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妻の浮気を知ったのは偶然だった。

普段は絶対に行かない隣町の歓楽街。最近その辺りに引っ越して来た幼なじみに誘われ15年振りと言う事もあり、妻には｢久し振りに友達と会ってくるから夕飯はいいよ｣と連絡をいれた。すると妻は｢あらそう。じゃあ私もちょっと出かけようかしら、一人でいても暇だし…｣と、自分も外出する事を匂わす。その時は別段疑ってはいなかったので二つ返事で了承しました。下の娘もこの春晴れて無事に社会人になります。子育ては下の娘が大学に入った頃から一通りその任を終えていたので、妻も自由な時間を多く持つ事が出来ていましたが、この２５年間子育てや主婦業に追われ大変な思いをさせてしまい苦労をかけた妻です、子育てが終わった今、自分の為だけに時間を作って楽しんで欲しかった私はある程度の無茶は目を瞑っていました。それは勿論妻に興味がなくなったからではなく、愛している妻を信じているからこそでした。だから深夜過ぎに酔って帰ってきても文句もいわず介抱し、服を脱がして着替えさせ寝室まで運んでねかしたりした事もありました。信じていると言いながらも着替えさせている時に、妻の体にキスマークがないかとかを確認している自分がいました。恥ずかしい話、口では信じていると言っても夜遅くに帰ってこられると、やはり心配です。今年４４歳になる妻の体をまじまじと見ているとやはり年相応に崩れてはいますがそれでも愛しい我妻です。それも私の情欲を激しく刺激します。キスマークなんてあるはずもなく、少し妻に対して罪悪感を感じつつパジャマに着替えさせて自分のベッドに潜り込み目を瞑ります。最近、深夜帰りが頻繁になった事が気にはなりますが、いつ電話しても必ずでるし、どこどこにいてどこどこに今から行くとか言わなくてもキチンと電話で報告してくる妻に怪しい所はありませんでした。(勿論確認した訳ではないので本当かどうかは解りませんが…)
少なくても私には、妻なりの私への最低限の礼儀に思えて、それがとても嬉しくて疑う事なんて全くなかったのです。それが…そんな妻が…私を裏切っていたなんて… 今日はここまでにしておきます。