密やかに咲く

[13] 理想の不倫  最後のティッシュ :2020/07/26 (日) 01:03 ID:cJ8eFA/6 No.27629

  >厚い雲に覆われた空を見上げ降り出した雨に向けて溜め息をひとつ
  >「お待たせしました」
  >「私も今来たところ 行きましょ」
  >あまり乗り気でない昼食は何度断っても誘ってくるので一度だけという約束で承諾した
  >目も合わせずに敬遠しながら傘を開いたが相手の方が一枚上手だったようだ
  >開いたばかりの傘に入って来たかと思うと二人の肩はすれ違い、腰に手を回され体を引き寄せられる
  >「すみません、傘を忘れてしまって 予約したレストランは近くですので少しの間だけ」
  >「何考えてるのよ・・・」
  >腰を掴んで離さない手 言いたい事は山ほどあるが何故か言葉にならなかった
  >ただ、これ以上彼に深入りしないよう心にk


 あ、雨降ってきた 嫌だなぁ・・・

美咲は手を止め窓を眺めながら溜め息をついた
そして悩む、レインコートを着て自転車で出かけるか傘を差して歩くか
自分で昼食を用意するという選択肢は当然の如く無い

 う〜ん・・・ 自転車で行こうかな

嫌々でも仕方なしにレインコートを纏い自転車にまたがる
家を出た時、降る雨は小雨だったがファミレスを出た時には本降りになっていた

 もお・・・ さっきまで小降りだったのに

スーパーに向かう美咲はレインコートを纏っているが、それでも顔に掛る雨が鬱陶しいしメガネ越しの視界がぼやける
ペダルを漕ぐスニーカーの中から水で濡れたような感覚が伝わってきている
堪らず途中の公園に立ち寄りトイレに入って雨宿りする事にした
レインコートを纏ったままバッグを入れたビニール袋を持ちトイレに駆け込む
男女共用の手洗い場がある少し大きめのトイレ、そこで雨が小降りになるのを待つことにしたのだが
トイレの出入り口に立って空を眺める美咲に聞き覚えのある声が掛った

「よお、姉ちゃん また会ったな」

振り向いた美咲が見た物は、美咲が立つ出入り口とは反対側にある出入り口に立つ傘を持ったオジサン
そのオジサンがゆっくりと美咲に近付いてくる

 ええっ! なんでいるの!? 怖い!

雨の中に飛び出そうとする美咲

「待ちな 話をしようじゃねぇか」

そんな言葉は無視して逃げればいいのだが、美咲は何故か足を止めてしまった

「止まってくれてありがとよ」
「あの・・・それで・・・ 何か用ですか?」
「ああ、あんた毎日同じ時間に公園の前を通ってるな」
「はい・・・」
「毎日毎日同じ事を繰り返してるんじゃねぇのか?」
「別に・・・」
「そうか、それならいい」

 え?いいの?

オジサンは美咲に何かしようとする様子は無い、二人は並んで空を眺めた
それほど背が高くない美咲と大柄なオジサンの背丈は30cmぐらい差があるだろうか
オジサンが変な気を起こせば美咲は抵抗したとしても一溜りもないだろう
しかし最初は怖いと思った美咲だがオジサンの雰囲気に慣れたのか少し気を緩めた
美咲の腰の辺りだった、美咲の気の緩みを察したかのように濡れたレインコートにオジサンの手が掛かり引き寄せられる

「ひいっ」

思わず声を出してしまったが恐怖で体が動かない

「怖いか?怖いだろ この雨だ、ちょっとぐらい声出しても周りに人は居ないぞ」 

 うそっ!もしかして何かされちゃう!?

「あの・・・ あの・・・」
「なんだ?」
「離してください・・・」
「いやだね こっちにこい」
「え?え?」

ビニール袋を持っている手を掴まれ、出入り口に立っていた美咲はトイレの奥に引き込まれた

 なに!?なにされるの!? 

「そんなに怖がるな 別にレイプしようってんじゃねぇから」

 うそ!絶対うそ!

「ほらよ」

美咲に抱き付いたオジサンの手がレインコートの上から胸を掴んだ

「ひいいっ!」
「どうだ?家の外でこんなことされた事あるか?」
「ないっ ないっ」
「そうか、初体験か 見て見ろ」

言われるまま顔をあげると手洗い場の鏡に自分が映っていて、鏡の向こうの自分とメガネ越しに目が合う
上半身を映す鏡の中の自分は僅かに濡れた髪でレインコートを纏い、その胸ではオジサンの大きな手が指を立てて動いている
その鏡に映っていない部分でオジサンの手が悪戯を始めた
レインコートを捲り上げられ手が入ってきた所は美咲の下腹部

「ほらっ 脚を広げろ」
「はい・・・ お願いですから・・・」
「いいから広げろ」
「はい・・・」

 犯される・・・ レイプされる・・・ 誰か来て

抱き付かれた時に美咲は察していた、このオジサンの腕力には抗えない
下手すれば殺されてしまうかも とも思っていた
手に持ったビニール袋を強く握りしめながら脚を開くと
開いた股の間にオジサンの手が入ってきてレギンスパンツの上から秘部を包んだ

「心配するな 姉ちゃんのマンコにはこれ以上の事はしねぇ」
「本当に・・・」
「ああ、だから楽しめ」

 そんなこと言われても・・・

そして当然の流れであるかのように股にある大きな手がパンツの上から秘部を揉みだした

 してるっ してるっ 変なことしてるっ

「あのっ あのっ ちょっと・・・」
「どうした?」
「下の手・・・ 動いて・・・」
「そりゃそうだろ、股を持ったら揉むだろ」
「でも・・・さっき・・・」
「なんだ?」
「いえ・・・なんでもないです・・・」

 怖い・・・

美咲の股にある大きな手はパンツの中にある秘部を求めるかのように指を突き立てて鷲掴みにし
レギンスパンツとパンティーの防御を無視して股間に圧力をかけてくる

「ううぅ・・・ ううぅ・・・」

 どうなってるの?わたしの大事なところどうなってるの・・・

「どうだ、人が来たら見られちまうんだぞ」
「はい・・・」
「興奮するだろ」
「いえ・・・ それは流石に・・・」
「よし、次いくか」
「え?」

 次?って何?

胸と股から離れた手が脇に入ってきて掴まれるとスニーカーが床から離れ、子供をあやすように体は軽々と持ち上げられた
そしてレインコートを纏ったお尻は手洗い場の淵に置かれる

「よし、これでいいか 落ちるなよ」

 ええぇ・・・ 大丈夫? 私・・・少し重いけど・・・ 壊れない?

そんな心配は今することじゃないが、そんな呑気な心配をしている美咲の前に跪いたオジサンは目の前の足首を掴む

「姉ちゃん、足を舐められた事はあるか?」
「あし・・・ 太腿なら・・・」
「そうじゃねぇ 足の指とか足の裏とかの足だよ」

そう言ってオジサンは掴んだ足についているスニーカーをポンポンと叩いた

「えぇ・・・ そんな所・・・」
「無いか じゃぁこれも初体験だな」
「え?」

掴まれている足からスニーカーを脱がされ靴下も脱がされて濡れた美咲の足がオジサンの目に晒される

「あの・・・ 舐めるって・・・」
「言葉の通りだよ」
「でも・・・」

濡れて輝く美咲の足にオジサンの顔が近付いたかと思った次の瞬間、親指の先に生温かく柔らかいものが触れた

「あのっ 汚いです 汚いですから・・・」
「そんな事はねぇよ 綺麗で可愛い足だ 俺は好きだよ」
「そんな・・・」

一度離れてしまった舌が再び親指の先に触れると、濡れて冷たくなっていた足の先を生温かい舌が這った
指の腹を撫でるように這ったり指の股を割るように入ってきたりと、冷えた足を温めるかのように優しく丁寧に這いまわる

 なにこれ・・・気持ち悪い でも・・・気持ちいいかも・・・

美咲は初めて味わう感覚に目を瞑り足の先の神経でオジサンの舌を追う
親指から中指まで温かいものに包まれた、おそらくオジサンの口の中に入ったのだろう
その中で先程よりも更に丁寧に舐め回される足の指、そしてハーモニカを吹くようにオジサンの口は小指の方へと移ってゆく

「ふぅ・・・ ふぅ・・・」

快感というほどではない、こそばゆいというか感触がいいというか
喘ぎというより甘えのような声を美咲は漏らしている
それは足の先から伝わってくるオジサンの舌使いのせいだった
乱暴な意思は伝わってこない、優しく丁寧な舌使いが美咲の心を解かしたのだ

足の指を咥えていた口が甲へと移り舐め回す、そして足の裏へと移ってゆく
土踏まずから踵まで温かく柔らかい舌が這いまわり、美咲はその初体験を堪能した

「よし、次だ もう片方も舐めるぞ」
「うん」

もう心配はしていない、美咲はオジサンに次の足を委ねる

「美味しい足だったよ ありがとな」と言われた後は靴下もスニーカーも履かせてもらい
トイレの出入り口に並んで立つと二人は空を見上げた

「小降りになりましたね」
「そうだな、俺は帰る またな」
「はい」

自分から話しかけた、その心境の変化に美咲は気付いていない
そして美咲は気付かなかった、手洗い場の鏡の前で股間を弄られていた時 その表情に嫌悪は無かったことを

いつもの道を一周して家に戻った時、いつもより遅い時間になっていたが夕食の仕度までには余裕がある
シャワーを浴びて髪を乾かしても娘たちが帰ってくる時間には余裕で間に合った
毎日繰り返しているルーティンワーク、今夜も昨日と大差ない家族の風景
いつもと大きく違っていたのは美咲の心だけだった

 明日も会えるかな・・・

会えなかった、次の日もその次の日も 出掛ける前は軽く足をシャワーで流したが会う事は叶わなかった
そうして美咲は徐々に平常を取り戻していく