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　年がいの人の会（１）

　さほど大きくない乳房が、ブルルと揺れた。乳首は乳房の中に沈
んでいる。さらに超ミニスカートのサイドジッパーを引き下げ、あ
っという間にパンティーだけの姿になった。若さが違う。年齢は肌
の明るさと、張りの違いでわかる。若い身体は４０台の２人を圧倒
した。

　男性陣も洋服を脱いだ。なぜか３人とも下着はトランクスである。
夫婦交換を楽しむ男の常識なのだろう、普段から金冷法を実施して
いる。ノーブラの智子に静香さんがバスタオルを渡される。受け取
った智子が身体に巻きつけ脇で止めた。脱いだ洋服類は静香さんの
手で、次の部屋に片づけられた。

　下着姿の半裸の男女６人が、中央のテーブルを囲んで勝手に座っ
た。酒が注がれ、エロＤＶＤが放映されるテレビを見ながら、おし
ゃべりをしているうちに、林田さんが動かれ、初々しさの残る智子
の横に座られた。

”今日はあなたが主役”
”また初物食いですか”
　と正岡大志さんが言うと
”初物は、ホスト役の私が抱く権利があるのです。これが林田家の
ルール”
　この言葉で１組が決まれば、各自の落ちつく場所が決まった。静
香さんには正岡さん、その奥さんの由美さんに私と、自然に席を移
動させる。

　静香さんは自分の主人と絡む、智子に注意をなさる。
”最初は引き算から始めるのよ”
　つまり２回戦を行うのだから、最初から元気よく１００％の力を
出し切っては、次の林田さんに失礼、自分の身体の反応を見ながら、
殿方２人に満足してもらえるよう、欲望を２分するのよと教え、夫
の正人さんにも
”あなたも分かっているわね。自分だけ楽しんじゃ駄目よ。あなた
と智子さんの後に、由美さんが控えていらしゃるのですからね”

　さすがこのグループのまとめ役、静香さんのアドバイス、目から
うろこの注意であったが、大張り切りの正人はそ知らぬ顔で智子に
”女の身体は男と違って、何度でもイクことが出来る。そんな心配
は必要ないからね、初めからめい一杯楽しませてもらうよ”
　とウキウキなさっていられる。

（年がいの人の会）林田さんが付けられた会の名前である。年がい
もなく人の奥さんを追いかける男、年がいもなく男にさわられたが
る女、好色の悪の集まりなのだ。妻の洋子の報告によると、林田さ
んは性に対して好奇心が強く、研究熱心な方でテクニック上手であ
ると言う。どんな展開になっても慌てず騒がず、洋子が気がついた
ときは正人さんの形にはめ込まれ、絶頂を何度も決めさせられた。

　このことは洋子の交換初快感で報告しました。能ある鷹は爪を隠
すを地で行っていられるご主人である。

　部屋の温もりが、少しずつ熱気を含んできた。
（プチューッ）
　ディーブキッスの音がした。その音が合図になり、林田さんが智
子に口移しにビールを飲まされる。私は由美さんの乳房を、ハーフ
カップのブラの上から、無遠慮な手でつかみ、揉むようにする。も
はや恥ずかしいことをしている点では、全員同様でお互い様なのだ
から気にならない。ましてトランクスやパンティーを着けているの
だから動きも大胆である。それどころかこれからに期待して、羞恥
心も戸惑いもかなぐり捨てている。

”フッン”
　男を誘うような快美な声を誰かが洩らした。正岡さんは静香さん
の手を股間に導かれる。トランクスが持ち上がりペニスがいきり立
っているのが、こちらからでも分かった。

　静香さんはつかまされた手を慌てて引き戻し、ご主人のほうを見
たら、主人が若い智子さんの身体を、夢中になってまさぐっている。
そんな自分の夫を見て安心なされたのか、背中を丸め、前傾姿勢で
遠慮がちに、トランクスの上からペニスを触られる。

　正岡さんは
”指でじかに触って欲しい”
　と言われた。静香さんはご主人を気にしながら、トランクスの中
に手を入れられた。そして粘っこいラフを指に絡められる。

　私は由美さんの後ろに回り、脇から両手を入れ、由美さんのハー
フカップのブラを押し下げ、露出させた乳房をゆっくりと揉みしご
き弾力を楽しむ。
”ダメよ”
　と言いながらも期待なのか、やむえずなのか分からないような姿
勢で観念なさる。次第に由美さんの口からも喘ぎ声が漏れ出し、み
んなの耳にも届いたようだ。
　
　舌先を私の口腔の中に入れられる。私もペニスに愛撫が欲しくな
った。このままだで触らそうとすると腕がこわばる。キスをしなが
ら腰をよせ、ペニスがつかめやすいようにする。求めている事を理
解されたのか、私のペニスをやんわり握り、亀頭部分に指を這わせ
られる。

　お互いのペアーを意識しながらのペッテングだが、このとき
”クチャ、クチャ”
　チュインガムを、下の口で噛むような音がした。智子が
”もう皆さん感じていらっしゃるのね”
”あら、誰のおまんこの音なの。私のじゃないわよ”
　由美さんが、分かっていながら静香さんに聞かれた。