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過去ログ[8]

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[7086] 二人の隠れ家 3 saemidori 投稿日:2009/08/17 (月) 17:01
まだまだ、笑い声しかしない雰囲気の中、スタッフのエルちゃんに声をかけられる。
正確に言うと私の妻が声をかけられた。
「あれ〜奥さんはコスに着替えないの」
「ちょっと、今食べてたんで〜」
「折角なんだから、この胸の谷間が強調されるコスを着ようよ」
といいながら妻の正面に回って両手で妻のFカップの胸を揉み出す。
妻も満更嫌そうでもなく、ノリにつられてコミカルに「ア〜ン」などと声を上げている。
そんな二人のやりとりを微笑ましく見ている自分。

このスタッフ「エルちゃん」は、気配りが良く退屈そうにしている人がいると声をかけて廻る。
元々ここの常連客だったから客の気持ちが解るのであろう。

エルちゃんと妻を気にしつつ、意識は別に行っていた。
盛り上がっているところはないか、知っている人はいないか探していた。
妻はエルちゃんと話し込んでいるので、瞬間その場を離れてみることにした。
「ちょっとトイレ行ってくる」

さすがにこの人数である、更に酒も入ってるためトイレ待ちの列が出来上がっている。
その列の最後尾なのか、そこで立って喋っているだけなのか境目が解り難い。
最後尾と思われる女性に
「トイレ待ち最後尾ですか〜」
ちょっと明るめに声をかけて聞いてみる。
「そうですよ〜」
同じように明るく返してくれた。

この瞬間が大事である。
ファーストインプレッションで判断してしまうのだが、最初に愛想が悪いと、相手にされてないと思いその場で終了。
逆に反応が良いとたくさん話がしたくなる。
しかし、話上手ではない自分にはそれが一番高いハードルかもしれない。

恐る恐る次の言葉を発する。
「すごい人数ですよね」
セカンドインプレッション。
ここもドキドキ。どう返されるか・・・。
「ね〜。だからトイレもいっぱいになっちゃってね」
普通に返してくれた。
これは会話はOKということと勝手に自分の中で決めてしまう。


初めて見かける女性。
名前が判らないのでりえさんとする。
年齢は自分より若いかな。24、5といったところか。
特別に衣装を着ているわけでもなく普段着という感じ。
それでもパーティということで化粧は濃い目である。
スタイルは悪くない。服の上からでもわかる胸の大きさに下心が芽生える。

「カップルで来てるんですか。」普通を装い質問。
「そうです。あなたは単独さん?」
「あ、いいえ。僕も妻と来てます。」
「良く来るんですか」

ラッキー。
質問する側が、される側になった。
口下手なので質問されて答える方が楽なのである。
しかもあまり聞いちゃいけないと言われる魔のワード「良く来るんですか」。
どうしても初めての人だと使ってしまうのだが、最初は避けた方が良いらしい。
それを逆にりえさんから聞いてくれたので良かった。

「ええ、たまにですね。一ヶ月に一回位かな。えっと良く来るんですか?」聞き返す。
「そうですね。」
ん?お茶濁されたか・・・。
「でも、初めましてですよね。お見かけしたことないかな。」
「多分、初めましてじゃないかな?彼見たら思い出したりして?」
「ん〜どうだろう。男の人の顔憶えないんで・・・」
「ははっそっか。」

と、そこでトイレの順番が彼女に廻って来る。
なんてタイミングが悪い。
たいした会話も出来てない。名前も聞けてないし。
でも仕方ない、実際は単なるトイレ待ちなんだから。
もし交代して自分のトイレが終わるまでりえさんがそこに待っててくれたら大ラッキーだけど。
そんな奇跡に近いようなことあるわけがない。

ガチャ。
「どうぞー。お待たせしました。」
「あ、ありがとうございます」
実際に限界近かったので飛び込んで行く。

話変わって・・・。
女性が出た後のトイレに入った時に、いつもやってしまう変態癖がある。
残り香を嗅いでしまうのだ。
これはかなり変態だと思うが、自分だけではないはず。
他では中々有り得ないが、特にここは男女共同のトイレになっているので、
こんな場合は、いつもしてしまうのである。
勿論、今回も例外ではない。
存分に嗅いで楽しんだ。
しかし、たいていそうだが、たいして匂いなど残ってない。
元々のトイレの芳香剤の匂いの方がきつく残り香なんて感じないのである。
更に女性は用を済ませた後、鏡で化粧直しを行う。
その時間に残り香など無くなってしまう筈である。
そうと解っていても嗅いでしまうところが、やはり変態である。

用を済ませ1パーセントも無い可能性に期待を持ってトイレを出たが、やはりりえさんはいなかった。
まあ、当たり前すぎてショックもない。
次のトイレ待ちの人に愛想よく交代する。
「どうぞ〜」
「あ、ども〜」
男同士のこんなやり取り誰も見たくないだろう。


ふと、そのトイレ待ちの列の後方に目をやると、ゆきちゃんがいた。
「こんばんは。」
「あれ、一人?」
「いや、妻はあっちでエルちゃんとお喋りしてるけど・・・」

このお店でよく会う常連の単独女性。
物怖じしない性格でいつも堂々としている。
彼女を知る常連男性は彼女を口説いてエッチしようなんて思わない筈である。
知らないでゆきちゃんを口説こうとした男性はコテンパンに打ちのめされてしまうくらい、自分がしっかりしている。
ゆきちゃんのエッチをしているところが見れるなんて、滅多に有り得ない。
見れたその日は、雨降るんじゃないかな。
そんなゆきちゃんだが、自分は過去にゆきちゃんに連れられプレイルームに入ったことがある。
ゆきちゃんに乳首を責められ、Fまでしてもらったのだが、いざとなると萎えてしまい最後まで出来なかった。
違う日にもプレイルームに行ったが、その時も駄目だった。
それ以降、ゆきちゃんとプレイルームに入ったことは無い。
ところが、いっつもゆきちゃんと会うと乳首責めとFはしてもらえる。
何故か不思議だが、自分にだけはイチャイチャしてくるのだ。
しかし、最後までする前に責めるだけ責めて帰ってしまう。
それでも、そんな仲が暖かくて好きである。

「そっか、じゃあ今日は奥さんと遊ぶかな」
「おおー、そうして。レズでも何でも。いつまでもこの学生ノリの雰囲気じゃ駄目でしょ。エロくしてよ」
「いや、それは他の奴がやんだろ。俺には関係ねー」
女性なのに無理して使う男言葉が逆に可愛いい。

その内、ゆきちゃんのトイレの番が廻って来る。
「じゃ、あとでねー」
と言って妻の方へと戻る。

どうやらエルちゃんはいないようである。
妻はポツンとひとりでフルーツをつまんでいた。
「あれ?エルちゃんは?」
「うん。お客さん増えたからね、忙しくなったみたい」
「そうだね。確かに言われてみると、だいぶ増えたな・・・。下手すりゃ100人はいるんじゃないの」
「ほんと、それぐらいいても不思議じゃないわ」
「ああ、そういえばトイレ待ちでゆきちゃんと会ったよ」
「うん。さっきチラッと見かけたわ」
「今日は君と遊ぶかな。とか言ってたよ。」
「本当?さっきエルちゃんにも言われちゃった。」
「モテモテじゃん」
「女性にね・・・。」
「そうそう、遊びたそうな男性がいたら遊んでもいいからね。自分から声かけてごらん」
「いいのぉ〜?。どっしようかな。」

昔はそんなこと言っても「恥ずかしい」「怖い」などと言って絶対に無理だったが、
一度単独男性に誘われて遊んでからは余裕が出てきて、多少のことには動じなくなった。
普段では経験できないことが、ここでは出来るのでどんどん興味が湧いているらしい。
私はそれを嫌だとは思っていない。
自分の妻がどんどん淫乱になって行く姿が楽しいのである。
非日常の中で普段を忘れて弾けたあと、家に帰ってたっぷり愛してあげるのが最も好きなのである。
目の前の非日常を見て、異常に興奮しているから、必然と二人のセックスの内容も濃くなる。
それが、今のところ二人の遊び方である。

だから、この日みたいに淫靡な雰囲気も無く、飲み会程度の盛り上がりでは興奮が少ないので、パーティは別物と捉えるしかないのかと思っている。
このままじゃ興奮出来ず、帰ってからのセックスのプラス要素にならない。
でも、突如エロ方向に盛り上がることもあるから、全く無視出来ないのも事実。
その輪に入るかの決断のところで、引いてしまう自分がいけないこともわかっている。