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[36256] 家内の情事52 上坂 投稿日:2008/11/02 (日) 21:03 家内は台所のテーブルに隠れるように身を屈めて、こちらの方を見ていました。
私がものすごい勢いで勝手口から飛び込んできたので、さぞかしビックリしたのでしょう。しかし、ビックリしたのは私も同じです。てっきり泥棒かと思い、家に飛び込んでみたら、帰っているはずのない家内がいたのですから… 「お、おまえ…帰っていたのか…」 家内は両手で胸を押さえて、気を静めるようにゆっくり立ち上がりながら言いました。 「あ〜っ、ビックリしたわ…誰が入ってきたのかと思った」 「それは、こっちのセリフだよ。夜遅いと思っていたから…いつ帰ったんだ?」 「3時ぐらいよ。洗濯して、お掃除して…あなたは、今日はどうしたの?早いのね」 「俺は……昼から早退したんだ、仕事に身が入らないからな…」 すると家内はキョトンとした顔をして言いました。 「あらっ、風邪?熱でもあるの?」 私は家内の暢気そうな言い方に一瞬にして切れてしまい、今まで我慢していたことが一気に爆発してしまいました。 「バカ言うな!!自分の妻が若い独身男性と1泊2日の旅行に行っているんだぞ。それも行き先も告げずに、一切連絡も取るなと言われて…これで仕事に打ち込めるような男がいたらお目にかかりたいもんだ!いいかげんにしろ!!」 「ちがうわ!ちがうのよっ!」 私に罵声を浴びせられて家内は身を縮めるようにしながらも、両手を振って必死に反論しようとしました。 「何がどう違うんだ!説明してみろ!」 私は家内に言い訳の隙を与えまいと、一気にまくし立てました。 「ほらっ、早く言え!何とか言え!何も言えないのか!何回抱かれたんだ?一緒に泊まって風呂に入って、若い身体を楽しんだのか?身体を弄ばれて喘ぎまくったのか?この恥知らずめ!若い男がそんなにいいのか、この売女!!」 まくし立てた瞬間に私は しまった、言い過ぎた とも思いましたが、すでに自分をコントロールできる状況ではなかったのです。 しばらく沈黙の時間が流れました。家内は立ち尽くしたまま、私は興奮して肩で大きく息をしながら家内を睨みつけていました。 興奮状態の私に何を言っても無駄と思ったのか、家内は下を向いて動きませんでしたが、やがてゆっくりとその場に座ると、正座をして私を見上げながら言いました。 「あなた、落ち着いて聞いてほしいの。私 本当のことしか言わないから…」 一気にまくし立てたことでやや落ち着きを取り戻した私は、家内を見下ろしながら言いました。 「ああっ、言えよ。下手な言い訳でも何でも聞いてやるよ」 家内はゆっくりと話し始めました。 「私 昨日から実家へ帰っていたの」 瞬間的に私は見え見えの嘘だと思いました。 「ふ〜ん、実家か、よく使う手だな。都合の悪い時は何かというと実家だな。まあいい。それで、健太君とはどうしたんだ?」 「会ったわ。昨日のお昼前に出会って一緒に食事して、それで別れたの」 私は聞くのもバカバカしい感じで言いました。 「じゃあ、それだけのためにわざわざ健太君を誘ったのか?健太君は仕事を休んだんじゃないのか?」 すると家内は私に訴えるような表情で続けました。 「そうよ…それだけよ。でも私にとってはすごく大切なことだったの。健太君にはっきりさせてほしいことがあったから……」 「何だよ?はっきりさせとほしいことって…」 家内は少し深呼吸して言いました。 「……私のこと……本当にどう思っているのか聞きたかったの。健太君はあなたに言われて私に接近して…それでこんなことになったのかなって思って…健太君の本心を聞きたかったの」 健太君の本心を聞く……これは主婦でも母でもない、一人の女としての意地・プライドなのでしょうか…私にはすぐには理解できないことでした。 私は怒りもほとんど収まり、いつのまにか家内の言葉に聞き入っていました。 「それで……健太君は何と言ったんだ?」 家内は下を向いて顔を隠しながら言いました。 「゛仁美さんがもし誤解されていたら僕はすごく残念です。確かに上坂さんから、それらしきことも言われたのは事実です。でも、僕が今までしたことはすべて僕の意思でしたことです。僕は……心の底から仁美さんを好きになってしまいました゛……って言ってくれたの」 私は何も言えず言葉を失いました。そして……家内は続けて言いました。 「゛生まれ変わったらプロポーズしますって、いつか言いましたけど、誤解されるぐらいなら今プロポーズします。仁美さん、上坂さんと別れて僕と結婚してください。上坂さんより仁美さんのこと大事にします。絶対幸せにします。弘毅君のことも僕が何とかします゛……って」 その時、私の中には嫉妬という気持ちはなく、焦りという嵐が吹き荒れました。 このままでは…すべてを健太君に取られてしまう…家内も、そして弘毅までも、すべて… [Res: 36256] Re: 家内の情事52 メチ 投稿日:2008/11/02 (日) 21:11 おぉ! 今日も投稿してくれましたか!
てっきり今週末かと思ってたので…嬉しい誤算です 奥様の気持ち、本心はいったい……… 続きめっちゃ気になります [Res: 36256] Re: 家内の情事52 一彦 投稿日:2008/11/02 (日) 22:23 上坂さん こんばんは、一彦です。 ありがとう。
[Res: 36256] Re: 家内の情事52 あき 投稿日:2008/11/02 (日) 23:45 よかったじゃない!寝盗られ願望があったんでしょ!?すべて盗られましょう!もし、やっぱりあなたがいいわなんて、言ったら、あなたは興ざめになっちゃいますものね。私としては、心と体は健太くん。籍と生活費はあなたがいいな(^-^)期待してます!!
[Res: 36256] Re: 家内の情事52 まる 投稿日:2008/11/03 (月) 04:05 上坂さん、投稿ありがとうございます。 夫としては一番恐れていた事になってしまいましたね。奥様はどうしたいのでしょう。私達夫婦は私の希望で妻に一度元彼に抱かれたてもらいました。元彼とは遠距離なので今は時々TELSEXをしてもらっています。常につきまとうのは気持ちが彼に行ってしまわないかということです。今後の展開自分の事のようにドキドキします。次回楽しみにお待ちしてます。
[Res: 36256] Re: 家内の情事52 やま 投稿日:2008/11/03 (月) 09:47 拝読しているとつくづく人間って愚かだと思えてきます。
(これを書き込んでいる自分も含めて) [Res: 36256] Re: 家内の情事52 ハジ 投稿日:2008/11/03 (月) 11:18 誰かが書いてたように、不愉快な男だね。
自分でハメておいて逆ギレかい。 あんた、チンピラ以下だよ。 [Res: 36256] Re: 家内の情事52 シロウ 投稿日:2008/11/03 (月) 12:07 投稿ありがとうございます。
毎回ドキドキ、ボッキンです。 [Res: 36256] Re: 家内の情事52 タングステン 投稿日:2008/11/03 (月) 15:10 さすが上坂さんはうまい。
上げたり急降下したり(読者の気持ち・昂り)。 どんでん返しで逆転ホームラン。 |