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過去ログ[37]

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[28098] 魔性(36) 樹氷 投稿日:2008/01/19 (土) 23:11
週が明けた月曜日の夜、私は西島氏と会っていた。

話の内容が、内容なだけに、人目の憚れる場所と言う事で、堂島の隠れ家的なラウンジで会う事になったのだ。

このラウンジは、奥が座敷のような造りになっており仕切りがあった。

あの日… 妻が、藤田に抱かれ、粘膜を通し、実物の巨根を体感した土曜日の夕方に、こちらから西島氏に連絡を入れ、電話に出れなかった非礼を詫びて、今日の運びとなったのだ。

「どや?嫁ハン、少しはクールダウンしたかいな?
不治の病やないんやから元気出しぃな?
ちょっと手強い流行り病みたいなモンや…」

私はグラスを片手に、大きくため息をつき

「ハァ〜ァ…簡単に言わんといて下さい。
電話でも説明したやないですか?
[別れて!]まで言われたんや…
元気出ませんワぁ…」

「けどな?藤田にしたらヤツからアンタの嫁ハンに連絡する事なんて有り得ないんやで?
アイツの回りは女だらけや…
アンタの嫁ハンは確かにエエ女なんやろうけど、藤田は[竿師]なんや。金にならんセックスは、ようせんのや…
それにナ、ワシの絡みで藤田が、後先考えないマネは絶対無い。」

「藤田、アンタのとこで、嫁ハンとしていて、途中で止めたんやろ?
あれは、あれ以上やると嫁ハンのスイッチが、二度と戻らんと、藤田なりに感じて止めたみたいやで…
アンタの嫁ハンかて、藤田の連絡先知らんのや。これ以上どうにもならんやろ?」

「でも… 藤田ハンに、ウチのが会えないのは分かるんやけど、体が変わった今、何の解決にもなりませんがな?
何やアイツ、女としての意識が変わったんか、昨日も山のように何や買い物してきて…」

「何を買うてきたん?」
「心斎橋の下着屋から、高級な下着を、ビックリするぐらい買うて来ましたワ!!」

「嫁ハン‥アンタにソレ見せたんかい?」

「ひとつも見せませんワ…。
エラィごっつい袋を持って帰って来たんで、アイツが風呂入ってる時に、寝室に置いてあったのを見ましたんや…」

「でもなぁ…嫁ハンが、女として下着とかに気を使うんわ悪い事やないやろ? まぁタイミングがタイミングやけどなぁ‥」

「ホンマですわ‥ワシに見せる為や無いんやから‥たまりまへんわ!」

「まぁアレや‥シンドイやろうけど、少し様子見たらエェ。
藤田には会えんのや。
嫁ハンかて、出ていく訳やないんやろ?」

西島氏は続けた。

[Res: 28098] Re: 魔性(36) こおじ 投稿日:2008/01/19 (土) 23:32
続ききましたねぇ!あれで終りかと思いましたよ!
続編に期待してます!

[Res: 28098] Re: 魔性(36) 樹氷 投稿日:2008/01/19 (土) 23:45
西島氏は続けた。

「何度も言うが、アンタの興味本位が招いた事やろ? ワシかて片棒を担いだんや‥罪悪感あるんや‥でもな?大切な事は、嫁ハンが、出て行く、出て行かんやない。
アンタと嫁ハンが、腹を割って今後のお互いが、一緒に楽しめる形を考えて、作り上げて行く事やろ?
嫁ハンが藤田に抱かれていた時に、アンタは嫁ハンの姿、言葉にショックを受けたんやろ?
でもな‥それ以上に他人に抱かれる嫁ハンを見て、興奮していたんやないのかい?」

「今、アンタの嫁ハンは余りにもの快楽と刺激で、心と体がゴチャ混ぜになっとるだけや。
今に、心と体は上手いように分離される…
割り切って考えるようになる。
そないなった時に、アンタも、割り切らんとな‥」

私は西島氏の言葉を真摯に受け止めた。

[アンタも割り切って考えんとな」

分かっては、いたのだ‥矛盾した自分の行為も。ショックを受け、傷付きながらも、妻のその姿、行為に刺激され、味わった事の無い興奮‥痺れを感じる自分自身を。

私は暫くの間、様子を見る事にした。

どちらに転ぶのかは、分からない。

妻をこのように変えたのは私なのだ。

しかし、私の決意を他所に次から次へと事件は起こった。

[Res: 28098] Re: 魔性(36) ゆう 投稿日:2008/01/19 (土) 23:50
続きが知りたいです。
奥様の変わってしまった姿を

[Res: 28098] Re: 魔性(36) 紀州ママ 投稿日:2008/01/19 (土) 23:55
ドキドキです
゙事件゙がとっても気になります

[Res: 28098] Re: 魔性(36) とも 投稿日:2008/01/19 (土) 23:59
これは…
離婚した方がいいタイプの女性ですね…
これから樹氷様はATM扱いなんでしょうか?

[Res: 28098] Re: 魔性(36) カス夫 投稿日:2008/01/20 (日) 00:09
竿師の藤田氏は、凄い人物ですね。分別をわきまえていたのが、文章から読み取れます。樹氷様には申し訳ないのですが、男として憧れてしまいます。
この一件も男の修行と、割り切って考えられると良いのでしょうが、なかなかそうは行かないのが人情です。奥様も恋に目覚めて、しばらくはたいへんだったのではないでしょうか。引き続き、お話をお待ちしております。

[Res: 28098] Re: 魔性(36) 樹氷 投稿日:2008/01/20 (日) 01:23
「な‥何やのぉ‥痒い‥痒いわぁ‥」

西島氏に会った翌朝、妻の尋常じゃない叫び声で起こされた。

「何や?やかましい!
朝っぱらから何なんや!」

怯えにも似た表情で私を見つめて、自分の腕、腹部に目を落とす妻。

[えっ?えぇっ?な、何だ?それは?]

妻の体は、腕、胸、腹部、下腹部、背中、お尻と赤い発疹が一面に出ていた。

寝ている間に、知らず知らずに掻いていたのだろうか…掻きむしり、晴れ上がり、血が滲んでいる箇所もある。

「どないしたんや?
一体それは…」

「汗もや‥汗もやと思う‥ボンデージで蒸れたんやわぁ‥」

「お前‥それ酷いで。
医者行けや。
大変な事になるわ」

私は、これを作った山田の言葉を思い出していた‥

[コレはな‥素材がラバーや。通気性がムチャクチャ悪いねん、着る時にクリーム付けなアカン。脱いだ後も、肌のケアせなボロボロになるから気をつけんとな‥」

私は、すっかり忘れていた。

毎日、毎日、着ているのだ‥
寝る時にまでも。

この痛々しい姿になるのも当たり前だったのだ。
しかし、この姿を見ても妻に対し、申し訳無いとか、可哀相とか思えない自分も居た。

その日のうちに妻は皮膚科に行き、治療を受け、暫くの間、通院するはめになった。

更に不幸は続いた。

妻はボンデージを身に着けると同時に、あのディルドを、藤田の分身を常時ヴァギナに挿入していた事により、感染症である[カンジタ]になってしまった。
使った後に、毎回、ディルドを清潔に洗っていなかった為だった。

膣から[豆腐のカス]のような物が大量に出て来るやっかいな病気だ。
性病では無いが、感染した本人は気持ち悪くて、たまった物ではない。

これによって妻は、皮膚科と産婦人科に同時滲んで通うはめになり、日課であるスポーツクラブにも、必然的に行く事は出来なくなった。

肉体の、より処である、ボンデージ、ディルドを使う事が出来ず‥日々の日課であったスポーツクラブにも通えない‥
ある意味スポーツクラブは妻の社交場でもあった訳だから、友人達とも会えなくなってしまった。
想像を絶するストレスが妻を襲ったのだ。

これらの事と、私との冷えた要素が絡み合い、妻の体が完治した時、溜まりに溜まったマグマが噴火した如く‥妻の暴走が始まった。

[Res: 28098] Re: 魔性(36) ゆう 投稿日:2008/01/20 (日) 02:19
新たな展開が予想されますね
どうなるのか奥様が