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[27410] 激動の一年A まさし 投稿日:2007/12/29 (土) 10:07
私自身は女性が外で働くことに否定的でした。古風な考え方でしたが、女性は結婚して子供ができれば家庭に入り、子育てに集中するのが当たり前と思っていました。

とはいえ、いくら退職金があるといっても、私は失業中ですからお金はなくなる一方で、妻が仕事に出ることについても無関心を装って黙っていました。

妻はよく働いていたと思います。会社でどんな仕事をしているのか敢えて聞きませんでしたが、朝は私の朝食と昼食まで作って出勤し、夕方帰宅するとすぐに夕食の準備をしていましたので、私には何ら不足はありませんでした。

妻が働き始めて2ヶ月ぐらい経った時でした。今まで意地を張って、妻の仕事のことは一切何も言わなかったのですが、献身的な妻をねぎらってやろうという気になり、夕食の時に妻に話し掛けてみました。

「仕事の方はどうだ?順調か…」

「う、うん…少しずつ責任ある仕事も任してもらってるしね」

妻は、無関心だった私が仕事のことを聞いてきたのでややビックリしたようでした。

「どんな仕事しているんだ?」

「経理事務よ。簿記は知ってたからすぐに思い出せたけど、パソコン入力がちょっと大変だったかな…。でもそれもかなり慣れてきてから。来月からもう一人女の子を入れるらしいから、その子の教育係もして欲しいって言われてるの」

「そうか…順調ならよかったな。尚子は手が早そうだしな」

「うん、それは社長も褒めてくださってるわ。それでね…社長に言われたんだけど」

妻はやや言いにくそうに話し始めました。

「何だよ?」

「新しく入ってくる子が経理をマスターできたら、営業の方も手伝って欲しいって…」

「営業?お前が営業するのか?」

「うん、建築のことなんかわからないし、私そんなことできないですって言ったんだけど、心配しなくても社長について回るだけだからって…」

「ついて回るって言ったって…じゃあ夜遅くなったり、接待の席とかにも行くのか?」

「そこまではまだ…詳しいことはまだ聞いてないけど…」

妻が営業をする…私も退職した会社の第一線で営業をしてましたが、建築業界の営業というものがどんなものなのかわかりませんでした。
ただ、悪く言えば色と欲の世界、飲ませて食わせて抱かせて…というのは多かれ少なかれどこにでもあるものです。
私は妻がそんな世界に飲み込まれてしまうではと心配になりました。

[Res: 27410] Re: 激動の一年A カメ吉 投稿日:2007/12/29 (土) 10:44

まさしさん 投稿有り難うございます。

おお〜 正に激動の展開の薫りがします。
つづき 楽しみにお待ちしております。

[Res: 27410] Re: 激動の一年A める 投稿日:2007/12/30 (日) 14:14
続き気になりますね〜
頑張って下さい