった。
昼間でも危険と隣り合わせの道路だから、夜間の運転は止めた方が良い。

「どこに泊まるの?」
「だから、お客のコテージよ。課長が話をして了承を得るから安心してって」
「安心なの?」
「一人よ。だからあなたも安心でしょ」
「彼がひょっこり顔を出したりして?」
「ヤダぁ、怖いよ、そんなの」
「そこまでして茉莉と二人きりになる必要ないかもな」
「そうよ、呼び出されたらあなたに了承得て、会いに行けるもの」
妻は艶やかに、そして屈託なく笑いながら言った。
確かにその通りだ、と私も思った。


[64] Re: 愛しい妻  小太郎 :2025/09/11 (木) 11:16 ID:PcmG9VXs No.203711
初めての顧客訪問が付き添いも無く、しかも
コテージに泊まりというのは、普通考えられない
出張ですね。

泊まりの出張に奥さんを行かせたい人物がいて
その人物が奥さんに顧客へ夜の接待もして
もらいたいのでは?
奥さんにそんな事をさせる事が出来る人物は
木崎しかいないですよね。

続きを楽しみにしています。


[65] Re: 愛しい妻  だるま :2025/09/11 (木) 13:04 ID:PJXqbIn6 No.203715
やはりパレート最適に向かって進んで行くんですね。
篤史さんはともかく、他の3人はそれを望んでいるように見えます。

木崎は奥さんが好みのタイプの男性だそうですが、
こんなあからさまなことをされても唯々諾々の篤史さんを見て、
奥さんはどう感じているのでしょう。
奥さんの会話は、すでに篤史さんを見限っているようにも思えます。


[66] Re: 愛しい妻  daigo :2025/09/11 (木) 15:08 ID:BbScXsRc No.203721
研修して3日しか経たない新人を一人で泊りで顧客に挨拶に行かせる会社ってどんなんですか!?
木崎氏もですが会社もちょっとおかしくないですか?
篤史さん、そっとついて行ってくださいね。
心配とは別のいいものが必ず見られますよ。


[67] Re: 愛しい妻  篤史 :2025/09/11 (木) 15:33 ID:DEluJnE6 No.203722
小太郎さん、だるまさん、daigoさん、
ご感想、ご意見、感謝します。

5月から8月下旬までの出来事は、正直なところ私自身も
思わぬ展開で、実際、思考の整理がつかない状態でした。
さらっと話せば簡単に済みますが、私自身も事実の反芻のために
さらりと流すこともできません。

こうした内容なので、批判があるのは承知していますが、
現況を記述することができるまで、しばらく猶予願います。

お伝えできるのは、夫婦仲は変わっていない、ということでしょうか。


[68] Re: 愛しい妻  だるま :2025/09/11 (木) 21:05 ID:PJXqbIn6 No.203727
批判と言うよりは、ムリスジなことが続いているにも関わらず、
何もしようとしない篤史さんに、危機感を煽っているんじゃないですかね。

例えば、専業主婦ならともかく、夫の会社で総務全般を任されている奥さんに対して、
仕事を手伝ってという提案はそもそも非常識ですし(すなわち、木崎は非常識な男)、
非常識な提案に対して、夫に話しをする前に姉に自分の仕事の代役を頼む奥さんは、
夫への配慮が足りないというか、夫の意見や気持ちを蔑ろにしていると感じてしまいします。

また、木崎の会社の仕事についても、アルバイトのようなものから、
もしかしたら遅くなるに変わり、蓋を開ければ、いきなり泊りの出張で、
明らかに異常です。
奥さんが木崎の会社で働く際に、労働契約、労働条件などを確認しなかったのかと感じました。

そして、こんな異常なことが起きているにも関わらず、何もしない篤史さんを見て、
奥さんはどう感じているのでしょうか。
そんな男性が好きな女性もいるかもしれませんが、情けない男とガッカリする女性もいるでしょう。

夫婦仲は今も変わっていないということですが、篤史さんの一方的な思い込みでないことを願います。


[69] Re: 愛しい妻  62歳の篤史 :2025/09/12 (金) 16:09 ID:UItssEnc No.203745
実は 私も 篤史なんです
書き込みの お名前が 篤史だったものですから
避けてました・・・・・・

やっぱり読んでみるかな・・・・・
程度の気持ちで 開けてみたら・・・・

何度も 読み返すことに・・・・

実は 私も 小さな町工場の 経営者
気持ちが 微妙に シンクロし オーバーラップ されてゆきます
身につまされる 気持ちで 読んでおります。

あえて意見を 書き込みませんが
だるま様の 描かれた ストリーが
見えますね
ただ 同じお名前 だけに
やはり 読むのが つらい気持ちで
読んでおります。
当然 いやらしい 気持ちも
織り交ぜながらですが・・・・

今後の展開 期待しております。


[70] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/09/13 (土) 17:04 ID:k/Ty4ETU No.203789
ここで篤史さんが記録されているのは、篤史さんのご家庭のことです。仮に、篤史さんが現状に対して怒っており、それを読者に対して訴えているのであれば、読者がアドバイスをするのもいいでしょう。しかし篤史さんは戸惑ってはいますが、怒ってそれを読者に訴えているわけではありません。ある意味で、今年1月からの出来事を淡々と記録されているのです。したがって、篤史さんの態度に文句をつけても意味はないと思います。

私は篤史さんの記録を楽しみにして読ませていただいています。確かに木崎氏の行為や設計事務所の対応(奥様をいきなり一人で泊りで出張させることなど)は通常の会社のものではないと思います。木崎氏に何らかの意図があることは間違いないと思いますが、それも含めて、私は興味深く読ませていただいています。

仮に、奥様が営業先の客と一晩を過ごされても、それを奥様が納得づくであれば、つまり奥様もアバンチュールを楽しまれ、かつ篤史さんがそのことで嫉妬し興奮されるのであれば、問題ないと思います。もちろんその過程で、篤史さんが怒りを感じて、奥様に、あるい木崎氏へ文句を言うのもOKです。その時には取り返しがつかないこともあると思いますが、それも含めて篤史さんの物語です。私はその物語を興味深く読ませていただく立場です。

篤史さん、時間がある時で結構ですので、是非続きをお願いします。ゆっくりでいいですので。


[71] Re: 愛しい妻  康平 :2025/09/13 (土) 20:03 ID:uzeu4b0Q No.203798
美樹さんの仰る通りだと思います。
このサイトの投稿欄ですが、読み応えがあるというか、興奮する投稿が
アンチコメントや批評などで投稿がストップしてしまう事が多々あると
思います。
私は篤史さんのお話すごく楽しみにしていて、興奮していますので、
もし批評を気にされて投稿する気が失せているのならすごく残念に思います。
篤史さん、あなたのペースで結構ですので、続きを読ませてください。
別に急かしている訳ではありませんので、時間がある時で構いませんよ。
期待しています。


[72] Re: 愛しい妻  タカ :2025/09/13 (土) 22:38 ID:lvTG2a5I No.203805
美樹さんや康平さんのようなコメントがあってホッとします。
説教始めるような人いますよね…
エロサイトを見に来てるのに何を言ってるんだと思いますが。
頭おかしい人はスルーしましょう。


[73] Re: 愛しい妻  おてつ :2025/09/16 (火) 07:55 ID:ay5SHY2w No.203889
スレ主も、意見が多すぎて書けない状況

エロサイトで真っ当な意見ぶつけてどうするんだ?

がんばれースレ主!!


[74] Re: 愛しい妻  美樹 :2025/10/08 (水) 17:10 ID:Ad3XX16s No.204462
篤史さん

お元気ですか。
「愛しい妻」をとても興味深く読ませていただいています。

9月11日に、篤史さんが「現況を記述することができるまで、しばらく猶予願います」と投稿されました。それもあってか、このスレッドへの書き込みは9月16日以降は途絶えています。
しかし、それは決して、読者が去ったわけではありません。実際、私は時々覗いています。

「しばらく猶予願います」とのことですので、篤史さんが現状を整理できるまで、もちろく私は待たせていただきます。ただ、このスレッドに書き込みがないのは、おそらく読者の皆様が篤史さんにプレッシャーを掛けてはいけないと思っているのであって、決して興味を亡くしたわけではないことをご理解ください。


[75] Re: 愛しい妻  泡立草 :2025/10/20 (月) 11:16 ID:ZWB8z60. No.204821
篤史さま
2ヶ月が経ち、お気持ちが整理できましたでしょうか?
再開を心待ちにしております



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