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妻がオブジェに

[1] スレッドオーナー: 大久保 :2010/07/26 (月) 21:17 ID:adyFfbqY No.2594

まさかと思った。
夕食後にリビングでひいきのチームのプロ野球の試合をテレビで見ている時だった。
小学5年になった一人息子は自室でTVゲームでもしているのだろう。
リビングにはとっくに倦怠期を迎えた夫婦二人しかいなかった。

「ねえ、どう思う?」

最近連敗が続いているひいきチームが、1点差ビハインドの状況でスコワーリングポジションにランナーをためて、期待の4番がバッターボックスに入った時だった。

「大河原先生がどうしても私にモデルになって欲しいって言うのよ」

大河原と言うのは妻が趣味で通っている陶芸教室の先生だ。

「あっそー」

それより僕はテレビに夢中で妻の言っていることが耳に入ってこなかった。
次の妻の言葉を聞くまでは。

「モデルってヌードなのよ」

4番バッターが打った大飛球は俊足のセンターにあっさり捕られてしまった。また今夜も負けが濃厚になった瞬間だった。

「ヌードって何の話だ?」

僕は飲みかけのビールを口にしながら妻に話の続きを聞いてみた。

「やっぱり聞いてなかったのね・・」

妻は息子の同級生の母親仲間に誘われて、最近陶芸教室に通うようになっていた。
こっちは苦労して働いている時間に気楽なものだと思ってあまり気にしていなかった。
なんでも、その陶芸教室の先生というのが本職は造形物を専門とする芸術家で、銅像などを手がけていると言う。名前が通っているような有名な芸術家ではないので、収入はあまりないらしい。
現在は隣の県に出来る市営の公園に飾られる銅像の製作に携わっていて、その傍ら妻たちが通う陶芸教室で指導をしているのだという。

「それで何でお前がモデルなんだ?」

妻の話を聞いていてもいまいち良く分からない。
その陶芸家の先生がどっかの公園の水辺に新しく作られる銅像のモデルを妻に頼んでいるというのだ。だいたい芸術のモデルを素人の人間を使うなどということがあるのだろうか。

「とにかく先生はあなたと話がしたいって言ってるのよ」

「なんで俺と?」

「だからモデルの話よ」

「俺がモデルをするのか?」

「だから、何回言わせるのよ、私がモデルを頼まれてるの、先生の作品の」

テレビを見ながら妻の話を聞き流しているとなかなか上手く話が進まない。僕たち夫婦の間ではすこぶる日常的だった。今回妻が切り出した話題を除いては。


[81] Re: 妻がオブジェに  ミウ :2010/08/23 (月) 14:53 ID:.rwyF52I No.2726
早く続きをお願いします。毎日楽しみにしていますので更新が待ち遠しいです。

[82] 妻がオブジェに 最終回  大久保 :2010/08/23 (月) 19:28 ID:6lSBUyjE No.2727
入ってきた妻は白いロングスカートにノースリーブのシャツを合わせていた。
素肌の腕をむき出しにした薄手の白いシャツからは、その下のブラのレース模様まではっきりと透かしていた。僕はなんて危うい格好なんだと思ったが、それどころかついさっきまでここで、妻はこの男の前で全裸を晒していたのだと思いなおすと、今の格好が危ういだなんてバカバカしいことに気がついた。

「先生、すみませんでした、さっきは・・・」

僕たちの近くまで歩いてきた妻はまず大河原にそう言って頭を下げた。心なしか妻の頬はほんのり赤く染まっているように見えるが、妻が何のことを言っているのかまだ僕には良く分からなかった。

「いえ、別に気にしてませんよ、それより少し落ち着きましたか?」

「ええ、すみませんでした・・・」

僕は二人の会話の意味が良くつかめず、ただ黙って二人を眺めているだけだった。しかし、その言葉の雰囲気から、二人が単に陶芸教室の先生と教え子という関係以上のものがあるのではないかと思わせるには充分だった。

「でも、本当にもう終わりにして良かったんですか?」

「これ以上はもう大久保さんに甘えられません、後は私一人で何とかします」

「で、でも、中途半端になったんじゃ・・・」

「そんなことないですよ、大久保さんの女らしい声を聞けただけでも充分僕に新しい刺激をくれました」

女らしい声だと!また僕の心を逆なでするような大河原の発言に、徐々に僕は我慢が出来なくなっていった。

「そ、そんな・・・恥ずかしいこと言わないでください・・・」

僕は二人の会話から今まで二人がここで、淫らな、しかもただならぬことをしていたのだと決め付け、ついには自分の自制心が抑制出来なくなっていった。

「二人とも、いったい何してたんだよ!」

僕はついに大きな声で叫んでしまった。

「あなた、大声を出さないで、先生に失礼でしょ!」

妻のこの一言でとうとう僕はキレてしまった。その後僕は何を言ったのか良く覚えていない。と言うより思い出すだけで腹立たしさと恥ずかしさが入り混じっていて、とにかく思い出したくないのだ。大河原も突然の僕の変貌に驚いていた。何より妻がモデルをすることに対して、僕が好意的に受け入れてくれてるとずっと思っていたようなのだから。大河原が慌てて僕に今日の製作状況について説明してくれたが、その話の内容は結果的には僕にとって、さらに火に油を注ぐようなものだった。

「まあ、ご主人、そんなに興奮しないでください」

しばらく僕がキレて叫びまくってから、大河原がまるで暴れる犬をなだめるかのように僕に言ってきた。

「誰だって大声だしますよ!さっきからあんたの話や二人の話を聞いてたら!いったい今日何してたのか説明してください!」

「あなた」

「お前は黙ってろ!」

僕はものすごい形相で妻を制してから、大河原に詰め寄った。

「わかりました、今日の製作に関してきちんとご説明します」

そう言ってとうとう大河原がここで妻に何をしたのか、本当のことを話し始めた。

「今日も奥様には私の作品のモデルをお願いしました。奥様にはそこの台に立っていただいて、私の指示通りのポーズをとっていただきました」

「モ、モデルって、裸なんだろ!」

「ええ、申し訳ありませんが裸婦がテーマとなっていますので、奥様には裸になっていただきました」

「は、裸の妻の身体を触ったんだろ!」

「そんな、人聞きの悪いようなことを言わないでください。少し奥様の肌に触れただけです」

「触れただけ?いったい何処を触ったんだ?」

「すべてです」

「す、すべてだと、ぬけぬけと、胸も尻もあそこも全部触ったって言うのか?」

「そんな下品な言い方やめてください」

「そうよ、あなた、先生は変なところは決して触ってないわ」

「お前は黙ってろって言ったろ!じゃあ聞くが、女らしい声を聞いて刺激されたって何だ!コイツにあそこを触られておかしな声を上げたんじゃないのかっ!」

「ご主人、はっきり言います。今日の製作中、最後に私は奥様にあるお願いをしてしまいました。それは造形物をするときに時々するのですが、出来上がった時のイメージをはっきりさせるために、対象物に色をつけることをします。今日奥様の身体に水性のペイントを施そうとしました。その際に私の配慮が浅く、奥様のとても敏感な部分に筆を入れてしまいまして、奥様を慌てさせてしまったんです。ですから、それですぐに終わりにしました。本当にそれだけなんです。誤解を与える発言をして大変申し訳ありませんでした」

ご、誤解だと!誤解じゃないじゃないか!その筆で、妻の大事なところ刺激して楽しんでたつーことだろ!
僕はさっきよりもまして大きな声を上げて怒鳴っていた。
その後もしばらく大河原は僕に謝罪を続けた。
言いたい事を言って一人興奮していた僕の頭は徐々に冷やされ、僕たちはその場を後にした。

数日後妻から聞いたのだが、アトリエは大河原が所有していた場所ではなく、大河原が以前勤めていた美大の所有のもので、そこに置かれていたオブジェも大河原のものではなかった。そして今回のオブジェの製作には美大から全面的な協力があるという。大河原は僕のことを気にし、出来上がったものは公開する前に必ず見せてくれると約束してくれた。

数日後僕たち家族は大河原が以前勤めていた美大の教室にいた。
ようやく妻をモデルにしたオブジェの雛形が完成したというのだ。
そこに置かれていた3体の真っ白いオブジェは、体つきこそ女性のものであったが、
顔の形は全く出来てなくて卵のようなものだった。息子は気持ち悪いと言ってあまり見ようとはしなかった。当然、その3体のオブジェのモデルが自分の母親だということすら気がついていない。
一体一体それなりのタイトルがつけられていたが、僕は三体目のオブジェが気になってしかたなかった。『拾う女』と命名されたそのオブジェは腰を起点に上半身を折り曲げ、右手を差し伸べて何かを摘むような格好に見えた。僕はこのオブジェがどう芸術的なのかまるで分からないが、踏ん張った左足の太ももの質感、重力に引かれて弾力を感じるバスト、女が拾おうとしているのは、その辺に落ちているささやかな幸せなのだろうか。と、思うが大河原の伝えたいメッセージは他にあるのかもしれない。ただ僕の頭にあるのは一点だけだった。妻が大河原の前でどのようにそのポーズを魅せていたのか?そして、何よりその背後である。無防備に晒された臀部。大河原はその臀部の質感を確かめるために何度妻の大事な部分を見たのか?いや、見ただけではない。大河原は感触をその手で確かめたに違いない。丸みを帯びた妻の臀部を、大河原の手がいくどもさすったに違いない。そしてその中央の割れ目に手を差し入れて、妻の感じやすい愛液をすくったのだろう。ペイントした筆は妻の大事な部分を刺激し続け、そしてついには妻を快楽へ導いた。僕はあの時にあと30分も早くあのアトリエに行けば、その光景を目の当たりにしてしまったのかもしれない。

大河原の製作はここからが本番のようだ。しかし、この後は自分の想像を屈指して作り上げるしかないと言っている以上、もう妻をモデルにすることはないのだろう。

しかし、もし・・・・

まだまだ暑い日が終わらない今日も、妻を見るたびに一人そんな妄想にふけってしまう。




[83] Re: 妻がオブジェに  えっ!? :2010/08/24 (火) 01:14 ID:Qe8WGJBg No.2728
なんじゃこの終わりは!?

[84] Re: 妻がオブジェに  悠々 :2010/08/24 (火) 06:35 ID:70//ukn. No.2729
だから、言っていたでしょ。

中身、きっと、なにもないからって。

皆さんに期待され、大久保さんは、困っていたのですから。


[85] Re: 妻がオブジェに  ずっと読んでました。 :2010/08/24 (火) 07:44 ID:OA0N9nOQ No.2730
大久保さん
長い間、ありがとうございました。


奥様とは、その後は、うまくいってますか?
奥様の心が変わっていくのが、良くわかりした。
最初は、裸になるのも恥ずかしい…

そして、モデルになり最後は、(大久保さんが、行かなかったら更に進んでいたかも)筆のタッチを愛撫のように感じてしまい、喘ぎ声まで出してしまった奥様。
でも、何もしてない…
最後の頃の奥様の考えは、セックスさえしなければ、問題ない、と思っていたのでは無いでしょうか?
大久保さんには、失礼かもしれませんが、きっと二人は、キスまでは、したと思っています。
そして、二人は気持ちの中では、一つになっていたんだと思います。

大久保さんに内緒で奥様が、またモデルをしてるのでは?

長々と失礼しました。

[86] Re: 妻がオブジェに  :2010/08/24 (火) 08:12 ID:IN77c7BM No.2731
悠々さんだけですよ、期待し過ぎで煽っていたのはw

大久保さん、楽しかったです。お疲れ様でした。

[87] Re: 妻がオブジェに  黄色 :2010/08/24 (火) 14:55 ID:uG4/ku0g No.2733
大久保さん、はじめまして

ずっと読まさせていただいておりました。
最終的な性行為に及ぶ事を期待する方も多いですが
現実に、自分の妻が裸婦になる・・・・
その中の、大久保さんと奥様の微妙な心の動きの描写を
ドキドキしながら読まさせていただきました。
ありがとう、ございました。


[88] Re: 妻がオブジェに  もんち :2010/08/24 (火) 17:27 ID:pIuOpj1w No.2734
奥様は孕んでいませんでしたか?
子種を注入されたことは確実でしょうが


[89] Re: 妻がオブジェに  tetu :2010/08/24 (火) 18:45 ID:UIIiGS3I No.2735
大久保様
大作お疲れさまでした。
その芸術家と奥さんが何もなかった所が、かえってノンフィクションで良かったように思えます。
しかし、肉体的には白でも精神的には黒っぽいですね。


[90] Re: 妻がオブジェに  まおや :2010/08/25 (水) 00:50 ID:S4bDxDLc No.2737
大久保様お疲れ様です。
夫の現場突入がモデルが終了した後でしたが、
妻がモデルになっている最中に少し離れた鍵のかかった別室に待機させられて、
微かに聞こえてくる物音や話し声で何かであれこれと妄想して心配してしまう
そんな臨場感のあるシーンがあればより良かったのになぁなんて思いました。



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