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[Res: 43887] Re: すべてはあの電話から 辰巳 投稿日:2009/07/26 (日) 14:29
私がスウェットを持っていたときには、彼は腰にタオルを巻いていた。
「タツミ、さっきは奥さんに悪いことしてしまいました。怒ってませんか?」
「気にしない。大丈夫ですよ。ただ・・・」
「タダ?」
「ボブのあれを見て驚いてたけどね?」
「アレ?」
「ペニスだよ。おっきいってさ。」
「・・・ソウデスカ・・・」
「まっ、気にすることはないですよ。」
それだけ言って私はリビングに引き上げた。
しばらくして、ボブが「サッキハ、スミマセンでした。」と申し訳なさそうに姿を現した。
私の貸したスウェットは、さすがにボブには小さすぎたようで、手足が短いだけでなく、妙に体にフィットしたものになっていた。
そのため、彼の股間のものの形がくっきりと・・・。
確かに・・・大きい・・・。
下向きに納めてるのだろう。
股間から内股にかけてその形がはっきりと浮き上がっている。
まるで細身のサツマイモを入れているようだ。しかも、頭の部分の形まで分かる。
そっと、直美を見ると、彼女に視線はしっかりとボブの股間に向いている。
ボブも、私たちの視線に気がついたのか、ソファーに腰掛け、首に巻いているバスタオルを膝にかけた。

何とも言えない空気が漂ったとき、直美の携帯の着信音がなった。
キャシーからのメールだった。
「キャッシー、駅に着いたけど雨が強いし、タクシーもつかまらないんだってどうしよう。」
「わかった。じゃあ、車で俺が迎えに行くよ。そう返信しておいて。」と私は直美に言って、車の鍵をとり玄関をでた。
思った以上に雨は強く、その雨のせいで道はかなり渋滞していた。
いつもなら10分ぐらいで着くのに、その日は駅に着くまで30分近くかかってしまった。
駅のロータリーに着くとキャッシーはすぐ分かるところにいた。
「遅くなってごめんなさいね」私が謝ると、
「いえいえ、こちらこそ・・・」と言いながらキャッシーは助手席に乗り込んできた。
前屈みになったとき、胸元がくっきり見えいつも以上に興奮を覚えるのとともに、軽い緊張感もあった。
見てはいけないと思っても、つい短いタイトスカートから見える太もも、すらりと伸びた膝から下、細い足首、そして、胸元から首筋に目がいってしまう。
道路は、相変わらずの渋滞だった。着たときよりもひどいかもしれない。
しかし、助手席にキャッシーがのっているおかげで、いらいらもなく、その時間の長さも感じなかった。
「遅くなってしまいますね。直美さんに連絡しとかなくていいんですか?」逆にキャッシーに聞かれるぐらいだった。
「大丈夫。多少遅くなったって」私は、キャッシーの前で、直美に気を遣うのが何となく気恥ずかしくて、家には電話しなかった。

しかし、さすがに家を出てから1時間がたち、車もすっかり動かなくなってしまったので、電話をしておこうと携帯を持ったところに、
直美からの着信があった。あわてて出ると、
「…どこにいるの?なんで、電話ぐらいくれなかったの?」
「混んでてさぁ」
「電話ぐらいしてくれればよかったのに…タツミが電話くれないから…」・・・とそれだけ言って電話は切れた。
(なんなんだ?おかしな電話だ?)
電波の状況でも悪いのかと、もう一度かけ直した。しかし、自宅の電話も、直美の携帯も呼び出し音が鳴るだけで直美はでなかった。
その時になって、初めて不安を感じた。
まさか…ボブと…

[Res: 43887] Re: すべてはあの電話から クンタキンテ 投稿日:2009/07/27 (月) 17:33
ウーン
トッテモキニナリマス
ツヅキヲ

[Res: 43887] Re: すべてはあの電話から 辰巳 投稿日:2009/07/28 (火) 01:54
「どうしたんですか?」
私の不安を感じたのかキャッシーが尋ねた。
私は、あえて平静を装うつもりだったのだが、さすがにそうもいかなかった。
「今、直美はボブと二人だけなんだ・・・しかも、電話にも出ないし・・・何かあったんじゃないかと・・・」
「大丈夫ですよ。直美さんですもん。それに、こんなすてきな旦那さんいるのに、間違いなんて起こすわけ無いじゃないですか」
「いや、でも…ボブは直美のこと気に行ってたみたいだし…直美もボブの」
「ボブの?」
「いや、なんでもないです。」
「もし、間違いがあったら、私たちも間違いおこしちゃいましょう」
「えっ」突然のキャッシーの言葉にどぎまぎしてると、
「悪くないと思いますよ」
「そんな・・・」
「私、タツミさんのこと魅力的だとおもいますけどね。考えといてね。」
「・・・」この状況でなんて答えればいいのか、男は意外と弱いものです。
「もう一度電話してみたらどうです。さっきはたまたま手が離せなかっただけかもしれないでしょ」
「あ、ああ、そうですね。」
キャッシーにうながされ、直美の携帯に電話をした。
5回ほど発信音が鳴った。今まで、直美に電話をしてこんなにドキドキしたことはない。
たった数秒が異様に長く感じた。
何回目の発信音の後だろうか
「はい」直美がでた。
(よかった・・・)安堵した瞬間だった。
しかし、その安堵は次の瞬間不安に変わった。ハイと言ったあと直美の言葉が続かない。
「今、渋滞に巻き込まれてて全然車が動かないんだ」
「…あ…あ、そうなんだ…ちょっと…まって…ごめん、手が離せないの。また後で」ツー。
突然、電話は切れた。
私は、あわててかけ直すと、直美はすぐにでた。
「どうしたんだ?」
「…どうしたって…どうもしない…あ…まって、もうちょっと、あとで」
「何してるんだ」
「何してるって…何でもないよ。ほんと…だめ…あ」
「おい」
「とにかく…あとで…待ってるから…電池がいないみたい」ツー
もう一度かけると、直美の携帯の電源は切れていた。家の電話にかけると、話し中だった。
(何があったんだ。まさか。本当に…)
「どうだったの?」キャッシーが心配そうに尋ねた。
「なんか変なんだ」
「焦ってもしょうがないでしょ。とりあえず、かえって見なきゃ。なるようにしかならないよ。」
「でも…」
「その時はその時」とキャッシー言い聞かされた。

[Res: 43887] Re: すべてはあの電話から かりかり 投稿日:2009/07/28 (火) 04:39
うはぁ最高です。
早く現場の状況が知りたいです!

[Res: 43887] Re: すべてはあの電話から ゼロスピード 投稿日:2009/07/28 (火) 23:15
辰巳さん素晴らしいです!もう、、超絶興奮!!読んでるだけでボッキンキン!!続きが楽しみ!

[Res: 43887] Re: すべてはあの電話から 辰巳 投稿日:2009/07/29 (水) 00:47
本当なら、キャッシーと二人きりのドキドキが楽しめるはずなのに、それどころではなくなってしまった。
何とも言えない重い空気が車内に漂う。
時間としたら15分ぐらいだったんだろうが、私には、何時間もの時間が流れた気がした。
ようやく、渋滞を抜け、駐車場にたどり着いた。車を頭からつっこみ、ドアを開けたときには雨はやんでいた。私があわてて車を降りようとしたとき、突然キャッシーに腕をつかまれた。
「えっ」っと思った瞬間、キャッシーが私の首に腕を回した。そして、顔が近づいたかと思うと・・・彼女に唇が私の唇にふれた。
「えっ」一瞬私は固まった。
キャッシーはゆっくり唇を離す。
「これで、落ち着いた?その勢いで飛び込んだら何するかわからないもんね。」
「あ、ありがとう」もう私は何が何だか分からなくなっていたが、キャッシーが言うとおり、一息ついたのは確かだった。
そして、雨に濡れた駐車場から家までの通路を抜けて、玄関にたどり着いた。
中で、何がおきているんだ。不安で頭がいっぱいになりながら、玄関のノブに手をかけた。
「鍵がしまってる」
ポケットの鍵を探したが、見つかるはずはなかった。私は、鍵を閉めてでていないかった。
(わざわざ鍵をかけるなんて)
不安は着実に現実のものになろうとしていた。さすがにキャシーも黙ってしまった。
いつの間にか、私はチャイムを連打していた。何度チャイムを鳴らしたことか。何分たったのだろうか。

ガチャ

玄関の鍵が開いた音がひびいた。

キャッシーが、しばらくたたずんでいた私の前に割り込んでドアを開けた。
玄関には、誰もいない。
二人は無言のまま、廊下を抜けて奥のリビングへと向かった。

[Res: 43887] Re: すべてはあの電話から かりかり 投稿日:2009/07/29 (水) 05:40
今最も興奮するスレ

[Res: 43887] Re: すべてはあの電話から もっこりん 投稿日:2009/07/29 (水) 22:22
続きを非常に楽しみにしています!

[Res: 43887] Re: すべてはあの電話から 辰巳 投稿日:2009/07/30 (木) 00:55
ぼそぼそと聞こえていたボブと直美の声が次第にはっきり聞こえてきた。時々、直美の
「あ〜ん!だめ」
ボブの
「OK,OK」という声が聞き取れるが、ほとんど英語なので英語の苦手な私には、なにを話しているのか分からなかった。ドアの向こうで何が起こっているのか?私はキャッシーを見た。
キャッシーはと言うと・・・なぜか、妙に落ち着いている。
さっきまで、私の手首をしっかり握っていてはずの手の力もゆるんでいた。
「?」
わたしは、思い切ってドアを開けた。
「直美!何をしていたんだ?・・・・・・って?」
大きな声を出した私は、全くの拍子抜けをしてしまった。
「なにって?ミンゴルだよ」
「テレビゲーム?ゴルフ?」
それを見て、キャッシーは笑い出した。
「ほ〜ら、だから、何でもないって行ったでしょ」
「・・・(なんなんだ)」
「も〜タツミったら、ボブと直美が間違いをおかしてるんじゃないかとすごい勢いで心配してたんだよ。」とキャッシーが言うと
「・・・私の方こそ、あんまり遅いからキャッシーとなんかあったんじゃないかって思ったんだよ。ね〜ボブ。」
「ソウですよ。ホテルでもはいったんではないかって」
(・・・じゃあ、あの電話のことはどうだったんだ。あれは、ゲームをやってる声じゃないぞ。しかも、電話に出ないし・・・)など、追求したいことは山ほどあったが、さっきの車での件があったので、私はそれ以上何も言い返せなくなってしまった。
しばし、重い空気が流れた。その空気を感じたのかキャッシーが口を開いた。
「もう、こんな時間ですね。どうします。お腹は減ったし、ピザでもとりましょうか。」
確かに、そう言われると腹は減っていた。
「じゃ、そうしましょう。」と言うことでピザの注文電話をかけた。
やっぱり変だ。さっきは、話し中だったはずなのに、私が注文の電話をかけたときには、受話器はきちんと置いてある。
「直美、直美の携帯は?さっき、携帯に電話したとき電源切れてたぞ」とつっこんだ。
「あ〜ごめんごめん。きっと電池切れだったんじゃないかな。」
「そ、そうか」
「それじゃあ(今まで夕飯の用意をしてないのはなんでだ)」と言いかけたところで、
「まあまあいいじゃないですか。何事もなかったんだから。ね。とりあえず、ピザくるまで飲みましょうよ。」とキャッシーが割って入った。
「OK、ソレハいいですね。」
私の心の中にはもやもやがあったが、みんなのその勢いにその場は流されるしかなかった。

[Res: 43887] Re: すべてはあの電話から 辰巳 投稿日:2009/07/30 (木) 01:33
やがてピザも届き3人はかなり盛り上がっていた。
私は、とてもそんな気にはなれず黙々とグラスを空けるのみだった。おかげで、3人より先にダウンしてしまいソファーに横になり目を閉じていた。
直美もキャッシーもその日はかなり酔っぱらっていた。
酔ったキャッシーが直美に絡み始めた。
「直美、ホントにボブと何にもなかったの?」
「あるわけないでしょ、も〜う。」
「直美、ちんちん大きい人好きだし、絶対怪しいな。」
(えっ・・・初耳だぞ)私の酔いは一気に覚めた。
「そんなこと無いよって・・・あるかな」
(直美もオレが寝てしまったとでも思っているんだろうか。かなりきわどい発言をし始めた)
「でしょ。あのなんだっけ、山本君、おっきかったらしいし・・・ねぇ」
(山本?だれだそれ?)
「ちょっと、それは言わないでよ。あれは何にもなかったんだから、山本君のが大きいって言うから、見てみたいっていただけでしょ。他のみんなだってそうだったじゃない。」
「どう、ボブのとどっちが大きかった?」
「知らない。」
「ふ〜ん、本当になんにもなかったの?あったら、辰巳もらっちゃおうかと思ったのに、残念。」
「そうそう、ちんちんが大きいって言えば、あの・・・えっと・・・なんて言ったっけ」
「須賀君?」
「そうそう須賀君だ!ボブよく知ってるよね。この間、ボブのところに派遣されてきた須賀君」
「ハイ、シッテマスヨ。彼はなかなか仕事がデキマス」
「須賀君のってすっごいって話だけどどうなの?」
「イヤ・・・ドウナノッテ・・・ボクはエレクトしたところ見たわけじゃないから・・・」
「えっ、普通の時のは見たことあるの?」
「マア、トイレとかでいっしょにナルシ」
「で、どうだったの?」そう興味津々で聞いたのは直美だった。
「カナリ立派デスヨ」
「ボブより?」
「デスね・・・タブン・・・ナラベてクラベタわけじゃナイデスカラ。」
「見てみたいなぁ」
「ヨビマスカ?彼のマンションこのチカクデスヨ」
「呼ぼう呼ぼう。」
なんて、話の展開だ。どうやらその須賀という男を呼びつけるらしい。私は、今まで熟睡していたふりをして、大きく伸びをし起き上がった。
「あ、起きた。今、一人呼びたい人がいるんです。いいですよね。」
キャッシーにそう言われて、悪いとは言えない。
「ああ、いいんじゃないか。どうせ、明日はみんな休みだし」
と言うとボブが携帯電話を取り出し、廊下へ出て行った。帰ってきたボブは、
「来るソウデス。キャッシーとナオミさんいるっていったら、ヨロコンデマシタ。」
すぐ近くなのだろうか、10分しないうちに玄関のチャイムが鳴った。須賀とはどんな男なんだ?