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[Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/25 (月) 20:23 私は社宅までの道程、「普通のどこにでもいる若いカップルじゃないか。これでいいんだ。これで」と心の中で呪文のように呟いていた。
でも、灯りのない静かな部屋に一人になると、どうしようも無い程の寂寥感が襲ってきた。 この鬱になる程の寂しさは翌日まで続き、午前中は殆ど仕事が手に付かなかった。 そして昼休み、私が取った行動は、それまでの私の決意とな裏腹なものだった。 「今夜、由江の部屋に行きたい」 私は一言だけメールを入れた。 送信ボタンを押した後、少しだけ気持ちが整理できたような気がした。 彼女の部屋に行って何をしたいのか、その時点では明確な欲望はなく、ただ由江の顔が見たい、それだけだった。 彼女からの返信は早かった。 「どしたの〜?なんか嬉しいかも。ご飯用意しとくね!」 可愛くて仕方なかった。私は仕事を六時には切り上げ、はやる気持ちを抑えて由江の部屋に向かった。 懐かしい坂道を小走りで駆け上がり、彼女の部屋のインターホンを押す。 「鍵開いてるよ。ちょっと待ってね」 彼女の言葉が終わる前に私はドアを開けて中に入って行った。 すると目の前に駆け寄ってくる由江が…… 私は無意識の内に彼女を強く抱きしめていた。由江の甘い香りに包まれて、私は安堵の気持ち、そして下半身に血が流れ込むのを確かに感じていた。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/28 (木) 11:56 総務会議
彼女は両腕を戸惑いながら私の背中に回してきた。 「石橋さん、どしたの?何かあった?」 優しく問い掛ける由江。私は無言のまま強く抱き締め、甘い香りを堪能していた。 「私、彼氏いるんだよ」 「…………」 彼女の耳に軽く口づけすると、一瞬ガクッと膝が落ちそうになっていた。 彼女の潤んだ瞳を見たら止まらなかった。 貪るようにキス。 彼女の舌が私の口中深く侵入してきた。こんな激しいキスを由江はしていただろうか……彼氏の趣味? 彼女の舌は下品な程に私の中で蠢き、吸い、そして唾液を交換しあった。 そこからはお互い服を毟り取るように脱がせ、獣のように交わった。 入れる直前で躊躇すると、「大丈夫だから……そのまま……」と囁く由江に促されるまま、わたしは二度も彼女の奥に射精した。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/29 (金) 12:28 殆ど休まずに二回セックス、その間二人とも何も話さなかった。一向セックスの卑猥な音と彼女の喘ぎ声。
肩で息をする彼女を見て、次第に避妊しなかった事に対する罪悪感が襲ってきた。 しかし、彼女は私の表情を見て察したのか、クスッと笑いながら一言言った。 「私、飲んでるから大丈夫だよ」 ピルの事だった。私は驚きつつも、その理由を聞いてまた驚いた。 「石橋さんと別れてから……ずっと安定しなくって。石橋さんのせいだよ(笑)」 私と別れてから体調がくずれ、生理不順で大変だったとの事。 言葉が見つからずにいると、彼女は立ち上がって「ご飯もうすぐ出来るとこだったのに」と言って台所に向かった。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ まくお 投稿日:2012/06/29 (金) 12:39 はじめまして
興奮する中にも何かホッとするような話で、とても気になります^^ 更新楽しみにしてます [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/29 (金) 12:53 Tシャツ一枚とパンツだけで料理する彼女の後ろ姿がいやらし過ぎて、私はそっと後ろから抱き付いた。
何も言わずに黙々とフライパンを揺する由江。 料理が出来上がり、火を消した時に話し掛けた。 「急に押し掛けてごめんな」 「いいよ、別に……て言うか、エッチしちゃったね、私達……」 「うん……ごめん」 「謝らないで。謝りたいのは私が彼氏に対して、だよ」 「………」 「お腹減ってるでしょ?二人で食べよ?」 食べている時の由江は以前の由江そのままだった。無邪気で甘ったれで。唯一違うのは、愛の囁きがないだけだ。以前は私の事を愛してるだの、大好きだの、会っている間はずっと言っていたから。 時間が過ぎて行くに連れ、私は気が気じゃなかった。 「彼氏、そろそろ来るんじゃないの?」 「あ、来ないよ」 「俺が来るから?」 「そう。さすがに面と向かっては無理でしょ(笑)」 「え?…いいの?」 「いくないけど、いい」 決して思い詰める様子でもなく眈々と返答する由江。でも先日いきなり私の部屋に来たのは相談事があったからというのは間違いないはず。 「こないだ俺の部屋に来たの、彼氏の事で相談あったからだろ?」 「うん……まあ……」 「彼氏と喧嘩したとか?」 「いいや、喧嘩なんて一度もした事ないよ」 「じゃあ何だろ……うまく言ってないとか?」 「そんな事ないよ。まあラブラブですよ(笑)」 由江の言いたい事が分からなかった。悩みが無いのが悩み?と、真剣に思ってしまった。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/06/29 (金) 13:12 「そうか……彼氏かっこいいもんな」
「あ……見たんだっけ?」 「うん、あの時スーパーで。背が高くてイケメンだったような」 「あ〜、うん、まあ背は高いかな」 短髪で浅黒く、筋肉質で背が高いと、全くすべてにおいて私の比ではない。ヒールを履いてる身長167cmの彼女が隣にいて凄く絵になっていたのを覚えていた。 「あんな恰好いい奴、そうそう居ないもんな。美男美女で羨ましいよ」私は自虐の意味も込めてそう言いながら力なく笑った。 でも彼女は笑わない。…どころか、表情を一切変えずに洗い物を始めた。 私は手伝おうかと申し出たものの断られ、そして手際良く洗い物を済ませた彼女にコーヒーを出された。 何となく表情が固い由江。やはり彼氏との間で何かあるのだろうか? 「上手く行ってるなら言う事なしだね」 「…………」 俯き加減にコーヒーを飲む由江。重い空気が立ち込め始める。 私はわざと明るく振舞った。 すると由江は私の目を睨みつけるようにすると、いきなりまくし立てた。 「石橋さんは何しにここに来たの?」 「え?どした、急に」 「なんで?セックスしたいから来たの?」 「何言ってんの?」 「女だったら誰でもいいんでしょ?」 彼女の顔は硬直、目には涙が溢れそうになっていた。 「私はね、石橋さんが和と付き合ってみろって言うからそうしただけ。私の事が重荷だって分かったから別れたんだよ。でも全然納得なんかしていない」 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ さど 投稿日:2012/06/29 (金) 14:35 女心は複雑な上に恐い・・・続きを期待してます。
[Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/07/01 (日) 12:54 私は言葉が出なかった。こんなに自己主張する由江は始めてだった。
「ごめんな……俺、何やってんだろうね」 「そうじゃない……」 私は彼氏がいるのにも関わらず彼女の部屋を訪れて、そしてこんな事をしてしまっている事に対して謝ったつもりだが、由江の怒りは収まらなかった。 「私ね、本当は今日バイトだったんだ。でも石橋さんが来るって……来てくれるって言うから…」 「え?でも由江は彼氏と……」 「うん、和君の事は好き。だけど……私……分かんない……」 結果として浮気をしてしまった彼女は罪悪感から泣き出してしまった。 私は彼女よりも二回り近く年上なのに、自分がした事の愚かさを詫びた。 彼女は泣きながらうんうんと頷き、「でも私も悪いから」と言って俯いていた。 すると彼女のメールの着信音。一通り読むとそのまま携帯のスイッチを切って立ち上がり、食事の支度をし始めた。 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/07/01 (日) 13:09 「せっかくだから食べてって」という彼女に涙は無く、務めて明るくしようと振舞っていた。その幼気な表情が私の男心をくすぐり、ご飯を食べ終えた後、彼女に正直に打ち明けた。
「昨日さ、やっぱり鍵返さなきゃと思って、実はここに来たんだよ」 一瞬固まる由江。 「何時頃?」 「ごめん、結構遅かった」 「私、居た?」 「居た…って言うか、11時は余裕で過ぎてたからさ……彼氏一緒だったみたいね」 彼女は真っ赤になりながら俯いた。 「ごめん、はっきり言うけど、由江が抱かれているの見て、俺混乱しちゃった」 「…………」 「社宅に戻っても落ち着かなくて……俺、彼氏に嫉妬してたんだと思う。何をしてんだろうね、俺は……」 彼女はパッと顔を上げて私を大きな瞳で見つめた。 「どういう、こと?」 「どういうことって……そういう事。まだケジメつけられてないんだよ、俺は。情けないよね」 「私の事……」 「うん。二人のセックス見て嫉妬でおかしくなりそうだったけど、凄く興奮もした。大事な子が他の男に抱かれていると思うとさ、変な性癖だよね」 「私、大事な子?……なの?」 「……うん……だから今日お前の部屋に行きたいと思った。」 [Res: 79033] Re: 寝とりと寝取られ 石橋 投稿日:2012/07/01 (日) 13:14 彼女は何も言わずに私の隣に移動してきた。
「さっきのメール、彼氏からだろ?もう帰らなきゃ」 「彼氏今日はもう来ないって」 「そうなんだ……変な事聞くけど、彼氏毎晩来るの?」 「ん〜来たり、私が行ったり、かな」 「じゃあ毎日会ってるんだね」 「そうなる、かな……」 彼女は身体をピッタリと私にくっ付けると、ジッとわたしを見つめてきた。 少しの無言、そしてキス。 彼女は私の耳元で「石橋さんがそう思ってくれてたなんて、私凄く嬉しい」、そう囁いて私の耳に舌を入れてきた。 こんなったらもう止まらない。 四十過ぎの男が二度も射精したにも関わらず、彼女の熱意ある「施し」にも助けられ、三度目のセックスに突入した。 彼女は乱れた。隣に確実に聞こえそうな程声を上げ、私の上で激しく腰をくねらせながら何度もイッていた。 底なし沼に落ちて行くような、気が遠くなるような快感と共に彼女の膣の中に思いっきり射精。彼女の胸に顔を埋めながら「彼女を離したくない」と私は思った。 でも、身支度を整えて彼女の部屋から出る時に私の口から出た言葉は、それとは逆のものだった。 「今日はありがとな。もう困らせないから。来ないようにするよ」 彼女は何も言わずにに俯くと、悲しそうな瞳で微笑むと軽くキスをして私を送り出してくれた。 |