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[29510] 魔性【番外編S】 樹氷 投稿日:2008/03/03 (月) 16:26
全てが…そう全てが私の思惑を外れ空回りし、イレギュラーし始めていた。
二年前に私の欲望から、あの魔性のボンデージを妻に着せてから、ゆっくり、ゆっくりと歯車は回り始めていたのだ…

「女を舐め過ぎやないの?」

この淫靡な空間の中、複数の男女が欲求の赴くままで絡み合う空間で、しのさんから発せられた言葉が全てを物語っていた。
私の中では【妻と様々な事を経て話し合い、認め合い、理解し、その結果、妻が望む事なのだと。私自身の性癖とも一致するのだからと…】何の不安も感じていない気持ちがあったのだ。

【二人で楽しめるのだからと…。】

しかし、過去から連なる【女の怨み】の重さ、根深さを意に介さずに甘く見ていた私は用意周到にしのさんに、そう…私に対する生涯消える事の無い怨みを抱き続け、その怨みを晴らすチャンスを窺っていた明美に見事なまで巧妙に嵌められたのだ。

私にとって耐え切れない、我慢出来ない屈辱。

それは妻が忌み嫌う相手に抱かれ、よがり狂う姿。

それを見抜き、調べ上げたのが[しのこと明美]なのだ。

いかなる方法で、いかなる手管で妻と妻の元カレである、りょうさんの事を調べ上げ、りょうさんとコンタクトを取ったのか…。

深く、深く息を潜めて、その調べ上げた事をネタに、私に復讐するチャンスを窺っていたのであろう。
その怨みの深さと執念が先日、西島氏に連れられてこの【Z】に下見に来た折りに偶然、私と引き合わせたのであろう。

妻とりょうさん、そしてりょうさんの仲間と思われる3名の単独男性達の乱交プレイはエスカレートしながら続いていた。
事情を把握していない西島氏は、私の困惑を余所に単独女性に覆いかぶさり、「エェ、オメコやァ…」と額に汗を滲ませながら、腰を使っていた。
他の単独女性やカップルさんも、ラウンジ内の雰囲気に触発されて濃厚な絡みを続け、この魂を揺さぶるような刺激に酔いしれていた…。

今この熱気溢れる【Z】のラウンジで、この宴に参加していないのは私としのさんだけであった。
私の傍らに立つしのさんが私の右手に指を絡ませ、手を引いた。

振り向く私に囁いた。

「さぁ…ウチらも始めよか?」

しのさんはラウンジ内で繰り広げられている乱交プレイを尻目に私の手を引き、隣接されている個室へと誘ったのだった。

[Res: 29510] Re: 魔性【番外編S】 樹氷 投稿日:2008/03/03 (月) 19:50
個室の扉に掛けられた、七宝焼きで出来た美しい札を手慣れた様子で[使用中の合図]である裏返しにして、私の手を引き室内に入る明美(しのさん)

【Z】の個室は室内を、茶と黒を基調にしたカラーで美しく統一され、セミダブルのベッドが置かれていた。

オレンジ色の間接照明の緩い明かりに妖しく照らされた黒色のTバック一枚の明美。

とてもあの頃に私が都合良く利用していた【体だけの女】とは同一人物とは思えない程に美しく変貌している。

「アンタはウチの事なんて忘れていたんやろ?…」

図星だった。

「なぁ?どうなん?」

口ごもりながら私は答えた。

「あぁ…すっかり忘れとったワ…。
仕方無いやろ?好きになった女と一緒になり、幸せになる為に、家庭を守る為に仕事に打ち込んで…。
それに、もうあれから10年や…。」

ベッドに腰掛ける私の前で腕組みしながら立ち、上から見下ろすように睨み据えながら私の言葉を聞いていた明美。

「10年… そやね…10年や! その10年もの間、ウチはアンタにされた酷い仕打ちを忘れた事は無い!! 人づてにアンタの奥さんの事を聞いて、美人だって聞かされて… 余計悔しくなったワ! 調べて見にも行った…。ホンマ綺麗で可愛い人やった…。
あぁ、この人に負けたんや…アンタを盗られたんやと思うとナ…。
……ウチは、悔しくて、悔しくて、アンタを見返したかった。
アンタがウチをポイ捨てした事を後悔させてやりたかった。
水商売で働きながら、嫌な客や酔っ払いを相手に愛想を振り撒き我慢しながらチャンスを窺っていた。
そしてウチを磨いてくれるって言う好色なジジィのパトロンを見付けたんや。
整形して、エステに通い、エェもん身に着けて…。
確かに綺麗にもなれた。鏡の中の自分を見て震える程に嬉しかった…
けどな…それは好きでも何でも無い気持ちの悪い父親よりも遥か年上の男の玩具にされた代償によってなんや!!」
声を荒げ、まくし立てるように喋る明美に圧倒される私。

「ウチは事あるごとにアンタの事を色々と調べていた。
アンタの奥さんの事も。世間は狭いワ。
ある人からアンタの奥さんと、あのりょうさんの事を聞いたんや。
ウチは人を介して、りょうさんにコンタクトを取って機会を伺っていた。でもな…半場諦めとったんや。」

明美は続けた。

[Res: 29510] Re: 魔性【番外編S】 樹氷 投稿日:2008/03/03 (月) 21:18
明美は続けた。

「諦めてたんや、今のウチには、アンタとの接点も、奥さんとの接点も無い。
けど、限度を超えた犯罪めいた真似もしとうない…。
でもアンタに対する悔しさは消える訳でも無い。気付けば何年も経ってしもうていた。
ヴァギナのピアスを見る度に…ピアスに触れる度に想いは募っていたけどな…。
で…この間や…。
ここで偶然アンタに逢うて驚いたわ、巡り会わせやと思うた。
ママさんからアンタが奥さん連れて遊びに来る話聞いて、最初で最後のチャンスやと思うた。
上手い具合いにウチとアンタの事情を一切知らんママさんが、SM経験のある梃子をウチにどうや?って振ってくれた。
二つ返事でOKしたわ!すぐにりょうさんに連絡を取って段取りをつけた。
アンタを悩ましたくて…困らせたくて、あんなもんまで送りつけた。
ようやくや… ようやくやで?ようやくここまで来た…。」

積年の溜まりに溜まった物を吐き出すように、まくし立てて話す明美。

私は改めて女の怨みの怖さを痛感していた。

そしてある意味で狂気にも似た明美の執念に畏れおののいていた。

「お前なぁ… 何をしたいんや?
エェ加減にせんかい!!こないな事をしてどないになる言うんや?
ワシがお前とよりを戻す事なんて有り得んのやで?」

その言葉を聞き、明美は眉間に怒りに満ちた深い皺を寄せながら、私を睨み据え、吐き捨てるように言った。

「はぁ〜? アンタ阿保ちゃう? ウチはアンタとよりを戻したいなんて思うとらんわ。
アンタを傷付けて、アンタを困らせて、アンタの大切な物をメチャクチャにして… アンタをあの時のウチと同じ絶望の淵に落としてやりたいだけや!
勘違いせんといて!!」
「ワシはエェわ、お前が怨むのも分からん訳やない。
けどウチの奴には何の関係も無いやないかい!
逆恨みも大概にせいや!」

「アンタの嫁になったんが運の尽きやろ?
それにな… ウチより、りょうさんがアンタの奥さんに未練タラタラや。アンタの奥さんを忘れられんみたいやで?
言葉じゃ翻意出来ないやろうから体で言わす言うてたで。
あんなごっついイボマラでやられてしもうたら、案外アンタの奥さんも、体が言う事聞かなくなるかもなぁ?
さっきもエェ声出して感じとったし。」

思わせ振りな言い方で私の心を乱す明美。

私の焦りや動揺を見て取った明美はTバックの腰紐に手を掛けながら言葉を続けた。

[Res: 29510] Re: 魔性【番外編S】 樹氷 投稿日:2008/03/03 (月) 22:50
「アンタの奥さんは、りょうさんのイボマラで責め続けられて、自分に女の悦びを教えてくれたモノの有り難みを嫌って程に思い出してる筈や。
アンタにもウチの体をしっかりと忘れられんぐらいに思い出して貰おか?」

Tバックを脚から引き抜きながら不敵な笑みを向ける明美。

薄暗いオレンジ色の間接照明によって浮かび上がる明美の秘部。

その肉厚なクリフットに妖しく輝くピンクゴールドの3連ピアスは欲望の源から溢れ出る愛液の滴で濡れていた。

クリフットに隠しきれない程に肥大したクリトリスは充血し、ピンク色の大粒の真珠のようだった。
淫烈を囲むラビアは大きく羽根を広げ、剥き出しの淫烈は肉食動物のようにポッカリと口を開け、濃密な男を刺激し狂わせる淫臭とともに、とめどなく溢れ出る涎れを垂れ流していた。

自らの指でクリフットのピアスを摘み上げ

「どうや? アンタの命令で着けたピアスやで?10年… 10年や… アンタがウチに着けた鎖やろ?キチッと落とし前付けてもらわんとな。」

私は罪悪感と複雑な興奮の入り交じる感覚に身動き出来ないでいた。

おもむろに私に跨がった明美は女の子座りの体勢のままで、ジワリ、ジワリと、私の顔に向かってにじり寄って来る。

私の胸に置かれた明美の腕から熱い物が伝わっていた。

明美は私を見下ろしながら[ハァ〜ァッ…]と深く息を吐き、左膝を更ににじり寄せて腰を上げた。

10年の時を経て私の口を塞ぐようにする明美のヴァギナ。

何かを確かめるように身じろぎもせずに、その姿勢のままでいる明美。

強烈な淫臭とヴァギナから溢れ出る愛液が問答無用とばかりに私の口を開かせた。

[チュルッ…ッ… レロレロッ…ッ… チュルチュル…ッ… ]

私の舌がピアスと肥大したクリトリスを突き、舐め上げる。

「ウッ…ッ…あふ〜んっ… 」

そこから伝わる痺れるような刺激に腰を揺らしながら私の口にヴァギナを擦り付けるようにし、鼻にかかった甘い歓喜の声を漏らす明美。

[ハァ…ハァ…ハァ…]
荒い吐息を吐きながら、グィグィとヴァギナを押し付けて来る。

「もっとや…もっとぉ…奥まで舐めてぇな…
あぁ…たまらない… これや…これがしたかったんや… 」

私は、明美に顔面騎乗されながら、譫言のような喘ぎ声を聞いていた。

[Res: 29510] Re: 魔性【番外編S】 チャーリー 投稿日:2008/03/04 (火) 08:42
なんか、読んでいてせつないです。でも、自分の中にはそれを見て興奮しているもう一人の人格がいます。矛盾だらけですね。魔性さん最後まで頑張ってください。応援しています。

[Res: 29510] Re: 魔性【番外編S】 欧介 投稿日:2008/03/04 (火) 10:02
 怒濤の4話ご苦労様です、佳境に入ってきたのか、樹氷さんの
投稿はどこまでも盛り上がりますから、読んでいると引き込まれ
たまま現実世界に戻りにくくなります。

 映画を見た後に主人公になっている気分です。書く事の難しさ
を知ると、この表現の差には絶望感が訪れます。これからもご自
愛して楽しませて下さい。

[Res: 29510] Re: 魔性【番外編S】 ぽっちょマン 投稿日:2008/03/04 (火) 10:35
一気に読み上げてしまいました。
頑張って下さい。

[Res: 29510] Re: 魔性【番外編S】 じゅん 投稿日:2008/03/05 (水) 12:59
自分も基本はSのはずなんですが、しのさんだったら服従してもいいかなって思っちゃいますw
さすがにこのシュチュエーションでは、樹氷様も流されるままになるしかなさそうですね。
読んでるほうとしては、面白くてたまりませんが、いざ自分のこととなったら・・・。


考えたくないっす。

[Res: 29510] Re: 魔性【番外編S】 つよし 投稿日:2008/03/12 (水) 03:31
続きまだっすか?

[Res: 29510] Re: 魔性【番外編S】 穴世魔 投稿日:2008/03/12 (水) 08:35
待ってます