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過去ログ[32]

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[24497] 密かな妄想  5 HH 投稿日:2007/10/08 (月) 23:47
次の日の午前中、妻を美容院に行かせた。
家庭に入って13年も過ぎた所帯じみた姿のままの妻をSに抱かせたくはなかった。
夕方から料理の下ごしらえをして、少しセクシーなワンピースに着替えると、
化粧を念入りにし、何年かぶりに弱い香水もつけさせてみた。

妻の心はもう決まっていた。

前の晩、
「Sはもう離婚した」
そう妻に教えた時、妻の気持ちは大きくゆらいだのだろう。
そのあと、妻を抱きながらじっくり言い聞かせた。

明日、Sと3人で飲み、そろそろ料理もお酒もなくなったころ、
「俺が酒を買ってくる」と言って外に出る。
それが合図だ。そのままお前からメールがあるまで戻らない。
俺が戻るまでの間、お前は昔話のつづきや、話したくても話せなかったことを話せばいい。
もう2度とSと会うことはなくなるかもしれない。
昔、きちんと別れ話ができなかったのなら、納得いくまで話した方がいい。
そして、Sが拒否しなかったなら、お前が望んでいるとおり、抱かれていい。
昔を思い出して、激しく抱かれていいんだ。
いや、今までの思いをぶつけて、今までで一番激しく愛し合っていい。
これが最後の思い出になるんだから、絶対に忘れられないくらい激しく。

私がそういうと妻は黙って頷いた。
頷いた妻を見た時、「明日、こいつはSに抱かれるんだ」と確信した。
そう確信しただけで私の勃起は最高潮に達し、激しく妻を攻めた。
私「どうだ。明日、Sに抱かれる気持ちは」
妻「わかんない」
私「もう隠すな。自分の気持ちに正直になれ」
妻「・・・・」
私「あいつだってお前を嫌いになって捨てたわけじゃない。仕事のため仕方なかったんだ」
妻「わかってるけど」
私「だったらもう許してやれ。思いっきり抱かれちゃえ」
妻「そんな・・・」
私「もう決めたことだ。本当はうれしいんだろ」
妻「・・・・」
私「どうだ、うれしいんだろ」
妻「・・・・・」
私「明日、あいつにこんな風に抱いてもらえるんだぞ。ほら、あいつに、こうして・・・」
私はそう言いながら妻の体の中に噴き出すように精子を放出した。
さらに腰を強く押しつけ、精子を放出しながら私は言った。
私「こうやって、中に出してもらえるぞ、うれしい、だろ」
妻はその瞬間いった。そして、とうとう「うん、うれしい」と答えた。


終えたあと、私は冷静に戻ったが気持ちは変わらなかった。
もしかしたら今日で私たち夫婦のセックスは最後になるかもしれない。
Sに抱かれたら、妻はSについて行ってしまいかもしれないからだ。
だから、Sが離婚したことは妻には言いたくなかったが、妻の心を動かすにはそれしかなかった。
最悪の場合は私が捨てられることになるが、それよりも興奮への期待の方が大きかった。
妻も「たとえSさんに抱かれてもそんなことは絶対にない」と言っていた。
しかし、私たち夫婦には子供がいなかったし、女の気持ちなど変わりやすいものだ。
万一、Sとのセックスで妊娠すれば、妻はSのもとに行ってしまうものと覚悟した。


翌日、午後6時過ぎ、Sが訪ねてきた。
手にはワインを持っていた。
自分が送別されるくせにワインを持参でくるところは、
やはり妻にとって後ろめたいところがあるからか、私に対する気づかいか。
始めのうちぎこちなかった会話も、昔話をするうちに和み始めた。
まだ会社が合併する前の、それぞれの会社の内輪話などで盛り上がった。
妻の料理は評判がよく、Sも遠慮なく箸を延ばした。

S「Kちゃん(妻)、料理が上手になったね」 Sは妻を下の名前で呼んだ。
妻「そう?じゃあ昔は下手だったってこと?」

そんな2人だけの会話があった。
2人はつき合っていたのだから、妻の手料理をSが食べたことがあっても不思議ではない。
若い頃の妻が、慣れない手つきでSのために料理を作っている姿を想像した。

S「Kちゃんは昔と変わらないな。すごく綺麗だ」
私「おいおい、今は俺の女房なんだ。お世辞言ってもだめだぞ」
S「いやいや、本当に綺麗だ。お前が羨ましいよ」
妻「だったらどうして捨てたのよ・・・連絡もくれなかったくせに・・・」
S「あ、それを言われると辛いな・・・」
私「まあまあ、そういう意味も含めて送別会なんだけど、恨み話はやめような」

妻もワインがかなり入って、愚痴っぽいことを言い出した。
2人の間にしかない話は、あとで2人きりの時にしてもらうことになってる。
妻には席を外させて、私とSで話を続けた。
Sの転勤先の自然環境、取引先の名物社長の悪口、今の若者のだらしなさ、
いろんな話で盛り上がった。妻もキッチンから時々口を挟んだりした。
Sが持参したワインも残り少なくなったころ。私が口を開いた。

私「俺ワイン買ってくるよ」
S「え?もうかよ。だったらそろそろ失礼するよ、今日はありがとう」
私「何言ってるんだ。まだこんな時間じゃないか、俺が買ってくるから」
妻「だったら私が・・・」
私「いや、もう遅いから俺が行ってくる、お前こっちきて相手してやってくれ」


私からの合図だった。
妻は洗い終わった皿を拭く手を思わず止めた。
私が本気だったということを知って驚いたのか、怖じ気づいたのか。
どちらでもいい。このあと2人がどうなろうと2人に任せるしかない。
私としては2人が昔の話にけりをつけ、最後の思い出にセックスをしてもらいたいと期待していた。
しかし、律儀なSが私の家の中で妻を抱くだろうか。
妻にしても、Sを目の前にして、本当に抱いてくれと言えるだろうか。
私の妄想の中では、2人が激しいセックスをしているシーンを何度も見てきたが、
果たしてそれが現実にどう動いていくのかは全く別の問題だ。
私が妄想していたからと言って、そう簡単に2人の間の空白が埋まるわけがない。
やはり現実的には私の妄想実現は難しいだろう。


冷静にそう考えてみると、私の中の別の自分が「ほっ」と胸をなで下ろした。
ところが、その途端、さっきまで固く勃起していたものがみるみる萎えていくのが分かった。
やはりだめだ。それじゃ興奮できない。
今よりもっと妻を愛するためにも、今日はなんとしても妻をSに抱かせたい。
Sに妻を抱かせ、妻の体の中に精液を注ぎ、あとで脚を開いて確認するんだ。
たしかに妻が私以外の男に抱かれたということを。
そして、妻が私以外の男と何をしたのか一つひとつ聞き出し、私の記憶にとどめる。
Sに抱かれてどのくらい感じたのか。Sのは私のよりどのくらい大きかったのか。
あとで全部聞き出したい。聞き出して嫉妬し、激しく妻を抱きたい。
私はそう思っていた。


席を立つとき、私はSに言った。
「妻はまだお前とのことを引きずっている。俺は妻から連絡があるまで戻らない。
  あとは妻の願いを聞いてやってくれ。俺も了承済みだから大丈夫だ」
Sは「おい、ちょっと待てよ。だんだそれ・・・」と言いかけたが
私は玄関に向かって行き靴を履いた。

玄関に見送りに来た妻と激しく唇を合わせた。
「じゃあ買ってくるよ。あんまり遅かったらどっかで寝てるかもしれないから電話してくれ」
リビングにいるSに聞こえるようにそう言うと、外に出た。

玄関のドアノブを放す時、手が震えた。

[Res: 24497] Re: 密かな妄想  5 色彩 投稿日:2007/10/09 (火) 00:09
 どきどきします

 つづきに期待しています

[Res: 24497] Re: 密かな妄想  5 digio 投稿日:2007/10/09 (火) 09:49
いよいよですね〜〜〜〜。
自分の事のように興奮します! HHさんの心情が良く分かるのでマジ勃起しました。
続くを、、、早く読みたい。