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[7147] 二人の隠れ家 7 saemidori 投稿日:2009/08/21 (金) 15:56 「プレイルーム見に行くけど、どうします?」
既に立ち上がりながらゆうきさんの彼が皆に問う。 お互いのパートナーと顔を見合わせながら、どうするか相談している感じ。 「行こう行こう」 ノリの良いりえさんの彼が立ち上がり、りえさんの手を引っ張る。 それに合わせて真里さんカップルと私たちカップルも立ち上がる。 単独男性2名は誘ってもらいたい顔でそれぞれカップルを見ていた。 しかし、非情なもので誰も声をかけなかった。 それに気付いた私が「どうぞ」という合図を送る。 自分は先程あやちゃんとセックスしたばかりなので、もう少し休みたかった事と、 妻の単独男性との3Pが見たかった事から他のカップルの許可を得てないのに誘ってしまった。 勿論、プレイルームに行ったからと言って乱交を始めるとは誰も言ってない。 言葉通り様子だけ見て、またお喋りを続けるかも知れない。 それぞれがシャワーを浴びてバスローブを着てしまえば、スタートラインに立ったも同然なのだが、まだ、それすら出来ていない状態では、どうなるか読めなかった。 それでも一歩前進である。 プレイルーム側のラウンジに入ると人の多さに驚いた。 きっと遊び終わった人がみんな休憩をしているのだろう。 遊んでる人が部屋から出てくれば、覗き部屋にいた単独男性も出てくる。 だから、座るところもないほど人が溢れてしまうのである。 やたらと外国人が目に付いた。 そんな、たくさんの人が休憩しているところへガヤガヤと団体が来たものだから、全員の視線が集まる。 ラウンジがいっぱいで居場所がないので、どうするかそれぞれが顔を見合わせる。 「なんかいっぱいだね」 「どうするフロアにもどる?」 そんな会話をしているとスタッフルームからかずちゃんが出てきて声をかけてきた。 「今ならシャワールーム空いてますよ。バスタオル出しましょうか?女性はそのまま衣装でOKです。」 比較的経験多そうなゆうきさんが、受け答え、 「じゃあお願いします。」 男性陣はそれぞれバスタオルを受け取り順番にシャワールームを使い始める。 女性陣も同じく順番にシャワールームに入っていく。 自分達に気を使ってくれたのか、ラウンジにいた何組かが再びプレイルームに入って行きソファを空けてくれた。 もちろん、そんなカップルさん達の配慮も気付かず、後を追うように単独男性も覗き部屋に入っていった。 そのおかげで座れる場所が出来た。 また、輪になり談笑が始まる。 先程はカップルで組になって座っていたが、シャワールームから出てきた順に座っているためバラバラになっている。 私の隣にはりえさんが座っていた。 シャワーを浴び終え微かにボディソープの香りが漂いドキドキさせる。 バスローブの合わせからチラチラと見える胸のふくらみが更にドキドキを倍増させる。 先程の何組かが入っていったプレイルームの方から徐々にいい声が聞こえてくる。 その声に反応して何人かの単独男性がまた覗き部屋に入って行く。 まだ私たち団体の何人かはシャワーが終わっていなかった。 真里さんとりえさんの彼氏、一緒にいた単独男性2名と私の妻がシャワー済みの輪に加わっていなかった。 全員揃ってから各々の行動が始まると思っていたのだが、そのプレイルームから届く声を聞いて、 「他人のエッチ見たーい」 とゆうきさんがりえさんの腕を取って立ち上がり覗き部屋に行こうとした。 しかし、覗き部屋は単独男性だらけというのは予想できる。 そこに女性2名だけで入っていったらどうなるものか、それも想像つく。 単独男性に多い思い込みの暗黙ルールがあって、覗き部屋での痴漢プレーは当たり前、それを判って女性は入ってくるものだ。 だから、好き放題に触って良いと、そう思い込んでいる男性は多い。 それを彼氏が助けてあげるか、一緒になってプレーするかはそのカップルの嗜好である。 それを彼女たちが知っての行動なのかが、怪しかったので一言苦言する。 「飢えたハイエナがいっぱいいるからね。気をつけて〜。」 その一言にりえさんは足が止まり、振り向いて無言で私の襟首を引っ張る。 彼氏はまだシャワー中だから、私に「一緒に来て、助けて」ということなのだろうか。 何も言わないで掴んだまま進んで行くので真意が読めない。 きっと守ってということなのだろうが、やはり私も鼻の下の伸びた男である。 自分に都合の良い考えも浮かんでくる。 『覗き部屋で痴漢プレーしよう』と誘ってくれたのかなんて考える。 どっちなんだと迷ってるうちに、覗き部屋のカーテンを開けて先頭のゆうきさんが入って行く。 やはり覗き部屋は人でいっぱいである。 単独男性のむわっとした匂いが鼻に付く。 人が多過ぎて窓が見えない。 特に小さなゆうきさんとりえさんでは見えるはずがない。 「なんかいっぱいで見えないよ・・・」 ゆうきさんがそう言うと、ここだとばかりに単独男性が奥に詰め空き場所を作ってくれる。 それに応えるように空いた場所に入っていくゆうきさん。 「あ〜あ…罠に自分から飛び込んじゃったよ」 そんなことを思いながら、窓枠の前まで止まらず進んで行く。 もちろん、りえさんも私のバスローブを掴んで数珠繋ぎになっているので引っ張られ入って行く。 「うわ〜、何人で遊んでるの?」 「反射してよく見えないね?」 「中の男性はみんな外国人??」 談笑している時と同じテンションで会話する2人。 とりあえずそんな2人を守るため彼女らの後ろを陣取る。 そして目を凝らし何人がこの覗き部屋にいてどういうポジションかを見回して確認する。 しかし、目が暗がりに慣れず、良く見えない・・・。 そんなことをしていると、モゾモゾと右側の男性が近寄って来る。 案の定、ゆうきさんとりえさんに痴漢プレーをしようとしているのである。 私と斜め前にいるゆうきさんの間に肩を入れ手の甲でゆうきさんのお尻を触っている。 即座にゆうきさんが嫌がれば私も動きようがあったのだが、無反応なゆうきさんにどうしたら良いか迷っていた。 すると今度は左斜め前にいるりえさんがビクッと大きく反応した。 はっきりと判らないのだが、りえさんの左側にいた男性がりえさんのお尻を触ったのだろう。 それでも拒否の表現をしない2人に、 「この子たちは痴漢プレーを望んでいるのか。」と助けてあげる側から一転参加する側に回ろうと思い始めた。 |