昔の話
28 Re: 昔の話
シン
2024/05/05 (日) 11:48
No.31339
スナックを出た後に
「どうしよう。帰る?」
「いや、いや、せっかくだし、まだまだ行くでしょう!」
「そうか、まだまだよな〜、それじゃ〜歌か、まだ歌い足りなくないか?」
「そうか〜カラオケか〜だったら大丈夫じゃないかな」
私はルミ子に問いかけた。
「ルミ子はいつもはもっと歌っているし・・・今日はまだ遠慮しているんじゃない」
「そんな事ないよ、だいぶ酔っぱらったし〜もう十分。歌えないよ」
「そうか?まだいいよな!裕二行こうか。歌って締めようぜ!」
裕二がOKマークを出してカラオケに向かって歩いて行った。ルミ子には、
「あと1時間くらい付き合って。それぐらいだったら大丈夫じゃない?ねっ!OKだよね、せっかくだし」
「うん、わかった。いいよせっかくだし」
時間は間もなく12時になるところだった。

カラオケボックス部屋ではみな順番に歌った。大き目の部屋が空いていて、ルミ子にはそこにあったステージに上げて歌わせ、裕二と私とで盛り上げた。最初は恥ずかしがって遠慮していたが、次第に乗ってきて、最後には3人で腕組んで歌っていた。みなこんなにはしゃいだのは久しぶりだったので、ルミ子も弾けて楽しそうだった。最後はみなで恥も外聞も無く肩を組んだり抱き合つた。
「ルミ子、最後にチューしよ」
「やだよ〜」
と言っていましたがそこまで拒否めいたものは無かったので、頬っぺたにチューした。
「もう、止めてよ」
ルミ子は笑っていた。
「裕二もチューしなよ」
「え〜いいよ〜」
「いいから、いいから、ほっぺにチュー」
裕二の手を引っ張って、そしてルミ子の顔に近づけて頭の後ろを押し付けてチューをさせた。
「お〜!やったー!チューしたぞ〜」
「やだ〜もう、恥ずかしい。裕二さんすいませんね。バカな旦那で」
「いいえ、こちらこそすいません。でもごちそうさまでした」
それを聞いてみな笑いだした。私は少しハイになり、こんなのでも勃起してきた。
「それじゃ、ルミ子お返しね、キスして」
「え〜っ!ヤダ〜」
「いいから、いいから、キス、キス、キス、キス、ルミ子裕二にキスして、裕二目の前に立って」
私は煽りに煽った。
「まったく〜ほんと仕方ないな〜」
ルミ子は目の前にいた裕二の唇にキスをした。
「お〜っ!キスした〜!」
私のテンションは上りに上がってきた」
「あっ、ありがとうございます。ほんとごちそうさまでした」
「いえいえ、ごめんなさい、こんなのがキスしてしまって」
「いや、凄く嬉しいです。あ〜良かった〜」
その言葉を聞いて、2人照れているのか笑顔のままだった。すると
「シンお前もキスしろよ、夫婦のキスしてみてよ」
「あっ、はい」
私は不意打ちを突かれてそんな返事しか出来なかった。