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[4784] リラクゼーション・エクスタシー バン‐エイレン 投稿日:2008/09/29 (月) 00:49
「リラクゼーション・エクスタシー」
<目次>
1 紅潮
2 計画
3 条件反射
4 スイッチ
5 覚醒
 
〜1 紅潮〜
 
「こんばんは。マッサージに参りました。」
武がドアを開けた向こうには,40歳位の中肉中背の男が会釈をしていた。温厚そうな笑顔で,ベージュのスラックスに白のポロシャツ姿には清潔感もある。部屋の奥から,不安げに覗いた美佐子の顔に少し安堵の色が浮かんだ。
「沼田と申します。よろしくお願いいたします。」
武が「どうぞ」と,部屋へ招き入れると沼田と名乗ったその男は,慣れた様子で部屋へ上がって美佐子にも丁寧にあいさつをした。温泉地のマッサージ師にしては,どことなく都会的な雰囲気があり,銀縁のスタイリッシュな眼鏡も知的な印象を与えた。
「ご夫婦で御旅行ですか,いいですねぇ。こちらへは,初めておいでですか?」
「ええ,初めてです。いいところですね。久々にのんびりできてます。」
営業トークの典型だが,不思議なくらい自然で親しみを感じさせる話し方の沼田に,武は窓際の椅子に腰掛けながら応答した。美佐子は,二組の内一つだけ敷かれた布団の横にちょこんと正座して,そのやり取りを聞いていた。視線はテレビに向いていたが,横目ではしきりに沼田を観察し続けていた。沼田は,「失礼します」と言いながら,肩から提げて持ってきた少し大きめの黒いリュックから,いろいろな物を取り出して,美佐子と布団を挟んだ反対側に並べ始めていた。タオル数枚,液体の入った小瓶数本,穴の空いた丸い座布団のようなクッション・・・
「沼田さんは,ここら辺にお住まいなんですか? 明日,近くをドライブしたいんですが何処かお勧めはないかと思って・・・」
武は,窓際の椅子に浅く腰掛けたまま,小さなテーブルのビールに手を伸ばしながら,沼田の取り出している物を興味深そうに見ていた。
「すみません,私は最近こっちに来たばかりなんですよ。ちょっと離れたところに店があるんですが,店は家内と従業員に任せて,単身でいろんな所を回って営業してるんです。小さい店なんで すが,最近もう1店舗開きまして,経営もうまくいってるもんで・・・」
「へぇ〜,じゃ,社長さんなんですか?」
「えぇ,一応。家内と従業員には,修行も兼ねた営業だと言ってるんです。口コミでお客さんが増える仕事なもんですから,こうして温泉街を回って,お店のチラシも置かせてもらってるんです よ。3号店の出店地探しも兼ねてたりするんですが・・・」
沼田はバックからチラシを出して美佐子と武に手渡した。チラシはパソコンで自作しているものらしかったが,そこに写っているマッサージ店は決して小さくはなかった。美佐子も「ふ〜ん・・・」と小声で感心したように,まじまじとチラシをのぞき込んでいた。その様子を横目で確認しながら,沼田は「お湯をお借りしますね。」と言って,蒸しタオルを作っていた。
「社長さん自ら営業ですか。でも地元のあんま師さんとかいて営業しにくいんじゃないですか?」
武は美佐子に,「先にいいよ」と布団に横になるように手で合図しながら,沼田に話を続させた。美佐子は沼田には気付かれないように,「えぇ?私から?」と一瞬,怪訝な顔を武に見せたが,仕方ないといったふうに布団に足を伸ばした。
「ええ,地元のあんま師さんが優先されますけど,旅館協会に登録すると,仕事回してもらえるんですよ。ここの旅館みたいにしっかりしたとこは,オーナーさんがちゃんと面接もして,一応審査みたいなこともするんですよ。お客さんに失礼があっちゃいけないって。ここの女将さんに試しにマッサージさせてもらって,気に入ってもらえたみたいです。」
沼田は蒸しタオルで自分の手を温めながら,美佐子に枕を勧めて,その上の方に正座した。
武は少し意地悪そうにふざけた言い方で,
「へぇ〜,そうなんですか。あぁ,妻はマッサージ受けるの初めてなんですよ。気持ちよくしてあげてくださいねえ。」
と言って持っていたビールを飲み干した。美佐子は枕に頭を置いたまま,顔を少し武の方に向けて,「余計なこと言わなくていい・・・」という表情で恥ずかしそうに口を尖らせた。「奥様,大丈夫ですよ。初めての方もけっこうたくさんいらっしゃいます。初めての方にまた頼んでもらえるかどうか,腕の見せ所ですね。」
美佐子は小さな声で「よろしくお願いします。」と言って,肩より少し長いストレートの髪を片方に束ねると,ゆっくりと仰向けに横たわって天井を見つめた。ブラジャーを着けていないことが気になって胸元を不自然に閉めていた浴衣が少しだけ乱れたが,わざわざ直すのも更に不自然なのでそのままにした。沼田が窓際の武にちらりと目をやると,武は「お願いします。」という感じでうなずいた。
 沼田は,手を温めていた蒸しタオルをそっと美佐子の目の上に置き,タオルの上から目をマッサージし始めた。美佐子の顔を上からのぞき込む格好になっている。それからタオルを外して,手慣れた感じで手早く目薬を点すと,今度はアイマスクを美佐子の目に掛けた。耳にかけるゴムひもで固定されるそのアイマスクは真っ赤な色をして光沢があった。
「体の懲りは,目からくるものが多いんですよ。体を緊張させる情報のほとんどは目から入りますから・・・どうですか?目がスーッとするでしょう。」
美佐子が少しびっくりして体をこわばらせているのを和らげるように,優しい声がさらに
優しくなっていた。武はテレビのスイッチを切って,テーブルの上のゴルフ雑誌のページをパラパラと音を立ててめくった。まるで,「俺は雑誌でも読んで暇をつぶしておくからね。」と美佐子に言っているようでもあった。
「私は,普通のマッサージだけでなく,いろんな手法を取り入れてるんですよ。」
沼田は,目の回りから頭のマッサージに移りながら話を続けた。美佐子の卵型の小さな頭は沼田の両手にすっぽりと収まり,天頂から側頭葉にかけて掌や親指の腹で揉みほぐされていた。美佐子の躰からは,力が少し抜けているのが,おへその上で組まれた指が緩んでいることから分かった。
「アロマテラピーって御存知ですよね・・・香りも緊張をほぐす大切なアイテムなんです。」
沼田は,頭のマッサージを終えると,布団の横に周り込み,液体の入った小瓶のフタを外した。茶色い薬瓶のようにも見えるそれを,美佐子の鼻の側へと近づけた。
「奥様,ゆっくり3回,鼻で深呼吸してください。リラックスできますよ。」
美佐子はゆっくり大きく鼻から深呼吸した。一回目はラベンダーの香りだと分かった。爽やかな柔らかい香りだ。2回目に吸い込んだ時は,ラベンダーの香りの他に何か微かに違う香りが混ざっていることに気付いた。それが何か確かめるように3回目を吸い込むと,美佐子は妙な感覚にとらわれていた。「あぁ,武が昔つけてたポマードに似た臭いだわ。」と気付くと同時に,心臓がトクンと大きく鼓動した。リラックスするはずなのに,鼓動が大きくなっていることに,美佐子はまだ緊張しているのかしらと,何だか恥ずかしいような気持ちになっていた。温泉から上がってから,さほど時間がたっていないせいもあってか,美佐子の頬はほんのりと紅潮しているように見えた。化粧を流したスッピンの肌は30半ばとは思えない張りと潤いを保っていた。窓の外からは,近くを流れる川のせせらぎと,1階で行われている宴会の賑やかなざわめきが入り混ざって聞こえていた。

[Res: 4784] 〜2 計画〜 バン‐エイレン 投稿日:2008/09/29 (月) 00:52
〜2 計画〜

「沼田さん・・・ですよね?」
武は息を切らして座席に着くと,少し緊張気味に頭を下げた。
「はい,初めましてって言うのも何か変ですね。」
沼田も,頭をかきながら会釈をした。中年の男二人が温泉街の茶店で妙な雰囲気で会話しているのを少し珍しそうに,後ろの席のおばさんたちが見ている。武は声のトーンを少し落としてから,煙草を買ってくると言ってようやく美佐子から離れられたことを説明し,遅れたことを謝った。想像していたイメージとは少し違っていたが,沼田は嫌な印象ではなかった。武はほっとしながら,あいさつもそこそこに話を切り出した。
「すみません,時間があまりないもんですから,さっそくなんですが・・・」
「メールでやり取りした内容に何か変更点とかありますか?」
「いいえ。準備万端,作戦通りでOKですよ。いろいろと私も勉強してきましたから,まず疑われることはないと思います。楽しみで昨夜は余り眠れませんでしたけど・・・」
武と沼田は初対面にも関わらず,お互い初めて会った気はしていなかった。当然と言えば当然であった。二人は,とあるネット掲示板で知り合ってからメールのやり取りをもう1ヶ月程続けていたのである。「愛妻公開場」と題されたその掲示板は,夫婦の営みや自分の妻の恥ずかしい痴態を,画像を交えながら公開するという内容だ。武は興味本位で美佐子の画像を投稿してから,すっかりそこにはまっていた。沼田は武の投稿によく返信をくれる一人だったが,中でも一番熱心な一人であった。武は美佐子に好感を寄せてくれる沼田に感心をもち,メールのやり取りが始まったのである。まさか,実際に会う気など始めのうちはなかったのであるが,メールでいろいろな話をするうちに美佐子と沼田を接触させようという気になったのである。
武と美佐子は結婚10年を過ぎた仲の良い夫婦である。子供も二人おり,幸せな生活ぶりであった。武は地方銀行に勤めるサラリーマンである。働き盛りで,会社でもそれなりの責任とプレッシャーをいつも負っていた。美佐子はというと,大手進学塾の地方教室の事務経理をしていた。武の銀行のお得意先の一つで,武が営業でそこの担当となった時に知り合ったのである。武も美佐子もごく普通というより,むしろ堅物と言えるくらい真面目で,特に美佐子にその傾向は強かった。ごみの分別は完璧でないと気が済まない質である。武はそんな美佐子の真面目できちっとしたところが好きだったが,いろいろな面で融通が利かないことが不満となることもあった。夜の営みについても然りで,美佐子はいつも受け身でじっとしているだけのマグロ状態であった。それでも,付き合い始めてから結婚してしばらくまでは,武もこんなもんだろうと思っていた。色白で切れ長の目に鼻筋の通った美人顔,しかも細身でスタイルも良かった美佐子に,それ以上何か求めてはいけない気がした。ところが,美佐子の出産を契機に武の意識が変わり始めたのである。美佐子は育児に関しても真面目そのものであった。女性が育児期間を迎えると性欲減退するのにもれなく,美佐子も一人目,二人目と出産や育児が続くと,夜の営みはほとんど行われない日々が数年続いた。武は多くの夫婦が通る道だと感じていたが,真面目過ぎる美佐子への何とも言えない欲求が頭をもたげ始めたのだ。このまま年を経ていくことに危機感のようなものさえ感じた。武は少しずつ,ゆっくりと夜の営みを復活させ美佐子の性欲を高める努力を行うようになった。決して自分の欲望を満たすだけにならないよう,美佐子の中に眠ってしまっている雌を呼び覚ます努力をした。美佐子にMの気質があることも存分に活用した。武自身は美佐子がどんどん性に対して積極的になることに喜びを感じ,愛しさを増していた。昼間の姿と夜の姿のギャップに興奮した。美佐子も武を愛する気持ちから,何とか応えようと我慢する部分があったのが,いつの間にか自分から快楽を求めるようになっていた。夫婦の夜の営みはがらりと様相を変え,様々な道具やシチュエーションが登場するようになっていった。縛りは当たり前で,アナルプレイ,浣腸,何本ものバイブを使用した疑似複数プレイ,軽い野外露出まで行うようになったのである。ここに辿り着くまで,武は実にゆっくりと,美佐子の反応を伺いながら一歩ずつ,新しい快楽を付加していった。元来真面目な美佐子が羞恥心や背徳心に身悶えしながら快楽に溺れる表情は,武の性への探求心とも呼べるような欲求を増殖させた。それはやがて複数プレイへの願望となり,ネット掲示板への投稿へとつながったのだった。
 沼田は自分の横の座席に置いた少し大きめのリュックをポンポンと叩きながら,少し身を乗り出した。
「いろいろと持って来ましたよ。マッサージの道具に偽物のチラシまで,あと武さんが普段使っているような物も揃えてきました。どこまで私が使うことになるかは,流れ次第ですが・・・」
武は沼田のバックを見ながら,何が入っているのかすぐに聞き返したいはやる気持ちを抑えた。
「メールで言ってた通り,最後までいけたらいきましょう。もう,覚悟というか,心の準備はしてきましたから。」
「武さんが,ここまで少しずつ前進して作ったチャンスですから,できるだけうまくやります。美佐子さんに不快感を与えないことに一番配慮しますから。」
期待いっぱいではあるが,決してがっついてない沼田の誠実そうな表情と言葉に,武はあらためてこの人にお願いして正解だったと思った。
「では,今夜8時30分頃にマッサージ依頼の電話をしますね。」
計画は綿密であった。結婚以来夫婦だけで旅行などしたことはなかったが,子供たちを実家に預けた温泉旅行。1ヶ月前から沼田とのメールで細かい点,様々なシチュエーションへの対応まで共通理解が図られていた。武は計画中に美佐子を騙しているような罪悪感に少し囚われたが,後で全てを打ち明けることで許してもらうつもりだった。一般的ではないが美佐子を愛する新しい形を一つ実現するためには,最善の方法だと考えた。妻を様々な形で愛したい,できることは全て試したいという思いからだった。いくら夜の夫婦生活が淫らに発展していたとはいえ,美佐子の日常は四角四面のままで堅物に変わりなかった。そんな美佐子に複数プレイを持ちかける説得を普通にしたり,あるいは強引に事を運ぼうとしたりしても,到底受け入れてもらえないことを武はよく理解していた。この計画なら美佐子はきっと受け入れるに違いない・・・流れでそうなったという言い訳をさせてやらねば・・・そう考えていた。

[Res: 4784] 〜3 条件反射〜 バン‐エイレン 投稿日:2008/09/29 (月) 00:54
〜3 条件反射〜

「音楽をかけますね。音楽もリラックスの大切なアイテムです。マッサージの効果を高める作用があるんですよ。」
沼田はポータブルCDと板状の小さなスピーカーを取り出すと,美佐子の枕元の布団の脇に置いて再生ボタンを押した。ゆっくりとした何やら神秘的な音楽が聞こえてきた。美佐子は赤いサテンのようなアイマスクをしたまま,静かに横たわっていた。武は沼田の手の込んだ準備に感心しきりだったのを,ようやく表情に出した。窓際の椅子に座ったまま,沼田の方に膝を向けて少し身を乗り出した。そして,音を出さないように拍手してみせて,これから始まることに期待いっぱいの気持ちを表した。沼田も武に照れ笑いを返しながら,軽く腕まくりをした。いよいよ美佐子の肢体に触れるのである。
「奥様,初めてでしょうから軽めに行いますね。もし,痛かったりくすぐったかったりしたら遠慮なく言ってください。我慢したら気持ちよくないですからね。途中で眠ってもかまいませんよ。」
沼田は流暢に説明しながら,美佐子の身体をまじまじと眺めた。目隠しをする前に体をジロジロと見て不快に感じられてはまずいので,意識して見ないようにしていたのだ。今,美佐子は目隠しをしており沼田がどこを見ているのか知りようがない。まして,武が側にいるので安心しきっている。武が機転を利かしてブラジャーを外させておいてくれたことに感謝しながら,少しだけ乱れた胸元を見た。この中に掲示板で何度も見た,あの厭らしい乳首が隠されているのだ。浴衣の上から僅かに分かる恥丘の盛り上がり。武からメールで送られてきたその正体は,太いバイブを根本まで飲み込み涎を垂らす淫乱な秘肉である。掲示板やメール画像では幾度となくその痴態を拝んでいたが,目の当たりにして感動が沸々とこみ上げてきていた。
「失礼します。」
沼田は,仰向けの美佐子の肩から腕,指先に向けてマッサージを始めた。掌で揉みほぐすような動作や,軽く振動させるような動作,ツボを押すような動作も織り交ぜていた。本を読み,自ら何件かのマッサージ店に客として通って研究してきたのだ。元来器用で勉強熱心な沼田には,技術的な自信もついていた。美佐子は,心臓の鼓動は相変わらず少し速いままだったが,沼田の温かい手が動く度に,肩や腕から日頃の疲れが吸い出されるような感覚を覚えていた。体の力はすっかり抜けてしまっていた。
 沼田は流れるように足のマッサージに移った。自分の座る位置を横たわる美佐子の足下へと移動させると,足の指からマッサージを始めた。途中,横に回って美佐子の閉じた足を軽く持ち上げ少しだけ開かせて,ふくらはぎや太股もマッサージした。美佐子は思いの外,沼田に身を任せている様子で,医者に診察でもされているような状態となった。浴衣の足元が少々はだけても気にしていないようである。それだけ気持ち良いのだろう。窓際の椅子から見ていた武は美佐子の意外にも落ち着いた様子を確認して,沼田に目配せすると
「ちょっと飲み物買ってくるね。あぁ,土産物屋さんもまだ開いてるかな・・・」
と言って,部屋を出て行った。少々わざとらしい言い方に美佐子は一瞬,眉毛を動かしたが,もとのリラックスした状態にすぐ戻った。沼田を信用しきっている様子だった。
「今度はうつ伏せになってください。」
沼田はドーナッツ型の丸い座布団のようなクッションを枕と差し替えて,美佐子をゆっくりとうつ伏せの姿勢に変えた。美佐子は,初めて受けるマッサージの気持ちよさにうっとりとしていたが,鼓動が相変わらず早いことに不思議な感じを受けていた。うつ伏せになりながら「目隠しのせいかな・・・」と少し思った。目隠しは武との夜の営みでよく使うアイテムであった。目隠しをしてから,縛られたり恥ずかしい言葉を言わされたりするプレイをここ2ヶ月は特にたくさんしていたのだ。沼田に目隠しされた瞬間から,自然と体が反応していたのかもしれないと思った。
 沼田はうつ伏せになった美佐子の肩から背中,腰にかけてのマッサージを行っていた。柔らかく大きく手を動かしていたが,その視線は美佐子の尻に突き刺さっていた。薄い浴衣なのにショーツのラインが全く見えていない。掲示板でいつも見せてもらっていた厭らしいTバックを想像していた。
 美佐子は武がいつも行う行為を思い出していた。目隠しをされ縛り上げられて肢体の自由を奪われてから,知らない男に貸し出されるシチュエーションプレイである。うつ伏せになって,胸が圧迫される感覚と沼田の大きな手が背中や腰を揉む感覚が,武に責められている時の感触を呼び起こした。思わず「はぁ・・・」と小さく声が漏れてしまった。美佐子は,しまったと思ったが顔を埋めているクッションと部屋に流れる音楽が消してくれたに違いないと思うことにした。沼田の手が腰から下に動くことに期待する自分がいることに驚きながら・・・
 沼田は美佐子のわずかな吐息を聞き逃してはいなかった。美佐子に嗅がせた媚薬が効き始めたに違いないと思った。ネットショップで購入したその小瓶は,もちろん合法であったが,その効果は心拍数を上げ感覚を鋭敏にさせ絶頂感を高めるという人気商品であった。本当のマッサージだけで帰っても構わないと自分に言い聞かせてきたが,美佐子の吐息を聞いたこの瞬間に次への展開を決断した。美佐子のわずかに開いた太股の上からまたがるように姿勢を変えると,両手で腰から尻へとマッサージを移行させた。美佐子の反応には細心の注意を払ったが,身を固くする様子はなかった。武との打ち合わせでは,武が部屋を出ている30分間で美佐子がその気になったら,3Pも可能ということであった。沼田はここ1ヶ月間,掲示板で見てきた美佐子を犯すことができるかもしれない実感に生唾が止まらなかった。沼田が掲示板で見る美佐子は,御主人様である武に全幅の信頼を寄せていることが分かり,本当に愛し合う夫婦だからできる様々なプレイを楽しんでいた。沼田はそんな美佐子がいつまでも夫婦円満であって欲しいと思う反面,夫以外の男に犯されまくる姿も妄想していた。自分がその本人に成り得るかもしれない状況が目の前にあった。 
 美佐子は沼田の両手が自分の尻を揉んでいることが現実であることに震えていた。そしてそれが不安からくる震えではなく,喜びからくる震えであることも感じていた。マッサージではあるが,紛れもなく夫以外の男が,うつ伏せの自分の上にまたがって,両手で尻を揉みしだいているのだ。親指で太股の付け根を押していたかと思うと,掌で尻を押し回された。両手が外側へ向かう時,アナルも一緒に軽く押し広げられる感触が堪らなく気持ち良かった。美佐子は武にアナルを調教されてからというもの,アナルの感覚が敏感になっており,クリトリスに負けないくらい感じることができるようになっていた。知らない男に犯されるシチュエーションを何度も繰り返されるうちに,バギナとアナルにバイブを同時挿入されたまま逝く感覚の虜になっていた。武には気付かれないように努力していたが,バギナよりもアナルへの刺激の方が脳天までビリビリと響き,美佐子の雌をより淫らなものとしていたのだ。
 武に言われてブラも外し,布地の少ないTバックを履かされていたことも美佐子の感覚を敏感にしていた。沼田に悟られるかもしれないとは思ったが,普段の生活とは遠く離れた温泉宿で,沼田とはもう2度と会うこともないだろうという考えが美佐子を大胆にしていたのかもしれない。武が「マッサージを頼もう」と悪戯顔で言い出したのも,こうやって自分に恥ずかしい思いをさせるためたったのかもしれない。野外露出の延長みたいなものだったんだと思った。後で武は「どうだった?」とまた,自分に恥ずかしい言葉をいっぱい言わせて可愛がってくれるにちがいないんだとも思った・・・
「パチン!」
美佐子の頭の奥深くで何かが弾けるような音がした。これまでマッサージとして心地よいと感じなければと頭で制御されていた感覚が,雌の快楽を求める感覚へと切り替わる音だったのかもしれない。沼田の両手が美佐子のお尻を押し広げる度にアナルとバギナがキュッと引き締まり,「あぁっ…」と音楽では消えそうもない声が漏れ始めた。マッサージ師の沼田にどう思われようが構わない,より気持ち良くなろうとする雌の本能が思考回路を麻痺させ始めていた。知らず知らずのうちに,沼田の手に力が入る都度,少しだけだが自分から腰を浮かせてしまっていた。
沼田は予想していた中でも最高の反応に小躍りしたい気持ちを抑えながら,マッサージを愛撫へと変化させていた。画像からは聞こえなかった美佐子の艶めかしい喘ぎ声と,自分の親指があと数センチで届くであろうアナルやバギナの収縮に感動していた。大きく揉みしだく動きに,小刻みに振るわせるような動きも加えていた。美佐子の喘ぎ声がはっきりと艶をもった雌の鳴き声へと変わっていった。浴衣の上からでも,美佐子の肌が十分に熱を持っていることがはっきりと分かった。

[Res: 4784] 初投稿です バン‐エイレン 投稿日:2008/09/29 (月) 01:01
 数年前に、とある掲示板で知り合った方とのやりとりの中から書いたもので、その方にだけメールで読んでいただいたものです。ここにある、すばらしい作品を読ませていただいて、私の書いたものは、どんな風に読まれるのかなあ…と思い切って投稿してみました。一文が長くなりがちで、読みづらい独りよがりな文章ですが、もし感想など寄せていただけましたらうれしいです。

[Res: 4784] Re: リラクゼーション・エクスタシー る〜 投稿日:2008/09/29 (月) 01:38
一気に読めるかなとコーフンしながら読んでたら止まっちゃった(涙)
これは放置プレイ? (笑)

期待し お待ちしております。

[Res: 4784] Re: リラクゼーション・エクスタシー もっこりん 投稿日:2008/09/29 (月) 12:45
私はとても気に入りましたよ!
続きお待ちしております。

[Res: 4784] Re: リラクゼーション・エクスタシー ベル 投稿日:2008/09/30 (火) 17:11
一気に読ませてもらいました。

とても興奮しています。続きを待っています♪