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[49866] 芸術と猥褻のはざまでE 高畑 投稿日:2010/03/12 (金) 16:23
妻はセクシーな下着姿になると、しばらく背を向けたまま、その場を動けませんでした。

「奥さん!頑張ってこっち向いて下さい!」

真嶋が大声で呼び掛けると、妻はフ〜ッと肩で息をして、ようやくこちらを向きました。

大事な部分を黒いレースの布切れで覆い隠すだけの肢体は、オンナのフェロモンをたっぷり発散していました。小ぶりながらも美しい曲線を描くバスト、それと対照的にしっかりと自己主張する大きなヒップ、程好く脂の乗った真っ白な太もも、そして、何よりそれを晒すことで生まれる羞恥の表情。紳士的な真嶋でさえ、思わず男の本能を剥き出しにしました。

「堪らないですね…」

真嶋は、ゴクッと唾を飲み込むと顔をカメラから離して、そう私に囁きました。

「アッ…アノッ…次はどうすれば…いいですか?」

妻は、恥ずかしさのあまり、撮影を早く進めようとしました。

「そうですね…。そうだ!御主人にカメラマンを変わりましょう!御夫婦で作品を造りあげてみては如何でしょうか?もちろん、僕もサポートしますから」

「エッ…主人が…ワタシの写真を撮るんですか?」

「そうっ!どうですか、御主人?夫の視点から、こんな作品を造りたいってのがあるでしょ?」

事前に構想があったといえ、妻がまだヌードになっていない段階でその話をふり込まれるとは思っていませんでした。

「ええ…まあ…やってみたいです…妻がOKなら…」

「奥さんはどうですか?」

「そうですね…ワタシは…二人が良ければ構いません。ただ主人がそのカメラ使っても大丈夫ですか?高価でしょうし…」

「大丈夫!大したカメラじゃないから!さあ、御主人」

真嶋は私の手を引っ張るとカメラの前に誘導しました。

正面に立っている妻の姿が、あの作品の主婦と重なって見えます。私は妻をジッと見つめました。

「頑張ろうね…アナタ」

そんな私に向かって、妻が優しく微笑みました。

[Res: 49866] 芸術と猥褻のはざまでE 高畑 投稿日:2010/03/12 (金) 16:26
カメラを通してファインダー越しに妻を見ると、『ツマ』ではなく『オンナ』を映し出している気がしました。

「どうしようかな…」

いざその場に立たされると、私はどうしていいか分からなくなっていました。

「じゃあ、最初は、僕が奥さんにポーズをつけましょう」

助け船を出した真嶋は、妻の真横に立ち、次々とポーズを指南しました。午前中に試したものよりもソフトでしたが、私は無我夢中でシャッターを切りました。

その間、手足の角度や体の向きを修正するために、真嶋が妻の柔肌に直接触れることもありました。妻は少し身を引いたり、咳払いをしたりと彼のボディタッチに当惑する様子を見せましたが、それは夫である私への配慮だったのかも知れません。

「よし!取り敢えずこれを最後のカットにしましょう」

真嶋がアレンジしたポーズを撮り終えると、妻は笑顔で彼にお辞儀をしました。

[Res: 49866] 芸術と猥褻のはざまでE 高畑 投稿日:2010/03/12 (金) 16:27
「さあ、御主人!今からは御自身で自由に奥さんの作品を演出してあげて下さい」

「いや…そうは言っても、特段のアイデアはありません」

「では、もう終わりにしますか?今この瞬間の奥さんの魅力…全て写真に収めましたか?」

「いえ…実は撮りたいものがあります。ただし…私の一存では決められないことで…」

「アナタ?どういうこと?ワタシ…ここまで来たら何でも出来る気がするの。言ってみて?」

「わかった…言うよ。オマエの中の『女』をもっと強調した写真を撮りたいんだ。つまり…男性とのツーショット…」

「フフッ…なんだ!アナタと二人の写真を撮りたいのね?それなら平気よ!むしろワタシからお願いしたいくらい。真嶋さんに撮ってもらいましょう?」

「いや…オレと映ったら『妻』になってしまうだろう。長年の結婚生活がそうさせてしまうと思う。だから…オレ以外の男性…つまり真嶋さんとの写真を撮りたい」

「エッ…真嶋さんと…?」

妻は真嶋をチラッと見ると、顔を真っ赤にしてうつ向きました。

「真嶋さん…お願いしても大丈夫ですか?妻との写真を…」

「ええ、僕はいいですよ。奥さん、御主人の願いを是非とも叶えてあげましょうよ?」

妻は暫く考え込んだ後、胸元を手で押さえながら顔を上げました。そして、緊張の面持ちで、真嶋に小さく頷きました。心なしか身体が微妙に震えて見えます。

「ハイ…、がんばって…みます。よろしくお願いします」

「僕こそヨロシク。ちょっとだけ恥ずかしいけどね。さあ、御主人、始めましょう」

こうして、ついに私の念願が成就することになったのです。

[Res: 49866] お礼 高畑 投稿日:2010/03/12 (金) 16:32
今までレスを頂いた皆様、どうもありがとうございます。

展開は遅いですが、できるだけ事実に沿った描写にこだわっておりますので、何卒ご容赦下さい。

コメントを頂けると、書き続ける原動力になりますので、これからもお願い致します。

高畑

[Res: 49866] Re: 芸術と猥褻のはざまでE よっちゃん 投稿日:2010/03/12 (金) 16:40
素晴らしい!本当にエロチックな作品です!こんなに次はいつか、いつか?待ちわびる作品は珍しいです。今後に大変期待しています。

[Res: 49866] Re: 芸術と猥褻のはざまでE のり 投稿日:2010/03/12 (金) 18:08
いよいよって感じですね!ここから奥様がどう変わって行くか…
続き宜しくお願いいたします。

[Res: 49866] Re: 芸術と猥褻のはざまでE タマ 投稿日:2010/03/12 (金) 18:32
いよいよ続きですね。ワクワクします。

[Res: 49866] Re: 芸術と猥褻のはざまでE まさ 投稿日:2010/03/12 (金) 21:49
確かに、わかります
他人と妻のツーショットはある意味興奮しますね
私も過去に経験あります、わかりますなぁ

[Res: 49866] Re: 芸術と猥褻のはざまでE 篠山鬼神 投稿日:2010/03/13 (土) 02:15
更新はまだかまだかと毎日何回も見に来てます。
是非 途中で終わる事なく最後までお願い致します。

[Res: 49866] Re: 芸術と猥褻のはざまでE T2 投稿日:2010/03/13 (土) 06:11
はじめまして

とても
楽しみにしております

次回
カメラマンとどうなるのか考えると興奮して寝れませんでしたよ