その日、夕方からの出張予定が急にお客様の都合でキャンセルになりました。連絡があったのは、新幹線に乗車する15分前。すでに駅には到着していました。

連絡を受けたときは唖然としましたが、まあ電車に乗る前で良かった…。とはいえ3日分の荷物が詰まったスーツケースを持って、今更会社には戻りたくありません。家に直帰することに決めました。

まだ夕方の５時過ぎだし、たまには妻の恵美子とゆっくり食事でもするか…。そういえば、昨日は彼女が忙しい時間帯に無理に頼んで新幹線の切符を取らせたな。彼女の好きなスパークリングワインでも買ってしっぽりと…。

そんなことを考えつつ、妻の携帯に電話をしたのですが出ませんでした。外出でもしているのでしょうか。でも彼女はWeb関係の仕事をしており、自宅が職場です。この時間は大抵仕事をしているはず。まあすぐに戻るだろう。そこで「驚かせることがあるよ！英樹」とだけメールしておきました。

妻は34歳、私は36歳です。仕事関係で知り合って結婚したのは５年前ですが、まだ子供は居ません。彼女は独立して仕事をしているため、もう少しがんばりたいとのことで私も容認しています。彼女はピルを飲んでいるのですが、あと3年たったら子供を作るつもりです。

酒屋でちょっと高めのワインを購入して、家に向かいます。そのとき妻からメールがありました。「仕事で打ち合わせだったの。でも今戻ってきたよ。驚かせるって一体何？楽しみ！」との返事。私は嬉しくなって「恵美子の好きなもの！」とだけ返事しました。（出張が中止になって戻ることを知らせるのを忘れていました）

30分後、ようやく我が家に到着。玄関を開けようとしたら鍵が閉まっています。なぜ？まさか鍵が必要だとは思わず、かばんの奥にしまったままでした。そこでインターホンを鳴らし、妻を呼ぶことに。

しばらくして扉を開けた彼女は私を見てビックリ。
「えっ？あなた帰ってきたの？」
「うん、出張が急に中止になった。ほら、これお土産！」
彼女は喜んで大きい声を出しました。
「お酒だ！…お〜い、お酒の追加だよ！」
えっ？どういうこと？

ふと玄関をよく見ると、妻の靴の他に、見慣れぬ男ものの靴が。
誰か居るのか？でも仕事の都合で来客も多いし…。

が、妻をよく見ると顔がかなり赤い。そして息も結構お酒くさい。
すでに飲んでいたのか？

さらによく見ると、彼女はこれまでに見たこともないくらいかなりミニのデニムスカートを履き、上半身はノースリーブと、かなり挑発的な格好をしていることに気付きました。

そのとき、奥の今の方から声が。
「恵美子さん、何か言った？誰だったの？」
若い男の声でした。

続き　早くお願いします

期待出来そうです！

恵美子さん、と呼ぶ関係は微妙。苗字でもない、恵美子でもない。関係始まって間がないね。