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自由と束縛の狭間で 2

[1] スレッドオーナー: 小田 :2026/02/08 (日) 22:01 ID:0zZJuRxw No.207081


満杯になるまでに終わる予定でしたが、情景に拘った結果が次のステージに
進める事になってしまいました。
内容的には、今投稿しているところから全容が解明されるまで、特出する出来事も
ありません。
見えている結果へとどのように収束させるか、それに尽きると思います。

予定している収束点までは、まだ少し時間が掛かりそうです。


[2] Re: 自由と束縛の狭間で 2  修司 :2026/02/09 (月) 15:27 ID:cFJ3EMFY No.207094
お久しぶりです

小田さん

投稿が継続するって嬉しく思います。

これからも、よろしくお願いします。

もう2月になりましたね 節分も過ぎて・・・年度末に向けて 忙しくなりますね

お体にお気をつけてください


[3] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/11 (水) 10:48 ID:6hNJOGzk No.207132



修司さん、コメントをありがとうございます。

公私共に忙しい時期でもあります。
高市政権が標榜する17項目はご存知だと思いますが、当社関連会社が
入っていることもその要因だと思います。
妻も全く関係ないとは言えない微妙な関わり方をしていますから、
比重は違っても多忙な毎日には変わりありません。

仕事関連などここには関係ない事ですが、その合間を縫って
性的な関係性は継続しています。

性行為の情景をお伝えするには、聴取した内容とは言え、私の筆力では
その半分も表現できていないかもしれません。
理解できない箇所もあるとは思いますが、そこは想像力(妄想でもいいですね)
に傾注して頂けたらと思います。


[4] Re: 自由と束縛の狭間で 2  クッキー :2026/02/11 (水) 11:37 ID:4foysDFM No.207133
最近過去ログを収集し、惹きつけられ、、、、、、ようやく追いつきました。
長きに亘り、お疲れ様です&ありがとうございます。
今後の進展も、楽しみにしています。


[5] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/11 (水) 13:03 ID:6hNJOGzk No.207137


続きです。




私の意向が付いて回ることは、百も承知しています。
私の顔色を窺うことに一抹の不安もないとは言えないのですが、その気持ちを駆逐させるだけの
本能と葛藤しているだろうことも理解しています。
それでも、欲望を推し進める積極性には言葉を失うこともありますが、それが彼女だと認識すれば、
慌てる事もなく、冷静に対応できるものです。
少なくとも、奈落の底に落ちる事は避けられるだけの自制心を持ち合わせている事、そうであって
欲しい気持ちも併せて、希望的観測かもしれませんが、彼女を信じるしかありません。


『出すモノが違うだろ?』
『えっ?・・・愛液?・・・それとも・・・今からね?うふっ』
『一杯曝け出すんだろ?』
『それ?・・・具体的な事象は今からのお話の中で・・・出てくるかな?』
『じゃ、出してくれるかな?はははっ』
『あのね、ナベさんってホントにお返事しなかったの。彼が近付いて来る迄には何も口にしな
かったと思うのね。だから、聞こえなかったって・・・気付いたら私の顔の前に彼の笑顔、
とてもイヤらしい笑顔なの。気付かなかったって言ったら嘘に聞こえるでしょ?
カナちゃんがキスしながら、クリとかオマンコを愛撫しながら話し掛けていたのね。
だから、目を瞑って快感に身を任せている状態だったから、ほんとに気付かなくて。
私は動けないでしょ?カナちゃんが離れて直ぐに彼にキスされて・・・とても興奮してるのが
分かるの。私もそうでしょ?”サンドイッチが大好きな綾、愛してるよ”って、何度も唇を舐め
回すの。とても激しく、ほんとに激しくて、でも、お顔を両手で固定されているから動けなくて、
それに応えたいのに、唇でしかお返しが出来なくて情けなくなってくるの。強く抱き付いて
激しく舌を絡めたいのに、なすすべもなくて自然と涙が・・・”愛してる、綾・・・”って。
”愛してるわ”って言いそうになったけど、瞳を見詰めたままお返事しなかったの。
そしたら”・・・欲しい?”って。私の気持ちを瞳から読み取ったのね、だから”欲しい”って』
『欲望の瞳かい?』
『私ってそんなにイヤらしい瞳の持ち主なの?うふっ・・・あっ?!あれでしょ?淫乱が瞳にも
・・・それは困ったわ。お仕事に淫乱は持ち込めないもの、どうしましょ、うふっ』
『はははっ、切り替えが早いんだろ?鋭い瞳に切り替わるんだろ?』
『淫乱は何処を探しても見つからないの。お仕事ってそういうものでしょ?』
『私情を挟まない・・・ん?』
『もう!挟まった私でしょ?サンドイッチって嫌いになりそうよ、うふふっ・・・えっ?どちらも
好きかな?』

相変わらずの軽いジョークはお手のモノです。
このように回り過ぎる頭の持ち主ですから、さぞかし仕事も順調の様に見えますが、性行為と
180度も違った環境では、それなりに苦戦を強いられることも見受けられます。
と言っても、私は直接関与している訳ではありませんが、彼女から相談される内容から、その一端
を窺え知ることが出来ます。
ただ一つの事を除いては、良き妻であり良き母であることは言うまでもありませんが、これが
非常に曲者であることは、何度も苦渋を舐めさせられてきた事実からも、明白な証拠として私の中
に重く蓄積されています。
その事実から解放されることなど考えるまでもないと強く言い聞かせてはいるのですが、少しでも
軽減されるのなら、それに見合った心の拠り所も得られるのですが、私の想いがどこまで届いて
いるのか、不確かな彼女は何処に向かって行くのか、過去の出来事を思い起こしても、推認する
こともままなりません。
突拍子な発想の持ち主でもありますから、私の意思を歪曲して理解していた過去を振り返れば、
今後も同じような問題を起さないとも限りません。
ただただ手綱を緩めず、かといって強めず、タイムリーに接していく他なさそうです。


[6] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/11 (水) 15:44 ID:6hNJOGzk No.207140


クッキーさん、コメントをありがとうございます。

初めまして?ですね?


過去ログを読まれたとのこと、とても嬉しいです。
大変な時間を要しただろうと非常に感慨深いものがあります。
忍耐強い方なんだろうと羨ましくもありますね。

お分かりだと思いますが、投稿は週末がその殆どです。
それでも、時間が取れないことも多く、ほんの少しか、全く投稿できないことも
多々あります。

ゆっくりしたペースで進んで行きますから、間延びする事もあると思いますが、
気長にお付き合い頂けたら嬉しいです。


[7] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/11 (水) 18:09 ID:6hNJOGzk No.207144


続きです。




『どちらも美味しく食する、だろ?』
『うふふっ、美味しい?お相手によるかも?・・続けるわね。えっと、カナちゃんからナベさんに
代わったとこかな?・・・激しくキスされて、欲望の瞳?あなたが言った通りかも?
”欲しい”って。とても小さくて震える声でお返事したら、舌を絡めながら唾液を流し込んで
きたの。これって、精液をぶち込むって暗示なの。何度かしてるから、それと分かるのね。
もうダメね、嬉しくて・・・涙が頬を・・・それを舐め取って、また舌を絡めてくるの。
ほんの少しの後、何も話さずにそっと彼の唇が離れていくの。
次のステップ迄とても短い時間なのに、不安な気持ちが襲ってくるの。彼の体温を感じていたい
のに、動くに動けない状態でしょ?羽交い絞めだった?遠ざかる彼の瞳を見詰める私の不安な
表情が、現れる瞬間でもあるの。
それって分かっていることだから、彼は全く気にする事もなく、オマンコにペニスを突き立てて
くるの。シュンちゃんと繋がってるとは言っても、二人でしょ?私は脚を抱えられて挿入されてる
けど、シュンちゃんの脚を避けてナベさん自身が体を支えないといけないでしょ?
それって、とても難しいことなの。でね、右手で私の両脚を揃えて抱えるように彼の体に押し
付けて、左手をベッドボードの後ろの壁に押し当ててバランスを取るの。
ナベさんはシュンちゃんの両脚を跨ぐ姿勢なのね、膝も付けない中腰だから、とてつもなく大変な
のは分かるでしょ?』
『トライアンドエラー?』
『かな?・・・その体勢に辿り着くまでは・・・直ぐだったかな?うふっ』
『いずみが示唆したんだろ?』
『トライアンドエラーの意味がないわね?ストレートに言えないでしょ?含みを持たせないと
あなたに悪いもの』
『僕に?はははっ』
『ナベさんとシュンちゃんかな?』
『疑われない程度?』
『そう見せるのって、とても難しいのよ・・・でも、簡単だったかな?』
『彼らの立ち位置に合わせられるんだから、大したものだよ、はははっ』
『私が思う程ってことね、簡単って言ったのは。私じゃなかったら・・・』
『難しかった?・・・だろうね』
『でね、ナベさんのピストンって滑らかじゃないのね。それが却って興奮すると言うか、2Pとの
違いがハッキリ分かる瞬間かな?』

二本のペニスが薄くて卑猥な膜を介して擦れ合うのですから、膜の持ち主である彼女には、2Pでは
到底得られない程の刺激を受けていたことは考えるまでもありません。

『至福の一時かい?』
『う〜ん、ちょこっと違うかな?興奮と苦痛の一瞬かな?あっと言う間よ、直ぐに逝ってしまう
から、喜びとか嬉しいとかそんな気持って、フッと閃いたと思ったらその瞬間には消えているから、
とても短い記憶として残ってる感じかな?』
『カゲロウの一生みたいだね』
『ほんとそうよ。一瞬なのね、その前の興奮と後の幸福感かな?それのためにしてるって感じだ
もの』

感受性の一端を口にしているのですが、これとて、温もりの残る昨日の性行為だけを指している
のではなく、DP一般への感想とも言えそうです。
過去の積み重ねから、その時々の感触を纏め上げた見解と理解できます。


[8] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/14 (土) 18:30 ID:J9iEAGI6 No.207231



『いずみにとっては一般論かい?』
『うん・・・昨日の事も含めてかな?ありきたりでしょ?過去の体験が蘇ってくるのね。
もっと酷いことをされたことも・・・それってトラウマじゃなくて、何て言えばいいかな?
体に刻み込まれた傷跡かな?イヤじゃないのね、それが蘇って来るんだけど、でも、その時の
快感とは程遠いのね。それでも、直ぐに逝ってしまうから、求めても得られない過去には拘らなく
なっていると思うの。今ある快感に全力投球かな?』
『直球勝負?』
『少しは曲げたいのに・・・ダメね、あの二人ではアレが精一杯かな?うふっ』
『それでも満足なんだろ?』
『そう思わせてるのかもしれないの。それ以上って望めないんだもの』
『ん?・・・』
『不満って言おうとしたんでしょ?』
『それなら?』
『今得られる最大の興奮と快感かな?だから・・・』
『満足?』
『うふふっ・・・そうかな?』

湾曲的に話すことで、真意を逸らそうとしている様です。
彼女の本音は、心の深遠で蠢く欲望の覚醒なのは誰かに指摘されなくても、本人が一番理解して
いる事ですが、それを表明したところで完遂できるどころか、不満とまでは言えなくても、満悦
とは到底口には出来ない筈です。
その当時の快楽を引き出すには、今のセフレでは役不足だと言っているのです。

『過去の快楽を求める事などできないから、現状に疑問符付きで満足かい?』
『望み過ぎ?・・・もう終ったことだもの、今と未來に私なりの欲望を覚醒させたいかな?
だって、調教された過去は決して消え去る事はないけど、目隠しはできるでしょ?』
『セフレで?』
『目は隠せないけど、お口は隠せるでしょ?セフレってマスクと同じ感性かな?
お口の相互愛撫感覚ね、性器結合となるとあの時と比較もできないもの。だから、セフレは
マスク、マスクはオーラルセックスね?DPはハードセックスだけど、私には・・・
オーラルセックス程度の陶酔かもしれないわ』
『陶酔しきれないから、のめり込まない、かな?』
『これって正統派セフレ交際術だと思わない?』
『はははっ、達観してるから安心して見守れるよ』
『でしょ?・・・そうじゃなかったら・・・もうないかな?』
『あることを望んでる?』
『ううん・・・あなたとの間に亀裂が入ることなど、望む筈もないでしょ?そうなったら大変
だもの』
『すねに傷がある身だから、隙を見せない様に、いいかい?』
『うふふっ、了解です』

口とは裏腹な気持が見え隠れするのですが、それが現実にならないとも限りません。
正直なところ、セフレを容認しているとは言え、絶えず爆弾を抱えている感覚は決して消すこと
など出来る筈もありません。
小手先のセフレでは、彼女が満足できない事は百も承知していますが、だからと言って、
例え善意であっても、M.Tのような人物をその対象にすることなど、あり得ない事です。
彼女の欲望が仕事に向かっている状況では、多くの心配は不要ですが、ふとしたキッカケで、
とてつもなく大きな性欲に目覚めた時には、それを阻止する手立ては皆無に近いと思っています。
現状では、仕事と性欲のバランスが崩れない程度に保たれていると信じてはいるのですが、
私の理解と彼女の思惑が一致していないことは、この会話からも読み取ることが出来ます。
少なくとも、仕事に掛かる比重を増やすことはあっても減らすことなど、不安を増大させる要因
であることは間違いないでしょう。
彼女が仕事に傾注する姿勢が、時として頭をもたげる性欲から目を逸らす方便だとしたら、
性欲へと舵を切る日もそう遠くはないかもしれません。
ただ、責任感が非常に強い彼女ですから、その時が仮に来たとしても、持ち前のバランス感覚で
関係者への迷惑を最小限に抑える事も忘れない筈です。
加えて、天然気質が有効に働くだろうことも娘の存在も、対応の一助になると推測できます。


[9] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/14 (土) 21:59 ID:J9iEAGI6 No.207237



『さてと・・・DPの陶酔感は理解できたが・・・』
『続きでしょ?』
『メインイベントは無事通過したようだね。それ以外に話すことがあるのかい?』
『4Pかな?・・・どうする?』
『DPの姿態を詳細に聞かせてくれたから、満腹だよ、はははっ』
『もう食べれない?うふっ』
『オトコはね・・・いずみは無限大の欲望を抱えて彷徨してるのかな?』
『セフレ交際術って話したでしょ?それなりに満足してるから、湧き上がる欲望は抑えられて
るかな?だからね、閉じ込めた”欲”が扉を叩くまでには至っていないの。閉じ込めるって
物理的かもしれないけど、心の持ちようでしょ?』
『だね・・・それが崩れない事を祈るしかないかな?』
『昔には戻らないもの。あなたとの関係が崩壊するなんてあり得ないし、そう心に誓ったんだ
もの。今の状況に不満って言えないの、最大限に欲を汲み取っているって思ってるのよ。
そう見えない?』

不満と言えないもどかしさが、ここかしこに潜んでいるでしょうから、声を大にして言いたい
気持は、理解出来ます。
彼女の葛藤は非日常の中でもがき苦しみ、私達との日常を過ごしているのですが、非日常の闇に
一歩足を踏み入れる時が来るとしたら、どのように変貌するか考えたくもありません。
過去のおぞましい体験が蘇ってくることは必至でしょうし、彼女も嬉々としてそれを受け入れる
だろうことは、推測に難くありません。

『不満とは言えない?』
『あなたあっての私だもの。最大限に汲み取ってるって言ったでしょ?』
『それに尽きるかい?』
『うん・・・満足よ、今の私は・・・今じゃない状況が訪れない事を祈りたいわ、うふっ』
『望んでいる様に聞こえるよ』
『あなたが許してくれるのなら・・・あれ?齟齬があるかな?うふっ』
『自分の言葉には責任を持たないとダメだろ?』
『はい・・・その時はきっと来ないし・・・来ても・・・来ないわ、そうでしょ?』
『曖昧だね?すねに傷と言っただろ?』
『あるかな?うふっ・・・あればその時に対処するで、いいんでしょ?』
『そうだね・・・じゃ、纏めるかい?』

少しのタイムラグがあります。

『・・・あのね、謝らないといけないことが・・・』
『全て話せとは言ってないだろ?』
『全て・・・それは無理でしょ?記憶ってとても曖昧なものだもの』
『特に?』
『逝ってる時って、一瞬だけど何も見えないし、その時の状況も分らないもの・・・これでしょ?』
『はははっ、理解してるよ。さてと、ナニかな?』
『良かった!・・・あのね、ボイスレコーダーのことね、話したでしょ?』
『ん?・・・謝る?録音できなかったのかい?』
『おかしいでしょ?私としたことが。あり得ないって思っても事実は残酷ね、うふっ』
『はははっ、持って回るなよ』
『スイッチを入れてなかったの。ほんとバカでしょ?』
『成否はいいとして、気付かれなかったんだね?』
『うん、大丈夫よ。ナイトテーブルの下に置いたのね、だから、録音できていても鮮明だったかは
分からないかな?空気感って話したでしょ?』
『それで?そうなのか?』
『分かった?』
『見えるように事細かにかい?』
『せめてものお詫びに・・・うふふっ、それはないかな?初めからそうするつもりだったの。
少しは後ろめたかったのも事実なの』
『そう理解しておこうか?はははっ』
『うん・・・ねぇ、4Pを話してもいい?』
『懺悔?』
『それも・・・でも、話したいの。あなたには嘘はないって・・・あれ?曖昧な記憶は、私の豊か
な想像力でカバーするわね?うふっ』

後ろめたさは、とっくに忘れたかのような口振りです。


[10] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/15 (日) 17:52 ID:d5TopSjc No.207260



『お詫びの?これも丁寧にかい?』
『鮮度が落ちてもいい?メインは通過したし、今夜の事もお話ししないといけないでしょ?』
『ホントだね。杉山さんを忘れるところだったよ、はははっ』
『それだけ集中して聞いていてくれたんだって、嬉しいかな?』
『性的な悦楽とは違う感覚かい?』
『聞くまでもないでしょ?でも、あなたとならそれへの端緒って思って欲しいかな?』
『見えないからね、いずみの様子が。舌を出していても分らないのは何とも情けないよ』
『だから言えるんでしょ?舌以外にも出したいのに。あなたに早く会いたいわ』
『金曜日の夜までお預けだね・・・ん?出してたのか?』
『ちょこっとかな?私の舌って神出鬼没でしょ?』
『出すタイミングには気を付けないとね、はははっ』
『アレ?違ったかな?私の行動が見えないってあり得ないわ。例え見えない時があっても、
事後報告でお話しするんだもの。ちょこっと勇み足でした、ごめんね?』

彼女が求めているのは、安定で安住であることは疑う余地もないのですが、隠された状況へ
足を踏み入れないか、それを決して望んではいないと言い聞かせていても、それへの誘惑に
抗しきれない自分に、心の何処かで不安を持っていることも推測はできます。

『不都合な真実に遭遇しない様に願いたいね、はははっ』

遠回しに牽制します。

『セフレじゃなくて・・・そういう事実が向かって来たらヒョイってかわすもの。だから・・・』
『大丈夫って言える?』
『あなたに相談して・・・それしかないでしょ?だって、あなたの妻だもの』
『その時なんだろ?』
『分からない未来をお話ししても仕方ないでしょ?だから・・・』
『大丈夫?』
『あなたね、”大丈夫”って念押しし過ぎよ、うふっ。いくらすねに傷があっても・・・』
『言い過ぎ?』
『”信じる者は”って言うでしょ?』
『”バカを見る”じゃないね?』
『”正直者”でしょ?・・・えっ?・・・アレ?!それって私の事だわ。正直者足ることを誓い
ます、うふっ』
『はははっ、そう願いたいね・・・じゃ、進めるかい?』

体に刻み込まれた性癖は、決して消し去る事は出来ないと聞きます。
それを理解しているからこそ、目の届く範囲でセフレを容認しているのですが、それとて安心
できるとは限りません。

『4Pのお話しね・・・ほんとの4Pなのね、分かるでしょ?』
『念押し?いずみもかい?』
『だって、FFMってね、セックスしていない女性って手持無沙汰なのよ。お相手していないんだ
もの、どうしようって感じなのね』
『ん?FFM?・・・4Pだろ?』
『4人ならいいのね。でも、それぞれのカップルがセックスしていたら、4Pじゃないでしょ?』
『離れていなければ、互いに刺激できるだろ?』
『同じベッド?・・・よくあるパターンなら、バックで挿入のカップル、正常位で挿入のカップル、
女性同士がキスするとか、途中で交代してそれぞれが逝く展開ね。
私が言いたいのは、4人が繋がるような状態が4Pだって、そう思わない?』
『もしかして4重連とか?』
『あれのこと?』
『今は亡き岡村さん達を思い出してね』


[11] Re: 自由と束縛の狭間で 2  にせ医者 :2026/02/20 (金) 09:54 ID:ZQlKgP.M No.207372
小田さんへ
 お久しぶりです。
まだ。生きています(笑)生存確認!
70歳前ですが、小田さんの文章から、いろいろと想像するのは楽しいです。
このような経験は当然ですがありませんが、まるで小田さんになったような気になりながら拝見しています。
言葉の選び方など最高です。毎回、老兵を奮い立たせています。その先はないのが残念ですが、、、

これからも、よろしくお願いします。


[12] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/21 (土) 11:52 ID:x8bomWrk No.207386


にせ医者さん、コメントをありがとうございます。

楽しみにして頂けるのは、本当に嬉しいのですが、これからもそれに応えられるかは、
些か不安でもあります。

もっとお若いのかと思っていましたが、もしかしたら失礼な返答をしたかもしれませんね。
手術されるとお聞きした時の事が思い出されます。
”励ます”が”叱咤激励”になっていたかも?と少々力が入り過ぎたと、今となっては
反省も”遅きに失する”ですね。

今投稿中の情景の後、最後のシーンに進んで行きます。
見えなかった事実が明らかになりますが、それまでにも彼女との会話の中で、それとなく
示唆していますから、それなりに推測されていると思います。

憶測でも妄想でも、思い巡らすことはホントに楽しいことだと思いますし、私の投稿で
少しでもそれを感じ取って頂ければ、投稿者冥利に尽きます。


[13] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/21 (土) 16:38 ID:x8bomWrk No.207396


続きです。





少しの間合いは、その時の情景を思い出していたのかもしれません。

『・・・懐かしいわ。あの時ってホント短かったけど、とても輝いていたの』
『輝く?海?空?・・・はははっ、ハワイを思い出していた、だろ?』
『かな?うふふっ・・・終わったことだもの。それに会いたくても会えないもの。
会えるとしたら・・・私がお星さまになった時かな?』
『詩的な記憶かい?』
『夢ってとてもはかないものでしょ?手を伸ばした時には、スーッて消えているんだもの。
美しい思い出って、私にとっては安穏を保つ魔法のようなものなの。でも、あなたは消える
どころか力一杯抱き締めてくれるんだもの、愛するって夢と現実を・・・とても懸け離れた
フェーズなのに、同時に体現する事なのね?』
『夢を壊されたように聞えるね?はははっ』
『抱き締められた時に?それって現実の世界に引き戻された時でもあるでしょ?
夢に生きるにはちょこっと歳を取り過ぎたかも?うふっ』
『それに気付いたんだから・・・まぁ、もう少し早かったら僕も苦労しなかったのにね』
『夢の中に入り過ぎてたのかもしれないわ。ごめんね?・・・じゃ、私の思う4Pの姿を・・・
と言っても、昨夜は4重連じゃないから、私の思う真正とはちょこっと違うかな?』

考えている様な雰囲気が伝わってくるのですが、それが何なのか分る筈もありません。

『・・・ん?戸惑ってる?』

少し遅れて、

『定義って人それぞれだとしたら、4重連に拘ることはないでしょ?』
『4人が楽しめたのなら情景など気にしなくていいと思うよ』
『そうよね・・・4人が同時に逝くってあり得ないもの。だから、4人の姿態、関わり状態でしょ?
これって当事者4人より、その情景を聞かされる方が興奮するんじゃない?』
『そういう見方もできるね。まぁ、僕にはあり得ない情景だよ』
『私も・・・でもね、ある意味新鮮でもあるでしょ?信頼できるパートナーとならあっても
いいかなって。あっ?!あなたがパートナーなのに、ごめんね?』
『信頼できるセフレに置き換えたいんだろ?』
『うふふっ、読まれ易い私って信頼に値しない?』
『僕だけだろ?』
『胸襟を開くのは?』
『オッパイだけならまだしも、ご開帳なら要相談だね、はははっ』
『もう!飛躍し過ぎでしょ?表面的な事象なんて重要じゃないもの。心のあり様が問題なんだもの』
『分かってるのにね・・・』
『快楽に流される、でしょ?』
『オンナの性を最大限に活用してる一人でもあるからね』
『オンナの性は快楽の女神だと思わない?』
『そう思いたい女心かい?』
『心の中では・・・本心かも?うふっ』
『悪魔にならなければ、容認の範囲だね』
『レッドラインを越えるなんてあり得ないもの。信頼を裏切らない事を誓います、うふふっ』
『裏切らないセフレも、だろ?』
『あなたの判断に・・・あなたと私との二重チェックで、最優良なセフレを選択したいかな?』
『品物みたいだね?』
『性機能だもの、求めてるのは。だから・・・優れた品質かな?うふっ』
『はははっ、まぁ、その時だね。4Pに戻ろうか?』


[14] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/21 (土) 19:06 ID:x8bomWrk No.207401



『うん・・・4人でベッドは狭いでしょ?でね、床にバスタオルを敷いて・・・』
『メインイベントの開催だね』
『開催は大袈裟でしょ?実行でいいんじゃない?』
『4人だから?まぁ、言い得てるね』
『うふふっ・・・体位なんだけど、男性陣で決めていたの。待ち時間が長いとよからぬ妄想を
膨らませ過ぎるのね。ほんといけ好かないお二人だこと、うふっ』
『喜んでいるように聞こえるのは僕だけかい?』
『裏腹なの?』
『胸に手を当てて考えれば・・・見えないから、舌を出していても分らないだろ?』
『出しそうになったでしょ?胸に手を当てる程の事じゃないもの。見え透いた嘘は直ぐに
見破られる典型例ね?』
『はははっ、素直が一番だろ?』
『はい・・・私からのコメントはありません、うふっ・・・でね、ナベさんとカナちゃん、想定
通りでしょ?あっ?!その前に私のことね、双頭バイブを装着させられたの。私がメインだから
って、意味不明でしょ?あのね、ナベさん達とは経験済みなんだけど、それ迄は使ったことも
なかったの』
『レズ用じゃない?』
『両用かな?よく分からないけど、そのような使い方じゃない?』
『聞こうか?』
『バイブの長さが違うの、短い方を私の膣に挿入、長い方を相手の膣とかアナルに挿入するのね。
だから両用って言ったの。ベルトで腰に固定するのね、どういうモノか分かるでしょ?』
『VとA、オトコとオンナ・・・なるほど、ダブル両用だね』
『でもね、ナベさんもシュンちゃんもヘテロだからシングルに両用ね、うふっ』
『なるほど、この場合は女性限定かい?』
『そうなの・・・だからね、私がカナちゃんの・・・体勢のお話からするわね?・・・あのね、
ナベさんとカナちゃんって話したでしょ?カナちゃんがナベさんに乗っかって、前面騎乗位ね?
体を倒してナベさんにキスしてるカナちゃんのアナルに私がバイブを挿入して、シュンちゃんが
私のアナルに・・・4人の位置関係は分かったでしょ?』
『レズ用の双頭ディルドじゃないようだが・・・』
『あなたは知らないと思うわ。双頭バイブって言ったでしょ?バイブなの、ディルドってそれ自体
は動かないでしょ?私の膣、カナちゃんのアナルを刺激するのね。その振動ってナベさんと
シュンちゃんのペニスも同時に刺激するから、4人がリアルタイムに興奮できる優れモノね。
よくまぁ、こんなの考えるなんて、驚くやら呆れるやら、笑ってしまいそうよ』
『イヤらしい笑いだろ?ニヤケタ顔が見えそうだよ、はははっ』
『お口が緩んだ?あそこは締まったと思うけど・・・あれ?淫靡な情景へと進めてもいい?』
『エロの扉を開けるんだね?』
『官能的な扉がいいかな?・・・あれ?!木下さんの官能小説みたいだわ、可笑しいの、うふっ』
『意識した?・・・まぁ、どちらでもいいが、ある意味、エロ小説の一節と言っても過言じゃない
だろ?』
『そうかな?・・・そうかもしれないわ。”木下さんの執筆の一助になるかも?”って思わなくも
ないけど、お話しできる訳ないでしょ?』
『目の前で繰り広げられる痴態が制作意欲の源だとしたら、妄想かもしれない虚言など、聞く耳を
持っているとは思えないね』
『現実主義かも?』
『少なくとも実利主義じゃないだろ?』
『利益は度外視?・・・自己満足の世界にどっぷりって感じだもの、それはないわね』
『事業は順調なんだろ?趣味の範疇として損得勘定抜きで楽しんでる分には、誰にも迷惑はかから
ない。まぁ、諸手を挙げて公言できる趣味とは言い難いがね』
『グレーかしら?うふっ』
『誰かさんも、だろ?』
『えっ?・・・私?・・・全てを話したいのに上手く伝わらないからって、グレーはないんじゃ
ない?』
『真っ白とは言えないだろ?』
『かな?・・・中間なら、半分グレーかな?』
『半分グレー?・・・はははっ、半グレと近くて遠い関係かもね』
『反社?・・・道徳的にはちょこっとマズい立ち位置だから、大きな括りでは反社会的とも言える
かな?』
『言えるだろ?・・・まぁ、僕もその片棒を担いでいるんだから・・・』
『半分グレー・・・あなたも半グレね?うふふっ』
『当たらずとも遠からず、だね。まぁ、後ろ指をさされない程度に半グレを満喫するかい?』
『はい・・・ナベさん達との4Pを満喫してきました、うふっ・・・続けるわね・・・』


[15] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/22 (日) 15:21 ID:o0.Gfgyg No.207424



仕事での様子は伝聞でしかありませんが、私と話す時のように、饒舌だろうことは容易に
推測出来ます。
今この時も、可能な限りポジティブな姿勢を見せることで、恭順の意を示していると暗に
示唆しているようです。

『逸れないで、いいね?』
『お互いに?うふっ・・・怒った?』
『機嫌がいいのは・・・4P以外にも?』
『言わせたいんでしょ?』
『話せないんだろ?』
『かな?・・・もう直ぐだから、待てないあなたじゃないでしょ?』
『はははっ、問答無用だね?』
『無益じゃないから、分かってね?』
『問答無益に読み替え?』
『かな?うふっ』
『”かなかな”の連呼かい?・・・ん?セミの鳴き声みたいだね』
『ヒグラシ?かな?』
『鳴くのはオス、泣かされるのもオス、僕じゃないか?』
『あなたらしくないわ。何だか弱気に聞こえるわよ、フェイクでしょ?』
『いずみのように変幻自在に使い分け出来たらと思うのは、僕だけじゃないだろ?』
『ひがみ?それはないでしょ?』

石黒さんからの返事を待っている状況では、少しの嫌味も出るとつい口にしそうになります。
明日には返事があるだろうと思いながらも、気になっているのは隠しようもありません。

『気になる事があってね、それで・・・』
『弱気?ほんとにあなたなの?』
『まぁ、そういう時もあるだろ?』
『そうね・・・ねぇ、ほんとに大丈夫?』
『自己解決できるから・・・まぁ、他力も必要な時もあるだろ?』
『何だか曖昧ね?・・・いいのね?じゃ、続けるわよ』
『あぁ・・・』
『4人が繋がってる様子までお話ししたでしょ?あれよ、バイブ効果って絶大なの。
ナベさんがリモコンを操作して・・・強弱付けるのね、微振動の時には腰を振って快感に向き
合えるって言えばいいかもしれない。フルスロットルなんて意識が飛ぶって感じで、直ぐに逝って
しまうの。シュンちゃんもナベさんも耐えるのが精一杯って感じで、”ううぅっ・・・”って
声にならないうめき声なのよ。ナベさんって彼自身我慢比べみたいで、後になって思い起こせば
ってことね。興奮してるでしょ?情景が見るようで見えないの、オンナの性ってそれに向かって
突き進みだしたら止まらないもの。だからね、終わってから点と点を繋ぎ合わせればって感じで
お話しできるの。
流れ全てを覚えてるって訳じゃないから、全貌には程遠いかな?』
『全容が顔を出した?』
『内面的な感情?・・・そうかもしれないし、そうじゃないとお話しも纏められないかな?』
『いずみの性は理解してるつもりだが、4Pとか複数のカップルが絡む構図となると、視覚的には
興奮を覚えるだろうけど、理解の範疇には入れたくないね』
『FFMなら?』
『かろうじて?はははっ』
『端っこなの?うふっ』
『ど真ん中にはいずみが鎮座してるだろ?』
『皮肉屋さんね?』
『軽くかな?』
『でも、嬉しいかな?うふっ・・・私も同じ思いよ、私の中心どころか心の全てにあなたが居る
んだもの。ちょこっとはみ出すこともあるのよ、感付かれないかほんと心配なんだもの』
『嘘はいけないよ、はははっ』
『うふふっ、バレた?・・・でも、綾になり切るってほんと難しいんだもの。早くいずみに戻り
たいかな?』
『本心?楽しんでいるとしか思えないね』
『シュンちゃんでしょ?』
『彼も含めて・・・まぁ、もう直ぐ日が昇るから、淫靡な世界とはお別れだね。複雑な気持ちじゃ
ないか?』
『トンネルを抜けるって感じじゃないけど、お日様が眩しい程でもないかな?』


[16] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/22 (日) 21:43 ID:o0.Gfgyg No.207435



淫靡な世界にどっぷりと浸かっていないと言いたげですが、彼女なりにレッドラインぎりぎりまで
楽しんでいたように感じます。
それができるのも、マリアさんの調査あっての賜物でしょうから、彼女に助けられた一面も
見え隠れします。

『薄目なら?』
『サングラスは要らないかな?』
『のめり込んではいないってことだね?』
『セフレの域は超えていないもの。だからね、お外ではサングラスが必須なの。私のスタンスが
分るでしょ?』
『じゃ、色目で見ない様にしないといけないね?はははっ』
『先入観で?・・・全て見せて・・・いないかもしれないけど、偏見は持たないでね?』
『そうだね・・・続けるかい?』
『”了解”でしょ?うふっ・・・あのね、カナちゃんも私も何度も逝ってるのね。バイブ効果
って言えばいいかな?動かないのに快感だけが飛び抜けて行くの。とても不思議な感覚でしょ?
体じゃなくて、どう言えばいいかな?性器結合のところだけがとても熱くて、快感が集中してる
って感じなの。セックスって性器結合があって初めて成立するって、セックスの原点に回帰した
思いだったわ』
『前戯も愛撫も不要と言えるほどかい?』
『それも欲しいけど、あの時は性器だけって感じだったの』
『動物的?』
『後ろからだから?・・・犬って思ったでしょ?』
『直ぐに浮かぶんだから、恋しいんだろ?』
『違うもん!あなただったらって、気を廻し過ぎたかしら?うふっ』
『まぁ、そうしとこうかな?』
『して下さい、うふっ・・・でね、逝きっぱなしって感じだから体を支えられなくて、カナちゃん
の背中に乗っかるから、シュンちゃんも同じように私に合わせないといけないでしょ?
それでも私の腰を持ち上げて、ペニスが深く挿入できるように体を密着させてくるのね。
これって体力がいるでしょ?それに、バイブの刺激に耐えないといけないから、ほんと大変な状態
だったと思うの。
オトコってオンナを喜ばせるためには、出来ることはなんでもするって感じだけど、それって
結局は自己満足のためでもあるんでしょ?』
『一理あるね・・・僕にも通じるところがあるから・・・』
『シュンちゃんと同じなの?』
『同じじゃないと言いたいが・・・』
『違うもの。あなたはあなた、誰とも比べられないの。いつも言ってるでしょ?』
『はははっ、いつも助けられるね』

何度も口にしているのですから、私の本音は既に理解している筈です。

『分かってるから・・・ねぇ、分かるでしょ?』
『だね・・・じゃ、もうラストシーンかな?』


[17] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/23 (月) 11:58 ID:kyJyjI0c No.207447



『うん・・・我慢できなくなったのね。シュンちゃんもナベさんも苦渋のお顔、あれ?
ナベさんの表情からシュンちゃんもそうだろうって。だって、とても苦しそうに喘いでいたんだ
もの。私を振り返らせてディープキスしようとするんだけど、興奮が勝ってるのね、キスどころ
じゃないって感じで、”おおっ!”って何度か絞り出すような声を・・・はっきり覚えていないの、
私も逝き続けていたから、途切れ途切れに聞こえる彼の声、もしかしたらナベさんだったかも
しれないの。もう絶頂の嵐ね、体の中を、オマンコとアナルの中で熱せられた感触が体中を
駆け巡って、クルクルって何度も回るの。そう感じただけかもしれないけど、逝き続けると意識が
飛ぶでしょ?もう何も分らなくて、快感の渦に飲み込まれていたの。それが突然、二人が射精、
ほぼ同時だろうって思うのね。だって、二人共動かなくなってダラって弛緩した状態になったから
なの。ほんの少しの時間だと思うんだけど、力なく私に乗っかっていたシュンちゃんが、
”綾、最高だよ”って絞り出す様なとても小さな声で。でも、私の耳元だからハッキリ聞こえたの。
そう言って、私から離れて仰向けに寝たのね。そうする意味は分かるでしょ?
何だか恥ずかしくて直ぐにお返事できなくて、その間合いを読まれたって感じかな?
フェラがお返事になるって、その思わないなんてあり得ないでしょ?
ナベさんに抱き付いてディープキスをしているカナちゃんに、”シュンと・・・カナはナベと、
いい?”、何もお返事はなかったけど、暗黙の了解ね。彼女のアナルからバイブを抜いて、
ベルトを外して・・・
シュンちゃんに覆い被さってディープキス、興奮したイヤらしい表情に、薄っすらと笑顔が現れて
くる瞬間なのね。その時って何も見えない二人だけの世界、ほんの少しの時間が何にも増して
とても愛しくて・・・でも、その時はあっと言う間に過ぎてくの。
それって、陽炎のように儚い運命と同じなの。その時が過ぎれば、セフレの関係に、セックス
プレイに戻るの。本来の姿って言えばいい?だって、セフレなんだもの』
『だね・・・脱線するのかと思ったよ、はははっ』
『私の話術?そう見せるって難しいかな?うふっ』
『どう見せる?』
『情景に感情を入れるのってとても難しいのよ』
『逸れるようで逸れない、気持ちの持ち処かい?』
『そうかな?・・・自然体なのはほんとよ。ただね、記憶が曖昧だから、気持ちでカバーすると
言うか・・・分るでしょ?』
『曖昧が曖昧と分かったよ、はははっ』
『食えないお人ね?うふっ・・・』
『ご無沙汰かな?』
『もう!意味が違うでしょ?・・・あれね、あなた以外の男性と・・・食べ過ぎかな?』
『ゲップが出るくらいだろ?』
『綺麗な息が出るようにあなたの元に帰りたいわ、うふっ』
『本心?』
『嘘偽りはございません、うふっ・・・続けてもいい?』
『終るようで終わらないね。ゲップが出る前に収束してくれよ』
『はい、肝に銘じて・・・でね、私が愛撫を・・・キスから体をずらして乳首からお腹へ舌を
這わして、目的のペニス迄・・・お掃除フェラとはちょこっと違うかな?前戯のような振る舞い
だったかも?満足しなかったんじゃないの、まだできるって思ったからなの。
それが何だか・・・雰囲気かな?シュンちゃんとディープキスした時にそう感じたの。
体は弛緩してるのに唇に力を感じたの。それって気持ちがあるってことでしょ?
見詰め合う瞳にも・・・そう感じたから彼の意思を尊重したいでしょ?お相手が私だからって
それもあると思ったの。間違っていなかったわ・・・』
『美人の?』
『言ってないでしょ?中の上だもの。美人を認識させるようなことは・・・ないかな?うふっ』
『ん?・・・彼が口にした?』
『そう見えるんだもの、仕方ないでしょ?』
『彼は詭弁の使い方をマスターしてるようだね』
『持ち上げる?・・・あっ?!そうかもしれないわ、そうなら意識過剰な私ってことね?』
『はははっ、分かってるのにね、今更かい?』
『うふふっ、乗せられる振りって難しいのよ。自然にできるまで・・・あれ?墓穴を掘った?』
『掘られたんだろ?進めろよ』


[18] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/23 (月) 15:58 ID:kyJyjI0c No.207455



『4Pでは・・・オーソドックスなセックス・・・正常位が一般的だとしたらね?・・・
もうヌレヌレでしょ?慣れないと咥えられない程なの。ちょこっと手で扱く様にして、少しの
ぬめりを取り除くって感じで、でも、見破られない様に手の愛撫に見えるように、そう見せる
のってとても難しいの。アナル汁と精液の付着だって分っているけど、それがイヤじゃないのよ。
なんて言えば・・・ヌレヌレ感が半端じゃないから、ただそれだけのことなの』
『言い訳?』
『かな?あなたとなら即尺だもの、うふっ』
『躊躇は?』
『あり得ないでしょ?』
『即即?』
『あなたのお望みに・・・もう!したくなるでしょ?うふっ』
『杉山さんとは?』
『そこそこかな?・・・まだでしょ?4Pのお話が終わらないと』

杉山さんとのセックスプレイは、想定通りではなかったように感じられます。
言葉のニュアンスは文章では表しきれないのですが、その抑揚から察するモノがあります。

『最終コーナーを回って・・・』

カットされます。

『直線コースももう直ぐ終わりなの。テープカットは誰かな?うふっ』
『4Pに順位があるのかい?』
『ないの?同じじゃないでしょ?』
『それじゃ、底なしの女性陣じゃないか?』
『素人はそう思うのね?・・・あっ?!ごめんね?セミプロのご主人様だったわ、うふっ』
『まぁ、いずみと同じテーブルじゃないのは分かってるけどね・・・それじゃ、男性陣?・・・
物足りなかった?』
『底なしなんでしょ?』
『なるほど・・・理解力の欠如だね。分かってる積もりは分かっていないと同義語かな?』
『ほんとあなたらしいわ、うふっ・・・うんざりしないのは私だけなの?』
『はははっ、相手してくれるのはいずみだけかな?』
『でしょ?私を大事にしないと老後を後悔するわよ』
『まだ少しあるが・・・予備軍には間違いないね。まぁ、お手柔らかにお願いするよ、はははっ』
『笑っていられるのは今だけかもよ、うふっ』
『それなら大いに楽しまないとね?・・・ん?いずみかな?』
『分かってるのね?アラフォーを満喫、お仕事もセックスも・・・とても大事な時期って思って
るの。求められるのも今この時が頂点じゃないかって思えるから、後悔のないように全力で
臨みたいの。分かってくれるでしょ?』
『聞くまでもない、お任せだよ』
『うん・・・不安を払拭したいから、つい確認したくなるの。間違っていないか気になるでしょ?』
『自信の欠如?あり得ないだろ?仮にあるとしたら、僕との関係だけだろ?』
『そうとばかりは言えないのよ。順風満帆と思ってる?』
『仕事はだろ?』
『う〜ん、そう見えるかもしれないけど、心理的負担は半端じゃないの。それがお仕事って言って
しまえばそうなんだけど・・・』
『だから、”加えて”が必要になる、だろ?』
『アレ?・・・掛けたの?』
『まぁ、口にしてからだけどね。即答とはね、はははっ』
『セフレの・・・咥える、でしょ?』


[19] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/23 (月) 17:37 ID:kyJyjI0c No.207456



『必要悪と認識してるから容認してるんだからね』
『うん・・・その認識は私も共有してるから、あなたに心配は掛けないように。これしか言えない
かな?』
『これ以上詰めようがないだろ?理解の範疇として纏めようか?』
『あれね、フェラしたところまでお話ししたでしょ?それが頭にあったのね?咥えた・・・
でしょ?』
『潜在意識かな?いずみに聞かされて無意識の内に蓄積されてきたからね』
『かな?・・・以心伝心じゃない?』
『逸れるなよ』
『はい・・・それでね、私の刺激が功を奏したのか、シュンちゃんの体力が残っていたのかは
・・・残っていたのかな?うふっ・・・もうホント激しかったの。正常位って話したでしょ?
フェラしていた私を抱き起して、仰向けに寝かせたの。お隣りはカナちゃんとナベさんでしょ?
だから、二人の反対側ね・・・あれ?!説明っていらないわ、ごめんね?』
『だね、4Pに戻らないのなら正しい選択だよ、はははっ』
『うふふっ、周りは見えない二人だけの世界ね。集中力って言えばいいかな?それしかないって
感じが体中に湧き上がってくるの。もう戻れない、イクしかない、逝かないと終われないって、
激しくキスしながら、彼がピストン、ほんと全力を出すって感じで・・・”イク!”って叫んで
体が小刻みに震えだしても止めてくれないの。それってもっと高みに導く魔法のペニスって
感じなのね。愛おしいとかそんなことなどどうでも良くて、物理的な刺激を貪る、それなの、
動物的な行為って言えるかな?理性って何なのって感じね。何度叫んだか分からないの、
カナちゃんが言ってたのね、”綾の逝き声でお腹が一杯になるわ”って、どういう意味か分かる
でしょ?』
『部屋に充満する、イヤでも聞こえてくる厄介な喘ぎ声、じゃないかな?』
『ほぼ正解かな?嫌味なの。でも仕方ないでしょ?変えようにも止める事もできないもの。
”お腹って子宮の事でしょ?”って聞いたのね、そしたら・・・』
『”子宮に響く”かな?』
『ちょこっと惜しいかな?”子宮を貫く”って言うのよ。”えっ?そんなに?”ってもう絶句ね、
言葉が出てこないの。とても恥ずかしくて、”ごめんね?”って誤魔化すしかなかったわ』
『イヤらしい笑顔が返答かな?容認されたと理解した、かな?』
『また〜、カナカナは止めて下さいな、うふっ・・・”綾の絶叫は興奮する”ってシュンちゃんは
喜んでくれるもの』
『のろけてる?』
『その時だけだもの。スルなら思いっきり楽しみたいでしょ?嬌声もその一つだもの』
『絶叫だろ?』
『うふふっ、お話しはソフトの方がいいでしょ?実戦は激しく、かな?』

ふと漏らした感想とは到底受け取れません。


[20] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/28 (土) 12:52 ID:oCUlTrYE No.207529



『本音?』
『ちょこっとあるかな?でも、セフレとの関係だもの、本気じゃないのよ。分かるでしょ?』
『得意のフレーズだね?』
『”かなかな”といい勝負かな?うふっ』
『はははっ、分かるようで分からないね・・・』
『”分かる?”って言おうとしたでしょ?』
『そこまで読めるのなら、心配はそこそこでいいってことかい?』
『全く必要もありません。安心安全の・・・あれ?綾でいいのね?』
『綾は聞き飽きたね。まだ続くのかい?』
『ゴールってお話ししたでしょ?正常位で激しく責められて、私を横に向けて、左脚だったかな?
彼の肩に掛けて・・・側位の変形?ペニスが深く挿入できるでしょ?とてもきつくて、それでも
激しく突くんだもの。絶頂の瞬間ね?意識が飛んで彼が覆い被さってきたと同時に射精したの。
温かいって感じじゃなくて、熱いが正しいかな?汗に包まれてとても興奮した体だったから、
膣も熱くなっていたと思うの。というか、膣の熱が体全体に充満した状態だったのね、
だから子宮にもその熱が伝わったと言うか、そこに射精でしょ?熱く感じるのは間違ってはいない
でしょ?』
『回りくどいね。ゴールなんだからストレートだろ?』
『うふふっ、ちょこっと恥ずかしいんだもの。女心を察して下さいな』
『分かった・・・じゃ、これでお終いだね?』
『大筋は・・・細かいことは省略でいいのね?』
『性行為そのものより心情だろ?』
『うん・・・とても詳しくお話しできたと思うの』
『じゃ、次のステージに移ろうか?』
『シュンちゃんのこと、気にならないでしょ?』
『気にしてるのはいずみだろ?』
『そうかな?・・・イヤな思いをしていないか、気になるもの』
『セフレならね・・・進めろよ』
『杉山さんとは・・・どう言えばいいかな?特にお話しするようなこともなくて、ただただあり
きたりなセックスなんだけど・・・』
『彼の性癖は?』
『そこね?携帯でお話ししたのと同じなの。杉山さんだけじゃないけど、そういう性癖の人って
少なくないの』
『まぁ、色々とお遊びのプレイには事欠かないね』
『だから、セックスプレイ。あなたとのセックスは、言葉にできない程尊い行為なんだもの』
『はははっ、気を遣い過ぎだろ?』
『だって、同じテーブルには乗せられないんだもの』
『いいから、続けろよ』


[21] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/28 (土) 15:24 ID:oCUlTrYE No.207533



『あのね・・・これからのことを話したいって・・・セックスは二の次みたいな雰囲気なの。
こちらから持ち掛けた弱みもあるから、かわすのにほんと苦労したわ。
杉山さんが誤解してるんじゃなくて、誤解させてるんだもの。悪いなって思ったんだけど、
考えれば杉山さんを喜ばせたい一心だったのに、それは話せないでしょ?』
『意義ある撤退だからね。いずみが話したように彼なら分かってくれるんだろ?』
『きっとね・・・次はないのに、ちょこっと辛かったかな?ほんとにいい人なのよ。
あれ?難しく言うのね?意義か・・・あったと思うわ。私サイドに立てばかな?杉山さんには
・・・”次ね?”ってお返事したから、小さな不満も次の期待に持ち越してくれたと思いたい
けど、それはないでしょ?騙し打ちみたいで、後味が悪いかな?』
『じゃ、オシッコプレイはなかった?』
『ありました・・・いつもより短い時間だったかな?導尿カテーテルって言うのね?』
『思い出すね・・・あの時と同じ?』
『そうなの。メーカーも同じね、デンマークの・・・自然に出るオシッコと膀胱内のオシッコ
の出る様子を見るのが趣味、もうド変態でしょ?』
『考えられない趣味だね。それで興奮するのは変態以外に言葉が見つからないよ』
『ほんとそれだけ・・・それがなければとてもいい人なのよ。セックスを抜きでもお話しできる
数少ない人かもしれないわ・・・あれ?”数少ないセフレかもしれないわ”に訂正します、うふっ』
『無害な変態かな?』
『毒はないかな?』
『いずみが中和させる?』
『オマンコで?』
『溢れる愛液で?』
『消毒液なの?・・・私だから無害な変態止まりなんじゃない?他の女性となら・・・分らない
わよ、暴走するかもしれないでしょ?変態って堰を切ったら留まるところを知らないってことに
なり兼ねないって思わない?』
『いずみが思い止まらせてる?』
『そうじゃない?美貌には勝てないのよ、うふっ』
『一理あるかな?』
『ジョークでしょ?真面目に受け答えしないでよ』
『中の上だものね・・・まぁ、理解出来るとしようか?』
『うふふっ・・・そんなところかな?杉山さんとは』

あまり深く話したくないようにも聞こえるのですが、それ以上話すこともないのかもしれません。

『まぁ、そうなら・・・終わりにしようか?』
『うん・・・それじゃ、金曜日ね?』
『あぁ、詳細は木曜日に知らせるよ。それでいいだろ?』
『空けてるんだもの、急ぐこともないかな?』
『だね・・・じゃ・・・』
『おやすみなさい、かな?うふっ』


[22] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/02/28 (土) 20:53 ID:oCUlTrYE No.207538



あくる火曜日の昼休みに、石黒さんからメールが届きます。
私の依頼への返答なのですが、話せる時間帯を聞いてきたのです。

いつもよりも少し早く退社して、その時間までに食事、風呂を済ませます。
コーヒーカップをPCの前に置いて、その時間を待ちます。
何度か書いた記憶がありますが、約束の10分前は私としてのセオリーになっています。
こちらから掛けてもいいのですが、彼女から掛けると言っている手前、それを尊重することに
します。
ところが、コーヒーを一口飲んだ時に掛かってきます。


『あれ?早いね』
『ほんとに?セオリーでしょ?いずみさんから叩き込まれているのよ。10時20分を過ぎれば
スタンバイOKなのは分かっているの。間違っていないでしょ?』
『なるほど。余裕を持たせる10分なんだけどね、心の準備が整わないだろ?』
『大袈裟ね?そんなに心配な事なの?』
『まぁ、そうだからお願いしたんだが、聞かせてくれないか?』
『いずみさんって見かけによらず頑固でしょ?難攻不落なんだもの。どうしようかって思って
しまったわ』
『ん?それなら?』
『オンナの武器って話したでしょ?いずみさんの弱みってそれなのに、なかなか乗って来ない
のよ。お仕事が大変なのは私も知ってるし、だからこそ、オンナの癒しが必要とも思えるのに、
それには反応しないと言うか、それは十分満足してるって感じなの。小田さんの知らないところで
セフレが居るんじゃないかって、それを示唆してる様にも聞えたの。
知ってるの?セフレが居るって』
『どうかな?いずみ任せだからね。彼女なりに上手く渡っているんじゃないか?』
『居るってことね?』
『そうは言ってないだろ?』
『そう聞こえるのは私だけかしら?』
『憶測の話は止めようか?』
『分かったわ・・・それでね、乗って来ないいずみさんを乗せる最後の手段を・・・
何だと思う?』
『仮に正解しても正直に話さないだろ?』
『交換条件かな?だって、いずみさんを呼び出す理由を教えてくれないんだもの』
『終ればと言っただろ?』
『だからね、私も・・・その時に答え合わせをしない?』
『お互いに手の内を見せないか・・・そういうことなら・・・』
『ミッション成功ね、第一段階だけど。ねぇ、2時頃迄だった?』
『会う場所にもよるけどね。概ねそれでいいよ』
『午前中は約束があるからって、断わられていたの。お昼過ぎの1時間ならって、それも渋々
なのよ。苦労を共にした私を軽んじてるって思わない?』
『同じテーブル上では語れない、関心度の差かもしれないね』
『私には低い?いずみさんの約束の人って高いって事?』
『何を持ってか分からないが、いずみにとっては比重の差があるのかもしれないね』
『私以上に・・・それって小田さん以外に居ないと思わない?』
『石黒さんは二番手?』
『私の中では・・・だって、小田夫婦の愛人なんだもの、そうでしょ?』
『いずみはそう思っていないかも・・・ん?そうは言っても約束できたんだろ?』
『何とかね。後は出来るだけ引っ張るように、2時頃迄ね?』
『頼んだよ』
『はい・・・お役に立てるのなら、何なりと・・・あれ?いずみさんは勃たないわ、濡れるね?』
『はははっ、二人なら洪水どころじゃないね』
『ダム決壊までもっていけるかな?』
『被害の出ないように・・・じゃ、頼んだよ』
『うふふっ、愛人のサワが承りました。お任せ下さいね』


[23] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/01 (日) 12:28 ID:Yqtib.4. No.207551



昨日の夜なのか、今日の午前中なのか、簡単に纏められなかった様子が窺えますから、
もしかしたら、今夜の9時頃に連絡したのかもしれません。
先に私との約束の時間を決めて、後がない状況を設定しての背水の陣だったかもしれません。

その夜、彼女からの”おやすみメール”は届きましたが、石黒さんの事は何一つ触れていません。
水曜日も同じでしたが、木曜日の夜は、私から変更の連絡をする事態になります。

その日、木曜日の午前中に営業から連絡が入ります。
化学会社の製造ラインの増設の打ち合わせが、金曜日の午前中に決まったのです。
客先の担当者とはかなり頻繁に連絡を取り合っていたのですから、金曜日に決定したことは、
寝耳に水ですが、仕事が最優先事項なのに変わりはありませんから、金曜日には東京に行けない
旨を伝えなければなりません。
前日の木曜日ですから、私のキャンセルで当初の約束が復活する事はないと思いますが、
渡辺に不信感を持たれない様に媚を売らないとも限りません。
少しの不安を抱えて、その日の午後11時のメールが届く前に、こちらから掛けます。


『まぁ!早いのね?』
『セオリーかな?』
『えっ?・・・おやすみメールなのよ、ランダムじゃないでしょ?』
『まぁ、そうだね・・・話があってね・・・』
『お話し?・・・明日の事ね?木曜日に詳細を聞かせてくれるって、そうでしょ?』
『謝らないといけないんだが・・・』
『変更なの?』
『行けなくなってね。僕がごり押ししたのに申し訳ない』
『お仕事ね?そうでしょ?』
『まぁ、そうだね。出張が入ってね』
『急遽なのね?』
『打合せだけだから土曜日には移動できるが、夕方までは会えないだろ?』
『うん・・・予定通りだから、そうなるでしょ?金曜日には帰宅できるの?』
『四国だから午後のフライトなら移動できなくはないが、僕だけじゃないからね』
『商社と営業の担当者も同伴なのね?』
『土曜日の朝移動は可能だが、早過ぎるだろ?』
『会えないでしょ?だから夕方でいいかな?』
『そうだね。金曜日だが・・・』
『あなたに会えないのなら・・・どうしようかな?』
『復活?』
『ナベさんの?・・・今からなんて性急過ぎるでしょ?無計画って思われるのは避けたいかな?』
『キャリアウーマンだから?』
『そういう触れ込みだし、ほんとに忙しいんだもの。でも、ぽっかり穴が開いたって感じだわ』
『穴埋めを?』
『しようかな?うふっ・・・でも、土曜日の午前中があるし、午後には初めての人でしょ?』
『我慢できる?』
『うん・・・お仕事の時間に充てる事にするわ。明日の夜のお相手を探すのはちょこっと難しい
かな?』
『まぁ、おとなしくしてるんだね。土曜日にサプライズがあるかもしれないから、それを楽しみに、
かな?』
『あれ?ナニかあるの?』


[24] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/01 (日) 14:33 ID:Yqtib.4. No.207557



『僕に分る筈もないだろ?一瞬先は闇だろ?希望的観測、性善説だよ、はははっ』
『何か知ってるのかと思ったわ・・・あれね、姑息なことはせずに正面突破ね?』
『正攻法が成功の鍵だろ?』
『セックスの事かと思ったわ、うふっ・・・性行為の基本は正常位、これって正攻法に通じると
思わない?』
『はははっ、そこから離れろよ。それは土曜日に、いいかい?』
『ジョークでしょ?・・・じゃ、土曜日の事だけど、ナベさんと話し合った後に連絡するでいい?』
『そうだね。3時頃には羽田に着く予定だから、それでいいよ』
『了解です・・・あなた、最近ね、サワちゃんと会ってる?』

石黒さんの名前が出るのですから、私との関係に触れたのかもしれません。

『ご無沙汰だが・・・ない事はないかな?』
『私みたいだわ。”曖昧”は夫婦の専売特許なの?』
『ちと大袈裟だね。昭和の匂いがしないかい?』
『そっくりお返しするわ。”ちと”って古語じゃない?』
『そうきたか。じゃ、”少し”に置き換えて下さいな、はははっ』
『マネはいけないわよ、うふっ』
『それこそいずみの専売特許だね?』
『誰にも侵されない・・・あれ?間違わないでね?』
『間違って欲しいに聞こえるよ』
『うふふっ、ここまでにしない?』
『だね・・・じゃ、連絡を待ってるよ』
『出来るだけ早く・・・でも、3時よりも遅くね?』
『そうだね』
『なんだか優しくない?負い目?』
『かな?』
『うふふっ、お仕事頑張ってね?』
『了解です、はははっ』


予約していたビジネスホテルは、出張が決まって直ぐにキャンセルしています。
何度か投宿していることに加えて、馴染みの製作会社が客先用に定期的に利用していることも
あって、キャンセル料も発生せずに気持ち良く対応してくれます。
土曜日のイベントもこのようにスムーズに終われれば何も言うことはないのですが、そうは問屋が
卸さないだろうことも予測できます。
証拠を突き付けられるまでは、誰も非を認めないのが心情というものです。
彼女がどのように詰めるかは定かではありませんが、既に準備万端なのは言葉の端々からも
窺い知れます。
彼女一人では詰め切れないこともあるでしょうから、立場を考慮すれば助っ人を同伴させることも
推測に難くありません。
マリアさんなら助っ人としては申し分ありませんし、調査依頼した人物でもあるのですから、
大いにその役目を果たしてくれることは、考えるまでもありません。


その当日、土曜日になります。


[25] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/07 (土) 21:24 ID:LKPNupfo No.207718



指定されたホテルで綾こといずみと衝撃的な出会いを演出したことは、既述した通りです。

驚愕の表情が消えない彼女を抱き起して、窓際のラウンドテーブルの椅子に坐らせ、
向き合って私も腰を下ろします。

「さてと・・・説明が必要かな?」
「こんなに驚いたことって・・・人生で初めてかもしれないわ」
「何年か前に驚愕とか青天の霹靂とか話したことがあっただろ?その時よりも?」
「シチュエーションが違うでしょ?あなたが主役なんだもの、驚きも半端じゃないわ」
「主役?・・・演出も兼ねてると言って欲しいね、はははっ」
「知ってたのね?人が悪いって責めたいのに、あなたなんだもの、抱き付きたい気分よ」
「そこは無事通過しただろ?」
「野田さんだもの、あなたじゃないでしょ?うふっ」
「だね・・・まぁ、全て終わった暁には、かな?」
「野田さんって?・・・あの時の?上のホテルの?そうでしょ?」
「気付かなかったとはね、いずみらしくないだろ?」
「意識させられる名前じゃないもの。あなたって分っていたら、気付いたかもしれないわ」
「ウエイトレスの名札まで記憶に残すとはさすがだよ。まぁ、遅きに失するけどね」
「そうね・・・遅くて良かったかな?だって、経緯の説明が省けるでしょ?少なくとも概略は
共有してるもの、そうでしょ?」
「そうくるか・・・まぁ、間違ってはいないね。見えない部分はこれから解明だろ?」
「あなたも知りたいところでしょ?」
「対応方法は?手を打ってあるのかい?」
「うん・・・今まで話さなかったけど、今日でお終いにするんだもの、話さないと終われない
でしょ?」
「ん?・・・方法論かな?」
「ホント大袈裟なんだもの。今回の演出もやり過ぎでしょ?」
「物足りなかったから、小さな抵抗かい?」
「ほんとそうでしょ?昨夜は・・・そうなんだろうって期待していたのに肩透かしなんだもの」
「今朝があっただろ?」
「それ?・・・後で話してもいい?」
「ん?時系列を飛び越すのかい?」
「複雑になるかなって・・・この後の展開がメインテーマでしょ?それまではサブテーマって
感じなんだもの」
「任せるとしたら、僕は消えてなくならないと進められないね?」
「うん・・・方法論ってあなたが言ったでしょ?隠し玉って言えばいいかな?あのね、助っ人を
お願いしてるの」
「助っ人?経緯は?」
「ナベさんの身辺調査をお願いしたから、事実を列挙して問い質す補助をしてもらうつもりなの。
誰って思うでしょ?答え合わせの時でもいい?」
「待たせてるってことだね?・・・僕とは2時間弱だっただろ?そこまで待つ理由も意味もないね」
「ナベさんもでしょ?」
「だね・・・呼び出す?」
「うん・・・5時迄カナちゃんとお楽しみなの。ホテルは同じだから、時間もかからずに来れると
思うの。でも、情景が分からないから、直ぐには無理かもしれないわ。あのね、野田さんと、
あなたね?5時迄でしょ?だから・・・そういう設定になってるの」
「体力があるんだね?午前中はいずみだろ?ダブルヘッダーとは恐れ入ったね」
「違うかな?・・・後でお話しする事に繋がってるからその時に、いいでしょ?」

石黒さんの出番は後回しになるようです。


[26] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/08 (日) 11:31 ID:0zZJuRxw No.207730



「任せるが・・・時間の短縮も想定済みだろ?」
「私の性戯に耐えられなかったらって前提があるんだけど、あなたとなら2時間でも足りない
でしょ?」
「優しいね。いずみに助けられるよ」
「そうでしょ?うふっ・・・それでね、そうなった時は連絡する事になってるの。
ナベさんが来たら・・・野田さんとのセックスをお話しして・・・出来るのって凄くない?」
「ヤルだろ?」
「そうとも言うかな?野田さんがオカズなの。他力なんて引いてしまいそうだわ、うふっ」
「引くは引くでも引き倒すんだろ?・・・じゃ、カナさんは?」
「引き倒して踏んづけるかな?うふっ。カナちゃんはクマさんのお迎えなの。6時頃だったかな?
羽田に着くからって」
「じゃ、ここには来ない?」
「うん、時短でもね。ナベさんは1人の方がいいでしょ?」
「なるほど・・・じゃ、ここを出る事にしようか?」
「うん・・・ねぇ、これって?」

ラウンドテーブルに置いた雑誌の下から、調査資料が入った封筒が少し顔を出していたのです。

「答え合わせの時に話すよ。それでいいだろ?」
「うん・・・何だか意味深な封筒なのね?」
「意味ある、かな?」
「意義深い、なの?」
「重要、かな?」
「うふふっ、あなたって言葉遊びがほんとに好きなのね?」
「いずみ以上に好きなモノはないよ」
「嬉しい!・・・全て終わったら・・・今夜かな?愛し合いたいの」
「午前中は楽しんだんだろ?」
「三日ルール?・・・それは、その時までにお話しします」
「濁すのは僕以外であって欲しいね」
「不可抗力かな?そういう時ってあるでしょ?」
「あることにしようか?・・・じゃ、退散するから、纏まったら連絡してくれるか?」


この時間からなら、彼との話し合いは5時頃迄かかりそうですから、約1時間をどのように過ごすか
思い巡らしながら、エレベーターを降り右手の広いロビーを横目に、玄関まで来ます。
玄関を出ようとした時、彼女から掛かってきます。


『どうした?』

渡辺とスムーズに連絡できなかったのかと、勘繰ります。

『えっ?ナニが?』
『違うのか?』
『えっ?・・・アレなの?ナベさんに連絡したわよ。もう来るんじゃないかな?』
『そうか・・・じゃ?』
『時間潰しをどうするのかなって、気になったから』
『はははっ、余裕だね?』
『内心は・・・かな?・・あのね、あなたの声が聞きたくて』
『見え過ぎだろ?』
『ちょこっと本音も・・・ねぇ、どうするの?』
『決めかねていたところだよ』
『良かった!それならオーナーのレストランは?』
『ん?・・・面識があるだろ?』
『今日はいないの。あの時の女の子を覚えてる?』
『記憶の底にもいないかな?それが?』
『何処にも、でしょ?』
『それが?』
『いいわ、名前も覚えていないのなら、それはそれでいいかも?』
『その彼女が?』
『二人共いないから、どうかなって』
『なるほど・・・繋がってるのが分かるね』
『体は・・・ご無沙汰なのよ。あのね、新しいお店を出したのね、二人共そこにいるから』
『初耳だね・・・ん?噛んでるのか?』
『少しでもないかな?・・・あれ?来たみたい。ノックしてるから』
『そうか。じゃ、そこで待つことにするかな。長く待たせるなよ』
『そのつもりだけど・・・ドアの傍に来たから、アトでね?』
『あぁ、じゃ・・・』


玄関を出て直ぐに、呼び止められます。


[27] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/08 (日) 12:57 ID:0zZJuRxw No.207732



「小田さん、お元気かしら?」

左後ろを振り返ると、満面笑顔のマリアさんが近付いて来ます。

「ん?・・・待っていた?」
「いずみちゃんでしょ?」
「どうして・・・なるほど、僕も調査対象だと・・・まさか?」
「彼女は何も知らないわ。大局を知らないと灯台下暗しになるでしょ?」
「清水探偵事務所も調査済み?」
「顧客の情報を開示なんてしないわよ。でもね、清水さんは兎も角、調査員は事の重要さを
見誤ることもあるでしょ?小さな亀裂から・・・類推するのは得意なの。小田さんもそうでしょ?」
「僕の行動も・・・それにしても・・・ん?石黒さん?」
「気になるでしょ?」
「マリアさんに?」
「正義感が強いからなの。彼女を叱らないでね?」
「叱るも何も・・・正義感は的を得ていないですね」
「何かあると思うでしょ?私に相談するのは至極自然な事なの。小田さん夫婦の事は些細な事でも
報告するように指示してるから、それで正義感と話したの。私に対する気持ちがそうさせるのね。
でも、誤解しないでね?些細な事と言ったけど、彼女の判断だから、全て報告してる訳じゃないの」
「丸裸じゃないと」
「そうよ。秘め事なんて些細な事例にもならないから、知りたくても・・・うふふっ、それは
ないわね」
「この件は彼女も?」
「何も知らないわよ。教える訳ないでしょ?必要最小限のお役目に徹すること、それだけなの」
「なるほど・・・マリアさんがここに居るのは・・・いずみからの連絡待ち?僕じゃないか、
はははっ」
「二度目のね・・・時間が分からないでしょ?待機するのも疲れるわよ・・・あれよ、一人より
二人、心強いでしょ?調査したのは誰かしら?」

私が部屋を出て直ぐにマリアさんに、その後、彼に掛けたと推測できます。
彼が部屋に着いた後、再度マリアさんに掛けるのを二度目と表現している様です。

「二人掛かりで詰める、そういう展開ですね?」
「そうよ・・・もう時間なんだけど、いずみちゃんが降りて来ないとエレベーターにも乗れない
でしょ?」
「カードキー?」
「小田さんのを拝借もできないし・・・」

彼女の相手が私だと分っていたと推測できますから、小さくないジレンマを感じているように
聞えます。
タイミングよくマリアさんの携帯が鳴り響きます。
私にはとても大きく聞こえるのは、気にしているからでしょう。

「・・・掛かってきたわ。じゃ、行くわね?結果の報告待ちなんでしょ?」
「お見通し?」
「そうね・・・じゃ・・・」

見透かされているとは、このことです。
私の行動も筒抜けだったとは恐れ入りますが、念には念を入れる思考回路は見習うべきかも
しれません。

携帯で話しながら玄関を入って行くマリアさんの後姿が、とてつもなく大きく感じられます。


[28] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/08 (日) 16:12 ID:0zZJuRxw No.207736



その店はホテルから徒歩数分の距離に位置し、オーナーシェフが切り盛りするイタリアンレスト
ランです。
去年は彼ともセフレの関係でしたが、今年も継続しているとは聞いていません。
面識があると言っても、彼が覚えているかは定かではありませんから、不在なら好都合です。

夕食には早い時間帯ですから、二組のカップルがテラス席で談笑しているだけです。
店の中には私一人ですから、居心地がいいとは言えません。
そうは言っても、1時間は過ごすつもりですから、腰を据えてその時まで待つしかありません。

カフェオレとモンブランを注文します。
モンブランは私の好きなケーキの一つなのですが、午後の一時を気持ちよく過ごすには、
少々役不足です。
見えない未来に思い悩むのなら、今この時を楽しむ方が心にも体にもいい筈ですが、直接関与して
いない手前、憶測の独り歩きを止められそうもありません。
カフェオレを口に運びながら持参した雑誌に目を通しても、集中できないのは情けないの一言です。

そうこうしている内に、5時に近付いて来ます。
難しい展開にはならないだろうと推測するのですが、そうは言っても、思いもよらない事実が
判明するかもしれません。
渡辺の全てを曝け出すこと自体不可能でしょうし、そこまで必要とも思えません。
彼女との経緯、経過とそれにまつわる男性陣との関わり方など、それが白日の下に晒されることで
一連の事象は収束すると思っています。
加えて、彼女と私の認識も多くの部分で一致している筈ですから、そのように理解できるのです。

5時を少し回った時に、携帯が鳴ります。
テーブルの上に置いていたのですから、直ぐに出ます。


『終ったかな?』
『お待たせしました・・・オーナーのお店なの?』

思いのほか落ち着いた口調です。

『ご案内通りだよ』
『ホテルの玄関を出たところなの』
『数分だね?』
『テラスなの?・・・うふふっ、あり得ないわね』
『もう少し若ければ・・・ないかな?』
『ねぇ、今夜は?』
『先程の続き?』
『ストレスの解放かな?あなたしかいないでしょ?』
『他にいればと聞こえるのは僕だけかい?』
『分って聞くんだもの。あなたって天邪鬼だわ』
『皮肉れ者が好きなんだろ?』
『普通はダメね。どのような時でも”普通”って返答する人っているでしょ?自分を持って
いない典型だもの、好きになれないわ』
『持ち過ぎも問題だろ?』
『あなたならいいかな?』
『はははっ、持たざる市民だからね』
『私がいるでしょ?それで十分じゃない?』
『ひろ子もだろ?』
『ホントだ!ひろ子ちゃんに叱られそうね、うふっ』

落ち着いた様子は、緊張感から解き放されていなかったことを物語っている様です。
少し話したことで、普段の口調に戻ってきます。


[29] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/14 (土) 10:39 ID:J9iEAGI6 No.207865



『叱ってくれる人がいるのは感謝しないといけないよ』
『あなたね?』
『僕以外にもいるだろ?』
『誰だろ?・・・マリアさんかな?うふっ』

ワンクッション置いたように見せた理由が判然としません。
先程まで一緒に居た筈ですから、マリアさんが浮かんだのなら即答できたと思えるからです。
そう考えれば、マリアさん以外の誰かと邪推してしまいますが、ここは憶測だけに留めて置きます。

『久しいね。元気してるかい?』
『どうかな?・・・分からないわ』

曖昧な口調が、その意味するところを表しています。
発表するにはまだ早いと判断したようです。
今回の件に関して、私の事を話していないことが分かります。

『そうか・・・』
『お店が見えてきたわ。ほんとにテラスじゃないのね?』
『嘘は嫌いだからね、はははっ』
『・・・私も・・・あのね、マリアさんの事、説明したいから・・・』
『早く来いよ。店の中は僕だけだからね、居心地にちと問題があるかな?』
『”ちと”が好きね、うふっ・・・じゃ、一旦切るわね?』


急ぎ足で、店に入って来ます。

「駆け足?」
「小走りのほうが可愛くない?」

テーブルを挟んで、私の前の椅子に腰を下ろします。

「隣に座ってキスして来るかと思ったよ、はははっ」
「そんな勢いだった?」
「そうして欲しかったかな?」
「いいの?・・・あっ?!ごめんなさい・・・」

ウエイトレスが直ぐ傍に来ていたのです。
飲み干したコーヒーカップとケーキ皿を見詰めて、

「・・・あなたは・・・ケーキなの?」
「モンブランだよ」
「あなたの好みね?・・・コーヒーでしょ?」
「カフェオレだが・・・」
「いいわ。カフェオレとモンブランね?」

復唱もせず小さく頷いて、カウンターに戻って行きます。

「ダメね。確認しないなんてあり得ないわ」
「採点シートでもあるのか?」
「ない事はないかな?心の中だけど」
『内偵を頼まれてる?」
「というか・・・そのお話しは今でなくてもいいでしょ?」
「そうだね。じゃ、メインテーマに移ろうか?」
「脱いでもいい?」


[30] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/14 (土) 12:07 ID:J9iEAGI6 No.207867



いつも唐突です。
リネンのカーディガンのボタンに手を掛けます。

「いいよ・・・クローゼットに?」
「エロ下着で・・・きっと喜んでくれると思ったのに、あなただったなんて笑い話にもならないわ」

カーディガンを脱いだ下は、ベアトップのワンピースですから、その意図は推して知るべしです。

「それも?・・・ん?ストラップレスだったかな?」
「覚えてないの?」
「興奮してたからね」
「嘘ばっかり!・・・かくれんぼでしょ?お洋服はクローゼットに・・・細いストラップだったの。
だからカーディガンを・・・分るでしょ?」
「なるほど・・・ん?今は?」
「ノーブラ、ノーパンかな?」
「はははっ、あり得ない事を・・・ん?揺れていた?」

少し腰を浮かせて、はにかむような微妙な笑顔と共に上半身を上下させます。

「はははっ、無理するなよ。それだけで分かるほど・・・」
「大きくない、でしょ?」
「言わずもがな、かな?」
「奥様なのよ、少しは寄り添ってくれても損はないわよ」
「損得の問題じゃないだろ?」
「損得って・・・ナベさんかな?・・・ナベさんはナベさんでも渡辺じゃないの。本名は田辺、
敬称を付けてもいい?」
「寄り添いたい?」
「騙されていた事は腹立たしいけど、悪い人じゃないと分かったことも・・・薄々感じてはいたん
だけど、今週初めにハッキリと分かったの。彼の希望を叶えて今日の日を最後にしようと、
それなのにお相手があなただったなんて、驚愕どころじゃなかったわ、うふっ」
「懐かしいだろ?驚愕とか青天の霹靂とか・・・まだあったかな?」
「日常茶飯事?・・・うふふっ、それならとっくに成敗してるわね」
「ん?・・・逆もまた真なり、かな?いずみの行動は日常茶飯事じゃないか?はははっ」
「行動?・・・違うでしょ?性衝動かな?・・・あっ?!ごめんなさい・・・」

先程のウエイトレスが、テーブルの傍に来ていたのです。
ウエイトレスがスタンバイしているカウンターは、私の目線の先であり、彼女の後ろ側になります。
全く表情も変えずに、カフェオレとモンブランをテーブルに置いて、

「ご注文は以上でよろしいですか?」
「・・・えぇ、大丈夫です・・・」

ウエイトレスがテーブルを離れて直ぐに、声を抑えて、

「・・・聞かれたと思う?」
「目が笑ってたからね。まぁ、優しい彼女じゃないかい?」
「恥ずかしいわ・・・でもあれね、しっかりお話しできる子ね?」
「ウエイトレスなら当たり前の事じゃないか?感心するのはそこじゃないだろ?」
「どこ?・・・うふふっ、聞こえてても聞こえていない振りね?」
「はははっ、いずみと同じじゃないか?」
「騙された振り?・・・あれ?それならあなたじゃない?」


[31] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/14 (土) 14:36 ID:J9iEAGI6 No.207873



「顔に出ないか抑えるのが大変だったね」
「今の彼女も・・・心の中では笑っていたのかも?・・・あなたね、どうして教えてくれ
なかったの?」
「彼女の表情を見たかった、かな?プロ意識をいずみに代わって採点しようかなって、はははっ」
「お助けマンなのね?うふっ」
「いずみはお助けマンコだったんじゃないか?」
「分かるのね・・・ねぇ、愛人契約を持ち出されなかったの?」
「今日が試金石だった様だね。その話しはなかったが、楽しめたのなら次からはと考えていたと
思うけどね」
「失敗だったってお話ししたら、とても落胆してたし、”あり得ない”って小さく呟いたのを
聞き逃さなかったわ。ホントあり得ないでしょ?」
「自信満々かい?」
「初めてだもの、お断りされるなんてあってはならない事でしょ?”中の上ってどうなの?”って
思わない?うふっ」
「僕で良かったじゃないか?計画通りなんだから自尊心に傷はつかないだろ?」
「そうね・・・あなたじゃなかったら・・・それでも、お断りされたら潮時ってことでしょ?」
「仮にそうだとしたら、彼の人選に問題があったと言えるね」
「女好きを勘違いしたってことなの?」
「ホモでなければ、いずみを抱きたいと思うのが正常な性欲の持ち主だよ」
「褒めてる?」
「そのままだよ。まだ潮は引いていないと思っていいんじゃんないか?」
「満ち潮ってこと?・・・えっ?アレの事なの?」
「さて・・・そういうことじゃないか?」
「そうよね。まだオンナとして認められると思いたいわ。でも、避妊ってほんと大変なんだから
・・・完璧はないって言うでしょ?その日は可能な限り避けてるんだけど、そう上手くいかない
時もあるから、心配の種は尽きないわ」
「種好きだから心配事も増えるね、はははっ」
「うふふっ・・・もういいでしょ?」

普段と変わらない口調に、見えなかった不安が消えていくようです。

「じゃ、答え合わせに移ろうか?」
「あれね?お金でしょ?」
「思いは同じだね。理由を問い質したかい?」
「経緯は聞かないの?」
「結論ありきじゃ気が済まないかな?」
「聞きたいかなって・・・いいの?」
「お薦めなら?はははっ・・・いいか、終わり良ければ・・・」

カットされます。

「そうだけど、体系的に理解したいかなって、どうなの?」
「体系的?一貫性を持って説明できるんだね?」
「えっ?それは難しいかな?でも・・・少しは上手くなったってあなたも認めてるでしょ?」
「じゃ、その片鱗を見せてもらおうか?」
「うふふっ・・・何だか緊張するでしょ?お手柔らかに、ね?」
「今も言ったけど、詳細は要らない、骨組みだけで構築してくれないか?」
「ほんと難しく言うんだもの。お仕事に影響してるのよ、分かってる?うふっ」
「ん?・・・話し方?」
「屁理屈って・・・ホント大変なんだから」
「染まらないいずみじゃなかったかい?」
「そう信じてたのに・・・流されない私だって思ってたのよ。でも、あれね、一理あるかもって、
それがそうさせるのね?残念だけど、うふっ」
「残念はないだろ?はははっ」


[32] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/15 (日) 11:48 ID:d5TopSjc No.207894



「はい・・・では、経緯から・・・あのね、4月から新会社の立ち上げで奔走してたでしょ?
3月も何度か東京に・・・その時に、ナベさんと・・・田辺さんね、ひょんなことから知り合っ
たの」
「コンサルとの関係?」
「全く関係ないの。親会社、楊さんのね、人材は豊富だし、契約コンサルタントもいるのね。
だから・・・」
「関係ない?」
「うん・・・JRの駅のコンコースって混雑してるでしょ?あそこでぶつかられて、持っていた書類
が散らばってしまったの。皆忙しいのね、見て見ぬ振りなの。拾うのを手伝ってくれたのが、
田辺さんだったの」
「ん?・・・車は?」
「まだ使ってなくて・・・4月からと決めていたの。だって、形も何もないのよ。楊さんは運転手を
付けるって言ってくれたんだけど、そういう理由でお断りしていたの」
「正論だろうね。だが、安全を考えれば・・・まぁ、徒歩も車も五十歩百歩かな?」
「JRを挟んで自宅と会社でしょ?だからコンコースを利用するしかないのね。
歩くのも大変なの、真っ直ぐなんて選べないんだもの。ホント最悪でしょ?その時だったの・・・
でもね、アトで考えたらタイミングが良過ぎるとも思えたのよ。でも、嬉しかったの。
彼だけなのよ、歩み寄ってくれたのは」
「歩み寄り過ぎたのは?」
「うふふっ、直ぐかな?・・・一人でしょ?私が切り盛りしていたんだもの。寂しさに付け込まれ
た感もなくはないかな?」
「意識的に隙を作った、だろ?」
「そうとも言うかな?・・・大丈夫って、オンナの勘ね?」
「当りだったとは言えないね」
「結果的には・・・途中からも感じるモノがあったわよ。でも、欲望の発散って言い聞かせて、
それで気付いたら、お相手の男性が増えていたってオチなの」
「短絡過ぎだろ?」
「骨組みだけでしょ?」
「張り子のトラなら事実が見えないだろ?」
「頷くだけってこと?・・・だから体系的にって。あれ?!時系列を自主的にが良かったかな?」
「説明の濃淡は自主性に任せるよ」
「うふふっ、濃淡ね?・・・重要度って理解するわね?」
「はははっ、よしなに」

緊張感が解けてスムーズに話せている様です。

「彼ね、どこの馬の骨とも分からないでしょ?初めてベッドを共にした後ね、継続するか決めない
とあなたに報告できないでしょ?それでね、身辺調査を依頼したの」
「調査会社?探偵かい?」
「うん・・・でね、コンサルタントって名乗っていたけど、実際は税理士事務所経営なの。
事務員の女性が一人いるだけだから、弱小なのね。名前も違っていたけど、誠実そうに見えたし、
セフレとしてだけなら問題ないと判断したの」
「僕に報告まで1ヶ月も掛かった理由は?」
「そうは言っても、見極めって大事でしょ?それにはある程度の時間が必要だもの」
「まぁ、ありきたりの返答だね、違うか?」
「慎重って思って欲しいかな?」
「それなのに、だろ?」
「まだまだ見る目がなかったってチョッピリ後悔したのよ。セフレ感としては合格ラインには
届いたって思っていたけど、疑惑が浮上してからは合格ラインスレスレの綱渡りって感じだった
かな?」
「それでも続けたのは、疑惑を解明するためだね?」
「うん・・・前にも話したけど、少しの疑いでもセフレにはあってはならないの。彼にも口が
酸っぱくなるほど話していたから、とても神経を使っていたことが、ヒシヒシと感じられたわ」
「気遣いの田辺さんかい?」


[33] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/15 (日) 16:19 ID:d5TopSjc No.207905



「そうね、とても気を遣っていたのね。ある目的のためって分かった時は、少しがっかりしたけど、
推測通りでもあったから、なんだかホッとする気持ちが大きくなって、今日の日を迎えられたから、
気持もブレずにハッキリとお話しできたわ」
「なるほど・・・戻すが、いずみが調査したのなら、田辺さんもと思わなかったのか?」
「初めての日ね、私がお礼をしたいからってお食事に誘ったの。何処だと思う?」
「それにヒントが?」
「あれ?!ないかな?・・・でも、チョッピリは・・・」
「はははっ、歯切れが悪いね」
「うふふっ、ここなの。分かるでしょ?」
「オーナーに?」
「セフレになる人なんて話していないわよ。ライバルって構られたら正直な感想も聞けない
でしょ?」
「オーナーが調査?違うだろ?」
「それはそうだけど・・・私が調査するとしたら彼もって思ったし、事実は知られたくない
でしょ?だからね、彼が動けばニセの私を前面に出せるように・・・あのね、名前ね、その時に
”綾”って話したでしょ?」
「綾見ちゃんを拝借が、聞き間違って”綾”だろ?」
「信じさせないとダメでしょ?・・・おトイレに行くと見せて、オーナーに・・・あのね、お店の
前のテラス席を予約していたの。お店の中からならハッキリとは見えないでしょ?
その逆もそうだから、オーナーに入れ知恵をしたの。田辺さんには、知り合いのお店って話して
いたから、オーナーが挨拶に来てもおかしくないでしょ?」
「なるほど・・・偽名の理由は?」
「ほんとの事を話したわ。ただね、今日限りだから本名は知られたくないって。ライバルになら
ないとしても、排除はしたいでしょ?快く引き受けてくれたの」
「火種は消す?」
「完全消火なの。頼りになるでしょ?」
「取っ掛かりは分かったが・・・」
「田辺さんの動きね?」
「話せるか?」
「どうしようかな?・・・最後でもいい?」
「キーパーソンが居るんだろ?」
「あなたなら・・・きっとそうだと思うけど、思い描いてるんでしょ?」
「ないことはないかな?まぁ、それでいいとするか?」

ここまでは、マリアさんの名前も、それを想起させる様子も見せません。

「いいのね?・・それじゃ、有り余る性欲のお話し・・・あれ?!これは田辺さんが言ったのよ、
私じゃないから。分かるのね?何度か体を重ねれば・・・隠しきれないでしょ?」
「隠さなかった、だろ?」
「かな?・・・信頼関係が築けるように思えてきた時なのね。その時に・・・5月の終わり頃から、
館野さんと・・・そして杉山さんね・・・5人までならって、話し合って決めたの。
少し不安だったけど、50歳代だから数でこなせば満足できるって。足りなければ彼がって。
8月の初めだったのね、5人目の男性を紹介されたのは。それがね、40歳半ば、田辺さんと同年代
なの、驚いたわよ。年齢って正直ね?とても若々しくて精力も旺盛で、他の男性とは一線を画する
って言えばいいかな?田辺さんよりも力強くて、抱き締められたら息もできない程って形容される
でしょ?正にそれなの。彼なら十分補完できるって期待してたのに、2回だけなの。
8月の最後の週から海外出張に・・・最初から分かっていたらしいのね、私には教えてくれないん
だもの。田辺さんに嫌味を言ったら、代わりの男性を用意するから、期待して待って欲しいって。
それがあなただったのね?」
「グッドタイミングだったかな?」
「また50歳代なんて、うふっ。焦ってたのね?そうでしょ?2週間余りで決めるんだもの。
でも、あなたが最後になるとは夢にも思わなかったと思うわ」
「トリを務めさせてもらったとは、感謝に堪えないね」
「うふふっ、終わり良ければって言うでしょ?ほんと最高のご主人様だわ」
「何だか演出したみたいだね?」
「それに近いんじゃない?あの日から・・・2週間は騙されていたんだもの。演技以外の言葉が
あったら聞かせて欲しいわ、うふっ」
「いずみも同じ穴の狢じゃないか?」
「田辺さんを?・・・それなら彼もでしょ?」
「三者三様の騙し合いかい?」
「おかしいの、うふっ・・・そうだわ。私って分かったのは、画像を見てでしょ?」
「それもあるが・・・ホテルのレストランで声を掛けられたのが事の始まりだよ。レストランの
入口ですれ違った女性が、いずみに似てたことも頭にあったからね。まぁ、もろもろかな?」
「私は何も気付かなかったのに、流石ね?」
「褒めてる?」
「感心してるの。視野が広いんだもの、見習いたいわ」
「褒めてる?」
「もう!・・・うふふっ・・・」


[34] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/15 (日) 17:43 ID:d5TopSjc No.207910



最後の一切れを口に運んで、

「・・・ねぇ、モンブランってこんなに美味しかった?」
「大仕事の後は格別じゃないか?」
「そうよね・・・格別・・・終わってしまうと何だか気が抜けたみたいで、私じゃないみたい」
「まぁ、そういう時間も必要じゃないか?」
「あれ?!”抜ける”で遊ぶのかって思ったのに。あなたも気持ちが抜けたのかしら?」
「そう言えば、金曜日は悪かったね?」
「お仕事なら仕方ないもの。うふふっ、抜きたかったかな?」
「代役は?」
「話したでしょ?急遽って無理過ぎだもの。でも・・・洪水だったかな?」
「いずみが?ほんとに?」
「セルフプレジャーじゃありません。お相手が・・・あっ?!これも後回しでいい?」
「綺麗な表現だね?オナニーとかマスターベーションじゃ直接的だからかい?」
「それだけじゃなくてね、性的欲求の全てを含んでいるの。オンナの性って複雑でしょ?」
「なるほど。感心させられること然りだね・・・じゃ、続けるかい?」

モンブランを持ち出したのは小休止なのか、時間稼ぎなのか、その意図は分かりません。

「うん・・・私の性欲の発散という名目、嘘じゃないけど、そういう設定で男性陣を集めてたのね。
彼等には愛人として紹介していたの。分かるでしょ?あなたにも?」
「ネトラレかな?足場を設けてから愛人へと舵を切る予定だったと思うが、確認はできていない。
その前に崩壊したからね」
「読めていたんでしょ?」
「妻を愛人にはできないだろ?取っ掛かりから引っ掛かるモノがあったからね。それがなければ、
そういう話には乗らないよ」
「そうよね・・・私じゃなかったら?」
「他の女性?・・・愛人は一人で十分だよ」
「サワちゃんね?・・・ほんと可愛いんだもの、ずっと抱き締めていたいくらいなの」

フェイントで様子を見ます。

「ん?・・・最近は会っていないと言ってなかったかい?」
「えっ?・・・あっ?!そうだけど・・・」

一瞬戸惑った表情を見せますが、アトで話すと言っているのですから、深追いは止めます。

「まぁ、それはさておき、続きを話さないか?」
「うん・・・」

ホッとしたような複雑な表情です。

「・・・それでね、愛人契約の事だけど、金額は一律じゃないみたいなの。突っ込んでは聞け
なかったんだけど、気にはなるでしょ?でもね、それに拘るって自尊心が許さないもの」
「気になるんだろ?正直になれよ」
「そう言ったでしょ?でも・・・聞けなくて・・・」
「嫌な思いをしたくなかった、だろ?」
「金額?」
「だろ?」


[35] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/20 (金) 16:23 ID:FRqlMzaw No.208068



「値踏みってイヤね?女をお金に換算するってほんと酷い話だわ」
「愛人とは思わずに相手していたし、それに代価が発生していたとは思いも・・・
途中から気付いていたが、見て見ぬ振りだった、そういう展開だったと、間違っていないかな?」
「うん・・・愛人の経緯を話すわね・・・調査をお願いした会社がね、館野さんを問い詰めたの。
当然だけど、私が依頼者だとは話していないわよ。奥様の依頼のように匂わせて、取引したの。
田辺さんとの関係、カナちゃんとのこともそうでしょ?ここがミソなのは間違いないもの」
「いずみが指示したのかい?」
「だって、土曜日に迫っていたから、決戦の日までには把握しておきたかったの」
「機嫌が良かった日があったね?」
「うん、その日・・・つい話しそうになったわ・・・館野さんの秘書だったでしょ?カナちゃんが。
それは分かっていたから、そこから責めたのね。そしたら、田辺さん、ここでは渡辺さんだけど、
彼とね、カナちゃんは同じ大学の先輩後輩だったの」
「過去に関係を持っていて、復活したとか・・・そういう経緯かもしれないね」
「そこ迄は分からないけど、今はそうでしょ?館野さんと彼との仲介がカナちゃん、納得でしょ?」
「渡辺という偽名もカナさんは了解していたんだから、二人が仕組んだと断定できそうだね」
「誰も田辺って知らないのよ。カナちゃんの紹介だもの、分かる訳ないでしょ?」
「誰かさんのように疑問に思わなければ?」
「疑問じゃないでしょ?事実の確認だもの。それが良かったのね、疑念のとっかかりに気付く
ことができたんだもの」
「名前と職業が嘘、そこがミソだったね」
「そうじゃなかったら、愛人契約の事も気付くのが遅れたかもしれないわ」
「納得の解説だね。だが、愛人契約の理由が見えないね」
「カナちゃんを通じて館野さんから借金したの。カナちゃんを信用してとか何とか、
曖昧でしょ?裏があるから理由なんて必要なかったと理解してるの」
「いずみ?・・・借金と彼との出会いの後先だが・・・分かったのか?」
「猶予期間があったのかもしれないわ。奥様を説得すると話してたらしいの。曖昧でもね、
借金を必要とした理由が奥様にあるみたいで、そうだろうって館野さんが。
借金のお話しと私との出会いがリンクしたのは分かるでしょ?田辺さんと出会ってから1ヶ月後
くらいに館野さんに紹介されたの、妻として」
「それまで待っていたとは館野さんも気長な人だね」
「お歳もそうだけど、カナちゃんとの再会で又火が点いたのかも?田辺さんと相談して、
カナちゃんが仕掛けたんだと思うわ。奥様を説得できるまでとか、もしかしたら3Pできるかも
とかね?」
「ターゲットを探していたところに、飛び込んできたのがいずみだったと。でき過ぎたストーリー
だね」
「そうでしょ?まんまと罠にはまった私、ほんと情けないわ、うふっ」
「それが正解だとしたら、二人の関係性が気になるね」
「先輩後輩の枠を遥かに超えてるでしょ?どう見ても愛人関係だもの。それにね、彼にはほんとに
奥様がいるの。館野さんは私を奥様だと思っていたと思うし、年齢的にも不思議じゃないでしょ?」
「エキスパートの奥様だね、はははっ」
「ホントの奥様もそうかもよ?うふっ」
「それはないかな?」
「ないでしょ?きっと・・・分からないけど。奥様とは別居中で、静岡に居るの。
今日ね、田辺さんに問い質した時に、奥様の実家を助けるためだとか、ほんとの事は分からない
わよ、そこまで調べていないから。そうでしょ?配偶者の存在までで十分だもの」
「揉めた時の隠し玉だったと・・・」
「慰謝料の発生も匂わせる材料になるでしょ?」
「いずみが請求?」
「例えばかな?私にはバツイチって・・・あれ?!セフレだから、私が請求される立場ね?」
「不倫相手だからね」
「でも、騙されてたってことでしょ?私に結婚の意思があれば、慰謝料も・・・弱いわね」
「その気もないんだろ?無用な考えだろ?」
「うふふっ、そんなの欲しくないし、お支払する気もないもの」
「関係者を洗い出す、問い詰める材料だからそこまででいいだろ?」
「そうなの。奥様との婚姻関係が継続している事を話したら、ビックリした表情がほんと可笑し
かったわ。借金名目で得たお金の流れをなかなか話さなかったんだけど、奥様の事を出したら
観念したのか、話してくれたの」
「妻を借金の形としたら、他の男性陣は・・・やはり性欲処理?違うな、愛人契約だったから
・・・」
「全てかは分からないけど、借金の返済に充てていたみたいよ」
「相当な額か短期返済だったのか・・・まぁ、今となっては関係ないことだから、気にする事も
ないね」


[36] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/20 (金) 18:16 ID:FRqlMzaw No.208071



考え様でしょうが、今回の件は、田辺さんにも彼女にも有益だったことは疑う余地はないでしょう。
ところが、彼はまだ終われない状態でしょうから、この後の展開には暗雲が垂れ込めていると
言っても過言ではありません。

「うん・・・何だかつまらない幕引きだったと思わない?」
「想定通りだろ?」
「そうだけど・・・田辺さんにはいばらの道が待っていると思うと、ちょこっと可哀想かなって」
「自業自得じゃないか?」

一瞬、否定的な表情を見せて、

「やむにやまれずって・・・そういう側面もあるのかなって思わないでもないかな?」
「ないだろ?最初からターゲットを探していたと思うね」

JRのコンコースで見掛けた彼と女性、どう見ても配偶者然としていたことが頭を過ります。
華やかさとは一線を画したと言えばいいかもしれませんが、少なくとも愛人としてのレベルでは
語れないような女性でした。

「そうかな?・・・そうよね、考えても始まらないわね、うふっ」
「一件落着?」
「かな?・・・あれ?・・・」

それは、彼女の隣の椅子に置いていたバッグの中から聞こえます。
携帯を取り出して、

「マリアさん?・・・出ても?」

頷いた私を確認してから、


『もしもし・・・えっ?ほんとに?・・・何処って・・・待ってくれる?・・・』


「あなた、マリアさんが会いたいって。いいかしら?」
「まぁ、話しも終わったことだし、いいんじゃないか?」
「いいのね?・・・」


『・・・ごめんね、主人も一緒なのよ、それでもいい?・・・そうなの?それなら・・・』


レストランの場所を口頭で説明して、携帯を切ります。

「その説明で分るのか?」
「あなたには話していなかったかもしれないけど、ここでお食事したことがあるの。だから・・・」

少なくとも、今回の件で会っていたことは、想像に難くありません。

「そうか・・・で、時間は?」
「JRのカフェに居るって・・・だから、10分も掛からないかな?」
「唐突だね?」
「うん・・・変だなって思ってる?」
「見えないからね。マリアさんは黒子じゃ?彼女が来るまでに話した方がいいんじゃないか?」
「見えるのね?・・・隠すとかじゃないけど、最後には話さないといけないと思ってたの」
「彼女に依頼した?」


[37] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/21 (土) 11:42 ID:x8bomWrk No.208083



「うん・・・あなたに会うまでね、協力してもらって、田辺さんを問い詰めていたの」
「納得だね。調査依頼なら彼女しかいないとは思っていたが、いつ白状するのか気にはなって
いたが」
「ごめんなさい・・・あなたならそうだろって思っていたけど、答え合わせの日まではって。
今日になってしまいました、うふっ」
「まぁ、想定内だが・・・僕も白状しようかな?」
「えっ?・・・ナニか隠していたってこと?」
「マリアさんからは?」
「あなたの事は何も・・・でも他にあるでしょ?」
「他とは?」
「あなたも調査依頼したでしょ?」
「ん?・・・誰から?」
「岩城さんからなの」
「ん?・・・岩城に連絡したのか?」
「知ったのはほんの少し前なの。田辺さんを問い詰めていた時に、”刑事事件になってもしらない
わよ”って責めてもダンマリなの。私に警察関係者が居るって知らしめたら白状するかなって、
それで。”正直に話したら大事にしないし、悪い事にはならない様にする”って約束して、
やっとなの」
「その時に?」
「バレたと思ったみたいよ」
「口が堅いと思っていたが、僕が話したと理解したのか・・・いずみが誘導したんだろ?」
「私ね、あなたと話していて何だ先回りされてる様な感覚だったの。疑うとかそういんじゃないの、
どことなく感じるモノってあるでしょ?でもね、岩城さんがどうとかそういう風には思えなくて、
だって、地元の警察勤務なのよ、東京とは縁もゆかりもないと思っていたから、岩城さんから、
”聞いたのか?”って返答された時に、ピンときたの」
「いずみマジックで聞き出した・・・なるほどね、恐れ入りました、はははっ」
「岩城さんってホント顔が広いのね?」
「いずみといい勝負かもしれないね」
「私?・・・アレってことでしょ?嫌味に聞こえるわよ」
「どちらにしても・・・まぁ、アレは広がらない方がいいね」
「うふふっ・・・難しい命題だわ、うふっ・・・あっ?!マリアさんだわ・・・えっ?誰かしら?」

彼女はカウンターを背に坐っているのですから、入口に目線が向いているのです。
席を立って、入口まで歩み寄ります。
広い店ではありませんから、マリアさん達まで数歩の距離です。

一言二言話したと思うと、

「戸田さん、お隣りに?」

私の左隣に移動してきます。

「どうぞ・・・お座りになって・・・」

マリアさんは私の前に、その女性は彼女の前に坐ります。
50歳代だろうと推測できるのですが、見た目はとても若く見えます。
ブランド物の服装だろうと思われるのですが、全く違和感なく着こなしているのですから、
生まれ育った環境が、結婚を通して継続されている様子が窺えます。
人目を引くほど派手なネックレス、指輪ではないものの、高価だろう事は推測に難くありません。


[38] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/21 (土) 15:18 ID:x8bomWrk No.208087



ウエイトレスに注文を済ませて、

「紹介しますね、こちらは館野さんの奥様なの」
「初めまして・・・あなたが綾さんなのね?」
「えぇ・・・お聞きになっているのですか?」
「そうね・・・お隣の方は?」
「不躾ですね・・・ご紹介するまでもないかと」
「そういうことなのね?」
「僕は外そうか?」
「いいの、ご一緒して欲しいわ。いいかしら?」
「名無しの権兵衛でも大丈夫ですか?」
「私?・・・えぇ、見当は付きますから、名乗りたくないのは理解出来ますことよ」
「はははっ、良き理解者と思っておきます」

どことなく険がある口調ですが、この場の空気を指している様です。
それにしても、館野さんの奥さんとマリアさんが一緒に現れるとは、どういう展開になるのか
小々気になります。
落ち着いた様子の彼女ですから、この事実は事前に聞き及んでいたと思えるのですが、
それにしては、マリアさんからの電話には、少なからず驚きを見せたのですから、断定する事は、
早計です。

「綾さん、この方も主人と同じなの?」
「渡辺との繋がりで言うのなら、全く違います。私の良き相談者なの」
「良きって・・・そういう関係じゃないと言っているのね?」
「それを超越した関係と理解して下さい。館野さんとは・・・それのみの関係でしたから」
「そうね・・・それって体の関係があるってことでしょ?」
「えぇ・・・でも、終わったことですから、”あった”と訂正させて下さい」
「過去でもその事実は変わらないわよ。綾さんは不倫相手だから、慰謝料を請求できるって
ご存知?」
「えぇ・・・十分知っています。それのためにわざわざ来られたのですか?」
「綾さんを知りたかったのね、それが一番の動機かしら」
「どう思われますか?」
「主人は全て話した、そう言ってるようだけど、事実は闇の中ね。あなたに会えば少しは主人の
気持が分かると思ったからなの」
「館野さんとはまだ話し合われていないのですね?」
「離婚なんて考えないわよ。主人の役職をご存知でしょ?不倫の一つや二つなんて、どうって
ことはないの。過去には秘書の女性とそういう関係だったのよ。だから、驚くなんてあり得ないの。
でもね、今回は少々気になるのね、何がって上手く話せないんだけど、今までの不倫相手とは
どこか違うと感じるモノがあったのね。それでね、今も言ったようにあなたに会いたくて、
会えば答えが見つかるかもとね」
「見つかりましたか?」
「違うわね・・・言葉にはできないけど、単なる不倫相手と片付けられないモノを感じるわ」
「館野さんには純粋に性行為を楽しんでもらいたい気持ちで接していましたから、それが館野さん
の様子に現れたのかもしれないですね」
「それね?・・・ナニかを求めない、それなのね?」
「求めるとは?」
「今までの不倫相手は、求めるモノが多かったのね。でも、綾さんは求めない、そうなのね?」
「純粋にお相手していた、ただただそれだけのことですわ。求めるモノはその行為だけなの、
分って頂けますか?」
「そうね・・・にわかにはと言いたいんだけど、嘘はないようね。そういう女性もいると胸に
仕舞っておくわ」
「良かったわ。分かって頂けて」
「綾さんが求めないのに、私が求めるなんて不公平ね?」
「えっ?・・・どういう意味ですか?」


[39] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/21 (土) 16:46 ID:x8bomWrk No.208089



「今言った通りよ。求めないわよ、慰謝料は。それでいいでしょ?」
「不倫は黙認、そういうスタンスですか?」
「そうね・・・綾さんに会えて良かったわ。まだ終わっていなければ、大変な事になっていた
かも?分かるでしょ?」
「えぇ・・・何となく。館野さんとお話ししたこと、お聞きになったのね?」
「マリアさんからね・・・主人が夢中になるのも分るような気がするわ。悔しいけど、美人で
頭が良さそうだから、太刀打ちできないわね。綾さんに求められなくて良かったわ」
「まぁ!そういうスタンスならお相手はしていなかったわ。私の信条と乖離し過ぎでしょ?」
「まぁ!難しく言うのね?それも魅力の一つなのかしら?」
「そういう人も・・・ねぇ、そうでしょ?」

私に振ってきます。

「少し変わったところもありますが、それも含めて大いに魅了される男性も多いと思いますよ」
「きっとそうね?・・・話せて良かったわ。もうお会いする事はないと思うけど、綾さんの信条、
信念かしら?それが変わらない事を祈ってるわ」

マリアさんに、

「じゃ、私はこれで・・・」

膝の上に置いていたブランド物のバックから、それも同じブランドの財布を取り出して、

「私がお願いしたんだから・・・これで足りるかしら?」
「まぁ!気を遣い過ぎでしょ?気になさらずに・・・」
「ダメね?求めない人に求められてもいないのに・・・でも、最初で最後だと思って、いいわね?」
「それなら・・・いいわね、綾さん?」
「えぇ、マリアさんがそう言うのなら・・・」
「話せて良かったわ。今夜は主人をとっちめてやらないとね」
「お手柔らかに・・・意気消沈してると思いますから、その空気を察して下さいね?」
「マリアさんのご忠告、しかと受け取りましたわ、うふふっ」


マリアさんが彼女を送り出して、戻って来ます。
テーブルには手を付けなかったコーヒーが寂しく残されています。
それに気付いたように、

「手を付けなかったわね。いずみちゃんの事をとても気にしていたのよ、だからじゃない?」
「そのように見えなかったけど、緊張してたのかしら?」
「女もね、50歳代になると面の顔も厚くなるのよ。割り引いて見ないとダメでしょ?」

納得の一言です。

「そうなの?自然体だと思っていたのよ。でも、最初は険があるみたいだったけど」
「不倫相手でしょ?身構えるわよ」
「そうね・・・求めるモノがなくてよかったわ、うふっ」
「他の女性と求めるモノが被ってたら、大変な事になっていたかもしれないわ」
「純粋な気持ちを大事にしたのが良かったのね」
「性欲?・・・いずみちゃんになくてはならないモノ、それは性欲ね?うふふっ」
「大きな声は止して下さいな、恥ずかしいでしょ?」
「どの顔が言ってるのよ、私の方が恥ずかしいわ」
「うふふっ・・・用事があるって言ってたのは、館野さんの奥様と約束があったからなのね?」
「私達が会っていたことを小田さんに話したの?」
「お二人さんがここに来るまでに・・・そうよね?」
「マリアさん、そろそろ白状しませんか?」


[40] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/22 (日) 11:47 ID:o0.Gfgyg No.208100



「小田さんが知らない事ってあるかしら?」
「一件落着でしょ?それなら憶測のままでいいと言えばいいですが、それじゃマリアさんの
気持が許さないでしょ?」
「脅し、強制なの?」
「促しているだけですよ。マリアさんの善意にお任せします」
「そうね、この件の始まりわね、当然、いずみちゃんから依頼があったからなの」
「そこからなの?田辺さんとの出会いは話したのよ」
「その後でしょ?彼の身辺調査と綾さんの架空の実像、虚像って言えばいいわね、それを彼に信じ
込ませること。これが一筋縄ではいかなかったの、ほんと大変だったわ」
「彼も調査依頼すると・・・そうだったね?」
「セフレだとしても変な人は避けたいでしょ?ましてや、その後の展開を考えればあり得ること
でしょ?その時は彼の計画など何も知らなかったけど、真面目で誠実そうな人に見えたから、
調査もないとは言えないと思ったの」
「で、マリアさんの登場かい?」
「そうね・・・無理難題って分からないのかしらね?ほんとに困った奥様だわ」
「そんなに?・・・マリアさんなら朝飯前かと思ったのよ」
「朝食は余裕をもって頂かないと、その日がギスギスするの。そんな簡単なミッションじゃ
なかったでしょ?」
「ギスギス?・・・意見が噛み合わなかったこともあったから、そうかもしれないわ」
「これでしょ?怒るに怒れないの。小田さんね、何とかできない?」
「天然に加工を加えるのは至難の業ですよ。ここはグッと我慢して付き合って欲しいですね、
はははっ」
「ほんと我慢を強いられるわ、いずみちゃんには」
「そうだったの?知らなかったとは言え、ごめんね?」
「ねぇ!これでしょ?噛み合わないのはいずみちゃんなの、分からないの?」
「はははっ、無理ですよ。僕もお手上げなんですから」
「感性の違いかも?そういうことってあるでしょ?」
「普通に天然なの、いずみちゃんは天然そのものなのよ、それなのに・・・」
「お仕事でしょ?あれね?天然がお仕事にマッチしてるんじゃない?」
「話しても無駄ね?・・・小田さんのご希望に沿った説明に戻るわね・・・
いずみちゃんから調査依頼があったのは、4月中頃だったの。セフレ候補だからって、それだけで
調査依頼すると思わないでしょ?」
「ほんとよ、それ以外に何があるの?セフレとして主人に話せる人か、なの」
「それなら私でなくても?」
「マリアさんしかいないでしょ?一番頼りになるって信じてるんだもの」
「信じていいのね?・・・あれでしょ?他に依頼する人が思い付かなかったが正解でしょ?」
「うふふっ、それもあったかな?どちらにしてもマリアさんしかいないのは分かるでしょ?」
「白状しなさいよ、田辺さんからの調査依頼があると思ったからでしょ?」
「だからマリアさんに・・・分って聞いたでしょ?」
「いいわ、終わったことに拘る必要もないわね。いずみちゃんの信頼は私の誇りでもあるの」
「天然の信頼でもいいの?」
「これからも続く関係でしょ?天然でも何でもいいわよ、いずみちゃんなんだから。
できる事は何でもするわよ」
「嬉しいわ・・・前にも確認したけど、会長には報告していないわね?」
「私からは・・・今日ね、岩城さんが絡んでるって分かったでしょ?口止めしたけど、分からない
わね」

岩城が大森会長に連絡しているとは思えません。
清水さんへの依頼内容と調査報告は、時間を空けずに岩城に報告されているだろうことは、想定の
範囲です。
彼女に危害が及ぶ事態が想定されるとしたら、私達には見えないところで行動を起こすことも
考えられますが、そうなら、マリアさんに指示がある筈ですから、それに至っていない事実が
それを物語っています。
大森会長とは定期的に顔を合わせていることも承知しています。
彼の関連会社の社外取締役の彼女ですから、定期的に開催される取締役会に出席する義務があり
ます。
と言っても、会長が毎回参加しているとは思えないのですから、定期的と言っても一ヶ月に一回
もないと推測できます。


[41] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/22 (日) 13:07 ID:o0.Gfgyg No.208102



「それはないだろ?」
「セフレごときにってこと?」
「だね・・・そこまで暇じゃないよ、岩城は」
「そうよね・・・正しい判断だわ。あなたってとても冷静じゃない?私に黙って調査依頼するん
だものね」
「いずみを思っての事だろ?」
「お優しいのね?小田さんって」
「愛する妻だからね、セフレ遊びも正しく判断して欲しいだろ?」
「ご忠告されたの?」
「それとなく・・・感じるもモノがあったようだが」
「先回りって話したでしょ?何だか誘導されている様な、今だから言える事かもしれないけど」
「まぁ、終わりよければ、だろ?」
「全てよし?・・・まだ終わってはいないでしょ?あなたに報告が終わるまでは、うふっ」
「どうしますか?」

マリアさんに視線を向けます。

「苦労したところは話しておきたいわ。今後の参考になるかもしれないでしょ?」
「じゃ、お願いします」

いずみに笑顔を見せて、

「田辺さんの身辺調査は難しくなかったわ。分かり易い人っているでしょ?まさにそれね、
嘘で固められないの。職業も同じ様なジャンルでしょ?名前に至っては、笑ってしまいそうで
しょ?」
「悪い人ではないと思うのよ。でも、私を利用した事は腹立たしいわ」
「いずみちゃんも分かり易いから、利用されるの。そうよね、小田さん?」
「エサの質によるとは思うけどね、そうだろ?」
「美味しそうだったかな?平均的ならいいかなって、うふっ」
「いずみちゃんの平均って、普通じゃないってことでしょ?」
「1人では・・・5人なら、そう言えるかも?」
「正直ないずみちゃんって素敵よ。まずはお試しの田辺さんは合格だったのね?物足りないことも
含めて、そうよね?」
「お仕事が忙しいでしょ?だから、少しでも癒しの足しになればって思ったからなの。
物足りないとかじゃなく、ほんとに満足できなくても・・・そういう行為に身を置ける幸せって
あるでしょ?本心はそこにあったの」
「ところが見破られて・・・違うでしょ?いずみちゃんから仕向けたんでしょ?」
「5人なんて考えもしなかったのよ。カナちゃん、クマさん、シュンちゃんとも性行為するように
なってたから・・・」
「でも満足できなかったのね?白状しないの?」
「”違った刺激なら”って、了承したのは本当なの。お歳はあなたと同年代で、田辺さん達と10歳
ほどの差でしょ?行為そのものよりもイヤラシさと癒しがとても気持ち良くて、本番なのに本番
じゃない興奮って分かるかしら?」
「使い分けね?」
「そうなの・・・激しく突かれるセックスと優しく抱かれるセックス、セックスってこんなに
違いがあるって・・・ほんとは知っていたけど、前戯、本番の二本立てだったかな?」

彼女の言葉に嘘はないようです。
”二本立て”のフレーズが、田辺さんと決めた性行為の全貌を物語っています。
愛人契約の内容までは解明できないまでも、4人の男性との関係性は解き明かせたようです。
私が聞かされている館野、杉山両氏以外の2人も同様だと理解出来ます。
ところが、私が5人目の代役に指名されるとは、青天の霹靂だったのですが、それがなければ、
今日の日を迎えられたかは疑問が残ります。


[42] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/22 (日) 16:08 ID:o0.Gfgyg No.208105



「5人目が代役の僕だったが・・・」
「決めてたの、話したでしょ?今日で終わらせるって。あなたがその人だったのは驚愕どころ
じゃなかったけど、説明が省けてほんと良かったと思ってるの。そうでしょ、マリアさん?」
「そうね・・・小田さんは疑ってたかもしれないけど、いずみちゃんの決心は固かったのよ」
「僕とはそう話していたが・・・幕引きに戸惑うと思っていたのも正直な気持だね」
「だからマリアさんに同席してもらったの。あなたがお部屋を出て直ぐに連絡したのね。
ホテルの近くで待機、ロビーだったの?」
「いずみちゃんのお願いだから断ることなどできないのよ。でもね、私もいずみちゃんと同じよう
に多忙を極めてるのよ。それなのに昨日の夜に連絡してくるのは非常識でしょ?」
「ほんとにごめんね?謝ったでしょ?一人でやれるって思っていたのね、マリアさんに御足労
願わなくても・・・ほんとにそう思っていたんだもの。でも、時間が迫ってくると何だか不安が
大きくなって、それで。マリアさんには話さなかったけど、金曜日の夜は主人と打ち合わせる予定
だったの。ホテルも予約してるって聞いていたから、まさかキャンセルになるなんて・・・
そうでしょ?」
「まぁ、そういう予定だったが、仕事だからね・・・いずみ一人で対応できると過信していたかも
しれないね」
「できたのよ、いずみちゃん一人でも。私はサブね、所々で補足するだけだったのよ。
それがね、私の存在かな?それに圧倒されたのか、頭の中がグチャグチャって感じだったのよ、
田辺さんは」
「ん?その理由は?」
「今回の件で苦労したところを話したいと言ったでしょ?」
「えぇ、彼との接点?」
「そうね・・・田辺さんがいずみちゃんの調査を依頼するとして、どこの調査会社にするか全く
分らないでしょ?」
「なるほど・・・マリアさんに仕向けさせたとしたら、どういう手法とかそれが大変だったと」
「それじゃないの。そいうのって簡単じゃないけど、難しくもないの。同業って色々融通し合って
ることが多いのね。調査内容以外にも・・・風俗とかAVとかね、私達って手広く展開してる
でしょ?」
「先手を打った?」
「いずみちゃんには話さなかったけど、成功報酬は全て、それに上乗せして支払うと約束したの。
当然と言えば当然でしょ?」
「そこまで考えなかったけど、マリアさんの調査会社に田辺さんの依頼を廻してもらったと思って
いたし、マリアさんもそれらしいことを言ってたでしょ?だからね、そう苦労せずにと理解して
いたの」
「そこまでは通常業務みたいなものでしょ?いずみちゃんの虚像を構築するのに苦労したのね。
色々考えて、動画まで作成したんだけど、スッキリしないの。いずみちゃんとも何度か打合せ
したのよ。決め手に欠けるのね、それでね、最後の手段・・・いずみちゃんの発想なのよ、
大胆と言うかバカなのか、それが良かったんだけど、ほんとハラハラしたわ」
「理解してなのかそうじゃないのか、天然そのものかい?」
「怖さ知らずって言うでしょ?どうなの?気にならないの?」
「私?・・・それしかないって思ったの。正面突破しかないと・・・そうでしょ?全て噓で固める
んだもの。だからね、私の口癖としてレッドラインを前面に出したの。それなら田辺さんも
おかしな行動は出来ない、そう見えるだけどもセフレは解消するって宣言したの」
「なるほど。そういうワードは何度か聞いたね、切れ目なく聞かされるとそれに神経が集中するし、
それに抵触しないか気になって他の事がおろそかになる、見えるモノまで見えなくする手法かい?」
「それには前提条件が必要でしょ?今話した天然が有効に働くの。そうでしょ、いずみちゃん?」
「私ってホントに天然なの?計画通りだから、天然は関係ないんじゃない?」
「それが理解できないのは、本当の天然なの、分からないの?」
「分からないから、天然なのね?うふっ」

会話でのズレも気にならないのは、天然と称される所以でしょうが、何年も過ごしてきた私には
特に気にならなくなっています。
ただ、ふとしたキッカケで信じられないような発言もありますから、数年来親交のあるマリアさん
でも、天然のレッテルは剥がせないのかもしれません。


[43] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/28 (土) 12:41 ID:oCUlTrYE No.208231



「天然はしばらくお預けでいい?・・・いいわね?・・・じゃ、いずみちゃんの計画を話す
からね。今も話したけど、色々工作しても真実味に欠けると判断したの。
二人の共通した意見だから他の手も考えることに、その時にいずみちゃんから提案があったの。
いずみちゃんが正面突破って話したでしょ?正にそれなの。
田辺さんに私が途中経過を説明してるところに、2回目の時にね、いずみちゃんが乱入することに
したの」
「大胆だね?はははっ」
「でしょ?思い付くこと自体・・・うふふっ、お預けって言ったから禁句とするわね?」
「”天然”なの?」
「いずみちゃんは自然体なんだから、それは否定しないわよ。あれね、それがいずみちゃんだと
思えば何も不思議じゃないから、それでいいでしょ?」
「不思議ちゃんじゃないのね?」
「もうそのお歳じゃないでしょ?」
「うふふっ、そうね、分かりました・・・どうする?私が話す?」

彼女の横顔からは、マリアさんへの気遣いが感じられます。
かなり無理な設定だっただろうことは、彼女の様子からも推測できます。

「そうね、いずみちゃんが主役でしょ?私は先程と同じようにサブに回るわね?」
「いいのね?・・・とても苦労したのよ、ホント大変だったの。全ての手配はマリアさんが
してくれたのね、感謝してもしきれないの」
「もういいでしょ?進めない?」
「うん・・・あのね、田辺さんとマリアさんが会ったカフェは、マリアさんが指定したの。
と言っても、強制じゃないのよ。田辺さんの意向を確認して納得させてだから。
彼の事務所から一ブロック離れたカフェ、オフィスビルの一階なのね、歩道に面した窓側の
テーブルにマリアさんが約束の時間前にスタンバイ。その隣に窓側よ、ラルフがスーツ姿で、
笑ってしまうでしょ?」
「いずみちゃん、感想は要らないわよ」
「ごめんね?これって天然なの?」
「気にするところじゃないだろ?・・・彼は?」
「私とアポね、分かるでしょ?」
「ダミーか、なるほど」
「ここからなの・・・田辺さんがマリアさんから報告を受けている正にその時に、カフェから
見える歩道に沿って車で、それも運転手付きね。ちょこっとやり過ぎかなって思ったんだけど、
それ以降に調査する気にもならない程の衝撃を、彼の期待以上の女性って思わせるために。
分るでしょ?」
「いずみちゃんはCEOなのよ。運転手付きの車も夢じゃないでしょ?」
「社員の女性の送り迎えだけど、部下と言っても仲間みたいなモノなの。どこかのCEOとは比較も
できないわよ。でも、その時が来たとしても、現状を変えるつもりはないの」
「初心忘るべからず、だね」
「あなたもそう思うでしょ?・・・あれ?!初心貫徹かも?うふっ」
「ん?初志貫徹だろ?」
「あれ?これって天然かも?うふふっ」
「天然から離れなさいよ。続きでしょ?」
「はい・・・ちょこっと脱線しました。ごめんね?・・・二人から見える範囲で少し離れたところ
で車を降りたの。私を確認したかは定かではなかったのね。ただね、マリアさんが目線を向ける
って決めていたから、田辺さんも何気なく追随するだろうって。もし、そうしなければ、
マリアさんがそれとなく気付かせるような雰囲気を見せる予定だったの」
「少しね。いずみちゃんに目線を向けて、大袈裟な表現で、”綺麗な人ね・・・えっ?”と口に
すれば、男性なら見逃さないでしょ?・・・”あれ?”って一言、目線がいずみちゃんを追って
るの、気になるのは分るわね。聞えなかったように見せて、報告書の説明を続けたの。
何だか上の空なの、衝撃だったのよ、運転手付きの車から降りて来たんだから」
「オフィスビルでしょ?そこの会社か来訪者か、それも気になっていたんだと思うわ。
カフェの入口ってそのビルの奥側、エレベーターホールに面してるから、マリアさん達は一番奥に
なるのね。入り口を入って真っ直ぐに進めばラルフが待ってるテーブルになるの。
田辺さんとラルフは背中合わせの位置関係だから、ますラルフに話し掛けるのね、直ぐに田辺さん
に気付くでしょ?」
「なるほど・・・ラルフとは英語で?」


[44] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/28 (土) 18:27 ID:oCUlTrYE No.208238



「今後の事を考えたら、英語は必要不可欠かなって。でね、ラルフに話し掛けたら・・・
ねぇ、英語で再現する?」
「はははっ、必要不可欠とは言えないね、省いてくれるか?」
「小田さん、屁理屈は天然と同じくらい不必要よ」
「はははっ、いずみと同罪ですか?」
「似たもの夫婦で処理しておくわね」
「うふふっ、性格も趣味も違うのよ・・・そうか!愛し合ってるのは同じだから、それなら
そうかな?」
「天然も屁理屈も似たもの夫婦も触れないで、続けなさいよ」
「うふふっ・・・私が声を掛けたらバツの悪そうな表情なの。私が調査対象だから、マリアさんも
知ってることになるでしょ?慌てたような仕草で、報告書を閉じたの。それって打ち合わせ通り
なの、分るでしょ?私の目が行くように仕向けたのね。”それって?”って手に取ろうとしたら、
田辺さんの慌てた様子がほんと可笑しくて、でも、真面目に演じないといけないでしょ?」
「取り上げた?」
「そうしないと目的が達成できないもの。心を鬼にして・・・表面上ね?手に取って・・・
”私?えっ?調査?”ってとても驚いた表情を見せて、”あなたが調査したの?”って、
マリアさんに振ったの。自然な流れでしょ?」
「嘘は言えないでしょ?田辺さんも観念した様子だったから、正直に話したのね。想定通りの展開
になったわね」
「私?・・・”待ってくれる?”って言って振り返ったら、ウエイトレスが来てたのね、
”直ぐに出るから、ごめんね?”って謝ってラルフの前に坐って、田辺さんには聞こえない様に、
”上手くいったわ”・・・少し話したように見せてから、田辺さんの隣の席に坐って、
”ここまでね?もう会うこともないから。信用されない事もそうだけど、信じないと何事も前に
進めないわ。そんな人だとは思わなかった、残念だけど・・・”って言ったの。
もう慌てるとかそういう状態じゃないの、パニックって感じで・・・謝る事しかできないのね。
分っての事だから、怒るのも難しかったわ。でね、”約束があるから、ここで失礼するわね”って、
ラルフとカフェを出たの」
「田辺さんは呆気に取られてるって感じだったのかい?」
「その時は。車に戻った時だったかな?携帯に掛かってきて、”もう一度釈明したいから、時間を
用意して欲しい”なの。想定内でしょ?ちょこっと考えるふりを見せて、”じゃ、今夜連絡する
から”って冷めた様子で返答したの」
「いずみちゃんってね、ほんと堂々としてるの。度胸があるのね」
「天然だから・・・あれ?!ごめんね?禁句でした、うふっ」

このようにオチで纏めるのは、お手のモノです。

「一件落着・・・何とも手が込んでたね」
「もう分かるでしょ?その夜ね、”時間が取れたから会わない?”って連絡したのね。
半信半疑のお返事だったけど、会えるとは思わないでしょ?これも作戦だったの。
セフレのあるべき姿を説明して、納得できたのね、”その証明をしようか?”って、誘ったの。
とても複雑でイヤらしい表情が浮かび上がって来るんだもの、正直な性格だって理解できたから、
続けることを決めたの」
「事あるごとに”セフレの掟”をちらつかせる、なるほど考えたね」
「でしょ?私って満更でもないって言いたいんだけど、利用されるんだからまだまだ半分弱ね」
「そう卑下するなよ。終わり良ければだろ?そう考えれば、80点以上じゃないか?」
「合格なの?ほんとに?・・・嬉しいな、辛口のあなたから聞けるなんて思いもしなかったわ」
「予想外は田辺さんもだね。最初も最後も驚愕の展開だろ?普通の神経の持ち主なら耐え難い
状況だったと思うね」
「だからじゃない?借金返済にセフレを利用する発想が出来るのよ。バレた時の事など何も考えて
いないのよ・・・あっ?!それって、天然じゃない?」
「ニセモノ夫婦の夫唱婦随かい?」
「ちょこっと違うかな?同じ気質なら見た目はいいかもしれないけど、近付くと反発するの。
そうでしょ?同極同士ってそうだもの。あなたと私なら・・・ねぇ、そうでしょ?」
「美女と野獣の発想かい?まぁ、言わんとするところは分らないでもないね」
「まぁ!卑下してない?うふっ」
「させないで欲しいね、はははっ」
「仲が良いのね?それこそ夫唱婦随だわ」
「ごめんね?仲の良いところを見せつけて」
「ほんとそうね・・・じゃ、落ち着いたところで、邪魔者は消えるとするわね」
「えっ?お食事は?」
「問題解決でしょ?大変な一日だったんだもの、二人でゆっくりと過ごして欲しいわ。
お食事も・・・ベッドもかな?」
「うふふっ、ご期待に添えればいいかな?ねぇ、あなた?」
「ん?・・・まぁ・・・」
「もう始まってるの?」
「いつでもどこでも・・・ご主人様となら、そうでしょ?」
「今夜はお食事が喉を通らないかも?」
「緊張したから?」
「ほんと天然なんだから・・・小田さんはお分かりでしょ?」
「まぁ・・・今回は何度もお手数をお掛けして申し訳なかったですね。僕からもお礼を言います」
「いいわよ、いずみちゃんのため、ひいては小田さんもね。じゃ、またいつかね」


[45] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/29 (日) 11:47 ID:D5JiWbII No.208258



立ち上がったマリアさんに呼応するように、彼女も席を立って、

「ありがとう・・・今度はお食事をご一緒したいわ」
「そうね・・・その時はよろしくね。じゃぁ・・・」

ソフトにハグを交わして、耳元で何かを呟いたようです。

「そうね・・・」

その後の彼女の言葉は聞き取れなかったのですが、表情に変化が見られないことからも、
聞き流してもいいように思います。

マリアさんは微かな微笑みを残して、店を出て行きます。
今までとは打って変わってシックな装いですが、また違ったマリアさんの一面を見た思いです。

マリアさんの後姿から目線を移して、先程の椅子に腰を下ろします。

「あなた・・・私に話すことはない?」
「ん?・・・今日の?」
「それとね、お食事だけど・・・もう一人追加したいの、いいでしょ?」
「バレたかな?」
「彼女じゃないわ。マリアさんを敵に回せないわよ」
「確かに・・・近くに?」
「お部屋も用意してるのよ。手際がいいでしょ?」
「ん?・・・3P?」
「お望みでしょ?うふっ」
「そう言った記憶が・・・まぁ、いずみが居れば百人力だから、不安も払拭されそうだね」
「いいのね?」
「だね・・・さてと、どうするんだい?」
「待ってるの・・・行きましょうか?」

館野さんの奧さんの厚意を無下には出来ません。
頂いたお金で支払いを済ませた彼女は、私の左腕に両手を廻して恋人のような雰囲気を醸し出して
います。


ホテルまでは数分の距離です。
玄関の近くまで来て、話さない彼女に、

「話さないのか?」
「えっ?・・・分ってることでしょ?」
「オーナーとのことだろ?」
「それ?・・・詳しくは時間がないから。あのね、私の会社がプロジュースしてるの。
驚いたでしょ?」
「ん?・・・なるほど。だが、いずみにその力量があるとは到底思えないが」
「私じゃないの。会社って言ったでしょ?逸材っているものよ、もういいでしょ?」
「そうなら・・・」

上手く纏められた感はありますが、さりとて特に関心がある訳でもありません。
彼女もそれは分かっているでしょうから、必要以上の説明は省いたと思います。

ホテルの玄関を入ったところで、立ち止まります。


[46] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/29 (日) 13:13 ID:D5JiWbII No.208261



「待ってね?」

バッグから携帯を取り出して、


『待たせたわね、どこなの?・・・それなら・・・分ったわ、入口ね?・・・うふふっ、ご心配
なく、約束は守らせるわ・・・直ぐだから、いいわね?・・・』


携帯を左手に持ったまま、先程と同じように私の左腕に両手を巻き付けてきます。

「レストランね、分かったでしょ?」
「あぁ・・・歩きにくいだろ?」


レストランの入口は、今夜も長蛇の列です。
午後6時を回ったところですが、この時間帯から混雑してくるようです。
それを横目に入口まで来ます。
ところが、思い描いている人物の姿は何処にも見当たりません。

レストランの入口では、案内のウエイターが店内のウエイターとの連携で忙しくしていますから、
私達には関心を払ってくれません。

「どうしたのかしら?」
「引っ掛かってるとか?」
「えっ?・・・どういうことなの?」
「2週間前の僕と同じように・・・それはないか?はははっ」
「あり得ないでしょ?分ってるんでしょ?」
「石黒さんだろ?」
「でも遅いわね」
「思い出してきたね。その日は入口で、この辺りだったかな?歳の差カップルとすれ違ったその
女性が・・・」
「私だったのね?」
「その時は半信半疑だったが・・・まぁ、終わったことを言っても始まらないね」
「うふふっ・・・あっ?!来たわよ」

人混みをかき分けてと言えるような混雑ぶりです。
小走りに駆け寄って来ます。

「ごめんなさい、遅くなって」
「いいわよ」
「小田さん、お久し振りです」
「そうだね・・・」

次の言葉を繋ぐ間もなく、

「挨拶はいいでしょ?会ってなくても連絡してるんでしょ?」
「うふふっ、ご機嫌斜めですか?」
「だったらサワちゃんを呼ぶと思う?」
「そうでした・・・お招きありがとうございます」
「もういいでしょ?」
「はい・・・こちらへ・・・」

かなり広いレストランですから、ドリンクコーナーも二か所用意されています。
石黒さんに案内されたテーブルは、入口よりより遠いそのコーナーの傍になります。


[47] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/29 (日) 16:07 ID:D5JiWbII No.208269



「ここ?」
「入口から一番遠いでしょ?だからお迎えが遅くなって」
「いいじゃないか?目立たないんだから」
「それは・・・そうね・・・」
「どうかしましたか?」
「何でもないの・・・じゃ、お料理を・・・あなたはどうする?お任せでいい?」

懐かしいと言える程時間も経っていませんから、驚きを隠せなかったのかもしれません。
石黒さんは、ここで繰り広げられた痴態を知る由もありません。

食事をしながら、彼女が切り出します。

「今日のこと、話してもいいんじゃない?」
「おかしいと思いました?」
「当日でしょ?それも約束の時間までを少し残して・・・あなたの指示でしょ?」

彼女が私の左隣に、石黒さんは彼女の前に坐っています。

「先に聞きたいんだが、ここのレストランと・・・」
「大丈夫よ。一切利用しないと約束させたから」
「関係者全員?」
「そうよ。元々は私のテリトリーでしょ?」
「不可侵条約かな?」
「もう!難しく言うんだから。国際問題みたいでしょ?」
「犯された場所が侵されない?・・・はははっ、自分でも言い当ててると可笑しくなるよ」
「”オカス”って、アレの事?・・・ちょこっとニュアンスが違うかな?うふっ」
「あの〜、いいですか?」

眼中になかったのではなく、石黒さんと関わりのない事を先に確認しておきたかったのです。

「ごめんね?・・・このお話しは後でもいいでしょ?」
「だね・・・済まないね。さてと・・・」
「戻すわね・・・サワちゃん、主人の指示なんでしょ?」
「社長には・・・小田さんには謝らないといけないの。社長に話したのはそうなんですけど、
いずみさんに話すなんて思わなくて・・・ごめんなさい」
「謝らなくていいからね。僕から説明するつもりだったから、少し早く分かっただけだと思えば
いいよ。気にしない様に」
「すみません・・・それなのに・・・」
「今夜の事?」
「はい、お招き・・・あれ?さっき話したわ、うふっ」

恐縮している風に見せていると言われても仕方ありません。

「うふふっ、それでいいのよ。それがサワちゃんでしょ?」
「いずみさん譲りかな?」
「真似るのは良くないわ。サワちゃん自身の言葉があるでしょ?」
「真似るところから始めるって、いずみさんが・・・でも、その時は過ぎ去ってるのね?」
「まぁ!過ぎ去るって・・・そうね、戻らない過去に拘っても仕方ないわ。今この時、明日に向か
って・・・あれ?!”明日に向かって撃て!”かな?・・・そうでしょ?あなた?」
「映画?・・・最後はハチの巣になるんだろ?・・・ん?今夜の暗示?」
「映画はそこまで描いていないでしょ?でも、そうなるって推測できるわね」
「だから暗示だろ?」
「暗示?・・・そうね、あなたがハチを持ち出したから、甘い蜜を類推しようかな?」
「それって・・・お食事の後の?」
「準備万端でしょ?サワちゃんが甘い愛液を出さないと、ノックアウト出来ないわよ」
「うふふっ、それに向かって準備完了です・・・小田さん、頑張れるかな?」
「はははっ、甘い罠には要注意だね」
「サワちゃん、久し振りでしょ?」
「はい・・・こんなに早く約束を守ってもらえるなんて、いずみさんのお蔭ですね?」
「陰になり日向になりサワちゃんを見守ってるのよ。あれ?!それってマリアさんだわ」
「ツウツウなんでしょ?」
「ヌレヌレに置き換えてもいい?うふっ」
「うふふっ、もう始まってるんですね?」

私が石黒さんに依頼した理由も薄々分っていたようです。
それ以上の追及?もなく、客室に移動した私達は、お決まりのFFMで一汗かいて、私はヒア汗?
だったかもしれませんが、それなりに石黒さんを楽しませることに成功したと自負するも、
撃沈した私を横目に、二人は蜂蜜よりも濃厚で淫靡な愛液を垂らしながら、朝方まで絡んでいた
様です。


[48] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/03/29 (日) 17:52 ID:D5JiWbII No.208272



その日から2ヶ月ほど経った11月最終週の金曜日の夕方の遅い時間に、羽田空港に着きます。
札幌での現場視察の帰りなのですが、帰宅は土曜日の午後になると伝えていました。
ところが、客先の都合で一日早く現場に入ったことから、帰宅が早くなったのですが、
それを彼女には連絡していなかったのです。
あくる日の土曜日は、彼女が当地に帰って来ない日になっていたのですが、そういった場合、
私に時間が取れれば東京に行くこともあると伝えていました。
当然、出張の帰りになることも彼女は理解していますから、そう再々ある筈もありません。
そういった希薄な理由ですから、彼女も特に気に留めていなかったと思います。

午後6時過ぎに私鉄に乗るのですが、彼女には連絡しません。
いつも通りなら、午後6時〜7時頃までには退社する筈ですから、30分程の乗車後なら、それから
携帯に掛けても問題ないと判断したからです。
彼女の帰宅時間は、ひろ子と一緒に食事を摂るためなのですが、ひろ子を寝かしつけてから
仕事をするのがルーティーンになっていると聞きます。
ただ、いくつかの理由でその通りになっていないこともあるようです。

目的の駅で降りて、改札を出ると直ぐ前が横断歩道です。
いつものように人混みに飲み込まれそうな混雑ぶりです。
スーツの内ポケットから携帯を取り出して、彼女に掛けます。

何度かの呼び出し音の後、


『あれ?どうしたの?』
『どこにいるんだ?』
『駅前の横断歩道を渡ったところだけど、どうして聞くの?出張でしょ?』
『そうか・・・ここじゃないのか・・・そうだね・・・』

拝借しているビルの最上階が自宅なのですが、それなら東京駅方面よりの横断歩道になります。

『・・・じゃ、そちらに行くから待っててくれるか?』
『えっ?何処に居るの?』
『駅前の横断歩道のところだよ』
『ほんとに?・・・驚くでしょ?ほんとなのね?』
『ここで待ってる方がいいかい?』
『あのね・・・あなたが居る横断歩道を渡ったところなの、人が多くて見えないけど・・・
説明するから、少し時間をくれない?』
『ん?・・・時間?』
『人と会ってるの・・・だから・・・』
『なるほど。その人に説明かい?』
『うん・・・5分か10分・・・何処で待っててくれる?』
『そうだね・・・じゃ、私鉄の改札口のところで、いいかな?』
『できるだけ早く行くから、ごめんね?』


改札口まで戻って、彼女を待ちます。
ところが、10分を過ぎても姿を見せません。
20分を過ぎた頃に携帯が鳴ります。


『ごめんなさい、遅くなって』
『携帯とは話さなかっただろ?』
『少し・・・食い違いがあって、それで・・・あっ?ダメよ!・・・』

ほんの少しのタイムラグの後、男性の声で、

『少し横暴じゃないですか?クライアントだからって約束を反故にするのはどうかと思いますが
・・・』
『ん?・・・誰かは知らないが、面識もないのに関わらず、横暴とは・・・』

言い争っているようです。


[49] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/04 (土) 11:48 ID:3U5hAgGs No.208423



『・・・なんてことをしてくれたの?非常識も甚だしいわ。そんな人だとは思わなかったわ。
もう会うこともないから・・・そうよ、私の見る目がなかったのね・・・』

私に聞こえる様な配慮がなされていると思います。

『・・・ごめんなさい、直ぐにそちらに向かいますから。ほんとにごめんなさい』
『聞かれていないのか?』

気にならない程の間合いの後、

『大丈夫よ・・・後で説明するから。違った!説明させて下さい。怒らないでね?』
『いいはずないだろ?』
『ホントにごめんなさい・・・直ぐだから』

それには返答せずに、彼女が来るのを待ちます。
信号待ちもあったかもしれませんが、5分程の時間が経過した時に、小走りに駆け寄って来ます。

「ごめんね?怒ってる?」

そう言って、私の左腕に両腕を巻き付けてきます。
このような仕草の時は、私が本気で怒っているとは思っていない時です。

「理解してるのか?」
「うん・・・あなたの予定変更って理解の範疇にもないんだもの」
「まぁ、分からないでもないが・・・」
「私って見る目がないかも?ほんとしつこいんだもの」
「だとしても・・・」
「遅過ぎるんでしょ?それと有言不実行も?」
「分かってるのにね、困ったもんだよ」
「ごめんね?困らせて・・・彼の事だけど・・・」
「横断歩道の先はホテルか・・・食事の予定だったのか?」
「うん・・・お食事とお部屋を予約していたの。でも、断わったから」
「そうか・・・」
「彼の事ね・・・名前はいいでしょ?」
「任せるよ。必要ないと思えばそれでいいからね・・・まずは食事だね。和食か天ぷらかなと、
どうかな?」
「いつものお店?」
「ん?・・・不満かな?」
「そうじゃなくて・・・会わないと思うけど、もし顔を合わせたらイヤでしょ?」
「横断歩道の向こうには行きたくない?」
「それもそうだけど、ちょこっとお高いんだけど、美味しい懐石料理のお店があるの。
会社の近くなのね、そこなら気にならないかなって」
「今の状況では却下だね。何か履き違えていないか?」
「うん・・・お食事に私情を挟むってことでしょ?」
「じゃ、行こうか?私情抜きで食事を楽しもうか?」
「えっ?・・・うん、ごめんね?まだまだ未熟な私でした、うふっ」
「彼に突っ込まれる弱みはないんだろ?」
「それはないかな?・・・でも、突っ込まれる予定はありました。ごめんね?」
「はははっ、それは食事の後で聞こうか?」
「うん・・・あなたに会えて良かった!・・・あれ?予定変更なら事前に分っていたでしょ?
連絡がないっておかしくない?」
「責めるね・・・まぁ、それよりもいずみの約束の方が先じゃないのか?事後報告のつもりなら、
僕を責める理由が希薄だと思わないか?」


[50] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/04 (土) 14:55 ID:3U5hAgGs No.208428



私の顔を覗き込んで、

「思わないかな?だって、事後報告は了承されているんだもの」
「強気だね?まぁ、それだけを切り取ればだが。状況判断が出来るのなら、その態度には
ちと問題があるよ」
「はい・・・ごめんなさい・・・」

彼女の中では過ぎ去った出来事になっているようです。
私の左腕に廻していた両腕から左手を離して、右手をそっと添え直します。

「・・・ねぇ、どちらにする?」
「懐石料理?」
「もう!意地悪なんだから。あなたっていつも天邪鬼なのね?」
「はははっ、いつもはないだろ?」


横断歩道を渡り終えてから、右手を離して私とは少し距離を取ります。

「クライアント?」
「大事な旦那様だから」
「問題を避ける?」
「彼をかな?」
「突っ込んでこないね?」
「突撃?」
「待ち伏せ?」
「大丈夫みたい・・・あなたに突っ込まれたいわ、うふっ」


例のイタリアンレストランを避けて、歩道を少し上がったところから商業施設の地下に降ります。
迷うこともなく、和食の店に入ります。
注文を済ませて、

「天ぷらには目もくれなかったでしょ?どうして?」
「ここは誰も並んでいなかったのがその理由だね。それと、次は懐石料理と決めた事もかな?」
「同じジャンルなのよ。それなら・・・」
「天ぷら?」
「でしょ?」
「人の気持ちは移ろうものなんだよ。正にいずみがそうだろ?」
「私?・・・だって、あなただもの。他の人なら・・・それなの?」
「人を選ぶ・・・見極めが出来ないのなら、安易に約束しないことだよ。僕が来なければ食事、
ベッドインの予定だっただろ?ところが・・・」
「仮面が剥がれた、かな?」
「いずみも認めただろ?移ろいやすい気持ちは誰にもある。ことの重要度は人それぞれだとしても、
目的を見誤らなければ的確な判断ができると思うよ」
「見えてなかったのね?あなたが現れて初めて彼の真意が・・・あれ?セックスするためだから、
真意も何も・・・あっ?!人間性ね?」
「たとえセフレでも、必要不可欠だと思うけどね」
「うん・・・セフレはそうなのよ。彼のお話をしてもいい?」
「食事後にしようか?」


食事を終えて、その店を出ます。

「あなた、ホテルは?」
「これからだね」
「まだキャンセルしていないの。お部屋で彼のお話をしてもいい?」
「ん?・・・いずみが?」
「前のめりだったかも?」
「ご無沙汰?」
「彼とは・・・あのね、木下さんとのことね、来年に延期になったって話したでしょ?」
「レス?」
「そうなの・・・だから、サワちゃんと・・でも、激しさも欲しくて・・・」
「そう言えば、あの件以降にセフレの話は何もなかったね。気付かない僕にも責任はあるが、
いずみに任せていることからも気にならなかったね」
「あなたの所為じゃないわ。私の問題だもの・・・ホテルに行くでしょ?」


[51] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/04 (土) 17:22 ID:3U5hAgGs No.208436



地下から一階に出れば、オーナーのレストランのすぐ傍ですから、徒歩数分でホテルに着きます。

9月の出来事からは特に波風もなく、凪の状態が続いていると思っていました。
今夜の彼との接点など多くは話さないかもしれませんが、そうであるのならば、彼女の気持ちも
セフレ以上ではなかったと言えそうです。
気持ちが高ぶっていれば、その反動もあって熱を帯びた話口調になることは、何度も経験している
からです。


玄関を入ってロビーを通り、フロント前まで来ます。
心なしか周りを気にしている様子が可笑しくなります。

「ん?・・・居るかい?」
「居ないみたい・・・しつこい人って待ち伏せもしそうでしょ?」
「”クライアントとホテル?”とか言ってきそうだね」
「”枕”でしょ?あり得ない発想だわ。もしそう思われたら心外どころじゃないわ」
「突撃もなかったようだから、心落ち着けて粛々と進めようか?」
「あなたね・・・そうね、そうしましょうか?うふっ」

私の左腕に右手をそっと触れてから、

「ここで待っててくれる?」
「チェックイン?」
「うん・・・粛々と進めてくるわね?うふっ」

予約しているのですから、そう時間もかからずに戻って来ると思ったのですが、思いの他掛かって
います。

「ごめんね、遅くなって」

特に悪びれた様子も見せませんから、宿泊客が列を成していることから、その理由は自明の理だと
言っている様です。

「相変わらずだね、ここは人気のホテルなんだろうね?」
「お安くはないけど、レストランはお得感満載でしょ?」
「料理?それとも?」
「お料理でしょ?よからぬ詮索は止めて下さいな、うふっ」
「はははっ、これは申し訳ないね」
「あのね・・・フロントの手違いでね、ツインになったの。あなたのお好みで良かったわ」
「なるほど・・・白状しろよ、ミエミエだろ?」
「分かった?・・・満室だとかで変更は無理って言うでしょ?責任者を呼び付けて社名を出した
らね、”直ぐにご用意します”なんだもの。楊さんの威光はホント大きいわね」
「彼は上のホテルだろ?」
「それがね、”上のホテルでもご用意できます。どうされますか?”なのよ。”お願いします”
って言いそうになったわ」
「総支配人の・・・誰だったかな?思い出すね」
「名前も覚えていないのに?」
「まぁ、色々とあったからね。あの時の関係者を忘れたいのに・・・だろ?」
「忘れようとしても思い出せない、でしょ?うふっ」
「忘れられない出来事、だけど、ハッキリと思い出せない・・・思い出したくないのに、忘れられ
ない、かな?」
「パラドックスね?」
「逆説的?終わったことだけど、その延長線上に楊さんだから、ほんとは終わっていないとも
言えるね」
「うん・・・繋がってると言えばそうかも?徐々に洗練されてるって思わない?」
「楊さんの後には、楊さん以上に洗練された男性とか、思ってないかい?」
「考えたこともないわ。明日の事は誰にも分からないでしょ?今を懸命に生きるだもの」
「はははっ、懸命にセフレを探していないかな?」
「えっ・・・彼の事?・・・賢明じゃなかったって・・・ねぇ、分かる?」
「はははっ、分かり易くて助けられるよ」
「バカにしてるでしょ?」


[52] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/05 (日) 11:19 ID:OvKfGr4I No.208448



先程の彼の事は忘れたかのように、私の左腕に両手を巻き付けてきます。

「バカにできないだろ?・・・」
「ねぇ、その後は?」
「いずみの想像通りだよ、はははっ」

エレベーターは高層階用ですから、グレードアップされたと思います。

「最初から?」
「お部屋?低層階ではなかったわ」
「ホテル側のご厚意かい?」
「そうなるかな?私からじゃないわ・・・でも、ちょこっと示唆したかな?」
「上のホテルならとか、だろ?」
「ご名答!・・・比較ってイヤね?うふっ」
「持ち出したのは?・・・まぁ、結果良ければ・・・」
「もういいでしょ?」


客室は、大人の時間を優雅に過ごせる落ち着いたデザインで、家具もカーペットもダークブラウン
で統一されています。

「特別かな?」
「あなたはそうでしょ?少なくとも私にはそうだもの」
「リゾートホテルを除けばかなり広いね」
「うん・・・私は・・・ごめんね、初めてじゃないけど。でも、ダブルだったから、始めてって
言えるかな?」
「過去が過るかな?」
「あなたが言ったでしょ?”思い出したくないのに、忘れられない”なの」
「お互いに名前を出さないで話すって滑稽だね」
「ほんとそうね、”過去は死んでいない。過ぎ去ってもいない”・・・何も変わっていない感覚が
蘇ってくるわ。少しも前に進んでいないって・・・」
「かなり先まで行ってると思うよ。まぁ、体は置いてきぼりかもしれないが」
「うん・・・少し焦ったのかも?」
「先程の?」
「話したでしょ?ご無沙汰だって・・・」

私達は、ベッドから少し離れた壁に接するように配置されたソファーに、並んで座っています。
いつものように彼女は私の左隣ですが、複雑な表情を隠そうともしません。

「・・・ちょこっと心が狭くなってたかも?このソファーのように広ければ、読み違えはなかった
かもしれないわ」
「まぁ、誰にでもあることだからね。そうだからと言って、何度も同じ轍を踏むのは避けないと
ダメだね」
「うん・・・分ってるのにね。お仕事はそれなりに順調なのに、同じ様にはいかないものね」
「はははっ、僕にも当て嵌まるかな?いずみとはご無沙汰だものね」
「そうでしょ?あなたがいけないのよ、うふっ・・・じゃ、彼のお話を・・・」
「その前に・・・だろ?」

目線を彼女の左側に向けます。
そこには、ドリップ式コーヒーメーカーをセットしたチェストが置かれています。

「えっ?・・・あっ?!ほんとだ!コーヒーを淹れるわね?」

私の左頬に唇をそっと付けて微笑んだ表情には、先程のような影は見られません。
変り身の早さは相変わらずのようです。


[53] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/05 (日) 12:46 ID:OvKfGr4I No.208450



芳ばしくてほんのり甘い香りを漂わせながら、私の前のオーバルテーブルにその姿を見せます。

「いい香りね。コーヒーってホント癒される飲み物だわ」
「今夜は、癒される予定だったんだろ?コーヒーがその役目を引き受けるのは、ちと荷が重いん
じゃないかい?」
「あなたが軽くしてくれるんでしょ?」
「ん?・・・コーヒーと同じだね」
「荷が重い?」
「力不足?」
「うふふっ、あなたの愛と包容力で十分カバーできるわよ。だって、愛する旦那様だもの、うふっ」
「はははっ、できない約束はしない主義でね、努力目標とさせてもらおうか?さてと・・・」
「はい、目標は大きく持たないとダメよ。そうじゃないと大きく成長できないでしょ?
アレもそうね?」
「アレもじゃないだろ?アレそのものだろ?」
「うふふっ・・・じゃ、彼のことを話すわね」
「アレに絡めなくていいからね、はははっ」

私の首に抱き付いてきます。
耳元に唇を添えて、

「アレはお話が終わったら・・・いいでしょ?」
「アレの意味を拡大解釈するのかい?」
「それが愛というモノでしょ?愛する事ってセックスが原点、体も心も愛し合うの。体も心も
繋がるってあなただけだもの・・・愛してるんだもの」
「はははっ、分かったから・・・」

少し熱を帯びた彼女の体に手を廻して、そっと離します。

「寂しいな?うふっ・・・はい、じゃ、話すわね・・・あのね、田辺さんとのことだけど、
もう2ヶ月も前になるのね」
「懐かしがるのはちと違うだろ?」
「ホント”ちと”だらけね?”少し”って言えないの?うふっ」
「理解できるんだから・・・まぁ、注意しようか?はははっ」
「うふふっ・・・でね、あなたが5人目の代わりって話したでしょ?」
「海外出張だったかな?」
「そう、その人が期限付きで帰ってきたの・・・彼とは連絡先を交換していたのね。
だって、田辺さんと同年代でしょ?他の男性とは力強さが段違いだったし、同じ扱いにしたくない
と思ったから、個人的に会っていたのも事実なの」
「ん?・・・二方向?」
「うん・・・田辺さんルートと綾ルート・・・うふふっ、”綾”って口にする事もないと思って
いたのに、何だか不思議な感覚だわ」
「僕に話した会った回数は?綾ルートは含んでいなかったと、そういうことかい?」
「ごめんなさい・・・あの時は5人目の代役だったでしょ?だから・・・」
「気にするほどの事でもないが、説明が足りないね?」
「ごめんなさい、以後気を付けます・・・でね、短かったでしょ?私もお仕事が忙しいし、頻繁
には会えないもの。だから・・・田辺さんルートよりも多かったのは認めるけど、4回だったかな?
ただね、4回目は出張に出る前の日だったの。彼からお願いされたこともそうだけど、またいつ
会えるか分からないから、いいかなって」
「別れを惜しんだ?」
「そう見えるかも?・・・そうだったと思うの。何だか悲しかった記憶が・・・でも、見た目より
も醒めていたと言ったら信じてくれる?」


[54] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/05 (日) 16:50 ID:OvKfGr4I No.208455



「セフレの域を超えていないと断言できるのなら。まぁ、どちらでもいいか・・・気にならないよ」
「超えていません。だからね、私からは何もお願いしなかったの。帰国したら連絡するって、
彼が言った事に頷いただけだから・・・あれ?!それってお願いした事と五十歩百歩かしら?」
「彼に言わせたとも取れるが・・・いずみなら簡単な事じゃないか?」
「雰囲気って大事でしょ?そうなってるのに壊すって不謹慎だもの。流れに沿って・・・
自然な流れなんだもの、逆らえないでしょ?」
「白状しろよ」
「うふふっ・・・少し手を加えただけなのよ。彼の気持ちを優先させたらそうなったってこと
だから」
「自然な流れ?」
「不自然かしら?」
「いいから、続けろよ」
「出張先は話さなくていい?」
「もう会うこともないんだろ?端的に纏めてくれないか?」
「うん・・・頻繁じゃないけど、メールは交換していたの。常に彼から・・・私からは一度も
ないの。それほどのめり込んでいた訳じゃないし、セフレ感覚だし、帰国すればって、そういう
認識だったから」
「じゃ、帰国後の事だね?」
「今週の月曜日に一時帰国するって・・・それでね、今夜、会う約束をしていたの」
「ホテルの予約から導き出せることは?」
「久し振りだし、少しはやる気持ちがあったのは本当なの。だから、前のめりだったって・・・
それに、何かと大変だろうって思ったことも・・・分るでしょ?」
「なるほど・・・いずみの優しさかな?」
「うふふっ・・・ねぇ、ホテルの予約から導き出せることの第二弾は?」
「ん?・・・気持ちの高ぶり?」

顔を近付けて、瞳を覗き込むように、

「見えないモノじゃなくて・・・分らない?」
「表情?・・・ん?エロい雰囲気を醸し出していた、かな?」
「変化じゃなくて・・・そのモノなのに・・・」

そっとキスしてから、立ち上がります。
ミモレ丈のウールのワンピースの裾を持って、

「・・・お返事は?」
「なるほど・・・下着、エロ下着だろ?」
「うふふっ・・・エロじゃなくて・・・」
「セクシー系?」
「そうだけど・・・あのね、昔、ランジェリーショップで私が恥をかいたのを覚えていない?」
「それか!・・・ガーターベルトか、なるほど」
「感心していないで理由を聞かないの?」
「彼?いずみ?・・・どちらの希望でも五十歩百歩だね」
「意味不明でしょ?・・・あのね・・・」

抱き付く様に倒れ込んできます。

「・・・私から・・・サプライズって、驚く顔が見たかったの」
「興奮させる小道具だろ?」
「そうハッキリ言われたら・・・間違ってはいないけど、乙女心が分らないあなたじゃない
でしょ?」
「乙女はないだろ?はははっ」
「乙女心なの、心の拠り所でしょ?」
「それは失礼しました、はははっ」
「笑わないでね?でも、あなたに観られるのって、覚えていないほど昔ってことね」
「忘れられない様に、定期的に見せればいいだろ?」
「うふふっ、見たいの?」
「どうしようかな?・・・」

抱き寄せてキスします。

「・・・いずみの希望とは比べられないが、それなりに頑張れるかな?」
「見たいのね?」


[55] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/05 (日) 20:36 ID:OvKfGr4I No.208459



あくる日の午前の遅い時間に、彼女はひろ子を迎えに行きます。
三人で昼食後、ひろ子の希望の店を回って、ショッピングを楽しんだ後、二人とは最寄りの
私鉄の駅で別れて、羽田空港に向かいます。


彼女と私との日常と非日常の日々は、川の流れのように綿々と続いているのですが、留まるところ
をまだ見付けられていません。
彼女を取り巻く環境、特に性事情については、セフレの居る環境が日常の風景に溶け込んでいる
と言っても過言ではありません。
時として、その関係が終焉を迎えることもあるのですが、時を置かずに次のセフレと新たな関係を
構築するバイタリティには、それが彼女だと分かっていても、大きな驚きを禁じ得ません。

まだまだ終着点は見い出せてはいないのですが、その時が来る日は、果たしてあるのだろうかと
現実的ではない妄想に悩まされる日々です。



今回の出来事の顛末を投稿してきましたが、先に結論から入ったこともあり、収束させる展開に
何度も戸惑いがありました。
以前にも書いたかもしれませんが、投稿した後は読み返すことはほぼありません(直近で気になる
ものは読み返すことはあります)から、展開におかしな箇所があったかもしれません。
それにも関わらず、最後まで読んで頂いた読者の方々には、心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。


                                       小田


[56] Re: 自由と束縛の狭間で 2  :2026/04/05 (日) 21:13 ID:t4Q0YaO6 No.208463
小田さん、こんばんは。
度々のアンコールをお聞きくださりありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。仕事との関係で忙しい中続けて頂き
毎週が待ち遠しかったです。本当にありがとうございました。

まだまだ、いずみさんの性の放浪が続く、続いていると思いますので、
よければ防備録の中から、新しい展開を期待しています。
セフレに騙されそうになったこともまだあると思いますし、
木下さんのお相手を続けることになったことなど興味があります。
少しの間小田さんロスになりそうですが、三度復活をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。


[57] Re: 自由と束縛の狭間で 2  修司 :2026/04/06 (月) 18:36 ID:r4qA924g No.208483
小田さん 新年度ですね

各地で桜も満開に・・・東と西の生活 多々多忙だと思います。

そろそろ 娘さんも 入学式ですかねぇ お二人そろって式に参列を思い浮かべてます。

この投稿は 今回で終焉ですね 

いつもなが・・・小田さんの投稿を楽しみにしている吾輩は ちょっぴり寂しさを覚えてなりません

次節を心からお待ちしています。


[58] Re: 自由と束縛の狭間で 2  にせ医者 :2026/04/08 (水) 14:16 ID:lLFaflSk No.208528
小田さん、こんにちは

今年の桜も散り始めています。
来年の桜も観れれば良いなと思いながら、1日1日を大事に過ごしています。

毎週のように小田さんの文章を読みながら、ボケ始めた頭を総動員して、いずみさんの痴態を妄想しています。
それができなくなると思うと少し寂しいです。

小田さんと同じで、読み返すと最初の感動が薄れる気がして、ほとんど読み返すことはしていません。

いずみさんもそれなりに年齢を重ねているのでしょうが、僕自身の中の妄想のいずみさんはいつまでも、同じいずみさんです。
小田さんも同じです。
いずみさんの性遍歴の終わりはないのかもしれませんが、皆さんにとってハッピーエンドであったらいいのにと思っています。

ありがとうございました。


[59] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/11 (土) 11:07 ID:6hNJOGzk No.208600


シンさん、コメントをありがとうございます。

彼女から性行為を排除することは不可能に近いと思いますが、幸いにも、仕事に注力
する姿勢は目を見張るものがあります。
その対比の隙間を往来しているのが彼女かもしれません。

冗談交じりに、”no sex no life”と言ってはばかりませんが、他の人には絶対に言えない
とも言います。
本心でしょうが、”no life no sex”なら、つまらない人生だから、それは受け入れられない。
だから、”no sex no life ”の人生を私と共に生きていきたいと訴えます。
セフレを容認することが前提の”no sex no life”ですから、体のいいフレーズの引用ですね。





”no sex no life”は、”セックスのない人生なんて”と訳すればいいかと思います。
”no life no sex”は、”つまらない人生”と意訳できますね。


[60] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/11 (土) 11:31 ID:6hNJOGzk No.208601


修司さん、コメントをありがとうございます。

娘も小学生ですが、将来はアメリカに留学をと考えています。
彼女の考えなのですが、私は消極的です。
今のアメリカは、今の政権ですね、それと同じ様な状況が続けば、
とてもじゃないが、留学など考えるまでもありません。

彼女の性事情も考慮しての事だろうとは思うのですが、
それはキッパリと否定します。
本音の置き所に悩まされる日々です。


[61] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/11 (土) 11:52 ID:6hNJOGzk No.208603


にせ医者さん、コメントをありがとうございます。

術後の体調に問題があるようにも受け取れるのですが、どういった状況なのか、
気になります。

鉢植えの桜の木があるのですが、まだまだ若木ですから、年によっては咲かない
こともあります。
今年は咲かなかったですね。

彼女のお気に入りは、クリスマスローズなのですが、名前とは裏腹で、咲くのは
3月頃ですから、季節感を逸していると、毎年その時期になると分っていても、
揶揄せずにはおれないのですから、私も人が悪いですね。


[62] Re: 自由と束縛の狭間で 2  小田 :2026/04/11 (土) 12:13 ID:6hNJOGzk No.208605


お知らせ


今回の投稿が最後になると思いながら続けていたのですが、
ひょんなことから発覚した出来事があります。

いくつもの出来事をかいくぐってきていますが、王事件以来の出来事と
言っても過言ではないかもしれません。
本人は墓場まで持って行く覚悟だったと言っていますが、真意の程は
分りません。

欲にかられると、見えるものまで見えなくなる、そういう状況に置かれた
彼女の性事情を纏めてみようかと思っています。

ご要望頂けるのなら、準備期間を経て投稿を開始したいと思います。


[63] Re: 自由と束縛の狭間で 2  :2026/04/11 (土) 14:26 ID:q2K8IfGs No.208606
小田さん、こんにちは。
今日は夏のような気温に体がついていきません。
最初の投稿から10年になりますね。
小田さんの文才に魅了されています。いずみさんですかね。
とにかく、再会して頂けると言うことをありがたく思っています。
毎週の楽しみが無くなったと、小田ロスに嘆いていたところでした。
準備期間とゆっくり休養?されてください。
またの投稿楽しみにしています。


[64] Re: 自由と束縛の狭間で 2  真理 :2026/04/11 (土) 15:53 ID:phi9k5mE No.208607
再開を心待ちにしております。

[65] Re: 自由と束縛の狭間で 2  修司 :2026/04/15 (水) 00:32 ID:70E9FaAw No.208689
こんばんは

小田さん お知らせ とても嬉しく思います。


是非 綴っていただきたいです。


連載を お待ちしています。


[66] Re: 自由と束縛の狭間で 2  クッキー :2026/04/15 (水) 08:01 ID:gNFkhT9k No.208692
再開を楽しみに、毎日2回見に来ます。


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