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[36627] 他人のものへ…5 高田 投稿日:2008/11/13 (木) 17:27
その旅館を選んだのには、普段から時々利用しているという事以外に、
もうひとつ理由がありました。

各部屋に付く露天風呂。
これを利用したかったのです。

『せっかく部屋に露天風呂が付いてるんだからさ、
始める前に二人で入ったら?』

妻は「えっ…」と言いながら小谷と顔を見合わせています。


初めての、妻を他人に抱かせるという経験です。
計画を練る上で、
スワップなど経験している方を探し、
メールで相談してみたのです。

経験の無い女性の場合、
恥ずかしがり、どうしても夫に見られたくないと言う事もある、
最初の何回かはその場にいるのを避け、
声だけ聞くに留めるとか、可能ならば女性に気付かれないように覗き見る程度にする。
その方がそれから後の継続や、色々な発展にも繋がる可能性が高いだろう…
というアドバイスがありました。

それで私なりに考えた方法…

『俺は適当に温泉に入ってくるからさ、
まずは二人で露天風呂にでも入って打ち解けた方がいいと思うんだ。
美和もさ、
いきなり俺の前で始めてくれって言われても、難しいだろ?
その後は二人のペースに任せるからさ。』

妻も小谷も、
「でも…」と言いながら、どうしたら良いか迷っているようでした。

私はバスタオルを片手に部屋を出ました。

しかし行く場所は大浴場ではなく、
隣の部屋…小谷の為に取った部屋です。

部屋付きの露天風呂は、隣同士を竹の囲いで仕切ってあるだけなのです。
そのため隣で入浴している声もよく聞こえます。

私は先に露天風呂に入り、様子を窺う事にしました。

カラカラカラ…
部屋と露天風呂の間の戸が開きました。

「じゃあ美和ちゃん、俺先に入ってるから、
用意できたらおいでよ。」
「はぁい」
妻が小さく返事をする声。

しばらくすると、また戸が開く音…

「熱いですか?」

「ちょっと熱いけど、気持ちいいよ。」

「あの…タオル巻いたまま入っても…いいですか?」
「えっ…ああいいよ。」

ぎこちない二人の会話がはっきり聞こえてきます。

夜空が綺麗だとか、料理が美味しかったという、
当たり障りの無い会話がしばらく続きました。

少し会話が途切れた後、
小谷の方が切り出しました。

「美和ちゃん…でいいのかな?
なんか初対面なのに馴れ馴れしい?
奥さんって呼んだ方がいいかな?」

妻はクスッと笑って、
「なんかその奥さんって言い方エッチっぽい。
いいですよ美和ちゃんで…」

「えっ!?エッチっぽかった?
やだなぁ…
でもさ…これから美和ちゃんと俺、
エッチするんだよね…?」
妻は無言で頷いたのか…声は聞こえません。

小谷はリードしようと努めているのか、
さらに続けました。

「美和ちゃん…その…タオル取って、
裸見せてくれない?」

「えっ…う〜ん…恥ずかしいかも…」

「恥ずかしい?
大丈夫、高田も居ないし、それにほら…俺だって裸なんだから。」

「う〜ん…そうだけど…」

「あっ!美和ちゃん恥ずかしいなんて言いながら、
今俺のちん○ん見てたでしょ?

「やだ、見てないですよ〜。」

見た、見てないと言いながら、笑い合う二人の様子は、
すごく楽しそうで、今更ながら嫉妬心で胸がいっぱいでした。

二人の笑い声が聞こえなくなり、
妻の小さな声が聞こえてきます。

「タオル、ほんとに取るんですか…?」

「おっ、まじで?」

「おっぱい小さいですよ…がっかりするかも…」

「大丈夫、絶対がっかりしないから。」

また笑い合う二人…

二人ともだいぶ気持ちが乗ってきた様子が、
私にも伝わってきました。

「おぉ〜」

「なんか恥ずかしい…
ね?おっぱい小さいでしょ?」

「うん」

「ちょっと〜、何かフォローしてくださいよ。
もう見せないですよ。」

「うそうそ。すごい肌も綺麗だし。形もいいじゃん。
いやぁ、いいもの持ってるよ。
高田のやつ、こんないい奥さんをほんとに貸す気なのかな…?」

「褒めすぎですよ。
でも…ヒロくんの事は言わないでください…
なんか決心が揺らいできちゃうから…」

「そっか…じゃあ今のは忘れて。
それより美和ちゃん、もう少し近くに来ませんか?」
「…いいですよ…」

お湯の揺らぐ音が聞こえました。

妻が小谷の隣へ移動したであろうお湯の揺れる音が聞こえてから、
どれくらい時間が経ったのか…
5分なのか、10分なのか…
その時の私には異常に長く感じられました。

数部屋離れた露天風呂から、わずかに聞こえてくる他の客の話し声以外、
何も聞こえない状態で、私は夜空を見上げていました。
その静かな空間に小谷の声が、
小さいけれどはっきりと聞こえてきました。

「美和ちゃん…
キスしようか…?」

当然と言えば当然の展開なのですが、
「キス」という言葉を耳にした瞬間、
何故か私は飛び上がりそうな程驚き、
体が震えるのを抑えられませんでした。

覗きたくてたまらなかったです。
しかし竹の囲いはほぼ隙間無く作られており、
高さも背伸びやジャンプをして届くものではありません。
お客様のプライバシーはしっかり守られた作りになっているのでした。

急いで風呂から上がり、隣の部屋に移動すれば良かったのかも知れませんが、
その時点ではまだ私が姿を見せるのは早いような気がして…
結局、聴覚に意識を集中して、
なんとか雰囲気だけでも感じ取ろうと努力する事にしました。

妻はキスの誘いにどう応えているのか…
頷いて小谷の舌を受け入れているのか…

声は聞こえず、耳を澄ませても、
息遣いや物音すら聞こえてきませんでした。

私はもやもやした気持ちのまま、変わらず湯舟に浸かり自分の物を勃起させるばかりでした。

静寂の中、どれほど時間が過ぎたのかもわかりませんでしたが、
ついにお湯の揺れる音が聞こえ、
続けて室内への戸を開く音が聞こえてきたのです。

つづく

[Res: 36627] Re: 他人のものへ…5 ピルロン 投稿日:2008/11/13 (木) 21:20
興奮します。その場の状況がよくわかります。続きが読みたいです。

[Res: 36627] Re: 他人のものへ…5 銀河 投稿日:2008/11/14 (金) 09:51
臨場感たっぷりに、伝わって来ます。


続きお願い致します!

[Res: 36627] Re: 他人のものへ…5 ふう〜 投稿日:2008/11/14 (金) 11:24
いですね〜
何か自分がその場に居るような錯覚に陥りました。
心臓ドキドキ、パクパクです。是非続きをお願いします。