過去ログ[29] |
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[Res: 23300] ダンス たくや 投稿日:2012/03/29 (木) 14:31 百合の話は続きます。
「私、ビックリしちゃった!」頬を赤らめました。 「ベランダの部屋に洗濯物が干してあったの!シャツとかバスタオルだったんで、取り込もうとしたら、バスタオルの中に、ブリーフがあってね!思わず『キャッ!』って声出しちゃった。」 僕は思わず熱くなりました。 「ひろしさんの?」 「え〜、黒のブリーフだった。恥ずかしくて!」 息を飲み込みながら聞きました。 「百合はたたんでやったの?」 「そんな事する訳ないでしょう!他のも戻して、そのままにして帰って来ちゃったわ!」 ちょっと百合に怒りを感じました。妬けるだけではありません。 「たたんでやれば良かったのに!そんなに恥ずかしがるなんて、へんだよ!」 「ば〜か!」とそっぽを向いて、テーブルから出て行きました。 僕は、心がガックリしました。だんだん、百合がひろしに傾いている。男を意識している。このままでは? でも救いは純心な気持ちで話してくれている百合なのです。 麗子さんには毎日報告しました。 それに、指示通り週末の百合とのラブラブも、ちょっと風邪気味と言って控えました。 ある時には、家に戻るとバラの花が一輪玄関にさしてありました。有頂天の百合! もちろん、ひろしさんからのメモと一緒に置いてあったものです。 麗子さんから、次の指示が来ました。 次の金曜日は練習日でしたが、僕に『会社の飲み会があり、遅くなると言って、いつも温めるだけの料理ではなく、たまには、料理を作ってあげたらって』言って、食事を一緒に仕向ける事。もちろん、百合には麗子さんからも、それとなく打診するとの事。 更に途中で『飲み過ぎて気分が悪くなって、既に後輩の家に送ってもらい、明日昼前には帰るからと』連絡する事。幸い僕の酒の弱さは折り紙付きです。 麗子さんの小悪魔のような企みですが、僕には反論出来ません。 百合が間違いを犯すなんて?考えられませんって言うか?祈るだけです?でももしかしたら? 前の晩に百合には、麗子さんの指示通り伝えました。 百合は「そうだよね!麗子さんからも頼まれてるし!出来立ての料理だもんね!」百合はいかにも、麗子さんからの依頼を強調しました。 [Res: 23300] Re: ダンス けんた 投稿日:2012/03/29 (木) 19:02 たくやさん、とても興奮して読ませてもらってます。想像で頭がいっぱいです。続きが楽しみです。よろしくお願いしますね。
[Res: 23300] Re: ダンス 哲郎 投稿日:2012/03/30 (金) 07:40 名作の予感、続きを楽しみにしてます。
[Res: 23300] ダンス たくや 投稿日:2012/03/30 (金) 12:42 週末の金曜日です。
いつも通り、出かける僕と 「飲み過ぎないでね。」と優しく見送る妻。 今夜、どうなるのか?を忘れるように仕事に没頭しました。 麗子さんへの報告はもちろんしました。 退社時間のあと、どうしようか?と思いましたが、家で百合を待たないと、結果も分からないので、帰宅します。 今頃、教室でひろしさんと練習してるはずです。もちろん帰りは買い物一緒にしようなどと、相談してるはずです。ひろしさんが遠慮すれば?僕の心の不安はひとまず無くなるのですが。 食事も?と言っても大した物はありませんが、つまみとビールは何とか喉を通しました。 9時頃に、僕の携帯から、後輩の名でメールしました。(もう、ぐっすり寝てます)と言う言葉を添えました。 電話がかかって来たら、どうしようか?と思いましたが、幸いメールの(ご迷惑おかけします。)でした。 これで、二人とも、時間を気にせず、食事が出来ます。百合も何の意図もなく無邪気に酔っ払った僕が、後輩の家に泊まると告げるはずです。そのあと、ひろしさんが、百合にどういう行動を取るかにかかってます。 百合は何時に帰って来るのか? 部屋の灯りは消しておくべきか? 百合が早く帰って来たらどんな言い訳をするか? ひろしと百合の心配どころか、どうでも良いような事ばかり考えます。 10時11時と過ぎて行きます。 食事だけなら、遅くても帰るはずです。 12時が過ぎました。(百合は…ひろしさんの…)心の中に真っ暗な空洞が拡がります。取り返せない過去が出来てしまったように? 百合の帰りを待つように窓から、マンションの玄関口を食い入るように見つめます。 通りからタクシーが止まったのです。 降りて来たのはまさしく百合です。タクシーから降り、僕達の部屋の灯りに気づいたみたいで、走るようにエレベーターに向かったのです。 僕は、どこに居たら良いのか? 無意識に玄関に立ちました。 それが唯一僕の出来る事だと! [Res: 23300] ダンス たくや 投稿日:2012/03/30 (金) 13:59 玄関の中からでも、ヒールの音が近づいて来るのが分かります。
ドアが開いた途端、百合は、まるで僕が帰りを待ってるのが分かっていたように僕の胸に飛び込んで来たのです。 僕は百合を強く抱きしめました。 泣きじゃくる妻! 「ごめんなさい〜。ごめんなさい〜。」両手を握りしめ、力なく胸を叩きます。 「きっと私を待っててくれるって…急いで…」涙が止まりません。 「私だけが!私だけが!」 か細い身体を震わせます。 「分からなかった!」 いったい、どうなったのか?訳が分かりません。 ひろしが、百合を? 怒りが込み上げます。 「百合、ひろしさんに…、酷い事…」 「違う…違うの!私だけが!…」 抱いている妻からは、汗と涙とコロンの入り交じった香りがするだけです。衣服の乱れもありません。 ひろしさんとは何もなかったのか? でも、この気持ちの乱れ方は? 逆に、ひろしさんにフラれたのか? いや、百合から誘うなんて考えられません。 とにかく百合を落ち着かせようと、肩を抱きしめながら、寝室に行きました。 そっと、ベッドに寝かせます。スカートが乱れ、しなやかな太ももがベージュのパンスト越しに見えます。一瞬、欲情しましたが、気持ちを抑えます。 目を合わさないようにしたほうが良いと思いました。 抱きしめながら、背中をさすってあげます。 だんだん落ち着きを取り戻しました じっと待っていました。 「あのね…貴方に全部話しなさいって言われたの…」 (ひろしと何かあったに違いありません。)「話しなさいって?ひろしさんが?」 「うん…、はっきり分かったの!分からなかったのは私だけ!」 (いったい、どういう事?) 「ごめんなさい〜。貴方と麗子さんの事も…。」 (僕と麗子さん?) 「百合さんの言ってる事が、僕には良く分からないよ…。気持ちが落ち着いたらで良いから…ゆっくり話してくれる!」 「ごめんね!取り乱して!家の灯りが見えたんで嬉しくて!きっと貴方がって〜」 心の中で、かみくだくように、言葉を選ぶように話し始めました。 [Res: 23300] Re: ダンス 爺 投稿日:2012/03/30 (金) 19:09 黙って 読んでいましたが
ツイツイ、レスを入れてしまいました 何があったの? [Res: 23300] Re: ダンス コナン 投稿日:2012/04/02 (月) 11:59 続きが早く読みたくて仕方ありません。
続きを待ち侘びております! [Res: 23300] ダンス たくや 投稿日:2012/04/03 (火) 12:17 ベッドで二人とも横になりながら、百合が話し始めました。
「教室出てから、今夜、何が食べたい?って聞いたの。」 「そしたら、ひろしさんが、『百合さんの料理なら何でも大好きですよ!でも、遅くなると、ご主人も心配するから?』それでね、『すき焼きなら、簡単だし、栄養満点だし…』材料買って、ひろしさんのマンションに行ったの」 僕は、二人の楽しそうな姿が、目に浮かびます。 「百合、買い物するのも楽しかったんじゃない?」 「もちろん、楽しかったよ!誰かと違って、荷物は直ぐに持ってくれるし、優しいし…」 「何か恋人みたいだね!」妬けるので、意地悪に言います。それと、泣きじゃくってたのが落ち着いてきたので、なるべく百合をリラックスさせようとしました。 「バカね!ふふふ…」嬉しそうです。 続けます。「美味しい、美味しいって、食べてくれたの!そしたら、貴方からメールが来たんで、ひろしさんに伝えたら、『それなら、百合さん、早く帰っても寂しいでしょうからもう少し、ご一緒しても良いですよね?』って言ってくれたの!私もつい、『え〜。』って返事して…」まあ、僕と言うか麗子さんの作戦ですから。 「ごめんよ、酒も飲まされたんで、すぐにだめになっちゃったからね!」 「そう言えば、会社の後輩の家に泊まるって言ってたわよね!」 「気が付いたら、酔いもすっかり覚めたし、百合も心配だったから…」 「ありがとう、居てくれて、嬉しかったよ!」 話を続けさせます。「ひろしさんがね、『美味しいワインがあるから、飲みながら、これからのダンスの事、話しましょうか。』言ってくれて、居間に移ってお話聞きながら、ワイン頂いたの」 「凄く、楽しそうじゃないの、それなのに、百合のさっきの…」 「……、うん、たくやさん、きちんと最後まで聞いてくれる…」 「もちろんだよ、例え、どんな事でも、全部聞きたいから…!」 「最初に言っておくね!私だけが、自分の事、本当に知らなかった。やっと分かったの。それと、貴方が麗子さんに惹かれるのは当然だって分かったし、貴方が麗子さんに正直に接してる事も!」 核心に迫るのが感じます。 [Res: 23300] Re: ダンス F・OSAMU 投稿日:2012/04/03 (火) 12:55 いつも楽しみに読んでます。
続きお願いします。 [Res: 23300] ダンス たくや 投稿日:2012/04/03 (火) 13:14 「居間で飲みながらひろしさんに鏡の事良いですね。とかいろいろ聞いたりしてたら」
「そしたら、『ちょっと躍りましょう!』って言って、レゲの曲をかけたの。カラオケの時のサルサだと思ったわ!」僕には何かひろしの嫌らしい魂胆が見え隠れします。 「百合は踊ったの?」 「もちろんでしょ!それで、この前みたいに楽しく踊ってたの!それが、だんだん…」 「どうしたの?」 「あぁ〜、やっぱり話せない…」 ここで、止めたら!と思い、ちょっと怒りました。 「百合、ひろしさんが、全部、話しなさいって言ったんだよね!」 「話しても、絶対に、怒らない?」 誓います。 「酔ってる事もあってか、曲に合わせて躍りが激しくなってったの。鏡の前で、私が写し出されて、後ろからひろしさんが、腰に手を掛けて、大きくグラインドしながら!…私のスカートも曲に合わせて、まくられて、お尻にひろしさんのが、当たって来た!」でも、サルサって分かってたから、変には思わなかったし…かえって、ひろしさんの躍りに対する情熱が凄く伝わって、私もグイグイ引っ張られたの!」 「百合のこのスカートを?」思わずフレアーを触りました。(ピクッ)と百合が反応しました。僕も反応しそうです。 「ひろしさんはどんな服だった?」嫌らしい妄想のまま、思わず聞いてしまいました。 「帰ってから、私が料理してる間に黒のトレーナーに着替えたよ!」 (普通ですが、何故か洗濯物の黒のブリーフを連想させてしまいます。) 脱線しそうだったので、話しを続けさせます。 「だんだんね.私のお尻に当たって来たの!…」 「つ、つまり、ひろしさんのあそこが硬くなった?」 「最初はダンスの練習でも、ステップによってはお互いに触れたりするでしょ?でも、いつものひろしさんでは?って!」 「大きくなってたんだ!僕のよりも?」何でも話すって事だから、笑わせながら聞きました。 「ばかね!たくやさん、貴方のより大きいでしょ!だって貴方と普通に踊っても貴方のが感じないもの!」 (嫉妬の嵐です。) 「そうなって、百合は躍り止めようとはしなかったの?」 「ううん、私、まるで私じゃないみたいに引き込まれて行ったの!曲とひろしさんが、一緒になったみたいに気が付いたら私も強く押し付けてたの……」 思わず、スカートの中に手を入れてました。 |