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[28834] 魔性【番外編J】 樹氷 投稿日:2008/02/12 (火) 19:04
淫靡で濃密な、妻と《しのと名乗る女性》の、レズビアンショー紛いの行為は終わった。

しかし【Z】の閉ざされた、この空間の中には発情した牝と牝の体液が入り混じり、猥褻さを増した残り香が色濃く漂っている。

そして、その行為の齎した毒を含んだ刺激が、西島氏と初老の男性を侵していた。

虚脱感にも似た物が、二人の男性の力を見るからに奪い取っている。

私にしても《しのさん》に対する一連の疑念が無ければ、同様の状態…否…それ以上にやられていたであろう。


やがて、気怠そうにしのさんが起き上がり、傍らで縛られたままの初老の男性の口輪を外した。

[ハァ…ァァ…ハァ…]
この空間の独特の物と合間って口輪をされている事で苦しかったのであろう…
大きく息を吸い込みながら肩を上下に揺らしている。

「大丈夫かいな?
シンどくやらへん? 」

「はい…大丈夫ですワ…興奮しましたワ… 何もせんと射精したのはこの歳にして、初めてでしたワ……。
あぁ、びっくりや… 」
照れ混じりの表情で初老の男性は答えた。


「どうする…もっと続けるか?」

しのさんは初老の男性に問い掛けながら、横目で妻に視線を投げかけた。
「もっとしたい気持ちありますけど、気持ち良過ぎて、いっぱい、いっぱいですワ… どなたかにもチャンスあげて下さいナ…」

妻も、しのさんの視線を感じ、合わせるように答えた。

「ウチも一休みしたいわぁ…腰がガクガクやわぁ…」

しのさんは、妻に妖しく微笑む返して

「じゃあ、少し休もか?」
と答えた。

「じゃあウチ、トイレして来るわ…
コレも一回脱ぎたいねん…」

一見、ペニスバンドが装着されているように見えるボンデージを指差す妻。
同時に西島氏も、ヨロヨロと立ち上がり、

「うぁ〜エグィもん見せて貰うたワぁ…
ワシも一回、クールダウンや… 頭が、ぼーっとしてるワ… 」

そして初老の男性も、しのさんに繩を解かれて、服を着て立ち上がっていた。

SMルームを出る妻につられるように部屋を後にする西島氏と初老の男性。
表からは、先程までこのSMルームから響いていた官能の声に刺激を受けていた人々が、その妻の淫靡なボンデージ姿に喝采の声を上げているのが聞こえた。

この淫臭に満ちたSMルームには、疑念の相手である《しのと名乗る女性》と、私の二人だけになってしまった…

[Res: 28834] Re: 魔性【番外編J】 じゅん 投稿日:2008/02/12 (火) 23:37
期待膨らみますね〜!
どうなるんだろ・・・。
昔むちゃくちゃして別れた女性って怖いですよね。
自分も身に覚えあるんで他人事ではありません。

[Res: 28834] Re: 魔性【番外編J】 樹氷 投稿日:2008/02/12 (火) 23:45
ハプニングバー【Z】のSMルームに残されたのは、私と、しのさんの二人だけになってしまった。

黒いスリーインワンは身に着けてはいるが、下半身は剥き出し状態の、しのさん…

肉厚の濡れたヴァギナに妖しく輝くピアス。

僅か十秒程の沈黙が、厭に重苦しい。

「フゥ〜ッ……」

私は、この空気の重たさに耐え切れぬように深々と息を吐き、呟くやくように目の前のしのさんに尋ねた。

「なぁ… 明美なんか? アンタ明美なんやろ?…」

しのさんは、私の問い掛けに一瞬、ほんの僅かにだが顔を引き攣らせた…

「なぁ…その3連のピアス…アヌスのホクロ…
ちゃうんかい?…」

更に重苦しい沈黙が流れた…

「ワシの事務所にあんなモン送り付けて来たのもワレの仕業やろ?
どないこっちゃ… 」

「フンっ… 」と鼻を鳴らして

「遅いわぁ… ようやく気付いたん?
まさかこんな場所で再会するとは思わなかったわ… 」

「エライ変わりようやないかい?
あまり綺麗になってるんで驚いたワ 。」

《しのさん》は、私の発したその言葉に眉間に縦皺を作り、目を吊り上げ気味に吐き捨てた。

「アンタに言われたくないわ!!
あの時の仕打ち、一生忘れん。
悔しくて、悔しくて、悲しくて…
綺麗になってアンタを見返したくて…
出来る事なら何でもしたワ!!」

まくし立てるように吐き捨てた。

そして私を意味あり気に見詰め、口元を歪めながら

「アンタ…綺麗な奥さん貰うて幸せそうやな?
今夜はホンマ、長い夜になりそうや…
楽しみにしとき!!」と
捨て台詞を吐いてSMルームを出て行った。

【一体、何を企んで、何を仕掛けるつもりなのだ…】

私は、一人取り残された淫臭漂うこの部屋で[形の見えない、この後に起こる事]に、怯えにも似た感情に苛まれていた。
やがて、西島氏が現れ

「いつまでココに居る気や?
アンタの嫁ハンも、しのさん達と、ラウンジで楽しそうに飲んでるデ…
ワシらもカウンターで飲み直そうやないかい?」
西島氏の言葉に促されて、私はカウンターに戻った…

いつの間にか【Z】は.先程よりも来客者が増えて、談笑する声、切なく喘ぐ声とが、賑やかかに店内を覆い尽くしていた。
薄暗い照明と、ボリュームを上げられたBGMに流れるボサノバが、この【Z】の雰囲気を、より淫靡な物に感じさせていた…。

[Res: 28834] Re: 魔性【番外編J】 桃子◆momoK2 投稿日:2008/02/13 (水) 01:05
 こんなに凄いでもドンドン気持ちがトキメキ引きずり込まれます。戻れなくなりそう。

[Res: 28834] Re: 魔性【番外編J】 こおじ 投稿日:2008/02/15 (金) 04:17
そろそろ続きお願いします。我慢できません!