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[27931] 魔性(31) 樹氷 投稿日:2008/01/16 (水) 15:00 その夜、久々に私は妻と食事に出かけた。
昨夜の事で、私にも、妻にも、蟠りが有る筈なのだ‥ 気まずい重苦しい時間を、同じ空間で過ごすのは正直疲れる。 日常の生活の中、この数日は、性の比重が勝ち過ぎている‥妻との性生活が破綻しかけている今、一般的範疇までギクシャクさせる訳にはいかない。 それは妻とて、同じ考えの筈なのだ‥ アルコールが回り、空腹の満たされた妻は上機嫌だった。 妻も、朝起きて私が、既に出社して不在だった事に罪悪感を感じ、気まずい思いでいた‥ アルコールが回り始めて、ようやくリラックスし、妻の方から私に詫びてきたのだ。 「パパ‥堪忍なぁ‥ウチ‥アレ着ている時、訳分からなくなってしもうて‥覚えてはいるんや‥何や、いっぱい酷い事言うてしもうて‥スマンかったなぁ‥」 「いいんや‥いいんや…元を辿れば、ワシが興味本位で仕掛けた事や…薮を突いたら蛇が出たっちゅう話や…」 妻は私の言葉をキョトンとした表情で聞いていた。 「お前‥まさか、今、あのボンデージを、その服の中に着ているんやないやろな?」 「えっ?‥着て無いて〜!‥着てる訳無いやん?‥嫌やわぁ‥さすがにあんなん着て歩けんわぁ‥だって‥アレがウチのアソコに刺さったまま街中歩けんやろ〜 よういわんわぁ〜」 私も悪戯っぽい顔で、テーブルの上の鳥串を手にし、 「そりゃそうやな‥!これと同じや、串刺しや!」 と、笑った。 妻は、私の親父ギャグに眉をしかめながら、 「ホンマやで‥アレ‥デカ過ぎて、口から串出て来るんちゃう?」 まったく下品な二人だった‥ 更にアルコールが回り、頃合いだと判断した私は妻に尋ねた‥ 「なぁ‥別に怒らへんから正直に答えて欲しいんや‥昨日‥ワシに色々言った後、寝室行って‥またあのディルド使ったんかい?どうなん?」 「… 使ったで…あのボンデージ着たまま寝てもうた…ファスナーを自分で下ろせなくなったらエライ事やから、ファスナーは閉めんかったけどな‥何で?」 「すると‥ヤレを刺したまま寝てたんかい??」 「そうや‥気持ちようイッてもうて、そのまま寝てもうた‥ゴメンなぁ‥寝坊してまもうて‥」 ほろ酔いな妻は舌を出して詫びた。 「完全に、体が変わってしまったんやなぁ… 今更‥知ってしまったアノ味を忘れろ‥諦めろと言ってもなぁ‥ けどな…人間の欲に際限は無いんやで…もっと…もっと…気持ち良くってなるんやで?」 [Res: 27931] Re: 魔性(31) 樹氷 投稿日:2008/01/16 (水) 15:44 「そやな…多分そうなる思う…今もな…アソコ、ジンジンしてるんや…何で、こないな体になってもうたんやろ……」
「昨日の夜な‥ワシに言った事、覚えてるか?。 妻は、ポッテリした口をへの字に歪め、困ったように言った。 「うん‥ アレやろ?あのディルドの型を取った‥モデルになった本人としたいって言った事やろ?‥」 「あぁ、そうや‥ 今も、そう思ってんのかい? 怒らんて‥言うてみぃ…」 妻は私を見詰めて、口を尖らせ、言った。 「したい‥したいんや!! ホンマのアレで…ホンマのアレにして欲しい!」 あらためて妻の口から出た言葉だと思うと、腹も立つし、持って行き樣の無いジェラシーも感じた。 「そうか… やっぱりなぁ…」 私の問い返した言葉に、妻は、返答に困り、俯いていまった。 「まぁ、そのうちエエ事もあるやろ? けどな‥あまり、おかしゅうならんといてな?」 「うん。分かっとる」 妻は答えた。 その後、自宅に戻り、気持ち良く酔った妻は、 「シャワー浴びて寝るぅ〜」と、リビングで素っ裸になり、バスルームへ行ってしまった。 妻の脱ぎ捨てた衣類を見て私は [珍しいな‥アイツがこんな下着を着けているとは?]と、脱ぎ捨てた下着を手にした。 黒いレースの下着‥ ブラとTバックのペア。 普段は、カラフルながらシンプルなデザインばかり身に着けている妻。 スポーツクラブに熱心に通う妻はスポーツブラなどをしている方が圧倒的に多い。 脱ぎ捨てた黒色のTバックの裏地のクロッチ部分には、さっき妻が言った《ジンジンするんや》を裏付ける樣に、白い幅広な牝の刻印がベットリ印されていた。 妻の体が、意識が、急激に動き出している‥ シャワーを浴びに行った妻の体も、シャープさを増し、括れが、際だって見えた‥ 妻の中で、牝としての部分が準備を始めている。まだ見ぬ相手を喜ばせ、自分も相手から褒められ‥相手を妻自身に執着させる為に。 [Res: 27931] Re: 魔性(31) 樹氷 投稿日:2008/01/16 (水) 16:48 三日後に西島氏から連絡が入った。
「例の件、明日どうやろか? 土曜日やし、アンタも休みやろ?」 「明日?大丈夫、思いますけど、何処で?何時頃ですやろ?」 私は意外な程に、胸がドキドキして、喉がカラカラになっていた。 「アンタ見ていたいんやろ? 奥さんに分からんように?」 「そりゃそうなんやけど‥場所なぁ‥」 西島氏は 「アンタの家でエエんやないかい? 都合エエやろ?」 「えぇっ?ウチでっか?…ウチで… ですか? 《竿師の方が、こんにちはぁ〜って》、ですかいな?ムリがあるんとちゃいますか?ウチ使うのはエエですけど、ワシは妻に分からんと見たいんですよって…」 「アンタは、出かけたふりして隠れとったらエェねん? 」 「しかし、あらかじめ妻に、今日、竿師の方来るから準備しといてや、とは言えんでしょ?」 「う〜ん…そやなぁ…どないしよか?何かエェ、アイディア無いのかいな?アンタの…否、アンタの嫁の希望なんやから‥」 「困りましたなぁ‥あっ!! こんなんどうでっか?今ウチのリビングのクロスがシワ寄ってしもうて、貼り直さなアカン言うてたんですワ! 業者さんのフリしてもろうて‥後は竿師ハンの腕次第で‥アカンやろか?」 「そやな‥嫁ハン騒いだら、アンタも隠れて居る訳やし、大事にはならんか‥ホナ、それで行こか?後でヤツに電話で詳しい打ち合わせして、本決まりになったら、また電話入れるさかい…ホナ‥」 私は明日を思い、異様な興奮の中に居た。 とんとん拍子に進む、[妻の浮気への流れ]、一体どうなってしまうのか? 明日を思い、今夜は眠れそうに無い。 それにしても、大丈夫なのだろうか‥ 何か大切な物が壊れ、失ってしまう‥そんな予感が、私の胸の苦しさを加速させていた。 [Res: 27931] Re: 魔性(31) 無名 投稿日:2008/01/16 (水) 16:53 正直、奥さんとの関係が壊れていく流れを望んでいます。続き期待しております。
[Res: 27931] Re: 魔性(31) 樹氷 投稿日:2008/01/16 (水) 17:21 暫くして、西島氏からの電話があり、明日の午前11時に決行と決まった。この時に初めて、西島氏の口から竿師の苗字が、[藤田]と告げられた。
「藤田も、体調を万全の状態で行く、言うてたから明日は大変な事になるでぇ‥」 西島氏は「ワシも見たいから、写せるならデジカメで何枚か撮っておいてや」と、電話を切った。 私は自宅に戻り、[明日はクロスの貼り替えの業者が来る事を告げ]、[出かけないで家き居るように]、妻に伝えた。 妻は何の疑いも持たずにいるようだ。 私は、明日一体何処に潜んでいようか思案していた。 この大柄な体を何処に? 思案の末に、衣装部屋の布団を収納している押し入れの下段にスペースを作り、隠れる事にした。ここならば、リアルタイムに音も聞こえるし、いざ、事が始まれば、ここから出て、ノゾキもやりやすい。 準備は終わった。 後は明日を迎えるのみだ。 [Res: 27931] Re: 魔性(31) 樹氷 投稿日:2008/01/16 (水) 19:15 この夜、私は当然のように寝付く事が出来なかった。
あのボンデージを山田君の所で見て、そのデザイン、素材、内蔵されたリアルで毒々しいディルド、それらが融合した姿に魅了され、[妻に着せたい!][これを身に着けた淫靡な姿の妻を見たい!! ] しかし、それは底無し沼の樣な物だった。 私自身が、知らず、知らずに、[更に、もっと]、と欲望に歯止めが利かず、結果として、妻の本質を甘く見た結果が、明日だ。 私は何を求めたのか? 明日の事にしても、先に見える不安よりも、明日の、乱れに、乱れるであろう妻の狂態を期待する気持ちが優先されているのだ。 場所の設定にしても、他の選択は無かったのであろうか? 利便性のあるホテルといった選択も。 結局は妻に浮気させる以上は、[それを見たい!!]この気持ちが優先されたのだ。 自宅ならば、私の身の置場も自由に選べる。 ノゾキをするにしても、自宅ならば、何処に何が有るかを全て把握しているのだ。 突発的な事にも対応が出来る。 妻が魔性のボンデージによって、巨根竿師のディルドによって、封印していた牝の本能を解き放ち、性の自我に目覚め、私をセックスの対象と見なくなった今、私は私の中で、妻を性の対象とするには、歪んだ、自虐的な選択しか残っていなかった。 妻が、他の男に抱かれ、私には見せた事の無い、《単純にペニスに溺れ、その男に支配され、悦びを感じる姿‥》。 《究極の怖い物見たさ》なのだろうか? 夜が更け、朝が訪れようとしていた‥ 私の自問自答は続いた。 どれぐらい時間が経っただろうか?‥ [ガチャ‥ガチャ‥] 朝だ‥妻が起きてきた。時計の針は7時を回っている。 後、数時間で、それは始まろうとしている。 [Res: 27931] Re: 魔性(31) スマッシュ 投稿日:2008/01/16 (水) 19:26 いよいよ来るべき時が来ましたね。もうドキドキです。朝から何時間責められるのでしょうね。想像しただけで固くなります。自分の妻も刺青のある男にされた時もその雰囲気に圧倒されて酔ってました。
じっくりと描写を期待してます。 [Res: 27931] Re: 魔性(31) 熟仙人 投稿日:2008/01/16 (水) 19:47 いよいよ来る時が来ましたね。しっかりベッドサイドでの臨場感が溢れるレポートをお願いします。竿師って凄いんでしょうね!ドキドキしちゃいます。
[Res: 27931] Re: 魔性(31) 綾子 投稿日:2008/01/16 (水) 20:59 はじめまして
いよいよですね ハラハラドキドキです 奥さまはどうなってしまうのでしょう 続きが待ち遠しいですが 樹氷さまのペースでお書きくださいね |