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[35782] 夏のきっかけ(10) いわし雲 投稿日:2008/10/17 (金) 08:08
裕子とそう言葉を交わしたものの、私は少し戸惑いを感じてました。

今回の出来事とは違って、裕子と二人で会うということは、
浮気になってしまうのではないか、友人やユキを裏切ることにならないか、
と考えてしまいます。
それに、時間をおけば落ち着いてしまいアヤマチだったと思うかもしれません。

それぞれがゴミを片付け、荷物をバッグに詰め込んで帰宅準備が整いました。

外に出ると、温泉から湯けむりがのぼり、あたりには独特のにおいが立ち込めています。
10時少し手前でしたが、まぶしくさえ思わせるほどの強い日射しは、その日の暑さを
想像させます。
空の高い位置にうっすらとした雲が見えました。
朝の空はとても広く感じます。
ちょっと離れた所で、子供たちは双眼鏡を「貸して、貸して」と取り合っていました。
「ケンカするなよー」と明るい友人の声。

車に荷物を運んでいるときに、ユキが背後から声をかけてきました。
「これ、、、トランクに積んだ方がいい?」
振り向くと、ユキは目線を外して、自分の持っている水筒に視線を落としています。

「いや、トランクだと転がるから、後ろの席の足元に置いておいて。」と
普通に返事したつもりでしたが、上目づかいで私の顔を見あげて、
「なーに? じろじろ見ないで。」と何かとってつけたような言葉を言ってきました。

さっきまで私を避けていたユキですが、話すきっかけを作っているのでしょう。
私も邪険にできず、笑いながら
「いやー、朝の運動でお前の顔に疲れが出てないか心配でね。」って言うと、目を丸くさせて
「あんたもでしょ。変なこと言わないで。」とわざと怒ってみせる態度。

「ごめん、ごめん。忘れ物ないか見てきてくれ。
 それから裕子に声かけて受付で清算しておいで。」
「うん、わかった。」
ニコッと笑って部屋の方へに行きました。


それを見ていた友人がタバコをふかしながら近づいてきます。
「荷物積み終わったか?」
「おう、終わった。」

「疲れてないか?」
「おかげ様でね。俺は疲れより、モヤモヤ。」

「えっ?お前してなかったの?」
「したよ。でも抜く前にお前が戻ってくるから途中でやめたよ。」

「(笑)悪い、悪い。」
「いい友達持ったよ、ホント。」
「・・・・お前、今度裕子誘っていいぞ。」

私は見透かされたような気がして、
「いいよ、裕子に悪いよ。」と返事しました。友人はニヤケタ顔で返します。
「それなら、俺もユキを誘えないな。」
「俺は、ユキがいいって言うならいいぞ。」


少し間をおいて、友人は、朝ユキと風呂に入った時のことを話しだしました。

[Res: 35782] Re: 夏のきっかけ(10) いわし雲 投稿日:2008/10/17 (金) 08:15
「ユキは、風呂に入ってもはじめは俺に近づいてこなかったよ。
 あんな姿みられたから恥ずかしいって。そりゃ風呂も明るかったしな。
 『こっちにこい』って言ったら、まあ寄って来たけど、、、、
 下向いたままだったから、向かい合わせで膝にのせたら、
 抱きついてきたんでまた入れてしまった。」

「お前、風呂の中でしたの? 汚ねー。」
「ばか、ちょっといれただけよ。
 裸で抱っこして立ってしまったら入れるしかないだろ。
 で、お前には悪いけど、『今度またしようか?』って聞いたら『考えとく』って」

「で、そのまままた一発?」
「してないって。サルじゃないよ。それからすぐあがったよ。」

私は黙って考えてました。友人が先にクチを開きます。

「で、どうするか? お前がイヤならやめよう。」
「・・・いや、ユキを誘ってくれ。
 初めにお前がユキを口説く。ユキが落ちたらすぐ俺に連絡をくれ。
 次にユキとラブホ(ラブホテル)に行く約束をしたら、会う前に俺に連絡をくれ。」

「ユキにはお前が知ってることを内緒にしておくってことか?」
「そう。俺が知らないってことにする。
 だから、ユキからすれば、お前と浮気をしていることになる。」

「お前、それでいいの?」
「いいよ、お前が俺を裏切らない限り。
 ユキがお前に会うとすれば、お前に誘われて断りにくいってのもあるだろうけど、
 それだけで俺に内緒にして会うとは思えない。
 ホントに嫌だったらお前に誘われたことを俺に相談してくるだろうからね。
 何も言わずお前と会うなら、今の段階では感情よりも性欲だろうな。
 ユキがお前に対する感情が少しでも生まれてきたと思ったら、すぐやめよう。」
 
「まあ、俺がお前を裏切ることはないけど、ユキに浮気させるのが目的か?」
「うーん、、、っていうか、あいつさっきまで俺の顔見る事ができなかっただろ。
 俺に内緒で他の男に抱かれていたなら、どんな顔するかなって。
 あいつの表と裏の二面性を見たくてね。」

「さすが、変態。」
「お前が言うな。乗るのか、乗らないのか。」

「乗る、乗る。」
「よし、ありがとう。
 ルールは俺を裏切るな。それと今度からはゴムつけろよ。」

「了解、了解。(笑)」
「それともうひとつ。
 俺も同じことを裕子にするぞ。」

「(笑)わかった、わかった。絶対、そうくると思ってたよ。
 お前も俺を裏切るなよ。」
「当然。
 お前、ユキのメルアド分かってるよな。」

「おう、お前も裕子のアドレス、分かってるだろ。」
「知ってるさ。
 お互い、どちらかが失敗したとしても、うまくいってる方は続けような。」
「了解。よし、がんばろう。」

私と友人は、お互いの顔を見合せて笑いました。

これが夏のきっかけとなりました。

[Res: 35782] Re: 夏のきっかけ(10) ゆう 投稿日:2008/10/17 (金) 08:42
楽しく拝読させていただいております。すごい展開になってきて興奮します。続きを楽しみにしています。

[Res: 35782] Re: 夏のきっかけ(10) やく 投稿日:2008/10/17 (金) 09:54
次の展開きになります

[Res: 35782] Re: 夏のきっかけ(10) revo 投稿日:2008/10/17 (金) 12:00
今回も実に興奮です。
「きっかけ」ですから、この先は・・。

お風呂でもやはり入れられていましたね。
このままではいわし雲さんの分が悪すぎますよ!
じっくり裕子を味わってほしいなあ。
いわし雲さんは、セックスだけで見たら奥様・ユキ?それとも裕子?

[Res: 35782] Re: 夏のきっかけ(10) いわし雲 投稿日:2008/10/17 (金) 13:10
みなさん レスありがとうございます。

私はセックスという観点であれば、妻を選びます。
何度もイキながら、恥じらいを忘れることのない妻を抱くことは
私の楽しみですヨ。