過去ログ[103] |
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[Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/21 (木) 15:09 音も無く、微かな空気の流れで玄関のドアが開いたのかわ分かった。そこには少しだけ見慣れない服装の由江が恥ずかしそうに笑いながら立っていた。以前はフンワリしたミニスカートにカットソー、たまに可愛い帽子を被る、みたいな恰好を好んでしていた由江だが、この時はかなりはっきりと身体の線が出る服装だった。彼氏の趣味なんだろう……
部屋に入り、立ったままキョロキョロする由江をソファに座らせた。 「思った通り、小綺麗にしてるね、石橋さん」 「はは、物がないだけだよ。なんか久しぶりだから緊張するわ」 「私も(笑)」 「なんか雰囲気変わったよね。大人っぽくなったというか。彼氏の趣味だろ(笑)」 由江は微に頷くと恥ずかしそうに下を向いた。 「その彼氏の事?相談って」 「へへへ、ズバリ言うね……」 「何となく分かるよ、顔見れば」 「やっぱ石橋さんは大人だな〜」 すると彼女の携帯が鳴った。携帯をチラ見して、そのまま放置する由江。 「電話出ろよ。俺あっちいってるから」 「ううん、いいの」 「彼氏でしょ?ずっと鳴ってるよ。出なって」 少し考える由江。そのまま止まるのを待っているかのよう。 でもいつまで経っても鳴り止まず、私に一言言って壁の方を向いて電話に出た。 私は気にかからない様に、辛うじて分離された台所に行って飲み物を準備した。 でも狭い部屋、嫌でも由江の声が聞こえてくる。 「うん…うん、そう。カキョウだから、…うん……はいはい、分かったから。後で電話するらね、うん、はーい、じゃね」 ほんの数十秒で会話が終わったが、電話で喋る由江は俺の知らない由江だった。 「ごめん、聞こえちゃったけどさ、結構強いね。ひょっとして、彼氏って年下?」 「同い年だよ」 私が知っている由江は、天真爛漫で甘えん坊。でもこの電話の時は、姉さん女房的で、はっきり意思表示する強い女、みたいな印象だった。 私と付き合ってる時は、私が二回り近い年上だったから甘えていただけなのかもしれない。 彼女の意外な一面が見れたような気がした。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ さど 投稿日:2012/06/21 (木) 15:53 いよいよ佳境(カキョウ)に入ってきたようですね(^^;)。
彼氏の趣味は身体の線が出る服装・・・もしや彼氏の性癖は・・・期待してます。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/22 (金) 12:44 次第に以前付き合っていた時のように取り留めのない話をしていたが、肝心の相談事は一向に出てこない。
30分程経過した頃に話を振ってみた。 「相談って、何?」 「あ、うん……」 「て言うか、あんま悩んでるようには見えないよ?(笑)」 「ごめん、分かっちゃった?」 「だって凄くいい笑顔してるよ。彼氏とも上手くいってます、みたいな(笑)」 「ははは……」 彼氏の話をすると少しだけ俯く由江。何かを考えているようではあった。それが分かってて上記のような話を振ったのだが。この時点で私にスケベ心があったのは間違いない。 でも、それを上回る理性もあった。 「そう言えばさ、合鍵返してなかったよね。これ、はい。有難うな」 私はそう言って彼女に合鍵を差し出した。 「あ、いいこれ。石橋さんが持ってて」 「いや、おかしいでしょ。何の関係もないおっさんが鍵持ってるって(笑)」 「……何の関係もないって……やめて、そういう言い方」 「え?て言うか…俺持ってても……」 「ご飯に困った時とかさ、ワイシャツの襟の汚れ取れない時とかさ、私頼ってきてよ」 「いやいや、そういうわけにはいかないだろ。彼氏に怒られちゃうし」 「ふふふ、そうだよね……ゴメンね、変な事言って」 そう言うとサッと立ち上がり、玄関に向かった。 「押し掛けてゴメンね。重いよね、本当に。帰ります」 そのままバタバタと出て行ってしまった。結局何しに来たのか分からないまま。 場所が場所だけに、追いかける事も出来ずに唖然としていると、手には返しそびれた合鍵が。 すぐに携帯に電話した。合鍵忘れてるよって。 「だからいいよって。石橋さん、こっそりもう一つスペアー作ってたら意味ないし(笑)」 「そんな事はしてないけど」 「分かってるよ。でもいい。夜這いしに来てもいいよ〜」 でプツッと切れた。 そしてその三日後、大きく運命が動く事になる。 続きは映画で!……と言うのは冗談です…… [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ さど 投稿日:2012/06/22 (金) 13:58 映画(映像)で観れるならぜひ観たいものですね(^^)。
50過ぎのおっさんですが想像して股間が膨張してます(^^;)。 続きを期待してます、もちろん仕事に差し障りの無い範囲でよろしくお願いいたいます。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ いち 投稿日:2012/06/23 (土) 21:36 引き込まれるな〜。早く続きが知りたいです
[Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/24 (日) 00:57 ペースかわ遅くてすみません。
私が約20年振りの一人暮らしを始めた頃の話です。 そして、私はまだこの社宅に住み続けています……時系列でお話し出来ればと思いますが、なにぶんスピード遅くて。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/24 (日) 01:00 同僚と飲んだ帰り、ほろ酔いの私は数ヶ月ぶりに由江の家に向かった。酔って気が大きくなっていた事もあるが、やはり自分としてはキッチリと合鍵を返そうと思っていたから。じゃないと、本当に夜這いしそうだと思ったし、いい加減区切りを付けないと、というのがあったから。
社宅の一つ前の駅で降りて由江の部屋に繋がる坂道を登って行った。僅か数ヶ月前なのに懐かしい風景。楽しかった当時が思い出され、知らず知らずのうちにニヤついていたと思う…… 一階にある彼女の部屋の前に着いた時、思わず以前のようにインターホンを押しそうになった。時間が時間だけに、由江は寝ているかもしれない。 私はポストにそっと鍵を入れようとした。 と、その時……微かに由江の声が聞こえた。ポストを少し開けた時に中から聞こえたのだ。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/24 (日) 01:04 まだ起きてるのか?私はそっとドアに手を掛けてみると、鍵が掛かっていない。
性欲が理性を上回ろうとしていたのかもしれない。本当に夜這いをかけようと思ってしまっていたのかもしれない。 ゆっくりと玄関のドアを開け、真っ暗な玄関に入ってしまった。 やっぱり寝ているのか?俺は何をしようとしているんだ……酔いが冷めるに連れ、再び理性が現実に私を引き戻そうとした。 なのに…… 「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」 一瞬でそれがセックスの時の女性の声だと分かった。 足が竦んだ。動揺と緊張で心臓が飛び出しそうな程だった。 暗闇に次第に目が慣れてくると、玄関の廊下と、10畳少々はある比較的広めのワンルームを仕切る扉のガラス窓から向こうが見えた。 ぼんやりと薄暗い部屋の中で蠢く肌色二体。 目を凝らすと、ベッドの上で正常位で重なる男女の下半身だけが見えた。 大きく開いた両脚の間で跳ねるように躍動する男の尻。 「あっ!あっ!あっ!凄い!やだっ!凄いっ!あんっ!あんっ!あんっ!」 女の喘ぐ声を不思議な気持ちで聞いていた。由江の声だと言えばそうなのだが、私が以前聞いていたそれとは少し違うような気がしたから。 今聞こえている声は、何というか、本当に気持ち良さそうで、遠慮なく心から開放されているような感じ。私との時のような、どこが自制?恥ずかしがる?ようなものとは違った。 間もなく由江の声が大きく高まって行き、果てた。 そして、その後すぐに男の尻がバネ仕掛けのように信じられないスピードで上下したかと思うと、ピタリと動かなくなった。 その男の下半身に、ゆっくりと女が両脚を巻き付かせていく光景を見ながら、わたしはそっと外へ出た。 もう見ていられなかった。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/24 (日) 13:50 私は社宅までの道程、「普通のどこにでもいる若いカップルじゃないか。これでいいんだ。これで」と心の中で呪文のように呟いていた。
でも、灯りのない静かな部屋に一人になると、どうしようも無い程の寂寥感が襲ってきた。 この鬱になる程の寂しさは翌日まで続き、午前中は殆ど仕事が手に付かなかった。 そして昼休み、私が取った行動は、それまでの私の決意とな裏腹なものだった。 「今夜、由江の部屋に行きたい」 私は一言だけメールを入れた。 送信ボタンを押した後、少しだけ気持ちが整理できたような気がした。 彼女の部屋に行って何をしたいのか、その時点では明確な答えはなく、ただ由江の顔が見たい、それだけだった。 彼女からの返信は早かった。 「どしたの〜?なんか嬉しいかも。ご飯用意しとくね!」 可愛くて仕方なかった。私は仕事を六時には切り上げ、はやる気持ちを抑えて由江の部屋に向かった。 懐かしい坂道を小走りで駆け上がり、彼女の部屋のインターホンを押す。 「鍵開いてるよ。ちょっと待ってね」 彼女の言葉が終わる前に私はドアを明けて中に入って行った。 すると目の前に駆け寄ってくる由江が…… 私は無意識の内に彼女を強く抱きしめていた。由江の甘い香りに包まれて、私は安堵の気持ち、そして下半身に血が流れ込むのを確かに感じていた。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ いち 投稿日:2012/06/24 (日) 23:36 更新ありがとうございます。ご自身のペースで構いませんので、最後までお願いします。
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