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[4856] 混浴露天風呂での目覚め@ 沈粕男 投稿日:2008/10/08 (水) 00:10
「あなた…無理しなくてもいいよ…」
「すまん…」
これは或る夫婦の夜の営みでの会話である。
夫の弘光35歳、妻の美香32歳、結婚三年目の夫婦である。
最近、弘光の調子が悪い…すなわち美香とのセックスにて弘光のペニスが満足に勃起しないのである。
弘光のストレスか?夫婦関係のマンネリか?はたまた美香に魅力がないのか?原因が不明で、弘光の悩みは増すばかりであった。
ただひとつ言えるのは美香に魅力がないということは否定できる。
黒いロングヘアーに可愛いらしい顔立ち、色白い肌、体型はやせても太ってもなく…胸はAかBカップと感じで小振りだが、肉付良く形いい尻はなかなかのものだ。そして三十路を迎えた美香は、以前より色気も増してきた。
こんな外見の美香に弘光が魅力を感じないはずはない。
しかし、弘光の悩みは消えない…自分はインポテンツでは…このまま自分が不能ならば美香との夫婦生活は上手くいかない…そのうち美香にも愛想をつかれる…そんな最近色気が増してきた美香に他の男が言い寄る…そして他の男が美香の白い綺麗な身体を弄ぶ…その男に美香は悦びを表す…弘光の気持ちは負のスパイラルに落ちて行く。
しかし底に落ちたとき弘光のペニスが微かに反応した。
゛身体を他の男に弄ばれ、その男に悦びを表す゛弘光の脳裏にそんな美香の姿が浮かんだ、と同時に弘光のペニスは硬くなってきたのだ…
その夜久々に弘光は硬くなったペニスを、美香のヴァギナに挿入を果たした…
「あなた…いい…」
久々に愛する夫のペニスを受け入れ、甘美な声を漏らす美香を余所に、弘光の頭の中は他の男に犯される美香が存在していた。
あくまでも円満な夫婦生活の為…割り切って妻の不貞の姿を想像していた弘光だったが日増しに…
゛他の男に犯される美香を見てみたい、それが叶わぬなら…せめて美香の裸を他の男に晒したい゛
心の中に弘光の隠れた願望が目覚めて行くのだった…

[Res: 4856] Re: 混浴露天風呂での目覚め@ 僕,スケベです!! 投稿日:2008/10/08 (水) 02:43
ナイスな書き出しです。
続編にワクワクしています。
待っています。ヨロシク!!

[Res: 4856] Re: 混浴露天風呂での目覚め@ たつお 投稿日:2008/10/08 (水) 17:01
すごく期待してます!
続き楽しみです!

[Res: 4856] 第2話 沈粕男 投稿日:2008/10/08 (水) 19:55
゛美香を他の男に…゛
隠れていた願望が燻る弘光は、悶々と日々を過ごして行く…
毎日のように仕事が終わると、ネットカフェにて寝取られ系のサイトを閲覧したり…個室ビデオにて男優に犯される女優を美香に置換えオナニーしたり…
そんなことをしながら日々頭の中は…
゛どうすれば美香を他の男に…゛
また或る時は…
゛いや美香にそんなことは…きっと後悔することに…゛
弘光の中に隠れた願望の炎を焚き付ける心と、消火させる心が交差する。
そんな悶々とした思いが仕事中も頭から離れなくなってきた弘光、或る日の仕事中…
「おい、何ボーとしてるんだよ」
同僚の三上が物思いに耽る弘光に声をかける。
「いや何でもない」
ハッとして取り繕う弘光。
「どうせ美香ちゃんと喧嘩でもしたんだろ?ははは」
夫婦喧嘩は犬も喰わないぞ、というような感じで仕事に戻る三上。
三上の後ろ姿を見ながら…
(そういえば、あいつの言葉が俺に美香を意識させたんだな…)
弘光はふと美香と付き合い始めたきっかけを思いだした…
現在は美香は弘光の勤める会社を辞めているが、元々は同じ職場に勤めていた二人…当時弘光は営業部署、美香は総務部署に配属されていた…正直当初は弘光は美香に対して゛煩い女゛という意識しか無かった…
゛地元の有名大学を卒業し、語学が堪能で会計の知識も凄い新入社員゛という評判で弘光より二年後に入社してきた美香…評判通り、美香はテキパキと仕事をこなし、また先輩であろうとも物事ははっきり言える有能社員だった。弘光も総務へ提出する稟議書、領収書などについて美香に何度かダメ出しを食らうことがあった。また美香には゛取っ付きにくい゛雰囲気もあり、当時弘光は美香に好意を持つどころか、゛絶対あの女結婚出来ないな゛などと煩わしさを感じていたくらいだった。
また弘光の三流大学を留年して卒業したという経歴が、美香に対してコンプレックスを抱かせていた。
しかし、六年前弘光に美香を意識させる出来事があった…

[Res: 4856] 第3話 沈粕男 投稿日:2008/10/08 (水) 21:30
六年前の夏、河原にて弘光と美香の職場のバーベキューが行われた。
「どうぞ」
並んでバーベキューをつつく弘光と三上に、美香が缶ビールを差し出す。その時の美香の表情は、職場では見ることの無かった笑みに満ちたものだった。
(この女でも、こんな表情見せるんだ…)
弘光の視線は、再びクーラーボックスに向う美香の後ろ姿に向う。
クーラーボックスから缶ビールを取り出そうとする美香の尻が、弘光達の方に突出した感じになる。
「彼女なかなかいい尻してるな…」
三上が弘光に耳打ちする。
三上の言葉に、ピッチリとしたジーンズを穿いた美香の尻を凝視する弘光…この時弘光の心の中に、何か美香に感じるものがあった…
「そういえば弘光よく彼女と話してるじゃないか、どうだ?彼女と付き合ったら?彼女よく見ると可愛いし、なあ?」
三上が弘光に言葉をかける。
「話してるっていったって、あの女いつも俺に書類の文句言ってるだけだぜ」
缶ビールをグィと飲む弘光。
「でもなあ、端から見てると何かお前らお似合いだぜ、営業の連中皆そう言ってるぜ、なあ、今日は彼女と親しくなれるチャンスだぜ、弘光彼女に何か持ってたりして、きっかけ掴めよ」
ニヤリとしながら弘光に肘打ちする三上。
「大きなお世話だ」
三上の言葉に何か不貞腐れた感じで缶ビールを飲み干す弘光。
しかし、その日弘光は何度か美香の方に視線を向かわせる…他の同僚達との会話の中で見せる美香のチャーミングな笑顔…まめに飲み物を配ったり、気遣いを見せる美香…更には酔いが深まり、屈む美香の胸元や、突出した美香の尻…弘光は完全に美香を意識していた。
(普段は澄まして仕事してるけど…彼女にも可愛い所あるし、気遣いも出来るし、また色気も少しあるんだな…)
この日、弘光は素直になれなかったが、美香に完全に惹かれて行った…
それから弘光と美香は付き合い始め、やがて結婚するのだが…それはさておき…
その日の退社後、家路への途中…
(そうだ三上に…美香を抱いてもらおうか…あいつなら美香に魅力感じてるから…)
弘光の脳裏に美香と三上とのセックスシーンが駆け巡る。
゛三上のペニスに悶え悦ぶ美香…゛
弘光の股間が熱くなる。
そんな考えも…
「お帰り」
美香の顔を見ると何故か消え去った…やはり、まだまだ弘光の中には美香を他の男に委ねることに躊躇があるのだった…

[Res: 4856] 第4話 沈粕男 投稿日:2008/10/09 (木) 00:18
職場からの帰り道…゛美香と同僚の三上とのセックス゛を妄想する弘光であったが、帰宅して美香の顔を見ると、その妄想は吹っ飛んでしまった。
「すぐに夕飯にするから」
キッチンで仕度する美香の後ろ姿を眺めて、缶ビールを傾ける弘光。
(さすがに同僚の三上には、そんなこと言えないわな…)
そして…
(美香だって、俺が゛他の男と寝ろ゛なんて言ったら引くよな…)
隠された願望が萎えていく弘光、しかし、美香の尻が目に入り…
(でも…あの尻を誰かに撫でさせるくらいは…)
ビールの酔いが回り始め、美香の尻が弘光には厭らしく映る。
(それか、美香の生尻を他の男に見せるだけでもいいな…)
再び、今度は控え目に妄想が膨らんでいく弘光。
「あなた、おまたせ」そんな弘光を余所に、美香は料理をテーブルに並べていく。
食事中に…
「あなた、秋の旅行はどこに連れてってくれるのかな?」
美香が弘光に問い掛ける。
「そうだな…美香はどこ行きたい?」
逆に問い掛ける弘光。
「そうね…やっば温泉がいいかな、出来れば紅葉の綺麗な所」
弘光の問いに答える美香。
「わかった、調べておくよ」
「楽しみね」
そんな弘光に、美香はご機嫌に箸を進める。夕食後、浴室にて…
(紅葉の綺麗な所の温泉かあ…)
一人湯船に浸かり、行き先を思案する弘光。
(そうだ温泉なら、混浴ってのもいいな…)
閃く弘光。
(そういえば、ネットに夫婦の混浴での体験が載ってたな…)
弘光は寝取られ系サイトに、或る夫婦が混浴露天風呂でのスワッピング体験を投稿していたのを思い出した。
(あそこまで過激なことじゃなくても…美香の裸を他の男に見られるだけでも充分だ…)
弘光の脳裏に、混浴露天風呂で他の男に裸を晒す美香の姿が浮かぶ…
゛俺以外の男達が美香の普段晒されていない白い肌を、厭らしい視線で視姦する゛
自然と弘光のペニスは硬くなっていく…
気がつけば、弘光は興奮で勃起したペニスを扱いていた…
「美香の裸が…ああ…」
弘光は呟きながら射精をしてしまう…
(問題は…美香をどうやって混浴に入らせるかだな…)
興奮が覚め、冷静を取り戻した弘光。

[Res: 4856] Re: 混浴露天風呂での目覚め@  投稿日:2008/10/09 (木) 04:51
ゆっくり、頑張ってご投稿してください。
楽しませていただいてます。

[Res: 4856] 第5話 沈粕男 投稿日:2008/10/09 (木) 20:20
まだ子供が居ない弘光と美香は、春と秋の旅行が恒例になっている。
その今秋の旅行に美香が紅葉の綺麗な温泉に行きたいと言ってきた。
゛混浴露天風呂で美香の裸を他の男に晒すチャンスだ!゛
思い付いた浴室で、その場面を想像し、興奮して勃起したペニスを扱いて射精した弘光。
(まずは場所決めだ)
その夜更け、弘光はインターネットを見る。
゛紅葉が見える混浴露天風呂゛
弘光はキーを叩く。
幾つかの記事が表示された。
一つ一つクリックして、閲覧する弘光。運良く候補になりそうな場所が見つかる。
゛渓流沿いで、秋は紅葉が綺麗、平日は人も少なく清潔な感じ゛との内容に…
(ここなら美香も、うまく話せば大丈夫だろう…あれこれ探してもきりがない、ここにしよう)弘光は、この露天風呂の他の記事を探すことも無く決めた…
(ええっと、じゃあ宿は○○温泉だな)
宿も目星をつけた…
(あとは、どう美香に切り出すかだ…)
寝静まる美香を見つめながら、弘光はベッドに横たわった…
次の日の夕食時…
「あなた昨夜いろいろ探してくれたみたいね、インターネットの履歴残ってたわよ」
美香が旅行のことを切り出してくる。
「ああ、やっば俺も楽しみだから…つい張り切っちゃって、昨夜遅くまで見てたよ」
美香に答えながら…(やっば美香も自宅では見るから、ネットカフェに行って、ああいうサイト見てて良かった)…と思う弘光。
「それで、行く所決めたの?」
そんな弘光を余所に話し続ける美香。
「ああ、○○温泉でどうだ?」
まずは場所を示す弘光。
「やっばそうなんだ、あそこ紅葉が綺麗だから、いいわよ」
美香の言葉に、
「じゃあ決まりだな」まずは自分の目的を叶える行き先に、美香が同意したことに安堵する弘光。
しかし次の言葉が、いきなり弘光の゛課題゛を与えた…
「履歴に混浴の露天風呂もあったんだけど…そこも行くつもり?」
美香の言葉に、弘光はどう切り出せばいいのか…言葉が詰まるのであった…

[Res: 4856] Re: 混浴露天風呂での目覚め@  投稿日:2008/10/09 (木) 22:06
良いです。とても良いですよ。
続き楽しみにしています。

[Res: 4856] 第6話 沈粕男 投稿日:2008/10/09 (木) 22:24
「履歴に混浴の露天風呂があったけど…そこも行くつもり?」
旅行の行き先も決まった所での美香の言葉。
(うわー美香から混浴のことを切り出されるとは…)
弘光は言葉に詰まる…
(まさかストレートに゛美香の裸を他の男に見せたいんだ゛なんて言えないし)
上手く切り返せず困惑する弘光…やっとのことで…
「○○温泉は混浴の露天風呂もあるって聞いたことあるから…ついでに調べただけだよ…」
なんとか取り繕う弘光。
「ふーん、まあいいか」
心配していた程、美香はこだわりは無いことに、弘光は安堵した…その夜ベッドの中で横で寝静まる美香を眺めて…
(ああ…さっきは何で美香に上手く言えなかったんだ…だめだな俺…)
弘光は後悔と伴に自己嫌悪に陥っていた。
その週末の夜…ベッドの上での夫婦の営み中…
「すまん…美香…俺…」
再び、勃起不全に陥る弘光…
「いいよ…あなた…無理しないで…」
勃ちの悪い弘光に気遣う美香…
先日の会話の中で、美香を上手く誘えず、実現が難しくなったことが影響してるのか?その翌週も弘光は゛不能゛な状態になる…そのまた翌週も…
(いかん、やっばり美香を混浴に誘って刺激を受けないと…)
変な危機感が、弘光を襲う。
とうとう旅行の数日前に弘光は意を決して、美香に切り出した…
「なあ美香…○○温泉の混浴露天風呂のことなんだけど…」
弘光の言葉に、
「えっ、まさか本当に行きたいなんて言うんじゃ」
美香は少し驚きながら答える。
「まあ…あそこ景色綺麗らしいし、せっかく行くんだから…」
弘光のどこか少し後ろめたさがあるような雰囲気に美香は、
「あーさてはあなた、風景より、入ってる女の人の裸を見たいなんて思ってるんじゃない?」
うっすら笑みを浮べ、いたずらっぽく切り返す。
「いや、そうじゃない」
ここが踏ん張り所と言うばかりに弘光は言葉に力が入る。
「もうエッチ〜そう思ってるくせに、じゃあ何なのよ?」
弘光の真面目な表情とは対象に、美香は半ば呆れたような表情を見せる。
「本当違うんだ美香…正直に言うから、真面目に聞いてくれ」
どうも、弘光の態度が何か違うような感じがして、
「あなた何か企んでいるの?」
美香も弘光の様子から何かを察知したように、身構えるのであった。