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[7056] 薄い壁(6) ボー太 投稿日:2009/08/13 (木) 16:03
私は妻に、土曜は友達とでも遊んでくるよう上手く仕向けました。
さすがに隣の部屋に妻がいる状況で、お隣さんで食事というわけにはいきません。
「じゃあ、行って来るわね〜」
「あぁ、まぁゆっくり遊んで来いよ」
妻は私の企みなど露知らず、土曜の朝、笑顔で出掛けて行きました。
「いよいよだな..断りの連絡も無いようだし」
もしかすると完全に私の勘違いかもしれません。しかし、これまでの過程を考えると、
隣の夫婦の嗜好に間違いは無いと確信がありました。
「香織さん..あのスゲェ身体、俺の手で弄れるかも..」
瞼に焼きついた香織さんのヒップライン。胸の谷間。そしてあの唇..
私の足元に跪いた香織さんが、ズボンのチャックを下ろし、細くて長い指を滑り込ませ..
妄想は果てしなく広がりました。夕方までの時間、私の頭は香織さんでいっぱいでした。

「あ、あのぉ..新田さん?」
玄関のノックに続き、すこし躊躇いがちな呼び掛けに、私はハッと起き上がりました。
どうも知らずにウトウト寝込んでいたようです。
「新田さん?」
「あ、はぁい!!」
ガチャリとドアを開けると、香織さんが立っていました。
「そろそろ、宜しいですか?..」
「あ、はい、いつでも!」
まだ頭がボーッとはっきりしませんでしたが、私は鍵を閉め、香織さんの後を追いました。
「すみません、なんかこっちから催促しちゃった感じで..」
「いえ、そんなこと..」
靴を脱ぎ、こちらに向き直った香織さんの胸元が、ガバッと視界に飛び込みました。
「うっ!」
思わず小さな声が出てしまいました。こぼれんばかりの乳房が、深い谷間とともに顕れたのです。
「あ..ど、どうぞ..」
私の視線に気づいた香織さんは、すこし片手で胸元を隠しながら、私を中へ招き入れました。
浅いUの字を描いた胸元のブラウスに、薄茶色のタイトスカート。おそらくはTバックです..
私は多少の違和感を感じながら、彼女の後を歩きました。そしてあることに気づいたのです。
「あれ?あの..旦那さんは?」
「あぁ、その..実は..」
「もしかして、留守、ですか?..」
「..はい、そうなんです」
「そんな、別の日でも良かったんですが..」
「いえ、いいんです、あの人が構わないって言ってましたので..」
私は食卓のご馳走と、香織さんの表情を見比べながら、思わぬ展開に戸惑いました。
まさか旦那不在だとは、思い描いたストーリーに大幅な修正を施さねばなりません。
「しっかりとお持て成しするようにって..主人が言ってましたから」
「え、えぇ..そ、それならば..」
私は彼女や旦那の意思を推し量り兼ねました。もしかすると..これは最高のチャンス?
「どうぞ、座ってください、えぇと..ビールでいいですか?」
彼女の明るい表情に多少安堵しつつも、私の妄想は何通りもの選択肢を提示しました。
これはチャンスなのか?いや、何も起きないはずだ..いや、もしかすると..
「どうぞ、飲んでください..お酒、強いんですか?」
香織さんの酌で飲むビールの美味いこと!ビンに添えられる指先の極め細やかさ..
私は香織さんにも酒を勧め、お互い中々早いピッチでビンを空にしていきました。
「香織さんも、結構お酒強いんですねぇ」
「いえ、そんなには..新田さんだって、スゴい強いわぁ」
「料理も上手いし、旦那さんも文句の付けようが無いですね!」
「ウフフ、そんなこと..いつも叱られてばっかり..」
ほろ酔い加減の香織さんが、色っぽい瞳で私を見返します。
「本当に良かったんですか?旦那さんがいない時に、こんな..」
「え?えぇ..いいんですよ、あの人お酒弱いから..居てもすぐ寝ちゃうと思うし」
「あはは、そうなんですか?強そうに見えるけどなぁ!精力バリバリって感じで」
「え、いやだぁ..ウフ、確かに..見えますよね?」
私は軽いジャブを放ちました。酔いも進み、彼女との緊張感が解け始めた頃合いです。
もう少し、イケるかも..紳士を装うには彼女は魅力的過ぎました。
「そういえば..この前は、有難うございました」
悪戯っぽい表情で、彼女の出方を試してみると..
「..(俯いて照れた笑顔)..」
「やっぱり、旦那さんの趣味、ですよね?..」
「..(一点を見つめ、苦笑いでコクリ)..」
「香織さんも、ちょっと興奮しちゃったり?」
意地悪な質問です。しかし、言ってもいいような場の雰囲気が出来上がりつつありました。
「..あれって、やっぱり聞こえて、ますよね?..どのくらい?」
「(勢い込んで)そりゃもぉ!しっかり、隅々まで..」
「隅々、まで?..」
「えぇ、例えば..(ニヤリ)香織さんの、舌使いとか..ウフフ」
「..(俯いて苦笑しながら)あぁ..」
「お酒、飲みます?..フフ」
私は照れて顔を上げれない彼女のグラスに、新たなお酒を注ぎ足しました。俯いたまま、そのグラスに手を伸ばす香織さんが可愛くて仕方がありません。苛め甲斐があります..
「あの、他には?..」
香織さんは俯いたまま、ふいに声を発しました。私はドキッとしました。
「えっ?えぇと、お尻..お尻叩かれたり、してました?」
「..えぇ..はい..」
底に余ったビールをグイッと飲み干し、もう少し意地悪な質問を投げ掛けました。
「どんな格好で?..」
空になった私のグラスに、彼女が顔を上げ酌をします。そして注ぎながら答えました。
「..バック、です」
「バックですかぁ..あ、おっとっと!」
「はっ!すみません!..今拭きます!」
恥ずかしい言葉に気を取られてしまったのでしょう。彼女は私の椅子の横に駆け寄りました。
私は少し身を捻り彼女を招き入れました。顔と顔がこんなに近づいたのは初めてです。
「すみません、余所見しちゃって..」
「いや、いいんですよ..変な質問して、こっちこそ..」
彼女の作業を私は覗き込むような格好で見守りました。タプタプと、揺れる乳房がブラウスの隙間から丸見えです..括れたラインが私の真横にありました。
「やっぱり..気持ちいいのはバックですか?」
「あっ..」
私は胸元を鑑賞しながら、思わず掌で彼女のヒップを撫で上げました。そして意を決し囁きました。
「あの晩、香織さんの声聞きながら、思わず一人で扱いちゃいました..」
「え?..あ、あぁ..」
もう一度ヒップを撫で上げます。そしてギュッと掴みました。
「このお尻ですか?..ペチペチ叩かれてたお尻って..」
「あぁ、は、はい..んん!」
「ん?感じた?..」
「..は、はい..感じる..」
香織さんは唇を薄く開き、少し上を向きながら、リズム良く吐息を漏らし始めました。
「もしかして..今夜のこと、旦那さんは了解済み?」
「..はぁ..はぁ..」
お尻がモゾモゾと悶えました..やはり下着はTバックです。
「香織さん、旦那は今夜帰らないんじゃ?..もしかして、命令?」
「もっと、お酒..お酒を飲んでから..はぁ..はぁ!」
イヤラしい唇です。早くこの唇で!..指先に力を込めました。
「お酒に酔ってから..セックスするようにって?..命令で?」
「あぁん..違うのぉ..違う..」
「何が違うの?..香織さん」

テーブルに手を着いた香織さんが、言葉とは裏腹に腰をキュッと突き出しました。
「あの晩みたいに..声出してくださいよ、香織さん」
「はぁ!..はぁ!..は、はい..あぁ!」」