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[28130] それは汚い流し台で・・・B モンブラン◆zZ7ndI 投稿日:2008/01/20 (日) 15:07
どうも、ショコタンです。
少ないながらも読者の方がいるようで・・・@、Aを通じコメントくださった方どうもありがとう。なるべく一日ずつ更新してきますので、読んでいただけるとうれしいです。股間をショッコ・ショッコにするのはもうちょっとだけ先になります。

さて、回顧にうつろう。

汚い流し台を真剣に洗ってくれるかおりは新鮮だった。大学でも比較的派手な出で立ちを好むし、身に着けてるものも有名ブランドの、高価なものが多い。埼玉の実家から通う、どこかお嬢様のような雰囲気の彼女が、必死に男の家の汚い台所をかたしてるのだ。家庭的な一面が胸に刻まれる。
「もう少し・・・お皿とかさ、茶碗とか・・・拘らないの?一人暮らしなら、拘ればいいじゃん?」
どこかうれしそうに、オイラに言う。
「ああ・・・そうだね・・・オイラセンスないんだよねぇ。」

時間が止まればいいのにと思えるほど、このときの二人の空間は居心地がよかった。ただの食器洗剤のレモンの香りが、うっとりするくらいの甘い香りに感じる。傍らでオイラは布団に入りながらぼんやりとテレビを見つめ、タバコをふかす。胸に秘めていたかおりへの思いは、沸々と湧き出していた。

食器を洗い終えると、かおりに
「もうこっちに来て、布団入ろう・・・寝ようよ。」

もちろん一緒の布団だった。さっきまで7〜8時間寝ていたのに、数時間後またすぐに寝ようと誘ったのだ。眠いわけがない。
だがもうどうしても二人だけの空間でイチャイチャしたかったし、密着していたかったし、抱きしめたかった。かおりが愛しくてたまらなくなっていた。
かおりはコクンとうなずくと冷たくなった足をふとんにもぐりこませた。照れているのか、背中を向け、横をむいて布団に入った。そこからは電気を消し、いろんな話をした。どういう話かは具体的に覚えていないが、ケタケタとよくかおりが笑っていたことだけは覚えている。そして
「かおりちゃん・・・いやかおり、俺、オマエのこと抱きたい。抱いていい?」
肩を抱き、自分のほうに体を向ける。

若いうちにセックスになれて、女を手玉に取れるようなダルビッシュみたいな男は、抱いていい?なんて聞く前にキスをしているだろう。だが童貞で、実質キスもまだ(ホッペのみ経験アリ)のようなウブなオイラは、一緒の布団に入っているにもかかわらずいきなりやったらビンタされると思ったのだ。
「モンちゃん・・・誰にでもそういうこといってんでしょ〜?」
「そんな・・・カオリちゃんだけだよ。ね・・いいでしょ?」
「え〜だって〜?ねぇ〜?」
「じゃあ、キスだけ。キスさせて、ね?いいでしょ?」
「え・・・う〜ん・・・・え・・・」

ここでさすがにかおりの態度からオーケーだということがわかった。体を起こし、カオリの上になる。
暗闇に慣れたのか、あるいはカーテン越しに刺す月明かりなのか、カオリの顔がはっきり見える。戸惑っているが、顔を赤くし、目がトロンとしている。かおりの長い髪、ほっぺ、瞳、鼻、唇・・
オイラの視線が一点に集中する。
俺はかおりが好きだ。

そしてオイラは・・・はじめてのキスをした。

次回
それは汚い流し台で−C 『私は処女だと彼女は言った』につづく

[Res: 28130] Re: それは汚い流し台で・・・B 正志 投稿日:2008/01/20 (日) 15:14
青春してるね拒アきがとても楽しみですh

[Res: 28130] Re: それは汚い流し台で・・・B 飛び出せ青春 投稿日:2008/01/20 (日) 17:55
うんうん トッテモいいマ

かわいいモと部屋でふたりきりに
止まって欲しくてドキドキで過ごした時間
自分にもそんな頃がありました。

続きを楽しみにしています

[Res: 28130] Re: それは汚い流し台で・・・B しん 投稿日:2008/01/20 (日) 21:40
モンブランさん まるで小説を手にして読んでいるかのように読者を魅了するこのスレ最高です
是非次回も期待しております