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[39862] 壊れかけの絆S 叶 投稿日:2009/02/28 (土) 06:50 私は妻のボストンバッグに仕掛けた、例のボイスレコーダーの続きを再生していました。
それは、どんな小さな事でも把握していたい… 鬼畜のような澤田統括部長を潰し、牽いては、妻を助ける材料としたい…。 そんな気持ちからの素直な行動でした。 私はリビングで、時が経つのも忘れ、ただひたすらボイスレコーダーの再生音を確認していました。 しかし、私の思惑とは裏腹に、この水曜日の行動には、新たに何も材料らしい材料は出て来なかったのです。 結局、ラブホテルを中座した澤田統括部長は妻に告げた予定時間を遥かにオーバーしてから戻り、妻と中出しセックスをするような時間などは無いままに、急ぎチェックアウトし、妻と共にミーティング会場に向かったのです。 そして、ミーティング終了後は、澤田統括部長の上司である赤澤支社長、亀田専務、各地区のエリアマネージャーとの懇親会へと場所を変え、賑やかな宴は日付けの変わる深夜まで、二次会、三次会と続いていました。 その場所から伝わる、賑やかなで楽しそうに談笑する声と延々と続くカラオケ‥。 イヤホン越しに聞き取れる会話からは何一つ、澤田統括部長と妻を結び付ける物は無いように感じられました。 やがて、そろそろ頃合いとばかりに、誰とも知れぬ音頭で宴はお開きとなり、妻は他の地区のエリアマネージャー達と宿泊先のビジネスホテルへと戻って行ったのです。 元々、アルコールに弱い妻は、周囲に対する気配りから解放された安心感からなのでしょう、 【バサッ‥ バサッ… 】 着ていた衣服を脱ぎ捨てるような音と、ほぼ同時に 【スゥ‥ スゥ‥ スゥ‥】と、気持ち良さそうに寝息を立ててしまっているようでした。 この後に、澤田統括部長によって、妻の部屋がノックされる事も、妻の携帯が鳴らされる事も無かったのです。 ボイスレコーダーを聞く私は、何やら拍子抜けする思いでした。 翌朝、推定7時に妻の携帯が鳴りました。 妻は、眠たさが残る気怠そうな声で電話を受けました。 [Res: 39862] Re: 壊れかけの絆S 叶 投稿日:2009/02/28 (土) 06:51 『はい‥ おはよう‥ ‥えっ?今から?無理よ、8時には他の皆さんと朝食をご一緒する約束なんだから‥ ‥私が居なければおかしな話になってしまうじゃない?‥ ‥ ‥えぇっ?今まだ身に着けたままよ‥ ‥ 昨日、疲れていたし、酔ってそのまま寝てしまったから‥ ‥‥‥ 分かったわ‥‥』
おそらくは澤田統括部長からの電話だったのでしょう。 ボイスレコーダーから伝わる妻の声は、何かを約束したように感じられました。 妻は受話器越しの会話を終えた後に、深い溜め息を漏らしました。 『はぁ‥ ぁ ‥ぁ‥ ‥』 どれぐらいの沈黙が続いたでしょうか‥ ベッドのスプリングが鈍く軋む音と共に妻が起き上がる気配がして、バスタブに勢い良くお湯を溜める音が聞こえて来ました。 一時間後に支度を終えた妻は、他の地区のエリアマネージャーさん達とホテル内のレストランで朝食を済ませて、マネージャー会議へと向かいました。 その後、マネージャー会議は滞りなく行われ、会議が終了して現地で解散となったのは15時を少し回った頃の模様でした。 この間、私には、一つだけ気になった事がありました。 昼食時間の時に、妻が亀田専務から呼び止められ、15分程何やら話をしていたようなのです。 他のエリアマネージャーさん達とテーブルを囲んで食事をしている時に呼ばれたのです。 昼食会場の違うテーブルに呼ばれて話をしていたのでは?と想像出来るのですが、妻は私がボイスレコーダーを仕込んだバッグを他のエリアマネージャーさん達と食事をしていたテーブルに置いたままだったようなのです。 ですから妻が亀田専務に呼ばれた時の会話内容については、一切分からなかったのです。 しかし、私の中でこの空白の15分の記録が妙に気になった事は確かなのです。 [Res: 39862] Re: 壊れかけの絆S 叶 投稿日:2009/02/28 (土) 06:55 『お疲れ様でした‥』
『どうもお疲れ様‥』 木曜日の会議終了後、口々に挨拶を交わして帰宅の徒につく面々。 その時、妻の携帯が鳴りました。 【♪‥♭‥♪〜♭♪〜♪〜♭♪‥】 『分かりました‥ 』 手短かな応答で電話を切った妻は、雑踏の賑わいの中に紛れて行きました。 10分程も経ったでしょうか、行き交う人々の喧噪が急に薄れ、妻が人通りの少ない場所に出た事がイヤホン越しに確認出来ました。 【カッ‥ッ‥カッッ‥カッ‥】 足早に何かに近付いて行く妻の気配。 【ガチャッ… バタン‥ン】 『待った?… 』 『いや‥僕も今着いた所だよ… …』 そこで妻を待っていたのは澤田統括部長でした。 『しかし参ったな‥ 昨日は昨日で、せっかくこれからって時に仕事が入るし、夜は夜であの流れだ… まったく寸止め地獄だよ… 』 まるでそれが妻のせいでもあるように訴える澤田統括部長。 『いやだわ‥私のせいじゃ無いわ。』 『これから朝の段取り通りにゆっくり‥と言いたいんだか、急に亀田専務から呼ばれて‥ これからすぐに会社に戻らなくてはならないんだ… 帰る時間を2.3時間遅らせる事は出来ないかい? 勿論、送り届けるよ。 あの僕が贈ったセクシィなランジェリー姿の悠莉子を抱きたいんだ。』 微妙な空気が車内から伝わり、 『‥ それは無理だわ。 私は独身者じゃ無いんだからぁ… 無理をしないからバレずに来れたんでしょ? 貴方にも分かっている事でしょう? 無理は言わないの‥。』 『はぁ〜 ‥それは分かってはいるさ。 でもこんなになっているコレはどうするんだい? 』 運転席の澤田統括部長から【ジッッ‥ジジッ‥ッ】と、ファスナーを引き下げる金属の擦れる音がしました。 [Res: 39862] Re: 壊れかけの絆S 叶 投稿日:2009/02/28 (土) 06:56 聞きたくは無い‥この先にある物‥
しかしそれを聞かずにおれない私でした。 【ジッ‥ッ‥ジジジ‥ッ】 鈍く金属が擦れる音。 澤田統括部長が、狭い場所に押し込められて苦しげな分身を… そのいきり起った巨大な逸物を解放してやるが如くにファスナーを下げて、窮屈そうにしていたそれを引っ張り出したのでした。 『我慢出来ないんだ。 何とかしろよ!!』 穏やかだった口調が、突然命令調に変わった澤田統括部長でした。 『な‥何を言っているの? まだ明るいのよ? それに誰かに見られたら…。』 『誰も車の中を覗いたりしないさ… いいから早くしゃぶれ!!』 『あぁ…ん… 乱暴にしないで… 髪を掴むのは止めて… 分かったわ…あうっ…うぐっ…ぐぅ…ジュル‥ッ‥ジュルジュル‥ チュパッ‥チュッ‥』 ボイスレコーダーから伝わる、妻悠莉子が澤田統括部長の巨根をしゃぶり上げるイヤらしく生々しい湿り気を帯びた音。 澤田統括部長の、場所すら選ばぬ強引さ‥ 妻を一体何だと思っているのだ…。 【しかし‥妻も状況的に拒絶する気になれば出来るだろうに‥】 私は複雑な思いのまま、続きを聞いていました。 妻悠莉子のネットリとしたフェラチオに『あぁ‥いいぞ‥上手いぞ‥ おぉぉ‥‥ 』と悶絶気味の澤田統括部長。 『んふぅ‥んふぅ‥ジュルジュル‥ ジュル‥ッ‥あふぅ‥ん‥ジュルル‥ッ‥ ジュルッ‥チュル‥ル‥ あぁいやぁ‥あふぅ‥ダ、ダメよぉ‥ここではダメぇぇ… … 』 澤田統括部長が抑え切れぬ欲情から場所を顧みずカーセックスに、強引に本番行為に持って行こうとしたのでしょう。 妻はそれだけは避けたいとばかりに、その巨大な逸物をリズミカルにしゃぶり上げるピッチを上げました。 『ジュルッ、ジュルッ‥ジュルッ‥ジュル‥ッ‥ジュルッ‥ジュルリ‥ジュルジュルッ‥ッッ‥』 『うおっ‥おぅ‥おぁぁぁ‥そんなにしたら‥で‥出る‥出て‥出て‥しまう‥おぁぁぁ‥出る‥出る‥ あうっ‥ああぁぁ‥ ‥』 見える筈の無い、澤田統括部長の律動がボイスレコーダーから伝わって来ました。 [Res: 39862] Re: 壊れかけの絆S 叶 投稿日:2009/02/28 (土) 06:57 見える筈の無い車中から、澤田統括部長の【ビクン‥ッ‥ビクン‥ッ‥】とした律動が、イヤホン越しの私に伝わって来ました。
『チュパッッ‥んふッ‥んぐッ‥んぐッ‥んぐ‥ッ‥ゴクリっ‥ゴクっ‥はぁ‥はぁ‥はぁ‥』 澤田統括部長から放たれた精液を、音を立てて飲み干す妻の気配がして、車中からは暫くの間、二人の温い吐息だけが伝わって来ました。 『はぁ‥はぁ‥もうこんな時間か‥ 社に戻らなくては… 駅まで送るよ…。』 大量の精液を口に放たれた妻は、噎せるようにしながら答えました。 『はぁ‥はぁ‥お願いするわ‥ 』 この後、妻は澤田統括部長に駅まで送って貰い、当初の帰宅予定時間より早めに帰って来たのです。 列車での移動の間も、ボイスレコーダーから伝わる音声は、特に新たな問題を指し示すような事は何一つ無かったのです。 リビングのソファーに座り、延々と妻のこの二日間の記録に集中していた私は、無意識に壁に掛けられた時計に目をやり、時間を確認しました。 時計の針は【6時】を示していました。 私は疲労感を感じながらも、妻に見つかっては大変とばかりに、ボイスレコーダー一式を自室に隠し再びリビングに戻りました。 締め切られたカーテンを開き、窓を開けると、外からは私の暗澹たる気持ちとは裏腹に、まばゆいばかりに陽射しが差し込み、緑から香る心地良い匂いが合間って、すがすがしさが溢れる朝でした。 私はゆるやかに吹く風を感じながら何から手をつけるべきか思案していました。 妻の本心‥ 澤田統括部長の弱み‥ ‥ そして私は、妻の事を実際の所どのように思っているのかを。 私にとっての妻とは、一体何なのかを考えていたのです。 [Res: 39862] Re: 壊れかけの絆S キリギリス 投稿日:2009/02/28 (土) 08:20 朝からビンビンであります!奥様の本音を推し量ろうと、揺れる叶さんの心情………切なくもあり、興奮いたします。
[Res: 39862] Re: 壊れかけの絆S りゅう 投稿日:2009/02/28 (土) 08:33 長い長いボイスレコーダとの戦い、お疲れ様でした。
朝、あなたはどんな対応をとったのでしょうか? [Res: 39862] Re: 壊れかけの絆S やま 投稿日:2009/02/28 (土) 09:34 ばれずにこれた、という表現をしている以上
奥さんも同罪です。 今では決着がついていると思いますが、 やはり何らかの形で始末はしてほしいです。 [Res: 39862] Re: 壊れかけの絆S 叶 投稿日:2009/02/28 (土) 09:35 先週の土曜日に、ふとしたきっかけで始まった妻悠莉子の疑念。
妻のベッドに隠されていた洗濯ネットに入れられたエロチックな下着を見つけてしまった事からの出来事でした。 南京鍵を掛けられた木製の化粧箱。 苦労して開けて見れば案の定、疑念と疑惑のオンパレード。 堪え切れずに妻のバッグに仕掛けたボイスレコーダーには、信じたくなかった恐れていた事がこれでもかと凝縮されていました。 しかし、少なくともこれら大多数はこの僅か1日の間に露呈した事なのです。 私は聖人君子ではありません。 経験豊富な人間でもありません。 極、極、普通の一般人なのです。 確かに僅かばかりの覚悟はありました。 しかし、いざ蓋を開けて見て、ここまでの事態が飛び込んでこれば、流石にいっぱい、いっぱいになってしまいます。 私個人の器では、とてもじゃないけれど一辺に受け入れて消化出来る物じゃありません。 あと数十分もすれば、妻は目を覚まし起きて来るでしょう。 そして目覚めた時の自分の姿にも驚く事でしょう。 澤田統括部長から贈られた淫靡でエロチックな下着姿のまま寝ていた訳ですから‥。 私と昨晩に飲んだワインが効き過ぎて、酔って寝てしまった‥ ここまでなら何ら妻に不安は無かった筈です。 しかし、どのようにして自分の寝室に辿り着いたのかも、誰が着ていた衣服を脱がしたのかも一切記憶に無い筈なのです。 私に【その下着姿を見られた】などとなれば、間違いなくパニックを起こす事になるでしょう。 一体、妻は妻でどんな顔をして私の前に現れるのでしょうか? 私は私で、自分を抑えながら、どんな顔をして妻と向き合えば良いのでしょう? 【ガチャッ‥ ‥ ギシッ‥ッ‥ ‥】 《えっ!! もう起きたのか!?》 この時、妻の寝室から物音がしたのです。 [Res: 39862] Re: 壊れかけの絆S まさやん 投稿日:2009/02/28 (土) 10:04 最初のスレから一気に拝見させていただきました。
素晴らしい表現力と臨場感に深く引き込まれました。 非常に複雑な心中をお察し致します。しかしながら奥様にはまだ叶さんに対する気持ちが残っているように思われます。いや、そうあって欲しいと自分の事の様に望んでいます。 |