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[9626] 家に男が!その2 コキュ 投稿日:2008/10/14 (火) 14:04
奥から男が出てきました。彼は私の姿を見てビックリしています。
「あっ、旦那さんですか?」
かなりカジュアルなファッションで、おそらく20歳代前半といったところでしょうか。ほろ酔いの妻が紹介してくれました。
「近藤君よ。仕事仲間なの!」
近藤君がドギマギした表情で私に挨拶します。
「ど、どうも近藤です、はじめまして。お邪魔しています…」
「可愛いでしょ!」
妻はケロリとしたものです。

「可愛いって…お前、昼から飲んでたのか?かなり酔っ払ってるな…」
「そうよ。たまにはいいじゃない!」
「俺が出張のときにか?」
「だって普段だったら、あなた絶対OKしないから。ね〜近藤君!」
近藤君はモジモジして返事をしません。

妻はサバサバした性格で、私はそこが好きになって結婚したのですが、ときにフランク過ぎて心配になることもあります。これまでも飲み会で午前様になることもしばしばで、そのたびに悶々としていたものです。が、彼女が浮気をしている気配はなく、いくら遅くなっても帰宅して超ご機嫌でベッドにバタンキューか、玄関に酔っ払い姿でひっくり返っているので、決定的に疑ったことはありませんでした。

それにしても、いくら仕事とはいえ無防備に男を入れるだけじゃなく、一緒に酒を飲むなんて…。でも、妻は全然悪びれていません。彼女の言動はいつもこうなのです。

「そういえばさっきは打ち合わせってメールしてきたじゃないか」
「打ち合わせしていたのは本当よ。途中から飲み始めたの!さっきはお酒がなくなってビールを買いに行っていたのよ。だから携帯に気付かなかったんです!」

私は半ば逆ギレしている妻に呆れて近藤君に尋ねました。
「何時から飲んでるの?」
「打ち合わせが2時からでしたから、お酒が入り始めたのは3時過ぎですか…」
仕事中から酒かよ!しかもすでに3時間近くじゃないか…。
玄関で言い争っていても仕方がないので、私は荷物をその場に置いて居間に入りました。

ソファの前のテーブルには飲み終えたビールの缶が4本。ワインの瓶が2本。おまけに私の秘蔵のスコッチまで飲み始めていたらしく、2つのグラスには琥珀色のお酒が入っていました。

「だいぶ飲んでるな〜。あ!俺のマッカランが!」
「スイマセン…」
なぜか近藤君が謝っています。
「いや、君は悪くないよ。どうせ恵美子が誘ったんだろ?」
彼女はお酒好きで、かなり強いのです。
「そうよ、ダメ?買ってきたビールがすぐになくなったのよ。私だってたまには可愛い男の子と飲みたいの!ね、近藤君!」
近藤君はうつむいています。

「何を考えてるんだ、お前は!…俺が帰ってこなかったらどうするつもりだったんだ?」
「へへへ、どうしようかな〜?」
「どうしようかじゃなくって!…もうしてるじゃんか」
「でも帰ってきたじゃない!よかったね、変なことにならなくって」
話になりません。だんだんバカバカしくなってきました。

「俺も飲むよ!せっかくスパークリングも買ってきたし」
私はネクタイを外してソファに座りました。
「いいわね!じゃあグラス出すね。…近藤君も飲む?」
「オイオイ、まだ飲むつもりか?」
「あたりまえよ!そんないいお酒があるのに。近藤君だってお酒強いのよ」
そういえば、結構飲んでいるようですが、彼は顔が少し赤い顔をしているだけです。

そんなわけで、なぜか(?)3人で一緒に飲み始めることになってしまいました。私は1人がけのソファに座り、正面の3人がけのソファで妻が近藤君の横にくっついています。私は思わず言いました。

「なんで俺が一人で座ってるんだよ!恵美子が近藤君の横っておかしいだろ?ずっとそうやって飲んでいたのか?」
「だってお客様はちゃんと接待しないとね!それに、ソファで私が前に行ったらミニスカートだからパンツが見えちゃうわよ」

少しずつ、変な雰囲気になりかけていました…。

[Res: 9626] Re: 家に男が!その2 うーむ 投稿日:2008/10/14 (火) 15:05
女は強いなぁ、コキュさん何言っても空振りだよ。