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[40037] 30歳の記念撮影から G マック 投稿日:2009/03/05 (木) 19:52 いよいよ撮影の当日になりました。 その日は10月の下旬というのに小春日和の汗ばむ陽気でした。 身支度を整え、9時に写真館に向かうとすでに美佳さんや信吾さんもいました。 妻は緊張のせいか朝からほとんど言葉を出す事はありませんでした。 こころなしか蒸気したように見える妻の顔は、はりつめたような美しさが漂っていました。 写真館に到着し、挨拶もそこそこに私たちは写真館のスタジオに通されました。 「それじゃ奥様はあちらで仕度してきましょう。僕はこれでもスタイリストの勉強もしてますから」 三上氏はそう言うと妻をエスコートして奥の控え室に入っていきました。 プロのカメラマンを目指し働きながら専門学校に通い、 自らもモデルをしたり、またスタイリストの勉強までしている。 私は自分よりも若い三上氏の引き出しの多さにただ関心するだけでした。 「ちょっと、あんたは無理言って見学させてもらってる身なんだから、興奮しすぎて変な事しないでよね!」 「わかってるって!いちいちうるせーなー」 私たちはスタジオの後ろに置かれていたパイプイスに腰をおろして、 これから行われる撮影を静かに待つだけでした。 「今日は私も助手の三上くんも気合が入っています。電話でもお伝えしましたが、今日は衣装などの撮影は予定していません。ヌードメインで行きますが、モデルさんの気持ちがのるまでは今日の洋服のままスナップを撮ります。それでは準備が出来るまでもう少しそのままでお待ちください」 高島氏は私たち三人にそう言うと、妻のいる控え室に下がっていきました。 「ちょっと、あんたどこ押えてるのよ。もう興奮してるの?今朝2回もしてきたくせに!」 「るせーなー、男のさがなんだからしかたねーだろー!」 言いたい事を本気で言い合える美佳さん夫婦は、はためにはコミカルに見えるでしょうが、 やはり私にとってはうらやましいご夫婦でした。 ほどなくすると三上氏が妻を連れて控え室から出てきました。 三上氏の手によってヘアースタイルや薄化粧が整えられ、さらに妻の美しさが強調されていました。 まずは撮影に慣れてもらうため洋服を着たまま妻の撮影が始まりました。 「いいですよ。そう、とても綺麗だ」 高島氏はスタンドに立てられたカメラのシャッターを切り始めました。 バシッ、バシッと大きなシャッター音と共に、明るくたかれるストロボの光。 私たちはいよいよ始まった創作の現場を目のあたりにして、ただ息を飲み込むだけでした。 三上氏はその間も、妻のヘアースタイルを直したり、 露出計で明かりを測定したり、 照明のセッティングを変えたり、 スタジオ内の装飾品を変えたりと、休むことなく動いていました。 「そう、今の笑顔、いい表情ですよ」 撮影中、高島氏は絶え間なく妻に声をかけ続けます。 女性は誰であっても自分が主役になってスターのように注目されてみたいと考えたことがあると聞いた事があります。 今まさに妻はその時にいました。 絶え間なくたかれるフラッシュの中で、グラビアモデルのように妻は大きくはばたいていくようでした。 「だいぶ慣れてきたみたいですね。いい表情だ」 30分近く費やされた洋服を着たままの撮影で、妻の表情はすっかりやわらかく変わり、 いつも以上にやさしさに包まれた妻の美しい姿が引き出されていました。 「よし! それでは奥様、いよいよ本番にしましょう。あちらで洋服をすべて脱いで裸になってきてください」 高島氏の言葉で、撮影になれて笑顔を取り戻していた妻の表情がいっぺんにこわばりました。 「・・・はい・・・」 妻は小さくそう言うと、三上氏と共に控え室へ下がっていきました。 妻は今何を思っているのだろう。 あの控え室の中で、いよいよ妻は服を脱ぎ捨ててその綺麗な裸を晒しているか。 私の妻、私だけの妻が・・・ 私は妻の裸を頭の中で想像しながら、息が詰まる思いでその時を待っていました。 [Res: 40037] Re: 30歳の記念撮影から G 無名 投稿日:2009/03/05 (木) 21:34 あーもうドキドキしますね!
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