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[Res: 39396] Re: 壊れかけの絆E  投稿日:2009/02/15 (日) 04:05
【ガチャッ…ッ…バタン…… 】

『あぁ〜気持ち良かった…いいお風呂でした。』
妻は、色白な肌を薄桃色に艶っぽく上気させ、肩まで伸びた髪を一纏めに束ね、掌をパタパタと、うちわのようにして自分の顔に緩やかな風を送っている。

『そうかいい風呂なら良かった… どうだったプレゼントの使い心地は?』

『うん。凄くいい感じ…あなた…本当にありがとう…』と私の後ろ側から肩口に手を回し甘えるようにしな垂れかかる妻。
入浴剤なのか?、それとも、シャンプーの香りなのだろうか?…

甘い香りが鼻腔をくすぐる。

『あなた…汗凄いわよ…お湯そのままだから入って来たら? 』

確かに私は、先程の宝探しで汗だくだった。

『あぁ…そうさせて貰うよ…』

私はバスルームに向かった。

妻の残り湯は甘い香りに包まれていました。

私はバスタブに浸かりながら思案に暮れていました。
明らかに不自然な携帯の中身。

澤田統括部長のデータが全く無いとは。

メールは疎か通話記録すら無いなんて…。

職務の流れから意っても有り得ない筈。

そして、妻のバッグの中にあった、あのアルミニウム製の薄型の小さなケース…。
【何だったんだろう?
あれは薬か? 】

考えても、考えても答えの出ない時間が流れた。
【ガタッ…ガチャッ…ガチャッ… 】

『あなた…大丈夫?
あまり長風呂だとのぼせてしまうわよ…』

妻が長湯する私を心配して見に来たようだ。

『大丈夫だよ…今から上がる… 』

バスタブから出て脱衣所で体を拭いていると、傍らに備え付けられている洗濯機が静かに回されていました。

脱衣籠からは既に、妻の温もりと発情の兆しである牝の印しを残したブルーカラーのショーツは無くなっていました…。

私は、長風呂でのぼせる程に温まっていた体が一気に冷えて行くような感覚に襲われ、体だけでは無く、心までも冷えてしまうようでした。

【明日こそ核心に迫ってやる】

私は固く決意していました。