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[6972] 薄い壁(2) ボー太 投稿日:2009/08/03 (月) 13:03 次の日の朝、私は隣の旦那さんに偶然会いました。
「お早うございます」 「あ、お早うございます..」 屈託なく笑いかけられて、私は昨夜の情事を盗み聞きしたことを思い出しました。 すると彼が予想外なことを言ってきたのです。 「新婚さんですか?ウフフ」 「え、えぇまぁ..」 「ここよく聞こえるでしょ?となりの生活音とか..ウフフ」 「そ、そうですか?それほど聞こえないと思いますけど」 私はしどろもどろになりながら、昨夜の声をリアルに思い出してしまいました。 「そう..聞こえませんでした?..お宅さんのはよぉく聞こえてましたけど」 「え、ど、どういう..?」 「フフフ、いいじゃないですか、男同士なんですから隠さなくても」 私は男の意図を察しました。 「素敵な奥さんで、なかなか色っぽい..いいですね〜」 「え?いや..そちらこそ綺麗な奥さんですよ」 「うちは水、金の2回ですかね?だいたい11頃から始めるんですよ」 「は、はぁ..えっと、何を?」 「グハハ!いいですね〜初々しくて!お宅は新婚だし毎晩ですか?」 その時です。玄関からパッと奥さんが姿を現しました。妻の言う通り、長澤まさみを色っぽく したような最高に美人です。私の好みのタイプでした.. 「お早うございます..」 「お、お早うございます!」 湿り気を帯びた、リップをたっぷりと引いた唇。私は思わず唾を飲み込みました。 「今日は休みなんでドライブです」 男は言いました。私は変に思われるほど彼女を凝視し続けます。見れば見るほどいいオンナでした。 昨夜は彼女の声だけではありません。なんとこのアパートは、耳を澄ませばフェラチオの音までも聞こえるのです..彼女の頬は、気のせいかほんのりと上気しています。 「今度家に食事にでも来てくださいよ、招待しますよ、なぁ?」 「え、えぇ..是非いらしてください」 そして男がスッ近寄り小声で私に囁きました。 「お宅ももう少し大きな声、出させてくださいよ..あの色っぽい奥さんに」 「え、は、はい..わ、分かりました..」 男と奥さんの、去っていく後ろ姿を私は突っ立って見送りました。 |