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[65294] 「家内の情事」 上坂 投稿日:2011/05/11 (水) 22:01
何度も中断し、今まで読んでいただいていた方、またいつも応援いただいている方には大変申し訳なく思っております(一彦さん、いつも応援ありがとうございます)。
痛ましい東日本大震災の直後に暢気に投稿するという自分の行為が許せなく、しばらく中断しておりました。
しかし、GW中に仕事絡みではありましたが、被災地を訪れることができました。
結果的には休みを棒に振ってしまいましたが、いろいろな方々とお話しする機会があり、自分の中で気持ちの整理ができました。
未だ行方不明の方が多くおられる中で、まったくの独断ではありますが、僭越ながら再開させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

[Res: 65294] Re: 「家内の情事」 okihsam 投稿日:2011/05/11 (水) 22:11
ありがとうございます。

[Res: 65294] 「家内の情事」@ 上坂 投稿日:2011/05/11 (水) 23:34
転職することとなった健太君の壮行会を兼ねて、3人で高級旅館に行くところから再開させていただきます。



知り合いの旅行社に強引に頼み、予約した部屋は和洋折衷のかなり広い豪華なものでした。
部屋に入ってすぐ右側に8畳ほどの和室、正面にはおおきなリビング、そこを通り抜けると、やや奥まったところにベッド2つの洋間があり、そこからは海が見える景色のいいところでした。
5人程度の家族でも十分すぎる広さがある部屋に、我々は3人で入りました。


夕食前、私は健太君を誘って、露天風呂に行きました。

「すごい旅館ですね。それに豪華な部屋だし。もしかして、上坂さんの『顔』で取れたんですか?」

健太君は湯船につかって汗をかきながら言いました。

「あははっ・・・そんなもんじゃないよ。ささやかな健太君の壮行会だよ」

「そうなんですか、でも店長がいつも言ってますよ。上坂さんはお金があるから、困った時は頼っていけって・・・。あっ・・・いけねーっ、これ言っちゃまずかったですか?」

「そうなのかい? 店長もしょうがないなあ。でもまあいいよ。困ったことがあったらいつでも連絡してくれよ」

「ありがとうございます。もう、上坂さんには頭が上がらないですよ」

しばらく景気を眺めながら、2人でゆっくりと温泉に浸りました。

「あーっ、なんか身体中の悪いものが全部出ていくぐらい気持ちいいですね」

そう言いながら健太君は立ちあがりました。
私は反射的に、健太君の身体に目線を移してしまいました。
引き締まった身体の下半身には、健太君の自慢の一物が、滴を落としながらぶら下がっています。
いつだったか量販店のトイレで見せてもらい、また健太君のマンションで家内が抱かれる瞬間をDVDで見て以来ですが、そのずっしりとした存在感・重量感は何度見ても圧倒されるほどでした。
2人は今夜はどうするつもりなのか・・・もし2人が望むなら、奥の洋間の部屋で・・・
私はついそんなことを思ってしまいました。


風呂で気持ちよくなった後、我々は海の幸・山の幸に溢れた豪華な食事に舌鼓をうち、そして帰らなくてもいいという気楽さからか、大いに飲みました。普段あまり飲まない家内も、楽しそうにビールを飲み、少し顔を赤くしていました。

「仁美さんも結構飲まれるんですね」

「今日は特別よ。普段はもっとお淑やかなんだから(笑)」

「仁美さんが酔ったところ見てみたいな〜」

健太君はそう言いながら、家内にビールを注ぎました。

「あらっ、私を酔わせてどうするつもり? 酔った勢いで口説くのはだめよ(笑)」

「仁美も堅いなあ、今日は特別ありにしてやれよ」

「やーだよーっ」

家内もいつになくノリノリでした。
仕事も何もかも忘れて、楽しいひと時が流れていきました。

[Res: 65294] Re: 「家内の情事」 Love Gun◆A1OZGk 投稿日:2011/05/12 (木) 01:07
上坂さん!!お待ちしてましたよ。あなたの感性で書いてくださいね。
ワタシは妄想の中で奥さまを...ある種の想定はつきました。

[Res: 65294] Re: 「家内の情事」 けんじ 投稿日:2011/05/12 (木) 07:39
お待ちしておりました。ファンの一人で戻ってきてくださることを楽しみにお待ちしておりました。

[Res: 65294] 「家内の情事」A 上坂 投稿日:2011/05/12 (木) 21:34
食事を終え、部屋に戻った私はマッサージを呼びました。
私がマッサージを受けている間、家内と健太君はリビングでテレビを見ながら、夕食の延長のように盛り上がっていたのです。
どうやら、バラエティ番組を一緒に見ているようで、2人の笑い声が和室にまで聞こえてきました。

「あはっ、あれって変だよね。なんかおかしいわっ」

「そうですよね、僕ならあんなことしないですよ。笑っちゃいますよね」

2人の楽しそうな話し声が漏れ聞こえてくる中、私はマッサージで気持ちよくなり、酒の酔いも手伝って少し眠っていました。



「お客さん、終わりましたよ」

どれぐらいたったのか、マッサージ師さんの声で目が覚めました。

「・・・えっ・・・ああっ・・ありがとう」

マッサージ師さんが帰っていくと、部屋の中が静かになっていることに気がつきました。リビングを開けてみると真っ暗です。
家内と健太君は・・・もしかして2人でどこかに行ったのかと思いました。


今頃2人は・・・そう思った時、奥の洋間で人のいる気配がしたのです。
真っ暗なリビングを抜け、カーテンで仕切られただけの洋間をそっと覗くと・・・家内と健太君が窓から海を見ながら2人並んで立っていました。

部屋の中はベッド近くに備えてある行灯が灯っているだけで薄暗かったのですが、窓から差し込む月の明かりが2人の姿をはっきりと照らしていたのです。
私は2人の邪魔をしてはいけないと思い、声をかけずにカーテン越しに様子を見ていました。

[Res: 65294] Re: 「家内の情事」 上坂さんファン 投稿日:2011/05/12 (木) 22:13
以前からの大ファンです。
沢山の方が応援されているのでコメントされているので、おとなしくしていましたが・・・
「家内の情事」Aを読んで、心臓がバクバクして来て、居ても立っても居られません。
頑張って下さい!

[Res: 65294] Re: 「家内の情事」 右京 投稿日:2011/05/13 (金) 16:19
続き、いい感じになってきました
楽しみに待っています。

[Res: 65294] 「家内の情事」B 上坂 投稿日:2011/05/13 (金) 22:07
「きれいな景色ですね」

家内の左に立っている健太君が、話しかけるように言いました。

「・・・うん・・・すごく、きれいだね・・・」

沈黙の時間が流れ・・・やがて健太君が口を開きました。

「・・・仁美さん・・・」

健太君が家内の方を向き、肩に手をかけようとした時でした。
そのまま家内は抱き寄せられてしまうのかと思った瞬間、健太君の手を払いのけたのです。

「バカ!」

家内はそう言って、拳で健太君の胸を突きました。
健太君は一瞬後退りし、そのまま固まったようになってしまいました。

「バカ! バカ! バカ! バカ!・・・・・」

家内は気が狂ったように、健太君の胸を何度もたたき続けたのです。



どのくらい叩き続けたのでしょうか、
健太君はその間何の抵抗もせず、黙って家内を見下ろしていました。
身体の大きい健太君は、家内に叩かれてもびくともしません。しかし、あれだけ長い間叩かれれば、多分胸は真っ赤になっていたでしょう。

ようやく家内は叩くのをやめ、叩き疲れたかのように、肩で大きく息をしていました。

「もうっ・・・お願いだから、あまり心配かけないでっ・・・」

「・・・すみません・・・いつも気にかけていただいて・・・」

健太君は申し訳なさそうに言いながらも家内を正面から見つめていました。

「もう終わりですか? もっと叩いてください。なんなら殴ってもらっても、蹴られてもいいです。それで、仁美さんの気が済むなら・・・」

健太君の呼吸は少し乱れていましたが、落ち着いて言いました。

すると・・・・・・家内は健太君の浴衣の襟のあたりを掴んで、涙声で叫んだのです。

「もうっっ・・・私は胸が痛くなるまで・・・締め付けられるぐらいに・・・健太君のこと心配してたのよ! それなのに・・・どうしてそれなのに・・・遠くへ行っちゃうの!」

[Res: 65294] Re: 「家内の情事」 DEBU婦人の夫 投稿日:2011/05/13 (金) 23:40
やっぱり上坂さんの作品はいいですね。
楽しみにしていますよ。