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愛する優子 プロローグ

[1] スレッドオーナー: ダスティ・ローデス :2015/06/21 (日) 17:02 ID:VW5KLxu. No.21172

私が「寝取られ」というものに生まれて初めて取り憑かれたのは約15年前、優子と結婚してから、

5年目頃だったと思う。出張先で何の気なしに入った古本屋で目にした「交際誌」を立ち読みして

瞠目してしまったことに端を発する。あの新鮮な感動と新鮮な欲情は凄いものだった。

立ち読みだけでは当然満足出来ない。二種類の交際誌を購入し、帰宅してもこっそり読んでは異常

なまでに興奮し、何度もオナニーしたのを今でも鮮明に思い出すことが出来る。

30代に入ってからの狂態である。


夫公認で他の男性に身を任せる妻・・・。もし我が妻・優子がそんなことになったら?

妄想は興奮を呼び、どうにも我慢出来ない状態にまで昂ぶってしまうのに時間はかからなかった。

ある日のSEXの最中「いま優子を抱いてるのは違う男と思ってごらん」と言ってしまったのだ。

佳境に入りつつあったSEXはやはり、ものの見事に中断してしまった。

「そう言うことを言われたら冷めちゃうんだけど!」

「ごめん、優子興奮しないかな?って思ってさ・・・。」

「長い付き合いなのにまだ分かってないかな?わたしMッ気ぜんぜんないから!」

「うん、分かってる。そういうの想像して俺が興奮してた」

「マンネリ?それともそういう性癖に目覚めっちゃった?とにかくそういうのイヤよ!」

(けんもほろろ)とは正にこの時の優子の反応だった。


私たち家族は中国地方の某都市に暮している。

現在夫の私は47歳。妻の優子は43歳、そして一人娘がもう19歳になる三人家族である。

小さな建築系のデザイン事務所の私が社長、優子が専務。従業員はゼロという零細企業だ。

とは言うものの私は設計やデザイン業務が納期に間に合うようにデスクに噛り付いているだけ。

そのほか一切の切り盛りは交渉も経理も何もかも専務である優子が仕切っている状況であり、

しかもその上に今までは子育てもあったのだから、実はゼンゼン私は頭が上がらないのである。

考えてみれば、初めて「他の男性とSEXしないか」と口走った15年前と言えば、

娘はまだ幼稚園。そして独立して事務所を立ち上げてまだ2年にも満たない頃だった。

母として、駆け出しの経営者の妻として、優子が最も苦労し、駆けずり回っていた時期である。

変態夫の阿呆な要求に(けんもほろろ)であったのは当たり前だった。


それからは私も我慢してそんな事を言うことはなかったし、もちろん仕事も一生懸命頑張った。

愛する娘も健康にすくすくと成長してくれたし、事務所の経営もなんとか順調な軌道に乗せられた。

これすべて優子のお陰だ。「明るくてしっかり者。あそこは奥さんでもっている。怒らせたら怖い」

世間の優子に対するこんな評判は正にその通りなのである。

こんな事ばかり書いていると色気の欠片もない「肝っ玉かあさん」を想像されてしまうかも知れない。

しかし決してそうではなく、夜の方も情熱的で献身的な面もあるのだ。

長年の阿吽の呼吸で「今晩しよう」というその夜は、下着もセクシーなデザインを選びエッチになる。

本当に言うことなしの妻であり、母であり、仕事のパートナーなのである。


そんな人も羨むような人生であるにも関わらずだ。

やはり消えない、消すことの出来ない「寝取られ願望」に阿呆な私はずっと悶々としていた。

そして15年前に拒否された数年後に出会ったのが「妻と勃起した男たち」だった。

最初は見るだけ、読むだけで我慢していた。その内容と優子を重ね合わせて興奮していた。

夫以外の男性と交わる女神の如き奥様たちの写真を見て、その奥様を優子と思うようにするのだ。

そしてオナニーをしたり、私が他の男性になったつもりで優子とSEXしたりもした。

優子が新しい下着を買ったのを知ると必ず身に着けて貰い誉めそやし、そしてSEXに持ち込んだ。

いやそれだけでは飽き足らず「頼む!写真に撮らせてくれ!オカズにする!」と頼み込みもした。

「オカズ?なに!?わたしの写真でオナニーなの?喜んでイイの?悲しいことなの?」

娘が中学・高校と成長するにしたがって、その頻度は下がったけれど「下着姿撮影」は続けていた。

そして何度かその写真を「妻と勃起した男たち」に投稿した。もちろん優子には秘密で。

何人もの方が優子のヌードにコメントを呉れたことに、どれだけ興奮させて頂いたことであろうか。


去年の春、娘が京都の大学に入学し優子と夫婦水入らずの生活となった。

忙しい仕事に追い捲られながら、今も明るく元気な優子に助けられながら楽しい毎日である。

40を過ぎて少し太った優子。身長は158cm、体重はきっと55kgに到達しているだろう。

それを見て貧乳の娘が羨ましがっている「自称Dカップ」の胸はあまり垂れることもなく健在。

暑がりで滅多にストッキングを履かない足は細く形も良い。(うん!まだまだイケルぞ優子!)

心の中でそう叫びながら、頭の先から足の先まで舐めるように凝視しつつ妄想するしかないのだ。

(あぁ〜、一度でイイから他の男性とSEXさせたい)

この五体に沁み付いた「寝取られ願望」はどうしても消すことが出来ないまま現在まで来てしまった。


今年のGW、小遣いをせびりに帰省していた娘が京都に戻ってまた二人だけになった夜。

ワインを飲み、優子の作った料理を楽しんでいた。ほろ酔いの心地良さにトロンとしていた時だ。

「ねぇ、最近はわたしのヌードとか投稿してないんだね」と優子が切り出した。

「えっ?なにが?何のこと??」私は完全に周章狼狽してた。

「知ってたんだよ。妻と勃起した男たちとかいうサイトにたまに投稿してたよね」

「・・・・・。」絶句してしまうしかない私の気持ちを察して欲しい。

「何年も何年も前から知ってた・・・。まぁ顔出ししてないし黙認してたけどね」

「ス、スマン。。。もうしないよ」

「写真もだけどコメントの返事とかが変態だよねぇ〜。他の人とさせたいんだねぇ〜今も・・・。」

「優子怒ってないのか?ああいうの見て興奮したとか?」

「バカ!興奮しないよ!!わたしはMッ気ないんだってば!!」

「ス、スマン。。。」

「謝んなくてイイよ。わたしもパパに秘密あるもん。。。」

「え!?秘密??まさか優子!!」

「正直言って浮気しかかったことある。。。黙っててゴメン」

「浮気しかかった??結局してないのか??」

「したのと同じよ、精神的にはね。ゴメン!」

「あの・・・どういうことかな?いつ頃のことなのかな?」

「若い頃、はじめてパパが他の男とSEXしないか?って言ったでしょ。あれから暫くして」

「えっ!そんな前なのか?てゆうか詳しく聞かせてくれよ!」

「ほら、今でもだけど時々パパの代わりにわたし出張行くじゃない。東京とか大阪とか」

「うん、うん、そうか!出張先でか!」もう私は完全に興奮してしまっていた・・・。

「落ち着いて!そうよ。パパにあんなこと言われた1ヵ月くらい後かな、東京出張あったのね」

「・・・・・。」

「その夜にホテルのBARで一人で飲んでたら声をかけられて。。。お決まりのパターンだね」

「マジで・・・?」

「その人とは初めて会ったんじゃなくてね、当時はいつも東京では○○ホテルって決めてたでしょ」

「・・・・・。」

「あのホテルのBARは本当に素敵だから毎回絶対に行ってたし、パパとも行ったことあるでしょ」

「・・・・・。」私の喉はカラカラになっていた。思わずワインを一気に飲んでしまっていた。

「その人はねホテルの一室をオフィス代わりに契約してたみたい。毎回BARに居たからね。パパの事も覚えてたし」

「じゃあ何度か一緒に飲んだりしてたのか?」

「ううん、ズッと会釈程度だったの。お話したことなんてなかった。」

「どんな人なんだ?年は幾つくらい?タイプだったのか?」

「そんなに焦って聞かないでよ、昔の事なんだよ。そうだね10歳くらいは年上だったと思う。素敵な人だった」

「・・・・・。」

「わたしカウンターに座ってたからね、その人が隣に座って来て暫く色んなお話しをしてた」

「厚かましい人だよなぁ〜!」

「そんなことないよ。紳士だったよ。優しくて上品で。これがロマンスグレーなんだなぁって感心したもん」

「それで?それで!」

「それでぇ。。。僕の部屋にお出でになりませんか?って言うから。。。少し迷ったけど。。。頷いたの」

「えぇ。。。じゃぁその時点で優子は覚悟してたんだよな!初めての浮気の覚悟を!え?初めてだよな!?」

「バカ!初めてだよ!そう、覚悟したのは事実」

「なんで?そんなに素敵な人だったのか?前から気になってたとかか?」

「気になってないよ!でもパパに変なこと言われてね、あの瞬間になんかガックリ来ちゃってたの」

「ガックリ??」

「うん、それまで一生懸命パパのため娘のためって頑張ってたつもりだったし、それが満足だったし凄く幸せだったし」

「・・・・・。」

「でもまだまだこれからだし、もっと頑張らなきゃって思ってたら、他の人とSEXしてくれって言われて。。。」

「・・・・・。」

「なんか自分自身が馬鹿みたいに感じちゃって。。。言い訳にならない理屈なんだけどね。。。」

「そ、それで。。。」

「仕返しっていうのでもないのよ、パパは浮気したわけじゃないからね。」

「そりゃまぁ、そうだけど」

「そんなに他の男性とさせたいんだったら、お望み通りにしてやる!でも教えてあげない!みたいな気持ちだった」

「オ、オレ謝らないとかな。。。」

「イイっつうの!それで一緒にBARを出たの。覚悟してたよホントに。。。だけどムリだった」

「ムリだった?なんで?」

「あんなに紳士だった人がエレベーターに乗った途端に豹変するんだよ、ビックリだった」

「ど、どんなふうに??」

「いきなりキスしてきて胸揉んで、スカートに手突っ込んで来るし。。。」

「ゴクッ。。。。」生唾を飲んでしまった様子がきっと優子にも伝わったろう・・・。

「まだイヤだ!って抵抗してなんとか鎮めた。でも部屋へ入った瞬間にもう止まらないんだよ」

「部屋には入ったんだ!その男の部屋に付いて入ったんだ!?」

「うん、でもイキナリまた抱き付いて来て、その気なんだろ?とか風呂入らなくてもいいだろ?とか言って押し倒すの」

ここまで聞いて私の興奮は醒め始める。(そんなやり方じゃダメだ優子は・・・)と思ったからだ。

前述の通り、優子には全くMッ気がない。

付き合い初めには私も「どこに入れて欲しいの?」とか「どこが気持ちいいの?」とかその最中に囁

きかけてみたりして、興奮させようとしたが、かえって冷めてしまうから参ったものだった。

一度なんてシャレで緊縛用ロープを用意していたら怒ってラブホテルからサッサと帰ってしまったこともあった。

だからと言ってSッ気があるのかと言うと、それも一切ない。ベッドでは献身的なのである。

フェラは濃密で貪欲。精飲も厭わないし、顔射にも対応する。どんな体位もOKだし、NB・NPも時には受け入れる。

但し、SEXの場面でも仕事の場面でも、家族の間でも「上から目線」で物を言われるとスイッチが入ってしまうのだ。

「フェラしたいんだろ?」と言われたら絶対にしない。「顔にかけてほしいか?」などと言おうものなら大変なことになる。

仕事上でもまだまだ「女と思って」軽んじて来る相手は多い。そんな相手に優子は絶対に一歩も退かない。

私はそういう優子の最も重要な「コア」の部分を熟知しているので(こりゃいかん!)と思ったのである。

「なんかそれで一気にイヤになっちゃてね、その人弾き飛ばしてサッサと部屋を出て行ったの。チャン、チャン!」

「それだったら謝ることないよ、未遂なんだから。。。ははは。。。」

「だけどパパに内緒で浮気しようとしたんだよ。何処の誰かも分からない人とSEXしようとしたんだよ」

「そりゃまぁそうだけど、結局してないし、昔の事だし、元はと言えば俺が変な事言ったからだし。。。」

「ごめんねパパ。パパは優しいね。でも今の私の話聞いててパパ、怒るより悲しむより、興奮してたよね?」

もちろん優子の言うことは図星である。「う。。。うん。。。正直前半はメッチャ興奮してた」

「だよね。。。あのねパパ、申し訳ないと思ったんだけどね、私時々パパのPCチェックしてたの」

「そうなんだ。。。」

「そんなにしょっちゅうじゃないよ。でも10年以上時々チェックさせてもらってた」

「そんなに?10年もずっと?」

「パパ。。。ズッとあのサイト見続けてるよね。私の写真投稿してる頃なんてメールのやり取りまでしてたし」

「・・・・・。」恥ずかしいのと面目ないのとで顔から火を噴きそうだった。

「パパって本当に私を他の男性とSEXさせたいんだなぁ〜って10年かけてマジで理解出来た気がするわ」

「すまない。。。でもなんで?それと今日の話はなんで?」

「最後に確認したかったの。昔の話だったけど、未遂の話だったけどやっぱりパパ怒らなかった。興奮してた。」
「それも凄い形相で興奮してたよ。あんなに興奮してるパパ初めて見たもん。無意識にあそこ触ってたし。。。」

確かに勃起していた。すけべ汁で下着も濡れている。しかし自分で触っていたとは気付いていなかった。

「普通の人は怒るとか悲しむとかするのよ!パパって未遂で終わって残念がってるでしょ? 笑」

「俺が変態でもうあいそが尽きたか?イヤになっちゃったか?それでもしょうがないけど・・・。」

「そんなことないよ。パパのこと嫌いになんてなるわけないじゃない」

「優子、まさかそれから吹っ切れちゃって誰かと浮気したりしてたのか?」

「してない!してない!それからは誓って誰とも何もないからね、それは信用してね」

「わかった信じる!でもなんか本当に申し訳ないっていうか。。。。恥ずかしいっていうか」

「ちがうの!申し訳ないのはこれから私なの、聞いてくれる?」

「これから?」

「パパ、わたし最近好きな人が出来ちゃったの。パパに許してもらえたらその人とお付き合いしてみたいの!」


                                                   【続く】


[2] Re: 愛する優子 プロローグ  kei :2015/06/22 (月) 12:43 ID:QY9uM7/o No.21176
えっ、凄い展開ですね〜。
でも、凄く興奮しているパパさんじゃ無いでしょうか?
でも、優子さんパパのこと今はどう思っているんでしょうか?
最初はパパさんが絶対と思ってても、次第に心がその方に移っていくのかも?
そんな事信じたく無いですが、その後の展開を待ってますよ〜。


[3] コメントありがとうございます  ダスティ・ローデス :2015/06/22 (月) 18:08 ID:XpdxJHXg No.21180

kei様こんばんは。コメントありがとうございます。

ダラダラと長い文章にお付き合いいただき感謝です。

御心配もしていただいて申し訳ありません。

体験談ではなく2219文庫にしたのは脚色があるからでして。

基本的には事実に基づいているのですがフィクション部分もあるのです。

よろしくお付き合い下さい。


[4] Re: 愛する優子 プロローグ  kei :2015/06/22 (月) 18:56 ID:8UCrTJKA No.21182
はい、わかりました。
これからもよろしくお願いいたします。


[5] Re: 愛する優子 プロローグ  よしはる :2015/06/22 (月) 20:50 ID:t2cu.BZk No.21185
ダスティ・ローデス様

わくわくするお話ですね。
奥様がお付き合いしたい男性とは・・・

更新をよろしくお願いします。


[6] コメントありがとうございます  ダスティ・ローデス :2015/06/23 (火) 10:43 ID:zGmnxkx. No.21192

よしはる様こんにちは。コメントありがとうございます。

前置きが長いと言いましょうか、進展が遅くて申し訳ありません。

そして・・・これからも・・・長くなりそうでして・・・。

よろしくお願い致します。


[7] Re: 愛する優子 プロローグ  ひろ :2015/06/23 (火) 11:16 ID:.BLhcA9E No.21194
なかなかしっかりとした文章で、読みやすくて長文なのを忘れてしまうくらいで…。

プロローグで、ワクワクしてしまいました。
是非、最後までアップしてください !

[8] 愛する優子 プロローグ 2  ダスティ・ローデス :2015/06/23 (火) 11:18 ID:zGmnxkx. No.21195

口から心臓が飛び出しそうになった。確かに今、優子がとんでもないことを口走ったのだ。

「好きな人って?その・・・好きってヤバイじゃないか。遊びじゃないってことだよな!?」

「あ、そうか!むつかしいな。好きって言ってもマジじゃなくて、好感持てるっていうか、生理的に

 ダイジョウブっていうか」

「愛してるとか、心を奪われてるんじゃないんだな?」

「じゃない!じゃない!なんかその人一生懸命わたしなんかに接近して来るのよ。クドいて来るわけ

 じゃないんだけどね、憧れてますとか、尊敬してますとか、相談乗って下さいとかね、そんな言い

 方なんだけどね」

「優子、その人ひょっとして年下じゃないのか?」

「実はそうなんだ。。。33歳だって。まだ独身だけど」

これにはまた驚いた。優子は昔から「一つでも年下はムリ」と言っていたし、実際に付き合ったのは

年上ばかりだ。

「ちょうど10歳下じゃないか!信じられない心境の変化じゃないか!」

「私も年取ったのかなぁ〜??でもなんかいい感じの人なんだよねぇ」

「もうメールの交換とかしてるのか?個人的に会ってるとか、てゆうか何処で知り合ったんだ?」

「○○○○コーポレーションの指定業者さんでね、○○○○っていう会社を自分で立ち上げてるの」

「仕事関係じゃないかよ!展示会場で会うんだ!」

「そうなの、てゆうかまだ展示会場とかでしか会ってないよ、それは信じてよ!」

その若い男性もその男性が出入りしてる大手さんも私の仕事には直接関係はないのだけれど、

見本市みたいなイベントがある時に同じ会場で仕事をする時がある。そこで知り合ったのである。

「まだアドレスとか何も教えてないし、二人で会ったりもしてないからね!ホントに信じてよ!」

「何回も言わなくてもいいって!信じてるに決まってるから。」

ここでいよいよ核心に迫らなければならないと思ったので、優子にこう問いかけた。

「でも相手のアドレスとか携帯番号は聞いてたりするんじゃないか?俺がOKしたら速攻で連絡取れ

 たりしてさ?」

「え。。。。実はそうです。パパの言う通りです。ごめんなさい。。。ダメかな?」


正直メチャクチャ動揺していた。

「最近は私のヌード写真投稿してないね」とイキナリ言い出したのはこの事の布石だったのだ。

結婚してから20年以上になり、歳も40を過ぎた今になってどういう心境の変化なのだろう?

しかも決して本気で好きになったのではないと言う。それではセックスフレンドということなのか?

私の知っている優子ではない。若い男性とSEXのためにだけ付き合うような女ではないと思ってい

た。

しかしだ!私の長年の夢が今まさに叶おうとしているのである。喜ぶべきではないのか!

本来ならば私が相手を見つけて優子にあてがうのが理想である。そういう意味では順序が逆なんだ

が・・・。

ほんの数秒のあいだだったとは思う。しかしその間に私の頭はそういう色んな事を考えてパニクッて

いた。

「だけどさ、大丈夫なのかその彼?信頼出来るのか?おまえのことだから慎重に考えたとは思うけ

 ど。。。どんな感じでおまえがそこまでの気持ちになったんだ?」

「信頼出来ると思う。真面目な人だと思うし、真面目にわたしの事を好きになってるんだと思う」

「自信満々じゃないか。なんでそこまで言えるのかな?後で優子が悲しむことにならないだろう

 な?」

「パパ覚えてない?去年の夏に名古屋の展示会場で場所取りの問題で揉めたことがあったでしょ。
 
 あのとき揉めた相手の会社が晋太郎クンの会社だったの。アッ、彼の名前ね晋太郎って。

 あれって彼の会社が一方的に間違えてたんだけど、職人さん同士が治まらなくなっちゃってさ、

 ちょうどパパも不在だったし、わたしが相手の会社に乗り込んで話しつけて謝らせたでしょ。

 あの時平謝りに謝ってたのが社長の晋太郎クンだったわけよ。」

「あぁ!覚えてるよ!俺が会場に行った時はとっくに終わった問題だったし、あまり気にしなかった

 んだ!だけど若い社長が飛んで来て丁寧に謝るもんだあから、かえってこっちが恐縮したの覚えて

 るよ!」

「そう、あの時の人が晋太郎クン。その事があってから毎日のように顔合わせてたでしょ。

 どうしても色々話すようになってさ、会場でランチ一緒にしたりはしょっちゅうだったのよ。」

「でもあのイベントが終わったあとはどうしたんだよ?」

「ほら、あのイベントってシリーズだったじゃない。名古屋の翌月は大阪で同じことあったじゃん」

「そうか!ということは一ヵ月後に再会したわけだ」

「そうなのよ。それで大阪では逆にお互いが協力して設営したりして助かったりね。でも会場でラン

 チだけだったよ」

「大阪でも何もなかったのかよ!?」

「今でも何もないってば!その頃はわたしもゼンゼンそんな感じ晋太郎クンに持ってなかったしね!

 でも今年の2月になってまた違うイベントで会っちゃって、その時にグッと迫られてね。。。
 
 改めて自分の名刺をわたしに渡すのよ。それに携帯番号とメルアドが書いてあってね・・・。

 よければ僕にも優子さんの携帯番号とか教えてもらえませんか?って言われたの。」

「それでも教えてないのか?なんで?」

「うーん。。。その時に初めて彼に対してドキッとしてしまったからかも・・・。

 ここでスグに教えちゃったらそのままズッと晋太郎クンのことパパに秘密にしてしまうような気が

 して・・・。」

「てゆうことは、なんかそういう予感がしたってことなのか?」

「うん、そうだと思う。今でもあの時スグにメルアドとか教えてたら晋太郎クンととっくにそうなっ

 てたかもしれないって思う。」

「でもそん時からもう3ヶ月だよ、その間どうしてたんだよ?晋太郎クンはジッと待ってたっていう

 のか?」

「そうなの・・・。幾らパパが寝取られ変態だからって、私がホイホイ他の男性と付き合うのって違

 うじゃない、普通はね!」

「寝取られ変態って・・・。まぁ、そうなんだけどさ・・・。」

「でもこの3ヶ月の間にね、イベント会場とか、それとか入札会場とかでは顔合わせるじゃない。そ

 の時に回りに注意しながら一生懸命、真面目に話しかけて来るのよね。

 イベント会場なんかだったらお茶を飲めたり、軽く食事出来たりするでしょ。明らかにわたしのこ

 と待っててくれてたりするの。

 そんな時にやっぱり彼も男なの。わたしの胸とかボディラインとかチラ見したりするのよね。いく

 ら真面目って言ってもね。

 そういう時にわたし、あそこがジュンって来ちゃったの、恥ずかしいんだけど。。。」

「うーん。。。そうかぁ。。。なんかオレの思い描いてた寝取られとは違うんだけど、俺公認てこと

 晋太郎クンに言えるのか?」

「ゴメン!それは言えない!初めて会ってそれから凄く心地良く迫られて、でもほら去年の8月に大

 水害があったじゃない・・・。

 あれで晋太郎クンのお知り合いも被災してね、それからはボランティアにも取り組んだり、ズッと

 被災地関係の仕事してて会えなくてね、

 もちろんその事は最近になって聞いたんだけど、その半年間は優子さんに会えなくてもしょうがな

 いと思って頑張りました!とかさ、そういう風に言われるとグッと来るじゃない、やっぱり。

 そんな真面目な人に夫公認なの!わたしと付き合ってなんて言えないよ」


この自信、いや確信はどこから来るのだろうか?

晋太郎クンはもう間違いなしに自分に首ったけだと思っている。

自分さえその気になりさえすればスグにでもSEXが出来ると自信満々ではないか。

「でも優子、もし晋太郎クンがほんとに真面目な奴でさ、おまえに相談したりしたいだけだったらど

 うするんだよ?」

「あははは!もし彼がわたしに下心がなかったら?それはそれでイイんじゃない?」

「それはそれでって。。。」

「わたしからクドくみたいなことは絶対しないからね。やっぱり女はクドかれなきゃ!」

「そうなんだ。。。分かった。晋太郎クンともしそうなってもイイよ、優子。」

「ホントに!?パパありがとう!!明日にでも早速連絡取ってみるネ!」


遂に、遂に「寝取られ」に向かってスタートしてしまったのだ。もの凄い興奮が私を襲った。

その夜は何度も何度も優子を犯した。いや犯すことが出来た。朝まで何度も何度も・・・。

「パパ凄かったね。今日仕事出来るの?オールでするなんて何十年振り?ホント変態だよね 笑」

朝食を済ませ二人で家を出る。私は事務所へ、優子は「銀行さんに寄ってから行くからね〜」と車を

走らせる。

その様子はいつもとなんら変わらない。しかし私には今朝の優子は眩しいくらいキラキラ輝いて見え

ていた。


[9] コメントありがとうございます  ダスティ・ローデス :2015/06/23 (火) 11:23 ID:zGmnxkx. No.21196

ひろ様こんにちは。コメントありがとうございます。

お褒めを頂きありがとうございます。

まだプロローグですから申し訳ないです。

これからも宜しくお願い致します。


[10] Re: 愛する優子 プロローグ  kei :2015/06/23 (火) 12:58 ID:SQiNebvY No.21198
ワクワクする内容ですね。
奥様がどのように変化していくのか
楽しみにしていますね。
続きを待ってます。



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