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[37729] 妻をけしかけ…11 真二 投稿日:2008/12/22 (月) 01:05 妻からの電話でした。
「どうした、何かあったのか?」 『あなた!さっき課長に 呼ばれて、名前を聞いても名乗らない男性から、君宛てに3回も電話があったけど、友人なら名前くらい 名乗るように、言ってくれって、言われたのよ』 「それで…?」 『私、心配になって携帯見たら、あの人から留守電が入ってて、電話に出ないなら、会社の電話で私を呼び出すって入ってたの!』 「ふざけた野郎だなぁ! 島田は俺が知らないと思って、裕美を脅迫してるんだ!会社の者には気付かれて ないのか?」 『多分…山内課長はわからないわ。でも、またあの人から会社に電話があったら…どうしよう?』 「課長には、誰からの電話か思い当たらないと、言っておけよ。それから、島田から携帯に電話があっても、絶対にでるなよ」 『わかったわ。でもあなた、会社の外で待ってたら… 怖いわ』 「俺が迎えに行くから、 それまでは会社から出るなよ」 『うん、ありがとう。 ごめんね、あなた…』 約束通り、妻を迎えに行きましたが、中々出て来ません。 心配になり携帯に電話したのですが、留守電になっていました。 妻の同僚を見つけ、妻は?と聞くと、課長に呼ばれていたとのこと…何やら、 嫌な予感がしたのです。 しばらくすると妻が出て来ました。 顔が沈んでいます。 「どうした?」 『あれから、もう一度会社に電話をかけて来たの。 課長が出て、名乗らない者に、電話を取り次ぐ訳にはいかないって言ったら、切れたって…帰る前に呼ばれていろいろ聞かれてたの』 「課長はなんて?」 『何か心配事でもあるなら、何でも相談にのるし、もし秘密にしたいことなら信用して話して欲しいって言ってたわ』 「裕美は?」 『あなたが言った通り、 かけてくる人に、思い当たらないって言ったわ』 「うん、それでいいよ。 でも、課長はなんか感じてるようだなぁ」 『4回も電話かけてくるなんて…、許せないわ』 「俺が家か会社に乗り込むよ!奴にはそこまでやらなきゃ、わからないよ」 『会社に乗り込むなんて 駄目よ。取引先なんだから、うわさは直ぐに広まるわよ。家だって、まだ小さい子供が2人いるのよ』 「そんな奴が、ふざけた事してるんじゃないか! 家庭や会社無くしても仕方ないことしてるんだよ!」 『……………』 島田の家庭に二人の子供がいる事まで持ち出して、 かばうような裕美の言葉に私は、いらついていました。 『今夜、電話してみるわ… 島田さんだって、取引先 なんだから、こんな事が 表ざたになったら、大変な事になるくらいは、わかると思うわ…』 「俺がそばにいる時でないとだめだぞ」 『わかってる。本当に ごめんね、あなた…』 「一昨日、駅で裕美を 見かけて、また復活させたいと思ったんだろうな」 『そんなこと…』 「でもな、裕美…らちが あかないようなら俺は 島田を許さないよ。裕美が反対しようが、島田が会社や家庭を無くす事態に なってもだ」 こうしてその夜、裕美が 島田に電話することに なったのですが…そこには気の小さな男と、それでも 見栄を張り、破滅の道を 歩む男の姿がありました。 この話しは、私達夫婦にとって、今思い出しても、気分の重くなる出来事でした。 面白い展開ではありませんが、もう少しお付き合い 頂ければうれしいのですが… [Res: 37729] Re: 妻をけしかけ…11 なるほど 投稿日:2008/12/22 (月) 09:55 続きが気になります。気の重くなる内容みたいですが続きを頑張ってお願いします
[Res: 37729] Re: 妻をけしかけ…11 ロンドン 投稿日:2008/12/22 (月) 16:00 最初から読ませて頂いています。今後の展開がきになります。楽しみにしています。
[Res: 37729] Re: 妻をけしかけ…11 オオワラ 投稿日:2008/12/22 (月) 18:27 真二さん、はじめまして。
最初から読んでます。愛し合う普通の夫婦の身近にあるような話で、 興味深く読んでます「島田の野郎」許せない奴ですね。 家庭の事情・奥さんの事情もあって簡単に携帯を変えたり職場を変える訳には いかないんでしょう、真二さん夫婦が今、思い出しても気が重くなる展開楽しみに してます。 [Res: 37729] Re: 妻をけしかけ…11 真二 投稿日:2008/12/22 (月) 21:53 皆さん、本当にありがとう
ございます。 今に至る妻との生活を、 時系列にそって、描き綴るつもりでこの場をお借り しました。 日々の退屈な会話の中に 妻を気遣い、しかし妄想や空想を実現してみたいと 言う欲望がありました。 一度経験すると、抜き差しならない興奮に、理性は 押しやられ、妻自身も牝の時を楽しむようになります。 “あなたが望むから… しかたなく…“ したたかに変身する最愛の妻を描いてみたいのです。 |