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[39396] 壊れかけの絆E  投稿日:2009/02/14 (土) 21:29
今回の事で、私は妻の携帯にも何か必ず秘密や疑惑の種が隠されているのでは?と考えていたのです。

妻は自宅に居る時には携帯は必ず自分の寝室に置いたままでした。

普段仕事で使っているバッグの中に入れたままなのです。
家事をしている時も、リビングで私と寛いでいる時にも携帯を手の届く場所に置く事はまずありませんでした。

緊急に仕事絡みの連絡があった時などでも何故か携帯では無く、家の電話に掛かって来るのです。
私としても今回の疑惑が起こる迄にそんな妻の携帯に関するスタンスに疑問をを抱き、問い質した事がありました。

妻は顔色を変える事なく
『仕事の連絡は全てパソコンか携帯にメールで入るの… その中で緊急の場合はお家の電話に連絡が来るようになっているのよ…。

どこかで線を引いておかなくてはビジネスとプライベートの垣根が無くなってしまうもの…

だって私…共働きとは言え主婦なのよ…貴方の妻なんだから…。』

当時、私はこの妻の言葉が妙に嬉しく、間抜けな事に納得してしまったのです。

当然の事ながら、この時点では妻が浮気をしているなどとは夢にも思わず、妻の携帯を黙って盗み見る事など無かったのです。

土曜日に、あの出来事があって初めて、私は具体的に妻の携帯に何がどのような形で記録されているのかをこの目で確かめなくてはならない!
居ても立っても居られない…そんな気持ちになったのです。

しかしながら土曜日、日曜日と妻の携帯を盗み見るチャンスは無く、昨日月曜日もそのような場面は訪れる事がありませんでした。

今夜を逃せば、明日には妻は会議の名を借りた逢瀬?に出掛けてしまうのです。

結論から言えば、この夜意を決した私は妻の携帯を覗く事に成功しました。
しかしそれは消化不良な益々深い疑念を抱かざる得ない結果となったのです。

[Res: 39396] Re: 壊れかけの絆E  投稿日:2009/02/14 (土) 21:31
この夜、妻は20時をかなり回った頃に帰宅しました。

私はこの三日間の失敗を踏まえて、最低でも1時間ぐらいは無いと、じっくり妻の携帯のチェックなど出来る訳が無い事を実感していました。

元来、小心者の私ですから、妻が家事をしている時にこっそりと妻の寝室に忍び入り携帯に触れるか触れないか…そんな所までは日曜日も月曜日も辿り着いたのですが、ちょっとした物音や気配を感じただけで、その先には進む事が出来なくなってしまったのです。

昨夜などは、妻の入浴中を狙ってと考えていたのですが、妻は『今夜はこの後、片付けなくてはならない仕事を持ち帰っているからシャワーで済ますわ… お湯に浸かると気持ち良くなって眠くなってしまうから…』と携帯に近付く事すら出来ませんでした。

それならば、それならばです…私は高級化粧品を扱う知人に連絡を取り、私からすれば【阿保か!】と言いたくなるような高価な金額のシャンプー、トリートメント、洗顔用品、入浴剤の果てまでを購入し妻に用意したのです。

【おんな心を考えれば大好きな男に抱かれる前日に自分の体を磨きたい…綺麗でありたい…そんな風に考えるに違いない…】
単純にそんな発想だったのです。

これが見事なまでに嵌まりました。

[Res: 39396] Re: 壊れかけの絆E  投稿日:2009/02/14 (土) 21:32
その夜、帰宅した妻に私は

『遅くまでご苦労様。
疲れただろ?
明日から会議だっていうのに大変だよな…。』

妻は一瞬、困ったような顔になり

『なぁに?どうしたの?
珍しいわね…そんな事を言ってくれるなんて…』
『ひどいな、いつも大変だなって思ってるんだぜ。』

妻は悪戯っ子のように瞳をパチリとウインクをするようにして

『ごめんなさい…分かっているわよ…。』と笑顔を返しました。

『なぁ…〇〇化粧品の谷崎さん知っているだろ?
あそこの扱ってるブランドって高いじゃない?
不景気で売り上げが落ちて大変らしくて、どうしても買ってくれって電話来てさ。
男の俺は要らないだろって言ったら、綺麗な奥さんの為にプレゼントしてやれば?ってさ…。
あんまり押しが強いし、以前お世話にもなっているし…。
まぁ、お前が綺麗でいてくれたら俺も嬉しいから…はい、プレゼント。』

『えっ…えっ?…いいの?…だってこれ本当に高かったでしょ?』

私は口を尖らせながら

『本当高かったよ…
参りました、参りました…無駄にされちゃかなわないからゆっくりお風呂に入っておいで…食事は後で良いからさ。』

私からの思わぬプレゼントと労いの言葉に、すっかり気を良くした妻は嬉しそうにバスタブにお湯を溜めに行きました。

妻は珍しくバッグをリビングに置いたまま、寝室にルームウェアに着替えに行き、

『じゃあ、あなた、使わせて貰います…』と笑顔で私のプレゼントを抱えるようにしてバスルームに向かいました。

私は厭味も込めて

『綺麗に磨いておいで…』と言葉を返しました。
高くついた回りくどい作戦ではありましたが、妻はいつもよりは長風呂になるでしょう。

いつもは妻の寝室に置かれている携帯を入れているビジネスバッグはリビングに置いたまま…。

こんなチャンスは滅多にある物じゃありません。
私は妻の浮気疑惑の解明よりも【妻の秘密が見れる】という事が単純に嬉しく、胸が押し潰されるような高揚感が全身を痺れさせていました。

[Res: 39396] Re: 壊れかけの絆E 西 投稿日:2009/02/14 (土) 21:49
叶さん
ずっと,ワクワクしながら読ませていただいています。

なんとなく,私の家と似たような感じで・・
とは言っても,南京錠の鍵つきの箱はないのですが・・・

携帯を見て,どうなったのでしょうか

[Res: 39396] Re: 壊れかけの絆E 武史 投稿日:2009/02/14 (土) 22:44
投稿ありがとうございます。
楽しみに待ってました。


徐々に奥様の秘密が明らかになっていくんですね。
読んでる私までドキドキしてきました。
続きも楽しみにしています。

[Res: 39396] Re: 壊れかけの絆E  投稿日:2009/02/14 (土) 23:39
私はこっそりと音を立てぬようにバスルームに近付き、耳を凝らせました。
【バシャッ‥ッ‥バシャッ‥チャポッ‥ 】

高音でエコーの掛かったような音が響いていました。

【大丈夫だな… 】

私は安心してリビングに戻ろうとしました。

その時、脱衣籠の中にあった妻の脱ぎたてのブルーカラーのショーツが目に入りました。

土曜日以前の私ならば、例え妻のそれを目にしても興味を示す事など無かったでしょう。

しかし今となっては全てが疑惑へ繋がる材料であり興味となってしまっていました。

私は気配を消しながら妻のショーツを脱衣籠から取り出しました。

妻にしては比較的珍しい色目であり、デザインも切れ込みがやや深いタイプの物でした。

私は裏返してクロッチ部分を確認しました。

【うぅ‥っ…濡れている…】
妻の脱ぎたてのショーツは驚いた事に青地のクロッチ部分を縦長に幅広く濡らしていたのです。

私は驚きの中で恐る恐るその部分に触って見ました。

白身がかった透明の粘り気のある妻の愛液…

そこを触れた私の指に糸を引くように愛液が絡み付いて来ました。

私は躊躇する事なく、そのまだ妻の温もりを感じる部分に鼻面を近付け、深く鼻腔で吸い込みました。

【ズキン‥ッ‥ ムわっっ…っッ…】

あの洗濯機の中にあった妻のショーツとは明らかに違う香り。

あの寝室にあったエロチックな下着に付着していたフェロモン臭に似た香り…。

私はショックでした。

妻は既に明日の交尾の為に牡を迎え入れる牝としての準備を始めていたのでしょう。

嫉妬心で血が上り、一瞬目の前が暗くなってしまいました。

妻がバスタブに浸かっていなければ…妻がそこに居なければ、私は立ちくらみにも似た感覚で倒れていたかも知れません。
【こんな事をしている場合ではない!!
早く妻の携帯を調べなくては!!】

私は音を細く気付かれぬよう深呼吸をして、気持ちを静めながら牝のフェロモンの染み付いたショーツを脱衣籠に戻し、リビングに戻りました。

私はおもむろにリビングに置かれたままの妻のバッグの中からパールホワイトの携帯を取り出しました。
私と同じタイプの色違いの物です。

【フゥ…ゥ…ゥ…】

私は緊張感から微妙に震える指先を叱咤するように強い吐息を吐き出すと同時に妻の携帯を開きました。

[Res: 39396] Re: 壊れかけの絆E 亀ちゃん 投稿日:2009/02/15 (日) 01:07
は、早く続きを!

[Res: 39396] Re: 壊れかけの絆E  投稿日:2009/02/15 (日) 01:40
意を決して妻の携帯を開いた私。

何と待受画像には驚いた事に私と並んで写る妻の写真…。

何か私は気勢を削がれた気持ちになりました。

送受信メールを調べようとプッシュボタンを押ました。

【妻がバスルームから出て来るまでに見つけなくては!! 】

焦る気持ちを抑えながらひたすら浮気の証拠を捜す私。

しかし…見れど探せど何一つ怪しい物証は出て来ない…。

【何故だ…何故? 】

業務に関連する多数のメール…

送受信の先は様々…

しかし何の疑惑も湧かない通常の内容。

友人関係のメールのやり取りにも不信は無い。

でも何か変だ…

奇妙な違和感。

無い… 無いのです…

統括部長の澤田氏からの業務関連のメールも勿論通常のメールも。

私は通話発信履歴、着信履歴も調べて見ました。

ここにも澤田氏からの物が一切無い…。

いくら何でも不自然過ぎないだろうか?

私は閃く物を感じ携帯のアドレス帳を調べて見ました。

サ行…サ行… 何故無いんだ?澤田氏の名前が…

統括部長でも部長でも調べて見たのですが登録がありません。

【シークレット機能か?】
もし妻が澤田氏をシークレットで登録していたなら、もうこれは流石に私にはどうにも出来ない…。
私は妻の携帯から情報を引き出す事を諦めて、置き時計の時間を確認し、バスルームから漏れて来る音に聞き耳を立てながら、何でも良い…どんな小さな物でも良い…そんな気持ちで妻のバッグの中の潜むかも知れない可能性を探しました。

[Res: 39396] Re: 壊れかけの絆E  投稿日:2009/02/15 (日) 02:51
妻の携帯からの情報を探る事を断念した私は、どんな小さな可能性でもと、バッグの中を探しました。

ビジネス手帳… 名刺入れ… 財布…。

しかしラブホテルのサービス券すら出て来ません。
【何も出て来ないとは、一体どうゆう事なんだ…。】

私は、頭に血が上り、額から首、更には背中までも気持ち悪い汗が吹き出てグッショリと濡れていました。

【もうダメか…徒労に終わったのか… 】

そんな風に考えて諦めかけた時、バッグの内側に隠しポケットのような物がある事を発見しました。
私はそのポケットのファスナーを開き、中を確認しました。

するとアルミニウム製と思われる銀色の名刺サイズより一回り大きい薄型のケース状の物を見つけました。

【何なんだコレは?…】
私はそれを取り出してケースを開けようとしました。

しかしどのような仕組みになっているのか上手く開ける事が出来ません。
私は焦りから掌まで汗で濡れています。

ヌルヌルになった左右の手で、まるで揃える事の出来ないルービックキューブでも解いているように【あーでも無い… こうでも無い… 】と弄っていると、ヌルヌルになった掌が滑り、どんな事になったか解らないままにその薄型のアルミニウム製のケースの蓋がスライドしてせり上がるような感じで開きました。

それと同時にバスルームから【ガタッ…ガタッ‥ッ…】と、物音が聞こえて来ました。

【ヤバい!! 妻がバスルームから出て来る!!】

私は慌ててテーブルの上にあったダスターで妻のバッグから取り出した物を一つ一つ拭きながら、中に戻して行きました。
携帯… 名刺入れ … 財布… そして今しがた見つけた薄型のアルミニウム製のケース。

私はバッグの内側の隠しポケットに薄型のアルミニウム製のケースを戻す為に、スライドして開いた蓋を再び元の状態に戻して、気付かれぬように丁寧に納めてファスナーを閉めました。

その時にチラッっとケースの中身が見えたのですが、慌てた私にはじっくりと、それが何かを確認する余裕などありません。

それが何なのかは、私には良く分かりませんでした。

それは規則正しくシート状の物に並べられた、ピンク色の小さい錠剤のような物でした。

[Res: 39396] Re: 壊れかけの絆E hoshi 投稿日:2009/02/15 (日) 04:03
叶さん、ピルですね、続き楽しみにしています。