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[3512] 3年前、それから4−2 忠太郎 投稿日:2008/03/20 (木) 16:22
〔嫉妬〕
翌日から裕子は前と変わらない裕子に戻ったが、明らかに変わったところがあった。
それは、セックスが格段によくなったことと、“ヤキモチ焼き”になったことである。それまでは、結婚してからも友だちとソープに行ったり、海外に遊びに行ったりしても、
「していることは判ってるんだからね!」
とは言うものの、別にヤキモチを焼くようなことはなかった。ところが、あの日以来、雅子さん、真由美ちゃん、恵子ちゃんの話をしたりすると、ちょっとしたことで言い掛かりをつけてくる。
それも、自分から話を振っておいて、鎌を掛けるのである。できるだけ引っ掛からないように、“あ〜”とか“う〜”とか言っていると、
「人の話、真剣に聞いてんの?」
とくる。仕方がないから、力尽くで押さえ込んで唇を塞ぐ。そうすることによって大人しくなる。あそこに手を入れると決まってビショビショである。

そんな日が3週間ほど続いた。それはそれで、刺激的だった。別な意味で、裕子がまた可愛くなってきた。じゃじゃ馬は乗りこなすと気持ちのいいものだ。一戦が終えると
「パパ、あたしのこと愛してる?……」
とくる。と、また抱きしめてやると脚を絡みつけてしがみついてくる。勝手にしろ、といわれそうだが、堪らなく可愛いのである。で、ある時
「パパ、スワッピングって興味ある?」
ときた。これは、うっかりした返事はできないと思った。正直に言うわけにはいかない。怒り狂ったら手が付けられないと思い、
「別に、興味はないな。俺は裕子だけで十分だよ!」
と、できるだけ普通にわざとらしくなく言った。間髪をいれずに
「うそつき!」
罵声と、抓りとキックが返ってきた。

「パパ、いいもの見せてあげる!」
それはDVDであった。素人が撮影した映像だったが、割と上手に撮れていた。裕子は、私にピッタリと体をくっつけながら見ていた。顔は少し紅潮しているようだった。
裏モノを誰かに借りてきたんだろうと思った。裕子は、アダルトビデオなども、私の知っている限りでは見たことがないはずだ。あんまり興味も示さなかったし、私もたまに見ることはあったが、一緒に見たというのはこのときが初めてだった。
二人で寄り添いながら、画面を見ていると、なんと雅子さんが出てきた。思わず声を出してしまった。
「えっ、これって、雅子さんじゃないの??」
裕子は黙って私の眼を見ながら頷いた。何となく判ってきた。この3週間ほどの裕子の変化はこれだったのか、と。だが、次の瞬間、背筋がゾーっと寒くなった。
“もしかして、裕子も映像に出てくるのか?”との疑問だった。案の定、真由美ちゃんも登場してきた。
内容は、乱交パーティーである。雅子さんの旦那の木村さんもいた。真由美の旦那の岡田さんも映っていた。田中はいなかった。恵子ちゃんも出てなかった。
登場人物は、木村夫婦と岡田夫婦の他に、知らないカップルが2組の計4組のカップルによる乱交パーティーだ。心配した裕子は出ていなかった。

裕子の手がギンギンに勃起している私の股間に入ってきた。しっかりと握っている。この状態で、何を言っても言い訳はできない。そして、私の眼をじっと見つめると、股間に顔を埋めていきり立った分身に唇を這わせてきた。
あの時と同じ眼だった。3週間前までは、好きでもなかったフェラを“これは誰にも渡さない。あたしのものよ……”とでも言いたそうに、私の眼を、時たま上目遣いに見ながら、一心不乱に頭を動かすのであった。それは、挑むような、誘うような眼だった。