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[3522] 3年前、それから13 忠太郎 投稿日:2008/03/21 (金) 10:57
〔色気〕
仕事をしてくたくたになって、漸く我が家に戻りついたような気分だった。裕子は何度も、
「あたしのこと、嫌いにならない?」
「みんなとしちゃったの、ごめんね、ごめんね……」
と言って泣きながらしがみ付いてきました。こんなに裕子を愛おしいと思ったことはなかった。何度も、何度も裕子を深く穿ち続けた。瞬間、雅子とのセックスを思い出した。何かが違うと感じた。
裕子には、雅子ほどの妖艶さはないが、母親のような包み込む豊かさがあった。初めてそれが判った。私の穿ちに応える裕子の姿態には、明らかに変化が見られた。これが“色気”ということだろう。

裕子との朝のセックスを堪能した頃、それぞれのカップルがリビングに集まり始めた。
みんなで風呂にはいろうと、全員全裸のまま風呂場へと移動した。改めて見たが、8人が入っても十分な広さである。
なぜか全員が、それぞれの妻を膝の上に抱いている。私も、後ろからすっぽりと裕子を抱きかかえていた。
「あたし、健ちゃんに抱いてほしいな〜……」
雅子の言葉に、裕子が
「ダメ、もうダメ!」
と、むきになって言うのを見て、みんなが笑った。それでも雅子が、裕子をからかう様に私たちのそばに寄ってきた。
「ちょっとだけいいでしょ、ね」
「ダメ、絶対ダメ!」
「裕子のケチ!」
「僕ももう一度、裕ちゃんを抱っこしたいな……」
木村さんも茶化してきた。裕子は一瞬照れたような顔をしたが、
「もうダメ、もうダメ、もう終り……」
雅子の顔は笑っていた。みんなも笑っていた。裕子は体の向きを変えて激しくキスをしてきた。みんなそれぞれが愛を確かめているようだった。

木村さんが用意してくれた遅い朝食をご馳走になり、それぞれ帰路についた。
車の中でも、家に帰ってからも、裕子は私のそばを離れなかった。この女と一緒になって良かったなと、しみじみ感じていると、気になる口調で
「パパ、雅子さんとして、良かった?」
迂闊に返事はできない。適当に生返事で誤魔化していたが、
「ねえ、どうだった。良かったんでしょ! ねえ」
と、絡んでくる。
「そうだな。良かったよ。恵子ちゃんも良かった」
わざと気のない返事をした。
「うそつき! この浮気モノ!」
また抱きついてきた。そのまま、しばらく抱き合ったままじっとしていた。なぜか幸せを感じた瞬間だった。こんなわけで1回目のスワッピングは、何とか無事?に終った。
その後、木村氏、岡田氏、田中と4人で飲むことが多くなった。