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[3510] 3年前、それから5 忠太郎 投稿日:2008/03/20 (木) 15:33
〔パーティーへの誘い〕
「ねえ、こんなパーティーに誘われたんだけど、パパいきたい? あたしは、パパが行きたいんだったらいいわよ……。前に、雅子さんや真由美や恵子さんとも、したいっていってたでしょ……」
裕子の言葉に分身が反応した。
「おまえ、いきたいのか?」
「あたしは、べつに………どっちでもいいわよ………」
お互いに、相手が行きたいのなら、仕方がないから行く、というシチュエーションにしたい。しかし、裕子が目の前で、他の男に抱かれるのを冷静に見ていられるだろうか。裕子は、私が他の女とセックスしても平気なのだろうか。
その日は、何の回答もないまま二人で激しく燃えた。

翌日、田中から電話があった。ちょっと会いたいと言う。ピンと来た。呑みながら話そうと、田中が接待に使うという小料理屋にいった。呑み始めてすぐに切り出してきた。
「裕ちゃんから、話しなかった?」
「何の話し?」
とぼけて訊いた。
「うん、実は、俺んとこは、じつはセックスレスみたいなもんで、月に1回もあればいい方なんだけど、恵子は不満らしくて、その解消の方法として雅子さんに言われたらしいんだよ。それが、スワッピングなんだけどさ、どうも、真由美ちゃんは、これで上手くいったらしいんだよ」
「ああ、その話しか。俺も裕子にDVDを見せられたよ。真由美ちゃんが映ってたな。思わず興奮したよ!」
「で、今度の土曜日に誘われてないのか?」
「それは言われてないな……」
もちろん訊いてはいたが、とぼけた。田中は
「恵子がさ、行きたいって言うんで、どんなものか、一度行ってみようと思っているんだけど、健ちゃんも行かないか」
田中の表情は真剣だった。田中のところが深刻な状況にあるようなことは、裕子から聞いたことがあるが、具体的なことは何も分からない。
「お前、恵子ちゃんが他の男に抱かれても平気なのか?」
「分からないけど、そのジェラシーが刺激剤になるらしいんだ。俺、岡田さんに訊いたんだよ」
「真由美ちゃんのところもそうだったのか」
「ああ、うちと同じような状況で、真由美ちゃんと話し合って、このままでは、お互いに年をとるだけで、人生を楽しめなくなるという結論になったらしいよ。だから、早めに解消しようって」

「俺も考えてみるよ」
というずるい返事で田中と別れた。田中は、一人では心細いので、私にも一緒に参加してほしかったのだろう。田中に裕子が抱かれる姿を想像してみた。それだけで、胸が焼けるようにジリジリした。
恵子ちゃんとセックスしている場面を想うと分身が反応した。真由美でも雅子さんでも、同じように私の分身は、正直な反応を示した。
女は、どうなのだろう? 男と同じように、他の人にも抱かれてみたいという気持ちがあっても不思議ではないはずだ。裕子があんなに激しく求めてくる時は、そんなことを考えているのかもしれない。
他の男に抱かれている自分を想像して、興奮しているのかもしれない。それによって、またお互いを見直すような心理が働くのだろうか。逆に、他の男にイカされる妻を見て嫌になったりはしないのだろうか。考えはまとまらなかった。

裕子もそうだが、私もあまり思慮深い方ではない。友だちに付き合って、自分がそれほどしたくなくても遣ってしまうことが多い。裕子は雅子さんに言われて、うんと言ったのだろうということは想像が付く。うちは、夫婦関係は上手くいっているほうだ。特にこんな荒療治を受ける必要もない。
しかし、あの裕子が“浮気したら許さないからね!”といったときの激しいセックスを思い出した。
パーティーにいったとしたら、裕子も他の男たちに遣られてしまうことは判りきっている、が、五分五分の立場なのだ。私も他の女を抱く。私は、裕子がどんな風に変わるのかを見てみたくなった。
裕子も、“パパが行きたいんなら、あたしも行ってもいいわよ”と理由付けをしたいのだ。

「お帰り、田中さんと会ったの?」
恵子ちゃんから電話があったのかもしれない。話の内容を訊きたそうな顔をしていた。
「別になんてことない話だよ……」
「そうなの………」
少しがっかりしたように見えた。正直な女だ。すぐに判る。
裕子はやきもち焼きだが、私の遊びに関しては割り切っているのか、嫉妬するようなことはない。もしかしたら、このパーティーも“遊び”として、裕子は消化できるのだろうか。遊びだったら私は大歓迎である。それにもう一つ、田中と別れてから、歪んだ欲望が私の中に芽生えていた。
“裕子が、他の男に抱かれているのを見てみたい”という欲望である。どんな風に悶えるのか、そんな狂った裕子を想像すると分身が硬くなってきた。

その夜は思いっきり裕子を抱いた。裕子も激しく応えてきた。脚を広げて硬くなったペニスで穿ちながら、耳元で
「木村さんに、こうやって遣られるんだぞ、どうする……」
裕子は聞こえないふりをして応えなかったが、体は正直に反応して激しく悶えていた。
「田中に遣られても平気なのか?」
「いや〜、だめ〜、ダメ〜〜」
といいながら激しく腰を振る。喘ぎも激しくなった。もっと、悶え狂う裕子が見たくなった。パーティーに行くことに決めた。裕子は案の定
「パパが行きたいんならいいわよ……」
と、困ったような表情で応えた。可愛くなって、また抱きしめた。