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[27770] 魔性 R 樹氷 投稿日:2008/01/10 (木) 10:02 あの鮮烈かつ淫靡な体験をした翌日、私は約束通りに山田君に事の顛末を報告した。
受話器越しに山田君の興奮する様子が伝わって来た。 しかし、詳しく内容を説明し終えると、逆に重苦しい雰囲気になり、山田君は「やばいんちゃうか?寝た子を起こしてしまったんやないかい?…」私は「しゃあない…成るように成るやろ」と、力無く答えた。 明後日に山田君の事務所に顔を出す旨を伝えて、電話を終えた。 この日、翌日と妻の就寝後にボイスレコーダーを確認するが、何の変化も疑念の種も無かった。 あのボンデージも、妻のクロゼットに箱に仕舞われた状態で、触られた形跡すら無い… あの日からの夫婦の会話は、あの夜の出来事を避けて、ありきたりな空虚な物ばかりであった。お互いが、妙に気を使い、腫れ物に触るような……それは、夫婦ともどもに、何かを怖れるように…お互いが、見えてしまった答えに背を向けるように。 そして、あの日から3日が経過した。 私は約束通りに山田君の事務所を訪れた。 山田君の事務所には、先客が居た。 その人は、見るからにエネルギッシュな感じで、品が良く、独特の威圧感と、オーラを持ち合わせる希有な人物であった。 山田君は私に「商売で、お世話になっとる、西島はんや」と、紹介してくれ、併せて私の事も西島氏に紹介してくれた。西島氏は右手を差し出し、力強く私の手を握り、「初めまして!西島です。あんさんの事は、山田はんから良う聞いてます。」 私は、やや怪訝な表情で山田君を見た。 山田君は、[パチリ]と意味有り気にウインクをして私に言った。 「例のボンデージをオーダーしてくれたお方や、あのリアルなディルドも、この方が融通してくれたんやで。」 私は、照れと恥ずかしさが入り交じる複雑な表情で「ど、どうもありがとうございました。」と、答えるのが精一杯であった。 「山田はんから聞きましたで…エラい事になったようやなぁ…でも、ここからが、お楽しみやで」私は、山田君を横目で睨みつけて[何を言うたんや!!]とばかりの顔をした。私は、西島氏に向き直り「お恥ずかしい限りです」と、答えた。 山田君が「まぁアレや、この方にしても、お前の顛末は、聞く権利がある思うで。全ては、西島はんのオーダーしてくれたボンデージを、お前が見た所から始まったんやからな」 [Res: 27770] Re: 魔性 R 樹氷 投稿日:2008/01/10 (木) 11:16 山田君の言葉を受けて、西島氏は「これからが、お楽しみやで。焦らんと、じっくりやりなはれ。アンタさえ、しっかりしとったら大概の事は大丈夫や!ワシがオーダーしたボンデージを、アンタが見た事が、今回の件の始まりのようやし、アンタの良いように、力にならして貰うで。」
そして西島氏は、私に[ニヤリ]と意味有り気に微笑んで、自身のヴィトンのボストンバックの中から仰々しく梱包された箱を取り出して、開け始めた。 箱の中には何と【あのリアルで巨大なペニスを型取ったディルド】が、納められていた。 あの妻が挿入した物より見た目大きい。 西島氏は「これは、ワシの知人の有名な竿師の物を型に取って作らせたもんや…アンタのとこにある物はポルノ男優から型に取った物をアメリカで市販されていたもんや。これはな、それを作っているハリウッドの特撮のメーカーに、特注でオーダーした物なんや。金に糸目を付けずに作らせたから問題にならんぐらいに精巧や。より人体に近い特殊素材で作り、ハリウッドの特殊メイクの連中が色付けしたんや。これな、同じもんが2つあるさかい、これアンタにやるわ。」 [確かに、これは凄い…凄過ぎる。あのボンデージに装着してある物ですら初めて見る者なら、あまりにリアルで驚愕するのに…これは比べ物にならない。これを夜の街角の路上に捨て置けば、間違い無く(局部切断事件)として大騒ぎになり、警察沙汰になるだろう… 色は使い込んで淫水焼けして黒グロとして、胴体が筋張り、見事なまでに反り返り、亀頭のボリューム、カリの張り出し具合い、赤と青の無数に巡る浮き出す血管、全てにおいて本物と見紛う姿、固さ…] 西島氏は、感嘆の表情で、それを手にする私の姿に対し満足気に言った。「前のヤツより質量で35%デカい。長さが18.5 センチや、太さが胴体の中心で5ミリ、根元部分で1センチ太い。カリの段差も3ミリ大きい…」 「何しろ、型を取った男はな、伝説の巨根竿師や。これにやられて何もかも捨てて、メロメロになった女は数知れんのや…効くでぇ」と、満足気に語った。 私は「し、しかし、これを、妻が使うかどうかなんて…」と、口ごもると西島氏は「アンタが、一番分かる筈や…アンタが実は心の中で求めている事、奥さんにして欲しいと思っている事がな。」その西島氏の言葉は、私の胸に鋭く突き刺さった。 [Res: 27770] Re: 魔性 R 王味 投稿日:2008/01/10 (木) 11:55 目が離せない展開に興奮してます。
[Res: 27770] Re: 魔性 R 樹氷 投稿日:2008/01/10 (木) 12:13 西島氏は続けた。
「今しっかり向き合って行かんと溝が、どんどん深くなるだけや、キチッと手当てせんと修復不能になってまう。夫婦なんてシーソーみたいなもんや。上手にバランスを取り合って均衡を保つんや。アンタの奥さんは、自身の望んだ形では無いにせよ、アンタに全てを見せたんや。アンタも奥さんにアンタの願望、欲望を包み隠さずに、全てぶつけるべきやないのかい?手遅れになる前にや…」 私は返す言葉も無く、ただ、うなだれるだけだった。 西島氏は、うなだれる私の姿に対して、力強く背中を叩き「大丈夫や、きっとアンタの思う、願う通りになるて!しっかりしぃや。そうや、他にもエエもんあるわ…アンタにやるさかい、嫁はんの脚のサイズは、なんぼや?」 「えっ、確か24センチですわ」 「そりゃちょうどエエわ、車から取って来るさかい、ちょっと待っといてや!」と、駐車場に停めた車へ何かを取りに行った。 私は、勢い良く事務所を飛び出して行く西島氏の背中を見ながら、山田君に「凄い人やな…グイグイ引っ張っていかれるわ」 山田君は「悪い人やないで…お前から、事の顛末を電話で聞いて、ワシも片棒を担いだ訳やから責任感じてもうて、西島はんに相談してしもうたんや、したら、お前の来る時に来てくれる言うてな。蛇の道は何とやらや…そうやろ?」 「そりゃそうやろけど…何や圧倒されるわ」 [ドタドタ]と大きな足音とともに西島氏が縦長の袋を片手に戻って来た。「これもやるわ」と、縦長の袋から黒光りしたラバーとPVC素材のロングブーツを取り出した。恐らく太ももぐらいまで長さがあるだろう。 踵の高さも10センチ近くはありそうだ。 「アンタのとこのボンデージに合う筈や、見た目もエエで。それとな…」西島氏は、スーツの右ポケットから何やら小さな小瓶を取り出した。 「これはナ…南米のジャンルに生える木の樹液を精製した物でな、インディオに長く伝わる媚薬や。これを、ひと塗りするとムズムズして来る訳や…まぁ効くか効かんかは神のみぞ知るや!信じる者は救われるて言うやろ。ボンデージのクリトリス当たる部分とディルドの付け根部分に、ベッタリ塗っとき。無臭やし、色らしい色も無いから分からん筈や。じゃあワシ時間無いんで行くけど、アンタ頑張り」と、慌ただしく帰って行った。 山田君はブーツを眺めながら、「確かに、あのボンデージにぴったり似合いそうやな…格好エエわ、良かったやん」 [Res: 27770] Re: 魔性 R 樹氷 投稿日:2008/01/10 (木) 12:33 私は山田君の言葉に「あのなぁ…」と、西島氏の置いて行ってくれた【伝説の巨根竿師を型取ったディルド】を、手にし、深く溜め息をついた。 山田君は「あのボンデージに付いているディルドの外し方と、この新しいディルドの付け方はな…」と、丁寧に教えてくれた。
あの夜以来、望みが叶った反面、[妻の真実]を目の当たりにしてしまった事のショックの大きさにブレーキを踏んでしまっていた私ではあったが、ようやく次の一歩に踏み出そうとしていた。 だが、それは明らかにやり方を間違えた事による、私の想像を超えたイレギュラーと、正に【火に油を注ぐような事】の始まりであった。 [Res: 27770] Re: 魔性 R MM 投稿日:2008/01/10 (木) 12:50 うわぁ
もしかして奥様は西島氏に寝取られてしまうのでしょうか? 西島氏に心酔し、樹氷氏を汚らわしいものでも見るような目でさげすむ女王様になっちゃうのでしょうか? それも素敵ですが、まだまだ何かありそうですね。 先がすごく楽しみです。 連続投稿大変だと思いますが、がんばってくださいませ。 応援しております。 [Res: 27770] Re: 魔性 R シオポン 投稿日:2008/01/10 (木) 14:22 凄い展開ですねー。もう目がはなせません!是非とも続きをお願いしたいですm(__)m
[Res: 27770] Re: 魔性 R チャーリー 投稿日:2008/01/10 (木) 16:52 毎日、楽しみにしています。
自分も早漏気味なので、妻が満足していないのではといつも悩んでいます。 自分勝手なセックスしか出来ない男にとって、気になる展開ですね。 MMさんの想像のようになってしまうのではとか、気になります。 これからも楽しませてください。 [Res: 27770] Re: 魔性 R 華狂 投稿日:2008/01/10 (木) 22:25 益々目が離せません。私は樹氷さんの願望が叶い、奥様が淫乱になる事を信じています。そしてそれは私から見て理想の姿なのです。次をわくわくしながら待っています。
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