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[2142] 珠代への罠C のりのり 投稿日:2007/07/13 (金) 18:57
食事が進んでいくなか、珠代は何度も
「本当に今回のことでは斎藤さんにご迷惑をおかけしてしまって・・・」
と繰り返したが、その度に斉藤は
「いや、いいんです、その話は。楽しくやりましょう、今日は」
と言って、その話題を避けるかのような態度を示した。
斉藤そして社長はどんどんとグラスを開けていき、
「さ、さ、奥さんもどうぞ、どうぞ」
と珠代のペースをあげさせた。珠代も白ワインであれば全く飲めないわけではない。
「今夜はとにかく斉藤さんに尽くさなきゃ」
と言い聞かせながら、自らも少しずつグラスをあけ、
「どうぞ、斉藤さん」
とホステスとしての役割を懸命につとめていった。
40を超えているということだが、自分と同い年といってもいいくらいの斉藤は、好青年といったルックスであった。結婚と同時に退職した珠代は、そんな男性と一緒に酒を飲むのは本当に久しぶりのことで、決していやな気持ちはしなかった。
ふと珠代が
「あの、ご家族は今日はいらっしゃらないんですか」
と聞いた。
「・・いや、実は、今実家のほうに帰してましてね、家族を」
一瞬の沈黙の後、斉藤は言いにくそうにそう告白した。
「・・すいません、へんなことを聞いてしまって、わたしったら」
珠代は取り繕うかのように、斉藤のグラスに慌ててワインを足した。
「実は例の土地の件で少し家内と言い合いになってしまいましてね。お恥ずかしい話ですが」
「土地の件で、ですか?」
珠代には心地よい酔いが一気にさめる一言であった。
「そうなんですよ、奥さん。実は斎藤さん、あの土地を勝手にあきらめてしまったことでかなり奥様に叱責されたようでしてな」
相当ビールが進んだ様子の社長が説明を始めた。

ベランダの外はすっかり暗闇に包まれていた。道路から離れているためか、ひっそりと静まった住宅街であった。珠代はその静けさに、少し、居心地の悪さを感じ始めていた。
「もともとは斎藤さんの奥さんが目をつけていた土地なんです、あそこは。何度も私も連絡を受けて、実際にお会いもしました。しかしちょうどその頃に珠代さんからの強烈なプッシュがありましたからな、斉藤さんの奥様には内緒で私と斎藤さんで相談して勝手にあきらめることを決定したんですよ。そこで斎藤様の奥様がカンカンになってしまわれたと」
ビール片手に饒舌な社長をさえぎるように、斉藤がその後を継いだ。
「以前から妻と関係がぎくしゃくしていたのは事実なんですよ。そこにこの土地の件が重なり、一気に悪化してしまったんです」
「ま、そんな斎藤さんを何とか慰めようと今夜の催しを私が企画したわけです。責任の一端は私にもありますからな」
社長はそういうと、残り物のかっぱ巻きをつまみ、ビールでそれを押し込んだ。
「まあ、そうでしたか・・・」
珠代は考え込むような表情になり、下を向いて押し黙ってしまった。
自分とのあの夜の行為もあり、社長は強引に話を進めたに違いない。土地欲しさにあそこまでしてしまった自分を今更ながら責めたくもなったが、あの出来事は土地の件だけが原因ではなかったことも、心のどこかで珠代はよくわかっていた。
「まあ奥さんがそう落ち込む必要はないんですよ。どうでしょう、奥さんが今夜できることはそんな斎藤さんを励ましてやることじゃないんでしょうか」
考え込んだ様子の珠代に、社長は優しげに声をかける。
「励ます、ですか?」
「そうです。せっかくの夜です。ここのところ斎藤さんはずっと落ち込んだ毎日を暮らしているようです。今夜は奥様で是非、盛り上げてあげましょうよ、斎藤さんを」
今更あれこれ考えてもどうしようもない。あの土地は我々のものになったのだ。ここは妙に媚びたりせず、斉藤を楽しく酔わせればそれでいいのではないか。自分ができることをやれば、斉藤も理解してくれるはずだ。そう思い直した珠代は、
「え、ええ、そうですわね。私でできることなら何でも」
姿勢を正しながらそう言うと、空になった斉藤のグラスにワインを注いだ。
「そう、できることをやればそれでいいんですよ、奥さん」
珠代の発言を確認するかのように声をかける社長に、
「ええ」
と珠代は答えた。
「あの、奥さん、1つだけお願いをしてもいいですか」
斉藤が突然それまでの口調を改め、珠代を見つめてそう切り出した。珠代は斉藤に見つめられ、一瞬ドキッとしたが、
「なんですか、遠慮なくおっしゃってください」
平静を装いながら答えた。
「決して変な男と思わないでいただきたい」
そう断りを入れる斉藤に、
「どうぞ。なんでしょうか、わたしにできることであれば何でもやらせていただきますわ」
珠代はそう答えた。
「本当ですか?」
重ねて聞いてくる斉藤に、
「ええ。少しでも償いはさせてください」
と珠代は少しひきつった笑顔を浮かべて斉藤に答えた。飲んでいたグラスをテーブルに置くと、斉藤ははっきりと言った。
「では遠慮なく申しあげます。奥様にそのブラウスを、脱いでいただきたいんです」

[Res: 2142] 珠代への罠C よしえ 投稿日:2007/07/14 (土) 10:27
毎回楽しみにしています。
珠代さんと 同じ年代です
早く続きお願いします
珠代さんと 私とが交差しております

[Res: 2142] Re: 珠代への罠C 寝取られファン 投稿日:2007/07/20 (金) 16:33
続き待ってます。