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[7132] 二人の隠れ家 6 saemidori 投稿日:2009/08/20 (木) 17:19
再度正上位に戻る。
何度かリズムを変え突きまくる。
「あ…もうおかしくなりそう…気持ちいいよ…」
「たくさんイッていいよ」
「だって、わたしイッたことないんだもん」

嘘である、いくという事がどんな風なのか知らないだけで、
現状、今の状態がイっているのだと思う。
腰はガクガクしてるし、脚には力はいってるし、充分エクスタシーを感じているはずである。

「じゃあ、いかしてあげるよ」
「イかせて……一緒にイッて…」

更に激しくピストンを繰り返す。
それでもまだいかない。
多少、遅漏ぎみもあるのと、体力が続かないことで、どうしても休み休みになってしまう。
かなり大汗をかきながら最後の力でピストンを続け頂点にたどり着く。
「ああ〜いくよ!」
「いいよ、いって!…いって!…」

大放出・・・。
今までにないくらい、そうとう気持ち良いセックスが出来た。
滴るくらいの大汗をバスタオルで吹きながら横になる。
まだコンドームは付いたまま。
「大丈夫?」
言った自分が大丈夫なのかと思うが、
「うん、大丈夫…」
私の横で同じように激しい息づかいのあやちゃんが応える。

激しすぎて会話もままならない。
暫くその状態で息を整える。
やさしくあやちゃんを抱きしめキスをする。

少し落ち着きだし、会話を始める。
「あー疲れた・・・。」
「大丈夫でした?」
「うん。大丈夫・・・。どうだった満足した?」
「もう大満足ですよ。気持ち良かったです。」
「イった?」
「ん〜わかんないんですよ。それは・・・」
「多分イってると思うよ。自分で気付いてないだけで。どっちにしても気持ち良いんでしょ。?」
「うん。」
「じゃ、それでいいよ」
といいながらキス。

時計がないのでどれくらい時間経ったのか判らないが、
多分1時間近くはあやちゃんと遊んでいたと思う。
ふと、妻のことが心配になる。
だからといって、終わってすぐ「ハイ、さよなら」では酷すぎる。
嘘でも少しピロートークはするべきである。
話さなくたって抱きしめてあげるくらいはしないといけない。
自分勝手だが抱きしめながらそんなことを考えていた。

「よっこらしょ。」
それでも普通より早く、わざとらしく起き上がりコンドームの処理をする。
「のどか湧いたね。」
「休憩する?」
「うん。戻ろうか」

ラウンジに戻り見回すが、そこに妻の姿は無かった。
フロアにいるのか、それとも他のプレイルームにいるのか。
やはりどうしても気になる。
「ごめんね。ちょっと妻を見てくる。」
「あ、そうだね。心配してるよ奥さん」

先にプレイルームを回った方が早いが、遊んでると思いたくなかったので、
フロアの方から探しに行った。
時間はわからないが、多分深夜2時くらいだろう。
それでも人の数は変わらなかった。
比較的私服の多いフロアをバスタオルで歩くのは少し恥ずかしかった。
最後に妻の姿を見た場所に行ったが、そこにはいなかった。


少し焦った。
店内を見回したが、人が多く見渡せない。
しかも衣装に着替えられてたら尚更暗くて判らない。

エルちゃんを探した。
エルちゃんだったら把握してるかもしれない。
バスタオルに靴という滑稽な格好はコスプレが多い中であっても浮いている。
プレイルームのラウンジだったら恥ずかしくないのだが、フロアではこうも恥ずかしいのか。
改めて実感する。
そんなことを思いながら、エルちゃんを探す。
しかし、肝心のエルちゃんが見当たらない。
カウンターにいるマスターに聞いてみる。
「マスター。エルちゃんは?」
「えっと・・・その辺にいないかな?」
マスターもわからない様子。

ええい。仕方が無い。
端から汲まなく探そう。
奥のソファから順番に目を凝らして覗き見る。
「ううっ・・・人が多すぎてわからない・・・。」
するとエルちゃんとすれ違う。
「あ、エルちゃん妻知らない?」
「奥さん?奥さんはさっきまでそこにいたけど・・・」
さっきまで?ということは遊んでないってことか。
でも今はどっか行っちゃてるってことだ。
すこし不安になりながらキョロキョロする。
「あーあそこの団体にいるよ」
エルちゃんが指差して教えてくれた。
「ありがとう」
と言い残してその団体の方に向って行く。

反対側のソファに10人程度の輪の中にいた。
男女半々くらいの割合。
ただ談笑しているだけの様子だった。
少しホッとして近寄って行く。
輪の真ん中にいて隣まで近寄ることが出来ない。
よく見ればキャミソールのような衣装に着替えている。
着替える程度でそれ以上の遊びはしてないなと、勝手に察知した。
勿論聞いて見なければ判らないが・・・。

「ああ、やっと戻ってきた」
私を見つけた妻がそう叫ぶ。
その輪の人間の視線を一斉に浴びる。
バスタオル姿が少し恥ずかしかった。

周りの人が気を利かせて妻の隣に席を開けてくれた。
「あ、すみません」
促されるようにそこに座る。
「ごめんね。あ、着替えたんだ」
後ろめたかったのか、誤魔化す様に話しかける。
「うん。もうこんなのしか残ってなくて・・・ちょっときついんだよね。」
確かにちょっと胸元がきつそうで、少しずらせばおっぱいが出てしまいそうである。
この姿を目の前にいる連中に見せていたのかと思うとドキドキと不思議な感覚が湧いてくる。
「ごめんね。探したりした?」
何故か謝る言葉が出てしまう。やはり後ろめたいんだ。
「ううん。ずっとそこで立ってたんで疲れたから、座ろうってことになって」
「ずっと2人の男性と喋ってたの?」
「そう。」
「そっか、探してるかなとか焦っちゃった」
なかなかあやちゃんと遊んでたことが言い出せない。
「ううん。単独さんと話してたんで気きかせて近寄ってこないのかと思ってた。」
「誘って遊んで来れば良かったのに」
「話が終わんなくって・・・。貴方は遊べた?」
「うん。あっちであやちゃんと・・・。」
「あやちゃん?」
「うん。前に何度かあったことあるはずだよ」
「そっか」
焦って何言ってるか自分でもわかっていなかった。


自分の言い訳に精一杯で周りを見ていなかったが、妻が話していた二人の単独男性は目の前にいた。
その2名の単独男性と3組のカップルと妻で一つの輪になっていた。
カップル3組のうち一組はトイレ待ちでお喋りしたりえさんだった。
目が合い挨拶。
「あ、さっきはどうも」
「あ、さっきトイレのところで話した人?」
「そうです。」
「彼女がパートナーなんだ」
愛想笑いして返す。

ほんとにただ飲んで楽しくお喋りして盛り上がってるだけなのか、
いずれプレイルームで遊びだすのか、この団体がどんな輪なのか掴めず暫く静観していた。
もし、お喋りだけで終わるのであれば抜け出すべきだと思っていた。
自分だけが遊んでしまって後ろめたい気持ちが大きく、妻を遊ばせてあげたかったのである。
だからと言って、この輪の雰囲気もわからず目の前の単独男性二人に、妻を連れて遊びに行くよう促すわけにはいかなかった。

飲み物を貰いしばらく落ち着いて輪の雰囲気を見ていた。
気付けば女性はそれぞれセクシーな衣装を見につけていた。
右側の大柄な真里さんなどは先程からスカートの中身がチラチラして気になって見ていた。
その隣のゆうきさんはちょいポチャだが谷間が気になっていた。
もう一人りえさんは私服の時に気になっていた大きな胸がきわどい衣装で更に強調されていた。
触りたい気持ちで一杯になり、視線は常に向いていた。

それぞれのパートナーも極普通の感じである。
話の進行を担っている単独男性2名と話が合っているのはゆうきさんとりえさんの彼氏。
それ以外は、話を聞きながら時々発言する程度だった。
ところが、話している内容は世間話程度のどうでもいい話でエロ話に行く兆しなんてなかった。

「これはこのまま談笑だけで終わっちゃうぞ。」
そんな心配をずっとしていた。
自分はあやちゃんと最高のセックスをしたので、この日の満足度は80%は超えていたが、
妻はどうなのだろうか。
和気藹々と話す姿はとても楽しそうである。

なんでもないパーティであれば、酒飲んで陽気にお喋りして楽しく時間を過ごせれば満足だが、
ここのパーティではそれ以上に求めるものがあるのではないだろうか。
自分から進んでエロ方向に持っていっても良いのだが、最初から会話に参加していないので、
様子が掴めていなかった。
もう少し輪の人数が少なければ、仕切り直し出来たかもしれないが、
これだけの人数を自分主導で動かすのは嫌だった。

単独男性も積極的に見えるが、
一向にエロ方向に持っていけてないところを見ると根性無しかもしれない。
やはり2人組みというのがいけない。2人では絶対フットワークは悪くなる。
一人の女性を落とすのに二人組んででは、
お互い同士が気にしあってけん制もして上手く行かないと思う。

「旦那サンはバスローブ着てるってことは、誰かと遊んでたんですか?」
ゆうきさんが聞いてきた。
「ええ。」
「その間、奥さんは放置なんですか。」
「あぁ、そういうわけじゃないんですよ。
先に妻が単独さんといい雰囲気になったんで邪魔しないように席外してたんですけどね。」
「いっつもバラバラに遊ぶんですか?」
「うーん・・・いつもはSWのが多いですね。
でも、今日はパーティなんで好みの単独さんいたら遊んでもいいよって」
「ってことは、ずっと話してるこの単独2人は好みじゃないんだww」
「違います。そうじゃなくって・・・。」慌てて妻が応える。
その隙をみて、何気なく皆に問いかける私。
「みなさんは遊ばないんですか。」

ちょっといい方向になって来た。
「あ・そ・ば・な・い・ん・で・す・か・ぁ・〜」
ゆうきさんがりえさんの彼氏に向って問いかける。
「お前とは嫌だ!」
「なんだよー」
「はははははははっ」

駄目か。どうしても笑い話に持っていかれてしまう。
「単独さんNGなんですか。?」
その気ありそうなゆうきさんに質問。
「なんでもありかな・・・」
「おまえはな!w」
「ははははははははっ」

んー重症かも。
これ以上そういった質問するとガツガツして見えそうなんで止めました。
団体で話すのは止めて個に集中しようと。
ゆうきさんの彼に
「彼女を単独と遊ばせるの嫌ですか?」
「うちは平気だよ。ほんと何でもありなんで。」
「そうですか。彼女が単独さんと遊ぶ時、同じ部屋に入れますか?」
「うん、一緒に入るね。たまにタバコ吸いに出たりするけど」
「そうですか、この間単独さんと遊ばせた時、最初は同じ部屋にいたんですが、
何か居場所失って部屋出て覗き部屋から見てたんですよ。」
「ははっ。それも一つのプレイですよね。」
「だから、本当はSWのが落ち着きますね。
お互いの姿見て嫉妬して帰ってからのセックスで燃えるっていうね。」
「そうですね。うちらも同じですよ。帰ってから凄いですから」

さっきまであやちゃんと最高のセックスしときながらSWのがいいと来た。
なんて我侭なんだろう。
最後の質問。これで駄目だったら諦めよう。

「今日は遊ばないんですか?」
「プレイルームいっぱいなんですよね?」
「いや結構空いてましたよ。この雰囲気ですからね」
「もう2時半過ぎてるし減ってきてるのかな」
「そうですね。」
「ちょっと行ってみますか。」
望んだ展開が訪れた。